JP2009246636A - 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 - Google Patents

画像読取装置および画像読取装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009246636A
JP2009246636A JP2008089964A JP2008089964A JP2009246636A JP 2009246636 A JP2009246636 A JP 2009246636A JP 2008089964 A JP2008089964 A JP 2008089964A JP 2008089964 A JP2008089964 A JP 2008089964A JP 2009246636 A JP2009246636 A JP 2009246636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
image
image sensor
transfer timing
timing signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008089964A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Yoshihisa
靖彦 吉久
Hitoshi Igarashi
人志 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008089964A priority Critical patent/JP2009246636A/ja
Publication of JP2009246636A publication Critical patent/JP2009246636A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 スキャナのモータの変動により、イメージセンサのポジションとイメージセン
サの画像信号転送タイミングとの間にずれが生じて、ポジションがタイミング信号により
遅れて、そのずれが許容範囲を越えると読取画像の質に影響が生じてくる。
【解決手段】 エンコーダからのパルス信号で示されるイメージセンサの位置と、生成さ
れる転送タイミング信号との間にずれが発生した場合に、許容範囲を越えた場合には、画
像信号の転送タイミング信号をエンコーダパルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタ
イミングにあわせるように生成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像読取装置およびその制御方法に関する。本発明は画像読取装置における
イメージセンサからの画像信号を転送する転送タイミングの制御技術に関する。
コピー装置や原稿面の画像を読み取るスキャナ装置等の画像の読み取り機能を備えるい
わゆる画像読取装置は、原稿面をイメージセンサにより走査し、このイメージセンサによ
り画像の読み取りを行う。イメージセンサはキャリッジに取り付けられていて、駆動源と
してモータを有するキャリッジ移動機構によりキャリッジが移動させられることにより、
イメージセンサが原稿面の走査を行うことができるように構成されている。
原稿面の読み取り動作は、キャリッジが移動しながら、キャリッジに設けられている光
源からの光を原稿面に照射し、イメージセンサは、光源からの光が原稿面から反射した光
を所定時間蓄積し、これを電気信号に変換して画像信号として画像信号処理手段に送出す
る。この読み取り動作では、所定時間蓄積した画像信号を所定のタイミングで画像信号と
して転送することにより、1ラインごとに走査しながら画像読み取りが行われる。
ところで、画像読み取りは、走査方向の解像度に応じて、原稿に対して走査するライン
数が設定されており、キャリッジを走査方向に搬送させ、各ラインごとにイメージセンサ
に対して読み取った画像信号を解像度によって決まる所定時間間隔で画像処理手段に転送
させる転送タイミング信号を生成してイメージセンサに与える必要がある。なお、この転
送タイミング信号をシフト信号ということもある。
特開2007−28170号公報
この転送タイミング信号生成の従来の方式のタイムチャートを図6に示す。この図6に
示す転送タイミング信号生成方式は、キャリッジを駆動するモータに設けられたエンコー
ダのパルス信号に基づいて生成するもので、ポジショントリガ方式と称されている。
図6のタイムチャートを説明する。図6は、画像読取装置の解像度を600dpiのカ
ラー信号で読み取るとした場合の例である。転送タイミング信号の間隔は、1.25ms
を基準とし、転送タイミング信号の立ち上がりでR(Red)、G(Green)、B(
Blue)の順でイメージセンサからの転送を行う。このとき、600dpiの解像度で
は、1ラインについて、1.25ms×3=3.75msの間隔になる。600dpiの
解像度では、エンコーダからのA相、B相のパルス信号の双方の立ち上がりおよび立ち下
がり(以下エッジという)を8エッジカウントし、A相の立ち上がりエッジを基準として
、次のラインの転送タイミング信号を生成し、次のラインで読み取ったR、G、B信号の
転送動作に移ることを示している。
ところで、電動モータには回転むらがあり、1回転中においても回転速度の変動がある
。このため、エンコーダから出力されるパルス信号も時間ずれが生じている。モータ速度
の変動を考慮しないと、次のラインを示すエンコーダのパルス信号のエッジが現れるまで
に、3.75msの画像転送時間を下回って、途中で画像信号が失われる可能性がある。
このため、図6に示す従来のポジショントリガ方式は、このモータ速度の変動を考慮し、
1ピッチ(1ライン)で約15パーセントのマージンを与えた転送タイミング信号を生成
するようにしている。図6では、1ラインのB信号の転送タイミング信号の次のラインの
R信号の転送タイミング信号の立ち上がりエッジまでにモータの変動を考慮したマージン
(+α)を与えている。このマージンαは、約15パーセントであり、600dpiの1
ピッチごとに約15パーセントのマージンを与えて、次のラインの転送タイミング信号を
与えることになる。
これにより、たとえモータの回転速度に変動があっても、画像の転送時間は確保される
ので、画像信号の転送時間がなくなるために画像信号の破棄等の処理が行われることはな
く、読み取り画像の質の劣化につながる問題は発生しない。
しかし、このポジショントリガ方式では、画像読み取りの1ラインごとに約15パーセ
ントの時間の損失が生じていることになる。その分、イメージセンサによる画像の読み取
り転送時間が余分にかかることになるので、画像読み取り転送時間を短縮できる余地があ
る。
もう一つの転送タイミング信号生成方式を図7のタイムチャートに示す。この図7に示
すタイムチャートは、タイマを用いて規定時間間隔で転送タイミング信号を生成する方式
であり、タイマトリガ方式という。このタイマトリガ方式は、600dpiの解像度のカ
ラー読み取りの場合、タイマを用いて転送タイミング信号を生成し、1.25msごとに
イメージセンサに与えるやり方である。この方式は、イメージセンサに与えるタイミング
にはばらつきがないから、画像信号の読み取り、転送時間は正確になる利点がある。しか
し、この方式の問題は、モータ速度に変動がある場合には、イメージセンサが位置する各
ラインポジションには変動が生じ、転送タイミング信号とのずれが蓄積されていってしま
うことにある。図7では、3ライン目(3ピッチ目)でエンコーダのパルス信号のエッジ
と3エッジずれた様子を示している。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、画像読取装置のイメージセンサの画像読
取転送タイミング信号の生成をモータ速度の変動を吸収しながら、読取転送時間の損失を
なくす技術を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明は、走査対象からの反射光を蓄積して電気信号に変
換するイメージセンサと、イメージセンサが搭載されているキャリッジに駆動力を与える
モータと、モータの回転角に対応するパルス信号を出力するエンコーダと、イメージセン
サから転送された画像信号を処理する画像処理手段とを備える画像読取装置において、イ
メージセンサで上記変換された電気信号を転送するタイミング信号を所定時間間隔で生成
する転送タイミング信号生成手段を備え、転送タイミング信号生成手段は、転送タイミン
グ信号に対するパルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのカウント数とのずれが所定の
値を越えた場合には転送タイミング信号をパルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタ
イミングに合わせる手段を備えることを特徴とする。
このように構成した場合、イメージセンサに対して与える転送タイミング信号がライン
のポジションからずれた場合でも、許容範囲内である場合には、そのままのタイミングで
与えることができるため、従来のように、1ライン(1ピッチ)ごとにマージンを与えて
時間のロスを生ずることがないから、読取処理に時間のロスが生じない。また画像解像度
上、許容範囲を越えた場合には、転送タイミング信号をエンコーダからのパルス信号のエ
ッジに合わせることにより、イメージセンサのポジションとのずれは解消し、転送タイミ
ング信号とポジションとのずれが蓄積されることはない。
また、他の発明は、イメージセンサは、RGBの3色の反射光を読み取って3つの電気
信号に変換する手段を含み、転送タイミング信号生成手段は、色信号ごとの電気信号を順
に転送するための転送タイミング信号を所定時間間隔で生成する手段を含み、3色の色信
号を一つの単位とし、この一つの単位で前記パルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりの
カウント数とのずれが所定の値を越えた場合に、パルス信号の次の立ち上がりまたは立ち
下がりのタイミング位置に合わせる手段を含むことを特徴とする。
カラー信号の場合、RGB信号ごとに転送タイミング信号を生成し、1ラインごとにR
GBの順で転送タイミング信号により変換された画像信号を転送することができる。
また、他の発明は、転送タイミング信号生成手段は、一つの読取ラインについて、カウ
ントすべき前記パルス信号の立ち上がりおよび立ち下がり数が所定数遅れた場合に、転送
タイミング信号の生成を遅らせることを特徴とする。
このように構成した場合には、モータの回転が遅く、イメージセンサのポジションに遅
れが生じた場合は、転送タイミング信号との許容範囲を越えたずれを解消できる。もし、
モータの回転が早過ぎる場合には、モータの回転速度を低くすれば、ポジションの遅れと
同様の制御により、モータ回転速度のばらつきとイメージセンサからの画像信号の転送タ
イミング信号との調整が可能である。
また、他の発明は、走査対象からの反射光を蓄積して電気信号に変換するイメージセン
サと、上記イメージセンサが搭載されているキャリッジに駆動力を与えるモータと、上記
モータの回転角に対応するパルス信号を出力するエンコーダと、イメージセンサから転送
された画像信号を処理する画像処理手段とを備えた画像読取装置の制御方法において、イ
メージセンサが画像信号を転送する転送タイミング信号を所定時間間隔で生成してイメー
ジセンサに与える工程と、転送タイミング信号に対する上記パルス信号の立ち上がりまた
は立ち下がりのカウント数とのずれが所定の値を越えた場合には、転送タイミング信号の
生成を上記パルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングに合わせる工程とを備
えることを特徴とする。
なお、本発明は、上述した画像読取装置を構築するためのコンピュータプログラムやこ
のコンピュータプログラムが記録された記録媒体としての態様も可能である。コンピュー
タプログラムは、画像読取装置となる情報処理装置にインストールすることにより、上述
の画像読取装置の機能を実現することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(スキャナ複合装置の外観構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置としてのスキャナ複合装置1の外観を
示す斜視図である。スキャナ複合装置1は、スキャナ構成部2とプリンタ構成部3とを有
し、スキャナ機能の他、コピー機能とプリンタ機能を備える、いわゆる複合機として構成
されている。つまり、スキャナ複合装置1は、パーソナルコンピュータ(以下、単にパソ
コンと呼ぶ)PCに接続されることで、スキャナ構成部2で読み取った画像データをパソ
コンPCに出力したり、あるいは、パソコンPCからスキャナ複合装置1に画像(印字)
データが送られることで、この画像(印字)データに基づいてプリンタ構成部3において
印刷(印字)が行われる。また、スキャナ構成部2で読み取った画像データを直接、ある
いはパソコンPCを介してプリンタ構成部3に送り印刷を行なうことでコピー機として機
能する。
スキャナ構成部2には、ガラス板等の透明な板体で構成され原稿が載置される原稿台4
やこの原稿台4に載置された原稿を覆う原稿カバー5の他、キャリッジ6等の後述する種
々の内部機構が備えられている。プリンタ構成部3は、内部に図示を省略する印刷部を有
し、スキャナ構成部2の後方に備えられる給紙機構7から供給される印刷用紙に対して該
印字部により印刷(印字)を行い、スキャナ構成部2の前方に供えられる排出部8から印
刷用紙が排出されるように構成されている。また、スキャナ複合装置1には、操作ボタン
9が備えられ、この操作ボタン9により、スキャナ複合装置1の諸機能の選択やスキャナ
複合装置1に対する動作指示を行う。
(スキャナ装置の内部構成)
図2は、本実施の形態のスキャナ複合装置1におけるスキャナ構成部2の概略の構造を
示す図である。図2に示すように、スキャナ複合装置1は、制御回路10と、イメージセ
ンサ11が取り付けられるキャリッジ6と、キャリッジ6を移動するためのキャリッジ移
動機構13と、キャリッジ6の移動量を計測するためのエンコーダ14等を備える。なお
、制御回路10は、スキャナ構成部2の制御の他、プリンタ機能やコピー機能の制御部を
も兼ねている。
キャリッジ移動機構13は、駆動源である直流モータ(以下、DCモータという。)1
5と、DCモータ15に接合されたウォームギア16と、ウォームギア16と噛み合い所
定の減速比で回転する平歯車17と、平歯車17に接合されたプーリ18Aと、プーリ1
8Aに対して原稿台4を挟んで配置されるプーリ18Bと、プーリ18Aとプーリ18B
との間に張設されるタイミングベルト19と、タイミングベルト19の張設方向に沿って
配設されるガイド軸20等を備える。なお、以下の説明において、プーリ18Aからプー
リ18Bに向かう方向を前方(前側)とし、その反対方向を後方(後側)として説明を行
う。なお、DCモータ15は、ステッピングモータであってもよい。
タイミングベルト19は、ウォームギア16、平歯車17、プーリ18Aを介してDC
モータ15の駆動力を受けて回転させられる。タイミングベルト19は、その一部が、キ
ャリッジ6に固定されている。また、キャリッジ6は、ガイド軸20に対して摺動可能に
連結されている。したがって、DCモータ15を駆動し、タイミングベルト19を回転す
ることにより、キャリッジ6はガイド軸20に沿って移動する。
エンコーダ14は、DCモータ15の出力軸に接合されDCモータ15の回転と一体に
回転する円盤状のエンコーダ盤21とエンコーダセンサ22とを有するいわゆるロータリ
エンコーダであり、エンコーダセンサ22から出力されるエンコーダパルスに基づいて、
DCモータ15の回転方向と回転量を検出することができる。エンコーダセンサ22は、
互いにπ/2だけ位相がずれた二つのエンコーダパルス信号を出力し、この二つの位相が
ずれたパルス信号により、DCモータ15の回転方向と回転量に基づいて、キャリッジ6
の移動方向と移動量を知ることができる。互いにπ/2位相がずれたエンコーダパルス信
号は、A相、B相という。
キャリッジ6には、上述したようにイメージセンサ11が取り付けられている。光源か
らの光は原稿台4に載置された原稿の原稿面に照射され、原稿面で反射された照明光はイ
メージセンサ11において受光される。イメージセンサ11においては原稿面の画像に応
じた電荷が蓄積され、イメージセンサ11からは電荷量に対応した電気信号が出力される
。ここではイメージセンサ11は、CCDアレイであり、光電気変換された電気信号を転
送タイミング信号に基づいて転送する動作をするものとして説明する。なお、イメージセ
ンサ11は、CCDアレイである必要はなく、アレイ状に並べられたフォトダイオード等
でもよい。
(スキャナ装置の電気的構成)
図3は、本実施の形態のスキャナ複合装置1の電気的な構成を示す回路ブロック図であ
る。図3に示すように、制御回路10は、CPU(Central Processin
g Unit)23と、メモリ24と、スキャナ複合装置1をパソコンPCと接続するた
めのUSBインターフェースを有する外部インターフェース部25と、供給される交流電
流を直流電流に変換する整流回路26と、ASIC27等を備える。
CPU23は、モータ制御部31に対してモータ制御に係る信号を送出するとともに、
イメージセンサ11およびイメージセンサ制御部32からの画像信号を処理する機能をも
つものとしてもよい。これら各手段は、メモリ24に記憶されている制御プログラムがC
PU23に読み込まれることにより機能的に実現される。なお、これらの各手段を実現す
るために、専用の回路を具備する構成を採用しても良い。
ASIC27は、イメージセンサ制御部32と、エンコーダ制御部34と、モータ制御
部31等を備える。イメージセンサ制御部32は、イメージセンサ11に対して原稿の読
み取りおよび電気信号に変換した画像信号の転送を指示する転送タイミング信号を出力し
、イメージセンサ11から読み取り結果の信号を入力して階調値(画像データ)に変換す
る機能を有する。また、エンコーダ制御部34には、エンコーダ14から出力されるエン
コーダパルスが入力され、DCモータ15の回転量、回転速度および回転方向を検出する
。また、エンコーダ制御部34は、イメージセンサ制御部32にエンコーダパルスを出力
する。モータ制御部31は、整流回路26から出力される直流電流をDCモータ15に供
給すると共に、DCモータ15に印加する駆動電流を制御することにより、DCモータ1
5の回転速度を制御する。なお、モータ制御部31には、上述のエンコーダパルスが、エ
ンコーダ制御部34から入力される。なお、制御回路10については、パソコンPCを利
用するように構成してもよい。
(読取動作)
次にスキャナによる原稿の読取動作を説明する。原稿の読取指令が出ると図示しない光
源から光を照射する。照射された光は原稿から反射し、イメージセンサ11に入射する。
イメージセンサ11は、イメージセンサ制御部32の指示に基づいて、入射した反射光を
電気信号に変換して蓄積し、イメージセンサ制御部32の指示に基づいてその電気信号を
出力する。キャリッジ6はキャリッジ移動機構13によって走査方向に走査され、走査箇
所もキャリッジ6とともに移動する。
イメージセンサ制御部32には、イメージセンサ11で光電気変換された電気信号を転
送するための転送タイミング信号を生成してイメージセンサ11に与える転送タイミング
生成部322を備える。イメージセンサ11は、カラーの読取動作の場合は、1ラインご
とにR、G、Bの各信号をイメージセンサ制御部32の転送タイミング生成部322から
の転送タイミング信号に基づいて、R、G、B信号の順に画像処理手段を構成するイメー
ジセンサ制御部32、CPU23、メモリ24に画像信号を転送する。
図4に転送タイミング信号のタイムチャートに基づいて、本実施の形態での転送タイミ
ング信号の生成について説明する。
図4は、600dpiの解像度にてカラー信号で読み取りを行った場合に生成される転
送タイミング信号のタイムチャートを示す。あわせてエンコーダパルスのA相、B相を示
す。600dpiでは、1ラインのR、G、Bの各信号の転送タイミングを与える転送タ
イミング信号は、1.25ms間隔で生成される。この転送タイミング信号が与えられる
ことにより、イメージセンサ11は、R、G、Bの順で光電変換された電気信号を画像処
理手段の一部を構成するイメージセンサ制御部32に転送する。1ラインごとに、1.2
5×3=3.75ms単位で電気信号に変換された画像信号がイメージセンサ11から転
送されることになる。ここで、転送タイミング信号は、タイマで1.25msの間隔で生
成される。DCモータ15の制御は、エンコーダパルスのエッジが8エッジ(A相、B相
の双方の立ち上がりと立ち下がりの8個)を制御目標として制御されるから、DCモータ
15の回転変動がない場合には、3.75msごとに、1ラインごとの転送タイミング信
号は、A相の立ち上がりエッジと同期した状態にある。
DCモータ15は、そのモータとしての特性からして、1回転中でもその回転速度には
変動がある。このため、エンコーダパルスも1ライン3.75ms間隔の転送タイミング
信号に対してずれが生じてくる。図4のタイムチャート1は、DCモータ15に遅れがで
ている場合で、エンコーダパルスのエッジが現れるのに遅れが生じている例を示している
。このことは、イメージセンサ11の実際の位置(ポジション)と転送タイミング信号と
にずれが生じており、イメージセンサ11に位置ずれが生じていることを示している。
ここで、本実施の形態の特徴は、転送タイミング信号とエンコーダパルスとのずれが、
2エッジ以内であれば、転送タイミング信号は従来のまま、1.25ms間隔で生成し、
2エッジを越えた場合に、エンコーダパルスのA相(またはB相)の立ち下がり(または
立ち上がり)のエッジの位置に転送タイミング信号をずらして生成するところにある。す
なわち、1ライン3.75ms間隔でエンコーダパルスのエッジを8エッジを目標として
制御しているときに、そのずれが、2エッジ以内であれば、そのずれを許容して、1.2
5ms×3の転送タイミング信号を生成するが、3エッジずれた場合には、そのずれを補
正するために、次のエンコーダパルスの立ち上がりまたは立ち下がりの位置に転送タイミ
ング信号をずらして生成し、エンコーダパルスとのずれを補正するものである。図4のタ
イムチャート1では、3ライン目に+βだけ転送タイミング信号の発生を遅らせ、エンコ
ーダパルスのA相の立ち下がりに転送タイミング信号の生成をずらせている。
これにより、エンコーダパルスによるイメージセンサ11の位置と転送タイミング信号
とのずれは、3エッジずれると転送タイミング信号が補正されて生成されるので、イメー
ジセンサ11からの画像信号の転送タイミングが補正され、モータの回転速度の変動によ
るイメージセンサ11の位置と転送タイミング信号とのずれを解消することが可能である
図4のタイムチャート2は、上述の説明とは逆に、DCモータ15の回転速度が速い場
合のタイムチャートを示しており、エンコーダパルスのエッジが想定より早く現れる例で
ある。この場合には、イメージセンサ11の位置が想定以上に早くなる場合であるから、
このような場合には、モータ速度を遅くなるように制御すれば、タイムチャート1の場合
と同じになるので、同様の転送タイミング信号の生成手法とすればよい。
図5のフローチャートに基づいて図4のタイムチャートの制御を説明する。
モータ制御の割込み制御(PID制御)は、60μsごとに行われるものとする。まず
、読み取り制御がスタートすると、現在位置(エンコーダパルスのエッジ)、制御目標値
となる読み取り位置(エンコーダパルスのエッジ)、許容誤差(エッジ数)、位置ずれの
データ(エンコーダパルスのエッジ数)、規定転送タイミング時間T=転送タイミング時
間間隔(例1.25ms)×転送タイミング信号数(例3)÷PID割込み周期(例60
μs)のデータを読み込む(ステップS1)。
N=0を設定してから(ステップS2)、PID割込み(60μs)時間が経過したか
を判定し(ステップS3)、経過したときはNを加算していく(ステップS4)。規定タ
イミング時間、例えば1.25ms×3/60μsを経過したかを判定し(ステップS5
)。経過した場合は、現在位置を確認する(ステップS6)。S5は、規定タイミング時
間Tが経過し、イメージセンサ11からの画像信号(R、G、B)の転送時間が終了した
かを判断している。そして光電変換された画像信号の転送時間が経過している場合は、エ
ンコーダパルスのエッジをカウントすることでイメージセンサの現在位置を確認し、転送
タイミング信号とエンコーダパルスとの比較により位置ずれを判断する。ここで、制御目
標値と現在位置との誤差が設定された許容誤差以上かを判定する(ステップS7)。この
判定は上述のタイムチャートに示すように、2エッジを許容誤差とし、2エッジ以内の場
合には、許容範囲として、次のPID制御割込みの判定に戻り、3エッジずれがある場合
には、転送タイミング信号を次のエンコーダパルスのエッジ位置にずらせて(β時間遅ら
せて)生成する(ステップS8)。このステップS7での判定により、いわばタイマによ
る転送タイミング信号の生成をエンコーダ基準により生成することで、タイマによる転送
タイミング時間を実際のイメージセンサとの位置ずれを修正する操作になる。
この転送タイミング信号をずらせて生成した後、位置ずれを記憶して(ステップS9)
、制御目標値を更新した(ステップS10)後、読み取りがモノクロであるかカラーであ
るかを判定する(ステップS11)。カラーである場合は、図4のタイムチャートに示す
ように、R、G、B信号の順で3つの転送タイミング信号を生成する必要があるから、転
送タイミング信号をリピートタイマで2回生成する。モノクロの場合は、1個の転送タイ
ミング信号を生成すればよい。そして、読み取りが終了したかを判定し(ステップS13
)。終了しない場合は、次の読み取り動作に移る。
なお、上記フローチャートでは、画像のつなぎ目に対応する副走査方向へ読み取り位置
合わせの処理の説明については省略したが、バッファリングフラグを用いてつなぎ目が同
じかを判定することにより、副走査方向へのつなぎ目の読み取り位置を合わせることが可
能である。
なお、上述の説明では、600dpiの解像度の場合の例で説明したが、許容誤差範囲
は、解像度に応じて変更することが可能である。
また、転送タイミング信号は、イメージセンサ制御部32の転送タイミング信号生成部
322で生成するものとして説明したが、必ずしも、イメージセンサ制御部32に設ける
必要はない。CPU23で生成して、イメージセンサ制御部32に与えて、イメージセン
サ11からのデータ転送のタイミング制御を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るスキャナ装置の外観を示す斜視図である。 図1に示すスキャナ装置の内部構成の概略を示す図である。 図1に示すスキャナ装置の電気的な構成を示す回路ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る転送タイミング信号の生成を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態に係る読み取り制御を説明するフローチャートである。 従来のエンコーダパルスを基準とする転送タイミング信号の生成を示すタイムチャートである。 従来のタイマを基準とする転送タイミング信号の生成を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 スキャナ装置(画像読取装置)
6 キャリッジ
11 イメージセンサ
14 エンコーダ
32 イメージセンサ制御部
322 転送タイミング生成部

Claims (4)

  1. 走査対象からの反射光を蓄積して電気信号に変換するイメージセンサと、
    上記イメージセンサが搭載されているキャリッジに駆動力を与えるモータと、
    上記モータの回転角に対応するパルス信号を出力するエンコーダと、
    上記イメージセンサから転送された画像信号を処理する画像処理手段と
    を備える画像読取装置において、
    上記イメージセンサで上記変換された電気信号を転送するタイミング信号を所定時間間
    隔で生成する転送タイミング信号生成手段を備え、
    上記転送タイミング信号生成手段は、上記転送タイミング信号に対する上記パルス信号
    の立ち上がりまたは立ち下がりのカウント数とのずれが所定の値を越えた場合には上記転
    送タイミング信号を上記パルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングに合わせ
    る手段を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記イメージセンサは、RGBの3色の反射光を読み取って3つの電気信号に変換する
    手段を含み、
    前記転送タイミング信号生成手段は、上記色信号ごとの電気信号を順に転送するための
    転送タイミング信号を所定時間間隔で生成する手段を含み、
    上記3色の色信号を一つの単位とし、この一つの単位で前記パルス信号の立ち上がりま
    たは立ち下がりのカウント数とのずれが前記所定の値を越えた場合に、前記パルス信号の
    次の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミング位置に合わせる手段を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記転送タイミング信号生成手段は、一つの読取ラインについて、カウントすべき前記
    パルス信号の立ち上がりおよび立ち下がり数が所定数遅れた場合に、転送タイミング信号
    の生成を遅らせることを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 走査対象からの反射光を蓄積して電気信号に変換するイメージセンサと、
    上記イメージセンサが搭載されているキャリッジに駆動力を与えるモータと、
    上記モータの回転角に対応するパルス信号を出力するエンコーダと、
    上記イメージセンサから転送された画像信号を処理する画像処理手段と
    を備えた画像読取装置の制御方法において、
    上記イメージセンサが画像信号を転送する転送タイミング信号を所定時間間隔で生成し
    て上記イメージセンサに与える工程と、
    上記転送タイミング信号に対する上記パルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのカン
    ウト数とのずれが所定の値を越えた場合には、上記転送タイミング信号の生成を上記パル
    ス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングに合わせる工程と
    を備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。
JP2008089964A 2008-03-31 2008-03-31 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 Withdrawn JP2009246636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008089964A JP2009246636A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 画像読取装置および画像読取装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008089964A JP2009246636A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 画像読取装置および画像読取装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009246636A true JP2009246636A (ja) 2009-10-22

Family

ID=41308078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008089964A Withdrawn JP2009246636A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 画像読取装置および画像読取装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009246636A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9077836B1 (en) 2014-01-10 2015-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US9131101B2 (en) 2014-01-10 2015-09-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US9369611B2 (en) 2014-02-13 2016-06-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus with adjustable read timing
CN109959937A (zh) * 2019-03-12 2019-07-02 广州高新兴机器人有限公司 长廊环境基于激光雷达的定位方法、存储介质及电子设备
CN114245515A (zh) * 2021-11-12 2022-03-25 上汽大众汽车有限公司 一种rgb灯具颜色校正控制方法与系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05344295A (ja) * 1992-06-12 1993-12-24 Sharp Corp 原稿読取り装置の読取り開始位置補正方法
JPH0814866A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Nippon Light Metal Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置
JP2007184907A (ja) * 2005-12-05 2007-07-19 Canon Inc 画像読取装置及び画像読取方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05344295A (ja) * 1992-06-12 1993-12-24 Sharp Corp 原稿読取り装置の読取り開始位置補正方法
JPH0814866A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Nippon Light Metal Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置
JP2007184907A (ja) * 2005-12-05 2007-07-19 Canon Inc 画像読取装置及び画像読取方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9077836B1 (en) 2014-01-10 2015-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US9131101B2 (en) 2014-01-10 2015-09-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
US9369611B2 (en) 2014-02-13 2016-06-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus with adjustable read timing
CN109959937A (zh) * 2019-03-12 2019-07-02 广州高新兴机器人有限公司 长廊环境基于激光雷达的定位方法、存储介质及电子设备
CN109959937B (zh) * 2019-03-12 2021-07-27 广州高新兴机器人有限公司 长廊环境基于激光雷达的定位方法、存储介质及电子设备
CN114245515A (zh) * 2021-11-12 2022-03-25 上汽大众汽车有限公司 一种rgb灯具颜色校正控制方法与系统
CN114245515B (zh) * 2021-11-12 2023-06-23 上汽大众汽车有限公司 一种rgb灯具颜色校正控制方法与系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7821685B2 (en) Image reading method, image reading apparatus, and storage medium having program stored thereon
US8004724B2 (en) Method and apparatus for image reading with synchronized readout and lighting control
US8917423B2 (en) Image scanner, auto document feeder, and image forming apparatus
US8130421B2 (en) Image reading apparatus and method
JP2007184907A (ja) 画像読取装置及び画像読取方法
JP2009246636A (ja) 画像読取装置および画像読取装置の制御方法
US9300832B2 (en) Image reader and image forming apparatus
US6576883B1 (en) Non-linear gain compensation for optical scanners
US10122886B2 (en) Image reading device, image forming apparatus provided therewith, and method for controlling image reading device
EP1793578B1 (en) Image reading method and image reading apparatus
US10721372B2 (en) Image reading apparatus and image sensor
JP5418096B2 (ja) 光書込装置、画像形成装置および光書込方法
JP2008078985A (ja) スキャナ装置、印刷装置、および、スキャン方法
US8514466B2 (en) Image reader and image reading method
JP2021022795A (ja) 画像読取装置
US12061433B2 (en) Image forming apparatus and method of correcting image positional deviation
JP5865733B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP5167606B2 (ja) 光書き込み装置
JP2004135214A (ja) スキャナ装置
JP2018207255A (ja) 画像読取装置及びその設定方法
JP5744705B2 (ja) 原稿読取装置
JP2011120182A (ja) 画像読取装置
JP2013232748A (ja) 画像読取装置、画像読取方法
JP5742197B2 (ja) 画像読取装置および画像読取方法ならびにプログラム
CN117896470A (zh) 图像读取装置和计算机可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20111213