JP2007267186A - 画像読み取り装置、画像読み取り方法、画像読み取りシステム、および印刷装置 - Google Patents

画像読み取り装置、画像読み取り方法、画像読み取りシステム、および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像読み取りセンサの移動速度が増大した場合でも、画像の読み取りをスムーズに行う。
【解決手段】画像読み取り装置は、原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、タイミング信号生成回路により生成されたタイミング信号により規定されたタイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、を備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、原稿に対して相対的に移動するセンサにより原稿から画像を読み取る画像読み取り装置、画像読み取り方法、画像読み取りシステム、および印刷装置に関する。
イメージスキャナ等をはじめとする各種画像読み取り装置は、原稿から画像を読み取るためにイメージセンサ等の画像読み取りセンサを備えている。この画像読み取りセンサは、原稿から画像を読み取る際に、原稿に対して相対的に移動する。ここで、画像読み取りセンサは、原稿に対して相対的に移動しながら、原稿から読み取った画像のデータを逐次出力する。原稿から読み取った画像のデータが画像読み取りセンサから出力されるタイミングは、画像読み取りセンサの移動距離や移動速度などに基づき決定される。つまり、画像読み取りセンサの移動距離や移動速度などに応じて、画像読み取りセンサから原稿から読み取った画像のデータが出力されるタイミングが変更される。これによって、画像読み取りセンサの移動速度が変動した場合であっても、原稿から画像を所定のピッチできちんと読み取れるようになっている。
しかしながら、原稿から画像を読み取っている最中に外部からの衝撃等によって画像読み取りセンサの移動速度が突然増大した場合には、次のような問題が発生した。すなわち、画像読み取りセンサの移動速度が突然増大したことによって、画像読み取りセンサから出力されたデータの取得が間に合わず、原稿からきちんと画像を読み取ることができないことがあった。このようなことから、画像読み取りセンサの移動速度が突然増大した場合でも、原稿から画像の読み取りをスムーズに行うための方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−271905号公報
しかしながら、ここで提案されている方法にあっては、原稿から読み取った画像のデータが全てメモリに格納されない限り、データを上書きし続けるため、画像読み取りセンサの移動速度が長時間にわたり速かった場合に、原稿から読み取った画像のデータがなかなかメモリに書き込まれないといった不具合が発生する場合があった。これにより、原稿からの画像の読み取りをスムーズに行うことができないといった問題が発生した。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、原稿から画像を読み取るセンサの移動速度が突然速くなった場合であっても、スムーズに画像の読み取りを行えるようにすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
(A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
(B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
(C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
(D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
(E)を備えたことを特徴とする画像読み取り装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
(B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
(C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
(D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
(E)を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
このような画像読み取り装置にあっては、タイミング信号生成回路により生成されるタイミング信号により規定されるタイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定の時間よりも短い後のタイミングが発生した場合に、当該後のタイミングをタイミング無視回路によって無視することができるから、画像読み取りセンサの移動速度が外部からの衝撃等により突然速くなった場合でも、画像読み取りセンサからのデータの取得が間に合わないようなことはなく、画像の読み取りをスムーズに行うことができる。
かかる画像読み取り装置にあっては、前記信号出力部は、前記信号として、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動速度に応じた信号を出力しても良い。このように信号出力部が信号として、画像読み取りセンサの原稿に対する相対的な移動速度に応じた信号を出力することで、タイミング信号生成回路によりタイミング信号を簡単に生成することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記信号出力部は、前記信号として、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動距離に応じた信号を出力しても良い。このように信号出力部が信号として、画像読み取りセンサの原稿に対する相対的な移動距離に応じた信号を出力することで、タイミング信号生成回路によりタイミング信号を簡単に生成することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記信号出力部は、前記信号を出力するためのエンコーダを備えていても良い。このようなエンコーダを信号出力部が備えることで、画像読み取りセンサの原稿に対する相対的な移動に応じた信号を簡単に出力することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記画像読み取りセンサは、受けた光の量に応じて電荷が発生する光電変換素子を複数備えていても良い。このような光電変換素子を複数備えていることで、画像読み取りセンサは、原稿から画像をスムーズに読み取ることができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記画像読み取りセンサは、前記光電変換素子にそれぞれ発生した電荷を転送する電荷転送部を備えていても良い。このような電荷転送部を備えていれば、光電変換素子にそれぞれ発生した電荷を簡単に転送することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記タイミング信号生成回路は、前記タイミング信号として、前記タイミングに対応して発生するパルスを有する信号を生成しても良い。このような信号をタイミング信号生成回路が生成すれば、画像読み取りセンサにより原稿から読み取られた画像のデータを画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングをタイミング信号に簡単に規定することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記所定時間は、前記画像読み取りセンサが前記原稿から前記画像を読み取るために設定されている時間以上に設定されていても良い。このように所定時間が画像読み取りセンサが原稿から画像を読み取るために設定されている時間以上に設定されていることで、画像読み取りセンサの移動速度が突然速くなった場合であっても、画像読み取りセンサにより原稿から画像をスムーズに読み取ることができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記所定時間は、前記画像読み取りセンサから前記画像のデータを取得するために必要な時間以上に設定されていても良い。このように所定時間が画像読み取りセンサから画像のデータを取得するために必要な時間以上に設定されていることで、画像読み取りセンサの移動速度が突然速くなった場合であっても、画像読み取りセンサから画像のデータをスムーズに取得することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してからの経過時間を計測するタイマーを備えていても良い。このようなタイマーを備えれば、タイミング信号においてタイミングが発生してからの経過時間を簡単に計測することができる。
また、かかる画像読み取り装置にあっては、前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してから前記所定時間の間、前記タイミング信号をマスクするマスク回路を備えていても良い。このようなマスク回路を備えていることで、タイミング信号生成回路により生成されたタイミング信号により規定されたタイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングをタイミング無視回路により簡単に無視することができる。
(A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
(B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
(C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
(D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
(E)を備え、
(F)前記信号出力部は、前記信号として、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動速度に応じた信号または前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動距離に応じた信号を出力し、
(G)前記信号出力部は、前記信号を出力するためのエンコーダを備え、
(H)前記画像読み取りセンサは、受けた光の量に応じて電荷が発生する光電変換素子を複数備え、
(I)前記画像読み取りセンサは、前記光電変換素子にそれぞれ発生した電荷を転送するための電荷転送部を備え、
(J)前記タイミング信号生成回路は、前記タイミング信号として、前記タイミングに対応して発生するパルスを有する信号を生成し、
(K)前記所定時間は、前記画像読み取りセンサが前記原稿から前記画像を読み取るために設定されている時間以上に設定され、かつ前記画像読み取りセンサから前記画像のデータを取得するために必要な時間以上に設定され、
(L)前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してからの経過時間を計測するためのタイマーを備え、
(M)前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してから前記所定時間の間、前記タイミング信号をマスクするマスク回路を備えていることを特徴とする画像読み取り装置。
(A)原稿に対して画像読み取りセンサを相対的に移動させて前記原稿から画像を読み取るステップと、
(B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力するステップと、
(C)出力した前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するステップと、
(D)生成した前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するステップと、
(E)を有することを特徴とする画像読み取り方法。
コンピュータと、このコンピュータに接続された画像読み取り装置とを備えた画像読み取りシステムであって、
前記画像読み取り装置は、原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
を備えたことを特徴とする画像読み取りシステム。
(A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
(B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
(C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
(D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
(E)前記画像読み取りセンサにより読み取られた前記画像を媒体に印刷する印刷部と、
(F)を備えたことを特徴とする印刷装置。
===画像読み取りシステム等の概要===
以下に本発明に係る画像読み取りシステム等の実施の形態について説明する。図1〜図4は、画像読み取りシステムの一実施形態について説明したものである。図1は、画像読み取りシステムの一実施形態を説明したものである。図2は、画像読み取り装置の内部構成の一例を説明する図である。図3は、画像読み取り装置のシステム構成の一例を説明する図である。図4は、コンピュータ装置のシステム構成を説明する図である。
この画像読み取りシステム2は、図1に示すように、画像読み取り装置10と、この画像読み取り装置10に有線または無線等により通信可能に接続されたコンピュータ装置20とを有している。画像読み取り装置10は、図1に示すように、一般にイメージスキャナと呼ばれる装置であり、原稿台12と、この原稿台12の上面部を開閉する原稿台カバー14とを備えている。原稿台12には、画像が読み取られる原稿15がセットされる。また、原稿台カバー14は、原稿台12の後端部にヒンジ部18を介して開閉自在に設けられている。
一方、コンピュータ装置20は、例えば、図1に示すように、コンピュータ本体22と、表示装置24と、入力装置26とを備えている。コンピュータ本体22は、パーソナルコンピュータなどをはじめとする各種コンピュータにより構成されている。ここでは、コンピュータ本体22は、FDドライブ装置28やCD−ROMドライブ装置30などの読み取り装置32を内部に備えている。この他に、コンピュータ本体22は、例えば、MO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVDドライブ装置などを備えても良い。また、表示装置24は、CRTディスプレイやプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等など、各種表示装置により構成される。入力装置26は、キーボード34やマウス36などにより構成される。
<画像読み取り装置>
画像読み取り装置10の原稿台12の内部には、図2に示すように、キャリッジ40と、このキャリッジ40を原稿台12に対して所定の間隔を保ちつつ図中矢印A方向に沿って平行に移動させる駆動機構42と、このキャリッジ40を支持しつつその移動を案内するガイド44とが設けられている。
キャリッジ40には、原稿台12を介して原稿15に対し光を照射する光源としての露光ランプ46と、原稿15により反射された反射光が入射するレンズ48と、このレンズ48を通じてキャリッジ40の内部に取り込まれた反射光を受光するイメージセンサ50とが設けられている。イメージセンサ50は、光信号を電気信号に変換するフォトダイオード等の光電変換素子が列状に配置されたリニアCCDセンサ等により構成されている。イメージセンサ50により読み取られた画像のデータは、制御部52に出力される。
また、駆動機構42は、キャリッジ40に接続されたタイミングベルト54と、このタイミングベルト54が掛け渡された一対のプーリ55、56と、一方のプーリ55を回転駆動する駆動モータ58とを備えている。駆動モータ58は、制御部52からの制御信号によって駆動制御される。
制御部52は、図3に示すように、コントローラ60と、モータ制御部62と、ランプ制御部64と、センサ制御部66と、AFE(Analog Front End)部68と、デジタル処理回路70と、インターフェイス回路72とを備えている。さらに、AFE(Analog Front End)部68は、アナログ信号処理回路74と、A/D変換回路76とを備えている。
コントローラ60は、コンピュータ本体22からの命令等に基づき、モータ制御部62やランプ制御部64、センサ制御部66、AFE(Analog Front End)部68、デジタル処理回路70、インターフェイス回路72を制御する。モータ制御部62は、コントローラ60からの命令により、キャリッジ40を移動させるための駆動モータ58の駆動制御を行う。また、ランプ制御部64は、露光ランプ46の発光を制御する。また、センサ制御部66は、イメージセンサ50の制御を行う。
また、AFE(Analog Front End)部68のアナログ信号処理回路74は、イメージセンサ50により読み取られた画像のアナログ信号に対して信号処理を行う。また、AFE(Analog Front End)部68のA/D変換回路76は、アナログ信号処理回路74により信号処理された画像の信号をデジタル信号へとA/D変換する。
デジタル処理回路70は、AFE(Analog Front End)部68のA/D変換回路76から送られてきたデジタル信号に対してデジタル信号処理を施す。ここでは、具体的にシェーディング補正等の補正処理をはじめ、各種画像処理などが施される。デジタル信号処理が施されたデジタル信号は、原稿15から読み取られた画像のデータ(画像データ)としてインターフェイス回路72により外部、即ちここでは当該画像読み取り装置10が接続されたコンピュータ本体22へと出力される。インターフェイス回路72は、この他に、コンピュータ本体22から画像読み取り装置10への命令(コマンド)等を受信するようになっている。
===イメージセンサ===
図4は、イメージセンサ50の一例について説明したものである。イメージセンサ50は、本実施形態では、キャリッジ40の内部に設置されている。キャリッジ40は、同図に示すように、キャリッジ40の移動方向(キャリッジ移動方向)と交差する方向に沿って長く形成されたもので、画像を読み取るときには、キャリッジ移動方向に沿って平行にスライド移動する。キャリッジ40の上部には、原稿台12に対向して、イメージセンサ50に光を入射するためのレンズ48が設けられている。レンズ48には、原稿から反射されてくる光が入射する。レンズ48は、キャリッジ40の長手方向、即ちキャリッジ移動方向と交差する方向に沿って配置されている。また、キャリッジ40の上部には、原稿台12を介して原稿15に対して光を照射する露光ランプ46が、レンズ48と平行に設けられている。レンズ48と露光ランプ46の長さLkは、原稿台12上に載置される原稿15の最大サイズの幅寸法に対応して設定されている。
キャリッジ40の内部には、イメージセンサ50が設けられた基板51が配置されている。イメージセンサ50は、同図に示すように、レンズ48に対応して、レンズ48と同様に、キャリッジ40の長手方向、即ちキャリッジ移動方向と交差する方向に沿って設けられている。イメージセンサ50の長さ寸法Lsは、レンズ48の長さLkに対応して設定されている。イメージセンサ50の上面部には、例えば、フォトダイオード等の光電変換素子が長手方向に沿って複数並んで配列されている。
図5は、レンズ48とイメージセンサ50との配置について詳しく説明したものである。レンズ48は、複数の個別レンズ49を有している。これら複数の個別レンズ49は、レンズ48の長手方向、即ち、キャリッジ移動方向と交差する方向に沿って並んで配置されている。そして、各個別レンズ49に入射した光は、イメージセンサ50に設けられた複数のフォトダイオード等の光電変換素子に受光される。
===露光ランプ===
図6Aは、露光ランプ46の一例について説明したものである。この露光ランプ46は、同図に示すように、導光体47Aと、それぞれ発光色の異なる3種類のLED47B、47C、47Dとを備えている。3種類のLEDは、それぞれレッド(R)のLED47Bと、グリーン(G)のLED47Cと、ブルー(B)のLED47Dとである。これら3種類のLED47B、47C、47Dは、導光体47Aの端部47Eに設けられている。
一方、導光体47Aは、同図に示すように、レンズ48の長手方向、即ち、キャリッジ移動方向と交差する方向に沿って、レンズ48と平行に配置されている。この導光体47Aは、その端部に設けられた3種類のLED47B、47C、47Dから発せられた光を内部に導入して、その上部に設けられた露光面47Fから発光するようになっている。つまり、導光体47Aは、原稿15に向けて光を照射する光源としての機能を果たす。また、導光体47Aが発する光の色は、点灯されるLED47B、47C、47Dの色に応じて異なる。つまり、レッド(R)のLED47Bが点灯されれば、導光体47Aはレッド(R)の色にて発光する。また、グリーン(G)のLED47Cが点灯されれば、導光体47Aはグリーン(G)の色にて発光する。また、ブルー(B)のLED47Dが点灯されれば、導光体47Aはブルー(B)の色にて発光する。
そして、イメージセンサ50により原稿15から画像が読み取られる際には、3種類のLED47B、47C、47Dは、それぞれ個別に異なるタイミングにて点灯される。つまり、レッド(R)のLED47Bが点灯しているときには、グリーン(G)のLED47Cおよびブルー(B)のLED47Dは点灯されないのである。また、グリーン(G)のLED47Cが点灯しているときには、レッド(R)のLED47Bおよびブルー(B)のLED47Dは点灯されないのである。また、ブルー(B)のLED47Dが点灯しているときには、レッド(R)のLED47Bおよびグリーン(G)のLED47Cは点灯されないのである。
また、3種類のLED47B、47C、47Dは、所定の順序にて点灯される。つまり、例えば、3種類のLED47B、47C、47Dは、レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順にて点灯される。これにより、導光体47Aも、レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順にて発光する。
図6Bは、露光ランプ46の発光順序の一例について説明したものである。露光ランプ46は、同図に示すように、3種類のLED、即ち、レッド(R)のLED47B、グリーン(G)のLED47C、およびブルー(B)のLED47Dがそれぞれ異なるタイミングにて個別に点灯されて、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の色にて発光される。露光ランプ46の発光順序は、例えば、レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順などに設定される。露光ランプ46は、これら3色の発光順序、例えば、レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順序を1周期Tとして、当該周期Tを繰り返すようになっている。
===光電変換素子===
図7Aは、イメージセンサ50に設けられた光電変換素子の一例について説明したものである。本実施形態のイメージセンサ50は、光電変換素子として、同図に示すように、所定の方向、ここでは、キャリッジ40の移動方向と交差する方向に沿って1列に並んで配列された複数のフォトダイオード80と、電荷転送部82(CCD:charge-coupled device)と、複数のフォトダイオード80と電荷転送部82との間に各々設けられた複数のゲート84とを備えている。
複数のフォトダイオード80には、それぞれ受けた光の量に応じて電荷が発生する。本実施形態では、これら複数のフォトダイオード80が、それぞれ光として、露光ランプ46から発せられて原稿台12に設置された原稿15において反射された光を受光する。すなわち、各フォトダイオード80は、それぞれ露光ランプ46から発せられた3色の光、即ち、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色の光を受光する。そして、これら複数のフォトダイオード80には、それぞれ受光した3色の光の量に応じた電荷が発生する。すなわち、各フォトダイオード80には、レッド(R)の光を受光したことによって電荷が発生する。また、グリーン(G)の光を受光したことによって電荷が発生する。また、ブルー(B)の光を受光したことによって電荷が発生する。このように各フォトダイオード80に、原稿台12に設置された原稿15において反射された3色の光によってそれぞれ電荷が発生することで、イメージセンサ50は、原稿台12に設置された原稿15の画像を読み取るようになっている。
各フォトダイオード80において発生した電荷は、それぞれ電荷転送部82へと移動される。図7Bは、各フォトダイオード80において露光ランプ46の発光色別(レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順)に発生した電荷が、電荷転送部82へと移動される様子について示している。各フォトダイオード80に発生した電荷が電荷転送部82へと送られる際には、各ゲート84(同図中グレーの部分参照)が開放される。各ゲート84が開放されると、各フォトダイオード80に発生した電荷が、ポテンシャル井戸の関係により電荷転送部82へと速やかに移動する。
電荷転送部82は、各フォトダイオード80から移動してきた電荷を一時的に蓄積する。そして、電荷転送部82は、一時的に蓄積した電荷を検出回路86へと順次転送する。検出回路86は、電荷転送部82により転送されてきた電荷の電荷量を逐次検出する。ここで検出回路86により検出された電荷の電荷量は、イメージセンサ50により読み取られた原稿台12の原稿15の画像を構成する1画素分のデータとなる。検出回路86は、転送されてきた電荷の電荷量の検出結果をAFE(Analog Front End)部68(図3参照)に出力する。
===エンコーダ===
<構成>
図8は、キャリッジ40の移動に関する情報を取得するためのエンコーダ90について説明したものである。このエンコーダ90は、ロータリ式エンコーダであり、駆動モータ58の回転量を検出することによって、キャリッジ40の位置や移動距離、移動速度等を検出する。
このエンコーダ90は、同図に示すように、エンコーダ符号板92と、このエンコーダ符号板92に隣接して設けられた検出部94とを備えている。エンコーダ符号板92の外周縁部には、所定の間隔置きに小さなスリット96が多数形成されている。エンコーダ符号板92は、キャリッジ40を移動させる駆動機構42を構成する駆動モータ58の回転軸59に一体的に設けられている。駆動モータ58が駆動すると、その駆動モータ58の回転軸59とともに、エンコーダ符号板92は回転する。
<検出部>
図9は、エンコーダ90の検出部94の構成の一例について説明したものである。エンコーダ90の検出部94は、発光ダイオード98と、コリメータレンズ100と、検出処理部102とを備えている。検出処理部102は、複数(例えば4個)のフォトダイオード104と、信号処理回路106と、例えば2個のコンパレータ108A、108Bとを有している。
発光ダイオード98の両端に抵抗を介して電圧Vccが印加されると、発光ダイオード98から光が発せられる。この光はコリメータレンズ100により平行光に集光されてエンコーダ符号板92を通過する。エンコーダ符号板92には、所定の間隔(例えば、1/2400インチや1/1200インチ、1/600インチなど(1インチ=2.54cm))毎にスリット96が設けられている。
エンコーダ符号板92を通過した平行光は、スリット96を通って各フォトダイオード104に入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード104から出力される電気信号は信号処理回路106において信号処理され、信号処理回路106から出力される信号は、コンパレータ108A、108Bにおいて比較され、比較結果がパルス信号としてそれぞれ出力される。コンパレータ108A、108Bからそれぞれ出力されるパルス信号ENC−A、ENC−Bがエンコーダ90の出力信号となる。
<出力信号>
図10Aおよび図10Bは、駆動モータ58の正転時及び逆転時におけるエンコーダ90の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。図10Aは、駆動モータ58が正転しているときの出力信号の波形のタイミングチャートである。図10Bは、駆動モータ58が反転しているときの出力信号の波形のタイミングチャートである。
図10A及び図10Bに示すように、駆動モータ58の正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルス信号ENC−Aとパルス信号ENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。駆動モータ58が正転しているときには、パルス信号ENC−Aは、パルス信号ENC−Bよりも90度だけ位相が進む。一方、駆動モータ58が反転しているときには、パルス信号ENC−Aは、パルス信号ENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。各パルス信号の1周期Tは、駆動モータ58の回転軸がエンコーダ符号板92のスリット96の間隔(例えば、1/2400インチや1/1200インチ、1/600インチなど(1インチ=2.54cm))分だけ回転する時間に等しい。
そして、エンコーダ90から出力されるパルス信号ENC−A、ENC−Bの各々のエッジが検出され、その検出されたエッジの個数が計数されれば、その計数値に基づいて駆動モータ58の回転位置を演算することができる。この計数は、例えば、駆動モータ58が正転しているときは、1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、駆動モータ58が逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は、エンコーダ符号板92の、あるスリット96が検出部94を通過してから、次のスリット96が検出部94を通過するまでの時間に等しい。また、パルス信号ENC−Aとパルス信号ENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。これらのことから、上記計数のカウント値「1」はエンコーダ符号板92のスリット96の間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット96の間隔の1/4を乗算すれば、その乗算値に基づいて、計数値が「0」に対応する回転位置からの駆動モータ58の駆動量を求めることができる。このことから、計数値が「0」に対応する位置からのキャリッジ40の移動量を求めることができ、現在位置を導出することができる。
===タイミング信号===
制御部52には、露光ランプ46による発光のタイミングやイメージセンサ50による画像を読み取るタイミングなどを規定するタイミング信号を出力するタイミング信号出力回路110が設けられている。
図11は、このタイミング信号出力回路110について説明したものである。タイミング信号出力回路110は、同図に示すように、制御部52のコントローラ60によって制御されている。このタイミング信号出力回路110には、エンコーダ90からの出力信号、即ちパルス信号ENC−A、ENC−Bが入力されている。タイミング信号出力回路110は、エンコーダ90から入力されたこれらパルス信号ENC−A、ENC−Bに基づき、タイミング信号Stを生成する。
図12は、タイミング信号出力回路110により生成されるタイミング信号Stの一例について説明したものである。このタイミング信号Stは、同図に示すように、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bが有するエッジに基づき生成される。ここでは、パルス信号ENC−Aの立上りエッジに基づき、タイミング信号Stが生成されている。ここで生成されるタイミング信号Stには、パルス信号ENC−Aにおいて立上りエッジが発生するタイミングに対応してパルスWtが設けられている。
このようにして生成されたタイミング信号Stは、図11に示すように、タイミング信号出力回路110からランプ制御部64およびセンサ制御部66に出力される。ランプ制御部64およびセンサ制御部66は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号Stに基づき、露光ランプ46またはイメージセンサ50を制御する。
ここで、ランプ制御部64は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号Stに基づき、3種類のLED、即ち、レッド(R)のLED47B、グリーン(G)のLED47C、およびブルー(B)のLED47Dを点灯させるタイミングを制御する。具体的には、ランプ制御部64は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号StにおいてパルスWtが発生してから次のパルスWtが発生するまでの間に、3種類のLED47B、47C、47Dを、例えば、レッド(R)→グリーン(G)→ブルー(B)の順にて点灯させる。
一方、センサ制御部66は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号Stに基づき、イメージセンサ50に設けられた複数のフォトダイオード80からそれぞれ蓄積された電荷を取得するタイミングを制御する。具体的には、センサ制御部66は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号StにおいてパルスWtが発生したタイミングを基準に、各ゲート84を開放して、イメージセンサ50に設けられた複数のフォトダイオード80にそれぞれ蓄積された電荷を電荷転送部82へと移動させる。ここで、センサ制御部66は、ランプ制御部64によって露光ランプ46から3つの色、即ちレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色の光が所定の順序にて発光されるごとに、複数のフォトダイオード80に蓄積された電荷を電荷転送部82へと移動させる。これにより、センサ制御部66は、露光ランプ64により発光された光の色別に、複数のフォトダイオード80にそれぞれ蓄積される電荷を取得する。
このようにしてランプ制御部64およびセンサ制御部66は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号Stに基づいて、露光ランプ46またはイメージセンサ50を制御する。
なお、エンコーダ90から出力されるパルス信号ENC−A、ENC−Bは、同図にも示すように、モータ制御部62にも入力されている。モータ制御部62は、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bに基づき、キャリッジの移動速度や移動距離(現在位置)に関する情報を取得して、これらの情報に基づき駆動モータ58を制御する。
===従来の問題点及び解決方法===
<従来の問題点>
ところで、このような画像読み取り装置10にあっては、原稿15から画像を読み取っているときに、外部からの衝撃等によってキャリッジ40の移動速度が突然増大することがある。このようにキャリッジ40の移動速度が突然増大した場合に、イメージセンサ50からのデータの取得が間に合わず、原稿15の画像をきちんと読み取ることができないといった不具合が発生することがあった。
<解決方法>
このような問題点を解決するために、本実施形態では、原稿15から画像を読み取っているときに、外部からの衝撃等によってキャリッジ40の移動速度が突然増大した場合であっても、原稿から画像をスムーズに読み取れるようにするために、次のような構成を備えている。すなわち、このように外部からの衝撃等によってキャリッジ40の移動速度が突然増大した場合に、タイミング信号出力回路110にて生成されるタイミング信号Stにより規定されるタイミングの一部を無視するためのタイミング無視回路を備えている。
このタイミング無視回路は、外部からの衝撃等によってキャリッジ40の移動速度が突然増大した場合に、エンコーダ90から出力されるパルス信号ENC−A、ENC−Bの周期が短くなり、これらパルス信号ENC−A、ENC−Bに基づきタイミング信号出力回路110にて生成されるタイミング信号Stにより規定されるべきタイミングの間隔が短くなることを利用して、1つ前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、この後のタイミングを無視するようになっている。これにより、外部からの衝撃等によってキャリッジ40の移動速度が突然増大した場合には、イメージセンサ50から取得すべき画像のデータの一部を省くことができ、このことから、原稿から画像をスムーズに読み取れるようにすることができる。
===タイミング信号出力回路===
図13は、このようなタイミング信号Stを出力するためのタイミング信号出力回路110の構成の一例について説明したものである。このタイミング信号出力回路110は、タイミング信号生成回路112と、マスクタイマー114と、マスク回路116とを備えている。なお、ここで、マスクタイマー114と、マスク回路116とは、「タイミング無視回路」に相当する。タイミング信号生成回路112は、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bに基づき、原信号S0を生成する。ここで生成される原信号S0は、タイミング信号出力回路110から出力されるタイミング信号Stの基準となる信号である。この原信号S0は、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bが有するエッジに基づき生成される。ここでは、パルス信号ENC−Aの立上りエッジに基づき、原信号S0が生成される。すなわち、ここで生成される原信号S0は、パルス信号ENC−Aにおいて立上りエッジが発生するタイミングに対応して生成されたパルスWt0を有している。
マスクタイマー114には、タイミング信号生成回路112により生成されて出力された原信号S0が入力される。マスクタイマー114は、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0に基づき、マスク信号Smを生成する。ここで生成されるマスク信号Smは、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0により規定されたタイミングから、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0を所定時間の間、マスクするための信号である。マスクタイマー114は、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0においてタイミングが発生してからの経過時間を計測するタイマー(図示外)を備えている。マスクタイマー114は、このタイマーによって原信号S0においてタイミングが発生してからの経過時間を計測して、その経過時間が所定時間に達するまでの間、原信号S0をマスクするためのマスク信号Smを生成する。マスクタイマー114は、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0により規定されるタイミングが発生するごとに、タイマーによる時間計測を開始する。ただし、マスクタイマー114がタイマーにより時間計測を開始してから所定時間が経過するまでの間に、原信号S0に次のタイミングが発生しても、その次のタイミングに対応した時間計測は行わない。
マスク回路116には、タイミング信号生成回路112により生成されて出力された原信号S0と、マスクタイマー114により生成されて出力されたマスク信号Smとが入力される。マスク回路116は、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0と、マスクタイマー114から出力されたマスク信号Smとに基づき、タイミング信号出力回路110から出力するタイミング信号Stを生成する。すなわち、ここでマスク回路116は、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0をマスクタイマー114から出力されたマスク信号Smによってマスクする。これによって、マスク回路116は、原信号S0により規定されたタイミングのうち、1つ前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングを無視する。このことから、マスク回路116によって生成されて出力されるタイミング信号Stは、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0により規定されたタイミングの一部が無視された信号となる。
<実際のタイミング信号St>
タイミング信号出力回路110から実際に出力されるタイミング信号Stについて説明する。図14は、エンコーダ90から出力されるパルス信号ENC−A、ENC−Bと、タイミング信号生成回路112から出力される原信号S0と、マスクタイマー114から出力されるマスク信号Smと、マスク回路116から出力される出力されるタイミング信号Stとについて説明したものである。
タイミング信号生成回路112により生成されて出力される原信号S0は、同図に示すように、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bに基づき、パルス信号ENC−Aにおいて立上りエッジが発生するタイミングに対応して生成されたパルスWt0を有する原信号S0を生成する。この原信号S0は、タイミング信号出力回路110から出力されるタイミング信号Stの基準となるタイミングを規定するパルスWt0を有している。
一方、マスクタイマー114により生成されて出力されるマスク信号Smは、同図に示すように、タイミング信号生成回路112により生成されて出力された原信号S0においてタイミングを規定するパルスWt0が発生してから所定時間Tmが経過するまでの間、例えば、信号レベルが『H(high)』となるような信号となる。
マスク回路116から出力されるタイミング信号Stは、同図に示すように、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0と、マスクタイマー114から出力されるマスク信号Smとに基づき、原信号S0により規定されたタイミング(パルスWt0)の中から、1つ前のパルスWt0との間隔が所定時間Tmよりも短いパルスWt0が無視されたパルスWtを有する信号となる。
<所定時間Tm>
ここで、マスクタイマー114によって生成されるマスク信号Smにより、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0に対してマスク回路116によりマスクする時間、即ち所定時間Tmは、次のように設定されるのが好ましい。
(A)電荷転送部82による電荷の転送に要する時間Ts以上の時間
所定時間Tmが、電荷転送部82による電荷の転送に要する時間Ts以上の時間に設定されれば、イメージセンサ50により原稿15から画像を読み取る動作をスムーズに行うことができる。すなわち、所定時間Tmが、電荷転送部82による電荷の転送に要する時間Ts以上の時間に設定されていれば、電荷転送部82による電荷の転送に要する時間が経過する前に、次のタイミングが到来することがなく、したがって、原稿15から画像をスムーズに読み取ることができる。
つまり、図14に示すように、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0により規定されたタイミングの間隔が短くなった場合であっても、1つ前のタイミングとの間隔が所定時間Tm以上の後のタイミングがマスク回路116により原信号S0から無視されて、除去された形にてタイミング信号Stとしてタイミング信号出力回路110から出力される。このことから、電荷転送部82が電荷の転送を開始してから、電荷の転送に要する時間Tsを経過する前に、次の電荷転送タイミングが発生することはない。
(B)露光ランプ46の設定時間Tr以上の時間
所定時間Tmが、露光ランプ46の設定時間Trよりも長い時間に設定されていれば、イメージセンサ50により原稿15から読み取られる画像の画質の劣化を防止することができる。つまり。所定時間Tmが、露光ランプ46の設定時間Tr以上の時間に設定された場合には、露光ランプ46が露光を開始してから設定時間Trが経過する前に、イメージセンサ50の各フォトダイオード80から蓄積された電荷を取り出さなければならない。このため、各フォトダイオード80は露光不足となり、十分な画質が得られない場合が生じる虞がある。
これに対して所定時間Tmが、露光ランプ46の設定時間Tr以上の時間に設定されていれば、イメージセンサ50の各フォトダイオード80に十分な電荷を蓄積することができる。これによって、各フォトダイオード80が露光不足になるのを回避することができる。したがって、原稿15から読み取られる画像の画質の劣化を防止することができる。
つまり、図14に示すように、タイミング信号生成回路112から出力された原信号S0により規定されたタイミングの間隔が短くなった場合であっても、1つ前のタイミングとの間隔が所定時間Tmを超える後のタイミングがマスク回路116により原信号S0から無視されて、除去された形にてタイミング信号Stとしてタイミング信号出力回路110から出力されるから、露光ランプ46が露光を開始してから設定時間Trを経過する前に、次の発光開始タイミングが発生することはない。このことから、原稿15から読み取られる画像の画質の劣化を防止することができる。したがって、原稿15から画像をスムーズに読み取ることができる。
なお、ここでは、所定時間Tmがこれら(A)または(B)の要件を満たすように設定されていたが、これら(A)および(B)の要件のうち、どちらか一方のみを満たすように所定時間Tmが設定されていても良く、また、これら(A)および(B)の要件の双方を満たすように所定時間Tmが設定されて良い。好ましくは、少なくとも(A)の要件を満たすように所定時間Tmが設定されていると良い。
===移動速度が速すぎる場合の措置===
なお、キャリッジ40の移動速度が速すぎる場合には、メカエラーとして直ち原稿15から画像を読み取る動作を中止する。図15は、キャリッジ40の移動速度が速すぎたときに、原稿15から画像を読み取る動作を中止する場合について説明したものである。
まず、キャリッジ40の移動速度が増大して所定速度Vaに達すると、タイミング信号生成回路112により生成される原信号S0により規定されるタイミングの間隔が所定時間Tmよりも短くなって、原信号S0により規定されるタイミングの一部がマスク回路116によって無視される。このとき、ランプ制御部64およびセンサ制御部66は、タイミング信号出力回路110から出力されたタイミング信号Stに基づき、露光ランプ46またはイメージセンサ50を制御する。つまり、原稿15から画像を読み取る動作は許容されている。
さらに、キャリッジ40の移動速度が増大して許容速度Vbを超えると、これを画像読み取り装置10のコントローラ60が検知して、メカエラーと判断して、直ちにランプ制御部64による露光ランプ46の制御およびセンサ制御部66によるイメージセンサ50の制御を停止して、原稿15から画像を読み取る動作を中止する。
===まとめ===
以上本実施形態にあっては、キャリッジ40の移動に応じた信号として、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bに基づき、タイミング信号生成回路112により原信号S0が生成されて、この原信号S0により規定されたタイミングの中に、1つ前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあった場合に、マスクタイマー114により生成されたマスク信号Smによってマスク回路116により後のタイミングが無視されることで、規定するタイミングの間隔が所定時間よりも長い信号をタイミング信号Stとして出力することができる。ランプ制御部64およびセンサ制御部66は、このタイミング信号Stに基づき、露光ランプ46またはイメージセンサ50を制御するから、外部からの衝撃等によってキャリッジ40の移動速度が突然増大した場合には、イメージセンサ50から取得すべき画像のデータの一部を省くことで、原稿から画像をスムーズに読み取ることができる。
特に、マスクタイマー114によって生成されるマスク信号Smにより、マスク回路116が原信号S0をマスクする所定時間Tmが、電荷転送部82による電荷の転送に要する時間Ts以上の時間に設定されることで、電荷転送部82が電荷の転送を開始してから、電荷の転送に要する時間Tsを経過する前に、次の電荷転送タイミングが発生することはない。このことから、原稿15から画像をスムーズに読み取ることができる。
また、マスクタイマー114によって生成されるマスク信号Smにより、マスク回路116が原信号S0をマスクする所定時間Tmが、露光ランプ46の設定時間Tr以上の時間に設定されることで、各フォトダイオード80が露光不足になるのを回避することができる。このことから、原稿15から読み取られる画像の画質の劣化を防止することができる。
===印刷装置への適用===
このような画像読み取り装置10にあっては、印刷装置に搭載されても良い。図16は、このような画像読み取り装置10を備えた印刷装置120の構成例を説明したものである。この印刷装置120は、原稿から画像を読み取って画像データを生成するスキャナ機能と、ホストコンピュータ148から送られてきた印刷データに基づき印刷用紙等の各種媒体に印刷を施すプリンタ機能と、原稿から読み取った画像を媒体に印刷して複写するローカルコピー機能とを備えた複合装置である。この印刷装置120は、原稿から画像を読み取るスキャナ部122(スキャナ制御部138を含め、ここでいう「画像読み取り装置10」に相当する)と、印刷用紙等の媒体Sに印刷を施すプリンタ部124とを備えている。
さらにこの印刷装置120の制御部126には、同図に示すように、CPU128と、メモリ130と、外部通信インターフェイス132と、操作入力インターフェイス134と、表示制御部136と、スキャナ制御部138と、画像処理部140と、プリンタ制御部142と、カードインターフェイス144と、これらを相互に接続するバス146とを備えている。
CPU128は、この印刷装置120全体の制御を司る。メモリ130は、CPU128により実行されるプログラムやそのプログラムで使用されるデータ等が格納される。外部通信インターフェイス132は、ホストコンピュータ148との間で有線または無線等により通信を行う。操作入力インターフェイス134は、操作ボタン150等を通じてユーザから操作入力を受け付ける。表示制御部136は、液晶ディスプレイ152等の表示部を制御する。
一方、スキャナ制御部138は、スキャナ部122を制御して原稿から画像を読み取る読み取り動作を実行する。画像処理部140は、スキャナ部122により原稿から読み取られた画像をプリンタ部124にて媒体に印刷するために、スキャナ部122から出力された画像のデータをプリンタ部124にて印刷処理を実行するためのデータに変換する役割を果たす。プリンタ制御部142は、プリンタ部124を制御する。また、カードインターフェイス144は、カードリーダー部154にセットされた各種メモリカードから、当該メモリカードに格納された画像データを読み込む処理等を行う。
そして、この印刷装置120は、スキャナ機能時には、スキャナ部122により原稿から読み取った画像のデータをホストコンピュータ148に出力する。また、プリンタ機能時には、この印刷装置120は、ホストコンピュータ148から送られてきた印刷データに基づき、プリンタ部124によって各種媒体に印刷を施す。また、ローカルコピー機能時には、この印刷装置120は、スキャナ部122により原稿から読み取った画像をプリンタ部124によって各種媒体に印刷して複写する。
===その他の実施の形態===
以上、本発明に係る画像読み取り装置等について一実施形態を例に説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<画像読み取りセンサについて>
前述した実施の形態では、「画像読み取りセンサ」として、キャリッジ40に設けられたイメージセンサ50を例にして説明したが、ここでいう「画像読み取りセンサ」にあっては、必ずしもこのようなキャリッジ40に設けられたセンサには限られない。つまり、原稿15に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取るセンサであれば、どのようなタイプのセンサであっても構わない。すなわち、ここでいう「画像読み取りセンサ」にあっては、原稿が「画像読み取りセンサ」に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取るセンサも含まれる。
また、ここでいう「画像読み取りセンサ」にあっては、光電変換素子として、複数のフォトダイオード80を備えたイメージセンサ50を例にして説明したが、ここでいう「画像読み取りセンサ」にあっては、必ずしもこのような複数のフォトダイオード80を備えたセンサには限られない。つまり、原稿から画像を読み取るセンサであれば、どのようなタイプのセンサであっても構わない。すなわち、原稿15から画像を読み取る方式については問わない。
<信号出力部について>
前述した実施の形態では、「信号出力部」として、キャリッジ40の移動速度に応じた周期を有するパルス信号ENC−A、ENC−Bを出力するエンコーダ90を例にして説明したが、ここでいう「信号出力部」にあっては、必ずしもこのようなエンコーダ90には限られない。つまり、ここでいう「信号出力部」にあっては、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)の原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力するのであれば、どのようなタイプの「信号出力部」であっても構わない。すなわち、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)の原稿に対する相対的な移動に応じた信号であれば、前述したようなキャリッジ40の移動速度に応じた周期を有するパルス信号ENC−A、ENC−B以外に、キャリッジ40の移動距離に応じた信号など、様々なタイプの信号を出力しても良い。
<タイミング信号について>
前述した実施の形態では、「タイミング信号」として、ランプ制御部64およびセンサ制御部66が露光ランプ46またはイメージセンサ50を制御するための基準となるタイミングを規定する信号を例にして説明していたが、ここでいう「タイミング信号」にあっては、必ずしもこのように露光ランプ46またはイメージセンサ50を制御するための基準となるタイミングを規定する信号には限られない。すなわち、ランプ制御部64およびセンサ制御部66を除く他の制御部が、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)により原稿15から読み取られた画像のデータを画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)から取得するために、基準とする信号であれば、どのような信号であっても構わない。
また、ここでは、「タイミング信号」として、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)により原稿15から読み取られた画像のデータを画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)から取得するための基準となるタイミングに対応してパルスWtを有する信号を例にして説明したが、ここでいう「タイミング信号」にあっては、必ずしもこのようなパルスWtを有する信号には限られない。つまり、どのようなタイプの信号であっても良い。
<タイミング信号生成回路について>
前述した実施の形態では、「タイミング信号生成回路」として、エンコーダ90から出力されたパルス信号ENC−A、ENC−Bのエッジに基づき、タイミング信号を生成する回路が説明されていたが、ここでいう「タイミング信号生成回路」にあっては必ずしもこのような回路には限られない。すなわち、画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)により原稿15から読み取られた画像のデータを画像読み取りセンサ(イメージセンサ50)から取得するための基準となるタイミングを規定する信号を生成するのであれば、どのようなタイプの「タイミング信号生成回路」であっても構わない。
<所定時間について>
前述した実施の形態では、「所定時間」として、マスクタイマー114から出力されるマスク信号Smにマスク期間として設定される所定時間Tmが、(A)電荷転送部82による電荷の転送に要する時間Tsよりも長い時間または(B)露光ランプ46の設定時間Trよりも長い時間に設定されていたが、ここでいう「所定時間」にあっては、これら(A)および(B)の要件以外の他の要件により設定されても良い。つまり、「所定時間」は、画像読み取りセンサにより原稿から画像をスムーズに読み取ることができるような時間に設定されれば、どのような形にて設定されていても良い。
<タイミング無視回路について>
前述した実施の形態では、「タイミング無視回路」として、マスクタイマー114およびマスク回路116を備えた構成を例にして説明したが、ここでいう「タイミング無視回路」にあっては、必ずしもこのような構成には限られない。すなわち、ここでいう「タイミング無視回路」にあっては、タイミング信号により規定されたタイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視する回路であれば、どのようなタイプの回路であっても構わない。
<画像読み取り装置について>
前述した実施の形態では、「画像読み取り装置」として、画像読み取りセンサが、原稿台にセットされた原稿に対して相対的に移動するキャリッジに設けられた画像読み取り装置を例にして説明したが、ここでいう「画像読み取り装置」にあっては、必ずしもこのようなタイプの「画像読み取り装置」には限られない。つまり、原稿15に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサを備えた画像読み取り装置であれば、どのようなタイプの画像読み取り装置であっても構わない。すなわち、ここでいう「画像読み取り装置」にあっては、原稿が「画像読み取りセンサ」に対して相対的に移動して原稿から画像を読み取るような画像読み取り装置も含まれる。
画像読み取りシステムの一実施形態の説明図。 画像読み取り装置の内部構成の一例の説明図。 画像読み取り装置のシステム構成の一例の説明図。 イメージセンサの一例の説明図。 レンズとイメージセンサとの配置関係の説明図。 露光ランプの構成の一例の説明図。 露光ランプの発光方法の一例の説明図。 イメージセンサに設けられた光電変換素子の一例の説明図。 光電変換素子に発生した電荷の移動方法の説明図。 エンコーダの一例の説明図。 エンコーダの検出部の構成の一例の説明図。 エンコーダの検出部の出力信号の一例の説明図。 エンコーダの検出部の出力信号の他例の説明図。 タイミング信号を出力する回路の一例の説明図。 タイミング信号の一例の説明図。 タイミング信号を出力する回路の構成の一例の説明図。 タイミング信号を出力する回路によって生成されるタイミング信号の一例の説明図。 キャリッジの移動速度が速すぎた場合の説明図。 印刷装置の一実施形態を示した説明図。
符号の説明
2 画像読み取りシステム、10 画像読み取り装置、12 原稿台、
14 原稿台カバー、15 原稿、18 ヒンジ部、20 コンピュータ装置、
22 コンピュータ本体、24 表示装置、26 入力装置、
28 FDドライブ装置、30 CD−ROMドライブ装置、32 読み取り装置、
34 キーボード、36 マウス、40 キャリッジ、42 駆動機構、
44 ガイド、46 露光ランプ、47A 導光体、47B LED、
47C LED、47D LED、47E 端部、47F 露光面、48 レンズ、
49 個別レンズ、50 イメージセンサ、51 基板、52 制御部、
54 タイミングベルト、55 プーリ、56 プーリ、58 駆動モータ、
59 回転軸、60 コントローラ、62 モータ制御部、64 ランプ制御部、
66 センサ制御部、68 AFE(Analog Front End)部、
70 デジタル処理回路、72 インターフェイス回路、
74 アナログ信号処理回路、76 A/D変換回路、
80 フォトダイオード、82 電荷転送部、84 ゲート、
90 エンコーダ、92 エンコーダ符号板、94 検出部、96 スリット、
98 発光ダイオード、100 コリメータレンズ、102 検出処理部、
104 フォトダイオード、106 信号処理回路、108A コンパレータ、
108B コンパレータ、110 タイミング信号出力回路、
112 タイミング信号生成回路、114 マスクタイマー、116 マスク回路、
120 印刷装置、122 スキャナ部、124 プリンタ部、126 制御部、
128 CPU、130 メモリ、132 外部通信インターフェイス、
134 操作入力インターフェイス、136 表示制御部、138 スキャナ制御部、
140 画像処理部、142 プリンタ制御部、144 カードインターフェイス、
146 バス、148 ホストコンピュータ、150 操作ボタン、
152 液晶ディスプレイ、154 カードリーダー部

Claims (15)

  1. (A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
    (B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
    (C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    (D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
    (E)を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記信号出力部は、前記信号として、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動速度に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記信号出力部は、前記信号として、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動距離に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記信号出力部は、前記信号を出力するためのエンコーダを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記画像読み取りセンサは、受けた光の量に応じて電荷が発生する光電変換素子を複数備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記画像読み取りセンサは、前記光電変換素子にそれぞれ発生した電荷を転送する電荷転送部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の画像読み取り装置。
  7. 前記タイミング信号生成回路は、前記タイミング信号として、前記タイミングに対応して発生するパルスを有する信号を生成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  8. 前記所定時間は、前記画像読み取りセンサが前記原稿から前記画像を読み取るために設定されている時間以上に設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  9. 前記所定時間は、前記画像読み取りセンサから前記画像のデータを取得するために必要な時間以上に設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  10. 前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してからの経過時間を計測するタイマーを備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  11. 前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してから前記所定時間の間、前記タイミング信号をマスクするマスク回路を備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  12. (A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
    (B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
    (C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    (D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
    (E)を備え、
    (F)前記信号出力部は、前記信号として、前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動速度に応じた信号または前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動距離に応じた信号を出力し、
    (G)前記信号出力部は、前記信号を出力するためのエンコーダを備え、
    (H)前記画像読み取りセンサは、受けた光の量に応じて電荷が発生する光電変換素子を複数備え、
    (I)前記画像読み取りセンサは、前記光電変換素子にそれぞれ発生した電荷を転送する電荷転送部を備え、
    (J)前記タイミング信号生成回路は、前記タイミング信号として、前記タイミングに対応して発生するパルスを有する信号を生成し、
    (K)前記所定時間は、前記画像読み取りセンサが前記原稿から前記画像を読み取るために設定されている時間以上に設定され、かつ前記画像読み取りセンサから前記画像のデータを取得するために必要な時間以上に設定され、
    (L)前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してからの経過時間を計測するタイマーを備え、
    (M)前記タイミング無視回路は、前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号において前記タイミングが発生してから前記所定時間の間、前記タイミング信号をマスクするマスク回路を備えていることを特徴とする画像読み取り装置。
  13. (A)原稿に対して画像読み取りセンサを相対的に移動させて前記原稿から画像を読み取るステップと、
    (B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力するステップと、
    (C)出力した前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するステップと、
    (D)生成した前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するステップと、
    (E)を有することを特徴とする画像読み取り方法。
  14. コンピュータと、このコンピュータに接続された画像読み取り装置とを備えた画像読み取りシステムであって、
    前記画像読み取り装置は、原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
    前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
    前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
    を備えたことを特徴とする画像読み取りシステム。
  15. (A)原稿に対して相対的に移動して前記原稿から画像を読み取る画像読み取りセンサと、
    (B)前記画像読み取りセンサの前記原稿に対する相対的な移動に応じた信号を出力する信号出力部と、
    (C)前記信号出力部から出力された前記信号に基づき、前記画像読み取りセンサにより前記原稿から読み取られた前記画像のデータを前記画像読み取りセンサから取得するための基準となるタイミングを規定するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    (D)前記タイミング信号生成回路により生成された前記タイミング信号により規定された前記タイミングの中に、1つの前のタイミングとの間隔が所定時間よりも短い後のタイミングがあったときに、当該後のタイミングを無視するタイミング無視回路と、
    (E)前記画像読み取りセンサにより読み取られた前記画像を媒体に印刷する印刷部と、
    (F)を備えたことを特徴とする印刷装置。
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