JP4833046B2 - 軸受の潤滑剤劣化検出装置 - Google Patents

軸受の潤滑剤劣化検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4833046B2
JP4833046B2 JP2006326798A JP2006326798A JP4833046B2 JP 4833046 B2 JP4833046 B2 JP 4833046B2 JP 2006326798 A JP2006326798 A JP 2006326798A JP 2006326798 A JP2006326798 A JP 2006326798A JP 4833046 B2 JP4833046 B2 JP 4833046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
bearing
detecting
sensor
foreign matter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006326798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008139188A (ja
Inventor
亨 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006326798A priority Critical patent/JP4833046B2/ja
Publication of JP2008139188A publication Critical patent/JP2008139188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4833046B2 publication Critical patent/JP4833046B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

この発明は、軸受内に封入された潤滑剤の混入物などによる劣化状態を検出する軸受の潤滑剤劣化検出装置に関する。
潤滑剤を封入した軸受では、軸受内部の潤滑剤(グリース、油など)が劣化すると転動体の潤滑不良が発生し、軸受寿命が短くなる。転動体の潤滑不良を、軸受の振動状態などから判断するのでは、寿命に達して動作異常が発生してから対処することになるため、潤滑状態の異常をより早く検出できない。そこで、軸受内の潤滑剤の状態を定期的あるいはリアルタイムに観測し、異常やメンテナンス期間の予測を可能にすることが望まれる。特に、メンテナンスが大変で長期間の安定運転が要求される風車用軸受や、各種プラントのモータや発電機に搭載された軸受においては、軸受内の潤滑剤の劣化検出を定期的あるいはリアルタイムにできることが強く望まれる。
潤滑剤の劣化の主要な要因として、軸受の使用に伴って発生する摩耗粉が潤滑剤に混入することが挙げられる。
軸受の摩耗状態を検出するものとしては、軸受のシール部材の内側に電極を配置し、摩耗粉の混入による潤滑剤の電気的特性を、抵抗値や静電容量や磁気抵抗やインピーダンスの変化で検出するようにしたセンサ付き軸受が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2004−293776号公報
しかし、特許文献1のセンサ付き軸受は、潤滑剤の電気的特性を検出するものであるため、大量の摩耗粉が入って導通が起こるなどの状況にならなければ、特性変化として検出されず、混入物の検出が困難な場合がある。
このような課題を解決するものとして、発光側および受光側の光ファイバの各一端を検出対象となる潤滑剤が存在する検出部に対向させ、発光側の光ファイバの他端に発光素子を、受光側の光ファイバの他端に受光素子をそれぞれ配置した光学式の構成を考えた。
この構成の潤滑剤劣化検出装置では、発光素子から出射された光が発光側の光ファイバを経由して検出部に存在する潤滑剤を透過し、さらに受光側の光ファイバを経由して受光素子で検出され、受光素子で検出される透過光量から潤滑剤に混入する異物の量が推定される。
しかし、このような構成の潤滑剤劣化検出装置を用いて軸受内に封入された潤滑剤の劣化検出を行う場合、例えば光ファイバ、発光素子および受光素子を軸受内に配置するものとすると、そのためのスペースを軸受内部に確保するのが容易でなく、コンパクトに配置できない。また、メンテナンスなどにおいては、軸受内から潤滑剤劣化検出装置を取り出す必要があり、取り扱いも容易でない。
この発明の目的は、コンパクトに配置できてメンテナンスなどにおける取り扱いも容易で、軸受内の潤滑剤の劣化状態を正確に検出できる軸受の潤滑剤劣化検出装置を提供することである。
この発明の軸受の潤滑剤劣化検出装置は、軸受内に潤滑剤を供給する供給経路および軸受内の潤滑剤を排出する排出経路を、前記軸受が取付けられた軸受ハウジングまたは前記軸受に設けた軸受装置において、前記排出経路に、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサを設け、この潤滑剤検出センサとして、潤滑剤内の異物の量を光学式に検出する光学式異物量センサを設け、
この光学式異物量センサは、互いに対向配置されそれぞれ覆い材に覆われてケース内に保持された発光素子および受光素子と、前記受光素子の出力により潤滑剤内の異物の量を推定する判定回路とを備え、前記覆い材における発光素子の発光面側の部分、および受光素子の受光面側の部分は、測定用ギャップを介して互いに先端が対向するテーパ状突起部としたことを特徴とする。
この構成によると、例えば軸受装置における軸受ハウジングに設けられ軸受内の潤滑剤を排出する排出経路に、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサを設けるので、軸受ハウジングに別に設けられる供給経路から定期的に軸受内に潤滑剤が供給される度に、軸受内部の古い潤滑剤が排出経路から外部に排出され、そのとき潤滑剤検出センサが潤滑に寄与した潤滑剤の状態を確実に検出できる。そのため、軸受内の潤滑剤の劣化状態を正確に検出することができる。
また、潤滑剤検出センサを軸受内に設けるのではなく、例えば軸受ハウジングにおける排出経路に設けるので、コンパクトに配置できて軸受を組み付けるときに潤滑剤劣化検出装置が邪魔になることがない。また、潤滑剤劣化検出装置の交換も容易なため、メンテナンスなどにおける取り扱いも容易となる。
また、前記覆い材における発光素子の発光面側の部分、および受光素子の受光面側の部分は、測定用ギャップを介して互いに先端が対向するテーパ状突起部としたため、測定用ギャップに潤滑剤が入り込み易くなる。
この発明において、前記各テーパ状突起部の先端に、発光素子から出射される光を受光素子に導く導光部材として、透明な窓部材を設けても良い。
また、前記潤滑剤検出センサとして、前記光学式異物量センサの他に、潤滑剤内の鉄粉量を検出する鉄粉検出センサ、および潤滑剤の含水率を検出する水分検出センサのうちのいずれか一つまたは複数を設け、これら複数のセンサの出力から潤滑剤の状態を検出する判定手段を設けても良い。
この構成の場合、これら複数のセンサの出力を併用することにより、潤滑剤の性状をより正確に検出できる。すなわち、光学式異物量センサの出力からだけでも潤滑剤に混入する異物の量を検出できるが、同時に鉄粉検出センサの出力で潤滑剤に混入する異物中の磁性鉄の量を検出することにより、酸化鉄が多く混入しているなど、摩耗粉の状態に関する情報を得ることもでき、潤滑状態のモニタに有効である。また、水分検出センサの出力を利用することで、水分の混入による環境変化も検出することができ、より詳細な潤滑剤の状態を推定することができる。軸受ハウジングの潤滑剤の排出経路にセンサ類を設ける場合、これら複数のセンサを設ける場合にも、十分な配置空間が得られる。
この発明の軸受の潤滑剤劣化検出装置は、軸受内に潤滑剤を供給する供給経路および軸受内の潤滑剤を排出する排出経路を、前記軸受が取付けられた軸受ハウジングまたは前記軸受に設けた軸受装置において、前記排出経路に、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサを設け、この潤滑剤検出センサとして、潤滑剤内の異物の量を光学式に検出する光学式異物量センサを設け、この光学式異物量センサは、互いに対向配置されそれぞれ覆い材に覆われてケース内に保持された発光素子および受光素子と、前記受光素子の出力により潤滑剤内の異物の量を推定する判定回路とを備え、前記覆い材における発光素子の発光面側の部分、および受光素子の受光面側の部分は、測定用ギャップを介して互いに先端が対向するテーパ状突起部としたため、コンパクトに配置できてメンテナンスなどにおける取り扱いも容易で、軸受内の潤滑剤の劣化状態を正確に検出できる。
この発明の一実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は、この実施形態の潤滑剤劣化検出装置を組み込んだ軸受装置の一例を示す。この軸受装置20は鉄道車両などのモータにおける回転軸用の軸受装置であって、モータ軸からなる回転軸30が回転自在に支持される転がり軸受21を、軸受ハウジングとなるモータハウジング25の一部で保持したものである。転がり軸受21は例えば深溝玉軸受からなり、内輪22と外輪23の間に複数のボール24を介在させたのもである。ボール24は図示しない保持器で保持される。
内輪22は回転側輪となるものであって、その内周面に回転軸30が嵌合して支持される。内輪22は、その一端面が回転軸30の大径軸部と小径軸部の境界の段面30aに係合し、他端面が回転軸30の小径軸部に螺合する締付ナット31で軸方向に押し付けられることにより、軸方向に位置決めされる。
外輪23は固定側輪となるものであって、モータハウジング25の端板部に設けられた軸受取付孔の内周面に嵌合して固定される。外輪23は、その一端面がモータハウジング25の軸受嵌合孔の内周面に続く段面25aに係合し、他端面がモータハウジング25に固定されたリング状の外輪押さえ部材32で軸方向に押し付けられることにより、軸方向に位置決めされる。
転がり軸受21の前記締付ナット31が押し付けられる一端面側は、モータハウジング25の端板部における軸貫通孔の周辺部分からなる軸受端面覆い部26で覆われる。前記外輪押さえ部材32の軸受21側に向く内面、およびモータハウジング25の前記軸受端面覆い部26の軸受21側に向く内面には、転がり軸受21の内外輪22,23間の軸受空間に臨む環状溝からなるポケット33,34がそれぞれ設けられている。潤滑剤は、モータハウジング25に設けられた供給経路35の給脂口35aから定期的に注入され、前記ポケット33,24および転がり軸受21の内部に供給される。また、前記給脂に伴い、転がり軸受21の内部やポケット34に滞留する古い潤滑剤が、モータハウジング25に別に設けられた排出経路36を経て外部に押し出される。上記給脂口35aはモータハウジング25の上部に設けられ、上記給脂路35は外輪押さえ部材32のポケット33に開通している。上記排脂経路36は、モータハウジング25の下部で、軸受端面覆い部26側のポケット34から外部に開通している。
モータハウジング25における前記排出経路36には、転がり軸受21内の潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサ1が取付けられる。この潤滑剤検出センサ1は、図2にブロック図で示すように、光学式の物量センサ11と、鉄粉検出センサ12と、水分検出センサ13とでなる。光学式異物量センサ11は、潤滑剤内の異物の量を光学式に検出するセンサである。鉄粉検出センサ12は、潤滑剤内の鉄粉量を検出するセンサである。水分検出センサ13は、潤滑剤の含水率を検出するセンサである。ここでは、潤滑剤検出センサ1が上記3つのセンサ11〜13を有するが、これらのセンサのうちのいずれか一つまたは二つでなるものとしても良い。これらの各センサ11〜13の出力は判定手段14に入力される。判定手段14は、各センサ11〜13の出力に基づき潤滑剤の状態を検出する。判定手段14の検出結果は、上位システムに送信されてモータの管理情報として利用される。
図3は、前記光学式異物量センサ11の一例の概略構成を示す。この光学式異物量センサ11は、互いに対向配置して覆い材であるモールド樹脂15によりケース16内に保持させた発光素子2および受光素子3と、前記受光素子3の出力により潤滑剤内の異物の量を推定する判定回路6とを備える。モールド樹脂15における発光素子2の発光面側の部分、および受光素子3の受光面側の部分は、測定用ギャップ7を介して互いに先端が対向するテーパ状突起部15a,15bとすることで、測定用ギャップ7に潤滑剤5が入り込み易くなるようにされている。また、前記各テーパ状突起部15a,15bには、発光素子2から出射される光を受光素子3に導く導光部材として、透明な窓部材16が設けられている。
なお、発光素子2および受光素子3として、図3のように先端にガラスレンズを設けた素子を使用する場合には、前記窓部材16を省略して、前記テーパ状突起部15a,15bに測定用ギャップ7に通じる孔を互いに対向するように設けただけの構造としても良い。
前記発光素子2としては、LED、EL、有機ELなどを用いることができ、発光回路8によって駆動される。前記受光素子3としては、フォトダイオード、フォトトランジスタなどを用いることができ、その出力を受ける受光回路9によって受光素子3の受光量が検出される。
前記光学式異物量センサ11において、測定用ギャップ7に介在する潤滑剤5が新品のときには透明に近い状態にあり、発光素子2から投光され潤滑剤5を透過する透過光の強度は高い。ところが、潤滑剤5に混入する鉄粉(摩耗粉)などの異物の量が多くなると、透過光の強度が徐々に低下する。そこで、判定回路6は、透過光の強度に対応する受光素子3の出力から、潤滑剤5に混入している異物の量を検出する。潤滑剤5に混入する異物の量の増加は潤滑剤5の劣化の進行を意味するので、検出された異物の量から潤滑剤5の劣化具合を推定することができる。
前記光学式異物センサ11により、図1の転がり軸受21内部での潤滑剤内の異物の量を検出する場合、前記測定用ギャップ7に潤滑剤が確実に介在することが必要である。特に、転がり軸受21の潤滑に寄与している潤滑剤の異物量検出を行おうとすれば、転がり軸受21内を循環する潤滑剤が前記測定用ギャップ7内に到達する必要がある。そのためには、前記転がり軸受21におけるボール24や図示しない保持器の近傍に前記測定用ギャップ7を配置するのが望ましいが、それでは潤滑剤検出センサ1をコンパクトに配置できない。
この潤滑剤劣化検出装置では、上記したように軸受装置20におけるモータハウジング25に設けられ転がり軸受21内の潤滑剤を排出する排出経路36に、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサ1を設けているので、モータハウジング25に別に設けられる供給経路35から定期的に転がり軸受21内に潤滑剤が供給される度に、転がり軸受21の内部やポケット33,34に滞留していた古い潤滑剤が排出経路36から外部に排出され、そのとき潤滑剤検出センサ1は古い潤滑剤つまり潤滑に寄与した潤滑剤の状態を確実に検出できる。すなわち、例えば光学式異物量センサ11の測定用ギャップ7には潤滑に寄与した潤滑剤が確実に到達する。その結果、転がり軸受21内の潤滑剤の劣化状態を正確に検出することができる。
また、潤滑剤検出センサ1を軸受21内に設けるのではなく、モータハウジング25における潤滑剤用の排出経路36に設けるので、コンパクトに配置できて軸受21を組み付けるときに潤滑剤劣化検出装置が邪魔になることがない。また、潤滑剤劣化検出装置の交換も容易なため、メンテナンスなどにおける取り扱いも容易となる。
また、この実施形態では、前記潤滑剤検出センサ1が、潤滑剤内の異物の量を光学式に検出する光学式異物量センサ11、潤滑剤内の鉄粉量を検出する鉄粉検出センサ12、および潤滑剤の含水率を検出する水分検出センサ13のうちのいずれか一つまたは複数からなるので、これらの出力を併用することにより、潤滑剤の性状をより正確に検出できる。 すなわち、光学式異物量センサ11の出力からだけでも潤滑剤に混入する異物の量を検出できるが、同時に鉄粉検出センサ12の出力で潤滑剤に混入する異物中の磁性鉄の量を検出することにより、酸化鉄が多く混入しているなど、摩耗粉の状態に関する情報を得ることもでき、潤滑状態のモニタに有効である。また、水分検出センサ13の出力を利用することで、水分の混入による環境変化も検出することができ、より詳細な潤滑剤の状態を推定することができる。
図4は光学式異物量センサの提案例を示す。図4の構成の光学式異物量センサ11は、発光側および受光側の光ファイバ4A,4Bの各一端を測定用ギャップ7を介して対向させ、発光側の光ファイバ4Aの他端に発光素子2を、受光側の光ファイバ4Bの他端に受光素子3をそれぞれ配置したものである。発光素子2が発光回路8によって駆動され、受光素子3の出力を受ける受光回路9によって受光素子3の受光量が検出されること、および前記受光素子3の出力により判定回路6が潤滑剤内の異物の量を推定することは、図3の構成例の場合と同様である。
また、図4の構成の光学式異物量センサ1において、図5のように、光ファイバ4A,4を金属製パイプ17に挿入することで、光ファイバ4A,4Bの変形を防止するようにしても良い。このように金属製パイプ17に光ファイバ4A,4Bを挿入すると、潤滑剤5の荷重などで光ファイバ4A,4Bが変形するのを防止できるので、より正確な検出が可能となる。
この発明の他の実施形態を図6および図7に示す。図6はこの実施形態の潤滑剤劣化検出装置を組み込んだ軸受装置の一例の断面図を示し、図7はその側面図を示す。この軸受装置20Aは風力発電用風車の主軸軸受装置であって、主軸40が回転自在に支持される転がり軸受41を軸受ハウジング45で保持したものである。転がり軸受41は、自動調心ころ軸受からなり、複列のころ44,44に対して設けた一体型の内輪42および外輪43を備える。内輪42は回転側輪となるものであって、その内周面に主軸40が嵌合して支持される。外輪43は固定側輪となるものであって、軸受ハウジング45の内周面に嵌合して固定される。軸受ハウジング45は、外輪43の嵌合するハウジング本体46と、転がり軸受41の両端部を覆う2つの蓋部材47,47とでなり、各蓋部材47は転がり軸受41の内外輪42,43間の軸受空間に臨むポケット48をそれぞれ有する。
前記各蓋部材47には、軸受41内に潤滑剤を供給する供給経路55と、軸受41内の潤滑剤を排出する排出経路56とがそれぞれ設けられている。各排出経路56には、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサ1がそれぞれ設けられている。潤滑剤検出センサ1の構成については、先の実施形態の場合と同様であり、ここではその説明を省略する。
この潤滑剤劣化検出装置でも、軸受ハウジング45の蓋部材47に設けられ転がり軸受41内の潤滑剤を排出する排出経路56に、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサ1を設けているので、軸受ハウジング45に別に設けられる供給経路55から定期的に転がり軸受41内に潤滑剤が供給される度に、転がり軸受41の内部やポケット48に滞留していた古い潤滑剤が排出経路56から外部に排出され、そのとき潤滑剤検出センサ1は潤滑に寄与した潤滑剤の状態を確実に検出できる。
また、潤滑剤検出センサ1を軸受21内に設けるのではなく、軸受ハウジング45における排出経路56に設けるので、コンパクトに配置できて軸受41を組み付けるときに潤滑剤劣化検出装置が邪魔になることがない。また、潤滑剤劣化検出装置の交換も容易なため、メンテナンスなどにおける取り扱いも容易となる。
この実施形態の潤滑剤劣化検出装置の場合、特にメンテナンスが大変な発電設備の軸受41の潤滑剤の劣化状態を検出するので、その検出確度を高める必要がある。上記した潤滑剤検出センサ1は、図2に示したように潤滑剤内の異物の量を光学式に検出する光学式異物量センサ11、潤滑剤内の鉄粉量を検出する鉄粉検出センサ12、および潤滑剤の含水率を検出する水分検出センサ13のうちのいずれか一つまたは複数からなるので、これらの各センサ11〜13を前記排出経路36に設けることにより、検出確度を十分高めることができる。
なお、この実施形態では、軸受ハウジング45の蓋部材47に設けられた排出経路56に前記潤滑剤検出センサ1を設けた場合を示しているが、図6のように外輪43に潤滑剤の供給経路55Aと排出経路56Aが設けられている軸受41の場合には、その外輪43に設けられた排出経路56Aに前記潤滑剤検出センサ1を設けても良い。
この発明の一実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置を搭載した軸受装置の断面図である。 同軸受装置における潤滑剤劣化検出装置の概略構成を示すブロック図である。 同潤滑剤劣化検出装置における潤滑剤検出センサの一例の構成図である。 同潤滑剤検出センサの提案例の概略構成図である。 図4の潤滑剤検出センサにおける光ファイバの他の構成例の断面図である。 この発明の他の実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置を搭載した軸受装置の断面図である。 同軸受装置の側面図である。
符号の説明
1…潤滑剤検出センサ
11…光学式異物量センサ
12…鉄粉検出センサ
13…水分検出センサ
14…判定手段
20,20A…軸受装置
21,41…転がり軸受
25…モータハウジング
35…供給経路
36…排出経路
45…軸受ハウジング

Claims (3)

  1. 軸受内に潤滑剤を供給する供給経路および軸受内の潤滑剤を排出する排出経路を、前記軸受が取付けられた軸受ハウジングまたは前記軸受に設けた軸受装置において、前記排出経路に、潤滑剤の性状を検出する潤滑剤検出センサを設け、この潤滑剤検出センサとして、潤滑剤内の異物の量を光学式に検出する光学式異物量センサを設け、
    この光学式異物量センサは、互いに対向配置されそれぞれ覆い材に覆われてケース内に保持された発光素子および受光素子と、前記受光素子の出力により潤滑剤内の異物の量を推定する判定回路とを備え、前記覆い材における発光素子の発光面側の部分、および受光素子の受光面側の部分は、測定用ギャップを介して互いに先端が対向するテーパ状突起部とした軸受の潤滑剤劣化検出装置。
  2. 請求項1において、前記各テーパ状突起部の先端に、発光素子から出射される光を受光素子に導く導光部材として、透明な窓部材を設けた軸受の潤滑剤劣化検出装置。
  3. 請求項1において、前記潤滑剤検出センサとして、前記光学式異物量センサの他に、潤滑剤内の鉄粉量を検出する鉄粉検出センサ、および潤滑剤の含水率を検出する水分検出センサのうちのいずれか一つまたは複数を設け、これら複数のセンサの出力から潤滑剤の状態を検出する判定手段を設けた軸受の潤滑剤劣化検出装置。
JP2006326798A 2006-12-04 2006-12-04 軸受の潤滑剤劣化検出装置 Expired - Fee Related JP4833046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326798A JP4833046B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 軸受の潤滑剤劣化検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326798A JP4833046B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 軸受の潤滑剤劣化検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008139188A JP2008139188A (ja) 2008-06-19
JP4833046B2 true JP4833046B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=39600811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006326798A Expired - Fee Related JP4833046B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 軸受の潤滑剤劣化検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4833046B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6676459B2 (ja) 2016-04-27 2020-04-08 株式会社小松製作所 光学センサ
DE102016223196B4 (de) * 2016-11-23 2020-08-13 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Sensorlager mit einem Feuchtigkeitsmessmodul

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62115342A (ja) * 1985-11-13 1987-05-27 Mitsubishi Electric Corp 油中水分測定装置
JPH01162152A (ja) * 1987-12-19 1989-06-26 Toshiba Corp 油劣化度測定装置
JPH04142447A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 潤滑油監視装置
JPH0712723A (ja) * 1992-09-30 1995-01-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 潤滑油劣化度測定装置
JPH08285181A (ja) * 1995-04-10 1996-11-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ギヤボックス用異物検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008139188A (ja) 2008-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201734329A (zh) 軸承裝置
JP2008241290A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2008134136A (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置
JP4833046B2 (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置
JP2008026046A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP4850046B2 (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置
JP4833047B2 (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP5019921B2 (ja) 検出装置付き転がり軸受
JP4757086B2 (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2007212161A (ja) 透過率・潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2007192382A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP4895775B2 (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2007304028A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2007285900A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2008241556A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2008128754A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2008026044A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2017003555A (ja) センサユニット、センサ付き軸受及び異常診断システム
JP2007192768A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP2008139038A (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置
JP2008139185A (ja) 軸受の潤滑剤劣化検出装置
JP2007239971A (ja) センサ付き車輪用軸受装置
JP2008241555A (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受
JP4509046B2 (ja) センサ付き車輪用軸受装置
JP4850106B2 (ja) 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4833046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees