JP4757086B2 - 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 - Google Patents
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Description
軸受の摩耗状態を検出するものとしては、軸受のシールの内側に電極やコイル等のセンサを配置し、摩耗粉の混入する潤滑剤の電気的特性を前記センサで検出するようにしたセンサ付き軸受が提案されている(例えば特許文献1)。
図8の構成では、発光素子43から出射された光が発光側の光ファイバ46を経由して検出部48に存在する潤滑剤45を透過し、さらに受光側の光ファイバ47を経由して受光素子44で検出される。潤滑剤45に含まれる鉄粉などの異物の量が増えると、潤滑剤45を透過する透過光量が減少するので、受光素子44の次段に設けられる判定回路49は、受光素子44で検出される透過光量に基づき、潤滑剤45に混入する異物の量を推定できる。
この構成によると、光ファイバの周囲を固定する保持部材を設けたため、一対の光ファイバの姿勢を強固に保持することができる。また、例えば軸受内などへ潤滑剤劣化検出装置を設置する場合に、設置位置の周辺部材に前記保持部材を介して光ファイバを固定することができるので、潤滑剤の配置空間となるギャップを一定に保つことができて、安定した正確な劣化検出が可能となる。
また、両光ファイバの各先端を潤滑剤の配置空間となるギャップを介して対向配置していることからギャップを小さくでき、ギャップへ潤滑剤が入り込み易くなり、より安定した正確な劣化検出が可能となる。
保持部材としてパイプを用いる場合、パイプに光ファイバを挿入して接着剤などによりパイプを光ファイバに固定することにより、光ファイバの周囲に保持部材を固定することができる。また、このような固定状態でパイプと共に光ファイバを曲げ加工しても、光ファイバへ保持部材を固定した状態を保持できるので、所望の形状に光ファイバを容易に加工できて、潤滑剤劣化検出装置における光学系の構成をコンパクトにできると共に、配置の自由度も高くできる。
この場合に、パイプの先端を、径方向の中央側が突出するテーパ状面とする。このため、両光ファイバが対向配置される潤滑剤の配置空間となるギャップの断面積をさらに小さくでき、ギャップへ潤滑剤が入り込み易くなる。
潤滑剤劣化検出装置は、潤滑剤の配置空間であるギャップを一定に保つことができて、安定した正確な劣化検出が可能なため、軸受内の観測位置に光ファイバの先端を固定状態で保持でき、軸受内の潤滑剤の劣化検出を安定して正確に行うことができる。
その結果、軸受内に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで正確に検出することができる。これにより、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の潤滑剤によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
上記潤滑剤劣化検出装置は、その光ファイバ等からなる光学系をコンパクトに構成でき、配置の自由度が高いので、観測部を軸受の転走面の脇に容易に配置することができる。これにより、軸受の潤滑に寄与する転走面の脇の潤滑剤の劣化検出が可能となる。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の潤滑剤劣化検出装置を軸受に取付け、軸受シールに前記発光素子および受光素子を配置し、軸受内の劣化検出対象となる潤滑剤の観測位置に光ファイバの先端を、前記保持部材によって保持したため、潤滑剤劣化検出装置における潤滑剤の配置空間であるギャップを一定に保つことができて、安定した正確な劣化検出が可能であり、軸受内の観測位置に光ファイバの先端を固定状態で保持でき、軸受内の潤滑剤の劣化検出を安定して正確に行うことができる。
その結果、軸受内に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで正確に検出することができる。これにより、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の潤滑剤によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
このように投光側光ファイバ4および受光側光ファイバ5を配置することにより、発光素子2から出射された光が投光側光ファイバ4を介して潤滑剤6を透過し、その透過光が受光側光ファイバ5を介して受光素子3に入射される。
また、両光ファイバ4,5の各先端を検出部ギャップ10を介して対向配置していることから、検出部ギャップ10を小さくでき、検出部ギャップ10へ潤滑剤6が入り込み易くなり、より安定した正確な劣化検出が可能となる。
この参考提案例のように、光学系全体の光路をコ字状にすると光学系をコンパクトに構成できるので、例えば検出対象の潤滑剤6が封入された軸受内などへの設置において、潤滑剤劣化検出装置1の配置の自由度を高くすることができる。
このように、各光ファイバ4,5の先端を保持部材である各金属製パイプ8,9の先端よりも少しだけ突出させると、両光ファイバ4,5の先端が対向配置される検出部ギャップ10の断面積をさらに小さくできるので、検出部ギャップ10へ潤滑剤6がさらに入り込み易くなる。
このように、各光ファイバ4,5の先端をテーパ状面8a,9aとした場合も、両光ファイバ4,5の先端が対向配置される検出部ギャップ10の断面積をさらに小さくできるので、検出部ギャップ10へ潤滑剤6がさらに入り込み易くなる。
このように金属製パイプ8,9に挿入して周囲を固定した光ファイバ4,5の一方をL字状に曲げ加工すると光学系全体の光路をL字状とでき、図2〜図3の参考提案例および図4の実施形態のように両光ファイバ4,5をL字状に曲げ加工すると光学系全体の光路をコ字状とできるので、例えば検出対象の潤滑剤6が封入された軸受内などへの設置において、設置場所の状況に合わせて容易に加工・配置することができる。
後ろ蓋23は、車軸20に軸受21よりも中央側で取付けられて外周にオイルシール28を摺接させたものである。油切り22は、車軸20に取付けられて外周にオイルシール29を摺接させたものである。これら軸受21の両端部に配置される両オイルシール28,29により軸受21の内部に潤滑剤が封止され、かつ防塵・耐水性が確保される。
また、この場合、上記潤滑剤劣化検出装置1が例えば図2〜図5の実施形態のものであると、一対の光ファイバ4,5等からなる光学系をコンパクトに構成でき、配置の自由度が高いので、このような位置への配置を容易に行うことができる。
また、上記潤滑剤劣化検出装置1は、その検出部ギャップ10を一定に保つことができて、安定した正確な劣化検出が可能であるので、軸受21の潤滑に寄与する転走面の脇の潤滑剤の劣化検出を安定して正確に行うことができる。具体的には、オイルシール29におけるリング部材立板部32bの軸方向内側に向く面に潤滑剤劣化検出装置1の電気回路部13が固定され、その配線ケーブル14がシールケース31を貫通して軸受外に引き出されている。その配線ケーブル14を通じて、軸受外から潤滑剤劣化検出装置1への電源供給と軸受外への検出信号の取り出しが行われる。シールケース31における配線ケーブル14の貫通部には防水・防油処理が施される。これにより、潤滑剤劣化検出装置1の取付部から軸受内部へ水分やゴミ等が侵入するのを防止している。
2…発光素子
3…受光素子
4…投光側光ファイバ
5…受光側光ファイバ
6…潤滑剤
7…判定手段
8,9…保持部材
8a,9a…テーパ状面
10…検出部ギャップ
21…検出装置付き軸受
Claims (4)
- それぞれ発光素子および受光素子に基端が対向する一対の光ファイバの先端を、潤滑剤の配置空間となるギャップを介して対向配置し、金属または硬質樹脂材料からなる保持部材により、前記各光ファイバの周囲を固定し、前記受光素子の出力から潤滑剤に混入している異物の量を検出する判定手段を設け、前記保持部材がパイプであり、このパイプの先端を、径方向の中央側が突出するテーパ状面とした潤滑剤劣化検出装置。
- 請求項1において、前記光ファイバの先端を、前記保持部材の先端よりも突出させた潤滑剤劣化検出装置。
- 請求項1または請求項2に記載の潤滑剤劣化検出装置を軸受に取付け、軸受シールに前記発光素子および受光素子を配置し、軸受内の劣化検出対象となる潤滑剤の観測位置に光ファイバの先端が位置するように、前記保持部材によって光ファイバを保持した検出装置付き軸受。
- 請求項3において、前記観測部を軸受の転走面の脇に配置した検出装置付き軸受。
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