JP4833047B2 - 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 - Google Patents

軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 Download PDF

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Description

この発明は、潤滑剤の混入物などによる劣化状態を検出する軸受の潤滑剤劣化検出装置、およびその潤滑剤劣化検出装置を備えた検出装置付き軸受、例えば鉄道車両用、自動車用、産業機械用等の潤滑剤劣化検出装置付き軸受に関する。
潤滑剤を封入した軸受では、軸受内部の潤滑剤(グリース、油など)が劣化すると転動体の潤滑不良が発生し、軸受寿命が短くなる。転動体の潤滑不良を、軸受の振動状態などから判断するのでは、寿命に達して動作異常が発生してから対処することになるため、潤滑状態の異常をより早く検出できない。そこで、軸受内の潤滑剤の状態を定期的あるいはリアルタイムに観測し、異常やメンテナンス期間の予測を可能にすることが望まれる。
潤滑剤の劣化の主要な要因として、軸受の使用に伴って発生する摩耗粉が潤滑剤に混入することが挙げられる。
軸受の摩耗状態を検出するものとしては、軸受のシール部材の内側に電極を配置し、摩耗粉の混入による潤滑剤の電気的特性を、抵抗値や静電容量や磁気抵抗やインピーダンスの変化で検出するようにしたセンサ付き軸受が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2004−293776号公報
しかし、特許文献1のセンサ付き軸受は、潤滑剤の電気的特性を検出するものであるため、大量の摩耗粉が入って導通が起こるなどの状況にならなければ、特性変化として検出されず、混入物の検出が困難な場合がある。
このような課題を解決するものとして、発光側および受光側の光ファイバの各一端を検出対象となる潤滑剤が存在する検出部に対向させ、発光側の光ファイバの他端に発光素子を、受光側の光ファイバの他端に受光素子をそれぞれ配置した光学式の構成を考えた。
この構成の潤滑剤劣化検出装置では、発光素子から出射された光が発光側の光ファイバを経由して検出部に存在する潤滑剤を透過し、さらに受光側の光ファイバを経由して受光素子で検出され、受光素子で検出される透過光量から潤滑剤に混入する異物の量が推定される。
しかし、この潤滑剤劣化検出装置では、発光側の光ファイバの一端と受光側の光ファイバの一端とが互いに対向して構成される測定用ギャップが狭いので、潤滑剤の粘度が高くなる低温時において前記測定用ギャップに介在する潤滑剤が入れ替わり難くなり、安定した正確な劣化検出ができない。
この発明の目的は、潤滑剤の流動性が低くなる低温時にも観測部へ潤滑剤を導入し易く、安定した正確な検出が可能な軸受の潤滑剤劣化検出装置、およびその潤滑剤劣化検出装置を備えた検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の軸受の潤滑剤劣化検出装置は、概略を説明すると、発光素子と受光素子との間に光を導く導光部材を設け、この導光部材に潤滑剤を介在させる測定ギャップを設け、前記受光素子の出力から前記測定ギャップ内の潤滑剤の混入異物の量を検出する判定手段を設けた潤滑剤劣化検出装置において、前記測定ギャップの近傍に周辺を加熱するヒータを設けたものであり、前記導光部材として光ファイバを用いる。
より具体的には、この発明の軸受の潤滑剤劣化検出装置は、軸受の軸受空間内における保持器よりも軸方向の外側の位置に配置され、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を検出する潤滑剤劣化検出装置であって、
円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定ギャップ部を設け、
前記受光素子の出力から前記測定ギャップ内の潤滑剤の混入異物の量を検出する判定手段を設け、
前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部を除く部分を覆う円弧状のカバーを設け、前記光ファイバ前記測定ギャップ部の近傍部を、前記カバーから突出させ、
前記円弧状のカバーは、前記軸受空間内に軸受と同心に設けられて、円弧状の光ファイバに対し、軸受内部側となる片側を少なくとも覆うものであり、前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部は、前記円弧中心軸方向の前記片側に突出したものであり、
前記測定ギャップの近傍に周辺を加熱するヒータを設けた、ことを特徴とする。
の構成によると、測定ギャップの周辺の潤滑剤がヒータで加熱される。これにより、低温時に検出対象の潤滑剤の流動性が低いときにも、測定ギャプの周辺の潤滑剤は温度上昇して流動性が増すので、測定ギャップでの潤滑剤の入れ替わりが円滑に行われるようになり、安定した正確な劣化検出が可能となる。
この発明において、前記測定ギャップの近傍に温度センサを設け、この温度センサの検出温度に従って前記ヒータの出力を制御するヒータ制御手段を設けても良い。この構成の場合、温度センサの検出温度が所定値を越えると、ヒータ制御手段がヒータを停止させるなどして温度上昇を抑制するので、ヒータによる加熱時に軸受の回転によって温度がさらに上昇するのを防止でき、潤滑剤に過熱による悪影響を与えるのを防止できると共に、無駄な電力消費を抑えることができる。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の上記構成の潤滑剤劣化検出装置を軸受に搭載したものである。
この構成によると、軸受内部に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで安定良く正確に検出することができる。これにより、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の出力によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
この発明の軸受の潤滑剤劣化検出装置は、軸受の軸受空間内における保持器よりも軸方向の外側の位置に配置され、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を検出する潤滑剤劣化検出装置であって、円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定ギャップ部を設け、前記受光素子の出力から前記測定ギャップ内の潤滑剤の混入異物の量を検出する判定手段を設け、前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部を除く部分を覆う円弧状のカバーを設け、前記光ファイバ前記測定ギャップ部の近傍部を、前記カバーから突出させ、前記円弧状のカバーは、前記軸受空間内に軸受と同心に設けられて、円弧状の光ファイバに対し、軸受内部側となる片側を少なくとも覆うものであり、前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部は、前記円弧中心軸方向の前記片側に突出したものであり、前記測定ギャップの近傍に周辺を加熱するヒータを設けたため、潤滑剤の流動性が低くなる低温時にも観測部へ潤滑剤を導入し易く、安定した正確な検出が可能となる。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の潤滑剤劣化検出装置を軸受に搭載したものであるため、軸受内部に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで安定良く正確に検出することができる。その結果、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の潤滑剤によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図4と共に説明する。図1は、この実施形態の潤滑剤劣化検出装置の概略構成を示す。この潤滑剤劣化検出装置1は軸受に搭載されて軸受内部に封入された潤滑剤5の劣化検出を行うものであり、発光素子2および受光素子3と、前記発光素子2から前記受光素子3に光を導く導光部材である光ファイバ4A,4Bと、前記受光素子3の出力から潤滑剤5の混入異物の量を検出する判定手段6とを備える。導光部材である一方の光ファイバ4Aの基端は前記発光素子2の発光面に、導光部材である他方の光ファイバ4Bの基端は前記受光素子3の受光面にそれぞれ対向して配置される。また、一方の光ファイバ4Aの先端と他方の光ファイバ4Bの先端とは、潤滑剤5を介在させる測定ギャップ7を介して互いに対向配置される。測定ギャップ7の近傍には、その周辺を加熱するヒータ10が設けられている。
このように2本の光ファイバ4A,4Bの各先端を測定ギャップ7を介して対向配置することにより、発光素子2から出射された光が一方の光ファイバ4Aを介して潤滑剤5を透過し、その透過光がさらに他方の光ファイバ4Bを介して受光素子3に入射される。
前記発光素子2としては、LED、EL、有機ELなどを用いることができ、発光回路8(図2)によって駆動される。前記受光素子3としては、フォトダイオード、フォトトランジスタなどを用いることができ、その出力を受ける受光回路9によって受光素子3の受光量が検出される。判定手段6は、例えば電子回路やマイクロコンピュータ等の判定回路からなり、受光素子3の出力と各設定値とを比較して混入異物の量を段階的に出力するものであっても、また設定式等に従って受光素子3の出力を混入物量に変換するものであっても良い。
図2は、前記潤滑剤劣化検出装置1の具体的構成例を示す。発光素子2、受光素子3、および2本の光ファイバ4A,4Bは、円弧状のカバー11に取付けられ、2本の光ファイバ4A,4Bは円弧状カバー11に沿って配置される。円弧状カバー11は、発光素子2、受光素子3、および光ファイバ4A,4Bを覆って、これらの部材を潤滑剤5の流動による荷重から保護する。
2本の光ファイバ4A,4Bの両先端間の測定ギャップ7に対応する位置である円弧状カバー11の円周方向中間部には開口12が設けられ、これにより測定ギャップ7が軸受内部の潤滑剤5に晒される。図3に平面図で示すように、光ファイバ4A,4Bの測定ギャップ7の近傍部位は、固定部材13を介して円弧状カバー11の前面に支持固定される。前記固定部材13は、図4に拡大して示すように、光ファイバ4A,4Bの測定ギャップ7の近傍部位を支持する部分が、円弧状カバー11の開口12からカバー表面側に向けて二股状に突出した突出部13aとされている。これにより、光ファイバ4A,4Bの測定ギャップ7の近傍部位が、円弧状カバー11からカバー外に突出させられる。ここでは、前記固定部材13における二股状の突出部13aの基部付近に前記ヒータ10が配置される。
前記潤滑剤劣化検出装置1による潤滑剤5の劣化検出において、潤滑剤5が新品のときには透明に近い状態にあり、発光素子2から光ファイバ4Aを経由して投光され潤滑剤5を透過する透過光の強度は高い。ところが、潤滑剤5に混入する鉄粉(摩耗粉)などの異物の量が多くなると、透過光の強度が徐々に低下する。そこで、判定手段6は、透過光の強度に対応する受光素子3の出力から、潤滑剤5に混入している異物の量を検出する。潤滑剤5に混入する異物の量の増加は潤滑剤5の劣化の進行を意味するので、検出された異物の量から潤滑剤5の劣化具合を推定することができる。
この潤滑剤劣化検出装置1では、導光部材である2本の光ファイバ4A,4Bの先端間に設けられる測定ギャップ7の近傍に、周辺を加熱するヒータ10を設けているので、測定ギャップ7の周辺の潤滑剤5がヒータ10で加熱される。これにより、低温時に検出対象の潤滑剤5の流動性が低いときにも、測定ギャプ7の周辺の潤滑剤5は温度上昇して流動性が増すので、測定ギャップ7での潤滑剤5の入れ替わりが円滑に行われるようになり、安定した正確な劣化検出が可能となる。
なお、前記実施形態において、図5のように、光ファイバ4A,4Bを金属製パイプ14に挿入することで、光ファイバ4A,4Bの変形を防止するようにしても良い。このように金属製パイプ14に光ファイバ4A,4Bを挿入すると、潤滑剤5の流動による荷重などで光ファイバ4A,4Bが変形するのを防止できるので、より正確な検出が可能となる。
潤滑剤劣化検出装置の参考提案例を図6に示す。この提案例の潤滑剤劣化検出装置1では、導光部材となる2本の光ファイバ4A,4Bが平行に揃えて配置され、それら光ファイバ4A,4Bの先端間に潤滑剤5を介在させる測定ギャップ7が設けられる。一方の光ファイバ4Aの基端に発光素子2が配置され、他方の光ファイバ4Bの基端に受光素子3が配置されること、および前記受光素子3の出力から潤滑剤5に混入している異物の量を検出する判定手段6を備えることなどは先の実施形態の場合と同様である。
2本の光ファイバ4A,4Bの各先端は、それぞれ斜めにカットした斜めカット面とされている。これらの斜めカット面は、蒸着膜、またはメッキ、または樹脂封止により反射コーティングした反射面4Aa,4Baとされている。これら斜めの反射面4Aa,4Baは、一方の光ファイバ4Aを通る光が先端の反射面4Aaで他方の光ファイバ4Bの反射面4Baに向けて反射して、この反射面4Baから他方の光ファイバ4B内に反射する方向に向けられている。2本の光ファイバ4A,4Bの先端の互いに対向する面、つまり測定ギャップ7を構成する面には、光透過を可能とする切欠等による平坦面化等の処理が施されている。
このように、2本の光ファイバ4A,4Bを配置することにより、発光素子2から出射された光が一方の光ファイバ4Aを介して潤滑剤5を透過し、その透過光が他方の光ファイバ4Bを介して受光素子3に入射される。
前記発光素子2、受光素子3、および2本の光ファイバ4A,4Bは、光ファイバ4A,4Bの先端の測定ギャップ7の近傍部位を除いて、モールド樹脂などからなるケース15内に固定されている。測定ギャップ7の周辺を加熱するヒータ10は、前記ケース15の外周に設けられる。その他の構成は先の実施形態の場合と同様である。
この提案例の場合でも、測定ギャップ7の周辺の潤滑剤5がヒータ10で加熱されるので、低温時に検出対象の潤滑剤5の流動性が低いときにも、測定ギャプ7の周辺の潤滑剤5は温度上昇して流動性が増し、測定ギャップ7での潤滑剤5の入れ替わりが円滑に行われるようになり、安定した正確な劣化検出が可能となる。
図7は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、図1〜図4に示す実施形態の潤滑剤劣化検出装置1において、前記測定ギャップ7の近傍、具体的には固定部材13に温度センサ16を設けると共に、この温度センサ16の検出温度に従ってヒータ10の出力を制御するヒータ制御手段17を設けたものである。その他の構成は図1〜図4の実施形態の場合と同様であり、ここではその説明を省略する。
この潤滑剤劣化検出装置1の場合もヒータ10が測定ギャップ7の周辺を加熱するが、同時に測定ギャップ7の周辺の潤滑剤5の温度を温度センサ16が観測する。温度センサ16の検出温度が所定値を超えると、ヒータ制御手段17がヒータ10を停止させるなどして温度上昇を抑制する。これにより、ヒータ10による加熱時に軸受の回転によって温度がさらに上昇するのを防止でき、潤滑剤5に過熱による悪影響を与えるのを防止できると共に、無駄な電力消費を抑えることもできる。ヒータ制御手段17は、ヒータ10の停止の後、温度センサ16の検出温度がオン用の所定値を超えると、再度ヒータ10を駆動させる。
図8は、さらに他の提案例を示す。この提案例は、図6に示す提案例の潤滑剤劣化検出装置1において、前記測定ギャップ7の近傍、具体的にはケース15の外周部に温度センサ16を設けると共に、この温度センサ16の検出温度に従ってヒータ10の出力を制御するヒータ制御手段17を設けたものである。
図9は、図1〜図4や図7に示す実施形態の潤滑剤劣化検出装置1を転がり軸受に搭載した検出装置付き軸受の一例を示す。この場合の転がり軸受20は鉄道車両用軸受であって、内輪21の両側に各々接して設けられた付属部品である油切り25および後ろ蓋26とで鉄道車両用軸受ユニットが構成される。転がり軸受20は、ころ軸受、詳しくは複列の円すいころ軸受からなり、各列のころ23,23に対して設けた分割型の内輪21,21と、一体型の外輪22と、前記ころ23,23と、保持器24とを備える。
油切り25は、車軸30に取付けられて外周にオイルシール31を摺接させたものである。このオイルシール31は、外輪22の前記油切り25に対応する一端部に取付けられる環状のシールケース27の内径面に、仲介部材を介して圧入嵌合される。前記シールケース27の内側に潤滑剤劣化検出装置1が同心に取付けられる。
後ろ蓋26は、車軸30に軸受20よりも中央側で取付けられて外周にオイルシール31Aを摺接させたものである。このオイルシール31Aは、外輪22の前記後ろ蓋26に対応する他端部に取付けられる環状のシールケース27A8の内径面に、仲介部材を介して圧入嵌合される。これら軸受20の両端部に配置される両オイルシール31,31Aにより軸受20の内部に潤滑剤が封止され、かつ防塵・耐水性が確保される。
潤滑剤劣化検出装置1の軸受20への取付けにおいて、前記シールケース27における段部の内径面に潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー11が嵌め込まれ、続いて圧入される圧入リング34により、シールケース27の段部端面と前記仲介部材材にわたって潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー11が押し当てられる。これにより、潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー11が軸方向に位置決め固定され、転がり軸受20の内外輪21,22間の軸受空間に円周方向に延びる光ファイバ4A,4Bが配置され、測定ギャップ7は保持器24の内径面からころ23の大端部にわたる面域の近傍に配置される。潤滑剤劣化検出装置1の他の構成部品(判定手段6、発光回路8、受光回路9など)は軸受20の外部に配置される。
これにより、上記潤滑剤劣化検出装置1を搭載したこの検出装置付き軸受20では、軸受内部に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで安定良く正確に検出することができる。その結果、軸受20に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受20の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置1の出力によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
図10は、図6や図8に示す提案例の潤滑剤劣化検出装置1を転がり軸受に搭載した検出装置付き軸受の一例を示す。この検出装置付き軸受20Aでは、図9に示した検出装置付き軸受20において、潤滑剤劣化検出装置1の発光素子2、受光素子3および2本の光ファイバ4A,4Bを固定したケース15が、一方のシールケース27に設けられた孔からシールケース27の内側に挿入されて取付けられ、測定ギャップ7は、保持器24の内径面からころ23の大端部に跨がる面域の近傍に配置される。その他の構成は図9の検出装置付き軸受20の場合と同様である。
この発明の第1の実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置の概略構成図である。 同潤滑剤劣化検出装置の具体的な構成図である。 同潤滑剤劣化検出装置の部分平面図である。 図4の一部の拡大平面図である。 同潤滑剤劣化検出装置の他の構成例の説明図である。 提案例に係る潤滑剤劣化検出装置の構成図である。 他の提案例に係る潤滑剤劣化検出装置の一部を示す構成図である。 さらに他提案例に係る潤滑剤劣化検出装置の構成図である。 この発明の潤滑剤劣化検出装置を搭載した検出装置付き軸受の一例を示す断面図である。 提案例の潤滑剤劣化検出装置を搭載した検出装置付き軸受の例を示す断面図である。
符号の説明
1…潤滑剤劣化検出装置
2…発光素子
3…受光素子
4A,4B…光ファイバ(導光部材)
5…潤滑剤
6…判定手段
7…測定ギャップ
10…ヒータ
16…温度センサ
17…ヒータ制御手段
20,20A…転がり軸受(検出装置付き軸受)

Claims (3)

  1. 軸受の軸受空間内における保持器よりも軸方向の外側の位置に配置され、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を検出する潤滑剤劣化検出装置であって、
    円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定ギャップ部を設け、
    前記受光素子の出力から前記測定ギャップ内の潤滑剤の混入異物の量を検出する判定手段を設け、
    前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部を除く部分を覆う円弧状のカバーを設け、前記光ファイバ前記測定ギャップ部の近傍部を、前記カバーから突出させ、
    前記円弧状のカバーは、前記軸受空間内に軸受と同心に設けられて、円弧状の光ファイバに対し、軸受内部側となる片側を少なくとも覆うものであり、前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部は、前記円弧中心軸方向の前記片側に突出したものであり、
    前記測定ギャップの近傍に周辺を加熱するヒータを設けた、
    とを特徴とする軸受の潤滑剤劣化検出装置。
  2. 請求項1において、前記測定ギャップの近傍に温度センサを設け、この温度センサの検出温度に従って前記ヒータの出力を制御するヒータ制御手段を設けた軸受の潤滑剤劣化検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の潤滑剤劣化検出装置を軸受に搭載した潤滑剤劣化検出装置付き軸受。
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