JP4833047B2 - 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 - Google Patents
軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4833047B2 JP4833047B2 JP2006328924A JP2006328924A JP4833047B2 JP 4833047 B2 JP4833047 B2 JP 4833047B2 JP 2006328924 A JP2006328924 A JP 2006328924A JP 2006328924 A JP2006328924 A JP 2006328924A JP 4833047 B2 JP4833047 B2 JP 4833047B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- lubricant
- measurement gap
- optical fiber
- arc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
軸受の摩耗状態を検出するものとしては、軸受のシール部材の内側に電極を配置し、摩耗粉の混入による潤滑剤の電気的特性を、抵抗値や静電容量や磁気抵抗やインピーダンスの変化で検出するようにしたセンサ付き軸受が提案されている(例えば特許文献1)。
この構成の潤滑剤劣化検出装置では、発光素子から出射された光が発光側の光ファイバを経由して検出部に存在する潤滑剤を透過し、さらに受光側の光ファイバを経由して受光素子で検出され、受光素子で検出される透過光量から潤滑剤に混入する異物の量が推定される。
より具体的には、この発明の軸受の潤滑剤劣化検出装置は、軸受の軸受空間内における保持器よりも軸方向の外側の位置に配置され、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を検出する潤滑剤劣化検出装置であって、
円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定ギャップ部を設け、
前記受光素子の出力から前記測定ギャップ内の潤滑剤の混入異物の量を検出する判定手段を設け、
前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部を除く部分を覆う円弧状のカバーを設け、前記光ファイバ前記測定ギャップ部の近傍部を、前記カバーから突出させ、
前記円弧状のカバーは、前記軸受空間内に軸受と同心に設けられて、円弧状の光ファイバに対し、軸受内部側となる片側を少なくとも覆うものであり、前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部は、前記円弧中心軸方向の前記片側に突出したものであり、
前記測定ギャップの近傍に周辺を加熱するヒータを設けた、ことを特徴とする。
この構成によると、測定ギャップの周辺の潤滑剤がヒータで加熱される。これにより、低温時に検出対象の潤滑剤の流動性が低いときにも、測定ギャプの周辺の潤滑剤は温度上昇して流動性が増すので、測定ギャップでの潤滑剤の入れ替わりが円滑に行われるようになり、安定した正確な劣化検出が可能となる。
この構成によると、軸受内部に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで安定良く正確に検出することができる。これにより、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の出力によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の潤滑剤劣化検出装置を軸受に搭載したものであるため、軸受内部に封入された潤滑剤の劣化を、リアルタイムで安定良く正確に検出することができる。その結果、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の潤滑剤によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
このように2本の光ファイバ4A,4Bの各先端を測定ギャップ7を介して対向配置することにより、発光素子2から出射された光が一方の光ファイバ4Aを介して潤滑剤5を透過し、その透過光がさらに他方の光ファイバ4Bを介して受光素子3に入射される。
このように、2本の光ファイバ4A,4Bを配置することにより、発光素子2から出射された光が一方の光ファイバ4Aを介して潤滑剤5を透過し、その透過光が他方の光ファイバ4Bを介して受光素子3に入射される。
油切り25は、車軸30に取付けられて外周にオイルシール31を摺接させたものである。このオイルシール31は、外輪22の前記油切り25に対応する一端部に取付けられる環状のシールケース27の内径面に、仲介部材を介して圧入嵌合される。前記シールケース27の内側に潤滑剤劣化検出装置1が同心に取付けられる。
後ろ蓋26は、車軸30に軸受20よりも中央側で取付けられて外周にオイルシール31Aを摺接させたものである。このオイルシール31Aは、外輪22の前記後ろ蓋26に対応する他端部に取付けられる環状のシールケース27A8の内径面に、仲介部材を介して圧入嵌合される。これら軸受20の両端部に配置される両オイルシール31,31Aにより軸受20の内部に潤滑剤が封止され、かつ防塵・耐水性が確保される。
2…発光素子
3…受光素子
4A,4B…光ファイバ(導光部材)
5…潤滑剤
6…判定手段
7…測定ギャップ
10…ヒータ
16…温度センサ
17…ヒータ制御手段
20,20A…転がり軸受(検出装置付き軸受)
Claims (3)
- 軸受の軸受空間内における保持器よりも軸方向の外側の位置に配置され、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を検出する潤滑剤劣化検出装置であって、
円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定ギャップ部を設け、
前記受光素子の出力から前記測定ギャップ内の潤滑剤の混入異物の量を検出する判定手段を設け、
前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部を除く部分を覆う円弧状のカバーを設け、前記光ファイバ前記測定ギャップ部の近傍部を、前記カバーから突出させ、
前記円弧状のカバーは、前記軸受空間内に軸受と同心に設けられて、円弧状の光ファイバに対し、軸受内部側となる片側を少なくとも覆うものであり、前記光ファイバの前記測定ギャップ部の近傍部は、前記円弧中心軸方向の前記片側に突出したものであり、
前記測定ギャップの近傍に周辺を加熱するヒータを設けた、
ことを特徴とする軸受の潤滑剤劣化検出装置。 - 請求項1において、前記測定ギャップの近傍に温度センサを設け、この温度センサの検出温度に従って前記ヒータの出力を制御するヒータ制御手段を設けた軸受の潤滑剤劣化検出装置。
- 請求項1または請求項2に記載の潤滑剤劣化検出装置を軸受に搭載した潤滑剤劣化検出装置付き軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006328924A JP4833047B2 (ja) | 2006-12-06 | 2006-12-06 | 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006328924A JP4833047B2 (ja) | 2006-12-06 | 2006-12-06 | 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008145107A JP2008145107A (ja) | 2008-06-26 |
JP4833047B2 true JP4833047B2 (ja) | 2011-12-07 |
Family
ID=39605475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006328924A Expired - Fee Related JP4833047B2 (ja) | 2006-12-06 | 2006-12-06 | 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4833047B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5641301B2 (ja) * | 2010-07-26 | 2014-12-17 | 富士電機株式会社 | 多成分用レーザ式ガス分析計 |
US9063075B2 (en) * | 2010-09-07 | 2015-06-23 | Fundacion Tekniker | Method and device for determining the state of degradation of a lubricant oil |
JP6707389B2 (ja) * | 2016-04-12 | 2020-06-10 | Ntn株式会社 | 転がり軸受ユニット |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09101260A (ja) * | 1995-10-03 | 1997-04-15 | Hamamatsu Koden Kk | インライン型液中不純物濃度測定装置 |
WO1997041470A1 (en) * | 1996-04-30 | 1997-11-06 | Foster-Miller, Inc. | Fiber optic coupled transmission cell for in-process spectrographic analysis |
JP4029604B2 (ja) * | 2001-11-29 | 2008-01-09 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受 |
JP4269784B2 (ja) * | 2002-12-03 | 2009-05-27 | 日本精工株式会社 | センサ付軸受 |
-
2006
- 2006-12-06 JP JP2006328924A patent/JP4833047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008145107A (ja) | 2008-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4833126B2 (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4833047B2 (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2008134136A (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置 | |
JP2008026046A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4850046B2 (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置 | |
JP2007248337A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置 | |
JP4895775B2 (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4757086B2 (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4833046B2 (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置 | |
JP2008139186A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2007212161A (ja) | 透過率・潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2008026044A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP5019921B2 (ja) | 検出装置付き転がり軸受 | |
JP2008241556A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2008139185A (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置 | |
JP4906554B2 (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4833034B2 (ja) | 軸受の潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4986584B2 (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP4850106B2 (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2010156376A (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2007285900A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2011058520A (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2008241555A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2008026045A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 | |
JP2007303926A (ja) | 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110705 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110920 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110921 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |