JP4906554B2 - 潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 - Google Patents

潤滑剤劣化検出装置および検出装置付き軸受 Download PDF

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Description

この発明は、潤滑剤の混入物などによる劣化状態を検出する潤滑剤劣化検出装置、およびその潤滑剤劣化検出装置を備えた検出装置付き軸受、例えば鉄道車両用、自動車用、風車設備用、工場設備用等の潤滑剤劣化検出装置付き軸受に関する。
潤滑剤を封入した軸受では、軸受内部の潤滑剤(グリース、油など)が劣化すると転動体の潤滑不良が発生し、軸受寿命が短くなる。転動体の潤滑不良を、軸受の振動状態などから判断するのでは、寿命に達して動作異常が発生してから対処することになるため、潤滑状態の異常をより早く検出できない。そこで、軸受内の潤滑剤の状態を定期的あるいはリアルタイムに観測し、異常やメンテナンス期間の予測を可能にすることが望まれる。
潤滑剤の劣化の主要な要因として、軸受の使用に伴って発生する摩耗粉が潤滑剤に混入することが挙げられる。
軸受の摩耗状態を検出するものとしては、軸受のシール部材の内側に電極を配置し、摩耗粉の混入による潤滑剤の電気的特性を、抵抗値や静電容量や磁気抵抗やインピーダンスの変化で検出するようにしたセンサ付き軸受が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2004−293776号公報
しかし、特許文献1のセンサ付き軸受は、潤滑剤の電気的特性を検出するものであるため、大量の摩耗粉が入って導通が起こるなどの状況にならなければ、特性変化として検出されず、混入物の検出が困難な場合がある。
このような課題を解決するものとして、例えば図10のように、両端にそれぞれ発光素子52および受光素子53を対向させる一つ割りのリング状の光ファイバ54を設け、このリング状の光ファイバ54の円周方向の一部に、潤滑剤55を介在させる測定用ギャップ部57を設けた光学式の構成を考えた。
図10の構成では、発光素子52から出射された光が光ファイバ54を経由して測定用ギャップ部57に存在する潤滑剤55を透過し、さらに光ファイバ54を経由して受光素子53で検出され、受光素子53で検出される透過光量から潤滑剤55に混入する鉄粉等の異物の量が推定される。
しかし、このような光学式のセンサを軸受内に組み込んで、軸受内部に封入された潤滑剤の劣化検出に用いる場合、光ファイバ54に対する保護がされていないので、光ファイバ54が潤滑剤の流動によって荷重を受ける。そのため、光ファイバ54が動くことによって出力が変動したり、光ファイバ54が破損する可能性があり、安定した精度の良い検出ができない。また、光ファイバ54の固定作業も困難である。
潤滑剤の流動によって光ファイバ54が動くのを防止する対策として、光ファイバ54の測定用ギャップ部57の近傍部を除く部分を覆うカバーを設けることが考えられる。
しかし、この場合には、軸受内の潤滑剤が転動体の回転に伴って保持器と共に移動する動きを前記カバーが制限してしまうので、測定用ギャップ部57に潤滑剤が入り込み難いことがあり、やはり安定した精度の良い検出ができない。
この発明の目的は、軸受に簡単かつコンパクトに搭載できて、軸受内部の潤滑剤劣化状態を安定的にかつ精度良く検出できる潤滑剤劣化検出装置、およびその潤滑剤劣化検出装置を備えた検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の潤滑剤劣化検出装置は、円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置したことを特徴とする。
この構成によると、例えば転がり軸受に搭載して軸受内部の潤滑剤の劣化検出を行う場合に、測定用ギャップ部の両側部分を転がり軸受に対して固定する固定治具に設置したアクチュエータが測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させる。このため、測定ギャップ部に存在していた潤滑剤が入れ替わって、常に潤滑に作用している潤滑剤を検出対象とすることになり、安定的にかつ精度良く潤滑剤の劣化検出を行うことができる。また、円弧状の光ファイバと、発光素子、受光素子、固定治具、および前記アクチュエータで構成されるため、軸受に簡単かつコンパクトに搭載できる。
この発明における第1の発明の潤滑剤劣化検出装置は、前記アクチュエータが、温度によって形状を変える形状記憶合金である。この構成の場合、温度の変化によりアクチュエータが動作するので、外部からの操作などによりアクチュエータを動作させる操作機構が不要であり、潤滑剤劣化検出装置を簡単かつコンパクトな構成で軸受等へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
この発明における第2の発明の潤滑剤劣化検出装置は、前記アクチュエータが、温度によって形状を変えるバイメタルである。この構成の場合も、温度の変化によりアクチュエータが動作するので、外部からの操作などによりアクチュエータを動作させる操作機構が不要であり、潤滑剤劣化検出装置を簡単かつコンパクトな構成で軸受等へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
この発明における第3の発明の潤滑剤劣化検出装置は、前記アクチュエータが電磁石で構成されている。この構成の場合、電磁石の通電・非通電によりアクチュエータを動作させることができるので、外部からの操作などによりアクチュエータを動作させる操作機構を簡単に構成でき、潤滑剤劣化検出装置を簡単かつコンパクトな構成で軸受等へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
この発明における第1の発明の検出装置付き軸受は、この発明の上記いずれかの構成の潤滑剤劣化検出装置を、転がり軸受における固定輪と回転輪との間に前記測定用ギャップ部を位置させて前記転がり軸受に取付けたものである。
この構成によると、光ファイバの測定用ギャップ部に潤滑剤を入り易くでき、潤滑剤劣化検出装置による軸受内部の潤滑剤の劣化検出を安定的に精度良く行うことができる。
その結果、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を、リアルタイムで正確に検出することができる。これにより、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、潤滑不良による軸受の破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置の出力によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
この発明の検出装置付き軸受において、転がり軸受に取付けられる上記発明の潤滑剤劣化検出装置におけるアクチュエータが、回転輪に取付けた永久磁石とこの永久磁石との磁気吸引力で動作する可動部とでなるものとしても良い。この構成の場合、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器である軸受の回転輪の回転によりアクチュエータが動作するので、外部からの操作などによりアクチュエータを動作させる操作機構や、アクチュエータへの配線が不要であり、潤滑剤劣化検出装置を簡単かつコンパクトな構成で軸受へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない
この発明における第2の発明の検出装置付き軸受は、円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置した潤滑剤劣化検出装置を、転がり軸受における固定輪と回転輪との間に前記測定用ギャップ部を位置させて前記転がり軸受に取付け、前記アクチュエータが、回転輪に取付けた永久磁石とこの永久磁石との磁気吸引力で動作する可動部とでなる。
この発明の潤滑剤劣化検出装置は、円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置し、前記アクチュエータが、温度によって形状を変える形状記憶合金、または、温度によって形状を変えるバイメタル、または、電磁石で構成されているため、軸受に簡単かつコンパクトに搭載できて、軸受内部の潤滑剤劣化状態を安定的にかつ精度良く検出できる。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の上記いずれかの構成の潤滑剤劣化検出装置を、転がり軸受における固定輪と回転輪との間に前記測定用ギャップ部を位置させて前記転がり軸受に取付けたため、光ファイバの測定用ギャップ部に安定的に潤滑剤が入ることになり、潤滑剤劣化検出装置による軸受内部の潤滑剤の劣化検出を安定的に精度良く行うことができる。その結果、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を、リアルタイムで正確に検出することができる。これにより、軸受に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受に潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置に出力によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図4と共に説明する。図1は、この実施形態の潤滑剤劣化検出装置の概略構成図を示す。この潤滑剤劣化検出装置1は軸受に搭載されて軸受内部に封入された潤滑剤の劣化検出を行うものであり、発光素子2および受光素子3と、円弧状の光ファイバ4と、前記受光素子3の出力により潤滑剤の劣化を判定する判定手段6とを備える。前記光ファイバ4の一端は前記発光素子2の発光面に、他端は前記受光素子3の受光面にそれぞれ対向して配置される。また、光ファイバ4の円周方向の一部には、潤滑剤5を介在させる測定用ギャップ部7が設けられている。
このように円弧状の光ファイバ4の円周方向の一部に、検出対象の潤滑剤5を介在させる測定用ギャプ部7を設けることにより、発光素子2から出射された光が光ファイバ4を介して潤滑剤5を透過し、その透過光がさらに光ファイバ4を介して受光素子3に入射される。
前記発光素子2としては、LED、EL、有機ELなどを用いることができ、発光回路8によって駆動される。前記受光素子3としては、フォトダイオード、フォトトランジスタなどを用いることができ、その出力を受ける受光回路9によって受光素子3の受光量が検出される。
光ファイバ4は、2つの固定治具10,11を介して光ファイバ4と略同径の円弧状カバー12に取付けられている。円弧状カバー12は、光ファイバ4の前記測定用ギャップ部7の近傍部を除く部分を覆って検出対象の潤滑剤5の流動による荷重から光ファイバ4を保護するための部材であり、図1のB−B矢視断面図を示す図2(B)のように、断面概形がS字状の剛性材料からなる。具体的には、円弧状カバー12は、円弧状の光ファイバ4に対するその円弧中心軸方向の片側(図2(B)では右側)を少なくとも覆うものとされる。この潤滑剤劣化検出装置1を軸受内に設置する場合、円弧状カバー12の表面側(図2(B)では右側面)が軸受内に封入される潤滑剤に晒されるように配置される。
光ファイバ4を固定する1つの固定治具10は、カバー12の裏面(図2(B)では左側面)下半部に接合される円弧状の部材であり、この固定治具10に光ファイバ4の両端が固定され、さらに発光素子2および受光素子3もこの固定治具10に固定される。光ファイバ4を固定するもう1つの固定治具11は、図1のA−A矢視断面図を示す図2(A)のように、他の固定治具10の前面側に固定され、この固定治具11に光ファイバ4の測定用ギャップ部7の両側部分が固定されて位置決めされている。このように、光ファイバ4の両端を固定する固定治具10とは別の固定治具11で測定用ギャップ部7の両側部分を固定することにより、測定用ギャップ部7の位置決めを容易にすることができ、潤滑剤劣化検出装置1の組立も容易となる。なお、固定治具11は、他の固定治具10に固定するのではなく、円弧状カバー12に直接固定しても良い。また、これら2つの固定治具10,11を一体の部材としても良い。
光ファイバ4の測定用ギャップ部7に対応する位置である円弧状カバー12の円周方向中間部には、図1に正面図で示すように円周方向に延びるスリット状の開口13が設けられ、これにより測定用ギャップ部7が軸受内部の潤滑剤5に晒される。図3に平面図で示すように、固定治具11は、光ファイバ4の測定用ギャップ部7の近傍部を支持する部分が、円弧状カバー12の開口13からカバー12の表面側に向けて二股状に突出した突出部11aとされている。これにより、光ファイバ4の測定用ギャップ部7の近傍部が、円弧状カバー12からカバー外に突出させられる。
上記構成により、光ファイバ4の両端、発光素子2および受光素子3を固定する固定治具10の表面側がカバー12で覆われる。また、図2(B)のように、表面側のカバー12と裏面側の固定治具10とで挟まれて形成される円弧状空間14内に光ファイバ4の測定用ギャップ部7以外の部分が配置される。これにより、潤滑剤5の流動による荷重から、光ファイバ4、発光素子2および受光素子3が保護される。
円弧状カバー12への固定治具10,11の固定、あるいは固定治具10への他の固定治具11の固定は、ねじ、圧入、接着、溶接のいずれか1つ以上の結合処理により行われる。これにより、この潤滑剤劣化装置1の軸受への組込みを容易に行うことができる。
光ファイバ4における前記測定用ギャップ部7の近傍には、測定用ギャップ部7の潤滑剤5を流動させるアクチュエータ15が設けられている。このアクチュエータ15は、図4に示すように、羽根部材16と、この羽根部材16の片面と固定治具11の一方の突出部11aとに連結されるコイル状の形状記憶合金17と、前記羽根部材16の他の片面と固定治具11の他方の突出部11aとに連結されるコイルばね18とで構成される。この場合のコイル状の形状記憶合金17は温度変化によって形状が伸縮変化するものである。図4(A)は常温時のアクチュエータ15の形状を示し、図4(B)は高温時の形状を示している。
上記構成の作用を説明する。潤滑剤5が新品のときには透明に近い状態にあり、発光素子2から光ファイバ4を経由して投光され潤滑剤5を透過する透過光の強度は高い。ところが、潤滑剤5に混入する鉄粉(摩耗粉)などの異物の量が多くなると、透過光の強度が徐々に低下する。そこで、判定手段6は、透過光の強度に対応する受光素子3の出力から、潤滑剤5に混入している異物の量を検出する。潤滑剤5に混入する異物の量の増加は潤滑剤5の劣化の進行を意味するので、検出された異物の量から潤滑剤5の劣化具合を推定することができる。
この潤滑剤劣化検出装置1を、例えば転がり軸受の内部における転動体(例えばころ)の転走面と軸受端部のシールとの間に、前記円弧状の光ファイバ4が軸受と同心となるように設置した場合、内輪,転動体,保持器の回転に伴い転走面間の潤滑剤(例えばグリース)が回転方向に移動しながらシール側つまり潤滑剤劣化検出装置1の設置側へと押し出される。押し出された潤滑剤は、内輪外周面、転動体端面、および保持器内外周面を回転方向に、かつシール側へと移動する。このように移動する潤滑剤は、潤滑剤劣化検出装置1における光ファイバ4の測定用ギャップ部7に入り込むので、上記した作用により潤滑剤の劣化具合が推定される。
しかし、測定ギャップ部7に入り込んだ潤滑剤は測定用ギャップ部7から排出されにくく、測定用ギャップ部7を満たしているため、軸受転走面から新たに排出された潤滑剤が測定ギャップ部7に入り込みにくい。ところが、軸受内部の温度は軸受の動作状況および周囲環境によって変化するため、この温度変化に伴い図4のようにアクチュエータ15の羽根部材16が光ファイバ4の伸長方向に移動する。すなわち、常温時には図4(A)のように、コイル状の形状記憶合金17が伸長した形状にあり、これと力の釣り合いを保つためにコイルばね18は圧縮した形状となるため、羽根部材16は同図において右側に片寄った位置にある。これに対して、高温時には図4(B)のように、コイル状の形状記憶合金17は圧縮した形状に変化し、これと力の釣り合いを保つためにコイルばね18は伸長した形状となるため、羽根部材16は同図において左側に片寄った位置に変位する。この羽根部材16の変位により、測定ギャップ部7の近傍の潤滑剤5が取り除かれ、潤滑剤5の取り除かれた空間には新たな潤滑剤5が入り込む。これにより、測定用ギャップ部7に潤滑剤5の流動が生じ、測定用ギャップ部7において潤滑剤5が順次入れ代わることになる。
このように、この潤滑剤劣化検出装置1では、円弧状の光ファイバ4の両端にそれぞれ発光素子2および受光素子3を対向して設け、この光ファイバ4の一部に潤滑剤5を介在させる測定用ギャップ部7を設け、光ファイバ4の測定用ギャップ部7の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置1の使用機器に対して固定する固定治具11を設け、測定ギャップ部7内の潤滑剤5を流動させるアクチュエータ15を前記固定治具11に設置しているので、例えば転がり軸受に搭載して軸受内部の潤滑剤5の劣化検出を行う場合に、前記アクチュエータ15により測定用ギャップ部7を満たしている潤滑剤5を流動させることができる。これにより、測定用ギャップ部7において潤滑剤5が順次入れ代わることから、常に潤滑に作用している潤滑剤5を検出対象とすることになり、安定的にかつ精度良く潤滑剤の劣化検出を行うことができる。
この実施形態では、前記アクチュエータ15を、羽根部材16と、この羽根部材16の片面と固定治具11の一方の突出部11aとに連結されるコイル状の形状記憶合金17と、前記羽根部材16の他の片面と固定治具11の他方の突出部11aとに連結されるコイルばね18とで構成し、温度の変化に伴う形状記憶合金17の伸縮変形により羽根部材16を変位させるようにしているので、外部からの操作などによりアクチュエータ15を移動させる操作機構が不要であり、潤滑剤劣化検出装置1を簡単かつコンパクトな構成で軸受等へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
なお、この実施形態における前記形状記憶合金17として例えばNi-Ti 合金を用い、化学成分と加工率、および形状記憶熱処理温度を選択設定すると、アクチュエータ15の動作温度を適正な値に設定することが可能となる。また、この実施形態において、形状記憶合金17に電流を流すことによって温度変化を与え、アクチュエータ15を動作させるようにしても良い。
図5はこの発明の他の実施形態を示す。この潤滑剤劣化検出装置1は、図1〜図4に示した前記実施形態において、固定治具11に設置するアクチュエータ15として、温度によって形状を変えるバイメタルを用いたものである。具体的には、この場合のアクチュエータ15は、図5(A),(B)に拡大平面図および拡大断面図で示すように、固定治具11の本体11bの前面から光ファイバ4の測定用ギャップ部7の近傍まで突出した突片とされている。その他の構成は、図1〜図4に示した先の実施形態の場合と同様であり、図示を省略する。
この実施形態の場合、軸受内の温度が常温の時、アクチュエータ15は図5(B)のように水平姿勢にあるが、高温時には図5(C)のようにアクチュエータ15が例えば上側に反り返る姿勢に変形する。これにより、測定用ギャップ部7を満たしている潤滑剤5を流動させることができる。
この実施形態の場合も、外部からの操作などによりアクチュエータ15を移動させる操作機構が不要であり、潤滑剤劣化検出装置1を簡単かつコンパクトな構成で軸受等へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
図6はこの発明のさらに他の実施形態を示す。この潤滑剤劣化検出装置1は、図1〜図4に示した前記実施形態において、固定治具11に設置するアクチュエータ15を、固定治具11の本体11bに取付けた電磁石19と、この電磁石19との磁気吸引力で固定治具11の前後方向、つまり円弧状の光ファイバ4に対するその円弧中心軸方向に動作する可動部20とで構成したものである。電磁石19は、固定治具11の本体11bに設けられ測定用ギャップ部7に向けて開口する平面形状がU字状のヨーク21と、このヨーク21に巻回したコイル22とでなる。可動部20は、コイルばね23と、このコイルばね23を介して前記U字状ヨーク21の底面部に取付けられる平面形状がT字状の磁性体24とでなる。図6(A)は前記電磁石19のコイル22へ電流を流す駆動状態を示し、図6(B)は駆動停止状態を示す。その他の構成は、図1〜図4に示した先の実施形態の場合と同様であり、図示を省略する。
この実施形態の場合、電磁石19のコイル22へ電流を流す駆動状態では、図6(A)のように、可動部20の磁性体24が電磁石19に吸引され、コイルばね23が圧縮した状態にある。この状態から、電磁石19を駆動停止状態に切り換えると、磁性体24が電磁石19による吸引から解放されて、図6(B)のように、コイルばね23の復元力により磁性体24が進出して測定用ギャップ部7の近傍部の初期位置まで戻る。これにより、測定用ギャップ部7を満たしている潤滑剤5を流動させることができる。
また、実施形態の場合、電磁石19への通電・非通電によりアクチュエータ15を動作させることができるので、外部からの操作などによりアクチュエータ15を動作させる操作機構を簡単に構成でき、潤滑剤劣化検出装置1を簡単かつコンパクトな構成で軸受等へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
なお、この実施形態では、可動部20を、円弧状の光ファイバ4に対するその円弧中心軸方向に進退させているが、前記円弧中心軸に対して垂直な径方向に可動部20を進退させるようにしても良い。
図7はこの発明のさらに他の実施形態を示す。この潤滑剤劣化検出装置1は、図1〜図4に示した前記実施形態において、固定治具11に設置するアクチュエータ15を、この潤滑剤劣化検出装置1が搭載される軸受の回転輪である内輪31に取付けた永久磁石25と、この永久磁石25との磁気吸引力で固定治具11の上下方向、つまり円弧状の光ファイバ4に対するその円弧中心軸に対して垂直な径方向に動作する可動部26とで構成したものである。永久磁石25は、前記内輪31の外周面における前記固定治具11に対応する軸方向位置に配置される。可動部26は、コイルばね27と、固定治具11の本体11bの下端から前面に向けて突出する可動部支持片11cに、前記コイルばね27を介して取付けられる板状の磁性体28とでなる。図7(A),(B)は前記永久磁石25との磁気吸引力で前記可動部26が動作する状態での固定治具11の拡大正面図および拡大断面図を示し、図7(C),(D)は前記永久磁石25との磁気吸引力が前記可動部26に働かない状態での固定治具11の拡大正面図および拡大断面図を示す。なお、図7(B)は図7(A)におけるC−C矢視断面図を示し、図7(D)は図7(C)におけるD−D矢視断面図を示す。その他の構成は、図1〜図4に示した先の実施形態の場合と同様であり、図示を省略する。
この実施形態の場合、図7(A),(B)のように、内輪31の永久磁石25が固定治具11に取付けられた可動部26と対向する位置にきたとき、可動部26の磁性体28が永久磁石25に吸引され、コイルばね27が圧縮した状態にある。この状態から、内輪31の永久磁石25が可動部26と対向する位置から外れると、磁性体28が永久磁石25による吸引から解放されて、図7(C),(D)のように、コイルばね27の復元力により磁性体28が進出して測定用ギャップ部7の近傍部の初期位置まで戻る。これにより、測定用ギャップ部7を満たしている潤滑剤5を流動させることができる。
この実施形態の場合、この潤滑剤劣化検出装置1の使用機器である軸受の回転輪である内輪31の回転によりアクチュエータ15が動作する構成であるため、外部からの操作などによりアクチュエータ15を移動させる操作機構や、アクチュエータ15への配線が不要であり、潤滑剤劣化検出装置1を簡単かつコンパクトな構成で軸受へ搭載でき、搭載により軸受内の潤滑剤封入空間が狭められることもない。
図8および図9は、上記のうちの任意の実施形態の潤滑剤劣化検出装置1を、鉄道車両用軸受に組み込んでなる検出装置付き軸受の一例を示す。この検出装置付き軸受30は、図8に示すように、内輪31の両側に各々接して設けられた付属品である油切り35および後ろ蓋36とで鉄道車両用軸受ユニットを構成する。軸受30は、ころ軸受、詳しくは複列の円すいころ軸受からなり、各列のころ33,33に対して設けた分割型の内輪31,31と、一体型の外輪32と、前記ころ33,33と、保持器34とを備える。
後ろ蓋36は、車軸40に軸受30よりも中央側で取付けられて、外周に軸受シール41Aを摺接させたものである。油切り35は、車軸40に取付けられて外周に軸受シール41を摺接させたものである。これら軸受30の両端部に配置される両軸受シール41,41Aにより軸受30の内部に潤滑剤が封止され、かつ防塵・耐水性が確保される。
この場合、潤滑剤劣化検出装置1における回路部(判定手段6、発光回路8、受光回路9)を除くセンサ部(発光素子2、受光素子3、光ファイバ4、円弧状カバー12など)は、前記軸受シール41を有するシールユニット37内に組み込んで一体化されている。図9は、図8におけるシールユニット37の設置部(A部)の拡大断面図を示す。
この場合のシールユニット37は、軸受外輪32の端部に取付けられる環状のシールケース38と、このシールケース38の内径面に圧入嵌合されるリング部材39と、このリング部材39の内周面に圧入嵌合される軸受シール41とでなる。シールケース38は、軸受シール41を覆う環状の部材であって、軸方向に複数の段部が階段状に並ぶ断面形状とされ、その一端部を固定輪となる軸受外輪32の内径面に圧入嵌合させることで軸受外輪32に取付けられる。さらに、シールケース38の他端の小径段部は、油切り35のフランジ部35aの内向き幅面に形成されたリング状の溝48に遊嵌させることで、この溝48とシールケース38の小径段部との間に形成されるラビリンス隙間で、密封が図られている。
このシールケース38の中間段部の内径面に、断面L字状の前記リング部材39がその円筒部39aを圧入嵌合させて取付けられている。リング部材39の内径側に延びる立板部39bは、前記油切り35の外径面に対して所定のラビリンス隙間を形成するように配置されている。軸受シール41は、断面L字状の環状芯金42と、この環状芯金42の立板部に固定される弾性部材43とでなり、環状芯金42の円筒部を前記リング部材39の円筒部39aの内周面に圧入嵌合させることにより、リング部材39を介してシールケース38に固定される。前記弾性部材43には、油切り35の外径面に摺接するラジアルリップが形成されている。
前記シールユニット37に対して、潤滑剤劣化検出装置1が同心に取付けられる。具体的には、シールケース38における大径段部の内径面に潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー12が嵌め込まれ、続いて圧入される圧入リング44により、シールケース38の大径段部端面とリング部材39の立板部39bにわたって潤滑剤劣化検出装置1が押し当てられることで軸方向に位置決め固定される。このように潤滑剤劣化検出装置1を位置決め固定すると、光ファイバ4の測定用ギャップ部7とアクチュエータ15とが、内外輪31,32間の軸受空間の保持器34よりも内径側でころ33の大端面の付近に配置されることになる。
軸受内部の潤滑剤5は、保持器34の内径面、外径面およびころ33の大端面に多く付着しているので、上記したように光ファイバ4の測定用ギャップ部7を配置することで、潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー12により潤滑剤5の流動性が損なわれることなく、測定用ギャップ部7に潤滑剤5を入りやすくできる。しかも、測定用ギャップ部7の近傍に移動自在に設けられるアクチュエータ15で測定用ギャップ部7の潤滑剤5を流動させるので、測定用ギャップ部7の潤滑剤5が順次入れ代わり、常に潤滑に作用している潤滑剤5が安定良く測定用ギャップ部7に入り込むことになる。これにより、潤滑剤劣化検出装置1による軸受内部の潤滑剤5の劣化検出を安定的に精度良く行うことができる。
また、円弧状カバー12をこのようにシールケース38と同心状に配置して潤滑剤劣化検出装置1を取付けると、軸受30内に潤滑剤劣化検出装置1を容易に位置決めでき、組立も容易となる。なお、この場合の潤滑剤劣化検出装置1の取付けは、前記圧入に限らず、ねじや接着などのいずれかの結合処理を1つ以上採用して行っても良い。
潤滑剤劣化検出装置1の発光素子2と発光回路8、および受光素子3と受光回路9をそれぞれ繋ぐ配線45は、潤滑剤劣化検出装置1の内部からシールケース38に設けられた孔46を貫通して、軸受30の外部に設置される発光回路8および受光回路9に接続される。シールケース38の前記孔46は内側から潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー12で覆われ、さらに弾性体47でシールすることによって、防水処理が施される。
もう一方の軸受シール41Aもシールユニット37Aにより軸受外輪32に取付けられる。このシールユニット37Aは、潤滑剤劣化検出装置1を取付けていないほかは、前記シールユニット37と同じ構造とされている。
なお、発光回路8や受光回路9は軸受30の内部に設置しても良い。軸受30の外部に回路を設置するスペースがない場合には、潤滑剤劣化検出装置1の円弧状カバー12を円周方向に延ばして、そのカバー12上に発光回路8および受光回路9を配置することで、軸受30内にこれらの回路を容易に設置できる。
この検出装置付き軸受30によると、軸受内に封入された潤滑剤の劣化状態を、リアルタイムで正確に検出することができる。これにより、軸受30に動作異常が発生する前に潤滑剤の交換の必要性を判断でき、軸受30の潤滑不良による破損を防ぐことができる。また、潤滑剤交換の必要性を潤滑剤劣化検出装置1の出力によって判断できるため、使用期限前に廃棄される潤滑剤の量が減少する。
この発明の一実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置の概略構成図である。 (A)は図1におけるA−A矢視断面図、(B)は図1におけるB−B矢視断面図、(C)は図1における矢印C方向から見た側面図である。 潤滑剤劣化検出装置の部分平面図である。 潤滑剤劣化検出装置におけるアクチュエータの動作説明図である。 (A)はこの発明の他の実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置における測定用ギャップ部の近傍部の拡大平面図、(B),(C)は同潤滑剤劣化検出装置におけるアクチュエータの動作説明図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置におけるアクチュエータの動作説明図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る潤滑剤劣化検出装置におけるアクチュエータの動作説明図である。 この発明の潤滑剤劣化検出装置を搭載した検出装置付き軸受の一構成例を示す断面図である。 同検出装置付き軸受のシールユニットの部分の拡大断面図である。 潤滑剤劣化検出装置の従来例の概略構成図である。
符号の説明
1…潤滑剤劣化検出装置
2…発光素子
3…受光素子
4…光ファイバ
5…潤滑剤
7…測定用ギャップ部
11…固定治具
15…アクチュエータ
17…コイル状形状記憶合金
19…電磁石
20…可動部
25…永久磁石
26…可動部
30…検出装置付き軸受
21…内輪
22…外輪

Claims (5)

  1. 円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、
    前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置し、前記アクチュエータが、温度によって形状を変える形状記憶合金であることを特徴とする潤滑剤劣化検出装置。
  2. 円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、
    前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置し、前記アクチュエータが、温度によって形状を変えるバイメタルであることを特徴とする潤滑剤劣化検出装置。
  3. 円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、
    前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置し、前記アクチュエータが電磁石で構成されていることを特徴とする潤滑剤劣化検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の潤滑剤劣化検出装置を、転がり軸受における固定輪と回転輪との間に前記測定用ギャップ部を位置させて前記転がり軸受に取付けた潤滑剤劣化検出装置付き軸受。
  5. 円弧状の光ファイバの両端にそれぞれ発光素子および受光素子を対向して設け、この円弧状の光ファイバの一部に潤滑剤を介在させる測定用ギャップ部を設けた潤滑剤劣化検出装置であって、前記光ファイバの前記測定用ギャップ部の両側部分を、この潤滑剤劣化検出装置の使用機器に対して固定する固定治具を設け、前記測定用ギャップ部内の潤滑剤を流動させるアクチュエータを前記固定治具に設置した潤滑剤劣化検出装置を、転がり軸受における固定輪と回転輪との間に前記測定用ギャップ部を位置させて前記転がり軸受に取付け、前記アクチュエータが、回転輪に取付けた永久磁石とこの永久磁石との磁気吸引力で動作する可動部とでなる潤滑剤劣化検出装置付き軸受。
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