JP4832723B2 - 能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置 - Google Patents

能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4832723B2
JP4832723B2 JP2004095353A JP2004095353A JP4832723B2 JP 4832723 B2 JP4832723 B2 JP 4832723B2 JP 2004095353 A JP2004095353 A JP 2004095353A JP 2004095353 A JP2004095353 A JP 2004095353A JP 4832723 B2 JP4832723 B2 JP 4832723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
resistance semiconductor
region
disposed
active high
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004095353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005285955A (ja
Inventor
尚博 清水
高幸 関谷
潤一 西澤
雅和 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2004095353A priority Critical patent/JP4832723B2/ja
Publication of JP2005285955A publication Critical patent/JP2005285955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4832723B2 publication Critical patent/JP4832723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thyristors (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

本発明は半導体装置に係り、特に高抵抗でかつキャリア寿命短縮化を図れる能動的高抵抗半導体層(アクティブ・イントリンシック・レイヤー:AIL)を有する半導体装置に関する。
静電誘導サイリスタ、静電誘導トランジスタは電力用半導体素子として開発され、実用化されている。高速化のために電子線照射、或いは重金属ドープ等の手段によるライフタイム制御が行われている。不純物が添加されていない高抵抗半導体層では、一般的に結晶が完全であるほどライフタイムは長くなるため、静電誘導サイリスタ、静電誘導トランジスタのような高抵抗半導体層を有するデバイスでは、半導体素子構造による特性制御が容易となり、本来のデバイス構造で決定される性能を得ることができるという利点がある。
このような高抵抗半導体層に不純物を添加した場合、不純物原子の格子定数と高抵抗半導体層の格子定数が異なるため、結晶に歪が発生し、ミスフィット転位等の転位が発生しやすくなる。
半導体基板と成長層の不純物密度差により発生する格子歪の検討は、西澤らによりSiの気相成長法で行われている(非特許文献1)。
Si単結晶はSi原子が規則正しく配列しているので、Siに添加された不純物がSi原子と置換した場合、ホウ素(B)やリン(P)のようにSiより共有結合半径の小さな原子では隣接するSi原子との距離がSi同士の距離より小さくなるので、BおよびPを高不純物密度に添加した結晶の格子定数は、真性のSi単結晶の格子定数よりも小さくなる。また、砒素(As)及びアンチモン(Sb)等、Si原子よりも共有結合半径の大きな不純物を添加した場合にはその逆となる。図26及び図27はポーリングによる代表的な原子の共有結合半径を示す(非特許文献2)。
西澤潤一、寺崎健、矢木邦博、宮本信雄(J. Nishizawa, T. Terasaki, K. yagi, and N. Miyamoto)," 気相エピタキシャル成長によるシリコンの完全結晶成長(Perfect Crystal Growth of Silicon by Vapor Phase Epitaxy),"米国電気化学協会誌(J. Electrochemical Society)、第122巻、第5号、P.664〜P.669,1975年 ライナス・ポーリング (L.Pauling)著,"化学的結合論(The Nature Of Chemical Bonding)", コーネル大学出版(Cornell University Press), 1960, p.205
本発明の目的は、ダイオード、トランジスタ、サイリスタ、絶縁ゲート型デバイスにおいて、このようなAIL層を備えることによって、高速スイッチング、低損失、低オン抵抗化を実現することができる、能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置を提供するにある。
本発明の第の特徴は、(イ)高抵抗半導体層と、(ロ)高抵抗半導体層の主表面に配置されるアノード領域と、(ハ)高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるカソード領域と、(ニ)高抵抗半導体層とアノード領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備える能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、(イ)高抵抗半導体層と、(ロ)高抵抗半導体層の主表面に繰り返し配置されるアノード領域と、(ハ)アノード領域に接触するアノード電極と、(ニ)高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるカソード領域と、(ホ)カソード領域に接触するカソード電極と、(へ)繰り返し配置されるアノード領域内に配置され、アノード領域とアノード電極によって短絡されるアノード短絡領域と、(ト)高抵抗半導体層とアノード短絡領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備える能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、(イ)高抵抗半導体層と、(ロ)高抵抗半導体層の主表面に配置され、チャネル構造を有するアノード領域と、(ハ)高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるカソード領域と、(ニ)高抵抗半導体層とアノード領域近傍において、チャネル構造内に配置される能動的高抵抗半導体層とを備える能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、(イ)高抵抗半導体層と、(ロ)高抵抗半導体層の主表面に繰り返し配置されるゲート領域と、(ハ)ゲート領域に接触するゲート電極と、(ニ)高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるドレイン領域と、(ホ)ドレイン領域に接触するドレイン電極と、(へ)繰り返し配置されるゲート領域間に配置されるソース領域と、(ト)主表面においてゲート電極に隣接して配置され、ソース領域に接触するソース電極と、(チ)高抵抗半導体層とソース領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備える能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、(イ)高抵抗半導体層と、(ロ)チャネル構造を備え、高抵抗半導体層の主表面近傍に繰り返し配置されるゲート領域と、(ハ)ゲート領域に接触するゲート電極と、(ニ)高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるアノード領域と、(ホ)アノード領域に接触するアノード電極と、(へ)繰り返し配置されるゲート領域間に配置されるカソード領域と、(ト)主表面においてゲート電極に隣接して配置され、カソード領域に接触するカソード電極と、(チ)高抵抗半導体層とアノード領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備える能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、(イ)nベース層と、(ロ)チャネル構造を備え、nベース層の主表面近傍に繰り返し配置されるpベース領域と、(ハ)pベース層内の主表面近傍に配置されるnエミッタ領域と、(ニ)nエミッタ領域に接触し、pベース領域と短絡して主表面に配置されるエミッタ電極と、(ホ)繰り返し配置されるpベース領域間のチャネル構造に配置される能動的高抵抗半導体層と、(へ)能動的高抵抗半導体層及び隣接するpベース領域及びnエミッタ領域上に配置されるゲート絶縁層と、(ト)ゲート絶縁層上に配置されるゲート電極と、(チ)nベース層の別の主表面に配置されるpコレクタ領域と、(リ)pコレクタ領域に接触するコレクタ電極と、(ヌ)nベース層とpコレクタ領域との間に介在して配置される別の能動的高抵抗半導体層とを備える能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置であることを要旨とする。
本発明によれば、p型、n型不純物を高不純物密度で略同じ場所に形成することによって、ライフタイムを低下させ、同時にp型、n型不純物の補償効果によって実質的に高抵抗層を形成する能動的高抵抗層(AIL)を実現することができる。更に又、このようなAIL層を備えるダイオード、トランジスタ、サイリスタ、絶縁ゲート型デバイスにおいて、高速スイッチング、低損失、低オン抵抗化を実現することができる。即ち、このような高性能な能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の第1乃至第5の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1乃至第5の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
[AIL層]
図1は本発明の原理的説明図であって、(a)p型半導体における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係、(b)n型半導体における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係、(c)本発明のAIL層における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係をそれぞれ表している。p型半導体における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係では、図1(a)に示すように、不純物密度の増加と共に、抵抗率Rは減少し、又電子のライフタイムτe,正孔のライフタイムτhも減少する傾向を示している。同様に、n型半導体においても抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係では、図1(b)に示すように、不純物密度の増加と共に、抵抗率Rは減少し、又電子のライフタイムτe,正孔のライフタイムτhも減少する傾向を示している。これに対して、本発明の能動的高抵抗半導体層(AIL層)においては、図1(c)に示すように、不純物密度の増加に対して、n型不純物とp型不純物の濃度補償効果により抵抗率Rはほとんど変化せず、ほぼ一定のままである。一方、電子のライフタイムτe,正孔のライフタイムτhは不純物密度の増加と共に減少する傾向を示している。
本発明の第1の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、p型不純物とn型不純物とをほぼ等量ずつ混在させた能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置である。
又能動的高抵抗半導体層は、p型不純物,n型不純物以外の格子間の歪み補償を実現する更にべつの不純物を含んでいても良い。
又、能動的高抵抗半導体層は、半導体装置の基板の片面において、全面に配置されていても良い。
又、能動的高抵抗半導体層は、半導体装置の基板の片面において、局所的に選択的に配置されていても良い。
又、能動的高抵抗半導体層は、半導体装置の基板の両面において、全面に配置されていても良い。
又、能動的高抵抗半導体層は、半導体装置の基板の両面において、局所的に選択的に配置されていても良い。
又、能動的高抵抗半導体層は、Si,SiC,ダイヤモンド若しくはGaNのいずれかによって形成されていても良い。
このように、本発明の第1の実施の形態にかかる能動的高抵抗半導体層においては、高抵抗を維持したまま、低ライフタイム化を実現することができる。
(ライフタイムシミュレーション)
ショックレー・リード・ホール(SRH)モデルによるライフタイムの式は(1)式のように表すことができる。
τdop(Ni)=τmin+(τmaxmin)/[1+(Ni/Nrefγ] …(1)
ここで、τmaxは最大ライフタイムであり、電子の場合1×10-5(sec),正孔の場合3×10-6(sec)と設定した。τminは最小ライフタイムであり、電子の場合、正孔の場合共に0(sec)と設定した。Nrefは参照不純物密度であり、電子の場合、正孔の場合共に1×1016(cm-3)と設定した。Niは能動的高抵抗半導体層の不純物密度である。尚、γの値は1に設定した。以上の結果に基づいて、能動的高抵抗半導体層内における電子のライフタイムτe,正孔のライフタイムτhはそれぞれ(2),(3)式のように表される。
τe=1×10-5/[1+(Ni/1×1016)] …(2)
τe=3×10-6/[1+(Ni/1×1016)] …(3)
n型基板の不純物密度を1013cm-3とした場合の(2),(3)式より求めた本発明のAIL層におけるライフタイムと不純物密度との関係を図2に示す。
又、本発明のAIL層におけるライフタイム、不純物密度と基板厚さとの関係を図3に示す。不純物としてはP及びBを想定し、基板の厚さは0〜200μmの範囲で変化させている。図2及び図3から明らかなように、本発明の第1の実施の形態に係るAIL層においては、電子のライフタイムτe,正孔のライフタイムτh共に、不純物密度が1015cm-3以上となると減少傾向を示している。又、基板厚さは100μm以下の場合に電子のライフタイムτe,正孔のライフタイムτhが共に減少する傾向を示している。図3中にはB、Pの不純物密度分布も示されているが、n型基板の不純物密度を1013cm-3としたことから、
基板厚さが100μm以上となると、ほぼ一定となっている。
(比較例)
本発明の比較例におけるライフタイムと不純物密度との関係を図4に示し、本発明の比較例におけるライフタイム、不純物密度と基板厚さとの関係を図5に示す。比較例では、n型基板の不純物密度を1013cm-3とし、傾斜接合の場合を想定している。本発明の比較例においては、不純物密度の増加と共にライフタイムが減少する傾向は本発明の第1の実施の形態に係るAIL層と同様であるが、図5から明らかなように、P,Bの不純物密度の補償効果が働かない領域においてライフタイムが減少する傾向を示しており、図1(a),(b)に示したように、不純物密度の増加と共に抵抗率が減少する傾向となる。
(AIL層の形成方法1)
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るAIL層を形成する方法の説明図である。
(a)まず、図6(a)に示すように、高抵抗半導体層1から基板を準備する。抵抗率Rの分布は図6(e)に示す通りである。
(b)次に、図6(b)に示すように、高抵抗半導体層1の表面に不純物原子としてPをイオン注入して、イオン注入層2を形成する。Pの不純物添加によって、イオン注入層2内の抵抗率は図6(f)に示すように、低下する傾向を示す。
(c)次に、図6(c)に示すように、Bをイオン注入して、イオン注入層3を形成する。Bの不純物添加によって、イオン注入層3内の抵抗率は図6(g)に示すように、低下する傾向を示す。
(d)次に、図6(d)に示すように、フラッシュランプアニ−ル等によって極めて短時間に高温の熱処理を行い、能動的高抵抗半導体層10を形成する。
BとPがほぼ同じ場所であるイオン注入層2,3部分において、略同程度の高不純物密度で形成されることによって、不純物密度の補償効果によって、高抵抗化される。フラッシュランプアニ−ル等の高温・短時間アニ−ルによって、拡散層の広がりを抑制しつつ、浅い接合を形成することができる。結果として、図6(h)に示すように高抵抗化され、能動的高抵抗半導体層(AIL)10を実現することができる。
(AIL層の形成方法2)
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るAIL層を形成する別の方法の説明図である。
(a)まず、図7(a)に示すように、高抵抗半導体層1から基板を準備する。抵抗率Rの分布は図7(d)に示す通りである。
(b)次に、p型、n型不純物の同時エピタキシャル成長を行い、n+,p+高濃度エピタキシャル層4を形成する。例えば、Siの場合、p型不純物としてB、n型不純物としてP、砒素(As),アンチモン(Sb)を適用することができる。窒化ガリウム(GaN)に対しては、p型不純物としては、例えばマグネシウム(Mg)、n型不純物としては、Siを用いることができる。炭化珪素(SiC)に対しては、p型不純物としては、例えばアルミニウム(Al)、n型不純物としては、窒素(N)を用いることができる。
+,p+高濃度エピタキシャル層4内における高濃度のn+,p+不純物の補償効果によって、能動的高抵抗半導体層10を実現することができる。高抵抗層が形成されることから、抵抗率Rの分布は図7(e)に示す通りである。
更に、pアノード領域5をエピタキシャル成長によって形成する。
(c)結果として、図7(c)に示すように、AIL層10を挟んで積層されたpin構造が実現される。
(格子歪み補償)
一般に不純物添加したSi単結晶の格子定数は高純度のSi単結晶の格子定数の値から、不純物添加によって相対的に変化した格子定数として表される。即ち、不純物添加した場合のSiの格子定数をad,不純物無添加の場合をaiとすると、adとaiの関係は、(4)式で表される。
d=ai[1−(RSi 3(NSi−Ni)+Ri 3i)/RSi 3Si]1/3 (4)
ここで、RSiはSiの共有半径、Riは添加不純物原子の共有結合半径、NSiはSiの原子密度、Niは不純物密度を示している。ここで、格子定数のずれをΔa=ai−adとすると、体積変化率は、(5)式で表される。
(ad 3−ai 3)/ai 3
[RSi 3(NSi−Ni)+Ri 3i−RSi 3i]/RSi 3Si …(5)
ここで、Δaの2次以上の項を無視すると、近似的に格子定数の相対変化率ε=Δa/aiは(6)式で表される。
ε=Δa/ai=(1/3)・[1−(Ri/RSi3](Ni/NSi)…(6)
図28に不純物密度と格子定数のずれの関係を示す。図28においては、下方向に格子の膨張、上方向に格子の収縮を表している。図28より明らかなように、B,P共に1019cm-3添加すると、10-4程度、高純度のSiの格子定数からのずれが生じる。即ち、気相成長によるデバイス作製の場合、高濃度に不純物が添加された基板とi層では格子定数が異なってくる。
次に、この格子定数のくい違いによる格子歪について説明する。基板と成長層の界面に平行な方向にx,y軸、垂直な方向にz軸をとると、内部応力は(7)式で表される。
σxx=σyy=σ
σyz=0 …(7)
従って、(7)式によって表される応力によって生じる格子歪はEをヤング率、vをポアソン比とすると、
εxx=εyy=[σ/E](1−v)=−ε
εzz=−2σv/E …(8)
で与えられるので(6)式を用いると、内部応力は(9)式で与えられる。
σxx=σyy=βNiE/(1−v)
σzz=βNiE/2v …(9)
β=(1/3)・[1−(Ri/RSi3]/NSi
高濃度不純物添加の基板と真性伝導に近い成長層との格子定数の違いが顕著になると、半導体層は内部応力のために湾曲してしまう。
格子定数の違いによる半導体層の湾曲の曲率はミスフィット係数f=Δa/aを用いることにより、(10)式で与えられる。
1/R=6trSf/(tr+tS3 …(10)
ここで、Rは曲率半径、trは成長層の厚さ、tSは基板の厚さである。
例えば、厚さ300μm、直径75mm、不純物としてPを1×1019cm-3添加してある半導体基板上の厚さ10μmのi層の場合の曲率半径は1.47×104cmであり、例えば水平面に置くと、外周は約5μm浮き上がってしまう。同じ条件でBが添加された基板を用いた場合には約16μm外周が浮き上がってしまうことになる。更に格子定数の違いが大きくなって、(9)式で表される内部応力が結晶中の原子の結合を切るための臨界値を越えると、内部応力を緩和するためにミスフィット転位が導入されることになる。p型の場合、B添加の1×1019cm-3の半導体基板上のi層では、ミスフィット係数f=|Δa/a|=3.83×10-5である。通常GaAs等の化合物半導体のヘテロ接合では、fが1×10-3以上でミスフィット転位が観測されている。
本発明の第1の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層においても、格子歪補償を行うことで内部応力の発生を緩和し、かつn型、p型の高不純物密度補償効果とともに、高抵抗でライフタイムの低減化された高抵抗層を実現することができる。
(第2の実施の形態)
[ダイオード構造]
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造を示す。図8(b)は、本発明の第2の実施の形態の変形例1に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造を示す。更に図8(c)は、図8(a)、(b)に対応する抵抗分布を示す。
本発明の第2の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図8に示すように、高抵抗半導体層1と、高抵抗半導体層1のアノード側主表面に配置されるpアノード領域5と、高抵抗半導体層1の別の主表面であるカソード側主表面に配置されるnカソード領域12と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10と、pアノード領域5に接触するアノード電極16と、nカソード領域12に接触するカソード電極14とを備える。図8(a)ではAIL層10の厚さがWa1の例であり、図8(b)の変形例1ではAIL層10の厚さをWa1よりも厚く設定したWa2の例である。図8(c)は図8(a),(b)の構造に対応した抵抗率Rの分布を示す。能動的高抵抗半導体層10の近傍において抵抗率が急上昇していることがわかる。
図9(a)は、図8に対応するダイオードの逆回復損失Prと順方向電圧降下VFMとの関係、図9(b)はスイッチング電圧V、スイッチング電流I、オン損失Pon、逆回復損失Prと時間との関係を示す。図9(a)から明らかなように、ダイオードの逆回復損失Prと順方向電圧降下VFMとの関係は互いにトレードオフの関係にあるが、AIL層10の厚さを変化させることで、トレードオフ関係が変化している。AILtはAIL層10の厚さが相対的に薄い場合、AILwはAIL層10の厚さが相対的に厚い場合に対応している。AIL層10の厚さが薄い方がトレードオフ関係は特性が良好となることがわかる。
(第2の実施の形態の変形例)
図10(a)は、本発明の第2の実施の形態の変形例2に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造、図10(b)は、本発明の第2の実施の形態の変形例3に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造、図10(c)は、本発明の第2の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造をそれぞれ示している。
(変形例2)
本発明の第2の実施の形態の変形例2に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図10(a)に示すように、高抵抗半導体層1と、高抵抗半導体層1の主表面に配置されるpアノード領域5と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるnカソード領域12と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備え、能動的高抵抗半導体層10とpアノード領域5はアノード側表面から測った接合深さは実質的に等しく、かつpアノード領域5はチャネル構造を備える。
(変形例3)
本発明の第2の実施の形態の変形例3に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図10(b)に示すように、高抵抗半導体層1と、高抵抗半導体層1の主表面に配置されるpアノード領域5と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるnカソード領域12と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備え、能動的高抵抗半導体層10はpアノード領域5よりもアノード側表面から測った接合深さが深く配置され、かつpアノード領域5はチャネル構造を備える。
(変形例4)
本発明の第2の実施の形態の変形例4に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図10(c)に示すように、高抵抗半導体層1と、高抵抗半導体層1の主表面に配置されるpアノード領域5と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるnカソード領域12と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備え、能動的高抵抗半導体層10はチャネル構造を備える。
図11(a)は、逆回復損失Prと定常状態の逆方向漏れ電流Irの不純物密度との関係を示し、図11(b)は、逆回復損失Prと順方向電圧降下VFMとの関係を模式的に示す。図11(a)の横軸は不純物密度で表されているが、ライフタイムの逆数で表した場合にも同様の傾向が現れる。図11(a)中、AIL(a)は図10(a)の構造に対応し、AIL(b)は図10(b)の構造に対応し、AIL(c)は図10(c)の構造に対応している。定常状態の逆方向漏れ電流IrはAIL(a)、AIL(b)、AIL(c)の順で小さくなる傾向が見られる。
(変形例5)
図12は、本発明の第2の実施の形態の変形例5に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造を示す。
本発明の第2の実施の形態の変形例5に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図12に示すように、高抵抗半導体層1と、高抵抗半導体層1の主表面に繰り返し配置されるpアノード領域5と、pアノード領域5に接触するアノード電極16と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるnカソード領域12と、nカソード領域12に接触するカソード電極14と、繰り返し配置されるpアノード領域5内に配置され、pアノード領域5とアノード電極16によって短絡されるアノード短絡領域18と、高抵抗半導体層1とアノード短絡領域18との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備える。
図12に示す構造では、アノード短絡領域18を静電誘導(SI)アノード短絡領域として構成しても良いことはもちろんである。pアノード領域5と静電誘導(SI)アノード短絡領域18との間には、能動的高抵抗半導体層10のみならず、単なる高抵抗層19を配置しても良い。
本発明の第2の実施の形態の変形例5に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、比較的簡単な構成でプレーナ構造のダイオードを実現することができる。
(変形例6)
図13(d)は、本発明の第2の実施の形態の変形例6に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造を示す。
本発明の第2の実施の形態の変形例6に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図13(d)に示すように、高抵抗半導体層1と、高抵抗半導体層1の主表面に配置され、チャネル構造を有するpアノード領域5と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるnカソード領域12と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5近傍において、チャネル構造内に配置される能動的高抵抗半導体層10とを備える。
(シミュレーションに用いる構造)
図13(a)は、本発明の比較例としてのバルクpnダイオードの模式的断面構造を示し、図13(b)は、図8(a)に示した本発明の第2の実施の形態に係るAIL層を有するダイオードの模式的断面構造を示し、図13(c)本発明の比較例としての静電誘導ダイオードの模式的断面構造を示し、図13(d)は、本発明の第2の実施の形態の変形例6に係るAIL層を有する静電誘導ダイオードの模式的断面構造を示し、図13(e)は、図10(e)に示した本発明の第2の実施の形態の変形例4に係る構造に相当するAIL層を有するダイオードの模式的断面構造を示す。
更に、図14は、逆回復損失Prとオン電圧VFMとの関係を図10(a),(b),(c),(e)の構造について表したものである。バルクpnダイオードに比較して、本発明の第2の実施の形態に係るAIL層を有するダイオードでは明らかに逆回復損失Prとオン電圧VFMとの関係においてトレードオフの改善が見られる。
図15は、逆回復損失Prとオン電圧VFMとの関係を図10(c)、(d)の構造について表したものである。静電誘導ダイオードと本発明の第2の実施の形態の変形例6に係るAIL層を有する静電誘導ダイオードを比較すると、逆回復損失Prとオン電圧VFMとの関係では略同様のトレードオフ曲線に乗っているが、本発明の第2の実施の形態の変形例6に係るAIL層を有する静電誘導ダイオードの方が、オン電圧VFMは上昇するものの逆回復損失Prが一桁近く改善される可能性がある。
図16は2500Vの印加時における定常状態の逆方向漏れ電流Irとオン電圧VFMとの関係を図10(a)、(b)、(c)の構造について比較した図である。逆方向漏れ電流Irが一番低いのは明らかにバルクpnダイオードの場合であるが、本発明の第2の実施の形態に係るAIL層を有するダイオード場合にも低く抑えられていることがわかる。これに対して、静電誘導ダイオード構造では、チャネル部分を導通する電流成分があるため、比較的大きな逆方向漏れ電流Irが現れている。
本発明の第2の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、逆回復損失Prとオン電圧VFMとの関係においてトレードオフの改善が見られ、定常状態の逆方向リーク電流Irも低減化されたダイオードを提供することができる。
(第3の実施の形態)
[トランジスタ構造]
図17は、本発明の第3の実施の形態に係るAIL層を備えるトランジスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第3の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図17に示すように、高抵抗半導体層20と、高抵抗半導体層20の主表面に繰り返し配置されるp+ゲート領域24と、p+ゲート領域24に接触するゲート電極(G)30と、高抵抗半導体層20の別の主表面に配置されるn+ドレイン領域22と、n+ドレイン領域に接触するドレイン電極28と、繰り返し配置されるp+ゲート領域24間に配置されるn+ソース領域26と、主表面においてゲート電極(G)30に隣接して配置され、n+ソース領域26に接触するソース電極(S)32と、高抵抗半導体層20とn+ソース領域26との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備える。
+ゲート領域24とn+ソース領域26との間には、能動的高抵抗半導体層10のみならず、単なる高抵抗層34を配置しても良い。
本発明の第3の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、比較的簡単な構成でプレーナ構造の静電誘導トランジスタ或いはバイポーラトランジスタを実現することができる。
(第3の実施の形態の変形例)
図18は、本発明の第3の実施の形態の変形例に係るAIL層を備えるトランジスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第3の実施の形態の変形例に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図18に示すように、高抵抗半導体層20と、高抵抗半導体層20の主表面に繰り返し配置されるp+ゲート領域24と、p+ゲート領域24内に埋め込まれて配置されかつp+ゲート領域24に接触するゲート電極(G)30と、高抵抗半導体層20の別の主表面に配置されるn+ドレイン領域22と、n+ドレイン領域に接触するドレイン電極28と、繰り返し配置されるp+ゲート領域24間に配置されるn+ソース領域26と、主表面においてゲート電極(G)30上に配置される絶縁層36を介して配置され、n+ソース領域26に接触するソース電極(S)32と、高抵抗半導体層20とn+ソース領域26との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備える。
+ゲート領域24とn+ソース領域26との間には、能動的高抵抗半導体層10のみならず、単なる高抵抗層34を配置しても良い。
本発明の第3の実施の形態の変形例に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、比較的簡単な構成でプレーナ構造の静電誘導トランジスタ或いはバイポーラトランジスタを実現することができる。
(第4の実施の形態)
[サイリスタ構造]
図19(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第4の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図19(a)に示すように、高抵抗半導体層1と、チャネル構造を備え、高抵抗半導体層1の主表面近傍に繰り返し配置されるp+ゲート領域24と、p+ゲート領域に接触するゲート電極(G)30と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるpアノード領域5と、pアノード領域5に接触するアノード電極16と、繰り返し配置されるp+ゲート領域間に配置されるnカソード領域12と、主表面においてゲート電極30に隣接して配置され、nカソード領域12に接触するカソード電極(K)14と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10とを備える。図19(b)は、図19(a)のI−I線に沿う断面構造における抵抗率Rの分布を示している。図8(c)に示したダイオード構造の場合と同様に、能動的高抵抗半導体層10近傍において、抵抗率Rの急上昇が見られる。
(変形例1)
図19(c)は、本発明の第4の実施の形態の変形例1に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第4の実施の形態の変形例1に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図19(c)に示すように、高抵抗半導体層1と、チャネル構造を備え、高抵抗半導体層1の主表面近傍に繰り返し配置されるp+ゲート領域24と、p+ゲート領域24に接触するゲート電極(G)30と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるpアノード領域5と、pアノード領域5に接触するアノード電極16と、繰り返し配置されるp+ゲート領域24間に配置されるnカソード領域12と、主表面においてゲート電極30に隣接して配置され、nカソード領域12に接触するカソード電極(K)14と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置され、更に別のチャネル構造を備える能動的高抵抗半導体層10とを備える。
図20(a)は、ターンオフエネルギー損失Eoffと順方向電圧降下VTMとの関係を示す。図中、「AIL1Wa大」及び「AIL1Wa小」とは図19(a)の構造において、能動的高抵抗半導体層10の厚さWaが相対的に厚い場合と薄い場合に対応している。又「AIL2」とは図19(c)に示す変形例1の構造に対応している。ターンオフエネルギー損失Eoffと順方向電圧降下VTMとのトレードオフ関係は、図19(a)の構造において、AIL層10の厚さWaが薄いほど良好となる。更に図19(a)の構造に対して変形例1に示すように、AIL層10にチャネル構造をもたせた場合には、ターンオフエネルギー損失Eoffと順方向電圧降下VTMとのトレードオフ関係は更に改善されている。
図20(b)は、ターンオンエネルギー損失Eonとオン電圧Vonとの関係を示す。ターンオンエネルギー損失Eonとオン電圧Vonとのトレードオフ関係は、図19(a)の構造において、AIL層10の厚さWaが薄いほど良好となる。更に図19(a)の構造に対して変形例1に示すように、AIL層10にチャネル構造をもたせた場合には、ターンオンエネルギー損失Eonとオン電圧Vonとのトレードオフ関係は更に改善されている。
(変形例2)
図21(a)は、本発明の第4の実施の形態の変形例2に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第4の実施の形態の変形例2に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図21(a)に示すように、高抵抗半導体層1と、チャネル構造を備え、高抵抗半導体層1の主表面近傍に繰り返し配置されるp+ゲート領域24と、p+ゲート領域24に接触するゲート電極(G)30と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるpアノード領域5と、pアノード領域5に接触するアノード電極16と、繰り返し配置されるp+ゲート領域24間に配置されるnカソード領域12と、主表面においてゲート電極30に隣接して配置され、nカソード領域12に接触するカソード電極(K)14と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10と、p+ゲート領域24とnカソード領域12間に配置される更に別の能動的高抵抗半導体層10とを備える。
(変形例3)
図21(b)は、本発明の第4の実施の形態の変形例3に係るAIL層を有するサイリスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第4の実施の形態の変形例3に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図21(b)に示すように、高抵抗半導体層1と、チャネル構造を備え、高抵抗半導体層1の主表面近傍に繰り返し配置されるp+ゲート領域24と、p+ゲート領域24に接触するゲート電極(G)30と、高抵抗半導体層1の別の主表面に配置されるpアノード領域5と、pアノード領域5に接触するアノード電極16と、繰り返し配置されるp+ゲート領域24間に配置されるnカソード領域12と、主表面においてゲート電極30に隣接して配置され、nカソード領域12に接触するカソード電極(K)14と、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置され、更に別のチャネル構造を備える能動的高抵抗半導体層10と、p+ゲート領域24とnカソード領域12間に配置される更に別の能動的高抵抗半導体層10とを備える。
図22(a)は、蓄積時間tsと不純物密度との関係を示す。又図22(b)は、スイッチング電圧Vとスイッチング電流Iの波形と各部分の定義を示す。ITはアノード・カソード間電流波形、VDはアノード・カソード間電圧波形、IGはターンオフ時のゲート電流波形をそれぞれ示している。tsは蓄積時間、tfは下降時間、tgqはtsとtfの和で表されるターンオフ時間である。
図22(a)から明らかなように、図21(a)又は(b)に示す本発明の第4の実施の形態の変形例2又は変形例3に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置の場合において、p+ゲート領域24とnカソード領域12間に配置される能動的高抵抗半導体層10の不純物密度を例えば、1016cm-3よりも増加するにつれて、蓄積時間tsが減少する傾向が見られる。
本発明の第4の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、アノード領域近傍に能動的高抵抗半導体層を配置することで、ターンオフエネルギー損失Eoffと順方向電圧降下VTMとのトレードオフ関係が改善され、ターンオンエネルギー損失Eonとオン電圧Vonとのトレードオフ関係も改善されたサイリスタを提供することができる。更に、カソード領域近傍に別の能動的高抵抗半導体層を配置することで、蓄積時間tsが減少するサイリスタを提供することもできる。
(変形例4)
図23は、本発明の第4の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造を示す。
本発明の第4の実施の形態の変形例4に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置は、図23に示すように、高抵抗半導体層1と、チャネル構造を備え、高抵抗半導体層1の主表面近傍に繰り返し配置される埋め込み構造のp+ゲート領域24と、高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるpアノード領域5と、前記繰り返し配置されるp+ゲート領域上に配置されるnカソード領域12と、埋め込み構造のp+ゲート領域24間の高抵抗半導体層1とnカソード領域12との間に配置される能動的高抵抗半導体層10とを備える。
更に又、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される別の能動的高抵抗半導体層10を備えていてもよい。
更に又、高抵抗半導体層1とpアノード領域5との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層10は埋め込みゲート領域24とは別のチャネル構造を備えていても良い。
(製造方法)
図24は、本発明の第4の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるサイリスタの製造工程の模式図であって、図24(a)は、エピタキシャル工程、図24(b)はカソード形成工程を示す。
(a)図24(a)に示すように、高抵抗半導体層1に対してp+ゲート領域24を拡散工程によって形成後、P、Siを含む気相エピタキシャル成長によって、能動的高抵抗半導体層10を形成する。p+ゲート領域24内のボロン(B)原子はP、Siを含む気相エピタキシャル成長の過程で、気相中に飛び出してくるため、B、P、Siを含む気相エピタキシャル成長を実施しても良い。高不純物密度のn型及びp型にドープされたエピタキシャル成長層を形成する際には、格子歪補償を考慮しても良い。結果として、高抵抗でライフタイムの短縮化された能動的高抵抗半導体層10を形成することができる。
(b)次に、能動的高抵抗半導体層10の上部にエピタキシャル成長によって、nカソード領域12を形成する。
本発明の第4の実施の形態の変形例4に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、埋め込みゲート構造を有することからゲート・カソード間の高耐圧化が容易でかつ、アノード領域近傍に能動的高抵抗半導体層を配置することで、ターンオフエネルギー損失Eoffと順方向電圧降下VTMとのトレードオフ関係が改善され、ターンオンエネルギー損失Eonとオン電圧Vonとのトレードオフ関係も改善された埋め込みゲート構造のサイリスタを提供することができる。更に、カソード領域近傍に別の能動的高抵抗半導体層を配置することで、蓄積時間tsが減少する、埋め込みゲート構造のサイリスタを提供することもできる。
(第5の実施の形態)
[絶縁ゲートデバイス]
図25は、本発明の第5の実施の形態に係るAIL層を備える半導体装置として、絶縁ゲートデバイスの模式的構造を示す。図25に示す構造は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)の構成に対応している。
本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置は、図25に示すように、
nベース層40と、チャネル構造を備え、nベース層40の主表面近傍に繰り返し配置されるp+ベース領域44と、p+ベース領域44内の主表面近傍に配置されるn+エミッタ領域46と、n+エミッタ領域46に接触し、p+ベース領域44と短絡して主表面に配置されるエミッタ電極(E)48と、繰り返し配置されるp+ベース領域44間のチャネル構造に配置される能動的高抵抗半導体層10と、能動的高抵抗半導体層10及び隣接するp+ベース領域44及びn+エミッタ領域46上に配置されるゲート絶縁層54と、ゲート絶縁層54上に配置されるゲート電極(G)50と、nベース層40の別の主表面に配置されるp+コレクタ領域42と、p+コレクタ領域42に接触するコレクタ電極52と、
nベース層40と前記pコレクタ領域との間に介在して配置される別の能動的高抵抗半導体層10とを備える。
本発明の第5の実施の形態に係る能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置によれば、チャネル近傍に能動的高抵抗半導体層10を備えることによって、チャネル近傍のライフタイムを低減化できることから、ターンオンロスを低減化できる。更に、p+コレクタ領域42近傍に配置した別の能動的高抵抗半導体層10によって、ターンオフ時のテ−ル電流を低減化可能となり、ターンオフロスを低減化することもできる。従って、全体としてロスの低減化されたIGBT等の絶縁ゲートデバイスを提供することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1乃至第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の原理的説明図であって、(a)p型半導体における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係、(b)n型半導体における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係、(c)本発明のAIL層における抵抗、ライフタイムと不純物密度との関係。 本発明のAIL層におけるライフタイムと不純物密度との関係。 本発明のAIL層におけるライフタイム、不純物密度と基板厚さとの関係。 本発明の比較例におけるライフタイムと不純物密度との関係。 本発明の比較例におけるライフタイム、不純物密度と基板厚さとの関係。 本発明の第1の実施の形態に係るAIL層を形成する方法の説明図であって、(a)基板、(b)リンイオン注入工程、(c)ボロンイオン注入工程、(d)熱処理工程によるAIL層の形成工程、(e)(a)に対応する抵抗分布、(f)(b)に対応する抵抗分布、(g)(c)に対応する抵抗分布、(h)(d)に対応する抵抗分布。 本発明の第1の実施の形態に係るAIL層を形成する別の方法の説明図であって、(a)基板、(b)p型、n型不純物の同時エピタキシャル工程、(c)AIL層を挟んで積層されたpin構造、(d)シリコンのエピタキシャル工程、(e)AIL層の形成工程、(d)(a)に対応する抵抗分布、(e)(b)に対応する抵抗分布。 (a)本発明の第2の実施の形態に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図、(b)本発明の第2の実施の形態の変形例1に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図、(c)(a)、(b)に対応する抵抗分布。 (a)図8に対応するダイオードの逆回復損失と順方向電圧降下との関係、(b)スイッチング電圧、電流、損失と時間との関係。 (a)本発明の第2の実施の形態の変形例2に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図、(b)本発明の第2の実施の形態の変形例3に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図、(c)本発明の第2の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図。 (a)逆回復損失Prと定常状態の逆方向漏れ電流Irの不純物密度との関係、(b)逆回復損失Prと順方向電圧降下VFMとの関係。 本発明の第2の実施の形態の変形例5に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図。 (a)本発明の比較例としてのバルクpnダイオードの模式的断面構造図、(b)図8(a)に示した本発明の第2の実施の形態に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図、(c)本発明の比較例としての静電誘導ダイオードの模式的断面構造図、(d)本発明の第2の実施の形態の変形例6に係るAIL層を備える静電誘導ダイオードの模式的断面構造図、(e)本発明の第2の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるダイオードの模式的断面構造図。 逆回復損失とオン電圧との関係。 逆回復損失とオン電圧との関係。 逆方向漏れ電流とオン電圧との関係。 本発明の第3の実施の形態に係るAIL層を備えるトランジスタの模式的断面構造図。 本発明の第3の実施の形態の変形例に係るAIL層を備えるトランジスタの模式的断面構造図。 (a)本発明の第4の実施の形態に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造図、(b)(a)のI−I線に層断面方向における抵抗分布、(c)本発明の第4の実施の形態の変形例1に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造図。 (a)ターンオフエネルギー損失と順方向電圧降下との関係、(b)ターンオンエネルギー損失とオン電圧との関係。 (a)本発明の第4の実施の形態の変形例2に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造図、(b)本発明の第4の実施の形態の変形例3に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造図。 (a)蓄積時間と不純物密度との関係、(b)スイッチング電圧波形及びスイッチング電流波形。 本発明の第4の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるサイリスタの模式的断面構造図。 本発明の第4の実施の形態の変形例4に係るAIL層を備えるサイリスタの製造工程の模式図であって、(a)エピタキシャル工程、(b)カソード形成工程。 本発明の第5の実施の形態に係るAIL層を備える絶縁ゲートデバイスの模式的構造図。 代表的な原子の共有結合半径。 原子による共有結合半径の変化。 不純物密度と格子定数のずれの関係。
符号の説明
1,20…高抵抗半導体層
2,3…イオン注入層
4…n+,p+高密度エピタキシャル層
5…pアノード領域
10…能動的高抵抗半導体層
12…nカソード領域
14…カソード電極
16…アノード電極
18…静電誘導(SI)アノード短絡領域
19,34…高抵抗領域
22…n+ドレイン領域
24…p+ゲート領域
26…n+ソース領域
28…ドレイン電極
30…ゲート電極
32…ソース電極
40…nベース層
42…p+コレクタ領域
44…p+ベース領域
46…nエミッタ領域
48…エミッタ電極
50…ゲート電極
52…コレクタ電極
54…ゲート絶縁層

Claims (13)

  1. 高抵抗半導体層と、
    前記高抵抗半導体層の主表面に配置されるアノード領域と、
    前記高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるカソード領域と、
    前記高抵抗半導体層と前記アノード領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備え、
    前記能動的高抵抗半導体層が、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、前記半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、前記p型不純物と前記n型不純物とをほぼ等量ずつ混在させたものであることを特徴とする能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  2. 前記能動的高抵抗半導体層と前記アノード領域はアノード側表面から測った接合深さは実質的に等しく、かつ前記アノード領域はチャネル構造を備えることを特徴とする請求項1記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  3. 前記能動的高抵抗半導体層は前記アノード領域よりもアノード側表面から測った接合深さが深く配置され、かつ前記アノード領域はチャネル構造を備えることを特徴とする請求項1記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  4. 前記能動的高抵抗半導体層はチャネル構造を備えることを特徴とする請求項1記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  5. 高抵抗半導体層と、
    前記高抵抗半導体層の主表面に繰り返し配置されるアノード領域と、
    前記アノード領域に接触するアノード電極と、
    前記高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるカソード領域と、
    前記カソード領域に接触するカソード電極と、
    前記繰り返し配置されるアノード領域内に配置され、前記アノード領域と前記アノード電極によって短絡されるアノード短絡領域と、
    前記高抵抗半導体層と前記アノード短絡領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備え、
    前記能動的高抵抗半導体層が、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、前記半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、前記p型不純物と前記n型不純物とをほぼ等量ずつ混在させたものであることを特徴とする能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  6. 高抵抗半導体層と、
    前記高抵抗半導体層の主表面に配置され、チャネル構造を有するアノード領域と、
    前記高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるカソード領域と、
    前記高抵抗半導体層と前記アノード領域近傍において、前記チャネル構造内に配置される能動的高抵抗半導体層とを備え、
    前記能動的高抵抗半導体層が、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、前記半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、前記p型不純物と前記n型不純物とをほぼ等量ずつ混在させたものであることを特徴とする能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  7. 高抵抗半導体層と、
    前記高抵抗半導体層の主表面に繰り返し配置されるゲート領域と、
    前記ゲート領域に接触するゲート電極と、
    前記高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるドレイン領域と、
    前記ドレイン領域に接触するドレイン電極と、
    前記繰り返し配置されるゲート領域間に配置されるソース領域と、
    前記主表面において前記ゲート電極に隣接して配置され、ソース領域に接触するソース電極と、
    前記高抵抗半導体層と前記ソース領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備え、
    前記能動的高抵抗半導体層が、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、前記半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、前記p型不純物と前記n型不純物とをほぼ等量ずつ混在させたものであることを特徴とする能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  8. 前記ゲート電極は前記ゲート領域内に埋め込まれて配置され、前記ソース電極は前記ゲート電極上に配置される絶縁層を介して配置されることを特徴とする請求項7記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  9. 高抵抗半導体層と、
    チャネル構造を備え、前記高抵抗半導体層の主表面近傍に繰り返し配置されるゲート領域と、
    前記ゲート領域に接触するゲート電極と、
    前記高抵抗半導体層の別の主表面に配置されるアノード領域と、
    前記アノード領域に接触するアノード電極と、
    前記繰り返し配置されるゲート領域間に配置されるカソード領域と、
    前記主表面において前記ゲート電極に隣接して配置され、前記カソード領域に接触するカソード電極と、
    前記高抵抗半導体層と前記アノード領域との間に介在して配置される能動的高抵抗半導体層とを備え、
    前記能動的高抵抗半導体層が、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、前記半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、前記p型不純物と前記n型不純物とをほぼ等量ずつ混在させたものであることを特徴とする能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  10. 前記能動的高抵抗半導体層は更に別のチャネル構造を備えることを特徴とする請求項9記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  11. 前記ゲート領域と前記カソード領域間に更に別の能動的高抵抗半導体層を備えることを特徴とする請求項9又は10記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  12. 前記高抵抗半導体層の主表面近傍に繰り返し配置されるゲート領域は埋め込み構造を備えることを特徴とする請求項911のいずれか1項記載の能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
  13. nベース層と、
    チャネル構造を備え、前記nベース層の主表面近傍に繰り返し配置されるpベース領域と、
    前記pベース層内の主表面近傍に配置されるnエミッタ領域と、
    前記nエミッタ領域に接触し、前記pベース領域と短絡して前記主表面に配置されるエミッタ電極と、
    前記繰り返し配置されるpベース領域間の前記チャネル構造に配置される能動的高抵抗半導体層と、
    前記能動的高抵抗半導体層及び隣接する前記pベース領域及び前記nエミッタ領域上に配置されるゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に配置されるゲート電極と、
    前記nベース層の別の主表面に配置されるpコレクタ領域と、
    前記pコレクタ領域に接触するコレクタ電極と、
    前記nベース層と前記pコレクタ領域との間に介在して配置される別の能動的高抵抗半導体層とを備え、
    前記能動的高抵抗半導体層が、半導体層中に不純物が含まれない時に比べ、前記半導体層中のキャリア寿命低下させる密度の最小値以上の密度にて、p型不純物が1種類以上、n型不純物が1種類以上の合計2種類以上で、前記p型不純物と前記n型不純物とをほぼ等量ずつ混在させたものであることを特徴とする能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置。
JP2004095353A 2004-03-29 2004-03-29 能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置 Expired - Fee Related JP4832723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095353A JP4832723B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095353A JP4832723B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005285955A JP2005285955A (ja) 2005-10-13
JP4832723B2 true JP4832723B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=35184034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004095353A Expired - Fee Related JP4832723B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4832723B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015145913A1 (ja) 2014-03-26 2015-10-01 日本碍子株式会社 半導体装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7821015B2 (en) * 2006-06-19 2010-10-26 Semisouth Laboratories, Inc. Silicon carbide and related wide-bandgap transistors on semi insulating epitaxy
JP5896667B2 (ja) * 2011-09-26 2016-03-30 トランスフォーム・ジャパン株式会社 化合物半導体装置及びその製造方法
JP2013168564A (ja) 2012-02-16 2013-08-29 Ngk Insulators Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP7102948B2 (ja) * 2017-10-26 2022-07-20 株式会社デンソー 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP6862381B2 (ja) * 2018-03-02 2021-04-21 株式会社東芝 半導体装置
WO2022201719A1 (ja) * 2021-03-22 2022-09-29 株式会社デンソー 半導体装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6460252A (en) * 1987-08-31 1989-03-07 Tokyo Electric Co Ltd Two-phase brushless motor for positioning
JP2783410B2 (ja) * 1988-11-07 1998-08-06 株式会社日立製作所 半導体装置の製造方法および製造装置
JP3491375B2 (ja) * 1995-03-30 2004-01-26 昭和電工株式会社 発光素子及びその製造方法
JPH08288214A (ja) * 1995-04-13 1996-11-01 Nippon Steel Corp 半導体基板の製造方法
JP2852886B2 (ja) * 1995-09-04 1999-02-03 本田技研工業株式会社 半導体応力センサ
JPH09321224A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015145913A1 (ja) 2014-03-26 2015-10-01 日本碍子株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005285955A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11978778B2 (en) Semiconductor device
US9685323B2 (en) Buffer layer structures suited for III-nitride devices with foreign substrates
US8154026B2 (en) Silicon carbide bipolar semiconductor device
JP6371986B2 (ja) 窒化物半導体構造物
JP5834179B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP6844163B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
US7906796B2 (en) Bipolar device and fabrication method thereof
CN104733519A (zh) 半导体器件
JP2005303027A (ja) 半導体装置
US11296192B2 (en) Silicon carbide semiconductor device and method of manufacturing silicon carbide semiconductor device
US10622446B2 (en) Silicon carbide based power semiconductor device with low on voltage and high speed characteristics
JP2006140368A (ja) 半導体装置とその製造方法
WO2018016208A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4959872B2 (ja) バイポーラトランジスタ
JP4832723B2 (ja) 能動的高抵抗半導体層を有する半導体装置
WO1998037584A1 (en) Solid state power-control device using group iii nitrides
JP5682102B2 (ja) 逆耐圧を有する縦型窒化ガリウム半導体装置
WO2021005903A1 (ja) 炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2019102552A (ja) ダイオード素子およびダイオード素子の製造方法
JP5028749B2 (ja) 半導体装置の製造方法
TW202331814A (zh) 半導體基板,半導體裝置,半導體基板的製造方法及半導體裝置的製造方法
JP3885616B2 (ja) 半導体装置
Hirose et al. New SiGe bipolar transistors and pin diodes for power switching
US9048281B2 (en) Semiconductor device and method for producing the same
JP2009094148A (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081015

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090714

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4832723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees