JP4831644B1 - カム機構及びその動作方法並びに長尺物搬送方法及び装置並びにコイルの巻線方法及び装置 - Google Patents

カム機構及びその動作方法並びに長尺物搬送方法及び装置並びにコイルの巻線方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カム部材を大きくせず、そのカム部材を回転させるモータを大型化せずに、押圧部材の移動を高速に行い、長尺物の搬送又はコイルの巻線を比較的高速で行わせる。
【解決手段】カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定である第一加減速範囲と、異なる半径の第二加減速範囲と、その間にあってそれらの半径が滑らかに変化する動作範囲を形成し、カム部材を加速して正転を開始し、所望の回転速度に達したとき又はその後に押圧部材を動作範囲に移動させて往復移動させ、その後に回転速度を減速させて停止させる。このカム機構を複数有し、連続する動作を行わせる場合、一のカム機構におけるカム部材の回転が完全に停止する以前に、他のカム機構におけるカム部材の回転を開始させ、長尺物の搬送又はコイルの巻線を比較的高速で行わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動作タイミングを自由に設定でき、かつカム部材を小型化して、そのカム部材の外周に接触して移動する押圧部材の高速移動を可能とし得るカム機構及びその動作方法並びにそれを用いた長尺物搬送方法及び装置並びにコイルの巻線方法及び装置に関するものである。
従来、回転可能なカム部材と、そのカム部材の外周に接する押圧部材と、そのカム部材を回転させてその外周に接触する押圧部材を往復移動させるモータとを備えたカム機構が知られている。このカム機構におけるカム部材は、所望の移動軌跡となるように、カム形状を決定し、そのカム部材をモータにより一方向に一定の速度で連続的に回転させることにより、そのカム部材に接する押圧部材をカム部材の外周の軌跡に応じて、往復移動させるものである。
また、近年では、カム部材を回転させるモータの制御が向上したことから、そのカム部材の正転と逆転を交互に繰返すことにより、その外周に接触する押圧部材を往復移動させるカム機構も知られている。このカム機構では、図15に示すように、カム部材6の外周のある点から周方向に向かって回転中心からの半径を滑らかに拡大又は減少させ、その外周に接する押圧部材7の移動量をカム部材6の回転角度により制御し、そのカム部材6の所望の角度の正転と逆転を交互に繰返すことにより、その押圧部材7が往復移動をするようにしている。
このようなカム機構では、押圧部材7を比較的大きな力で移動させることが可能であることから、比較的大きな力を加える必要がある装置等に使用される傾向があり、例えば、平角線を縦巻きするエッジワイズコイルの巻線装置等に使用されている(例えば、特許文献1参照。)。この巻線装置は、長尺物である平角線を繰出す長尺物搬送装置を備え、長尺物の繰出し時にその長尺物を比較的大きな力で挟持する必要があることから、その長尺物搬送装置にカム機構が設けられる。
具体的に、このような巻線装置に設けられる長尺物搬送装置は、カム機構により平角線を解放可能に挟持する固定クランプと、別のカム機構によりその平角線を解放可能に挟持する可動クランプと、可動クランプの前進と後退の双方を行う送り駆動機構とを備える。そして、固定クランプが長尺物の挟持作動を解除させた状態で長尺物を挟持作動させた可動クランプを前進させることにより長尺物を繰出し、長尺物を固定クランプに挟持作動させることにより長尺物の繰出しを停止し、その状態で長尺物の挟持作動が解除された可動クランプを後退させる。これらの工程を順次繰返すことにより長尺物を順次繰出すようになっている。
そして、このような長尺物搬送装置を備える巻線装置は、その長尺物搬送装置により繰出した平角線を、支持部材とその支持部材の外周に設けたベンダとにより挟み、ベンダを支持部材の回りに回動させて平角線を90度折曲げ、次いで平角線を再び繰出し、再びベンダを支持部材の回りに回動させて平角線を90度折曲げる動作を繰返すことにより、順次、平角線を90度ずつ折曲げて、エッジワイズコイルを製作するとしている。
一方、このような巻線装置にあっては、得られるコイルの近年における単価低減等の要請から、平角線を巻回させる巻線速度を短縮させる傾向にあり、長尺物である平角線の繰出し及び停止及び折曲げを短時間で行うことが求められている。例えば、平角線を方形状に一周させるためには平角線の繰出し及び停止及び折曲げをそれぞれ4回繰返す必要があり、その一周を例えば1秒以内に行うとすれば、平角線の1回の繰出し及び停止及び折曲げを少なくとも0.25秒以内にする必要がある。そして、平角線である長尺物を繰出す長尺物搬送装置に設けられたカム機構にあっては、そのカム部材を0.25秒以内に正転と逆転の双方を行って、そのカム部材の外周に接触する押圧部材を、少なくとも、その0.25秒の半分である0.125秒以内で往動させ、又は復動させる必要がある。
特開2009−302245号公報(段落番号「0015」、「0018」)
ここで、カム部材の外周に接触する押圧部材を、短い立ち上がり時間(高加速)で、高速に、例えば比較的短時間である0.125秒以内に往動又は復動させようとすると、そのカム部材における円周方向の半径の変化率を大きくして、押圧部材が接触するカム部材の外周における円周方向の傾斜角度を拡大するとともに、モータによるカム部材の回転速度を早くする必要がある。
しかし、カム部材における円周方向の半径の変化率を大きくすると、カム部材の外径が大きくなり、そのカム部材の慣性力が高まることから、そのカム部材を高速で回転させて、カム部材の外周における傾斜に押圧部材を乗り上げさせるためのトルクを大きくする必要がある。
また、従来のカム機構では、カム部材の外周のある点から周方向に向かって回転中心からの半径を拡大又は減少させ、その外周に接する押圧部材の移動量を正転又は逆転するカム部材の回転角度により制御するので、カム部材を速やかに加速してそのカム部材を回転させ、その後速やかに減速して所望の角度回転した段階でカム部材の回転を正確に停止させることにより、押圧部材を移動させている。しかし、カム部材が大型化してその慣性力が増すと、そのカム部材を速やかに加速することや、速やかに減速すること自体が困難になり、そのカム部材の正転及び逆転を比較的短時間で行うこと自体が困難になる不具合があった。
また、上記従来のエッジワイズ巻線機に用いられるカム機構のように、0.1秒前後で押圧部材が往動又は復動するような比較的速い動作が必要とされるカム機構にあっては、カム部材を大型化させると、そのカム部材を回転させるモータ自体を高速回転が可能で、高トルクのものとする必要があり、カム機構が大型化して、その単価が押し上げられる不具合があった。
更に、上記従来のカム機構を複数有する長尺物搬送装置やコイルの巻線装置にあって、連続する動作を複数のカム機構を用いて行わせる場合には、その複数のカム機構の内の一のカム機構における押圧部材の移動の完了と同時に他のカム機構における押圧部材の移動を開始させる必要があることから、その複数のカム機構の内の一のカム機構におけるカム部材の回転が完全に停止した後に、他のカム機構におけるカム部材の回転を開始させる必要がある。このため、カム部材の正転及び逆転を比較的短時間で行うこと自体が困難になると、長尺物の搬送又はコイルの巻線を比較的高速で行わせることが著しく困難になる不具合がある。
本発明の目的は、カム部材を大きくせず、そのカム部材を回転させるモータを大型化せずに、押圧部材の移動を高速に行え得るカム機構及びその動作方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、長尺物の搬送又はコイルの巻線を比較的高速で行わせ得る長尺物搬送方法及び装置並びにコイルの巻線方法及び装置を提供することにある。
本発明のカム機構の動作方法は、カム部材の正転と逆転を交互に繰返してカム部材の外周に接する押圧部材を往復移動させるカム機構の動作方法である。
その特徴ある点は、カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定である第一加減速範囲と、回転中心からの半径が一定であって第一加減速範囲の半径と異なる半径の第二加減速範囲と、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲を形成し、押圧部材が第一加減速範囲に当接した状態で停止状態のカム部材を加速して正転を開始し、所望の回転速度に達したとき又はその後に押圧部材を第一加減速範囲から動作範囲に移動させかつその所望の回転速度を維持して動作範囲に当接する押圧部材を往動させ、押圧部材が第二加減速範囲に達したとき又はその後に回転速度を減速させてカム部材の正転を停止させ、押圧部材が第二加減速範囲に当接した状態で停止状態のカム部材を加速して逆転を開始し、所望の回転速度に達したとき又はその後に押圧部材を第二加減速範囲から動作範囲に移動させかつ所望の回転速度を維持して動作範囲に当接する押圧部材を復動させ、押圧部材が第一加減速範囲に達したとき又はその後に回転速度を減速させてカム部材の逆転を停止させるところにある。
この機構の動作方法では、カム部材の第二加減速範囲における回転中心からの半径が、第一加減速範囲における回転中心からの半径より大きいことが好ましい。
本発明の長尺物搬送方法は、正転と逆転を交互に繰返す第一カム部材の外周に接触して往動又は復動する第一押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する固定クランプと、正転と逆転を交互に繰返す第二カム部材の外周に接触して往動又は復動する第二押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する可動クランプとを備え、固定クランプが長尺物の挟持作動を解除させた状態で長尺物を挟持作動させた可動クランプを前進させる繰出し工程と、長尺物を固定クランプに挟持作動させた状態で長尺物の挟持作動が解除された可動クランプを後退させる後退工程と、を順次繰返して長尺物を繰出す長尺物搬送方法である。
その特徴ある点は、第一及び第二カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定であって接触する第一及び第二押圧部材により固定及び可動クランプが長尺物を解放する第一加減速範囲と、回転中心からの半径が一定であってかつ第一加減速範囲の半径と異なり接触する第一及び第二押圧部材により固定及び可動クランプが長尺物を挟持する第二加減速範囲と、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲をそれぞれ形成し、可動クランプによる長尺物を挟持するために第二押圧部材が第二カム部材の動作範囲から第二加減速範囲に移動するとき又はその後、第一押圧部材を第一カム部材の第二加減速範囲から動作範囲に移動させて固定クランプの長尺物の挟持状態を解放し、固定クランプが長尺物を解放するために第一押圧部材が第一カム部材の動作範囲から第一加減速範囲に移動した後であって第一カム部材の停止以前に可動クランプの前進を開始し、固定クランプにより長尺物を挟持するために第一押圧部材が第一カム部材の動作範囲から第二加減速範囲に移動するとき又はその後、第二押圧部材を第二カム部材の第二加減速範囲から動作範囲に移動させて可動クランプの長尺物の挟持状態を解放し、可動クランプが長尺物を解放するために第二押圧部材が第二カム部材の動作範囲から第一加減速範囲に移動した後であって第二カム部材の停止以前に可動クランプの後退を開始するところにある。
この長尺物搬送方法では、第一及び第二カム部材の第二加減速範囲における回転中心からの半径が、第一加減速範囲における回転中心からの半径よりそれぞれ大きいことが好ましい。
本発明のコイルの巻線方法は、正転と逆転を交互に繰返す第一カム部材の外周に接触して往動又は復動する第一押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する固定クランプと、正転と逆転を交互に繰返す第二カム部材の外周に接触して往動又は復動する第二押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する可動クランプと、正転と逆転を交互に繰返す第三カム部材の外周に接触して往動又は復動する第三押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する挟圧クランプとを備える。
そして、固定及び挟圧クランプが長尺物の挟持作動を解除させた状態で長尺物を挟持作動させた可動クランプを前進させる繰出し工程と、長尺物の繰出しの停止時に長尺物を固定クランプに挟持作動させた状態で挟圧クランプにより長尺物を厚さ方向から挟持しつつ長尺物を折曲げる折曲げ工程と、長尺物を固定クランプに挟持作動させた状態で長尺物の挟持作動が解除された可動クランプを後退させる後退工程とを順次繰返してコイルを形成するコイルの巻線方法である。
その特徴ある点は、第一ないし第三カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定であって接触する第一ないし第三押圧部材により固定,可動及び挟圧クランプが長尺物を解放する第一加減速範囲と、回転中心からの半径が一定であってかつ第一加減速範囲の半径と異なり接触する第一ないし第三押圧部材により固定,可動及び挟圧クランプが長尺物を挟持する第二加減速範囲と、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲をそれぞれ形成し、可動クランプによる長尺物を挟持するために第二押圧部材が第二カム部材の動作範囲から第二加減速範囲に移動するとき又はその後、第一及び第三押圧部材を第一及び第三カム部材の第二加減速範囲から動作範囲に移動させて固定及び挟圧クランプの長尺物の挟持状態を解放し、固定及び挟圧クランプが長尺物を解放するために第一及び第三押圧部材が第一及び第三カム部材の動作範囲から第一加減速範囲にそれぞれ移動した後であって第一及び第三カム部材の停止以前に可動クランプの前進を開始し、固定及び挟圧クランプにより長尺物を挟持するために第一及び第三押圧部材が第一及び第三カム部材の動作範囲から第二加減速範囲にそれぞれ移動するとき又はその後、第二押圧部材を第二カム部材の第二加減速範囲から動作範囲に移動させて可動クランプの長尺物の挟持状態を解放するとともに長尺物の折曲げを開始し、可動クランプが長尺物を解放するために第二押圧部材が第二カム部材の動作範囲から第一加減速範囲に移動した後であって第二カム部材の停止以前に可動クランプの後退を開始するところにある。
このコイルの巻線方法では、第一ないし第三カム部材の第二加減速範囲における回転中心からの半径が、第一加減速範囲における回転中心からの半径よりそれぞれ大きいことが好ましく、長尺物として厚さより広い幅を有する平角線を用い、挟圧クランプにより平角線を厚さ方向から挟持しつつ平角線を幅方向に折曲げてエッジワイズコイルを形成することが好ましい。
本発明のカム機構は、回転可能なカム部材と、カム部材の外周に接する押圧部材と、カム部材を回転させて押圧部材を往復移動させるモータとを備える。
その特徴ある構成は、カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定である第一加減速範囲と、回転中心からの半径が一定であって第一加減速範囲の半径と異なる半径の第二加減速範囲と、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲が形成されたところにある。
このカム機構では、カム部材の第二加減速範囲における回転中心からの半径が、第一加減速範囲における回転中心からの半径より大きいことが好ましく、モータは、カム部材を正転させて押圧部材を往動させ、カム部材を逆転させて押圧部材を復動させるように構成されることが好ましい。
本発明の長尺物搬送装置は、往動又は復動する第一押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する固定クランプと、往動又は復動する第二押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する可動クランプと、可動クランプを固定クランプに接近させる前進と可動クランプを固定クランプから離間させる後退の双方を行う送り駆動機構と、第一カム部材と,正転又は逆転する第一カム部材の外周に接触して往動又は復動する第一押圧部材とを有し,可動クランプの後退移動時に長尺物を固定クランプに挟持作動させ,可動クランプの前進作動時に固定クランプにおける長尺物の挟持作動を解除する固定クランプ作動機構と、第二カム部材と,正転又は逆転する第二カム部材の外周に接触して往動又は復動する第二押圧部材とを有し,可動クランプの前進移動時に長尺物を可動クランプに挟持作動させ,可動クランプの後退作動時に可動クランプにおける長尺物の挟持作動を解除する可動クランプ作動機構とを備える。
その特徴ある構成は、第一及び第二カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定であって接触する第一及び第二押圧部材により固定及び可動クランプが長尺物を解放する第一加減速範囲と、回転中心からの半径が一定であってかつ第一加減速範囲の半径と異なり接触する第一及び第二押圧部材により固定及び可動クランプが長尺物を挟持する第二加減速範囲と、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲がそれぞれ形成されたところにある。
この長尺物搬送装置では、第一及び第二カム部材の第二加減速範囲における回転中心からの半径が、第一加減速範囲における回転中心からの半径よりそれぞれ大きいことが好ましい。
本発明のコイルの巻線装置は、往動又は復動する第一押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する固定クランプと、往動又は復動する第二押圧部材により長尺物を解放可能に挟持する可動クランプと、可動クランプを固定クランプに接近させる前進と可動クランプを固定クランプから離間させる後退の双方を行う送り駆動機構と、第一カム部材と正転又は逆転する第一カム部材の外周に接触して往動又は復動する第一押圧部材とを有し,可動クランプの後退移動時に長尺物を固定クランプに挟持作動させ,可動クランプの前進作動時に固定クランプにおける長尺物の挟持作動を解除する固定クランプ作動機構と、第二カム部材と正転又は逆転する第二カム部材の外周に接触して往動又は復動する第二押圧部材とを有し,可動クランプの前進移動時に長尺物を可動クランプに挟持作動させ,可動クランプの後退作動時に可動クランプにおける長尺物の挟持作動を解除する可動クランプ作動機構と、長尺物を挟持した可動クランプの前進により繰出される長尺物を幅方向から支点部材とベンダとにより保持し,長尺物の繰出しの停止時にベンダを支点部材回りに回転させることにより保持した長尺物を幅方向に折曲げる折曲げ機構と、往動又は復動する第三押圧部材により長尺物の折曲げ部分を厚さ向から解放可能に挟持する挟圧クランプと、第三カム部材と,正転又は逆転する第三カム部材の外周に接触して往動又は復動する第三押圧部材とを有し,長尺物の折曲げ時に長尺物を挟圧クランプに挟持作動させ、長尺物の繰出し時に挟圧クランプによる長尺物の挟持作動を解除する挟圧クランプ作動機構とを備える。
その特徴ある構成は、第一ないし第三カム部材の外周に、回転中心からの半径が一定であって接触する第一ないし第三押圧部材により固定,可動及び挟圧クランプが長尺物を解放する第一加減速範囲と、回転中心からの半径が一定であってかつ第一加減速範囲の半径と異なり接触する第一ないし第三押圧部材により固定,可動及び挟圧クランプが長尺物を挟持する第二加減速範囲と、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲がそれぞれ形成されたところにある。
このコイルの巻線装置では、第一ないし第三カム部材の第二加減速範囲における回転中心からの半径が、第一加減速範囲における回転中心からの半径より大きいことが好ましく、長尺物が厚さより広い幅を有する平角線であって、得られるコイルがエッジワイズコイルであることが好ましい。
本発明のカム機構では、そのカム部材の外周に回転中心からの半径が一定である第一及び第二加減速範囲を形成したので、カム部材が回転していても、押圧部材がその第一及び第二加減速範囲に接触している間、その押圧部材が移動することはない。このため、押圧部材が第一又は第二加減速範囲に当接した状態で停止状態のカム部材の正転又は逆転を開始して加速しても、その押圧部材は移動しない。
一方、第一加減速範囲と第二加減速範囲の間にあって第一加減速範囲の半径から第二加減速範囲の半径に滑らかに変化する動作範囲をカム部材の外周に形成したので、回転するカム部材の動作範囲に押圧部材が接触する場合にのみ、その押圧部材は移動することになる。このため、カム部材が所望の回転速度に達してその回転速度が高められた状態で押圧部材を第一又は第二加減速範囲から動作範囲に移動させることにより、その押圧部材の往動及び復動を、例えば0.01秒程度の微少時間に行わせることが可能になる。よって、押圧部材の往動及び復動を微少時間に行わせるために、カム部材を大きくすることは必要ない。そして、そのカム部材を回転させるモータを大型化させることなく、押圧部材の移動を高速に行うことが可能になる。
また、動作範囲に接触することにより移動した押圧部材が、その動作範囲から第二又は第一加減速範囲に達した後は、例え、カム部材の回転が継続していても、押圧部材の移動は再び停止される。このため、カム部材の外周に接する押圧部材の移動量を正転又は逆転するカム部材の回転角度により制御することを必要としない。即ち、第一加減速範囲の半径と第二加減速範囲の半径との差により押圧部材の移動量が決定されるので、押圧部材を所望の量で移動させるために、従来のように、カム部材の回転を開始して加速した段階からその後減速して停止させ、そのカム部材の回転を開始した状態から停止した状態が正確に所望の角度であるような必要はない。
従って、このようなカム機構を複数有する長尺物搬送装置やコイルの巻線装置にあって、連続する動作をその複数のカム機構を用いて行わせる場合には、その複数のカム機構の内の一のカム機構における押圧部材の移動の完了と同時に他のカム機構における押圧部材の移動を開始させれば良いので、その複数のカム機構の内の一のカム機構におけるカム部材の回転が完全に停止する以前に、他のカム機構におけるカム部材の回転を開始させることが可能になる。この結果、その複数のカム機構の内の一のカム機構におけるカム部材の回転が完全に停止した後に、他のカム機構におけるカム部材の回転を開始させる従来の長尺物の搬送装置やコイル巻き線装置に比較して、本発明では、長尺物の搬送又はコイルの巻線を比較的高速で行わせることが可能になる。
本発明の実施形態を示す巻線機の概略構成を示す斜視図である。 その巻線機における平角線の曲げ及び繰出し動作と各カム部材の位置との関係を示す図である。 その可動クランプが後退するときの固定クランプと可動クランプと挟圧クランプとの関係を示す図である。 その固定クランプと可動クランプと挟圧クランプの全てが平角線を挟持する状態を示す図である。 その可動クランプが前進するときの固定クランプと可動クランプと挟圧クランプとの関係を示す図である。 その巻線装置による巻線状態を説明する作動図である。 その巻線装置による図6に続く巻線状態を説明する作動図である。 その固定クランプと固定クランプ作動機構の構造図である。 その可動クランプと可動クランプ作動機構の構造図である。 その可動クランプの拡大図である。 その挟圧クランプと挟圧クランプ作動機構の構造図である。 その挟圧クランプ作動機構の動作を示す図である。 その挟圧クランプと折曲げ機構を示す斜視図である。 そのカム部材を示す平面図である。 従来のカム機構を示す概念図である。
次に、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳しく説明する。
本発明は、カム機構に関するものであり、図1に、そのカム機構を有する本発明のコイル巻線装置1を示す。図1に示す巻線装置1は、長尺物である平角線3を順次所望の長さで繰出す長尺物搬送装置50を備え、この長尺物搬送装置50にカム機構が設けられる。そして、この巻線装置1は、その長尺物搬送装置50により繰出される平角線3を厚さ方向から挟持しつつ幅方向に折曲げてエッジワイズコイル4(図7(d))を形成するものである。
図1に示すように、このエッジワイズコイルの巻線装置1は、長尺物搬送装置50の他に、その装置50により繰出される平角線3を旋回するベンダ12により所望の角度、例えば、90度に折曲げる折曲げ機構10を備える。平角線3はスプール81に巻回された状態で蓄えられ、この巻線装置1には、矯正ユニット80が基台としてのテーブル2に取付けられる。この矯正ユニット80は、スプール81から繰出される平角線3を幅方向から複数のガイドローラ82により交互に平角線3を挟んで幅方向に矯正する横ストレーナ部83、及び平角線3の厚さ方向から複数のガイドローラ84により交互に挟んで厚さ方向に矯正する縦ストレーナ部85を備え、歪み取りされた平角線3を長尺物搬送装置50に送り出すようにしている。
平角線3は、スプール81から矯正ユニット80、長尺物搬送装置50を経由して折曲げ機構10に送り出され、その折曲げ機構10で平角線3を折曲げるように構成される。ここで、スプール81から折曲げ機構10への平角線3に沿った方向をY軸方向とし、この平角線3に直角な平面方向をX軸方向とし、これらに直交する上下方向をZ軸方向として後の説明を行う。
長尺物搬送装置50は、折曲げ機構10の上流側に、折曲げ機構10に延びる平角線3をクランプして、折曲げ機構10の折曲げ動作による下流側へ引出されを防止する固定クランプ70と、その固定クランプ70の上流側に設けられて長尺物である平角線3を解放可能に挟持する可動クランプ52と、その可動クランプ52を固定クランプ70に接近させる前進とその可動クランプ52を固定クランプ70から離間させる後退の双方を行う送り駆動機構53とを備える。
可動クランプ52は、テーブル2の側面に下端が固定された縦板51に配置され、Y軸方向に配置した複数のガイド55によりY軸方向に往復移動可能に配置される。具体的に、可動クランプ52は、複数のガイド55によりY軸方向に一体となって往復移動可能な上部部材56と下板57を備える。そして、図9及び図10に示すように、上部部材56には、上下方向移動可能に保持されて平角線3の上面に接触する係合片58と、係合片58との間に複数枚の皿バネ59を介して上下方向移動可能に配置された押圧片60と、押圧片60に回転可能に保持されたローラ61とが設けられる。係合片58と下板57との間であって、平角線3を幅方向から挟む平角線3の両側には、スプリング65がそれぞれ設けられ、このスプリング65は係合片58を押し上げるように付勢して、平角線3が通される係合片58と下板57との間の隙間を拡大するように構成される。
図9及び図10では、スプリング65の付勢力により係合片58と下板57との間の隙間が拡大し、可動クランプ52による平角線3への挟持状態が解除されている状態を示す。また、この解除状態でローラ61の一部は上部部材56の上面から突出するように配置される。そして、後述する可動クランプ作動機構54によりローラ61が下方へ押込まれると、押圧片60、複数枚の皿バネ59及び係合片58が一体となってスプリング65の付勢力に抗して下降し、係合片58と下板57との間で平角線3を挟持するように構成される。ここで、複数枚の皿バネ59は、平角線3を挟持した後に更に下降しようとする押圧片60の下降を、その押圧片60と係合片58との間の隙間を減少させることにより吸収するものである。
図1に示すように、可動クランプ52を前進又は後退させる送り駆動機構53は、縦板51上にY軸方向に配置されて可動クランプ52の上部部材56に累合するボールねじ67と、ボールねじ67を回転駆動する送り駆動モータ68と、を備える。送り駆動機構53は、平角線3を送出す場合には、平角線3に係合した状態の可動クランプ52をボールねじ67により折曲げ機構10に向かって、エッジワイズコイル4(図7(d))の各辺の寸法に見合った長さだけ後退位置から前進させ、引き続く折曲げ機構10による折曲げ動作と連動する固定クランプ70の作動時に、平角線3への係合を解除した状態の可動クランプ52を後退位置に後退させる。これにより、平角線3は、送り駆動機構53による可動クランプ52の前進作動時に送り出され、可動クランプ52の後退作動時には可動クランプ52のみが後退するように構成される。
固定クランプ70は、可動クランプ52の後退作動時に平角線3を挟持してその平角線3が後退することを防止するとともに、折曲げ機構10による平角線の曲げ時に平角線が曲げの力によって引出されることを防止するものである。図8に示すように、この固定クランプ70は、縦板51(図1)にZ軸方向に伸びて配置されたハウジング76と、そのハウジング76の下端に固定された固定板77と、そのハウジング76内部でZ軸方向に往復移動可能な可動部材78とを備える。可動部材78と固定板77との間であって、平角線3を幅方向から挟むようにその平角線3の両側に、スプリング78eがそれぞれ設けられ、このスプリング78eは可動部材78を押し上げるように付勢して、平角線3が通される可動部材78と固定板77との間の隙間を拡大するように構成される。図8では、スプリング78eの付勢力により可動部材78と固定板77との間の隙間が拡大し、固定クランプ70による平角線3への挟持状態が解除されている状態を示す。そして、後述する固定クランプ作動機構75により可動部材78が下降すると、図3(B)に示すように、その可動部材78と固定板77との間で平角線3を挟持するように構成される。
図1に戻って、長尺物搬送装置50は、その送り駆動機構53による可動クランプ52の前進移動時に可動クランプ52に平角線3を挟持作動させ、可動クランプ52の後退作動時に平角線3への挟持作動を解放する可動クランプ作動機構54と、その可動クランプ52の後退移動時に平角線3を固定クランプ70に挟持作動させ、可動クランプ52の前進作動時に固定クランプ70における平角線3の挟持作動を解放する固定クランプ作動機構75とを備える。
図1及び図9に示すように、可動クランプ作動機構54はカム機構から成り、第二カム部材63と、縦板51上に昇降可能に配置されて第二カム部材63の外周に接触する第二押圧部材62と、その第二カム部材63を正転又は逆転させて、その第二カム部材63の外周に接触する第二押圧部材62を往動又は復動させる送りクランプモータ64とを備える。第二押圧部材62は、縦板51上に実際に昇降可能に配置された上下板62aと、その上下板62aの上方に設けられて第二カム部材63に接触するローラ62bと、上下板62aの下降時に可動クランプ52のローラ61に係合してそのローラ61を下方へ押込むY軸方向のレール62cとを備える。この第二押圧部材62は、可動クランプ52におけるスプリング65の付勢力により押し上げられるローラ61により常に押し上げられるように付勢され、この付勢力により、第二カム部材63にそのローラ62bが常に接触するように構成される。
図14に詳しく示すように、第二カム部材63は、その外周に、回転中心からの半径rが一定である第一加減速範囲63aと、回転中心からの半径Rが一定であってかつその半径Rが第一加減速範囲63aにおける回転中心からの半径rより大きい第二加減速範囲63bと、その第一加減速範囲63aと第二加減速範囲63bの間にあって第一加減速範囲63aの半径rから第二加減速範囲63bの半径Rに滑らかに変化する動作範囲63cが形成される。そして、図14における符号63dで示す範囲は、動作範囲63cに対向して半径の異なる第一加減速範囲63aと第二加減速範囲63bが隣接することにより生じる段差範囲63dであって、この第二カム部材63が正転及び逆転を繰返すことにより、この段差範囲63dに第二押圧部材62が接触しない範囲である。この実施の形態における第二カム部材63は、その第一及び第二加減速範囲63a,63bにおけるそれぞれの中心角は110度であって、動作範囲63cの中心角は120度に形成される。そして、第二押圧部材62が接触することがない段差範囲63dにおける中心角は20度として形成される。
図9に示すように、第二カム部材63は、送りクランプモータ64により正転又は逆転するように構成され、その第一加減速範囲63aにおける外周に第二押圧部材62が下方から接触すると、スプリング65の付勢力により係合片58と下板57との間の隙間が拡大し、可動クランプ52による平角線3への挟持状態が解除されるようにその半径rが決定される。一方、第二カム部材63が実線矢印で示すように正転して、下方から接触する第二押圧部材62が動作範囲63cを通過して第二加減速範囲63bに達すると、第一加減速範囲63aにおける回転中心からの半径rより大きな半径Rを有する第二加減速範囲63bにより、第二押圧部材62が下方へ押込まれ、図5(C)に示すように、係合片58と下板57との間で平角線3を挟持して、可動クランプ52が長尺物である平角線3を挟持するように、その半径Rが決定される。そして、送りクランプモータ64により第二カム部材63を破線矢印で示すように逆転させると、第二押圧部材62が動作範囲63cを経て第一加減速範囲63aに接触するようになり、図9に示すように、その第二押圧部材62は再び上昇し、その上昇する第二押圧部材62とともに可動クランプ52のローラ61も上昇して、可動クランプ52の平角線3への係合を再び解除させるように構成される。
図8に示すように、固定クランプ作動機構75はカム機構から成り、ハウジング76の上部に設けられた第一カム部材73と、その第一カム部材73を正転又は逆転させる固定クランプモータ74と、ハウジング76の内部に設けられ正転又は逆転する第一カム部材73の外周に接触して上下に往動又は復動する第一押圧部材72とを有する。この実施の形態における第一押圧部材72は、ハウジング76の内部で可動部材78の上方に可動部材78との間に複数枚の皿バネ72aを介して上下方向移動可能に配置された押圧片72bと、押圧片72bに回転可能に保持されたローラ72cと、を備える場合を示す。この第一押圧部材72は、スプリング78eの付勢力により可動部材78とともに常に押し上げられるように付勢され、この付勢力により、第一カム部材73にそのローラ72cが常に接触するように構成される。
固定クランプモータ74により正転又は逆転する第一カム部材73は、前述した第二カム部材63と同様なものが用いられる。即ち、第一カム部材73は、その外周に、回転中心からの半径が一定である第一加減速範囲73aと、回転中心からの半径が一定であってかつその半径は第一加減速範囲73aにおける回転中心からの半径より大きい第二加減速範囲73bと、その第一加減速範囲73aと第二加減速範囲73bの間にあって第一加減速範囲73aの半径から第二加減速範囲73bの半径に滑らかに変化する動作範囲73cが形成される。そして、動作範囲73cに対向する部位には、半径の異なる第一加減速範囲73aと第二加減速範囲73bが隣接することにより生じる段差範囲73dが形成され、この段差範囲73dは第一押圧部材72が接触しない範囲である。
第一カム部材73は、固定クランプモータ74により正転又は逆転するように構成され、図8に示すように、その第一加減速範囲73aにおける外周に第一押圧部材72が第一カム部材73の下方から接触すると、スプリング78eの付勢力により可動部材78と固定板77との間の隙間が拡大し、固定クランプ70による平角線3への挟持状態が解除されるように、第一加減速範囲73aの半径が決定される。そして、第一カム部材73が実線矢印で示すように正転すると、第一カム部材73の下方から接触する第一押圧部材72が動作範囲73cを通過して、図3(B)に示すように、第二加減速範囲73bに達する。すると、第一加減速範囲73aにおける回転中心からの半径より大きな半径を有する第二加減速範囲73bにより、第一押圧部材72が下方へ押込まれ、その可動部材78と固定板77との間で平角線3を挟持して、固定クランプ70が長尺物である平角線3を挟持するように、第二加減速範囲73bの半径が決定される。
ここで、平角線3が後述する折曲げ機構10(図1)により90度曲げられる場合に、平角線3の巻線方向に大きな引張力が作用し、この力により平角線3が巻線方向に引出されてしまうと、エッジワイズコイル4の各辺の長さがばらつきコイル形状が乱れることになる。したがって、固定クランプ70は、折曲げ機構10による平角線3の90度折曲げ時に、固定クランプモータ74により第一カム部材73を介して第一押圧部材72を下降させて平角線3を挟圧し、その平角線3が巻線方向に引出されないようにするものである。
一方、固定クランプモータ74により第一カム部材73を破線矢印で示すように逆転させると、図8に示すように、第一押圧部材72が動作範囲73cを経て第一加減速範囲73aに接触するようになり、その第一押圧部材72は再び上昇し、その上昇する第一押圧部材72により、固定クランプ70の平角線3への係合を再び解除させるように構成される。ここで、複数枚の皿バネ72aは、平角線3を挟持した後に更に下降しようとする押圧片72bの下降を、その押圧片72bと可動部材78との間の隙間を減少させることにより吸収するものである。
図1に示すように、長尺物搬送装置50により繰出される平角線3を折曲げる折曲げ機構10は、長尺物搬送装置50が配置された縦板51に隣接させて、同様にテーブル2の側面に下端が固定された縦板13からテーブル2上に延設された上下の棚板14に保持される。そして、この図1に示す上下の棚板14には、繰出される平角線3を幅方向から保持するこのような折曲げ機構10とともに、平角線3の折曲げ部分を厚さ向から解放可能に挟持する挟圧クランプ11と、その挟圧クランプ11に挟持作動させ又はその挟持作動を解除する挟圧クランプ作動機構20が設けられる。
図11に示すように、下側の棚板14には、テーブルに向かって突出する円筒部14aが設けられ、この円筒部14aの内部にベンダ12が下部に形成される円筒部材15を、複数(図示例では上下に配置した2個)の軸受け15aにより軸方向移動を拘束した状態で回転自在に支持して備える。また、円筒部材15の内部には、挟圧クランプ11を構成する円筒部材17を、複数(図示例では上下に配置した2個)の軸受け15bにより軸方向移動を拘束した状態で回転自在に支持して備える。
図11及び図13に示すように、円筒部材17には、軸方向に移動可能な円柱状の支持部材16が挿通される。そして、支持部材16の下端は、円筒部材17の下端より突出して露出し、その下端には平角線3を下方から支持するフランジ18が一体に形成される。そして、フランジ18の上面と円筒部材17の下端面とで、平角線3の上下面を拘束する隙間が形成され、この隙間に平角線3を収容し、円筒部材17の下端縁とフランジ18により平角線3の折曲げ部分を厚さ向から挟持することから、この円筒部材17とフランジ18により挟圧クランプ11が構成される。ここで、支持部材16の半径は、後述するコイルガイド31の角部に形成される部分円弧の曲率半径と一致させて形成される。
図1,図11及び図12に示すように、支持部材16の上端は、連結手段21を介して昇降可能な第三押圧部材22に連結される。第三押圧部材22は、連結手段21が設けられた枠体22aと、その枠体22aに回転可能に支持されたローラ22bを有する。ローラ22bには棚板14に固定された挟圧クランプモータ24により回転駆動される第三カム部材25が係合している。連結手段21は、支持部材16と枠体22aとを連結して一体となって昇降可能に構成される。そして、この第三カム部材25と第三押圧部材22によりカム機構が構成され、このカム機構により長尺物である平角線3の折曲げ時にその平角線3を挟圧クランプ11に挟持作動させる挟圧クランプ作動機構20が構成される。
図12に示すように、挟圧クランプモータ24により正転又は逆転する第三カム部材25は、前述した第一及び第二カム部材73,63と同様なものが用いられる。即ち、第三カム部材25は、その外周に、回転中心からの半径が一定である第一加減速範囲25aと、回転中心からの半径が一定であってかつその半径は第一加減速範囲25aにおける回転中心からの半径より大きい第二加減速範囲25bと、その第一加減速範囲25aと第二加減速範囲25bの間にあって第一加減速範囲25aの半径から第二加減速範囲25bの半径に滑らかに変化する動作範囲25cが形成される。そして、動作範囲25cに対向する部位には、半径の異なる第一加減速範囲25aと第二加減速範囲25bが隣接することにより生じる段差範囲25dが形成され、この段差範囲25dは第一押圧部材72が接触しない範囲である。
第三カム部材25は、挟圧クランプモータ24により正転又は逆転するように構成され、図12に示すように、その第一加減速範囲25aにおける外周に第三押圧部材22が上方から接触すると、支持部材16の自重によりその支持部材16がフランジ18と共に下降して、円筒部材17の下端縁とフランジ18との間の隙間が拡大し、挟圧クランプ11による平角線3への挟持状態が解除されるように、第一加減速範囲25aの半径が決定される。その状態から、第三カム部材25が実線矢印で示すように正転すると、第三押圧部材22が動作範囲25cを通過して、図3(A)に示すように、第二加減速範囲25bに達する。すると、第一加減速範囲25aにおける回転中心からの半径より大きな半径を有する第二加減速範囲25bにより、第三押圧部材22が持ち上げられて、円筒部材17の下端縁とフランジ18により平角線3の折曲げ部分を厚さ向から挟持するように、第二加減速範囲25bの半径が決定される。そして、このように平角線3の折曲げ時に平角線3を上下から挟み付けて挟持することにより、平角線3の折曲げ時のふくらみを防止するものである。ここで、フランジ18上面と円筒部材17の下端との隙間の間隔は、円筒部材17の下端部に配置され隙間に差込まれたスペース板19(図13)により、その最小寸法が設定される。
一方、挟圧クランプモータ24により第三カム部材25を破線矢印で示すように逆転させると、第三押圧部材22が動作範囲25cを経て第一加減速範囲25aに接触するようになり、すると図12に示すように、その第三押圧部材22は再び下降し、その下降する第三押圧部材22により、挟圧クランプ11による平角線3への挟持状態を再び解除するように構成される。そして、可動クランプ52の前進移動時に、挟圧クランプ11による平角線3の挟持状態を解除することにより、長尺物搬送装置50による平角線3の繰出しを可能にするものである。
図11に示すように、円筒部材15の下端には、平角線3の挟圧クランプ11の隙間に保持された側とは反対側の外周側面に接する上下片12aと、上下片12aの上下端から円筒部材17及びフランジ18に向かって内周側に突出する突出片12bと、を備えるコ字状のベンダ12が固定されている。平角線3は、挟圧クランプ11側においては、上下面がフランジ18上面及び円筒部材17の下端面によりガイドされると共に、その側面が支点部材を構成する支持部材16の外周によりガイドされ、ベンダ12側においては、ベンダ12の上下片12aと突出片12bとにより側面および上下面がガイドされる。このようにして、フランジ18上面と、支点部材を構成する支持部材16の外周と、円筒部材17の下端面と、ベンダ12の上下片12a及び突出片12bとは、平角線3をガイドしかつ折曲げる平角線3の収容部を形成する。
図1に示すように、円筒部材15の上端には、歯車27が固定され、棚板14に固定された折曲げモータ28のスピンドルに固定された歯車29が噛合されている。折曲げモータ28は、噛合っている歯車27,29を介して円筒部材15を回転可能に構成される。そして、この円筒部材15の下端に設けられたベンダ12は円筒部材15の回転と共に円弧状に移動し、円筒部材15が90度回転すると、そのベンダは図6(b)の一点鎖線で示す待機位置から実線で示す折曲げ位置まで旋回し、そのベンダ12が支持部材16とともに挟む平角線3をその支持部材16を中心として90度折曲げるように構成される。なお、折曲げモータ28は、平角線3を折曲げた後には円筒部材15を逆方向に速やかに回転させて、ベンダ12を再び一点鎖線で示す待機位置に戻すように構成される。
また、図1に示すように、巻線装置1には、折曲げ機構10により順次折曲げられることにより枠状に巻かれるエッジワイズコイル4(図7(d))を保持するコイルガイドユニット30が設けられる。このコイルガイドユニット30は、コイルガイド31と、折曲げ機構10の折曲げ動作に伴って平面内で姿勢変化する枠状の平角線3に対応してコイルガイド31を回転させるコイルガイド回転機構32を備えるコイルガイド受け台33と、コイルガイド31の回転に伴ってコイルガイド受け台33のテーブル2上の平面位置を変化させるXY移動テーブル34と、を備える。そして、このコイルガイドユニット30は、折曲げ機構10により順次平角線3が折曲げられることにより形成されるエッジワイズコイル4をそのコイルガイド31により保持させるよう構成される。即ち、形成されるエッジワイズコイル4の内周側にコイルガイド31を係合させ、平角線3の送出し動作によるエッジワイズコイル4の移動に追従してそのコイルガイド31を移動させるとともに、折曲げ動作に伴って回転しつつ移動するエッジワイズコイル4の移動に追従させて、そのコイルガイド31を回転させるように構成される。
以上の構成のコイルの巻線装置によるコイルの巻線方法について以下に説明する。
本発明のコイルの巻線方法は、長尺物搬送装置50(図1)において、平角線3を挟持作動させた可動クランプ52を前進させて長尺物である平角線3を繰出す繰出し工程と、その平角線3を折曲げ機構10により折曲げる折曲げ工程と、平角線3の挟持作動が解除された可動クランプ52を後退させる後退工程と、を順次繰返してエッジワイズコイル4を形成するコイルの巻線方法である(図6及び図7)。
即ち、繰出し工程では、長尺物搬送装置50における固定及び挟圧クランプ70,11が長尺物である平角線3の挟持作動をそれぞれ解除させた状態で、その平角線3を挟持作動させた可動クランプ52を前進させる。その具体的な手順は、先ず、図11に示すように、挟圧クランプ11のフランジ18上面と、支点部材を構成する支持部材16の外周と、円筒部材17の下端面と、ベンダ12の上下片12a及び突出片12bと、で構成した平角線3の収容部の開口方向を、Y軸方向に向ける。そして、挟圧クランプモータ24により第三カム部材25を逆転させ、第三押圧部材22を第一加減速範囲25aに接触させてその第三押圧部材22を下降させ、挟圧クランプ11の挟持状態を解除する(図12)。そして、平角線3の先端を、挟圧クランプ11のフランジ18と円筒部材17との隙間に挿入するとともに、外周方向からコ字状のベンダ12により平角線3を位置決めして、その平角線3の収容部に平角線3の先端を収容させる。
次に、図5(C)に示すように、長尺物搬送装置50の送りクランプモータ64により第二カム部材63を正転させ、第二押圧部材62を第二加減速範囲63bに接触させ、第二押圧部材62を下降させて可動クランプ52により平角線3を挟持する。そして、図1に示す送り駆動モータ68によりボールねじ67を回転駆動して、平角線3を挟持した可動クランプ52を前進移動させ、平角線3を所望の長さだけ送り出す。これにより、平角線3を繰出す。
次の折曲げ工程では、挟圧クランプ11により平角線3を厚さ方向から挟持しつつその平角線3を折曲げる。その具体的な手順は、図3(B)に示すように、固定クランプモータ74により第一カム部材73を正転させ、第二加減速範囲73bに接触する第一押圧部材72を下降させ、固定クランプ70により平角線3を挟持する。それと共に、図3(A)に示すように、挟圧クランプモータ24により第三カム部材25を正転させ、第二加減速範囲25bに第三押圧部材22を接触させてその第三押圧部材22を押し上げ、挟圧クランプ11により平角線3を挟持する。そして、図1に示す折曲げモータ28を回転させて円筒部材15を90度回転させ、ベンダ12を支点部材(回転が阻止されている挟圧クランプ11)回りに90度回転させて、平角線3を90度折曲げる(図6(b))。
一方、後退工程は、平角線3を固定クランプ70に挟持作動させた状態で平角線3の挟持作動が解除された可動クランプ52を後退させる。具体的には、図9に示すように、送りクランプモータ64により第二カム部材63を逆転させて、第二押圧部材62を第一加減速範囲63aに接触させ、それにより第二押圧部材62を再び上昇させて、その上昇する第二押圧部材62により可動クランプ52の平角線3への係合を解除する。次いで、図1に示す送り駆動モータ68によりボールねじ67を回転駆動して、平角線3への係合が解除された可動クランプ52を後退移動させて後退位置に復帰させる。
そして、本発明の方法における特徴ある点は、各工程における第一ないし第三カム部材25,63,73の正転又は逆転を他のカム部材25,63,73の正転又は逆転が終了する以前に開始するところにある。この各カム部材25,63,73の正転又は逆転と、平角線3の繰出し及び折曲げとの時間的な関係を図2に示す。
図2では、繰出し工程からスタートするものとし、そのスタート時点として、図5に示すように、固定及び挟圧クランプ70,11が長尺物である平角線3の挟持作動をそれぞれ解放させた状態であって、かつ可動クランプ52は後退位置にあって、その可動クランプ52によりその平角線3を挟持させた状態とする。最初の繰出しにあっては、得ようとする方形状のエッジワイズコイル4の長辺を形成すべく、その繰出し量は、エッジワイズコイル4の短辺よりも長い第一前進位置までとされる。そして、図2に示すように、その状態でスタート時点から可動クランプ52を前進させることにより平角線3の繰出しが開始され、その可動クランプ52が第一前進位置に達したA時点で、図6(a)に示すように、平角線3の繰出しが終了する。
そして、次の折曲げ工程において、図8の実線矢印で示すように、固定クランプモータ74により第一カム部材73を正転させ、その平角線3を固定クランプ70に挟持作動させるけれども、図2に示すように、その第一カム部材73の正転は、可動クランプ52が第一前進位置に達するA時点以前に開始する。そして、加速した第一カム部材73の正転はA時点で所望の回転速度に達し、図5に示すように、このA時点で第一押圧部材72が第一加減速範囲73aと動作範囲73cの境目に接触するようにさせる。その後、その第一カム部材73の実線矢印で示すような正転を継続すると、動作範囲73cに接触する第一押圧部材72は往動して、図2のB時点において、図4に示すように、その第一押圧部材72が動作範囲73cと第二加減速範囲73bとの境目に接触させる。これにより、このB時点で、平角線3は固定クランプ70に挟持され、その後第一カム部材73は減速し、第一押圧部材72が第二加減速範囲73bに接触する図3(B)に示す状態でその正転を停止することになる。
なお、この折曲げ工程にあっては、折曲げられる平角線3の厚さ方向のふくれを防止するために、図3(A)に示すように、挟圧クランプ11により平角線3を挟持することになる。そのための第三カム部材25の正転を第一カム部材73の正転と同期させて行う。即ち、挟圧クランプ11に平角線3を挟持させるための第三カム部材25の正転を、可動クランプ52が第一前進位置に達した図2のA時点以前に開始する。そして、加速した第三カム部材25の正転をA時点で所望の回転速度とし、図5に示すように、第三押圧部材22を第一加減速範囲25aと動作範囲25cの境目に接触させる。その後、その第三カム部材25の実線矢印で示すような正転を継続し、動作範囲25cに接触する第三押圧部材22を往動させて、図2のB時点において、図4に示すように、その第三押圧部材22を動作範囲25cと第二加減速範囲25bとの境目に接触させる。これにより、このB時点で平角線3は挟圧クランプ11に挟持され、その後第三カム部材25は減速し、第三押圧部材22が第二加減速範囲25bに接触する図3(A)に示す状態でその正転を停止することになる。
平角線3の折曲げは、図6(b)に示すように、一点鎖線で示す待機位置のベンダ12を支持部材16回りに90度回転させて、実線で示す曲げ位置にまで旋回させることにより行うけれども、待機位置のベンダ12の旋回を、図2に示すB時点で開始し、第一及び第三カム部材25,73のそれぞれの正転が終了して停止する以前に開始する。平角線3の折曲げは、図6(b)の実線で示すように、ベンダ12が曲げ位置に達した図2のD時点で完了し、その後ベンダ12は反対方向に旋回して図2のH時点で図6(b)の一点鎖線で示す待機位置に戻る。
この平角線3の折曲げにあっては、図6(b)に示すように、コイルガイド回転機構32(図1)によりコイルガイド31を同様にZ軸回りに回転させると共に、XY移動テーブル34(図1)によりコイルガイド31の中心を支点部材に対して90度だけ巻付くインボリュート曲線の軌跡を持ってXY方向に移動させて、XY平面上でコイルガイド31の側面に折曲げされる平角線3が、XY平面上から見て、ほぼ当接状態を保つように移動させる。また、平角線3の90度折曲げの際、平角線3にはベンダ12との摩擦力により平角線3を引出そうとするテンションが加わるが、固定クランプ70により平角線3は保持されているため、平角線3の折曲げ時に引出されることがなく、コイル形状が不安定になることはない。更に、平角線3の90度折曲げの際、曲げの内周側では平角線3は収縮するので、強く押圧しないと膨らんでしまうが、挟圧クランプ11により平角線3に上下方向から押圧力をかけているので、平角線3が寸法以上に膨らむのは防止される。
一方、後退工程は、平角線3を固定クランプ70に挟持作動させた状態であって、図9に示すように、送りクランプモータ64により第二カム部材63を逆転させて、平角線3の挟持作動が解除された可動クランプ52を後退させることにより行われる。けれども、図2に示すように、その第二カム部材63の逆転を、平角線3が固定クランプ70に挟持されるB時点以前に開始する。そして、加速させた第二カム部材63の逆転をそのB時点で所望の回転速度とし、図4に示すように、第二押圧部材62が第二加減速範囲63bと動作範囲63cの境目に接触するようにさせる。
この図4に示す状態では、平角線3は固定クランプ70と可動クランプ52と挟圧クランプ11の全てにおいて挟持されており、その後に、図3に示すように、固定クランプ70と挟圧クランプ11はその挟持状態を維持することになるけれども、可動クランプ52はその挟持状態を解放することになる。即ち、B時点の後に第二カム部材63の逆転は継続され、動作範囲63cに接触する第二押圧部材62は復動して、その第二押圧部材62が動作範囲63cと第一加減速範囲63aとの境目に接触する図2のC時点で、図3に示すように平角線3は可動クランプ52から解放される。そして、そのC時点を経過した後に、第二カム部材63は減速し、第二押圧部材62が第一加減速範囲63aに接触する図9に示す状態でその逆転を停止することになる。
一方、第一前進位置にある可動クランプ52の後退は、第二押圧部材62が動作範囲63cと第一加減速範囲63aとの境目に接触するC時点で開始され、第二カム部材63が減速してその逆転が停止することを待たずに開始される。この可動クランプ52の後退は、その可動クランプ52が後退位置に達する図2のE時点で終了する。そして、後退位置に達した可動クランプ52は次の繰出し動作に備えて平角線3を再び挟持するとともに、ベンダ12が曲げ位置に達した図2のD時点以降には、固定クランプ70と挟圧クランプ11はその挟持状態を解放して平角線3の次の繰出しに備える(図5)。
可動クランプ52が平角線3を再び挟持するには、図9に示すように、第二押圧部材62が第一加減速範囲63aに接触する第二カム部材63を送りクランプモータ64により実線矢印で示すように正転させ、その平角線3を固定クランプ70に挟持作動させるけれども、図2に示すように、その第二カム部材63の正転を、可動クランプ52が後退位置に達する図2のE時点以前に開始する。そして、加速させて第二カム部材63の正転をそのE時点で所望の回転速度とし、図3(C)に示すように、第二押圧部材62が第一加減速範囲63aと動作範囲63cの境目に接触するようにさせる。その後、その第二カム部材63の実線矢印で示すような正転を継続すると、動作範囲63cに接触する第二押圧部材62は往動して、図4(C)に示すように、その第二押圧部材62が動作範囲63cと第二加減速範囲63bとの境目に接触するF時点で平角線3は可動クランプ52に挟持される。その後第二カム部材63は減速し、図5(C)に示すように、第二押圧部材62が第二加減速範囲63bに接触する状態でその正転を停止することになる。
一方、固定クランプ70と挟圧クランプ11の挟持状態の解放は、ベンダ12が曲げ位置に達した図2のD時点以降であって、可動クランプ52が平角線3を再び挟持した後であれば可能であるけれども、可動クランプ52が平角線3を挟持した後に速やかに行うために、平角線3が可動クランプ52に挟持されたF時点より以前に、第一及び第三カム部材25,73の逆転を開始する。そして、加速させて第一及び第三カム部材25,73の逆転をそのF時点で所望の回転速度とし、第一及び第三押圧部材22,72が第二加減速範囲25b,73bと動作範囲25c,73cの境目にそれぞれ接触するようにさせる。このF時点における固定クランプ70と可動クランプ52と挟圧クランプ11のそれぞれの状態を図4に示す。
この図4に示す状態では、平角線3は固定クランプ70と可動クランプ52と挟圧クランプ11の全てにおいて挟持されおり、その後、可動クランプ52はその挟持状態を維持することになるけれども、固定クランプ70と挟圧クランプ11はそれらの挟持状態をそれぞれ解放することになる。即ち、F時点の後に第一及び第三カム部材25,73の逆転はそれぞれ継続され、動作範囲25c,73cに接触する第一及び第三押圧部材22,72は復動して、その第一及び第三押圧部材22,72が動作範囲25c,73cと第一加減速範囲25a,73aとの境目に接触するG時点で、図5に示すように、平角線3は固定クランプ70と挟圧クランプ11からそれぞれ解放される。そして、そのG時点を経過すると、第一及び第三カム部材25,73は減速し、第一及び第三押圧部材22,72がぞれぞれ第一加減速範囲25a,73aに接触する図8及び図12に示す状態でそれらの逆転を停止する。
この実施の形態では、平角線3を折曲げたベンダ12が待機位置に戻る図2のH時点で第一及び第三カム部材25,73の逆転が停止するように調整され、平角線3の次の繰出しに備えられる。即ち、ベンダ12が待機位置に戻る図2のH時点では、図5に示すように、固定及び挟圧クランプ70,11が長尺物である平角線3の挟持作動をそれぞれ解放させた状態であって、後退位置の可動クランプ52はその平角線3を挟持する状態となる。このため、このH時点から直ちに次の繰出し動作が開始される。
図2のH時点から直ちに開始される次の繰出し動作にあっては、得ようとする方形状のエッジワイズコイル4の短辺を形成すべく、その繰出し量は、先の第一前進位置よりも短い第二前進位置までとされる。H時点から後退位置にある可動クランプ52を前進させることにより平角線3の繰出しが開始され、その可動クランプ52が第二前進位置に達した図2のJ時点で、図6(c)に示すように、平角線3の繰出しが終了する。このとき、コイルガイド31も同様に、一点鎖線矢印で示すように移動させる。
そして、可動クランプ52が第二前進位置に達する図2のJ時点以前に、第一及び第三カム部材25,73の正転を開始し、加速させて第一及び第三カム部材25,73の正転をそのJ時点で所望の回転速度とし、図5に示すように、このJ時点で第一及び第三カム部材25,73が第一加減速範囲25a,73aと動作範囲25c,73cの境目に接触するようにさせる。その後、所望の速度で正転が継続される第一及び第三カム部材25,73により、それらの動作範囲25c,73cに接触する第一及び第三押圧部材22,72を往動させて、図4に示すように、その第一及び第三押圧部材22,72が動作範囲25c,73cと第二加減速範囲25b,73bとの境目に接触させ、図2のK時点で、平角線3を固定及び挟圧クランプ11,70にそれぞれ挟持させる。
平角線3を折曲げるための待機位置のベンダ12の旋回は、図2に示すK時点で開始し、第一及び第三カム部材25,73のそれぞれの正転が終了して停止する以前に開始する。平角線3の折曲げは、図6(d)の実線で示すように、ベンダ12が曲げ位置に達した図2のM時点で完了し、その後ベンダ12は反対方向に旋回してP時点で図6(d)の一点鎖線で示す待機位置に戻る。この折曲げ動作に伴ってコイルガイド31も折曲げられる平角線3とともに回転移動させる。
一方、後退工程のため、平角線3が固定クランプ70に挟持されるK時点以前に、第二カム部材63の逆転を開始し、加速して第二カム部材63の逆転をそのK時点で、図4に示すように、所望の回転速度とし、第二押圧部材62が第二加減速範囲63bと動作範囲63cの境目に接触するようにさせる。このK時点の図4に示す状態では、平角線3は固定クランプ70と可動クランプ52と挟圧クランプ11の全てにおいて挟持されおり、その後、固定クランプ70と挟圧クランプ11はその挟持状態を維持することになるけれども、図5に示すように、第二押圧部材62が動作範囲63cと第一加減速範囲63aとの境目に接触する図2のL時点で、可動クランプ52はその挟持状態を解放する。
そして、第二前進位置にある可動クランプ52の後退は、第二押圧部材62が動作範囲63cと第一加減速範囲63aとの境目に接触する図2のL時点で開始され、第二カム部材63が減速してその逆転が停止することを待たずに開始される。そして、後退位置に達した可動クランプ52は次の繰出し動作に備えて平角線3を再び挟持するとともに、ベンダ12が曲げ位置に達した図2のM時点以降には、固定クランプ70と挟圧クランプ11はその挟持状態を解放して平角線3の次の繰出しに備える。
この実施の形態では、平角線3を折曲げたベンダ12が待機位置に戻る図2のP時点で、固定クランプ70と挟圧クランプ11が平角線3の挟持状態を解放するために行う第一及び第三カム部材25,73の逆転が停止するように調整され、このP時点では、図5に示すように、固定及び挟圧クランプ70,11が長尺物である平角線3の挟持作動をそれぞれ解放させた状態であって、後退位置の可動クランプ52はその平角線3を挟持する状態となる。
方形状のエッジワイズコイル4を得るこの実施の形態では、平角線3の繰出し及び停止及び折曲げをそれぞれ4回繰返す必要がある。けれども、図2に示すスタートから始まってP時点で、平角線3の繰出し及び停止及び折曲げは2回繰返され、図6(d)に示すように、そのエッジワイズコイル4の長辺と短辺が形成される。このため、方形状のエッジワイズコイル4を得るには、平角線3の繰出し及び停止及び折曲げを、このP時点の後に、更に2回繰返す必要がある。即ち、図7(a)に示すように、平角線3の繰出しが更に行われた後、図7(b)に示すように、その折曲げがなされることにより、コイル4の長片が更に形成される。その後更に図7(c)に示すように、このコイル4の短片を形成するための繰出しが更に行われた後、図7(d)に示すように、その折曲げが更になされる。このような4回の繰出し及び折曲げが繰返されることによりその平角線3が一周するエッジワイズコイル4が得られる。そして得られたエッジワイズコイル4は自重により下方にずれて平角線3の繰出し及び折曲げとともに移動するコイルガイド31により支持される。そして、このコイルガイド31は、そのエッジワイズコイル4の移動及び回転に追従して移動することにより、そのエッジワイズコイル4の振れを規制し、高速に巻線する場合でも、巻かれたエッジワイズコイル4が軸方向(上下方向)や径方向(外周方向)に移動して暴れるのを防止する。
そして、本発明においては、以下に記載する効果を奏することができる。
本発明のカム機構からなる各クランプ作動機構20,54,75では、それらのカム部材25,63,73の外周に回転中心からの半径がそれぞれ一定である(図14)第一及び第二加減速範囲25a,63a,73a,25b,63b,73bをそれぞれ形成しているので、それらのカム部材25,63,73が回転していても、押圧部材22,62,72がそれらの第一及び第二加減速範囲25a,63a,73a,25b,63b,73bに接触している間、そのそれらの押圧部材22,62,72が移動することはない。このため、押圧部材22,62,72が第一又は第二加減速範囲25a,63a,73a,25b,63b,73bに当接した状態で停止状態のカム部材25,63,73の正転又は逆転を開始して加速しても、その押圧部材22,62,72は移動しない。
一方、第一加減速範囲25a,63a,73aと第二加減速範囲25b,63b,73bの間にあって第一加減速範囲25a,63a,73aの半径から第二加減速範囲25b,63b,73bの半径に滑らかに変化する動作範囲25c,63c,73cをカム部材25,63,73の外周に形成したので、回転するカム部材25,63,73の動作範囲25c,63c,73cに押圧部材22,62,72が接触する場合にのみ、その押圧部材22,62,72は移動することになる。このため、それらのカム部材25,63,73が所望の回転速度に達してその回転速度が高められた状態で押圧部材22,62,72を第一又は第二加減速範囲25a,63a,73a,25b,63b,73bから動作範囲25c,63c,73cに移動させることにより、その押圧部材22,62,72の往動及び復動を微少時間に行わせることが可能になる。このため、カム部材を加速させた後に減速して停止した状態で押圧部材の移動量を確保している従来のカム機構に比較して、本発明のカム機構では、押圧部材22,62,72の往動又は復動を例えば、0.01秒程度の微少時間で行わせることも可能になる。
即ち、図15に示すような従来のカム部材6では、そのカム部材6を静止した状態から加速させて約半回転させるに約0.025秒程度必要とし、その後に減速して1回転した状態で再び停止するまで更に0.025秒程度必要とされている。このため、その外周に接する押圧部材7の移動量をカム部材6の回転角度により制御する従来では、静止したカム部材6を加速させた後に減速して再び停止させるまでの時間が必要であるので、0.05秒以内にその押圧部材7を往動させ又は復動させることは不可能であった。
これに対して、本発明では、静止状態のカム部材25,63,73を加速して所望の回転速度に達するまで、又は回転するカム部材25,63,73を減速して再び停止するまで、図2に記載したように0.025秒必要であったとしても、押圧部材22,62,72が動作範囲25c,63c,73cを0.01秒で通過することにより、その押圧部材22,62,72の往動及び復動を微少時間である0.01秒で行わせることが可能になる。
ここで、その動作範囲25c,63c,73cは第一加減速範囲25a,63a,73aの半径から第二加減速範囲25b,63b,73bの半径に滑らかに変化するところであるので、押圧部材22,62,72の往動及び復動を微少時間に行わせるために、カム部材25,63,73の外径を大きくすることは必要ない。よって、それらのカム部材25,63,73を回転させるモータ24,64,74も大型化させることなく、それら押圧部材22,62,72の移動を高速に行うことが可能になる。
また、動作範囲25c,63c,73cに接触することにより移動した押圧部材22,62,72が、その動作範囲25c,63c,73cから第二又は第一加減速範囲25a,63a,73a,25c,63c,73cに達した後は、例え、カム部材25,63,73の回転が継続していても、押圧部材22,62,72の移動は再び停止される。このため、従来のカム機構と異なり、カム部材25,63,73の外周に接する押圧部材22,62,72の移動量を正転又は逆転するカム部材25,63,73の回転角度により制御することを必要としない。即ち、第一加減速範囲25a,63a,73aの半径と第二加減速範囲25b,63b,73bの半径との差により押圧部材22,62,72の移動量が決定されるので、押圧部材22,62,72を移動させるために、従来のように、カム部材25,63,73の回転を開始した段階からその後減速して停止した状態で、そのカム部材25,63,73が正確に所望の回転角度になっていることは必要としない。
従って、このようなカム機構からなる各クランプ作動機構20,54,75を有する本発明の長尺物搬送装置50やコイルの巻線装置1にあっては、連続する動作をそれらの各クランプ作動機構20,54,75を用いて行わせる場合に、各クランプ作動機構20,54,75の内の一の押圧部材22,62,72の移動の完了と同時に他の押圧部材22,62,72の移動を開始させればそれぞれの動作を連続させることができるので、各クランプ作動機構20,54,75の内の一のカム部材25,63,73の回転が完全に停止する以前に、他のカム部材25,63,73の回転を開始させることが可能になる。
即ち、例えば、固定クランプ作動機構75における第一カム部材73の回転を開始すると、第一押圧部材72が第一又は第二加減速範囲73a,73bと動作範囲73cの境目に接触した後、動作範囲73cに接触することにより第一押圧部材72は移動する。その移動は、その第一押圧部材72が動作範囲73cを越えて第二又は第一加減速範囲73b,73aとの境目に接触する時点で完了し、その後正転する第一カム部材73は減速し、第一押圧部材72が第二又は第一加減速範囲73a,73bに接触する状態でその回転を停止することになる。
一方、その固定クランプ作動機構75に連続する動作を行う可動クランプ作動機構54では、第一押圧部材72が移動している間に第二カム部材63の回転を開始しても、その第二押圧部材62が第一又は第二加減速範囲63a,63bに接触している限り移動しない。そして、所望の回転速度で回転する第二カム部材63の動作範囲63cに第二押圧部材62が接触した後にその第二押圧部材62の移動が開始される。このため、第一押圧部材72が回転する第一カム部材73の動作範囲から第二又は第一加減速範囲73a,73bに移ってその移動が完了した時点で、所望の回転速度で回転する第二カム部材63の動作範囲63cに第二押圧部材62を接触させることにより、固定クランプ作動機構75における第一押圧部材72の移動の完了と同時に可動クランプ作動機構54における第二押圧部材62の移動を直ちに開始することができ、第一カム部材73が減速して停止することを必要としない。
これにより、このような各クランプ作動機構20,54,75を有する本発明の長尺物搬送装置50やコイルの巻線装置1では、各クランプ作動機構20,54,75における連続的な動作の間の無駄な時間を省くことができる。この結果、複数のカム機構の内の一のカム機構におけるカム部材の回転が完全に停止した後に、他のカム機構におけるカム部材の回転を開始させる従来の長尺物の搬送装置やコイル巻き線装置に比較して、本発明の長尺物搬送装置50やコイルの巻線装置1では、長尺物の搬送又はコイルの巻線を比較的高速で行わせることが十分に可能になる。よって、例えば、コイルの巻線装置1にあっては、平角線の1回の繰出し及び停止及び折曲げを少なくとも0.25秒以内にして、方形のエッジワイズコイル4における一周を1秒以内に行うようなことも十分に可能になる。
なお、上述した実施の形態では、その第一及び第二加減速範囲63a,63bにおけるそれぞれの中心角は110度であって、動作範囲63cの中心角は120度に形成されたカム部材63を説明したが、この角度は一例であって、この角度に限定されるものではない。
1 巻線装置
3 平角線(長尺物)
4 エッジワイズコイル
10 折曲げ機構
11 挟圧クランプ
12 ベンダ
16 支持部材
20 挟圧クランプ作動機構(カム機構)
22 第三押圧部材
24 挟圧クランプモータ
25 第三カム部材
25a 第一加減速範囲
25b 第二加減速範囲
25c 動作速範囲
52 可動クランプ
53 送り駆動機構
54 可動クランプ作動機構(カム機構)
62 第二押圧部材
63 第二カム部材
63a 第一加減速範囲
63b 第二加減速範囲
63c 動作速範囲
64 送りクランプモータ
70 固定クランプ
72 第一押圧部材
73 第一カム部材
73a 第一加減速範囲
73b 第二加減速範囲
73c 動作速範囲
74 固定クランプモータ
75 固定クランプ作動機構(カム機構)
r 第一加減速範囲における回転中心からの半径
R 第二加減速範囲における回転中心からの半径

Claims (15)

  1. カム部材(25,63,73)の正転と逆転を交互に繰返して前記カム部材(25,63,73)の外周に接する押圧部材(22,62,72)を往復移動させるカム機構(20,54,75)の動作方法であって、
    前記カム部材(25,63,73)の外周に、回転中心からの半径(r)が一定である第一加減速範囲(25a,63a,73a)と、回転中心からの半径が一定であって前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)の半径(r)と異なる半径(R)の第二加減速範囲(25b,63b,73b)と、前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)と前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)の間にあって前記第一加減速範囲の半径(r)から前記第二加減速範囲の半径(R)に滑らかに変化する動作範囲(25c,63c,73c)を形成し、
    前記押圧部材(22,62,72)が前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)に当接した状態で停止状態の前記カム部材(25,63,73)を加速して正転を開始し、所望の回転速度に達したとき又はその後に前記押圧部材(22,62,72)を前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)から前記動作範囲(25c,63c,73c)に移動させかつその所望の回転速度を維持して前記動作範囲(25c,63c,73c)に当接する前記押圧部材(22,62,72)を往動させ、前記押圧部材(22,62,72)が前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)に達したとき又はその後に回転速度を減速させて前記カム部材(25,63,73)の正転を停止させ、
    前記押圧部材(22,62,72)が前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)に当接した状態で停止状態の前記カム部材(25,63,73)を加速して逆転を開始し、所望の回転速度に達したとき又はその後に前記押圧部材(22,62,72)を前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)から前記動作範囲(25c,63c,73c)に移動させかつ前記所望の回転速度を維持して前記動作範囲(25c,63c,73c)に当接する前記押圧部材(22,62,72)を復動させ、前記押圧部材(22,62,72)が前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)に達したとき又はその後に回転速度を減速させて前記カム部材(25,63,73)の逆転を停止させる
    ことを特徴とするカム機構の動作方法。
  2. カム部材(25,63,73)の第二加減速範囲(25b,63b,73b)における回転中心からの半径(R)が、第一加減速範囲(25a,63a,73a)における回転中心からの半径(r)より大きい請求項1記載のカム機構の動作方法。
  3. 正転と逆転を交互に繰返す第一カム部材(73)の外周に接触して往動又は復動する第一押圧部材(72)により長尺物(3)を解放可能に挟持する固定クランプ(70)と、正転と逆転を交互に繰返す第二カム部材(63)の外周に接触して往動又は復動する第二押圧部材(62)により前記長尺物(3)を解放可能に挟持する可動クランプ(52)とを備え、
    前記固定クランプ(70)が前記長尺物(3)の挟持作動を解除させた状態で前記長尺物(3)を挟持作動させた前記可動クランプ(52)を前進させる繰出し工程と、前記長尺物(3)を前記固定クランプ(70)に挟持作動させた状態で前記長尺物(3)の挟持作動が解除された前記可動クランプ(52)を後退させる後退工程と、を順次繰返して前記長尺物(3)を繰出す長尺物搬送方法であって、
    前記第一及び第二カム部材(63,73)の外周に、回転中心からの半径(r)が一定であって接触する前記第一及び第二押圧部材(62,72)により前記固定及び可動クランプ(52,70)が前記長尺物(3)を解放する第一加減速範囲(63a,73a)と、回転中心からの半径(R)が一定であってかつ前記第一加減速範囲(63a,73a)の半径(r)と異なり接触する前記第一及び第二押圧部材(62,72)により前記固定及び可動クランプ(52,70)が前記長尺物(3)を挟持する第二加減速範囲(63b,73b)と、前記第一加減速範囲(63a,73a)と前記第二加減速範囲(63b,73b)の間にあって前記第一加減速範囲の半径(r)から前記第二加減速範囲の半径(R)に滑らかに変化する動作範囲(63c,73c)をそれぞれ形成し、
    前記可動クランプ(52)による前記長尺物(3)を挟持するために前記第二押圧部材(62)が前記第二カム部材(63)の動作範囲(63c)から第二加減速範囲(63b)に移動するとき又はその後、前記第一押圧部材(72)を前記第一カム部材(73)の第二加減速範囲(73b)から動作範囲(73c)に移動させて前記固定クランプ(70)の前記長尺物(3)の挟持状態を解放し、
    前記固定クランプ(70)が前記長尺物(3)を解放するために前記第一押圧部材(72)が前記第一カム部材(73)の動作範囲から第一加減速範囲(73a)に移動した後であって前記第一カム部材(73)の停止以前に前記可動クランプ(52)の前進を開始し、
    前記固定クランプ(70)により前記長尺物(3)を挟持するために前記第一押圧部材(72)が前記第一カム部材(73)の動作範囲(73c)から第二加減速範囲(73b)に移動するとき又はその後、前記第二押圧部材(62)を前記第二カム部材(63)の第二加減速範囲(63b)から動作範囲(63c)に移動させて前記可動クランプ(52)の前記長尺物(3)の挟持状態を解放し、
    前記可動クランプ(52)が前記長尺物(3)を解放するために前記第二押圧部材(62)が前記第二カム部材(63)の動作範囲(63c)から第一加減速範囲(63a)に移動した後であって前記第二カム部材(63)の停止以前に前記可動クランプ(52)の後退を開始する
    ことを特徴とする長尺物搬送方法。
  4. 第一及び第二カム部材(63,73)の第二加減速範囲(63b,73b)における回転中心からの半径(R)が、第一加減速範囲(63a,73a)における回転中心からの半径(r)よりそれぞれ大きい請求項3記載の長尺物搬送方法。
  5. 正転と逆転を交互に繰返す第一カム部材(73)の外周に接触して往動又は復動する第一押圧部材(72)により長尺物(3)を解放可能に挟持する固定クランプ(70)と、
    正転と逆転を交互に繰返す第二カム部材(63)の外周に接触して往動又は復動する第二押圧部材(62)により前記長尺物(3)を解放可能に挟持する可動クランプ(52)と、
    正転と逆転を交互に繰返す第三カム部材(25)の外周に接触して往動又は復動する第三押圧部材(22)により前記長尺物(3)を解放可能に挟持する挟圧クランプ(11)と
    を備え、
    前記固定及び挟圧クランプ(11,70)が長尺物(3)の挟持作動を解除させた状態で前記長尺物(3)を挟持作動させた可動クランプ(52)を前進させる繰出し工程と、
    前記長尺物(3)の繰出しの停止時に前記長尺物(3)を固定クランプ(70)に挟持作動させた状態で前記挟圧クランプ(11)により前記長尺物(3)を厚さ方向から挟持しつつ前記長尺物(3)を折曲げる折曲げ工程と、
    前記長尺物(3)を固定クランプ(70)に挟持作動させた状態で前記長尺物(3)の挟持作動が解除された可動クランプ(52)を後退させる後退工程と、
    を順次繰返してコイルを形成するコイルの巻線方法であって、
    第一ないし第三カム部材(25,63,73)の外周に、回転中心からの半径(r)が一定であって接触する前記第一ないし第三押圧部材(22,62,72)により前記固定,可動及び挟圧クランプ(11,52,70)が前記長尺物(3)を解放する第一加減速範囲(25a,63a,73a)と、回転中心からの半径(R)が一定であってかつ前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)の半径と異なり接触する前記第一ないし第三押圧部材(22,62,72)により前記固定,可動及び挟圧クランプ(11,52,70)が前記長尺物(3)を挟持する第二加減速範囲(25b,63b,73b)と、前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)と前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)の間にあって前記第一加減速範囲の半径(r)から前記第二加減速範囲の半径(R)に滑らかに変化する動作範囲(25c,63c,73c)をそれぞれ形成し、
    前記可動クランプ(52)による前記長尺物(3)を挟持するために前記第二押圧部材(62)が前記第二カム部材(63)の動作範囲(63c)から第二加減速範囲(63b)に移動するとき又はその後、前記第一及び第三押圧部材(22,72)を前記第一及び第三カム部材(25,73)の第二加減速範囲(25b,73b)から動作範囲(25c,73c)に移動させて前記固定及び挟圧クランプ(11,70)の前記長尺物(3)の挟持状態を解放し、
    前記固定及び挟圧クランプ(11,70)が前記長尺物(3)を解放するために前記第一及び第三押圧部材(22,72)が前記第一及び第三カム部材(25,73)の動作範囲(25c,73c)から第一加減速範囲(25a,73a)にそれぞれ移動した後であって前記第一及び第三カム部材(25,73)の停止以前に前記可動クランプ(52)の前進を開始し、
    前記固定及び挟圧クランプ(11,70)により前記長尺物(3)を挟持するために前記第一及び第三押圧部材(22,72)が前記第一及び第三カム部材(25,73)の動作範囲(25c,73c)から第二加減速範囲(25b,73b)にそれぞれ移動するとき又はその後、前記第二押圧部材(62)を前記第二カム部材(63)の第二加減速範囲(63b)から動作範囲(63c)に移動させて前記可動クランプ(52)の前記長尺物(3)の挟持状態を解放するとともに前記長尺物(3)の折曲げを開始し、
    前記可動クランプ(52)が前記長尺物(3)を解放するために前記第二押圧部材(62)が前記第二カム部材(63)の動作範囲(63c)から第一加減速範囲(63a)に移動した後であって前記第二カム部材(63)の停止以前に前記可動クランプ(52)の後退を開始する
    ことを特徴とするコイルの巻線方法。
  6. 第一ないし第三カム部材(25,63,73)の第二加減速範囲(25b,63b,73b)における回転中心からの半径(R)が、第一加減速範囲(25a,63a,73a)における回転中心からの半径(r)よりそれぞれ大きい請求項5記載のコイルの巻線方法。
  7. 長尺物(3)が厚さより広い幅を有する平角線であって、挟圧クランプ(11)により前記平角線(3)を厚さ方向から挟持しつつ前記平角線(3)を幅方向に折曲げてエッジワイズコイル(4)を形成する請求項5又は6記載のコイルの巻線方法。
  8. 回転可能なカム部材(25,63,73)と、前記カム部材(25,63,73)の外周に接する押圧部材(22,62,72)と、前記カム部材(25,63,73)を回転させて前記押圧部材(22,62,72)を往復移動させるモータ(24,64,74)とを備えたカム機構であって、
    前記カム部材(25,63,73)の外周に、回転中心からの半径(r)が一定である第一加減速範囲(25a,63a,73a)と、回転中心からの半径(R)が一定であって前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)の半径(r)と異なる半径(R)の第二加減速範囲(25b,63b,73b)と、前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)と前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)の間にあって前記第一加減速範囲の半径(r)から前記第二加減速範囲の半径(R)に滑らかに変化する動作範囲(25c,63c,73c)が形成された
    ことを特徴とするカム機構。
  9. カム部材(25,63,73)の第二加減速範囲(25b,63b,73b)における回転中心からの半径(R)が、第一加減速範囲(25a,63a,73a)における回転中心からの半径(r)より大きい請求項8記載のカム機構。
  10. モータ(24,64,74)は、カム部材(25,63,73)を正転させて押圧部材(22,62,72)を往動させ、前記カム部材(25,63,73)を逆転させて前記押圧部材(22,62,72)を復動させるように構成された請求項8又は9記載のカム機構。
  11. 往動又は復動する第一押圧部材(72)により長尺物(3)を解放可能に挟持する固定クランプ(70)と、
    往動又は復動する第二押圧部材(62)により前記長尺物(3)を解放可能に挟持する可動クランプ(52)と、
    前記可動クランプ(52)を前記固定クランプ(70)に接近させる前進と前記可動クランプ(52)を前記固定クランプ(70)から離間させる後退の双方を行う送り駆動機構(53)と、
    第一カム部材(73)と,正転又は逆転する前記第一カム部材(73)の外周に接触して往動又は復動する前記第一押圧部材(72)とを有し,前記可動クランプ(52)の後退移動時に前記長尺物(3)を前記固定クランプ(70)に挟持作動させ,前記可動クランプ(52)の前進作動時に前記固定クランプ(70)における前記長尺物(3)の挟持作動を解除する固定クランプ作動機構(75)と
    第二カム部材(63)と,正転又は逆転する前記第二カム部材(63)の外周に接触して往動又は復動する前記第二押圧部材(62)とを有し,前記可動クランプ(52)の前進移動時に前記長尺物(3)を前記可動クランプ(52)に挟持作動させ,前記可動クランプ(52)の後退作動時に前記可動クランプ(52)における前記長尺物(3)の挟持作動を解除する可動クランプ作動機構(54)と
    を備えた長尺物搬送装置であって、
    第一及び第二カム部材(63,73)の外周に、回転中心からの半径(r)が一定であって接触する前記第一及び第二押圧部材(62,72)により前記固定及び可動クランプ(52,70)が前記長尺物(3)を解放する第一加減速範囲(63a,73a)と、回転中心からの半径(R)が一定であってかつ前記第一加減速範囲の半径(r)と異なり接触する前記第一及び第二押圧部材(62,72)により前記固定及び可動クランプ(52,70)が前記長尺物(3)を挟持する第二加減速範囲(63b,73b)と、前記第一加減速範囲(63a,73a)と前記第二加減速範囲(63b,73b)の間にあって前記第一加減速範囲の半径(r)から前記第二加減速範囲の半径(R)に滑らかに変化する動作範囲(63c,73c)がそれぞれ形成された
    ことを特徴とする長尺物搬送装置。
  12. 第一及び第二カム部材(63,73)の第二加減速範囲(63b,73b)における回転中心からの半径(R)が、第一加減速範囲(63a,73a)における回転中心からの半径(r)より大きい請求項11記載の長尺物搬送装置。
  13. 往動又は復動する第一押圧部材(72)により長尺物(3)を解放可能に挟持する固定クランプ(70)と、
    往動又は復動する第二押圧部材(62)により前記長尺物(3)を解放可能に挟持する可動クランプ(52)と、
    前記可動クランプ(52)を前記固定クランプ(70)に接近させる前進と前記可動クランプ(52)を前記固定クランプ(70)から離間させる後退の双方を行う送り駆動機構(53)と、
    第一カム部材(73)と,正転又は逆転する前記第一カム部材(73)の外周に接触して往動又は復動する前記第一押圧部材(72)とを有し,前記可動クランプ(52)の後退移動時に前記長尺物(3)を前記固定クランプ(70)に挟持作動させ,前記可動クランプ(52)の前進作動時に前記固定クランプ(70)における前記長尺物(3)の挟持作動を解除する固定クランプ作動機構(75)と、
    第二カム部材(63)と,正転又は逆転する前記第二カム部材(63)の外周に接触して往動又は復動する前記第二押圧部材(62)とを有し,前記可動クランプ(52)の前進移動時に前記長尺物(3)を前記可動クランプ(52)に挟持作動させ,前記可動クランプ(52)の後退作動時に前記可動クランプ(52)における前記長尺物(3)の挟持作動を解除する可動クランプ作動機構(54)と、
    前記長尺物(3)を挟持した前記可動クランプ(52)の前進により繰出される前記長尺物(3)を幅方向から支持部材(16)とベンダ(12)とにより保持し,前記長尺物(3)の繰出しの停止時に前記ベンダ(12)を前記支持部材(16)回りに回転させることにより保持した前記長尺物(3)を幅方向に折曲げる折曲げ機構(10)と、
    往動又は復動する第三押圧部材(22)により前記長尺物(3)の折曲げ部分を厚さ向から解放可能に挟持する挟圧クランプ(11)と、
    第三カム部材(25)と、正転又は逆転する前記第三カム部材(25)の外周に接触して往動又は復動する前記第三押圧部材(22)とを有し、前記長尺物(3)の折曲げ時に前記長尺物(3)を前記挟圧クランプ(11)に挟持作動させ、前記長尺物(3)の繰出し時に前記挟圧クランプ(11)による前記長尺物(3)の挟持作動を解除する挟圧クランプ作動機構(20)と、
    を備えたコイルの巻線装置であって、
    第一ないし第三カム部材(25,63,73)の外周に、回転中心からの半径(r)が一定であって接触する前記第一ないし第三押圧部材(22,62,72)により前記固定,可動及び挟圧クランプ(11,52,70)が前記長尺物(3)を解放する第一加減速範囲(25a,63a,73a)と、回転中心からの半径(R)が一定であってかつ前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)の半径(r)と異なり接触する前記第一ないし第三押圧部材(22,62,72)により前記固定,可動及び挟圧クランプ(11,52,70)が前記長尺物(3)を挟持する第二加減速範囲(25b,63b,73b)と、前記第一加減速範囲(25a,63a,73a)と前記第二加減速範囲(25b,63b,73b)の間にあって前記第一加減速範囲の半径(r)から前記第二加減速範囲の半径(R)に滑らかに変化する動作範囲(25c,63c,73c)がそれぞれ形成された
    ことを特徴とするコイルの巻線装置。
  14. 第一ないし第三カム部材(25,63,73)の第二加減速範囲(25b,63b,73b)における回転中心からの半径(R)が、第一加減速範囲(25a,63a,73a)における回転中心からの半径(r)より大きい請求項13記載のコイルの巻線装置。
  15. 長尺物(3)が厚さより広い幅を有する平角線であって、得られるコイルがエッジワイズコイル(4)である請求項13又は14記載のコイルの巻線装置。
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