JP2951538B2 - 間欠送り整列巻線機 - Google Patents

間欠送り整列巻線機

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JP2951538B2
JP2951538B2 JP6088731A JP8873194A JP2951538B2 JP 2951538 B2 JP2951538 B2 JP 2951538B2 JP 6088731 A JP6088731 A JP 6088731A JP 8873194 A JP8873194 A JP 8873194A JP 2951538 B2 JP2951538 B2 JP 2951538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線材を回転するボビン
に整列状態で巻き付ける整列巻線機に関し、さらに詳し
くは整列巻線に必要な線材案内機構の移動手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】線材を回転するボビンに整列状態で巻き
付ける整列巻線機においては、線材を整列状態で巻き付
けるために線材の案内機構を巻線の進捗とともにボビン
の回転軸と平行に移動する必要がある。すなわち、例え
ば線材の案内機構を巻線位置より若干先行して移動し、
線材がボビンの回転軸に対して直角方向より若干傾斜し
た位置から送り出されるようにしている。
【0003】このような移動手段として、特開平3−2
49065号には案内機構による線材の案内角度をセン
サで検出し、この検出角度が一定範囲に維持されるよう
に、案内機構の移動速度を制御する案内装置が提案され
ている。
【0004】また、センサやコントローラを用いて移動
速度を制御する代わりに、ボビンの回転に連動して回転
するハート形のカムを設け、線材の案内機構をこのカム
で駆動して回転軸方向に変位させるようにした巻線機も
知られている。この巻線機では案内機構は回転軸と平行
にハート形のカムの最短径と最長径の差に等しい距離の
範囲で往復運動を行い、この範囲で巻線を行なう。
【0005】ところが、このように案内機構を連続的に
移動する場合には、線材がボビンの回転軸に対して常に
直角方向から若干傾斜した角度で送り出されるために、
線材と線材との間に隙間ができやすい傾向があった。
【0006】また、一層分の巻線が終了すると、案内機
構の移動方向を反転させて、巻き終えた線材の上にさら
に線材を巻重ねるが、案内機構は切れ目なく連続的に移
動しているので、折り返し位置では変位の方向が瞬間的
に反転することになり、案内機構の反転に対して巻線が
十分に追従できず、巻線位置がずれることがあった。
【0007】これらの巻線の隙間や折り返し位置での巻
線のずれは、いずれも巻き乱れの要因となる。
【0008】そこで、例えば特開平5−251253号
では、線材の案内機構を間欠的に移動することで、線材
の案内角度をボビンの回転軸に対してできるだけ直角に
保つようにした巻線機が提案されている。間欠的に移動
することにより、折り返し位置においても案内機構は移
動方向を転じる前にいったん静止するので巻線の追従性
も損なわれない。
【0009】
【発明の課題】しかしながら、この装置の場合にはボビ
ンの回転をセンサで検出し、1回転した時にコントロー
ラからの信号でサーボモータが案内機構を移動する構造
となっていたため、制御に応答遅れが発生しやすく、ボ
ビンの回転が高速になると、ボビンの回転と案内機構の
移動との完全な同期が取りにくくなるという問題があっ
た。
【0010】応答遅れの問題を解決するには電気的な制
御を行なわずに、機械的な連係のみで案内機構を駆動す
れば良いが、例えば前述のカムで間欠送りを実現しよう
とするとカムの形状が極めて複雑化し、巻幅や巻数の変
更への対応も困難になる。
【0011】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、応答性が高く、かつ巻数や巻幅の変更にも容
易に対応できる間欠送り機構を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を達成するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転するボビンへと巻線用の線材を案内する機構
と、この案内機構をボビンの回転軸と平行に間欠的に移
動する手段とを備え、ボビンの回転に応じて案内機構を
間欠的に移動することによりボビンに線材を整列して巻
き付ける間欠送り整列巻線機において、前記移動手段を
ボビンの回転に応じて回転する入力軸と入力軸の所定の
回転ごとに一定角度で間欠的に回転する出力軸とを備え
たインデックスドライブと、この出力軸の回転角度に応
じて前記案内機構を前記回転軸と平行に駆動するハート
カムとで構成している。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、出力軸の回転をハートカムに伝達する
変速手段を備えている。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、変速手段をプーリとベルトで構成して
いる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記プーリとハートカムとを同一回転
軸上に一体に支持している。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、インデックス
ドライブにより間欠的に回転するハートカムが案内機構
を駆動するので、ボビンの回転に対応して案内機構を間
欠的かつ一定量ずつ応答良く移動できる。また、ハート
カムは案内機構の移動距離すなわち線材の巻幅のみを規
定し、間欠送りはハートカムを駆動するインデックスド
ライブに依存して行なうため、カム形状が複雑にならな
い。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、出力軸の
回転を変速手段を介してハートカムに伝達するので、変
速手段の変速比を変えることにより、インデックスドラ
イブに手を加えずに巻数を容易に変更できる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、プーリの
径を変更することで案内機構の移動ピッチの変更が容易
に行なえる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、プーリの
回転のハートカムへの伝達が容易に行なえる。
【0020】
【実施例】図1〜図4に本発明の実施例を示す。
【0021】図1〜図4に示す巻線機は、ボビン1を装
着して回転するスピンドル2と、線材を所定の張力を保
ってボビン1に供給する線材案内機構3とを備える。
【0022】スピンドル2はモータ4に結合し、軸受ブ
ロック5により回転自由に支持される。スピンドル2の
途中にはプーリ8が固定される。
【0023】スピンドル2の側方にはインデックスドラ
イブ10が設けられる。インデックスドライブ10はケ
ーシングの外側に突出する入力軸11と出力軸12とを
備え、入力軸11の一定数の回転に対して、出力軸12
を一定角度で間欠的に回転変位させる。このような間欠
回転機能を実現するための構造は公知である。入力軸1
1と出力軸12にはプーリ11Aとプーリ12Aがそれ
ぞれ装着される。
【0024】プーリ8の回転はベルト9とプーリ11A
を介して入力軸11に伝達される。また、出力軸12の
回転はプーリ12Aとベルト13を介してプーリ14に
伝達される。プーリ14はインデックスドライブ10の
ケーシングの外側に回転自由に支持された回転軸20に
ハートカム15とともに装着され、ハートカム15と一
体に回転する。
【0025】線材案内機構3は軸受ブロック5により軸
方向に摺動自由に水平に支持された2本のロッドと、こ
れらのロッドを結合するプレートからなる伝達部材6の
先端に固定される。
【0026】伝達部材6はスプリング16によりハート
カム15に向けて付勢され、その基端をハートカム15
の外周に当接する。ハートカム15は180度の角度間
隔をもって形成された最小径部と最大径部との間で外径
をなだらかに変化させ、かつカム外周のどの部位におい
ても1ステップの間欠回転変位による伝達部材6の変位
量が一定となるようなハート形のカムプロフィールを備
える。
【0027】次に作用を説明する。
【0028】この巻線機において、モータ4の運転によ
りスピンドル2がボビン1を回転させると、その回転が
プーリ8からベルト9とプーリ11Aを介してインデッ
クスドライブ10の入力軸11に伝達される インデックスドライブ10の内部ではこの回転が減速さ
れ、間欠的な回転動作に変換され、出力軸12に出力さ
れる。出力軸12の間欠的な回転変位はプーリ12Aと
ベルト13を介してプーリ14に伝達される。この伝達
過程で、間欠回転変位の角度はプーリ12Aとプーリ1
4との径の比に応じて小さくなる。これにより、ボビン
1が一回転するごとにプーリ14は所定の小さな角度だ
け間欠的に回転変位する。
【0029】ハートカム15はプーリ14と一体に回転
変位し、回転角度とカムプロフィールに応じた一定距離
だけ伝達部材6を介して線材案内機構3をボビン1の回
転軸と平行に移動する。この移動距離を線材の太さに等
しく設定することにより、案内機構3は線材をボビン1
に一周巻き付けるごとに線材の太さ分だけボビン1の回
転軸と平行に移動する。例えば、スピンドル2が1回
転、すなわち360度回転するうち、300度の回転範
囲では線材案内機構3は移動せず、線材はボビン1に対
して直角方向から供給される。そして、残りの60度の
回転範囲で線材案内機構が1ピッチ分移動する。次の回
転においても同様に一回転のうち残りの60度の回転範
囲で線材案内機構3が移動する。この角度範囲はボビン
1の形状などに応じて変更することができる。移動時間
を除き線材は直角方向からボビン1に供給されるので、
線材は隙間やばらつきなしに密着状態で精度良く整列し
てボビン1に巻き付けられる。また、機械的な連係によ
り案内機構3が間欠送りされるので、ボビン1の高速回
転に対しても応答遅れが生じることはない。巻線はハー
トカム15の最小径部と最大径部がそれぞれ伝達部材6
に当接する位置で折り返される。折り返し後も同様に線
材案内機構3の移動時間を除き、線材は直角方向からボ
ビン1に供給されるので、巻線に隙間やばらつきが生じ
ることがなく、相互に密着した状態で精度良くボビン1
に巻き付けられる。折り返し動作においても、案内機構
3は間欠的に移動するので、変位方向の反転に巻線が追
従できなくなる恐れもない。
【0030】ところで、スピンドル2に固定されたプー
リ8の歯数(歯付きプーリとする)を24とし、プーリ
11Aの歯数を96とすると、ボビン1の1回転により
入力軸11は1/4回転する。この時の出力軸12の間
欠回転の変位量を1/32回転、プーリ12Aの歯数を
32、ボビン1の一層分の線材の巻数をNとすると、プ
ーリ14の歯数Xは、 X=32*2N/32=2N となる。つまり、プーリ14の歯数Xは常に巻数Nの2
倍に等しくなるので、巻数を変更したい時はプーリ14
を対応する歯数のプーリと交換するのみで容易に巻数を
変更できる。
【0031】また、巻線の幅はハートカム15の最大径
と最小径との差に等しいので、巻幅の異なるコイルを製
作する場合には、その巻幅に等しい径の差をもったハー
トカムをハートカム15に代えて使用すれば良い。
【0032】このようにして、歯数の異なる複数のプー
リと寸法の異なる複数のハートカムとを適宜組み合わせ
ることにより、同一のインデックスドライブ10を使用
して、巻数と巻幅の異なる様々なコイルを製作すること
ができる。
【0033】プーリ14の歯数で巻数を規定し、ハート
カム15は巻幅のみを規定するので、ハートカム15の
形状が単純化され、部材の加工が容易になるとともに、
高い精度が得られる。
【0034】なお、この実施例では巻数の変更にプーリ
14を交換することで対処しているが、出力軸12に装
着するプーリを交換することによっても同様の作用を得
られることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明
は、ボビンの回転に応じて間欠的に出力軸を回転させる
インデックスドライブと、この出力軸の回転角度に応じ
て線材の案内機構をボビンの回転軸と平行に移動するハ
ートカムとを備えたので、案内機構の間欠的かつ一定量
ずつの移動を応答良く行なうことができる。また、ハー
トカムは案内機構の移動距離すなわちボビンへの巻線の
幅のみを規定するので、カムの寸法を変更するのみで容
易に巻幅の変更に対応できる。
【0036】請求項2に記載の発明は出力軸の回転を変
速手段を介してハートカムに伝達するようにしたので、
変速手段の変速比を変えることにより、案内機構の移動
ピッチを任意に変更でき、巻数の変更に容易に対応でき
る。
【0037】請求項3に記載の発明は、変速手段をプー
リとベルトで構成したので、プーリを交換することによ
り変速比を容易に変更できる。
【0038】請求項4に記載の発明は、プーリとハート
カムを同一回転軸に一体に支持したので、プーリの回転
のハートカムへの伝達が容易に行なえる。
【0039】したがって、本発明によれば整列巻線作業
を好ましい精度と応答性のもとで効率良く行なうことが
可能になり、さらに巻幅や巻数の変更に対する対応性も
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す間欠送り整列巻線機の斜
視図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じく側面図である。
【符号の説明】
1 ボビン 3 線材案内機構 10 インデックスドライブ 11 入力軸 12 出力軸 13 ベルト 14 プーリ 15 ハートカム 20 回転軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するボビンへと巻線用の線材を案内
    する機構と、この案内機構をボビンの回転軸と平行に間
    欠的に移動する手段とを備え、ボビンの回転に応じて案
    内機構を間欠的に移動することによりボビンに線材を整
    列して巻き付ける間欠送り整列巻線機において、前記移
    動手段をボビンの回転に応じて回転する入力軸と入力軸
    の所定の回転ごとに一定角度で間欠的に回転する出力軸
    とを備えたインデックスドライブと、この出力軸の回転
    角度に応じて前記案内機構を前記回転軸と平行に駆動す
    るハートカムとで構成したことを特徴とする間欠送り整
    列巻線機。
  2. 【請求項2】 出力軸の回転をハートカムに伝達する変
    速手段を備えた請求項1に記載の間欠送り整列巻線機。
  3. 【請求項3】 変速手段がプーリとベルトである請求項
    2に記載の間欠送り整列巻線機。
  4. 【請求項4】 前記プーリとハートカムとが同一回転軸
    上に一体に支持されている請求項3に記載の間欠送り整
    列巻線機。
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