JP4830805B2 - 車載通信装置 - Google Patents

車載通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4830805B2
JP4830805B2 JP2006313502A JP2006313502A JP4830805B2 JP 4830805 B2 JP4830805 B2 JP 4830805B2 JP 2006313502 A JP2006313502 A JP 2006313502A JP 2006313502 A JP2006313502 A JP 2006313502A JP 4830805 B2 JP4830805 B2 JP 4830805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
data
vehicle
center server
probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006313502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008129815A (ja
Inventor
山崎  慎也
弘行 高橋
秀行 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2006313502A priority Critical patent/JP4830805B2/ja
Publication of JP2008129815A publication Critical patent/JP2008129815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4830805B2 publication Critical patent/JP4830805B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、車載通信装置に関する。
多数の自動車を交通観測用のプローブに見立てて、実際の位置情報、交通行動、車両挙動などの情報をセンタサーバに集め、これらを正確な渋滞予測をはじめとする交通情報処理に役立てるように構成した交通情報システムが知られており、これらをナビゲーション装置と融合してより実際的なルート案内などを行えるようにする技術がさかんに開発されている。
このような交通情報システムにおいては、多数のプローブカーからプローブデータがセンタサーバに集中するためセンタサーバ側での処理負荷が過大になり、通信速度および応答性が低下するという問題がある。このような問題に対処したものとしては例えば、特許文献1がある。
特開2003−50786号公報
ところで、通信環境が劣悪な場合には、通信の中断、通信データの消失等が発生しうる。従来、このような通信中断等が発生した場合には、通信再開後にはプローブカーの送信の効率化を図って送信遅れを取り戻すことが望まれる。しかしながら、通信再開時には再び通信確立手順を実行する必要があるなど、送信の効率化は容易ではない。
そこで本発明は、プローブカーが送信するべきデータの性質に着目して、プローブデータの送信の効率化を実現することを目的とする。
本発明の一側面によれば、自動車に搭載され、プローブデータをセンタサーバに送信する車載通信装置であって、前記自動車の位置を含む前記自動車の車両環境に基づいて、前記プローブデータを周期Tsごとに生成する車両情報検出手段と、地図データを有する地図データベース、及び前記センタサーバとの間の通信速度の情報を道路ごとに有する通信速度マップを格納する記憶装置と、前記通信速度マップ及び前記自動車の走行予定ルートに基づいて、前記センタサーバとの通信が可能な時間の長さである通信可能時間Trを予測する通信可能時間予測手段と、前記センタサーバに前記プローブデータを送信する送信制御手段とを備え、前記送信制御手段は、前記通信速度マップ及び前記自動車の走行予定ルートに基づいて、前記センタサーバとの通信確立手順に要する時間Tc、前記センタサーバとの通信切断手順に要する時間Td、1個の前記プローブデータを送信するのに要する時間T及びTc+nT+Td<nTs…(1)かつTr>nTs…(2)を満たす自然数nを求め、前記通信確立手順の後、前記通信切断手順の前に、n個の前記プローブデータを前記センタサーバに送信する車載通信装置が提供される。
この構成によれば、通信確立手順から通信接続手順を行うまでの間に複数のプローブデータを含めて送信することができデータ送信効率を高めることができる。また、実際の通信環境や走行予定に沿って通信可能時間を予測することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記自然数nは、前記式(1)及び前記式(2)を満たす最大の数であることが好ましい。
この構成によれば、実際の通信環境に応じて、通信確立手順から通信接続手順を行うまでの間に含めるプローブデータの最適な個数を決定することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記走行予定ルート上の複数の地点の通信速度の平均値を前記通信速度マップに基づいて算出する手段を更に備え、前記送信制御手段は、前記平均値に基づいて前記時間Tを求めることが好ましい。
この構成によれば、通信状態や走行状態の変化に対応して、通信確立手順から通信切断手順を行うまでの間に含めるプローブデータの最適な個数を動的に決定することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記送信制御手段は、通信が中断された場合は、通信が回復するまでの間、収集されたプローブデータを記憶装置に格納し、通信回復後に、前記記憶装置に記憶された個々のプローブデータを、それぞれの種類に応じた送信ルールに従い前記センタサーバに送信することが好ましい。
この構成によれば、通信中断中に蓄積されたプローブデータを、個々の重要度に応じて送信遅れを取り戻すのに最適なタイミングで送信することができる。
本発明によれば、プローブデータの送信の効率化が実現される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決手段として必須のものであるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る交通情報収集システムの全体構成を示す図である。
自動車1は、この交通情報収集システムにおけるプローブの役割を果たすプローブカーであり、プローブデータに基づく交通情報サービスの提供を受けることができる車両である。この自動車1は、宇宙空間に配置されたGPS衛星3からの信号を受信して絶対位置を測定するように構成されているとともに、移動通信網4に収容され、モバイル無線アクセスを行うことが可能に構成されている。
移動通信網4は、たとえば第3世代移動通信システムで構成され、本実施形態では、異なる複数の周波数のキャリアを収容するW−CDMA(Wide band-Code Division Multiple Access)方式が適用されるものとする。
BS5は移動通信網4に収容される基地局である。プローブカーである自動車1は、移動局(MS)としての車載通信装置(以下「車載機」という。)101を搭載しており、現在、基地局5のサービスエリア51内に位置している。車載機101は、基地局5と通信するための移動通信アンテナ109を備えている。なお、図1には基地局が1つだけしか示されていないが、移動通信網3は通常、多数の基地局を収容しうるのであって、ここでは簡略化のために1つの基地局5だけが示されている点に留意されたい。同様に、移動局としての自動車(プローブカー)も多数存在しうることに留意されたい。
自動車1にて収集されたプローブデータは移動通信網4を介してセンタサーバ6に送信される。センタサーバ6は、自動車1に代表される多数のプローブカーから送信されてくるプローブデータを収集し、この収集結果を基に、各プローブカーに有用な交通情報をフィードバックする。
図2は、自動車1に搭載された車載機101の構成を示すブロック図である。
車載機101は、図示の如く、車載機全体の制御を司るCPU102、メインメモリとして機能するとともにCPU102のワークエリアを提供するRAM103、ブートプログラムなどの固定的なプログラムやデータを記憶しているROM104をはじめ、以下の構成を備える。
108は、W−CDMA無線ユニットであり、移動通信アンテナ109を介して基地局5とW−CDMA方式にてデータの無線送受を行う。
110は、GPSアンテナ111を介して、GPS衛星3からの信号を受信し、復調処理を行うGPSレシーバである。112は車速を検出するための車速センサ、113は車両の進行方向や傾きを検出するためのジャイロである。
114はナビゲーション音声などを出力するスピーカである。115は、表示しようとする画像データを展開するビデオメモリ(VRAM)であり、ここに画像データ等を展開することでディスプレイ116に画像を表示させることができる。117は操作ユニットである。なお、操作ユニット117は、ディスプレイ116上に配置されるタッチパネルとして構成してもよい。さらに、車載機101を遠隔操作するためのリモートコントローラを含む構成としてもよい。
118はハードディスクドライブ(HDD)であり、図示の如く、ここにオペレーティングシステム(OS)119をはじめ、カーナビゲーションを実現するナビゲーションプログラム120、ナビゲーションプログラム120によってコールされ、後述するプローブ処理を実現するためのプローブ処理プログラム121がインストールされている。この他、カーナビゲーションで利用される地図データを格納する地図データベース(DB)122や、この自動車1の車両情報(プローブデータ)を蓄積するプローブDB105、位置毎の通信速度が記述された通信速度マップ106も、このHDD118に構成されている。
また、ROM104には、車載機を特定するために車載機ごとにユニークな値を与えられた車載機ID104aが記憶されている。
本実施形態における自動車1は例えば、アンチロックブレーキシステム(ABS)を備える。これに伴いABSセンサ123が車載機101に接続されている。このABSセンサ123は、不図示のABSのECU(Electronic Control Unit)にも接続され、ABSの動作を検出するように構成されている。車載機101には、更に、車外の温度を検出する外気温センサ124、操舵角を検出する舵角センサ125も接続されている。
なお、車載機101に接続される上記の各センサ123〜126は一例にすぎず、本実施形態は、これら図示したセンサ類からの情報を用いた特定の制御処理について説明するものではない。車載機101にはその他の各種センサが接続されうる。
図3は、通信速度マップ106のデータ構造例を示す図である。図示のように、各道路リンク(リンク1,リンク2,…)は、識別番号が付与されるとともに、緯度・経度で定義される複数の座標位置(座標1および座標2)によってその位置が特定される。そして、各道路リンクに対して、通信速度が記述されている。この通信速度は、その道路リンクの通信に関する地理的条件、基地局からの距離等から予測されたものである。
図4は、センタサーバ6のハードウェア構成を示すブロック図である。
センタサーバ6は、図示の如く、サーバ全体の制御を司るCPU601、メインメモリとして機能するとともにCPU601のワークエリアを提供するRAM602、ブートプログラムなどの固定的なプログラムやデータを記憶しているROM603をはじめ、以下の構成を備える。
604は、W−CDMA無線ユニットであり、通信アンテナ605を介して移動通信網4においてデータの無線送受を行う。
606はハードディスクドライブ(HDD)であり、図示の如く、ここにOS607をはじめ、交通情報サービスを実現するための交通情報提供プログラム608、自動車1を含むプローブカーからのプローブデータを蓄積するプローブデータベース609、地図データベース610などがインストールされている。交通情報提供プログラム608は、プローブデータベース609の管理、プローブデータベース609に蓄積されたプローブデータに基づく交通情報の解析、プローブカーへの交通情報の配信を実行するためのプログラムを含むものとする。なお、それらの具体的処理の内容については、本発明とは直接関係がないので説明を省略する。
図5は、車載機101の機能構成を示す図である。
40は車両情報検出部であり、車両位置検出部41、走行状態検出部42、車両故障診断部43を含む。車両位置検出部41はGPSレシーバ110により実現されるものである。走行状態検出部42はABSセンサ123、Gセンサ125、舵角センサ126などの検出値を利用して、走行状態の検出を行う。また、車両故障診断部43は、各センサ類、アクチュエータ、制御ユニット等からのデータを監視し、それらの故障の有無を判定している。
44はセンタサーバ6とのデータ送受信を制御する通信制御部であり、45は通信制御部44による通信の状態を検出する通信状態検出部である。車両環境状態検出部46は、上記した車両位置検出部41、走行状態検出部42、車両故障診断部43、および通信状態検出部45からの検出情報を入力し、これらに基づいてプローブデータを生成しプローブDB105に蓄積する。エージェント部47は、車両環境検出部46の状態を監視して動作目標を決定しプローブデータの送信に関する制御を統括する制御部である。
図6は、車載機101によるセンタサーバ6に対するデータ送信を模式的に示す図である。車載機101は通常、車両情報検出部40で検出され、プローブDB105にいったん蓄積された車両情報(プローブデータ)を、一定時間間隔でセンタサーバ6に対して送信する。
ここで、車両位置検出部41、走行状態検出42、車両故障診断部43のいずれかから得られる個々のプローブデータが発生する時間間隔をTs、プローブデータ1個を送信するのに必要な時間をTとする。また、センタサーバ6に対する接続要求を発行してから通信が確立するまでの時間、すなわちデータベースコネクトに必要な時間をTc、センタサーバ6との切断要求を発行してから通信が切断されるまでの時間、すなわちデータベースディスコネクトに必要な時間をTdとする。
Tc+T+Td<Tsの場合には、プローブデータ1個を送信する毎にデータベースコネクト/ディスコネクトを行うことができる。この場合は、プローブデータの確実な送信が確保されるし、また、その送信ロジックも単純であり、理想的なケースといえる。図6の(a)はこの状態を示している。
しかし、Tc+T+Td>Tsとなる場合もある。この場合に、上記の如くプローブデータ1個を送信する毎にデータベースコネクト/ディスコネクトを行ったのでは送信遅れが増大する一方である。そこで、この場合には一回のデータベースコネクト/ディスコネクトの間に複数個のプローブデータを送信するとよい。具体的には例えば、
Tc+nT+Td<nTs
となる最大のn(ただし、nは自然数)を求め、1回のデータベースコネクト/ディスコネクトの間にn個のプローブデータをまとめて送信するとよい。
しかしながら、実際には、T、TcおよびTdは固定値ではない。これらの値は通信状態や送信するプローブデータのデータ量などに依存して変化する。また、プローブカーの移動に伴って通信が途切れることもあるため、次の通信途絶までに通信可能な時間Trを考慮しながら、その都度、T、TcおよびTdを動的に計算し、最適なnの値を予測しなおす必要がある。
そこで本実施形態では、自車の走行ルート、通信速度マップに基づいて、通信可能時間Trを予測する。そして、Tr>nTsとなる最大のnを求め、1回のデータベースコネクト/ディスコネクトの間にn個のプローブデータをまとめて送信する。
問題は、通信が途切れるなどの場合があることである。このような場合には、通信の中断中はプローブDB105にプローブデータを蓄積しておき、通信の回復後に、その蓄積したプローブデータを送信する必要がある。したがって通信回復後は、その通信回復後における現在データと、通信中断中に蓄積されたデータの両方を送信することになり、通信中断中に蓄積されたデータ量によっては送信遅れが避けられない。また、通信中断中に蓄積されたプローブデータの中には、通信回復後における現在データの後に送信したのでは遅すぎて役に立たなくなってしまうものもある。
そこで本実施形態では、通信中断中にプローブDB105に蓄積されたプローブデータはそれぞれ、通信が回復した後、データの種類に応じた送信ルールに従って送信されるものとする。これにより、通信中断中にプローブDB105に蓄積されたプローブデータのうち優先的に送信すべきものはデータ量を削減して送信し、あるいは、優先度の低いものについては後で送るようにする。こうして、送信遅れを取り戻すようにする。
以下、プローブデータの種類とその送信ルールの例を説明する。
(1)FIFO(First In First Out)で必ず送るべきデータ
例えば、車両故障診断部43によって故障の可能性のある状態が検出された場合、それが深刻な故障に至るのか、特に問題ないのかを、センタサーバ6側で判断するために、診断に必要なデータをできるだけ早く、時系列順に漏れなく送信する必要がある。
したがって、このようなデータの送信ルールは、通信回復後ただちに時系列順に送信するものとする。
(2)いつでもよいが必ず送る必要があるデータ
例えば、この自動車1がすぐに故障に至る危険性は少ないが、同一車種で不具合が見つかるなどしたために、センタサーバ6側で予防的な診断や市場品質の情報収集を行う必要がある場合に、その目的のために、厳格な送信タイミングは必要ではないが必ず送信すべきデータである。
したがって、このようなデータの送信ルールは、通信回復後、その回復後に生じた現在データの送信が終了した後に送信するものとする。
(3)代表値のみが分かればよいデータ
例えば、センタサーバ6がドライバの運転行動を診断するサービス(安全運転度や省エネルギ運転度など)を実施するための、速度や減速度、燃料消費などの計測データについては、全データが必要とされるわけではなく、最大値、最小値、平均値などの代表値だけが分かればよい。
したがって、このようなデータの送信ルールは、通信中断中に蓄積したデータの代表値だけを送信するものとする。
(4)リアルタイムに送信できなければ送信しなくてもよいデータ
例えば、センタサーバ6が走行状態(例えば走行ルート)をリアルタイムに把握し渋滞等の交通流情報を提供するサービスを実施するために、収集されるデータが多ければ多いほど情報精度が高められる一方、送信できなかったとしても既知の道路環境情報(車線数など)から、送信できなかった期間中の情報がセンタサーバ6側で類推可能な程度のデータは、リアルタイムに送信できなければ送信しなくてもよいものである。
したがって、このようなデータの送信ルールは、通信が回復しても送信しないものとしておく。あるいは、この送信ルールに代えて、このようなデータはプローブDB105への蓄積自体を行わないこととしておくようにしてもよい。
図6の(b)は、上記の例に従うデータ送信のようすを示している。通信が中断すると、各データは上記のような種類に分類されてデータプローブDB105に蓄積される。そして、通信が回復すると、リアルタイムに発生する現在データを送信する前に、通信中断中にプローブDB105に蓄積されたプローブデータのうち優先的に送信すべきものを、上記のような送信ルールに従い送信する。例えば、まず、代表値のみが分かればよいデータについては、その代表値を算出し、その代表値データを送信し、続いて、FIFOで必ず送るべきデータを送信する。これら優先データの送信時間はTpで示されている。このTpは、通信中断中にプローブDB105に蓄積されたプローブデータをすべて送信するのにかかる時間よりも大幅に縮小されることになる。このため、送信遅れを取り戻す可能性を大きくすることができる。
その後、リアルタイムに発生する現在データを送信する。これらの現在データの送信が完了すると、その後、いつでもよいが必ず送る必要があるデータを送信する。
図7は、以上説明したような車載機101によるセンタサーバ6に対するデータ送信の具体例を示すシーケンス図である。
車載機101の通信状態検出部45は、通信速度マップ106の確認(ステップS1)、ナビゲーションプログラム120により設定された走行予定ルートの確認(ステップS2)を行い、通信可能時間Trの予測を行う。通信可能時間Trは、走行予定ルート上の通信可能エリアを通過するのに要する時間として求められ、通信可能エリアの範囲、移動速度、予定ルート上の交通状況(混雑度や信号タイミングなど)等を考慮して算出する(ステップS3)。その後、平均通信速度の予測を行う(ステップS4)。具体的には、走行予定ルート上の各地点についての通信速度を通信速度マップ106から得て、その平均値を平均通信速度の予測値とする。ステップS3およびS4で得られた予測値はそれぞれ、エージェント部47へと送られる。
次に、エージェント部47では、データベースコネクトに必要な時間Tcの予測(ステップS5)、データベースディスコネクトに必要な時間Tdの予測(ステップS6)、1個のプローブデータの送信に必要な時間Tの予測(ステップS7)を行う。例えば、Tc,Tdは、通信速度マップを用いて予測され、Tは、ステップS4で求められた平均通信速度に基づき予測される。
データベースコネクトに必要な時間Tcとは、通信確立手順に要する時間のことであり、具体的には、車載機101がセンタサーバ6に対して通信接続要求を発行し、センタサーバ6がこれに対する応答信号を発行し、車載機101がこれを受け取って通信が確立するまでの時間をいう。同様に、データベースディスコネクトに必要な時間Tdとは、通信切断手順に要する時間のことであり、具体的には、車載機101がセンタサーバ6に対して通信切断要求を発行し、センタサーバ6がこれに対する応答信号を発行し、車載機101がこれを受け取って通信が切断されるまでの時間をいう。
その後、
Tc+nT+Td<nTs<Tr
となる最大のn(ただし、nは自然数)を求める(ステップS8)。
この間、車両環境状態検出部46では、車両情報(すなわちプローブデータ)の収集、編集、プローブDB105への蓄積が、Tsの時間周期で繰り返し行われている(ステップS9−S11)。
そして、エージェント部47は通信制御部44を介して、センタサーバ6に対しデータベースコネクトを実行した後(ステップS12)、n個のプローブデータをプローブDB105から取り出して送信する(ステップS13)。通信状態検出部45はこの間の通信状態を監視している(ステップS15)。エージェント部47は、ステップS13のプローブデータ送信が完了すれば、データベースディスコネクトを実行することなる(ステップS14)。
この例では、ステップS13のn件データ送信後、通信途絶を予測して実際に途絶する前にステップS14のディスコネクトを行っている。通信状態検出部45は、通信途絶を検出し、通信中断通知をエージェント部47に対して発行する(ステップS15)。これによりエージェント部47は通信が回復するまで送信待機状態となる(ステップS16)。万が一、通信途絶タイミングの予測が外れてステップS14のディスコネクト前に通信途絶が発生した場合には、直前に送信したデータが保証されない可能性があるため、通信回復後、データ再送等のリカバリ処理が必要になる場合がある。また、予測していたよりも通信途絶までの時間が十分長いと判断できる場合(例えば、予想外の渋滞に巻き込まれた時など)には、ステップS16の送信待機状態へは移行せず、再度ステップS1からの処理を繰り返す。
通信中断により、プローブDB105には未送信データが次々に蓄積されていくことになる。車両環境状態検出部46は、プローブDB105に蓄積された未送信データが一定量を超えたことを検知すると送信遅れが生じたと判定し(ステップS17)、上述したようにして未送信データを分類し(ステップS18)、保存していく(ステップS19)。
この間、通信状態検出部45は、通信速度マップ106の確認(ステップS20)、走行予定ルートの確認(ステップS21)を行い、通信不可能エリアの範囲、移動速度、予定ルート上の交通状況(混雑度や信号タイミングなど)等を考慮して、通信不可能エリアを通過するのに要する時間として通信回復までの時間を予測するとともに(ステップS22)、上記したステップS3と同様に通信可能時間Trの予測を行う(ステップS23)。その後、上記したステップS4と同様にして平均通信速度の予測を行う(ステップS24)。ステップS22−S24で得られた予測値はそれぞれ、エージェント部47へと送られる。
エージェント部47では、データベースコネクトに必要な時間Tcおよびデータベースディスコネクトに必要な時間Tdの予測(ステップS25)、優先送信すべき未送信データの送信にかかる時間Tpの予測(ステップS26)、1個のプローブデータ(通信回復後に発生する1個のプローブデータ)の送信に必要な時間Tの予測(ステップS27)を行う。これらTc,Td,Tp,Tの予測は、通信速度マップおよび/またはステップS4で求められた平均通信速度に基づき予測される。その後、
Tc+Tp+nT+Td<nTs<Tr
となる最大のn(ただし、nは自然数)を求める(ステップS28)。
この間、車両環境状態検出部46では、車両情報(すなわちプローブデータ)の収集、編集、プローブDB105への蓄積が、Tsの時間周期で繰り返し行われている(ステップS29−S31)。
そして、通信が回復し、これを検知した通信状態検出部45がエージェント部47に対し通信回復通知を発行すると(ステップS32)、エージェント部47は通信制御部44を介して、センタサーバ6に対しデータベースコネクトを実行した後(ステップS33)、上述したような送信ルールに従い、プローブDB105から未送信データを取り出してその送信を行う(ステップS34)。その後、通信回復後に得られたn個のプローブデータをプローブDB105から取り出してその送信を行う(ステップS35)。さらにその後、プローブDB105に蓄えられていた未送信データのうちの残りのデータ(いつでもよいデータ)を取り出してこれを送信する(ステップS36)。以上の送信が完了すると最後に、データベースディスコネクトを実行する(ステップS37)。
実施形態に係る運転支援システムの全体構成を示す図である。 実施形態における車載機のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態における通信速度マップのデータ構造例を示す図である。 実施形態におけるセンタサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態における車載機の機能構成を示す図である。 実施形態における車載機によるセンタサーバに対するデータ送信を模式的に示す図である。 実施形態における車載機によるセンタサーバに対するデータ送信のシーケンス図である。
符号の説明
1:自動車
3:GPS衛星
4:移動通信網
5:基地局
6:センタサーバ

Claims (6)

  1. 自動車に搭載され、プローブデータをセンタサーバに送信する車載通信装置であって、
    前記自動車の位置を含む前記自動車の車両環境に基づいて、前記プローブデータを周期Tsごとに生成する車両情報検出手段と、
    地図データを有する地図データベース、及び前記センタサーバとの間の通信速度の情報を道路ごとに有する通信速度マップを格納する記憶装置と、
    前記通信速度マップ及び前記自動車の走行予定ルートに基づいて、前記センタサーバとの通信が可能な時間の長さである通信可能時間Trを予測する通信可能時間予測手段と、
    前記センタサーバに前記プローブデータを送信する送信制御手段とを備え、
    前記送信制御手段は、前記通信速度マップ及び前記自動車の走行予定ルートに基づいて、前記センタサーバとの通信確立手順に要する時間Tc、前記センタサーバとの通信切断手順に要する時間Td、1個の前記プローブデータを送信するのに要する時間T及び
    Tc+nT+Td<nTs…(1)
    かつ
    Tr>nTs…(2)
    を満たす自然数nを求め、前記通信確立手順の後、前記通信切断手順の前に、n個の前記プローブデータを前記センタサーバに送信す
    車載通信装置。
  2. 前記自然数nは、前記式(1)及び前記式(2)を満たす最大の数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  3. 前記走行予定ルート上の複数の地点の通信速度の平均値を前記通信速度マップに基づいて算出する手段を更に備え、
    前記送信制御手段は、前記平均値に基づいて前記時間Tを求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  4. 前記送信制御手段は、通信が中断された場合は、通信が回復するまでの間、収集されたプローブデータを前記記憶装置に格納し、通信回復後に、前記記憶装置に記憶された個々のプローブデータを、それぞれの種類に応じた送信ルールに従い前記センタサーバに送信する
    ことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の車載通信装置。
  5. 前記プローブデータ種類には、FIFO(First In First Out)で必ず送るべきデータと、いつでもよいが必ず送る必要があるデータと、代表値のみが分かればよいデータと、リアルタイムに送信できなければ送信しなくてもよいデータとが含まれる
    ことを特徴とする請求項に記載の車載通信装置。
  6. 前記送信ルールは、前記FIFO(First In First Out)で必ず送るべきデータおよび、代表値のみが分かればよいデータについては、通信回復後、当該通信回復後に得られるプローブデータの送信に優先して送信させるものである
    ことを特徴とする請求項に記載の車載通信装置。
JP2006313502A 2006-11-20 2006-11-20 車載通信装置 Expired - Fee Related JP4830805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006313502A JP4830805B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 車載通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006313502A JP4830805B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 車載通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008129815A JP2008129815A (ja) 2008-06-05
JP4830805B2 true JP4830805B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=39555570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006313502A Expired - Fee Related JP4830805B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 車載通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4830805B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104169987A (zh) * 2012-03-22 2014-11-26 日立汽车系统株式会社 车辆用通信装置以及通信管理系统

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048590A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Pioneer Electronic Corp ルート探索装置及びルート探索方法
JP5416630B2 (ja) * 2010-03-24 2014-02-12 株式会社日立製作所 移動体異常判断支援システム
JP5399459B2 (ja) * 2011-11-04 2014-01-29 株式会社小松製作所 鉱山機械の情報収集システム
JP5754365B2 (ja) * 2011-12-13 2015-07-29 株式会社デンソー 車両用挙動制御装置
JP2019040506A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 株式会社デンソーテン 車載用装置、通信システム、収集装置および通信方法
DE112019001611T5 (de) 2018-03-28 2021-02-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Fahrassistenzsystem, fahrzeuginterne Vorrichtung, Verfahren und Computerprogramm
WO2020111134A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 住友電気工業株式会社 システム、サーバコンピュータ、車載装置、制御方法、半導体集積回路及びコンピュータプログラム
JP7314529B2 (ja) * 2019-02-28 2023-07-26 株式会社Ihi 移動体管理装置、移動体管理システム、および移動体の監視データ送信方法
JP7287167B2 (ja) * 2019-07-30 2023-06-06 トヨタ自動車株式会社 車載通信装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3309712B2 (ja) * 1996-06-07 2002-07-29 日産自動車株式会社 車載通信制御装置
JP2005026731A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Nissan Motor Co Ltd 車載通信装置
JP2006285567A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Hitachi Ltd プローブ交通情報のデータ処理システム、プローブ交通情報のデータ処理装置、およびプローブ交通情報のデータ処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104169987A (zh) * 2012-03-22 2014-11-26 日立汽车系统株式会社 车辆用通信装置以及通信管理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008129815A (ja) 2008-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4830805B2 (ja) 車載通信装置
CN110176153B (zh) 一种基于边缘计算的盲区车辆碰撞预警方法
JP6500517B2 (ja) 路側通信装置、データ中継方法、中央装置、コンピュータプログラム、及びデータ処理方法
JP2008077143A (ja) プローブ情報収集装置、プローブ情報送信装置およびプローブ情報収集方法
US8538627B2 (en) Vehicular communication system, vehicular information collecting system, and vehicular communication program
EP2079066B1 (en) On-vehicle electronic apparatus and automotive communication system
JP2010019759A (ja) 車両用走行車線検出装置
JP2013047903A (ja) 車両用無線通信装置及び通信システム
JP4945286B2 (ja) 列車位置検知装置
US8760320B2 (en) Communication apparatus and communication method
JP2006343814A (ja) 交通管制システム及び交通管制システムに情報を送信するための車載器
US20070299600A1 (en) Off-board navigation system for vehicles
JP4126563B2 (ja) データ収集システムおよびデータ収集方法
JP2011005880A (ja) 異常検出装置、異常検出方法、異常検出システム
JP2005309869A (ja) 道路交通情報通信システム及び道路交通情報通信方法
JP5056330B2 (ja) 道路交通情報提供システム、道路交通情報提供装置、道路交通情報提供方法
JP2005266926A (ja) 交通情報収集システム
CN107211252B (zh) 车辆用通信机
CN111526498A (zh) 站和车载装置
JP2008070987A (ja) 運転支援システム
JP2008002967A (ja) 運転支援システム
JP4947090B2 (ja) プローブ情報生成装置及び方法
JP2009245297A (ja) プローブデータ収集システム、プローブデータ収集方法およびプログラム
JP4305417B2 (ja) プローブ情報収集システム及びfcd車載機
JP7131461B2 (ja) 情報収集端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090330

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101001

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4830805

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees