JP4830513B2 - 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents

溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4830513B2
JP4830513B2 JP2006017745A JP2006017745A JP4830513B2 JP 4830513 B2 JP4830513 B2 JP 4830513B2 JP 2006017745 A JP2006017745 A JP 2006017745A JP 2006017745 A JP2006017745 A JP 2006017745A JP 4830513 B2 JP4830513 B2 JP 4830513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
cleaning
galvanized steel
dip galvanized
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006017745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007197768A (ja
Inventor
智志 米田
高広 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2006017745A priority Critical patent/JP4830513B2/ja
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to US12/086,438 priority patent/US8940100B2/en
Priority to PCT/JP2007/051321 priority patent/WO2007086533A1/ja
Priority to CNA2007800035831A priority patent/CN101374974A/zh
Priority to EP07707552A priority patent/EP1959032B1/en
Priority to CA2634403A priority patent/CA2634403C/en
Priority to KR1020087014731A priority patent/KR100989265B1/ko
Priority to TW096102974A priority patent/TWI349045B/zh
Publication of JP2007197768A publication Critical patent/JP2007197768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4830513B2 publication Critical patent/JP4830513B2/ja
Priority to US13/910,664 priority patent/US20130284219A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/02Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with acid solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/02Cleaning by the force of jets or sprays
    • B08B3/022Cleaning travelling work
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/02Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with acid solutions
    • C23G1/08Iron or steel
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G3/00Apparatus for cleaning or pickling metallic material
    • C23G3/02Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously
    • C23G3/023Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously by spraying

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

本発明は、帯状の鋼板に溶融亜鉛めっきを施した後、合金化処理および調質圧延を行ない、さらに酸性溶液を用いて表面酸化処理を施した鋼板(以下、溶融亜鉛めっき鋼板という)の洗浄を行なう方法および装置に関するものである。
帯状の鋼板に溶融亜鉛めっきを施すにあたって、酸洗してスケールを除去した後、圧延装置にて所定の厚みに圧延された鋼板は、焼鈍炉にて焼鈍を施し、さらにめっき槽に搬送される。図3は、一般的な溶融亜鉛めっきラインのめっき槽以降の工程を模式的に示す配置図である。なお、図3中の矢印aは鋼板の進行方向を示す。
鋼板1aに溶融亜鉛めっきを施すにあたって、図3に示すように、鋼板1aをめっき槽2に浸漬する。めっき槽2内には溶融状態の亜鉛(以下、亜鉛浴という)が貯留されており、鋼板1aが亜鉛浴中を進行することによって、鋼板1aの両表面に亜鉛が付着する。
次に、鋼板1aはめっき槽2から合金化炉3に供給されて、合金化処理を施される。この合金化処理は、鋼板1aの鋼素地と鋼板1aに付着した亜鉛との合金化反応を促進して、密着性に優れた亜鉛めっき層を得るための熱処理である。
合金化炉3から排出された鋼板1aは、中間ルーパー4にて張力を調整しつつ冷却され、さらに調質圧延機5に供給されて、調質圧延(いわゆるスキンパス)を施される。この調質圧延は、圧下率0.6〜3%程度の軽い圧下を付加して鋼板1aの表面近傍のみを変形させることによって、鋼板11の表面性状(たとえば表面粗度等)を調整するための圧延である。なお、圧下率は下記の (1)式で算出される値である。
圧下率(%)=100 ×(t1 −t2 )/t1 ・・・ (1)
1 :圧下を付加する前の厚み(mm)
2 :圧下を付加した後の厚み(mm)
次いで、鋼板1aは調質圧延機4から表面酸化装置6に供給されて、表面酸化処理を施される。この表面酸化処理は、鋼板1aの両表面に酸性溶液を接触させて、めっき層の表面に酸化膜を形成するための処理である。以下では、表面酸化処理を施した鋼板を溶融亜鉛めっき鋼板1bと記す。
このようにして、めっき層を酸化膜で被覆することによって、溶融亜鉛めっき鋼板1bを様々な製品の形状に加工(たとえばプレス成形等)する際の摺動性が向上する。ただし、表面酸化装置6から排出された溶融亜鉛めっき鋼板1bには酸性溶液が付着しているので、リンス槽7にて溶融亜鉛めっき鋼板1bの両表面を洗浄して酸性溶液を洗い流し、さらに乾燥機8で乾燥する。
洗浄された溶融亜鉛めっき鋼板1bは、出側ルーパー9にて張力を調整しつつ、塗油機10で防錆油を塗布してコイルに巻き取る。
以上に説明した従来の溶融亜鉛めっきラインの中で、表面酸化装置6からリンス槽7に至る部分を拡大して図4に示す。なお、図4中の矢印aは溶融亜鉛めっき鋼板の進行方向を示す。
表面酸化装置6は、鋼板1aの溶融亜鉛めっきの表面に酸性溶液を接触させるものであり、たとえば図4に示すように、酸性溶液13を吹き付ける酸性溶液ノズル12が配設される。表面酸化装置6内で酸性溶液を吹き付けられた溶融亜鉛めっき鋼板1bは、リンス槽7に送給される。このとき、めっき層の表面に十分な厚みを有する酸化膜を形成する所要時間を確保するために、表面酸化装置6からリンス槽7に至る距離を所定の長さに設定する。たとえば表面酸化装置6からリンス槽7に至る間の所要時間を制御することによって、酸化膜の厚みを10nm(ナノメーター)以上とすることが可能となる。厚み10nm以上の酸化膜でめっき層を被覆することによって、溶融亜鉛めっき鋼板1bの摺動性が向上し、様々な製品の形状に加工(たとえばプレス成形等)する際にめっき層の損傷や剥離を防止できる(特許文献1,2参照)。
リンス槽7には洗浄用水14を吹き付けるノズルが配設されており、洗浄用水14を溶融亜鉛めっき鋼板1bに吹き付けることによって、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液が除去される。しかしながら単に洗浄用水14中を吹き付けるだけでは、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液を全て洗い流すのは困難である。そのため、洗浄用水14に薬剤を添加する等の検討がなされているが、薬剤の成分や添加量に改善の余地が残されている。
溶融亜鉛めっき鋼板1bの表面に酸性溶液が残留すると、めっき層が酸によって腐食されて外観を損なうばかりでなく、めっき層の損傷や剥離が生じ、製品の歩留りが低下する。
特開2002-256448号公報 特開2003-306781号公報
本発明は上記のような問題を解消し、表面酸化処理を施した溶融亜鉛めっき鋼板の表面に付着した酸性溶液を効率良くかつ十分に洗い流すことが可能な洗浄方法および洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、表面酸化処理を施した帯状の溶融亜鉛めっき鋼板を連続的に搬送しながら洗浄を行なう洗浄方法において、単一の洗浄槽内で洗浄液を溶融亜鉛めっき鋼板に吹き付けて、1秒以上接触させ、次いで純水を溶融亜鉛めっき鋼板に接触させ、洗浄槽内で溶融亜鉛めっき鋼板に接触した洗浄液と純水とが混合した希釈洗浄液を循環槽に貯留し、循環槽内の希釈洗浄液を洗浄槽へ循環させて溶融亜鉛めっき鋼板に接触させて、溶融亜鉛めっき鋼板を洗浄する洗浄方法である。
本発明の洗浄方法においては、希釈洗浄液の処理を洗浄液処理位置と純水処理位置との中間で行なうことが好ましい。洗浄液はPを含有することが好ましい。洗浄液のP濃度は4〜70質量ppmとすることが好ましい。
また本発明は、表面酸化処理を施した帯状の溶融亜鉛めっき鋼板を連続的に搬送しながら洗浄を行なう洗浄装置であって、洗浄液を溶融亜鉛めっき鋼板の両表面に吹き付ける洗浄液ノズルと、洗浄液を吹き付けられた溶融亜鉛めっき鋼板が1秒以上進行した位置に配設されて溶融亜鉛めっき鋼板の進行方向を反転させる反転ローラーと、純水を溶融亜鉛めっき鋼板の両表面に吹き付ける純水ノズルとを有するとともに、洗浄液ノズルと純水ノズルとを単一の洗浄槽内に配設し、さらに洗浄槽内で溶融亜鉛めっき鋼板に接触した洗浄液と純水とが混合した希釈洗浄液を貯留する循環槽と、循環槽内の希釈洗浄液を溶融亜鉛めっき鋼板の両表面に吹き付ける希釈洗浄液ノズルとを有する洗浄装置である。
本発明の洗浄装置においては、希釈洗浄液ノズルを洗浄液吹き付け位置と純水吹き付け位置との中間に配設することが好ましい。洗浄液はPを含有することが好ましい。洗浄液のP濃度は4〜70質量ppmとすることが好ましい。
なお、本発明で使用する純水とは、蒸留水,イオン交換水,工業用上水等のPを含まない水を指す。
本発明によれば、表面酸化処理を施した溶融亜鉛めっき鋼板の表面に付着した酸性溶液を効率良くかつ十分に洗い流すことができる。
は、本発明の装置の例を模式的に示す断面図である。本発明では、図2に示すように洗浄液の吹き付けと純水の吹き付けとを単一の槽(以下、洗浄槽という)で行なう。なお、図中の矢印aは溶融亜鉛めっき鋼板の進行方向を示す。
帯状の鋼板1aに溶融亜鉛めっきを施した後、合金化処理および調質圧延を行ない、さらに酸性溶液を用いて表面酸化処理を施した溶融亜鉛めっき鋼板1bは、洗浄槽15に送給される。洗浄槽15には、洗浄液ノズル16と純水ノズル17が配設される。洗浄液ノズル16は、洗浄作用を有する洗浄液18を溶融亜鉛めっき鋼板1bの両表面に吹き付けるものであり、純水ノズル17は、純水を溶融亜鉛めっき鋼板1bの両表面に吹き付けるものである。なお本発明では、純水として蒸留水,イオン交換水,工業用上水等のPを含まない水を使用する。
さらに洗浄槽15には、溶融亜鉛めっき鋼板1bの進行方向を反転させる反転ローラー20が配設される。反転ローラー20は、洗浄槽15の上部から下方へ搬送される溶融亜鉛めっき鋼板1bに洗浄液18を吹き付けた後で、その進行方向を反転(洗浄槽15の下部から上方へ)させることによって、最も下端の位置(以下、反転最下端という)で洗浄液18を溶融亜鉛めっき鋼板1bから滴下させるものである。したがって、洗浄液18の吹き付けから滴下までの間、溶融亜鉛めっき鋼板1bは洗浄液18に接触している。
本発明では対向する洗浄液ノズル16の中心軸(以下、洗浄液吹き付け位置という)を一致させて配設し、溶融亜鉛めっき鋼板1bが洗浄液吹き付け位置から反転最下端に到達するまでの所要時間が1秒以上となる位置に反転ローラー20を配設し、洗浄液18が溶融亜鉛めっき鋼板1bに接触している時間を1秒以上とする。この時間が1秒未満では、洗浄液18による洗浄効果が十分に得られず、溶融亜鉛めっき鋼板1bに酸性溶液が残留する。
ただし、溶融亜鉛めっき鋼板1bが洗浄液吹き付け位置から反転最下端に到達するまでの所要時間(つまり洗浄液18との接触時間)が過剰に長くなると、長大な洗浄槽15が必要になるばかりでなく、溶融亜鉛めっき鋼板1bの表面で洗浄液18が乾燥し、洗浄液成分が析出するので、溶融亜鉛めっき鋼板1bの外観が損なわれる。したがって、溶融亜鉛めっき鋼板1bが洗浄液吹き付け位置から反転最下端に到達するまでの所要時間(つまり洗浄液18との接触時間)は10秒以下とするのが好ましい。
溶融亜鉛めっき鋼板1bが洗浄液18と接触する時間を1秒以上、好ましくは1.5〜8秒の範囲内とすることによって、洗浄液18の濃度を低く抑えるとともに、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液を洗い流すことが可能となる。
洗浄液18は洗浄作用を有するものであれば良く、特に限定するものではない。ただし、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液を中和し、洗い流すためには、アルカリ性の成分を含むことが好ましく、とりわけPを含有するものが良い。Pを含有する洗浄液18を使用する場合は、洗浄液18のP濃度は4〜70質量ppmの範囲内が好ましい。P濃度が4質量ppm未満では、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液を十分に洗い流すことはできない。一方、P濃度が70質量ppmを超えると、後述するような純水19の吹き付けを行なっても洗浄液成分が残留し、溶融亜鉛めっき鋼板1bの外観を損なう。
このようにして溶融亜鉛めっき鋼板1bに洗浄液18を接触させて、さらに反転最下端でその洗浄液18を溶融亜鉛めっき鋼板1bから滴下させた後、溶融亜鉛めっき鋼板1bに純水19を接触させて、残留する洗浄液18を除去する。
本発明では対向する純水ノズル17の中心軸(以下、純水吹き付け位置という)を一致させて配設するが、溶融亜鉛めっき鋼板1bが反転最下端から純水吹き付け位置に到達するまでの所要時間は特に規定しない。ただし、溶融亜鉛めっき鋼板1bに残留する洗浄液18が乾燥する前に純水18を吹き付けることを考慮して、純水吹き付け位置を設定することが好ましい。
洗浄槽15内で溶融亜鉛めっき鋼板1bに吹き付けられた洗浄液18と純水19は、洗浄槽15の底部に落下し、常時排出されて、別個に設置される槽(以下、循環槽という)に送給される。つまり、洗浄液18と純水19は洗浄槽15内に滞留せず、循環槽にて洗浄液18が純水19によって希釈された混合液(以下、希釈洗浄液という)となって貯留される。この希釈洗浄液に廃水処理を施し有害物質を除去して排水すれば、環境を汚染する惧れはない。
さらに発明者は、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液を洗い流すにあたって、この希釈洗浄液を利用して洗浄効果を向上できるという知見を得た
図2に示すように、循環槽21に貯留された希釈洗浄液22を、洗浄液処理位置と純水処理位置の中間で溶融亜鉛めっき鋼板1bの両表面に吹き付けることによって、洗浄効果を高めることができる。つまり洗浄液18に含まれる洗浄液成分に加えて、希釈洗浄液22に含まれる低濃度の洗浄液成分を活用して、溶融亜鉛めっき鋼板1bに付着した酸性溶液を洗い流すことができる。その際、希釈洗浄液22を吹き付ける希釈洗浄液ノズル23は、互いに対向する位置に中心軸(以下、希釈洗浄液吹き付け位置という)を一致させて配設する。
希釈洗浄液吹き付け位置は、洗浄液吹き付け位置と純水吹き付け位置との間であれば良いが、とりわけ反転最下端と純水吹き付け位置との間に設けることが好ましい。その理由は、洗浄液18を一旦滴下させた後で希釈洗浄液22を吹き付けることによって、洗浄液成分の洗浄作用が効果的に発揮されるからである。
図3に示す溶融亜鉛めっきラインのリンス槽7に代えて図1に示す洗浄槽15を設置して、溶融亜鉛めっき鋼板1bを製造した。洗浄槽15内の反転ローラー20は、溶融亜鉛めっき鋼板1bが洗浄液吹き付け位置から反転最下端に到達するまでの所要時間が2.5秒となる位置に配設した。洗浄液18はPを含有し、そのP濃度は14質量ppm,噴射圧は0.15MPa,流量は5m3 /hrとした。純水19は工業用上水を使用し、溶融亜鉛めっき鋼板1bが反転最下端から純水吹き付け位置に到達するまでの所要時間が2.5秒となる位置で吹き付け、その噴射圧は0.15MPa,流量は10m3 /hrとした。これを参考例とする。
また、図3に示す溶融亜鉛めっきラインのリンス槽7に代えて図2に示す洗浄槽15を設置して、溶融亜鉛めっき鋼板1bを製造した。洗浄槽15内の反転ローラー20,洗浄液ノズル16,純水ノズル17の位置および洗浄液や純水の吹き付け条件は、参考例と同じであるから説明を省略する。なお希釈洗浄液22は、溶融亜鉛めっき鋼板1bが反転最下端から希釈洗浄液吹き付け位置に到達するまでの所要時間が2.1秒となる位置で吹き付け、その噴射圧は0.20MPa,流量は20m3 /hrとした。これを発明例とする。
一方、従来は図3に示す溶融亜鉛めっきラインのリンス槽7をそのまま使用して、溶融亜鉛めっき鋼板1bを製造していた。リンス槽7では、洗浄用水14として工業用上水を使用し、その噴射圧は0.10MPa,流量は10m3 /hrとした。これを従来例とする。
発明例,参考例と従来例について、それぞれ溶融亜鉛めっき鋼板1bの洗浄状態を調査した。洗浄状態を表わす指標として下記の (2)式で算出される水濡れ率を用いた。水濡れ率(%)が高いほど、洗浄が十分に行なわれたことを示す。
なお水濡れ率(%)は、洗浄を施した試料に防錆油(日本パーカライジング(株)製ノックスラスト550KH)を1900mg/m2 塗布した後、脱脂液(日本パーカライジング(株)製FC-E2011)に2分間浸漬し、さらに純水で洗浄して目視で評価した水濡れ部分の面積率を水濡れ率とする。
その結果、参考例の水濡れ率は80%,発明例の水濡れ率は85%であったのに対して、従来例の水濡れ率は70%であった。
参考例の洗浄装置の例を模式的に示す断面図である。 本発明の洗浄装置の例を模式的に示す断面図である。 溶融亜鉛めっき設備の例を模式的に示す配置図である。 従来の表面酸化装置6から洗浄槽7に至る部分を模式的に示す配置図である。
符号の説明
1a 鋼板
1b 溶融亜鉛めっき鋼板
2 めっき槽
3 合金化炉
4 中間ルーパー
5 調質圧延機
6 表面酸化装置
7 リンス槽
8 乾燥機
9 出側ルーパー
10 塗油機
11 巻き取り機
12 酸性溶液ノズル
13 酸性溶液
14 洗浄用水
15 洗浄槽
16 洗浄液ノズル
17 純水ノズル
18 洗浄液
19 純水
20 反転ローラー
21 循環槽
22 希釈洗浄液
23 希釈洗浄液ノズル

Claims (8)

  1. 表面酸化処理を施した帯状の溶融亜鉛めっき鋼板を連続的に搬送しながら洗浄を行なう洗浄方法において、単一の洗浄槽内で洗浄液を前記溶融亜鉛めっき鋼板に1秒以上接触させ、次いで純水を前記溶融亜鉛めっき鋼板に接触させ、前記洗浄槽内で前記溶融亜鉛めっき鋼板に接触した前記洗浄液と前記純水とが混合した希釈洗浄液を循環槽に貯留し、前記循環槽内の希釈洗浄液を前記洗浄槽へ循環させて前記溶融亜鉛めっき鋼板に接触させて、前記溶融亜鉛めっき鋼板を洗浄することを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法。
  2. 前記希釈洗浄液の処理を、前記洗浄液処理位置と前記純水処理位置との中間で行なうことを特徴とする請求項に記載の溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法。
  3. 前記洗浄液がPを含有することを特徴とする請求項1またはに記載の溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法。
  4. 前記洗浄液のP濃度が4〜70質量ppmであることを特徴とする請求項に記載の溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法。
  5. 表面酸化処理を施した帯状の溶融亜鉛めっき鋼板を連続的に搬送しながら洗浄を行なう洗浄装置であって、洗浄液を前記溶融亜鉛めっき鋼板の両表面に吹き付ける洗浄液ノズルと、前記洗浄液を吹き付けられた前記溶融亜鉛めっき鋼板が1秒以上進行した位置に配設されて前記溶融亜鉛めっき鋼板の進行方向を反転させる反転ローラーと、純水を前記溶融亜鉛めっき鋼板の両表面に吹き付ける純水ノズルとを有するとともに、前記洗浄液ノズルと前記純水ノズルとを単一の洗浄槽内に配設し、さらに前記洗浄槽内で前記溶融亜鉛めっき鋼板に接触した前記洗浄液と前記純水とが混合した希釈洗浄液を貯留する循環槽と、前記循環槽内の希釈洗浄液を前記溶融亜鉛めっき鋼板の両表面に吹き付ける希釈洗浄液ノズルとを有することを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄装置。
  6. 前記希釈洗浄液ノズルを、前記洗浄液吹き付け位置と前記純水吹き付け位置との中間に配設することを特徴とする請求項に記載の溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄装置。
  7. 前記洗浄液がPを含有することを特徴とする請求項またはに記載の溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄装置。
  8. 前記洗浄液のP濃度が4〜70質量ppmであることを特徴とする請求項に記載の溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄装置。
JP2006017745A 2006-01-26 2006-01-26 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置 Active JP4830513B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006017745A JP4830513B2 (ja) 2006-01-26 2006-01-26 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置
PCT/JP2007/051321 WO2007086533A1 (ja) 2006-01-26 2007-01-22 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置
CNA2007800035831A CN101374974A (zh) 2006-01-26 2007-01-22 热镀锌钢板的清洗方法及清洗装置
EP07707552A EP1959032B1 (en) 2006-01-26 2007-01-22 Method for cleaning of hot-dip galvanized steel sheet
US12/086,438 US8940100B2 (en) 2006-01-26 2007-01-22 Method for cleaning hot dip galvanized steel sheet and cleaning apparatus therefor
CA2634403A CA2634403C (en) 2006-01-26 2007-01-22 Method for cleaning hot dip galvanized steel sheet and cleaning apparatus therefor
KR1020087014731A KR100989265B1 (ko) 2006-01-26 2007-01-22 용융아연도금강판의 세정방법 및 세정장치
TW096102974A TWI349045B (en) 2006-01-26 2007-01-26 Method for washing hot-dipped galvanized steel sheet and apparatus thereof
US13/910,664 US20130284219A1 (en) 2006-01-26 2013-06-05 Apparatus for cleaning a hot dip galvanized steel sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006017745A JP4830513B2 (ja) 2006-01-26 2006-01-26 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007197768A JP2007197768A (ja) 2007-08-09
JP4830513B2 true JP4830513B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=38309316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006017745A Active JP4830513B2 (ja) 2006-01-26 2006-01-26 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置

Country Status (8)

Country Link
US (2) US8940100B2 (ja)
EP (1) EP1959032B1 (ja)
JP (1) JP4830513B2 (ja)
KR (1) KR100989265B1 (ja)
CN (1) CN101374974A (ja)
CA (1) CA2634403C (ja)
TW (1) TWI349045B (ja)
WO (1) WO2007086533A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101100372B1 (ko) * 2009-04-22 2011-12-30 주식회사 케이피엠테크 단일조 방식의 세정장치
CN103987664B (zh) 2011-12-06 2017-03-08 德尔塔阀门公司 龙头中的臭氧分配
KR101211460B1 (ko) 2012-08-24 2012-12-12 김영태 판재형 도금물품 수납 세척장치
JP2014136815A (ja) 2013-01-16 2014-07-28 Jfe Steel Corp 亜鉛系めっき鋼板の製造方法。
CN104399695A (zh) * 2014-11-26 2015-03-11 成都川硬合金材料有限责任公司 一种适用于锌表面的超声波清洗工艺
CA3007437C (en) 2015-12-21 2021-09-28 Delta Faucet Company Fluid delivery system including a disinfectant device
CN107837104B (zh) * 2017-11-29 2019-10-18 域鑫科技(惠州)有限公司 声带息肉切除器
TWI774619B (zh) * 2021-12-01 2022-08-11 中國鋼鐵股份有限公司 防止單面鍍鋅鋼帶生鏽之方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2359088A (en) * 1940-02-17 1944-09-26 Blaw Knox Co Treating metal strip
DE1225943B (de) 1958-03-31 1966-09-29 Peter Klaus Niedner Verfahren zur kontinuierlichen Oberflaechen-behandlung eines biegsamen Bandes und Vorrichtung zur Durchfuehrung des Verfahrens
US3491778A (en) * 1967-01-17 1970-01-27 Kabel Metallwerke Ghh Method and apparatus for cleaning and degreasing metal articles
US3938214A (en) * 1974-01-14 1976-02-17 Inland Steel Company Cascade rinsing system and method
JPS63108742A (ja) * 1986-10-27 1988-05-13 Nec Corp ベルト搬送機構
BE1006465A3 (fr) 1992-12-08 1994-09-06 Cockerill Mech Ind Sa Procede et installation de nettoyage de bandes d'acier.
US6372706B1 (en) * 1996-10-04 2002-04-16 Henkel Corporation Alkaline hard surface cleaner and process therewith
US6701945B1 (en) * 2000-02-28 2004-03-09 Utica Enterprises, Inc. Sheet metal blank washer system
JP3608519B2 (ja) * 2001-03-05 2005-01-12 Jfeスチール株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP2002292347A (ja) * 2001-03-30 2002-10-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光学用プラスチックフィルムの洗浄・乾燥方法とその装置
JP2003096584A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Fuji Photo Film Co Ltd 金属ウエブの洗浄用スプレー装置及び洗浄方法
AT413217B (de) * 2002-02-04 2005-12-15 Andritz Ag Maschf Vorrichtung zum beizen von band- oder drahtförmigem material
JP3807341B2 (ja) * 2002-04-18 2006-08-09 Jfeスチール株式会社 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW200734484A (en) 2007-09-16
EP1959032A4 (en) 2010-01-06
TWI349045B (en) 2011-09-21
JP2007197768A (ja) 2007-08-09
EP1959032A1 (en) 2008-08-20
US8940100B2 (en) 2015-01-27
CA2634403A1 (en) 2007-08-02
KR20080075189A (ko) 2008-08-14
US20090283110A1 (en) 2009-11-19
CA2634403C (en) 2012-06-26
CN101374974A (zh) 2009-02-25
EP1959032B1 (en) 2011-12-21
KR100989265B1 (ko) 2010-10-20
US20130284219A1 (en) 2013-10-31
WO2007086533A1 (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4830513B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の洗浄方法および洗浄装置
JP4669385B2 (ja) 酸洗ラインにおける鋼帯の清浄化方法
JP2002256448A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
PL207871B1 (pl) Sposób i urządzenie do zendrowania i/lub czyszczenia pasma metalu
JP4762633B2 (ja) 溶融メッキ鋼板の製造方法
US20170268114A1 (en) Method and system of treating a stainless steel strip, especially for a pickling treatment
JPH0121240B2 (ja)
JP6135575B2 (ja) 冷延鋼板の冷却方法および冷却設備ならびに冷延鋼板の製造方法
CA2443687C (en) Hydrogen peroxide pickling of silicon-containing electrical steel grades
JPS6056418B2 (ja) 溶融亜鉛メツキ鋼板の製造法
JP4604918B2 (ja) 冷延鋼板の製造方法
JP2949642B2 (ja) ステンレス鋼の脱スケール処理法と装置
JP4221984B2 (ja) 極めて良好な表面光沢度を有するマルテンサイト系ステンレス鋼冷間圧延‐焼鈍‐酸洗鋼帯
MX2008009372A (en) Method and apparatus for cleaning hot-dip galvanized steel sheet
KR0151540B1 (ko) 박후판 겸용처리가능한 아연도금장치
JP4952265B2 (ja) 鋼帯の電気めっき設備および電気めっき方法
JP4414511B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH10265986A (ja) 冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍・酸洗方法および設備
JP3048388B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および冷却設備
JP2005152935A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法、調質圧延装置および連続溶融めっき設備
JP2006183147A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造設備
JPS609892A (ja) 片面電気亜鉛メツキ鋼帯の製造方法
JP2021147652A (ja) 金属板の酸洗方法および金属板の製造方法
JP4893540B2 (ja) ダル鋼板及びその製造方法
JPH0745565Y2 (ja) 表面処理ラインタンクの防滴装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4830513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250