JP4830148B2 - 音響による塩基配列比較装置および塩基配列比較方法ならびにプログラム - Google Patents

音響による塩基配列比較装置および塩基配列比較方法ならびにプログラム Download PDF

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Description

本発明は複数の塩基配列を比較する装置と方法に関し、特に複数の塩基配列の差異の程度を音響的に認識できる塩基配列比較装置および塩基配列比較方法に関する。
進化は生物のもっとも大きな特徴の一つであり、遺伝子であるDNAの塩基配列によってもたらされる。塩基配列は、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)およびシトシン(C)の4種類のヌクレオチドが鎖状に重合してできており、この4種類のヌクレオチドの並び方は、個々の生物種によって相違する。相違の程度は、ヒトとサルのような近接種間では小さく、ヒトとバクテリアのように実質的な共通祖先を持たない生物種どうしでは大きくなる。
一般に塩基配列は、DNAの場合はA、T、G、Cの4種類のアルファベットを並べて表現される。従って、複数の塩基配列の比較は、このように並べられた文字の違いを目視で認識することが基本になっている。
他方、自動的に楽曲を作成することのできる自動作曲機が提案ないし実用化されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。また、塩基配列を楽譜に変換する技術が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
特開昭62−187876号公報 特開平9−120283号公報 「DNAミュージック:楽譜変換アルゴリズムの検討」、The 18th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence,2004、2G1-01
教育現場などにおいて、生物種間の塩基配列の違いを生徒などに説明するにあたって、塩基配列の文字情報を示し、どことどこがどう違うかを事細かに説明しても、生徒が退屈するだけで、相違の程度を直感的に認識させることは難しい。全体の何パーセントが相違しているかという数値を示しても同様である。
他方、塩基配列を楽譜に変換する技術が非特許文献1に示されるように提案されているが、その技術の研究目的は専ら音楽性の追求にあるため、異なる複数の塩基配列からそれぞれ生成された複数の楽譜を聞き比べても、塩基配列の違いの程度を認識することは実質的に不可能である。
本発明の目的は、複数の塩基配列の違いの程度、換言すれば生物種間の進化学的な差異の程度を音によって直感的に認識し得るようにするための音響による塩基配列比較装置および塩基配列比較方法を提供することにある。
本発明の音響による塩基配列比較装置は、比較対象となる複数種類の塩基配列のそれぞれについて、配列が共通の箇所は同じ音に変換し、配列が異なる箇所は異なる音に変換することによって、楽譜に変換する楽譜変換手段と、前記変換されて得られた複数の楽譜を重ね合わせて一つの楽譜に統合する楽譜統合手段と、前記統合された楽譜に応じた楽音を発生させる楽音発生手段とを備える。
本発明の音響による塩基配列比較方法は、a)楽譜変換手段が、比較対象となる複数種類の塩基配列のそれぞれについて、配列が共通の箇所は同じ音に変換し、配列が異なる箇所は異なる音に変換することによって、楽譜に変換するステップと、b)楽譜統合手段が、前記変換されて得られた複数の楽譜を重ね合わせて一つの楽譜に統合するステップと、c)楽音発生手段が、前記統合された楽譜に応じた楽音を発生させるステップとを含む。
本発明のプログラムは、コンピュータに、a)比較対象となる複数種類の塩基配列のそれぞれについて、配列が共通の箇所は同じ音に変換し、配列が異なる箇所は異なる音に変換することによって、楽譜に変換するステップと、b)前記変換されて得られた複数の楽譜を重ね合わせて一つの楽譜に統合するステップと、c)前記統合された楽譜に応じた楽音を発生させるステップとを行わせる。
本発明によれば、複数の塩基配列の違いの程度を音によって直感的に認識することができる。その理由は、配列が共通の箇所は同じ音に、配列が異なる箇所は異なる音にそれぞれ変換するように比較対象となる複数の塩基配列を楽譜に変換し、この複数の楽譜を重ね合わせて一つの楽譜に統合し、この統合した楽譜に応じた楽音を発生させることにより、配列が共通の箇所は単音として聞こえ、配列が異なる箇所は和音になって聞こえるため、和音の頻度によって、塩基配列の違いの程度を認識することができるからである。
図1を参照すると、本発明の実施の形態に係る音響による塩基配列比較装置は、キーボード等の入力装置101と、液晶ディスプレイ等の表示装置102と、プリンタ等の印刷装置103と、磁気ディスク等で構成された塩基配列記憶手段104、生成楽譜記憶手段105および統合楽譜記憶手段106と、スピーカ等の音響素子107と、機能的手段としての楽譜変換手段108、楽譜統合手段109、楽音発生手段110および制御手段111とから構成されている。
塩基配列記憶手段104には、2以上の塩基配列104−1〜104−xが予め記憶されている。個々の塩基配列は、或る生物のDNA配列あるいはRNA配列であり、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)およびシトシン(C)の4種類のヌクレオチドの並びの情報を示す。各塩基配列104−1〜104−xは、DNAの場合は図2に例示するように、A、T、GおよびCの4種類の文字の並びによって表現されている。
楽譜変換手段108は、塩基配列を楽譜に変換する手段である。楽譜変換手段108は、複数の塩基配列が与えられた場合に、配列が共通の箇所は同じ音に変換し、配列が異なる箇所は異なる音に変換する。
生成楽譜記憶手段105は、塩基配列記憶手段104に記憶された塩基配列104−1〜104−xから楽譜変換手段108によって生成された2以上の楽譜105−1〜105−yを記憶する。楽譜105−1〜105−yは、楽曲を構成する音列の各音を発音タイミングと音高の2つの属性で表現した音列データである。発音タイミングと音高以外に、音長と音の大きさの何れか1つまたは双方の属性を含ませるようにしても良い。
楽譜統合手段109は、生成楽譜記憶手段105に記憶された2以上の楽譜105−1〜105−yを重ね合わせて一つの楽譜に統合する手段である。
統合楽譜記憶手段106は、楽譜統合手段109によって生成された統合楽譜106−1を記憶する。
楽音発生手段110は、楽譜に応じた楽音を音響素子107から発生させる手段、すなわち自動演奏手段である。
表示装置102および印刷装置103は、必須の構成要素ではないが、楽譜を利用者に対して表示したり、用紙に印刷する場合に利用される。
制御手段111は、装置全体の制御を司る手段である。
次に、本実施の形態に係る音響による塩素配列比較装置の全体の動作を説明する。
図3を参照すると、まず制御手段111は、入力装置101を通じて利用者から選択パラメータを入力する(S101)。この選択パラメータによって、塩基配列記憶手段104に記憶された複数の塩基配列104−1〜104−xのうち、比較対象とする2以上の塩基配列が指定される。具体的な選択の方法として、塩基配列104−1〜104−xがどの生物の塩基配列であるかの対応表を用意し、生物名の一覧を表示装置102に表示し、利用者に生物名の一覧から比較対象とする複数の生物名を選択させ、この選択された生物名に対応する塩基配列を比較対象の塩基配列とする方法が考えられる。
次に制御手段111は、選択パラメータで選択された複数の塩基配列のそれぞれについて、塩基配列記憶手段104から読み出した塩基配列を楽譜変換手段108に入力し、楽譜変換手段108によって生成された楽譜を生成楽譜記憶手段105に記憶する(S102)。塩基配列を楽譜に変換する楽譜変換手段108の詳細については後述する。
次に制御手段111は、生成楽譜記憶手段105に記憶された複数の楽譜105−1〜105−yを読み出して楽譜統合手段109に入力し、楽譜統合手段109によって一つの楽譜に統合された楽譜を統合楽譜記憶手段106に記憶する(S103)。
図4を参照すると、楽譜統合手段109は、統合対象となる複数の楽譜のうち、最初の一つの楽譜の先頭から一つの音を抽出し(S111)、統合対象となる残りの全ての楽譜から同じ発音タイミングの音を抽出する(S112、S113)。次に、これらの抽出した複数の音から重複する音を削除する(S114)。そして、重複する音を削除した残りの音を原曲の発音タイミングに従って統合楽譜に登録する(S115)。次に、統合対象となる楽譜に未抽出の音があるかどうかを判定し(S116)、未抽出の音があればステップS111に戻って未抽出の音を抽出し、上述した処理と同じ処理を繰り返す。未抽出の音が無ければ、統合楽譜を出力し(S117)、処理を終える。
最後に制御手段111は、統合楽譜記憶手段106に記憶された楽譜106−1を読み出して楽音発生手段110に入力し、楽音発生手段110によって楽譜106−1に応じた楽音を音響素子107から発生させる(図3のS104)。これと同時に、制御手段111は必要に応じて楽譜106−1を表示装置102に表示し、また印刷装置103から出力しても良い。また制御手段111は、統合前の楽譜を楽音発生手段110に入力してその楽譜に応じた楽音を音響素子107から発生させることで、単独の楽譜による演奏を行うようにしても良い。
図5に、比較対象となる2つの塩基配列から生成された2つの楽譜Aおよび楽譜Bと、この楽譜Aおよび楽譜Bを重ね合わせて一つに統合した楽譜A+Bの一例を示す。楽譜変換手段108は、2つの塩基配列のうち、配列が共通の箇所は同じ音に変換し、配列が異なる箇所は異なる音に変換するため、重ね合わせると、2つの塩基配列のうち配列が異なる箇所のみ複数の音が同時に演奏される楽譜となる。したがって、この楽譜A+Bに基づく演奏では、2つの塩基配列のうち配列が異なる箇所のみ、和音のような音が発生することになる(第5音と第11音)。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、複数の塩基配列の違いの程度、換言すれば生物種間の進化学的な差異の程度を音によって直感的に認識することができる。その理由は、配列が共通の箇所は同じ音に、配列が異なる箇所は異なる音にそれぞれ変換するように比較対象となる複数の塩基配列を楽譜に変換し、この複数の楽譜を重ね合わせて一つの楽譜に統合し、この統合した楽譜に応じた楽音を発生させるようにしているためである。具体的には、配列が共通の箇所は単音として聞こえ、配列が異なる箇所は和音になって聞こえるため、和音の頻度によって、塩基配列の違いの程度を認識することができる。
次に、本実施の形態に係る音響による塩基配列比較装置を構成する楽譜変換手段108の実施例について説明する。
<楽譜変換手段の第1の実施例>
図6を参照すると、楽譜変換手段108の第1の実施例は、予め用意された曲の楽譜をその曲における音の遷移確率と入力となる塩基配列とに基づいて変更することにより、入力となる塩基配列に応じた曲の楽譜を生成するものであり、磁気ディスク等で構成された数値列記憶手段201、原曲記憶手段202、遷移確率記憶手段203および楽譜記憶手段204と、機能的手段としての入力手段205、出力手段206、塩基配列数値化手段207、演奏音決定手段208および制御手段209とから構成されている。
入力手段205は、楽譜への変換を行う塩基配列を入力する手段である。塩基配列は、DNAの場合は図2に例示したように、A、T、GおよびCの4種類の文字の並びによって表現されている。
塩基配列数値化手段207は、変換対象となる塩基配列を表現する文字情報を3文字毎に数値に変換する手段である。例えば図7に示されるように、塩基配列の先頭の3文字「ATG」を4進数3桁の数値(10進数表示では0から63までの数値)に変換し、以下同様に、3文字毎に数値に変換していく。
数値列記憶手段201は、塩基配列数値化手段207によって3文字毎に数値に変換された塩基配列の数値列201−1を記憶する。
原曲記憶手段202は、ベースとなる複数の曲(原曲)の楽譜202−1〜202−zを記憶する。各楽譜202−1〜202−zは、原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである。
遷移確率記憶手段203は、複数の原曲のそれぞれについて、その原曲における音の遷移確率203−1〜203−zを記憶する。ここで、音の遷移確率とは、発音タイミングを除いた3つの属性(音高、音長、音の大きさ)のうちの少なくとも1つの属性によって音の状態を定義するとき、或る状態から次の状態への遷移確率を意味する。例えば、原曲において、ドの音の次に現れる音がミが3回、ソが7回であったとすると、ドからミへの遷移確率は0.3、ドからソへの遷移確率は0.7、ドからミおよびソ以外の音への遷移確率は0になる。この例は1つの属性(音高)のみで音の状態を定義しているが、2つの属性(例えば音高と音の大きさ、あるいは音高と音長、あるいは音長と音の大きさ)で音の状態を定義し、それらの状態間の遷移確率を用いるようにしても良いし、3つの属性(音高と音の大きさと音長)で音の状態を定義し、それらの状態間の遷移確率を用いるようにしても良い。
演奏音決定手段208は、原曲における音の遷移確率と数値化された塩基配列とに基づき、原曲の各音から次に演奏すべき音を決定する手段である。ここで、3つの属性(音高と音の大きさと音長)で音の状態を定義し、それらの状態間の遷移確率を用いる場合、次に演奏すべき音の音高と音の大きさと音長とが同時に求まる。しかし、1つまたは2つの属性によって音の状態を定義する場合、定義に用いられなかった残りの属性の値を別途求める必要がある。この残りの属性の値を求める方法としては、以下のような方法がある。
第1の方法は、他の属性と同様に遷移確率に基づいて決定する方法である。例えば、定義に用いられなかった残りの属性が音長である場合、原曲における音長の遷移確率(或る音長から或る音長へと変化する確率)と数値化された塩基配列とに基づいて、原曲の各音の音長から次に演奏すべき音の音長を決定する。
第2の方法は、遷移確率に基づいて決定された次の音の状態が取り得る残りの属性の値について、別途作成しておいた確率モデルに基づいて決定する方法である。例えば、定義に用いられなかった残りの属性が音長である場合、原曲における音の各状態(音高と音の大きさ)毎に各音長を取り得る確率モデルを求めておき、遷移確率に基づいて次の音の状態が決定されたら、その状態が取り得る音長を前記確率モデルに基づいて決定する。
本実施例では一例として、上記の第2の方法を使用する。そのために、図8に示される状態定義テーブル203−11によって、音高と音の大きさの組み合わせで音の状態をn通り定義し、図9に示される遷移確率テーブル203−12によって、各状態1〜n毎の状態1〜状態nへの遷移確率xij(i、j=1〜n)を記憶する。ここで、原曲において、状態iを取る音が最終音以外に少なくとも1つ存在する場合、遷移確率テーブル203−12における状態iの行に記載される遷移確率xi1、xi2、…、xinの総和は1になる。また、原曲において、状態iを取る音が最終音以外に1つも存在しない場合、遷移確率テーブル203−12における状態iの行に記載される遷移確率xi1、xi2、…、xinの総和は0になる。
また、図10に示される確率テーブル203−13によって、各状態1〜nが取り得る音長1〜音長mの確率yij(i=1〜n、j=1〜m)を記憶する。ここで、原曲において、状態iを取る音が少なくとも1つ存在する場合、確率テーブル203−13における状態iの行に記載される確率yi1、yi2、…、yimの総和は1になる。また、原曲において、状態iを取る音が1つも存在しない場合、確率テーブル203−13における状態iの行に記載される確率yi1、yi2、…、yimの総和は0になる。
状態定義テーブル203−11、遷移確率テーブル203−12および確率テーブル203−13は、各原曲に対応付けて遷移確率記憶手段203に記憶されている(図6には図示せず)。演奏音決定手段208は、これらのテーブルを参照して原曲の各音から次に演奏すべき音を決定する。具体的には、本実施例の場合、図11に示されるように、原曲中に音1、音2、音3の順で音が並んでいるとすると、音1の音高と音の大きさで特定される状態と図9に示される遷移確率テーブル203−12と塩基配列の数値とから、次に演奏すべき音2’の状態(音高と音の大きさ)を決定し、この決定した状態と図10に示される確率テーブル203−13と塩基配列の数値とから、音2’の音長を決定する。音2’の次に演奏する音3’も同様に、直前の原曲の音2をベースに決定される。
楽譜記憶手段204は、演奏音決定手段208で決定された演奏音のデータ列を編曲の楽譜204−1として記憶する。
出力手段206は、編曲の楽譜204−1を出力する手段である。
制御手段209は、楽譜変換手段108全体の制御を司る手段である。
次に、本実施例の楽譜変換手段108の全体の動作を説明する。
図12を参照すると、まず制御手段209は、入力手段205を通じて図1の制御手段111から与えられた塩基配列を塩基配列数値化手段207へ入力し、塩基配列数値化手段207で変換された数値の列201−1を数値列記憶手段201に記憶する(S201)。
次に制御手段209は、原曲記憶手段202から編曲の対象となる原曲の楽譜における最初の音を編曲の最初の演奏音として楽譜記憶手段204へ出力すると共に、その最初の音の音高と音の大きさとを直前の音の状態としてセットする(S202)。ここで、原曲記憶手段202に記憶されている複数の原曲の楽譜のうち、どの楽譜を使用するかは装置で自動的に決定しても良いし、入力装置101から入力された利用者からの指示で選択しても良い。また制御手段209は、このステップS202において、原曲の楽譜に対応する確率情報(図8〜図10)を遷移確率記憶手段203から読み出して、演奏音決定手段208に設定しておく。
次に制御手段209は、数値列記憶手段201に記憶された数値列201−1の先頭から1つの数値を読み出し(S203)、この読み出した数値とセットした直前の音の状態(音高と音の大きさ)とを演奏音決定手段208に与え、これらの情報と設定された確率情報とから演奏音決定手段208で決定された演奏音(音高と音の大きさと音長)を編曲の楽譜204−1を構成する次の音として楽譜記憶手段204に記憶する(S204)。ここで、音の発生タイミングは原曲と同じとする。
次に制御手段209は、数値列201−1に未入力の数値があるかどうかを判定し(S205)、未入力の数値が残っていれば、原曲の次の音の音高と音の大きさを直前の音の状態としてセットする(S206)。なお、原曲に次の音が存在しなければ、例えば、原曲の最初の音に戻って処理を続ける。そして、ステップS203へ戻って数値列201−1から未入力の数値を読み出し(S203)、この読み出した数値とセットした直前の音の状態(音高と音の大きさ)とに基づいて、演奏音決定手段208に次の演奏音を決定させる処理を繰り返す。他方、数値列201−1の全てを入力し終えた場合(S205でNO)、制御手段209は、楽譜記憶手段204に記憶された編曲の楽譜204−1を出力手段206により図1の制御手段111へ出力し(S207)、楽譜変換の処理を終える。
ステップS204の詳細を図13を参照して説明する。
まず演奏音決定手段208は、入力された塩基配列の数値を63で割った商を変数xmaxに代入する(S301)。塩基配列の数値は4進数3桁の数値で、その値域は10進数で0〜63なので、変数xmaxの値域は0〜1になる。次に演奏音決定手段208は、セットした音の状態の番号を変数iに代入する(S302)。例えば、セットした音の状態が状態2であれば、その状態の番号は2なので、i=2とする。次に、次の音の状態番号を保持する変数jを1に初期化し(S303)、確率の累積値を保持する変数Txを0に初期化する(S304)。
そして、図9の遷移確率テーブル203−12を参照して、遷移確率xi1の値を変数Txに加算し(S305)、変数Txの値がxmax以上になったかどうかを判定する(S306)。変数Txの値がxmax以上でなければ、変数jの値を+1して、2とし(S307)、遷移確率xi2の値を変数Txに加算し(S305)、変数Txの値がxmax以上になったかどうかを再び判定する(S306)。以上のような動作を、変数Txの値がxmax以上になるまで繰り返し、変数Txの値がxmax以上となった時点のjの値で特定される状態jの音高と音の大きさを図8の状態定義テーブル203−11から取得し、これを次に演奏すべき音の音高と音の大きさとして保存する(ステップS308)。この動作を簡略化した例を挙げて説明すると、次のようになる。
今、状態の数を8とし、状態1から他の状態への遷移確率が図14に示すような値であったとする。このとき、i=1、塩基配列の入力値が20でxmax=0.32とすると、j=4のとき、0.125+0.0+0.125+0.125≧0.32なので、次の音の状態は状態4と決定される。また、塩基配列の入力値が45でxmax=0.72とすると、j=5のとき、0.125+0.0+0.125+0.125+0.5≧0.72なので、次の音の状態は状態5と決定される。
再び図13を参照すると、演奏音決定手段208は、次の音の状態が決定すると、この決定した次の音の状態から音長を求めるため、まず次の音の状態jの番号jを変数iに代入した後(S309)、変数jを1に初期化すると共に(S310)、確率の累積値を保持する変数Tyを0に初期化する(S311)。
そして、図10の確率テーブル203−13を参照して、確率yi1の値を変数Tyに加算し(S312)、変数Tyの値がxmax以上になったかどうかを判定する(S313)。変数Tyの値がxmax以上でなければ、変数jの値を+1して、2とし(S314)、確率yi2の値を変数Tyに加算し(S312)、変数Tyの値がxmax以上になったかどうかを再び判定する(S313)。以上のような動作を、変数Tyの値がxmax以上になるまで繰り返し、変数Tyの値がxmax以上となった時点のjの値に等しい音長を、次に演奏すべき音の音長として保存する(ステップS316)。
次に演奏音決定手段208は、ステップS308で保存した音高と音の大きさ及びステップS315で保存した音長を、次に演奏すべき音の音高、音の大きさ及び音長として出力手段206により制御手段209へ出力する(S316)。
次に本実施例の楽譜変換手段108の効果を説明する。
本実施例の楽譜変換手段108は、塩基配列に応じて原曲を編曲するように構成されているため、塩基配列を音楽性の高い楽譜に変換することができる。
また本実施例の楽譜変換手段108は、塩基配列を表現する文字情報を3文字毎に数値に変換し、その数値に依存して次の演奏音を決定しているため、生物学的に意味のある変換が可能である。その理由は、生物の体内では塩基配列の情報を基にしてアミノ酸配列(タンパク質)が合成されるが、合成されるアミノ酸の種類は、塩基配列の3文字の塩基の組み合わせによって決定されるためである。
また本実施例の楽譜変換手段108では、塩基配列を表現する文字情報を3文字毎に4進数3桁の数値に変換するため、3桁の数値における1桁目は数値に与える影響が小さくなる。これは、3文字目の塩基がアミノ酸に与える影響が小さいために3文字目の塩基は突然変異を起こし易いが、それによる生物学的な影響は小さいという生物学的特性に合っており、生物学的に意味のある数値変換方法であると言える。
なお、本実施例では塩基配列を3文字毎に数値に変換したが、一般にn(1以上の正の整数)文字毎に数値に変換することができる。
<楽譜変換手段の第2の実施例>
図15を参照すると、楽譜変換手段108の第2の実施例は、第1の実施例のような編曲方式ではなく、塩基配列と演奏音との対応関係に基づいて楽譜を生成するものであり、磁気ディスク等で構成された配列記憶手段301、演奏音記憶手段302および楽譜記憶手段303と、機能的手段としての入力手段304、出力手段305、塩基配列分割手段306、演奏音決定手段307および制御手段308とから構成されている。
入力手段304は、楽譜への変換を行う塩基配列を入力する手段である。塩基配列は、DNAの場合は図2に例示したように、A、T、GおよびCの4種類の文字の並びによって表現されている。
塩基配列分割手段306は、変換対象となる塩基配列を表現する文字情報を3文字毎に分割する手段である。
配列記憶手段301は、塩基配列分割手段306によって3文字毎に分割された塩基配列を記憶する。
演奏音記憶手段302は、塩基配列を表現する3文字の文字情報の種類毎に、それに対応する演奏音を記憶する。塩基配列を表現する3文字の文字情報の種類は合計64通りあるので、それらに対してそれぞれ異なる演奏音を対応付けても良い。しかし、より一層、生物学的に意味のある変換を可能にするために、3文字分の塩基配列をコドン表と呼ばれる変換表によって対応するアミノ酸に変換し、同じアミノ酸に変換される塩基配列の3文字分は同じ演奏音に対応付けるようにしても良い。この場合、約20種類のアミノ酸があるので、演奏音の種類は約20種類になる。なお、演奏音記憶手段302に記憶される演奏音は、音高のみが相違し、音の大きさと音長は全て同じにして良い。また、音の発生タイミングは予め定められたタイミングで固定とする。
演奏音決定手段307は、3文字分の塩基配列に対応する演奏音を演奏音記憶手段302から取り出す手段である。
楽譜記憶手段303は、演奏音決定手段307で決定された演奏音のデータ列を楽譜303−1として記憶する。
出力手段305は、楽譜303−1を出力する手段である。
制御手段308は、楽譜変換手段108全体の制御を司る手段である。
次に、本実施例の楽譜変換手段108の全体の動作を説明する。
図16を参照すると、まず制御手段308は、入力手段304を通じて図1の制御手段111から与えられた塩基配列を塩基配列分割手段306へ入力し、塩基配列分割手段306で3文字毎に分割された塩基配列を配列記憶手段301に記憶する(S401)。
次に制御手段308は、演奏音記憶手段302から塩基配列と演奏音との対応情報を読み出して演奏音決定手段307に設定し、配列記憶手段301から最初の3文字分の塩基配列を読み出し(S402)、この読み出した塩基配列を演奏音決定手段307に与え、この塩基配列と設定された対応情報とに基づいて演奏音決定手段307で決定された演奏音を1つの演奏音として楽譜記憶手段303に記憶する(S403)。
次に制御手段308は、分割された未入力の塩基配列があるかどうかを判定し(S404)、未入力の塩基配列が残っていれば、ステップS402へ戻って分割された未入力の塩基配列を入力し(S402)、この入力した塩基配列と設定された対応情報とに基づいて、演奏音決定手段307に次の演奏音を決定させる処理を繰り返す。他方、配列記憶手段301に記憶された全ての塩基配列を入力し終えた場合(S404でNO)、制御手段209は、楽譜記憶手段303に記憶された楽譜303−1を出力手段305により図1の制御手段111へ出力し(S405)、楽譜変換の処理を終える。
次に本実施例の楽譜変換手段108の効果を説明する。
本実施例の楽譜変換手段108は、塩基配列と演奏音との対応関係に基づいて楽譜を生成するように構成されているため、音楽性は乏しいが、変換処理を簡素化でき、高速な処理が可能になる。
また本実施例の楽譜変換手段108は、塩基配列を表現する文字情報を3文字毎に分割し、3文字分の塩基配列に依存して演奏音を決定しているため、生物学的に意味のある変換が可能である。その理由は、生物の体内では塩基配列の情報を基にしてアミノ酸配列(タンパク質)が合成されるが、合成されるアミノ酸の種類は、塩基配列の3文字の塩基の組み合わせによって決定されるためである。
なお、本実施例では塩基配列を3文字毎に分割したが、一般にn(1以上の正の整数)文字毎に分割することができる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の例に限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、第1の実施例の演奏音決定手段208を使用する場合に、ベースとなる原曲の楽譜に応じた演奏を行う機能を持たせるようにしても良い。また本発明の音響による塩基配列比較装置は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した実施の形態における楽譜変換手段、楽譜統合手段、楽音発生手段として機能させ、前述した処理を行わせる。
以上のように、本発明に係る音響による塩基配列比較装置および塩基配列比較方法は、複数の塩基配列の相違の程度を音響的に認識するための装置および方法として有用であり、特に教育現場などにおいて生物種間の進化学的な差異の程度を音によって直感的に認識させるための装置および方法に用いるのに適している。
本発明の実施の形態に係る音響による塩基配列比較装置のブロック図である。 塩基配列の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る音響による塩基配列比較装置の処理例を示すフローチャートである。 楽譜統合手段の処理例を示すフローチャートである。 楽譜の統合例を示す図である。 塩基配列を楽譜に変換する楽譜変換手段の第1の実施例のブロック図である。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する塩基配列数値化手段の動作説明図である。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する遷移確率記憶手段に記憶される状態定義テーブルの内容例を示す図である。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する遷移確率記憶手段に記憶される遷移確率テーブルの内容例を示す図である。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する遷移確率記憶手段に記憶される確率テーブルの内容例を示す図である。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する演奏音決定手段の機能説明図である。 第1の実施例の楽譜変換手段の処理例を示すフローチャートである。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する演奏音決定手段の処理例を示すフローチャートである。 第1の実施例の楽譜変換手段を構成する演奏音決定手段の演奏音決定方法の説明に使用する遷移確率を示す図である。 塩基配列を楽譜に変換する楽譜変換手段の第2の実施例のブロック図である。 第2の実施例の楽譜変換手段の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
101…入力装置
102…表示装置
103…印刷装置
104…塩基配列記憶手段
105…生成楽譜記憶手段
106…統合楽譜記憶手段
107…音響素子
108…楽譜変換手段
109…楽譜統合手段
110…楽音発生手段
111…制御手段

Claims (14)

  1. 比較対象となる第1の塩基配列と第2の塩基配列とから、前記第1の塩基配列に対応する第1の楽譜と前記第2の塩基配列に対応する第2の楽譜とを生成する楽譜変換手段と、
    前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段とを備え、
    前記楽譜変換手段は、
    前記第1の塩基配列を表現する文字情報と前記第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成する塩基配列数値化手段と、
    原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、
    音高と音の大きさと音長との3つの属性のうちの任意の2つの属性の組み合わせで音の状態を定義し、原曲における前記音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた遷移確率テーブルを記憶する手段と、
    前記音の状態を縦軸、前記3つの属性のうちの前記2つの属性以外の残り1つの属性の値を横軸とし、その軸交点に確率を対応付けた確率テーブルを記憶する手段と、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記決定した音の状態が取り得る前記残り1つの属性の値の確率の列を前記確率テーブルから取得し、該取得した確率の列の先頭から途中および最後までの確率の部分列であって、部分列中の確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の確率でもって前記決定した音の状態が取り得る前記残り1つの属性の値を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の前記残り1つの属性の値として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の前記3つの属性の値を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の前記3つの属性の値に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成する演奏音決定手段とを備え、
    前記楽譜統合手段は、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力する
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較装置。
  2. 比較対象となる第1の塩基配列と第2の塩基配列とから、前記第1の塩基配列に対応する第1の楽譜と前記第2の塩基配列に対応する第2の楽譜とを生成する楽譜変換手段と、
    前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段とを備え、
    前記楽譜変換手段は、
    前記第1の塩基配列を表現する文字情報と前記第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成する塩基配列数値化手段と、
    原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、
    音高と音の大きさと音長との3つの属性のうちの任意の2つの属性の組み合わせで音の状態を定義し、原曲における音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた第1の遷移確率テーブルを記憶する手段と、
    前記3つの属性のうち前記2つの属性以外の残り1つの属性の原曲における値を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた第2の遷移確率テーブルを記憶する手段と、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記第1の遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の前記残り1つの属性の値から前記残り1つの属性の他の値への遷移確率の列を前記第2の遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の前記残り1つの属性の値から遷移する前記他の値を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の前記残り1つの属性の値として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の前記3つの属性の値を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の前記3つの属性の値に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成する演奏音決定手段とを備え、
    前記楽譜統合手段は、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力する
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較装置。
  3. 比較対象となる第1の塩基配列と第2の塩基配列とから、前記第1の塩基配列に対応する第1の楽譜と前記第2の塩基配列に対応する第2の楽譜とを生成する楽譜変換手段と、
    前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段とを備え、
    前記楽譜変換手段は、
    前記第1の塩基配列を表現する文字情報と前記第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成する塩基配列数値化手段と、
    原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、
    音高と音の大きさと音長との組み合わせで音の状態を定義し、原曲における音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた遷移確率テーブルを記憶する手段と、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の状態を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の状態に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成する演奏音決定手段とを備え、
    前記楽譜統合手段は、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力する
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較装置。
  4. 前記塩基配列数値化手段は、3文字毎に4進数3桁の数値に変換することを特徴とする請求項1、2または3記載の音響による塩基配列比較装置。
  5. 比較対象となる第1の塩基配列と第2の塩基配列とから、前記第1の塩基配列に対応する第1の楽譜と前記第2の塩基配列に対応する第2の楽譜とを生成する楽譜変換手段と、
    前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段とを備え、
    前記楽譜変換手段は、
    前記第1の塩基配列を表現する文字情報と前記第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に分割する塩基配列分割手段と、
    塩基配列を表現するn文字の文字情報の種類毎に、それに対応する演奏音を記憶する演奏音記憶手段と、
    前記塩基配列分割手段で分割されたn文字の文字情報毎に、それに対応する演奏音を前記演奏音記憶手段から取り出す演奏音決定手段とを備え、
    前記楽譜統合手段は、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力する
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較装置。
  6. 前記nは3であることを特徴とする請求項1、2、3または5記載の音響による塩基配列比較装置。
  7. 原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、音高と音の大きさと音長との3つの属性のうちの任意の2つの属性の組み合わせで音の状態を定義し、原曲における前記音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた遷移確率テーブルを記憶する手段と、前記音の状態を縦軸、前記3つの属性のうちの前記2つの属性以外の残り1つの属性の値を横軸とし、その軸交点に確率を対応付けた確率テーブルを記憶する手段と、塩基配列数値化手段と、演奏音決定手段と、楽譜統合手段と、楽音発生手段とを有する塩基配列比較装置が実行する音響による塩基配列比較方法であって、
    前記塩基配列数値化手段が、第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成し、
    前記演奏音決定手段が、前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記決定した音の状態が取り得る前記残り1つの属性の値の確率の列を前記確率テーブルから取得し、該取得した確率の列の先頭から途中および最後までの確率の部分列であって、部分列中の確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の確率でもって前記決定した音の状態が取り得る前記残り1つの属性の値を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の前記残り1つの属性の値として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の前記3つの属性の値を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の前記3つの属性の値に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成し、
    前記楽譜統合手段が、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成し、
    前記楽音発生手段が、前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較方法。
  8. 原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、音高と音の大きさと音長との3つの属性のうちの任意の2つの属性の組み合わせで音の状態を定義し、原曲における音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた第1の遷移確率テーブルを記憶する手段と、前記3つの属性のうち前記2つの属性以外の残り1つの属性の原曲における値を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた第2の遷移確率テーブルを記憶する手段と、塩基配列数値化手段と、演奏音決定手段と、楽譜統合手段と、楽音発生手段とを有する塩基配列比較装置が実行する音響による塩基配列比較方法であって、
    前記塩基配列数値化手段が、第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成し、
    前記演奏音決定手段が、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記第1の遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の前記残り1つの属性の値から前記残り1つの属性の他の値への遷移確率の列を前記第2の遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の前記残り1つの属性の値から遷移する前記他の値を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の前記残り1つの属性の値として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の前記3つの属性の値を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の前記3つの属性の値に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成し、
    前記楽譜統合手段が、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成し、
    前記楽音発生手段が、前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較方法。
  9. 原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、音高と音の大きさと音長との組み合わせで音の状態を定義し、原曲における音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた遷移確率テーブルを記憶する手段と、塩基配列数値化手段と、演奏音決定手段と、楽譜統合手段と、楽音発生手段とを有する塩基配列比較装置が実行する音響による塩基配列比較方法であって、
    前記塩基配列数値化手段が、第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成し、
    前記演奏音決定手段が、前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の状態を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の状態に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成し、
    前記楽譜統合手段が、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成し、
    前記楽音発生手段が、前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較方法。
  10. 塩基配列を表現するn文字の文字情報の種類毎に、それに対応する演奏音を記憶する演奏音記憶手段と、塩基配列分割手段と、演奏音決定手段と、楽譜統合手段と、楽音発生手段とを有する塩基配列比較装置が実行する音響による塩基配列比較方法であって、
    前記塩基配列分割手段が、第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に分割し、
    前記演奏音決定手段が、前記塩基配列分割手段で分割されたn文字の文字情報毎に、それに対応する演奏音を前記演奏音記憶手段から取り出すことにより、前記第1の塩基配列に対応する第1の楽譜と前記第2の塩基配列に対応する第2の楽譜とを生成し、
    前記楽譜統合手段が、前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成し、
    前記楽音発生手段が、第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる
    ことを特徴とする音響による塩基配列比較方法。
  11. 原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、音高と音の大きさと音長との3つの属性のうちの任意の2つの属性の組み合わせで音の状態を定義し、原曲における前記音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた遷移確率テーブルを記憶する手段と、前記音の状態を縦軸、前記3つの属性のうちの前記2つの属性以外の残り1つの属性の値を横軸とし、その軸交点に確率を対応付けた確率テーブルを記憶する手段とを有するコンピュータを、
    第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成する塩基配列数値化手段と、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記決定した音の状態が取り得る前記残り1つの属性の値の確率の列を前記確率テーブルから取得し、該取得した確率の列の先頭から途中および最後までの確率の部分列であって、部分列中の確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の確率でもって前記決定した音の状態が取り得る前記残り1つの属性の値を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の前記残り1つの属性の値として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の前記3つの属性の値を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の前記3つの属性の値に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成する演奏音決定手段と、
    前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段と
    して機能させるためのプログラム。
  12. 原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、音高と音の大きさと音長との3つの属性のうちの任意の2つの属性の組み合わせで音の状態を定義し、原曲における音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた第1の遷移確率テーブルを記憶する手段と、前記3つの属性のうち前記2つの属性以外の残り1つの属性の原曲における値を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた第2の遷移確率テーブルを記憶する手段とを有するコンピュータを、
    第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成する塩基配列数値化手段と、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記第1の遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の前記残り1つの属性の値から前記残り1つの属性の他の値への遷移確率の列を前記第2の遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の前記残り1つの属性の値から遷移する前記他の値を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の前記残り1つの属性の値として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の前記3つの属性の値を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の前記3つの属性の値に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成する演奏音決定手段と、
    前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段と
    して機能させるためのプログラム。
  13. 原曲を構成する音列の各音を、発音タイミング、音高、音長、および音の大きさの4つの属性で表現した音列データである楽譜を記憶する原曲記憶手段と、音高と音の大きさと音長との組み合わせで音の状態を定義し、原曲における音の状態を縦横軸とし、その軸交点に遷移確率を対応付けた遷移確率テーブルを記憶する手段とを有するコンピュータを、
    第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に数値に変換し、前記第1の塩基配列に対応する第1の数値列と前記第2の塩基配列に対応する第2の数値列とを生成する塩基配列数値化手段と、
    前記第1の数値列および前記第2の数値列毎に、
    数値列の先頭から順番に各数値に対して、前記原曲の楽譜の音を先頭の音から順番に対応付け、
    前記原曲の楽譜の先頭の音から順番に、各音毎に、当該原曲の音の状態から他の音の状態への遷移確率の列を前記遷移確率テーブルから取得し、該取得した遷移確率の列の先頭から途中および最後までの遷移確率の部分列であって、部分列中の遷移確率の総和が当該音に対応する前記数値によって一意に定まる値以上で最小になる遷移確率の部分列を特定し、該特定した部分列の最後尾の遷移確率でもって当該原曲の音の状態から遷移する音の状態を、当該原曲の音の次に演奏すべき音の状態として決定し、
    前記原曲の楽譜の音のうち、先頭の音以外の音の状態を、前記原曲の音の次に演奏すべきものとして前記決定された音の状態に変更することによって、
    前記第1の楽譜および前記第2の楽譜を生成する演奏音決定手段と、
    前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成する楽譜統合手段と、
    前記第3の楽譜に応じた楽音を音響素子から発生させる楽音発生手段と
    して機能させるためのプログラム。
  14. 塩基配列を表現するn文字の文字情報の種類毎に、それに対応する演奏音を記憶する演奏音記憶手段を有するコンピュータを、
    第1の塩基配列を表現する文字情報と第2の塩基配列を表現する文字情報とを、n文字毎に分割する前記塩基配列分割手段と、
    前記塩基配列分割手段で分割されたn文字の文字情報毎に、それに対応する演奏音を前記演奏音記憶手段から取り出すことにより、前記第1の塩基配列に対応する第1の楽譜と前記第2の塩基配列に対応する第2の楽譜とを生成する演奏音決定手段と、
    前記第1および第2の楽譜のうち、同じ発音タイミングの音の状態どうしを比較し、一致する場合には何れか一方の音の状態を持つ一つの音を第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力し、相違する場合にはそれらの音の状態を持つ2つの音を前記第3の楽譜における当該発音タイミングの音として出力することにより、前記第1の楽譜と前記第2の楽譜とから前記第3の楽譜を生成する前記楽譜統合手段と、
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