JP4829209B2 - 量子ドット型赤外線検知器 - Google Patents

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本発明は、赤外線センサ等に好適な量子ドット型赤外線検知器に関する。
近年、Stranski-Krastanow(SK)モードとよばれる成長モードで量子ドット構造が容易に実現可能であることが注目されており、量子ドット構造を用いた光半導体デバイスの開発が盛んになっている。GaAs基板上に成長する量子ドットの材料としては、InAs、GaInAs、GaInNAs及びGaSbが挙げられる。
また、赤外線検知器の一種として、赤外線吸収層に量子ドットが含まれた量子ドット型赤外線検知器(QDIP:Quantum Dot Infrared Photodetector)が注目されている。量子ドット型赤外線検知器では、量子ドットによる電子の3次元閉じ込め効果が得られるため、3次元全ての方向での光吸収による高感度特性が得られる。つまり、光結合器を用いずに量子ドット型赤外線検知器に垂直に入射する赤外線を検知することができる。このため、容易に作製することが可能である。また、量子ドットにより離散的な準位が形成されるため、熱励起によって量子ドットから励起される暗電流を抑えることができる。このため、電子冷却で動作する赤外線検知器としても注目されている(非特許文献1)。
従来の量子ドット型赤外線検知器には、量子ドットを含む赤外線吸収層、及びこれを挟む2つの電極層が設けられている。図6は、従来の量子ドット型赤外線検知器の赤外線吸収層の構造を示す断面図である。
従来の量子ドット型赤外線検知器の赤外線吸収層には、下側の電極層上に形成された中間層110、この上に形成された量子ドット121、及ぶこれを覆う中間層112が設けられている。更に、中間層112上に他の量子ドット121が形成され、これを覆う他の中間層112が設けられている。そして、量子ドット121及び中間層112の組み合わせが複数繰り返されている。中間層112の厚さは量子ドット121の成長によって結晶に生じる歪を緩和させる程度のものとなっている。
また、非特許文献2には、量子ドット型赤外線検知器の従来の製造方法が記載されている。この方法では、GaAs基板上にバッファ層を成長させ、更に、下部電極層、赤外線吸収層、及び上部電極層をこの順で成長させている。赤外線吸収層の形成の際には、InAs量子ドットを0.22ML/秒の速度で2.0MLの高さに成長させ、量子ドットを埋め込むGa0.85In0.15As層を20MLの厚さに成長させ、その上に中間層として厚さが180MLのGaAs層を成長させている。そして、InAs量子ドットの成長、Ga0.85In0.15As層の成長及び中間層の成長を総計で5回繰り返している。
しかしながら、量子ドット型赤外線検知器には、動作温度の上昇と共に感度が大きく落ちてしまい、室温付近での動作が困難であるという問題点がある。そこで、感度を向上させるために、積層数を増やし、量子ドットの数を増やすことが提案されている。非特許文献3には、InAs量子ドットと厚さが500ÅのGaAs中間層との組み合わせを70回繰り返した構造が記載されている。そして、175Kの温度で0.12A/Wの感度が得られたことが記載されている。
しかし、室温でも十分な感度を得るためには、更に積層数を増やす必要があるが、積層数の増加には、内部電界の低下という不都合が伴う。内部電界が低下すると、感度が低下してしまう。従って、感度を向上させるために、積層数を増やしても、十分な感度を得ることは難しい。
積層数を増やしながら内部電界を高くするためには、中間層を薄くすることが考えられるが、中間層を薄くすると、歪の緩和が不十分となる。この結果、多くの量子ドットが縦方向に整列する(特許文献1)。つまり、積層された上下の量子ドットの中心軸が揃うようになる。そして、半数以上の量子ドットが縦方向に整列すると、整列していない場合と比較して、波長吸収帯、暗電流及び感度等の特性が変化してしまう。
なお、歪が残っていても、その程度によっては量子ドットの縦方向での整列を抑制することは可能である。このため、中間層の厚さをこの程度のものにすることも考えられる。しかしながら、中間層の厚さをこの程度のものとした場合には、歪の蓄積によって結晶性が低下し、暗電流及びノイズが増大してしまう。このような事情があるため、従来の量子ドット型赤外線検知器では、厚い中間層が用いられているのである。
特開平9−326506号公報 K. W. Berryman, S. A. Lyon, and Mordechai Segev. Appl. Phys. Lett. 70, 1861(1997) Zhengmao Ye, Joe C. Campbell, Zhonghui Chen, Eui-Tae Kim, and Anupam Madhukar ; J. Appl. Phys. Vol.92. 7462(2002) S. Chakrabarti et al, J. Vac. Sci. Technol. B, Vol. 22, 1499(2004) T. Srinivasan et al. Journal of Crystal Growth 280 (2005) 378
本発明の目的は、暗電流及びノイズを増大させることなく、より高い感度を得ることができる量子ドット型赤外線検知器を提供することにある。
本願発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本発明に係る量子ドット型赤外線検知器には、光吸収層と、前記光吸収層を挟む2個の電極層と、が設けられている。前記光吸収層は、複数の量子ドットとこれを覆う中間層との組み合わせを複数組有し、前記組み合わせは互いに積層されており、前記中間層の厚さは2種類以上存在している。そして、前記中間層のうちで最も薄い最薄中間層の厚さは、当該最薄中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において存在する厚さである。また、前記中間層のうちで最も厚い最厚中間層の厚さは、当該最厚中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において消滅する厚さである。前記最薄中間層の組成と前記最厚中間層の組成とが互いに共通している。
本発明によれば、光吸収層に厚さが2種類以上の中間層が設けられており、これらの厚さが適切に規定されているため、暗電流及びノイズを増大させることなく、感度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る量子ドット型赤外線検知器の構造を示す断面図である。
本実施形態では、図1に示すように、絶縁性GaAs基板等の基板1上に、GaAsバッファ層又はAlGaAsバッファ層等のバッファ層2が形成されている。また、バッファ層2上に、n型GaAs等からなる下部電極層3が形成されている。例えば、下部電極層3の外周部は中心部よりも薄くなっている。そして、下部電極層3の中心部上に赤外線を吸収する吸収層4が形成されている。吸収層4の詳細については、後述する。吸収層4上に、n型GaAs等からなる上部電極層5が形成されている。下部電極層3及び上部電極層5の厚さは1.0μm程度であり、キャリア密度が1×1018(cm-3)程度となる量のドーパント(例えばSi)が含まれている。更に、下部電極層3の外周部上に下部電極6が形成され、上部電極層5の外周部上に上部電極7が形成されている。下部電極6及び上部電極7としては、例えばAuGe膜及びAu膜の積層体が用いられる。
ここで、吸収層4について説明する。図2は、吸収層4の構造を示す断面図である。吸収層4には、下部電極層3上に形成された中間層10が含まれている。中間層10はGaAsからなる。中間層10上に量子ドット21が形成されている。量子ドット21はInAsからなり、その高さは2.0ML程度である。また、中間層10上に量子ドット21を覆う中間層11が形成されている。中間層11はGaAsからなり、その厚さは半数以上の量子ドット21が縦方向に整列しない程度の歪が残る厚さ、例えば30nm程度である。そして、量子ドット21と中間層11との組み合わせが更に4組積み重ねられている。つまり、量子ドット21と中間層11との組み合わせが5組設けられている。更に、その上に、量子ドット21、及びこれを覆う中間層12が形成されている。中間層12はGaAsからなり、その厚さはその表面において量子ドット21に伴う歪が解消されている厚さ、例えば60nm程度である。量子ドット21と中間層12との組み合わせは1組のみ設けられており、その下の5組の組み合わせ(量子ドット21と中間層11との組み合わせ)と合わせて1つの繰り返し単位が構成されている。そして、本実施形態では、この繰り返し単位が総計で20個設けられている。従って、量子ドット21は、総計で120層分設けられている。
このような吸収層4内では、中間層11に歪が残留しているが、これらは中間層12によって緩和されている。従って、歪の存在に伴う結晶性の低下が抑制される。また、中間層12が厚いものの中間層11が薄いため、全体的な厚さは従来のものよりも薄くなり、繰り返し単位が増加しても、内部電界の低下に伴う感度の低下は生じにくい。
そして、本実施形態に係る量子ドット型赤外線検知器では、図3に示すように、量子ドット21の伝導帯の基底準位と励起準位との間のエネルギ差に相当する波長の赤外線が入射すると、電子が量子ドット21の伝導帯の基底準位から励起準位へと遷移する。そして、この電子が電極まで到達すると、電流が流れる。従って、この電流の大きさを検出することにより、量子ドット型赤外線検知器に入射した赤外線の強度を検出することができる。
上述のように、非特許文献3には、InAs量子ドットと、厚さが500ÅのGaAs中間層との組み合わせが70組設けられた吸収層を用い、175Kの動作温度で2.0Vのバイアスを印加した結果、0.12A/Wの感度が得られたことが記載されている。非特許文献3から引用した実験結果を図4に示す。なお、この例では、吸収層と上部電極との間にAlGaAs(Al=0.3)バリア層が設けられている。以下、この構造を構造Aという。
また、構造Aに対し、InAs量子ドットとGaAs中間層との組み合わせを120組としたものを構造Bとする。また、構造Bに対して、GaAs中間層の厚さを250Åとしたものを構造Cとする。更に、上述の実施形態に順ずる構造を構造Dとする。構造Dでは、InAs量子ドットと厚さが250ÅのGaAs中間層との組み合わせが5組設けられており、更に、その上に、InAs量子ドット、及びこれを覆う厚さが500ÅのGaAs中間層が形成されている。InAs量子ドットと厚さが500ÅのGaAs中間層との組み合わせは1組のみ設けられており、その下の5組の組み合わせ(InAs量子ドットと厚さが250ÅのGaAs中間層との組み合わせ)と合わせて1つの繰り返し単位が構成されている。そして、構造Dでは、この繰り返し単位が総計で20個設けられている。従って、InAs量子ドットは、構造B及びCと同様に、総計で120層分設けられている。これらの構造をまとめると、表1のようになる。
Figure 0004829209
そして、これらの構造A〜Dに、1.2Vのバイアスを印加すると、表2に示す大きさの内部電界が生じる。この結果、構造Aでは、非引用文献3に記載されているように、0.02A/Wの感度が得られる。このことは、図4からも明らかである
一方、構造Bでは、GaAs中間層の総厚さが構造Aの60000/35000倍となるため、構造Aに対して「1.2(V)×35000/60000≒0.7(V)」のバイアスが印加された場合と同様の内部電界が生じる。その一方で、繰り返し数が構造Aの120/70倍になっている。従って、図4から、「約0.006(A/W)×120/70≒0.01(A/W)」という低い感度が得られるにすぎない。
また、構造Cでは、GaAs中間層の総厚さが構造Aの32400/35000倍となるため、構造Aに対して「1.2(V)×35000/32400≒1.3(V)」のバイアスが印加された場合と同様の内部電界が生じる。また、図4から概算すると、1.3(V)のバイアスが印加された時の感度は0.025A/Wである。更に、繰り返し数が構造Aの120/70倍になっている。従って、「0.025(A/W)×120/70=0.43(A/W)」の感度が得られると考えられる。しかしながら、全ての各GaAs中間層が薄すぎるため、歪が蓄積されて結晶性が低くなり、暗電流及びノイズが増大すると考えられ、検知器としての性能は下がると考えられる。
構造Dでは、GaAs中間層の総厚さが構造Aと等しいため、内部電界は構造Aと等しい。そして、繰り返し数は、構造Aの120/70倍となっている。従って、図4から、「0.02(A/W)×120/70≒0.034(A/W)」という高い感度が得られると考えられる。また、厚さが500ÅのGaAs中間層が周期的に設けられているため、歪の蓄積に伴う結晶性の低下が抑制される。つまり、構造Aと同様の結晶性が得られ、暗電流及びノイズは低く抑えられると考えられる。これらをまとめると、表2のようになる。
Figure 0004829209
次に、上述の量子ドット型赤外線検知器を製造する方法について説明する。図5A乃至図5Cは、本発明の実施形態に係る量子ドット型赤外線検知器の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図5Aに示すように、基板1上に、バッファ層2及び下部電極層3をこの順で形成する。これらは、分子線エピタキシャル(MBE:molecular beam epitaxial)法又は有機金属気相成長(MOCVD:metal organic chemical vapor deposition)法等によって形成することができる。
次に、下部電極層3上に吸収層4を形成する。吸収層4の量子ドット21は、SKモードを利用した自己組織化量子ドット形成法を採用し、基板温度を500℃に設定し、成長速度を0.22ML/秒とする。吸収層4の形成後には、吸収層4上に上部電極層5を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ法により上部電極層5上に、上部電極層5及び吸収層4の残存させる部分を覆うレジストパターンを形成し、これをマスクとしたドライエッチングを行う。このドライエッチングでは、図5Bに示すように、上部電極層5、吸収層4及び下部電極層3の厚さ方向の途中までを除去する。その後、レジストパターンを除去する。
その後、リフトオフ法により、図5Cに示すように、下部電極6及び上部電極7を、夫々下部電極層3上及び上部電極層5上に形成する。これらの形成では、下部電極6及び上部電極7を形成する予定の領域に開口部を有するレジストパターンを形成し、真空金属蒸着法により金属膜を全面に形成し、レジストパターンをその上に形成されている金属膜ごと除去する。
このような方法により、量子ドット型赤外線検知器を製造することができる。
なお、上述の実施形態では、基板1の材料と、中間層11及び12の材料とを一致させているが、これらの材料を相違させてもよい。例えば、中間層11及び12の材料をAlGaAs、GaInAsやこれらの材料からなる複数種含む構造としてもよい。
また、中間層11及び12は真性半導体からなる必要はなく、不純物濃度が1×1016(cm-3)程度のn型半導体(例えばn型GaAs)からなってもよい。この場合、量子ドット21に電子を供給することが可能となる。
また、基板1としてSi基板を用い、量子ドット21としてSiGe量子ドットを用いてもよい。更に、基板1としてInP基板を用い、量子ドット21としてInAs量子ドット又はGaInAs量子ドットを用いてもよい。このように、基板1及び量子ドット21の材料は特に限定されない。
また、中間層の厚さは2種類である必要はなく、3種類以上であってもよい。例えば、半数以上の量子ドットが縦方向に整列しない程度の歪が残る厚さの中間層として、30nm、35nm、40nm及び45nmの4種類が設けられ、その表面において量子ドットに伴う歪が解消されている厚さの中間層として、60nmの1種類が設けられていてもよい。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
光吸収層と、
前記光吸収層を挟む2個の電極層と、
を有し、
前記光吸収層は、複数の量子ドットとこれを覆う中間層との組み合わせを複数組有し、
前記組み合わせは互いに積層されており、
前記中間層の厚さは2種類以上存在し、
前記中間層のうちで最も薄い最薄中間層の厚さは、当該最薄中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において存在する厚さであり、
前記中間層のうちで最も厚い最厚中間層の厚さは、当該最厚中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において消滅する厚さであることを特徴とする量子ドット型赤外線検知器。
(付記2)
前記最薄中間層の厚さは、当該最薄中間層の表面における歪の量が当該最薄中間層上に位置する複数の量子ドットの位置が当該最薄中間層が覆う量子ドットの直上からずれる量となる厚さであることを特徴とする付記1に記載の量子ドット型赤外線検知器。
(付記3)
前記最薄中間層の厚さは、当該最薄中間層の表面における歪の量が当該最薄中間層上に位置する量子ドットの半数以上の位置が当該最薄中間層が覆う量子ドットの直上からずれる量となる厚さであることを特徴とする付記2に記載の量子ドット型赤外線検知器。
(付記4)
前記最薄中間層は、前記最厚中間層よりも多く含まれていることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の量子ドット型赤外線検知器。
(付記5)
連続して積層された複数の前記最薄中間層毎に1つの前記最厚中間層が設けられていることを特徴とする付記4に記載の量子ドット型赤外線検知器。
(付記6)
前記複数の最薄中間層と前記1つの最厚中間層とからなる単位が複数繰り返されていることを特徴とする付記5に記載の量子ドット型赤外線検知器。
(付記7)
第1の電極層を形成する工程と、
前記第1の電極層上に光吸収層を形成する工程と、
前記光吸収層上に第2の電極層を形成する工程と、
を有し、
前記光吸収層を形成する工程において、
複数の量子ドットとこれを覆う中間層との複数の組み合わせを互いに積層したものを設け、
前記中間層の厚さを2種類以上とし、
前記中間層のうちで最も薄い最薄中間層の厚さを、当該中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において存在する厚さとし、
前記中間層のうちで最も厚い最厚中間層の厚さを、当該中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において消滅する厚さとすることを特徴とする量子ドット型赤外線検知器の製造方法。
(付記8)
前記最薄中間層の厚さを、当該最薄中間層の表面における歪の量が当該最薄中間層上に位置する複数の量子ドットの位置が当該最薄中間層が覆う量子ドットの直上からずれる量となる厚さとすることを特徴とする付記7に記載の量子ドット型赤外線検知器の製造方法。
(付記9)
前記最薄中間層の厚さを、当該最薄中間層の表面における歪の量が当該最薄中間層上に位置する量子ドットの半数以上の位置が当該最薄中間層が覆う量子ドットの直上からずれる量となる厚さとすることを特徴とする付記8に記載の量子ドット型赤外線検知器の製造方法。
(付記10)
前記最薄中間層を、前記最厚中間層よりも多く設けることを特徴とする付記7乃至9のいずれか1項に記載の量子ドット型赤外線検知器の製造方法。
(付記11)
連続して積層された複数の前記最薄中間層毎に1つの前記最厚中間層を設けることを特徴とする付記10に記載の量子ドット型赤外線検知器の製造方法。
(付記12)
前記複数の最薄中間層と前記1つの最厚中間層とからなる単位を複数繰り返すことを特徴とする付記11に記載の量子ドット型赤外線検知器の製造方法。
本発明の実施形態に係る量子ドット型赤外線検知器の構造を示す断面図である。 吸収層4の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る量子ドット型赤外線検知器の動作を示す図である。 非特許文献3から引用したグラフである。 本発明の実施形態に係る量子ドット型赤外線検知器を製造する方法を示す断面図である。 図2Aに引き続き、量子ドット型赤外線検知器を製造する方法を示す断面図である。 図2Bに引き続き、量子ドット型赤外線検知器を製造する方法を示す断面図である。 従来の量子ドット型赤外線検知器の構造を示す断面図である。
符号の説明
1:基板
2:バッファ層
3:下部電極層
4:吸収層
5:上部電極層
6:下部電極
7:上部電極
10、11、12:中間層
21:量子ドット

Claims (5)

  1. 光吸収層と、
    前記光吸収層を挟む2個の電極層と、
    を有し、
    前記光吸収層は、複数の量子ドットとこれを覆う中間層との組み合わせを複数組有し、
    前記組み合わせは互いに積層されており、
    前記中間層の厚さは2種類以上存在し、
    前記中間層のうちで最も薄い最薄中間層の厚さは、当該最薄中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において存在する厚さであり、
    前記中間層のうちで最も厚い最厚中間層の厚さは、当該最厚中間層が覆う量子ドットに起因する歪がその表面において消滅する厚さであり、
    前記最薄中間層の組成と前記最厚中間層の組成とが互いに共通していることを特徴とする量子ドット型赤外線検知器。
  2. 前記最薄中間層の厚さは、当該最薄中間層の表面における歪の量が当該最薄中間層上に位置する複数の量子ドットの位置が当該最薄中間層が覆う量子ドットの直上からずれる量となる厚さであることを特徴とする請求項1に記載の量子ドット型赤外線検知器。
  3. 前記最薄中間層は、前記最厚中間層よりも多く含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の量子ドット型赤外線検知器。
  4. 連続して積層された複数の前記最薄中間層毎に1つの前記最厚中間層が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の量子ドット型赤外線検知器。
  5. 前記複数の最薄中間層と前記1つの最厚中間層とからなる単位が複数繰り返されていることを特徴とする請求項4に記載の量子ドット型赤外線検知器。
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