JP4828519B2 - 帯状織物構造体およびその製法 - Google Patents

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Description

本発明は、柔軟で、しかも捩れにくく、生産性にも優れた帯状織物構造体に関するものである。
衣料や鞄等に取り付けるベルト紐や、医療用の牽引ベルト、腰痛ベルト、シートベルト、搬送用ベルト等には、従来から、目的に応じた所定幅を有する帯状の織物構造体が用いられている。このような帯状織物構造体には、その用途にもよるが、一定の強度と柔軟性、そして幅方向に捩れない特性を備えていることが要求される。また、シートベルト用ウェビングとして用いられる場合には、特に、装着時の快適性、リトラクターへの収納・取り出し容易性等が要求される。
そこで、これらの要求に応えるべく、特にシートベルト用ウェビングに関し、多くの提案がなされている。例えば、シートベルト用ウェビングを構成する緯糸として、モノフィラメントを用いることにより、シートベルト用ウェビングの緯方向(幅方向)の剛性を向上させ、スリップガイドによる引き出し時や巻き込み時のウェビングの捻じれを防止し、リトラクターへの収納性を向上させることが提案されている(特許文献1〜3参照)。
また、単糸繊度の異なる2種類のマルチフィラメント糸を混繊及び交絡させたものを緯糸に用いて、緯方向の剛性を向上させたもの(特許文献4参照)や、緯糸に熱硬化性樹脂を付与したもの(特許文献5参照)が提案されている。
米国特許第4107371号公報 特開2000−190812号公報 特開2003−41431号公報 特開2000−264162号公報 特開昭55−116831号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載されているシートベルト用ウェビングは、殆どがニードル織機で製織されており、緯糸は屈曲された状態で2本同時に打ち込まれる。ところが、モノフィラメントは剛性が高く屈曲性が悪いため、上記モノフィラメントを緯糸として打ち込むと、モノフィラメントがウェビングの耳部端面で屈曲した際に糸切れが発生しやすいため、頻繁に製織が中断して生産効率が悪いという問題がある。また、糸切れしなくても、ウェビングの耳部端面にモノフィラメントが若干突出するため、シートベルトとして装着した場合、着用感が悪いという問題もある。
また、特許文献4のものは、単糸繊度の大きいマルチフィラメントと単糸繊度の小さいマルチフィラメントとを混繊して用いるが、上記混繊を均一に行うことは困難であり、工程が煩雑となって生産性が劣るという問題がある。そこで、単糸繊度を小さくして生産性を向上させることも考えられるが、単糸繊度を小さくしたマルチフィラメントでは、緯方向の剛性を高める効果が不充分になってしまう。そして、上記特許文献5のものは、ウェビングを使用しているうちに熱硬化性樹脂が剥離して脱落するため、経時的に、緯方向の剛性が急激に低下するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、繰り返し使用しても、長期にわたって緯方向の剛性が維持されて捩れにくく、しかも柔軟で取り扱いやすいシートベルト用ウェビング等の帯状織物構造体を、効率よく生産することのできる技術の提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、非熱融着性合成繊維と、上記非熱融着性合成繊維より30℃以上軟化点が低い熱融着成分を繊維表面に含む熱融着性合成繊維とを用いて製織される帯状の織物構造体であって、上記織物構造体を構成する緯糸の少なくとも一部に、上記熱融着性合成繊維として、第3成分を共重合したポリエチレンテレフタレート共重合体からなる、軟化点が210℃以下、熱水収縮率(BWS)が10〜40%のポリエステルマルチフィラメントが用いられ、上記熱融着成分の軟化点温度以上で熱処理されることにより、上記熱融着性合成繊維同士もしくは熱融着性合成繊維と非熱融着性合成繊維とが互いに融着固定されている帯状織物構造体を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記ポリエステルマルチフィラメントの最大熱収縮応力が0.1〜1.0cN/dtexである帯状織物構造体を第の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記ポリエステルマルチフィラメントの180℃における乾熱収縮率が15%以上である帯状織物構造体を第の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、帯状織物構造体の緯糸全量に対し5重量%以上含有されている帯状織物構造体を第4の要旨とし、上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、繊維表面に15%以上露出している帯状織物構造体を第5の要旨とし、上記帯状織物構造体が、ニードル織機を用いて製織されたものである帯状織物構造体を第の要旨とする。
そして、本発明は、上記帯状織物構造体を製造する方法であって、ニードル織機を用い、緯糸の少なくとも一部に、熱融着性合成繊維である250〜1500dtexのポリエステルマルチフィラメントを織り込むようにした帯状織物構造体の製法を第の要旨とする。
すなわち、本発明の帯状織物構造体は、緯糸の少なくとも一部に、特定の熱融着性合成繊維が用いられており、熱処理によって、上記熱融着性合成繊維同士もしくは熱融着性合成繊維と非熱融着性合成繊維とが融着固定されて、経緯方向にずれることがない。したがって、このものは、緯方向(幅方向)に捩れにくく、使い勝手がよい。また、上記繊維同士の融着固定によって織物構造体の捩れを防止するのであって、熱融着性合成繊維自身の剛性を高める必要はないため、比較的柔軟で、シートベルト用ウェビングとして用いた場合等に、優れた着用感を得ることができる。また、巻き取ったり引き出しりする際の取り扱いもスムーズとなり、使い勝手がよい。しかも、上記熱融着性合成繊維として、屈曲性に優れたマルチフィラメントを用いることができるため、これを緯糸としてニードル織機で製織する際、高速で打ち込んでも支障がなく、生産性が高いという利点を有する。
なお、本発明の帯状織物構造体のなかでも、特に、上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、帯状織物構造体の緯糸全量に対し5重量%以上含有されているものは、繊維同士の融着固定が充分に形成されており、優れた捩れ防止効果を得ることができる。
また、特に、上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、繊維表面に15%以上露出しているものも、繊維同士の融着固定が充分に形成されており、優れた捩れ防止効果を得ることができる。
また、本発明は、特に、上記熱融着性合成繊維が、第3成分を共重合したポリエチレンテレフタレート共重合体からなり、軟化点が20℃以下、熱水収縮率(BWS)が10〜40%のポリエステルマルチフィラメントであるため、さらに優れた捩れ防止効果と柔軟性とを得ることができる。
また、そのなかでも、上記ポリエステルマルチフィラメントの最大熱収縮応力が0.1〜1.0cN/dtexであるもの、180℃における乾熱収縮率が15%以上であるものは、さらに優れた捩れ防止効果と柔軟性とを得ることができる。
そして、特に、上記帯状織物構造体が、ニードル織機を用いて製織されたものである場合、従来の捩れ防止効果を付加したシートベルト用ウェビング等に比べて優れた生産性を備えている。
また、本発明において、ニードル織機を用い、緯糸の少なくとも一部に、熱融着性合成繊維である250〜1500dtexのポリエステルマルチフィラメントを織り込むようにした帯状織物構造体の製法によれば、特に優れた生産性で、上記帯状織物構造体を製造することができる。
(a)〜(l)は、いずれも本発明に用いることのできる熱融着性マルチフィラメントの断面形状の例を示している。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明の帯状織物構造体は、非熱融着性合成繊維と、上記非熱融着性合成繊維より30℃以上軟化点が低い熱融着成分を繊維表面に含む熱融着性合成繊維とを用いて製織される帯状の織物構造体であって、上記織物構造体を構成する緯糸の少なくとも一部に、上記熱融着性合成繊維が用いられている。
上記非熱融着性合成繊維は、帯状織物構造体を構成する主たる成分であって、目的に応じて、適宜の合成繊維を用いることができる。通常、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維等があげられ、耐候堅牢度、耐候劣化性等の耐候性や寸法安定性の点から、ポリエステル繊維が好適である。なかでも、ホモポリエステルからなるものが特に好適である。
そして、上記非熱融着性合成繊維として、ポリエステルマルチフィラメントを用いる場合、その破断強度が6.0〜10cN/dtex程度、伸度が10〜30%程度であることが好ましい。なお、上記破断強度および伸度は、JIS L−1013法に準じ、島津製作所製のAGS−1KNGオートグラフ引張試験機を用い、試料長20cm、低速引張速度20cm/分の条件で測定することにより得ることができる。
上記ポリエステルマルチフィラメントの樹脂成分としては、ポリエチレンテレフタート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等があげられる。なかでも、コスト、力学的物性のバランスから、ポリエチレンテレフタレートからなるホモポリエステルマルチフィラメントが好適である。
また、上記非熱融着性合成繊維とともに用いられる熱融着性合成繊維は、上記非熱融着性合成繊維の軟化点より30℃以上低い軟化点を有する熱融着成分を繊維表面に含むものでなければならない。
ここで、「軟化点」とは、合成繊維を構成する樹脂が軟化し始める温度をいい、具体的には、JIS K7196法の「熱可塑性プラスチックフィルム及びシートの熱機械分析による軟化温度試験方法」に従って測定される軟化点をいう。
すなわち、上記非熱融着性合成繊維の軟化点と、熱融着性合成繊維の熱融着成分の軟化点が30℃以上差を有することから、両者を用いて製織した織物構造体を熱処理することにより、上記熱融着性合成繊維同士もしくは熱融着性合成繊維と非熱融着性合成繊維とが互いに融着固定されて、互いの交差点、接触点で繊維がずれにくくなり、捩れの発生が防止されるのである。これが、本発明の大きな特徴である。
なお、上記「融着固定」は、必ずしも、上記熱融着成分が液状に融解して接着剤のように相手を固着する必要はなく、その表面の軟化によって、相手繊維との接触面積が増加し、互いの交差点や接触点においてお互いがずれないよう固定された状態になれば足りる。
上記の趣旨から、熱融着成分の軟化点は、120〜220℃であることが好ましく、なかでも、150〜200℃であることが特に好適である。そして、さらに好ましくは、160〜190℃である。すなわち、軟化点が120℃未満では、熱融着性合成繊維を紡糸・製造することが困難になるおそれがあるとともに、この熱融着性合成繊維の樹脂成分が摩耗して経時的に緯方向の剛性が低下するおそれがあるからである。また、軟化点が220℃を超えると、製織後の熱セットに必要な温度が上記熱融着成分の融点に近づくため、非熱融着性合成繊維が熱的ダメージを受けて、ベルト等として要求される所定の強度が得られなくなるおそれがあり、また熱セット温度を適正温度よりも低く設定すると、繊維間に充分な融着固定がなされず、緯方向の捩れ防止効果が得られなくなるおそれがあるからである。
上記熱融着性合成繊維の熱融着成分は、前記非熱融着性合成繊維と同じ種類の樹脂からなるものが好適である。そして、非熱融着性合成繊維をホモポリマーで形成し、上記熱融着成分を、同じポリマーの共重合品にして軟化点を30℃以上、下げたものが好適である。
例えば、非熱融着性合成繊維がポリエステルマルチフィラメントである場合、熱融着成分としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類の共重合品があげられる。また、参考例となるが、非熱融着性合成繊維がポリアミドマルチフィラメントである場合、熱融着成分としては、6ナイロン、12ナイロン、66ナイロン等のポリアミドおよびそれらの共重合品があげられる。
したがって、本発明では、耐候性、寸法安定性の点から、ポリエステル系樹脂同士の組み合わせが好ましく、特に、非熱融着性合成繊維としてホモポリエステルが好ましく、熱融着成分としては、共重合ポリエステルが用いられる
上記熱融着成分として好ましい共重合ポリエステルとしては、テレフタル酸とエチレングリコールを主成分とし、共重合成分として、酸成分であるシュウ酸、マロン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類および/またはヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸とジエチルグリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサンジオール、パラキシレングリコール、ビスヒドロキシエトキシフェニルプロパン等の脂肪族、脂環族または芳香族系ジオール類グリコールとを1種、もしくは2種以上組み合わせたものを所定割合で含有し、所望に応じてパラヒドロキシ安息香酸等のオキシ酸類を50モル%以下の割合で添加した共重合エステルが好適である。
そして、上記のなかでも、特に、テレフタル酸とエチレングリコールにイソフタル酸およびヘキサンジオールを添加して共重合させたポリエステルが好適である。そして、このようなイソフタル酸共重合ポリエステルでは、イソフタル酸成分を10〜30モル%共重合させたものが、融着固定のしやすさおよび製織性の点から好ましい。なお、上記成分モノマーの共重合比率を変えることにより、所望の軟化点となるよう調整することができる。
上記熱融着成分は、本発明の熱融着性合成繊維の繊維表面に、どのような形で存在していてもよいが、繊維表面からの露出割合は、15%以上であることが好適である。すなわち、熱融着成分が繊維表面に15%以上露出していれば、織物構造体の熱処理時に、上記熱融着成分が軟化して、繊維同士の交差点・接触点が融着固定される割合が多くなり、より充分な捩れ防止効果が得られるからである。
上記熱融着性合成繊維において、その繊維表面に熱融着成分が露出した形態としては、例えば、(1)繊維全体が上記熱融着成分で構成された合成繊維、(2)熱融着成分のみからなる合成繊維もしくは熱融着成分を含む合成繊維を、非熱融着性合成繊維と引き揃えた合成繊維、(3)熱融着成分と、非熱融着成分(上記熱融着成分より軟化点が30℃以上高いもの)とを複合した複合繊維、等があげられる。なお、これらは、いずれもマルチフィラメントの形態で用いることが、製織性、柔軟性等の点で好適である。
上記(1)の、繊維全体が上記熱融着成分で構成された合成繊維としては、例えば、特開2004−232159に記載されている高収縮ポリエステル繊維等が好適である。より具体的には、イソフタル酸と2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンを共重合してなるポリエチレンテレフタレートを、SPD法によって紡糸した熱収縮性のポリエステル繊維等があげられる。
上記(1)の、繊維全体が上記熱融着成分で構成された合成繊維としては、上記のような第3成分を共重合した共重合ポリエステルマルチフィラメントからなり、軟化点が20℃以下、熱水収縮率(BWS)が10〜40%のポリエステルマルチフィラメントが好適である(以下、高収縮ポリエステルマルチフィラメントという)。この場合、製織後に熱処理を程すと、熱融着成分の収縮応力により、それぞれの単糸フィラメント間の空隙が埋まり、帯状にモノフィラメント化し易い。このような形でモノフィラメント化すると、融着性合成繊維と非融着性合成繊維との融着固定が充分となり、帯状構造物の緯糸に用いた際、柔軟性を保ちながら適度な剛性が得られ、より優れた捩れ防止効果と着用感が得られる。上記高収縮ポリエステルマルチフィラメントの熱水収縮率(BWS)は、20〜40%のものが特に好適であり、より優れた捩れ防止効果と着用感が得られる。高収縮ポリエステルマルチフィラメントは、夏場のトラックなど、高温での過酷な条件の輸送中にはボビン巻の場合にはボビンが変形しやすい場合があり、このような場合の取扱いが容易な点からは、BWSは、20%以下のものが好適に用いられる。
上記高収縮ポリエステルマルチフィラメントの最大熱収縮応力は、柔軟性を備えながら、適度に収縮して帯状構造物に剛性を得やすい点から、0.1〜1.0cN/dtexが好ましい。この範囲であれば、さらに優れた捩れ防止効果と柔軟性が得られる。
また、シートベルト用ウェビング等の場合、熱セットは通常200℃程度で行うことが多く、上記高収縮ポリエステルマルチフィラメントの130℃における乾熱収縮率は、15%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、また180℃における乾熱収縮率は、15%以上が好ましく、20%以上がより好ましい。この範囲であると、緯方向の剛性が得られやすく、より優れた捩れ防止効果が得られる。なお、緯糸の折り返し部である耳部端面が突出を防止して良好な品質を保つ点から、上限は、通常50%程度であることが好適である。
上記高収縮ポリエステルマルチフィラメントの極限粘度〔η〕は、適度な収縮応力を得やすい点から、0.6〜0.8が好ましく、なかでも、0.65〜0.75が好ましい。上記高収縮ポリエステルマルチフィラメントにおいて、繊度は100〜1,000dtex程度が好適であり、単糸繊度は3〜25dtex程度が好適であり、そのフィラメント数は8〜200程度のものが好適である。すなわち、これらの範囲内であれば、優れた生産性で帯状織物構造体を得ることができるからである。
また、上記(2)の、熱融着成分のみ/もしくは熱融着成分を含む合成繊維を非熱融着性合成繊維と引き揃えた合成繊維は、引き揃えた後に、交絡処理によって混繊したり、合糸したり、追撚やカバリングを行って収束させたものが好適である。
上記熱融着成分のみ/もしくは熱融着成分を含む合成繊維としては、上記(1)のものや上記(3)のものが好適に用いられる。
さらに、上記(3)の、2成分系の複合繊維としては、芯部が非熱融着成分からなり鞘部が熱融着成分からなる芯鞘型複合フィラメントとしては、完全な芯鞘構造になっているものの他、少なくとも熱融着成分の一部が表面に露出した構成になっている各種の複合形態のものがあげられる。例えば図1(a)〜(l)に示すような断面形状の複合繊維があげられる。なお、これらの図において、斜線部分が熱融着成分で形成されている部分を示し、白色部分が非熱融着成分で形成されている部分を示している。また、断面の輪郭形状も、必ずしも円形である必要はなく、楕円形、中空、三角形、四角形、星形等、各種の異形断面形状のものを用いることができる。
なお、これらの複合繊維のなかでも、特に、その熱融着成分が、繊維表面に40%以上露出しているものが好適である。そして、特に、捩れ防止効果の安定性の点から、図1(a)に示すような、鞘に熱融着成分を配し、芯に非熱融着成分を配した芯鞘型複合繊維を用いることが好適である。
上記芯鞘型複合繊維を用いる場合、鞘の熱融着成分としてイソフタル酸共重合ポリエテスルを用い、芯の非熱融着成分としてホモポリエステルを用いた芯鞘型複合ポリエステルマルチフィラメントが最適である。この場合、芯/鞘の比率は、容積基準で5/1〜1/5に設定することが好ましく、特に3/1〜1/2に設定することが好ましい。
そして、上記複合繊維において、単糸繊度は3〜25dtex程度のものが好適であり、そのフィラメント数は8〜200程度のものが好適である。すなわち、これらの範囲内であれば、優れた生産性で帯状織物構造体を得ることができるからである。
本発明の帯状織物構造体は、上記非熱融着性合成繊維および熱融着性合成繊維を用いて製織することにより得ることができる。このとき、上記熱融着性合成繊維は、少なくとも緯糸の一部として用いなければならない。
上記帯状織物構造体の緯糸の繊度は、シートベルト用ウェビング等として用いる場合の着用感やリトラクターへの収納性を考慮すれば、500〜3000dtexに設定することが好適である。すなわち、500dtex未満では、緯方向の剛性を向上させる効果が不充分となるおそれがあり、逆に、3000dtexを超えると、経方向の剛性が強くなりすぎて柔軟性が損なわれるおそれがあるからである。そして、なかでも、1000〜2600dtexに設定することが、織物構造体の経方向と緯方向の剛性のバランスに優れたものが得られ、特に好適である。
また、上記熱融着性合成繊維の単糸繊度は、3〜25dtexであることが好ましい。すなわち、単糸繊度が3dtex未満では、紡糸・生産性が低下するおそれがあるとともに、緯方向の剛性および耐摩耗性が不足するおそれがあり、逆に、単糸繊度が25dtexを超えると、単糸の剛性が大きくなりすぎて、やはり生産性が低下するおそれがあるとともに、織物構造体の耳部端面から単繊維が突出して、シートベルト用ウェビング等の用途に用いた場合に着用感が悪くなるおそれがあるからである。そして、なかでも、単糸繊度が5〜12dtexのポリエステルマルチフィラメントを用いることが特に好適である。
そして、本発明では、上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、帯状織物構造体の緯糸全量に対し5重量%以上含有されていることが好ましい。すなわち、熱融着成分が5重量%より少ないと、融着固定に用いられる熱融着成分が少なすぎて目的とする緯方向の捩れ防止効果および耐摩耗性が不充分となるおそれがあるからである。また、熱融着成分が多すぎると、経方向の剛性が強くなりすぎて取り扱い性が悪くなったり、シートベルト用ウェビングとして用いた場合に着用感が悪くなったりするおそれがあるが、その好ましい含有割合は、熱融着性合成繊維の形態に左右される。例えば、前記芯鞘型複合繊維を用いる場合、その好適な含有割合は、緯糸全量に対し、5〜20重量%、より好ましくは10〜15重量%である。また、非熱融着性合成繊維と熱融着性合成繊維とを引き揃えた糸を用いる場合は、緯糸の全量にこの引き揃え糸を用い、緯糸に対し5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%の熱融着成分が含有されるようにしたものが好適である。
なお、本発明の帯状織物構造体の製織は、ニードル織機、レピア織機、シャトル織機等、細幅織物に用いることのできるどのような織機を用いてもよいが、なかでも、緯糸を、折り返した状態で一度に2本打ち込めるニードル織機を用いることが、生産性の点から好ましく、安価に製造することができる。
なお、上記ニードル織機において、上記熱融着性合成繊維を、緯糸の少なくとも一部に打ち込む場合、この熱融着性合成繊維としてマルチフィラメントを用いているため、屈曲性に優れ、折り返し部となる耳部端面で糸切れを生じたり突出したりすることがな、良好な品質のものを高い生産性で製造することができる。そして、この帯状織物構造体をシートベルト用ウェビングとして用いる場合、打ち込む緯糸の繊度は、シートベルトとして着用したときの着用感や、リトラクターへの収納性の点から、250〜1500dtexが好適である。なかでも、500〜1300dtexであると、経方向と緯方向でバランスよく剛性を発現しやすい。
なお、ニードル織機では、緯糸は、2本折り返された状態で一度に筬打ちされるため、製織後の織物における緯糸繊度は、上記打ち込み時の繊度の2倍となり、好ましくは500〜3000dtex、より好ましくは1000〜2600dtexとなる。
本発明の帯状織物構造体の経糸の繊度は、特に限定するものではないが、シートベルト用ウェビングとして用いる場合に強度、耐磨耗性及び柔軟性を備えたものとしやすい点から、非融着性合成繊維の場合、300〜3000dtex程度が好ましく、より好ましくは、500〜2000dtexとなる。この場合、単糸繊度は1〜25dtex、なかでも、4〜17dtexが好ましい。また、融着性合成繊維を用いる場合の繊度は、50〜500dtex程度であることが好ましい。
なお、本発明の帯状織物構造体の経糸がマルチフィラメントの場合は、強度と製織性を兼ね備えたものとしやすい点から、100〜500T/m程度の撚りをかけたものが好ましい。すなわち、この範囲であれば、追撚によるマルチフィラメントの強度低下が少なく、しかも、一定の甘い撚りをかけることによりマルチフィラメントに収束性をもたせることができるので、製織性に優れる。また経糸の打ち込み本数を増やすことができるため、容易に高密度の帯状構造物を容易に得ることができることとなり、高強度で耐磨耗性に優れたシート用ウェビングを得ることができる。
そして、本発明の帯状織物構造体の織構造は、特に限定するものではないが、通常、綾織、平織、袋織等、各種の織構造を選択することができる。なかでも、ベルト類に適用するには、綾織が好適である。
また、本発明の帯状織物構造体の織密度は、特に限定するものではないが、下記式に示す経糸CFと緯糸CFの和(トータルCF)は、シートベルトに用いた際の着用感やリトラクターへの収納性の点から、5,000〜30,000程度であることが好適である。より好ましくは、8,000〜20,000である。なお、経糸CFは3,000〜29500程度が好ましく、緯糸CFは500〜2000程度が好ましい。通常、シートベルト用ウェビングに用いる際には、経糸CFは、緯糸CFより大きく、経方向に強度をもたせて厚みを薄くし、着用感やリトラクターへの収納性の優れたものを得ることになる。本発明のような融着性合成繊維を緯糸に用いると、経糸や緯糸の打ち込み本数が少なくても、強度、耐磨耗性、剛性及び、柔軟性を備えることができるので、同じ性能のものであれば、通常のシート用ウエビングより、トータルCFを低減することができ、この点においても生産性は向上する。
Figure 0004828519
また、上記帯状織物構造体に用いられる合成繊維には、熱融着性、非熱融着性を問わず、その材料樹脂に、少量の酸化チタン、酸化珪素、炭酸カルシウム、窒化珪素、酸化アルミニウム、タルク、クレー等の無機粒子類の他、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、金属イオン封鎖剤、各種可塑剤等を、合成繊維製造に支障がなく力学的物性を損なわない範囲で、添加することができる。
さらに、本発明の帯状織物構造体の染色は、製織後に、高圧下、分散染料等を用いて染色してもよいが、例えば非熱融着性合成繊維としてホモポリエステルマルチフィラメントを用い、熱融着性合成繊維としてポリエステル共重合品マルチフィラメントを用いる場合等において、耐光堅牢度に優れる原着糸を用いると、長期にわたって所望の色を維持することができ、好適である。上記原着方法としては、樹脂重合時に着色剤を添加する方法、着色剤を高濃度含有するマスターチップとベースチップをブレンドして紡糸する方法等、何れの着色剤添加方法を選択してもよい。なかでも、生産コスト等の理由から、マスターチップを使用したチップブレンド方式が好適である。
そして、本発明の帯状織物構造体には、熱融着性合成繊維の熱融着成分を軟化させるために熱処理が施されるが、その熱処理温度は、帯状織物構造体の用途等に応じて要求される所望の緯方向の剛性が得られるような適宜の温度に設定される。なお、経糸に非熱融着性合成繊維としてポリエステルマルチフィラメントを使用する場合は、結晶化温度より高い温度で内部構造を安定させるために、たとえば180〜220℃、なかでも180〜200℃で熱処理を行うことが好ましい。
また、帯状織物構造体をシートベルト用ウェビングに用いる場合、帯状織物構造体には、製織後にウェビングの力学的性質を調整するために、高張力下、200℃前後の温度で熱セットを行うが、この熱セットが、本発明における「熱処理」を兼ねるため、特別な工程を追加することなく、本発明の、繊維同士が融着固定された帯状織物構造体を得ることができる。
さらに、本発明の帯状織物構造体には、必要に応じて、低摩擦化処理を施すことができる。すなわち、シートベルト用ウェビング等として用いる場合、その滑りをよくしてリトラクターへの収納性を良好にすることが好適だからである。ここで使用される低摩擦化処理剤としては、ポリエーテル化合物を含有する処理剤が好ましい。そして、これらの低摩擦化処理剤は、帯状織物構造体を製織するいずれの工程で付与してもよいし、帯状織物構造体が得られた後に付与するようにしてもよい。
このようにして得られる本発明の帯状織物構造体は、緯糸の少なくとも一部に、熱融着性合成繊維が用いられており、熱処理によって、上記熱融着性合成繊維同士もしくは熱融着性合成繊維と非熱融着性合成繊維とが融着固定されて、経緯方向にずれることがない。したがって、このものは、緯方向(幅方向)に捩れにくく、使い勝手がよい。また、上記繊維同士の融着固定によって織物構造体の捩れを防止するのであって、熱融着性合成繊維自身の剛性を高める必要はないため、比較的柔軟で、シートベルト用ウェビングとして用いた場合等に、優れた着用感を得ることができる。また、リトラクターへの収納や引き出し等の取り扱いもスムーズとなり、使い勝手がよい。しかも、上記熱融着性合成繊維として、屈曲性に優れたマルチフィラメントを用いることができるため、これを緯糸としてニードル織機で製織する際、高速で打ち込んでも支障がなく、生産性が高いという利点を有する。
つぎに、本発明の実施例と参考例、比較例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、極限粘度、熱水収縮率(BWS)、最大熱収縮応力、乾熱収縮率は、以下の方法で測定した。
〔極限粘度〕
極限粘度〔η〕は、フェノール/テトラクロロエタン=6/4の混合溶剤中20℃にて常法により測定した。
〔熱水収縮率(BWS)〕
荷重を2mg/dtex掛けた試料長500mmの糸を沸騰水中に15分間浸漬し、次いで風乾した後に次式により収縮率を求めた。
BWS(%)=[(初期試料長―収縮後の試料長)/初期試料長]×100
〔最大熱収縮応力〕
カネボウエンジニアリング製の熱応力測定機KE−2Sを用い、試料長を100m、初期荷重として1/50g/dtex掛け、120℃/分の昇温速度で室温から250℃まで昇温した場合の温度に対する応力の曲線を描き、最大応力値(cN/dtex)を最大熱収縮応力とした。
〔乾熱収縮率〕
JISL10138.18.2b)フィラメント収縮率(B法)にて、130℃、180℃の条件で乾熱収縮率(%)を求めた。
参考例1〕
経糸として、1670dtex/144f、破断強度8.4cN/dtex、伸度12%の黒色に原着されたポリエステルマルチフィラメントを、経密度390本/2.54cmに配し、緯糸として、280dtex/16fの鞘成分にイソフタル酸を25モル%共重合させたポリエチレンテレフタレート(軟化点185℃)、芯成分には極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレート(融点240℃)からなる芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメント(カネボウ合繊社製、ベルカップル〔登録商標〕、芯/鞘比率=3/2)と720dtex/72f(軟化点240℃)、破断強度6.5cN/dtex、伸度20%のポリエステル繊維を引き揃えにて、幅5cm、緯密度20本/2.54cmでニードル織機を用いてウェビングを製織した。つぎに、上記ウェビングを、200℃の温度下において熱処理を行い、上記鞘成分を溶融して、周囲のポリエステル繊維を融着固定することにより、目的とする帯状織物構造体を得た。
〔実施例
緯糸として、上記参考例1の芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメントの代わりに、280dtex/48fのイソフタル酸を5モル%、2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンを5モル%共重合させた共重合成分を全量使用したポリエステルマルチフィラメント(軟化点200℃、極限粘度0.69、最大熱収縮応力0.23cN/dtex、BWS23%、130℃乾熱収縮率21%、180℃乾熱収縮率30%)を使用した以外は、上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
参考
参考例1の芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメントの代わりに、167dtex/48fの、鞘成分にイソフタル酸を25モル%共重合させたポリエチレンテレフタレート(軟化点185℃)、芯成分には極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレート(軟化点240℃)からなる芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメント(カネボウ合繊社製、ベルカップル〔登録商標〕、芯/鞘比率=2/1)を使用した以外は、上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
参考
緯糸として、110dtex/24fの、鞘成分にイソフタル酸を25モル%共重合させたポリエチレンテレフタレート(軟化点185℃)、芯成分に極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレート(軟化点240℃)からなる芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメント(カネボウ合繊社製、ベルカップル〔登録商標〕、芯/鞘比率=1/1)とを引き揃えて製織を行った。それ以外は上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
参考
緯糸として、図1の(e)に示す断面形状で、280dtex/24fの、十字部分(白色分)にイソフタル酸を25モル%共重合させたポリエチレンテレフタレート(軟化点185℃)、その他の部分(斜線部分)に極限粘度0.68のポリエチレンテレフタレート(軟化点240℃)からなる複合型熱融着ポリエステルマルチフィラメント(熱融着成分の露出率35%)と、720dtex/72fで破断強度6.5cN/dtex、伸度20%のポリエステルマルチフィラメント(軟化点240℃)を引き揃えて製織を行った。それ以外は上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
〔比較例1〕
緯糸として330dtexのモノフィラメントを用いた。それ以外は、上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
〔比較例2〕
緯糸として、1100dtex/96fで破断強度6.5cN/dtex、伸度20%のポリエステルマルチフィラメント(軟化点240℃)のみで製織を行った。それ以外は上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
これらの実施例品、比較例品(参考例品を含む)について、緯方向の剛性、耐摩耗性・摩耗後の強度保持率、ウェビング収納・引き出し性、ウェビング生産性、破断強度・伸度、快適性(柔軟性・着用感)について、下記の方法に従って評価した。その結果を、後記の表1に併せて示す。
〔緯方向の剛性〕
JIS L−1096 8.20.3 曲げ反発性 C法(ループ圧縮法)に従い、緯方向のみのループ硬さと曲げ反発率の測定を行い、下記のとおり評価した。
ループ硬さが2N以上、曲げ反発率が20%以下のもの …◎
ループ硬さが2N以上、曲げ反発率が20%を超えるもの…○
ループ硬さが2N未満、曲げ反発率が20%以下のもの …△
ループ硬さが2N未満、曲げ反発率が20%を超えるもの…×
〔耐摩耗性・摩耗後の強度保持率〕
JIS D−4604に従って摩耗後の強度保持率を測定し、下記のとおり評価した。
摩耗後の強度保持率が85%以上のもの …○
摩耗後の強度保持率が80%以上85%未満のもの…△
摩耗後の強度保持率が80%未満のもの …×
〔ウェビング収納・引き出し性〕
1999年製フォルクワーゲン車のAutoliv社製リトラクターに、実施例品および比較例品の帯状織物構造体(幅5cm、長さ3m)と50gの錘を取り付け、1m引き出し、180°の捩れを加え、スムーズにリトラクター内に収納されるか否かのテストを50回行った。そして、1回も失敗なく収納できたものを○、1〜2回収納に失敗したものを△、3回以上収納に失敗したものを×とした。
〔ウェビング生産性〕
ニードル織機において、2時間製織を行い、1分間当たりの平均製織長を求め、下記のとおり評価した。なお、製織を開始する前に、事前に1、2時間、適正製織条件出しを行った後、製織を行った。
平均製織長が2.5m/分以上のもの …◎
平均製織長が2.0m/分以上2.5m/分未満のもの…○
平均製織長が1.5m/分以上2.0m/分未満のもの…△
平均製織長が1.5m/分未満のもの …×
〔快適性(柔軟性・着用感)〕
実施例品および比較例品の帯状織物構造体(幅5cm、長さ3m)をシートベルト用ウェビングとして、一般的な乗用車にそれぞれ装備した。そして、モニター各5名(20〜50歳台の男子4名と女子1名)がそれぞれ2時間のドライブを行い、快適性の指標として、シートベルトの柔軟性と着用感の2つについて、下記のとおり官能評価を行った。なお、ドライバーの上着は肌着に近い着衣(Tシャツ、ブラウス、ポロシャツ等)のみでドライブを行った。
・柔軟性
柔軟性に不満をもったものが1名以下のもの…○
柔軟性に不満をもったものが2名以上のもの…×
・着用感
着用感に不満をもったものが1名以下のもの…○
着用感に不満をもったものが2名以上のもの…×
Figure 0004828519
参考例1、のものは、柔軟性を保ったまま、緯方向の剛性に優れたものであった。ウェビング収納・引き出し性も良好であった。参考のものは、参考例1のものに緯方向の剛性およびウェビング収納・引き出し性が劣るもののシートベルトとして着用したときに快適であった。実施例のものは、柔軟性を保ったまま、緯方向の剛性も良好であり、ウェビング収納・引き出し性が優れていた。また参考例1のものよりも、実施例のもののほうが柔軟性が良好で、着用感は快適であった。
〔実施例
緯糸として、上記参考例1の芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメントの代わりに、280dtex/48fのイソフタル酸を5モル%、2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンを5モル%共重合させた共重合成分を全量使用したポリエステルマルチフィラメント(軟化点200℃、極限粘度0.69、最大熱収縮応力0.15cN/dtex、BWS13%、130℃乾熱収縮率13%、180℃乾熱収縮率12%)を使用した以外は、上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
〔実施例
緯糸として、上記参考例1の芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメントの代わりに、280dtex/48fのイソフタル酸を3モル%、2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンを3モル%共重合させた共重合成分を全量使用したポリエステルマルチフィラメント(軟化点210℃、極限粘度0.69、最大熱収縮応力0.12cN/dtex、BWS10%、130℃乾熱収縮率11%、180℃乾熱収縮率15%)を使用した以外は、上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
得られた帯状織物構造体は、実施例のもののほうが剛性が優れていたが、柔軟で着用感の良好なものが得られた。
参考
緯糸として、上記参考例1の芯鞘型熱融着ポリエステルフィラメントの代わりに、280dtex/48fのイソフタル酸を5モル%、2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンを5モル%共重合させた共重合成分を全量使用したポリエステルマルチフィラメント(軟化点200℃、極限粘度0.69、最大熱収縮応力0.10cN/dtex、BWS5%、130℃乾熱収縮率6%、180℃乾熱収縮率12%)を使用した以外は、上記参考例1と同様にして、目的とする帯状織物構造体を得た。
得られた帯状織物構造体は、実施例のもののほうが剛性が優れていたが、柔軟で着用感の良好なものが得られた。
実施例3および参考例5で得られたもののについて、緯方向の剛性、耐摩耗性・摩耗後の強度保持率、ウェビング収納・引き出し性、ウェビング生産性、破断強度・伸度、快適性(柔軟性・着用感)について表2に示す。
Figure 0004828519

Claims (7)

  1. 非熱融着性合成繊維と、上記非熱融着性合成繊維より30℃以上軟化点が低い熱融着成分を繊維表面に含む熱融着性合成繊維とを用いて製織される帯状の織物構造体であって、上記織物構造体を構成する緯糸の少なくとも一部に、上記熱融着性合成繊維として、第3成分を共重合したポリエチレンテレフタレート共重合体からなる、軟化点が210℃以下、熱水収縮率(BWS)が10〜40%のポリエステルマルチフィラメントが用いられ、上記熱融着成分の軟化点温度以上で熱処理されることにより、上記熱融着性合成繊維同士もしくは熱融着性合成繊維と非熱融着性合成繊維とが互いに融着固定されていることを特徴とする帯状織物構造体。
  2. 上記ポリエステルマルチフィラメントの最大熱収縮応力が0.1〜1.0cN/dtexである請求項1記載の帯状織物構造体。
  3. 上記ポリエステルマルチフィラメントの180℃における乾熱収縮率が15%以上である請求項1記載の帯状織物構造体。
  4. 上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、帯状織物構造体の緯糸全量に対し5重量%以上含有されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の帯状織物構造体。
  5. 上記熱融着性合成繊維の熱融着成分が、繊維表面に15%以上露出している請求項1〜4のいずれか一項に記載の帯状織物構造体。
  6. 上記帯状織物構造体が、ニードル織機を用いて製織されたものである請求項1〜5のいずれか一項に記載の帯状織物構造体。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の帯状織物構造体を製造する方法であって、ニードル織機を用い、緯糸の少なくとも一部に、熱融着性合成繊維である250〜1500dtexのポリエステルマルチフィラメントを織り込むようにしたことを特徴とする帯状織物構造体の製法。
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