JP4828142B2 - 新規な融合ピラゾリル化合物 - Google Patents

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Description

本願は、2004年3月26日に出願された、米国仮出願第60/557,098号の優先権を主張する。そして本発明は、新規な融合ピラゾリル化合物およびそれを含む医薬組成物に関する。
背景
癌は、無制限の過剰な細胞増殖に起因する、悪性組織の異常な塊である。癌細胞は、細胞分裂における正常な抑止を無視して、再生産する。癌細胞は、通常は他の細胞のために確保されている領域に侵入し、コロニーを形成する。これらの作用の組み合わせによって、癌は多くの場合に致命的となる。
化学療法は、癌の治療における標準的な手法の1つである。手術が不可能な、または転移形態の癌を治療することは特に重要である。多くの化学療法薬が開発されている。しかしながら、より効果的な抗癌薬に対する強い要求は依然として存在する。
要約
本発明は、一群の新規な融合ピラゾリル化合物が、癌細胞の増殖を阻害するという驚くべき知見に基づくものである。
本発明の一形態は、グループIの融合ピラゾリル化合物に関する。これらの化合物はそれぞれ、下記式:
式中、Aは下記式:
の基であり、この際、nは0、1、2、または3であり、
Ar、Ar、およびArは、それぞれ独立して、フェニル、チエニル、フリル、ピロリル、ピリジル、またはピリミジニルであり;並びに、
、R、R、R、R、およびRの少なくとも1つは(CRX(CRYであり、残りはそれぞれ独立して、R、ニトロ、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)SR、−C(O)NR、−(CHOR、−(CHSR、−(CHCN、もしくは−(CHNRC(O)Rである、または、RおよびRはともに、もしくはRおよびRはともに、もしくはRおよびRはともに、−O(CHO−であり;ここで、Xは、−O−、−S−、−NRa’−、−CRa’b’−、−O−C(O)−、もしくは−C(O)−O−であり、Ra’およびRb’は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、もしくはアリールであり;Yは、−C(O)ORc’、−NRc’d’、−C(O)NRc’d’、−SOc’、−SONRc’d’、−SONRc’d’、もしくは−P(O)(ORc’)(ORd’)であり、Rc’およびRd’は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、もしくはアリールであり、またはNRc’d’は、1〜3個のへテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく;R、R、R、およびRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキル、またはアリールであり;RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアリールであり;mは、0、1、2、3、4、5、または6であり;pは、0、1、2、3、4、5、または6であり;およびqは、0、1、2、3、4、5、または6である、
で表されるか、当該化合物の塩である。
グループIの化合物の好ましいサブセットは、Arが2’−フリルであることを特徴とする。これらの化合物のいくつかにおいては、Rが水素原子であり、Rが(CRX(CRYである。ここで、Xは、−CRa’b’−、−O−、−S−、−NRa’−、−O−C(O)−、または−C(O)−O−であってもよく;そしてYは、−NRc’d’または−COOHであってもよい。また、Rの結合位置はフリルの5位であることが好ましく、さらに、Rc’およびRd’は、水素原子またはアルキルであることが好ましく、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
グループIの化合物の他の好ましいサブセットは、Arがフェニルであることを特徴とする。これらの化合物のいくつかにおいては、AがCHPhであり、そしてRおよびRのいずれかが(CRX(CRYであり、ここで、Xは、−CRa’b’−、−O−、−S−、−NRa’−、−O−C(O)−、または−C(O)−O−であってもよく;そしてYは、−COOHまたは−NRc’d’であってもよい。さらに、Rc’およびRd’は、水素原子またはアルキルであることが好ましく、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
グループIの化合物のいくつかの例を、以下に示す。
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物1)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、ナトリウム塩(化合物2)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物3)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物4)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物5)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物6)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メチル−1H−フロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物7)、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−チエノ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物8)、
コハク酸モノ−[4−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)ベンジル]エステル(化合物9)、
コハク酸モノ−[5−(1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物10)、
コハク酸モノ−[5−(6−メトキシ−1−フェニル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物11)、
コハク酸モノ−[5−(1−(4−ブロモ−フェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物12)、
{2−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]−エチル}−ジメチルアミン(化合物13)、
[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]酢酸(化合物14)、
5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]酢酸(化合物15)、
3−[5’−(β−ジメチルアミノエトキシ)メチル−2’−フリル]−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾール(化合物16)、または、
コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、アンモニウム塩(化合物17)。
本発明の他の形態は、グループIIの融合ピラゾリル化合物に関する。これらの化合物はそれぞれ、下記式:
式中、Aは水素原子またはアルキルであり;
Ar、およびArは、それぞれ独立して、フェニル、チエニル、フリル、ピロリル、ピリジル、またはピリミジニルであり;並びに、
、R、R、およびRの少なくとも1つは(CRX(CRYであり、残りはそれぞれ独立して、R、ニトロ、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)SR、−C(O)NR、−(CHOR、−(CHSR、−(CHCN、もしくは−(CHNRC(O)Rである、または、RおよびRはともに、もしくはRおよびRはともに、もしくはRおよびRはともに、−O(CHO−であり;ここで、Xは、−O−、−S−、−NRa’−、−CRa’b’−、−O−C(O)−、もしくは−C(O)−O−であり、Ra’およびRb’は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、もしくはアリールであり;Yは、−C(O)ORc’、−NRc’d’、−C(O)NRc’d’、−SOc’、−SONRc’d’、−SONRc’d’、もしくは−P(O)(ORc’)(ORd’)であり、Rc’およびRd’は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、もしくはアリールであり、またはNRc’d’は、1〜3個のへテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく;R、R、R、およびRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキル、またはアリールであり;RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアリールであり;mは、0、1、2、3、4、5、または6であり;pは、0、1、2、3、4、5、または6であり;およびqは、0、1、2、3、4、5、または6である、
で表されるか、当該化合物の塩である。
グループIIの化合物の好ましいサブセットは、Arが2’−フリルであり、そしてRおよびRのいずれかが(CRX(CRYであることを特徴とする。これらの化合物のいくつかにおいては、Rが水素原子であり、Rがフリルの5位に結合した(CRX(CRYであり、ここで、Xは、−CRa’b’−、−O−、−S−、−NRa’−、−O−C(O)−、または−C(O)−O−であってもよく;そしてYは、−COOHまたは−NRc’d’であってもよい。この際、Rc’およびRd’は、水素原子またはアルキルであることが好ましく、同一であってもよいし、異なっていてもよい。グループIIの化合物の他のサブセットは、Arがフェニルであることを特徴とする。
本発明のさらに他の形態は、グループIIIの融合ピラゾリル化合物に関する。これらの化合物はそれぞれ、下記式:
式中、Aは下記式:
の基であり、この際、nは0、1、2、または3であり、
Ar、Ar、およびArは、それぞれ独立して、フェニル、チエニル、フリル、ピロリル、ピリジル、またはピリミジニルであり;並びに、
、R、R、R、R、およびRの少なくとも1つは(CRX(CRYであり、残りはそれぞれ独立して、R、ニトロ、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)SR、−C(O)NR、−(CHOR、−(CHSR、−(CHCN、もしくは−(CHNRC(O)Rである、または、RおよびRはともに、RおよびRはともに、もしくはRおよびRはともに、−O(CHO−であり;ここで、Xは−C(O)−N−であり;Yは、−C(O)ORc’であり、Rc’は、水素原子、アルキル、もしくはアリールであり、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキル、またはアリールであり;RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアリールであり;mは、0、1、2、3、4、5、または6であり;pは、0、1、2、3、4、5、または6であり;およびqは、0、1、2、3、4、5、または6である、
で表されるか、当該化合物の塩である。
グループIIIの化合物の好ましいサブセットは、Arが2’−フリルであることを特徴とする。これらの化合物のいくつかにおいては、RおよびRのいずれかが(CRX(CRYである。好ましくは、Rが水素原子であり、Rが(CRX(CRYである。この際、R4の結合位置は、フリルの5位であることが好ましい。なお、pは0であってもよく、qは1または2であってもよい。さらに、Aは、好ましくはCHPhである。
「アルキル」の語は、1〜10個の炭素原子を含有する、直鎖状または分枝鎖状の炭化水素を意味する。アルキル基の例としては、以下に制限されないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、およびt−ブチルが挙げられる。
「アリール」の語は、6炭素の単環、10炭素の二環、14炭素の三環の、芳香族性環状システムを意味する。アリール基の例としては、以下に制限されないが、フェニル、ナフチル、およびアントラセニルが挙げられる。
本明細書中に記載の「アルキル」および「アリール」は、置換体および非置換体の双方を含む。置換基の例としては、以下に制限されないが、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、アルコキシカルボニル、アミド、カルボキシ、アルカンスルホニル、アルキルカルボニル、カルバミド、カルバミル、カルボキシル、チオウレイド、チオシアナート、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシ、アリール、ヘテロアリール、シクリル、ヘテロシクリルが挙げられ、この際、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルオキシ、アリール、ヘテロアリール、シクリル、およびヘテロシクリルは、さらに置換されていてもよい。
上記の融合ピラゾリル化合物は、化合物それ自体に加えて、当該化合物の塩をも含む。かような塩は、例えば、融合ピラゾリル化合物上の負に荷電した置換基(例えば、カルボキシレート)とカチオンとの間で形成されうる。適当なカチオンとしては、以下に制限されないが、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛イオン、およびテトラメチルアンモニウムイオンのようなアンモニウムカチオンが挙げられる。同様に、正に荷電した置換基(例えば、アンモニウム)は、負に荷電した対イオンと塩を形成しうる。適当な対イオンとしては、以下に制限されないが、クロライド、ブロマイド、イオダイド、サルフェート、ニトレート、ホスフェート、またはアセテートが挙げられる。
本発明の融合ピラゾリル化合物は、癌細胞の増殖を阻害しうる。従って、本発明の他の形態は、癌を治療する方法、すなわち、投与を必要とする患者に対して、1以上の本発明の融合ピラゾリル化合物の有効量を投与する方法に関する。また、1以上の融合ピラゾリル化合物の有効量、および製薬上許容しうる担体を含有する医薬組成物、並びに、癌を治療するための医薬の製造におけるかような組成物の使用もまた、本発明の範囲に包含される。
本発明のいくつかの実施形態の詳細を以下に説明する。本発明の他の特徴、目的、および利点は、詳細な説明から、並びに特許請求の範囲から明らかであろう。
詳細な説明
上記の融合ピラゾリル化合物は、本技術分野の当業者に周知の手法により調製されうる。より詳細には、1以上の官能基を有する融合ピラゾリル化合物は、文献に記載の方法に従って、調製されうる(例えば、米国特許第5,574,168号および米国特許第6,162,819号を参照)。この融合ピラゾリル化合物はさらに、置換反応やカップリング反応のような単純な変換を介して自身の官能基の1以上を修飾することによって、本発明の化合物へと変換される。化合物1、2、13、14、および17は、以下のように合成される(スキーム1も参照)。
まず、ベンゾイルクロライド(I)を2−メトキシカルボニルフラン(II)とカップリングすることによって、フェニルフリルケトン(III)を調製する。次に、このケトンを、ベンジルヒドラジン(IV)と反応させて、ヒドラゾン(V)を形成し、続いてこのヒドラゾン(V)をインダゾリル化合物(VI)へと変換させる。このインダゾリル化合物(VI)は、自身のフリル基の5’炭素にメトキシカルボニル置換基を有する。このメトキシカルボニル基を還元することによって、アルコール(VII)が得られる。このアルコールは、β−ジメチルアミノエチルクロライドと反応することによって化合物13へと、また、β−クロロアセテートとの反応およびその後の加水分解によって化合物14へと、変換されうる。このアルコール(VII)はまた、無水コハク酸との反応により化合物1を形成しうる。この化合物1は、NaOHまたはNHとの反応によって、塩である化合物2または17へと変換されうる。
本発明の他の化合物もまた、単純な合成経路を介して調製されうる。化合物1〜17の合成の詳細については、それぞれ実施例1〜17に記載する。
上記合成経路で使用される化学物質としては、例えば、溶剤、試薬、触媒、並びに保護基および脱保護基試薬があるが、これらは公知の物質が使用でき、特に制限されない。上記の合成経路は、本明細書に記載される段階の前または後に、融合ピラゾリル化合物の合成を最終的に行なうために適当な保護基を付加あるいは除去する段階をさらに有してもよい。加えて、様々な合成段階を、所望の化合物を得るために、別の配列または順序で行なってもよい。適当な融合ピラゾリル化合物を合成するのに使用できる合成化学変換および保護基の方法(保護および脱保護)は、本技術分野において周知であり、例えば、R. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers (1989); T.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Ed., John Wiley and Sons (1999); L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994);およびL. Paquette, ed., Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995)、並びにこれらの続きの版に記載のものがある。
このようにして合成された融合ピラゾリル化合物は、さらに精製されてもよく、この際使用できる精製方法は、特に制限されず、公知の精製方法が使用できるが、例えば、カラムクロマトグラフィ、高速液体クロマトグラフィ、および再結晶化などが挙げられる。
本発明の融合ピラゾリル化合物は、生物学的に活性である、すなわち、癌細胞を阻害する。よって、本発明は、有効量のグループI〜IIIの化合物あるいはその製薬上許容しうる塩、および製薬上許容しうる担体を含む、医薬組成物を提供する。「有効量」とは、投与を必要とする患者に投与されて患者で上記の阻害効果を発揮するのに必要な融合ピラゾリル化合物の量である。当業者には認識されるように、有効量は、投与経路、賦形剤の使用、および他の薬剤の併用の可能性に応じて変動しうる。
医薬組成物における担体は、配合物の活性成分と適合でき(および好ましくは、安定化でき)、かつ処置される患者に有害ではないという点で「許容されうる」ものでなければならない。1以上の可溶化剤を、融合ピラゾリル化合物のデリバリー用の賦形剤として使用してもよい。他の担体の例としては、特に制限されず、公知の担体が使用できるが、例えば、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、セルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、およびD&C Yellow # 10などが挙げられる。
本発明の医薬組成物は、非経口で、経口で、鼻内に、直腸内に、局所的に、または頬側に、投与されうる。本明細書中で用いられる「非経口」の語は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液嚢内、胸骨内、鞘内、病巣内、および頭蓋内注射/注入または輸注技術によるなどの公知の非経口経路を包含する。
滅菌注射用組成物は、1,3−ブタンジオール中の溶液のような、無毒の非経口で許容しうる希釈剤または溶媒中の溶液または懸濁液でありうる。用いられうる許容されうるベヒクルおよび溶媒としては、特に制限されず、公知のものが使用できるが、マンニトール、水などがある。さらに、滅菌された不揮発性油を、溶剤または懸濁媒体として公知と同様にして使用してもよく、このような不揮発性油としては、特に制限されず、公知のものが使用できるが、例えば、合成モノ−またはジ−グリセリドなどがある。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体等の脂肪酸を、注射剤の調製に使用してもよく、また、オリーブ油またはヒマシ油等の、製薬上許容されうる天然の油、特にポリオキシエチレン化されたものを使用してもよい。これらの油溶液または懸濁液はまた、長鎖のアルコール希釈剤若しくは分散剤、またはカルボキシメチルセルロースもしくは同様の分散剤を含んでもよい。製薬上許容しうる固体、液体、または他の剤形の製造において一般的に用いられる、トゥイーン(Tween)もしくはスパン(Span)のような他の一般的な界面活性剤、または他の同様な乳化剤もしくはバイオアベイラビリティ増強剤もまた、配合目的で用いられうる。
経口投与用の組成物は、経口で許容できる投与形態であればいずれの形態であってもよく、特に制限されないが、例えば、カプセル、錠剤、エマルジョン、水性懸濁液、水性分散液および水溶液などが挙げられる。経口で使用される錠剤の場合、一般的に使用される担体は、特に制限されず、公知の担体が使用できるが、ラクトースおよびトウモロコシデンプンなどがある。また、ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤もまた、一般的に添加される。カプセル形態での経口投与では、希釈剤が使用できるが、この際使用できる希釈剤としては、特に制限されず、公知の希釈剤が使用できるが、有用な希釈剤としては、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンなどがある。水性懸濁液またはエマルジョンを経口で投与する場合には、活性成分を、乳化剤または懸濁化剤と混合した油相中に懸濁あるいは溶解する。必要であれば、甘味剤、着香剤、または着色剤などの公知の添加剤を添加してもよい。
鼻エアロゾルまたは吸入用組成物は、製薬分野において周知の技術に従って調製されうる。例えば、かような組成物は、ベンジルアルコールまたは他の適当な保存剤、バイオアベイラビリティを向上させるための吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または当該分野において周知の他の可溶化剤もしくは分散剤を使用して、生理食塩水の溶液として調製されうる。1以上の活性な融合ピラゾリル化合物を有する組成物は、直腸内投与用に座薬の形態で投与されてもよい。
本発明の融合ピラゾリル化合物は、インビトロアッセイによって、その癌細胞増殖阻害活性が予めスクリーニングされうる。この予備的なスクリーニングにおいて高い活性を示す化合物は、本技術分野において周知のインビボの手法によって、さらに評価されうる。例えば、癌を発症している動物(例えば、マウスモデル)に対して試験化合物を投与し、次いでその治療効果を評価する。この結果に基づいて、適当な用量範囲および投与経路が決定されうる。
以下の具体的な実施例は、単なる例示のためのものであり、開示の範囲をなんら制限するものではないと解される。さらに労力を払うことなく、本明細書中の記載により本発明を完全に実施できるものと考えられる。特許を含め、本明細書で列挙される、すべての文献や公報は、参考のために完全に本明細書中に引用される。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明を制限するものではない。
実施例1:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物1)の合成
(a)5−メトキシカルボニル−2−フリルフェニルケトンの合成
無水塩化第二鉄(0.42g、2.6ミリモル)および塩化ベンゾイル(29.6g、0.21モル)を、CCl(40mL)に溶かし、これにメチル−2−フロエート(methyl−2−furoate)(25.2g、0.20ミリモル)を10分間かけて滴下した。次に、この反応混合物を還流しながら36時間加熱し、冷却した後、水(120mL)を加えた。この混合物を1時間攪拌した後、2層に分かれるまで放置した。水層および沈殿物をクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過した。濾液の溶媒を減圧下で除去した;残渣をイソプロパノールで再結晶化することによって、28.4gの5−メトキシカルボニル−2−フリルフェニルケトンを65.0%の収率で得た。
融点:70〜73℃
(b)1−ベンジル−3−(5’−メトキシカルボニル−2’−フリル)インダゾールの合成
5−メトキシカルボニル−2−フリルフェニルケトン(5.5g、0.024モル)を、メタノール(60mL)に溶かし、これにベンジルヒドラジン(9g、0.07モル)および酢酸(0.5mL)を加えた後、反応が完了するまで還流しながら加熱した。冷却した後、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をクロロホルムで抽出し、希HCl溶液、さらに水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液の溶媒を除去することによって、5−メトキシカルボニルフリルフェニルケトンベンジルヒドラゾンを得た。
このようにして得られたヒドラゾンのジクロロメタン(100mL)溶液を、Pb(OAc)(28.2g、0.06モル)のジクロロメタン(400mL)溶液に滴下した。添加後、混合物を30±2℃で30分間反応させ、BF/EtO(47%のBFを含む、122mL)を添加した。この混合物を30分間還流しながら加熱した後、氷水(1000mL)に注いで、反応を終了させた。有機層を分離して、水および10%炭酸ナトリウム溶液で順次洗浄した後、水で洗浄することによって中和した。これを無水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮することによって、油状の未精製産物を得た。次に、エタノールをこの未精製産物に添加して、混合物を一晩凍結によって沈殿させた。この固体沈殿物を集めて、エタノールで再結晶化することによって、3.7gの1−ベンジル−3−(5’−メトキシカルボニル−2’−フリル)インダゾールを47.0%の収率で得た。
融点:117〜118℃
(c)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−インダゾールの合成
まず、無水THF(20mL)中で水素化ホウ素ナトリウム(60mg、1.6ミリモル)と一緒に無水塩化カルシウム(88.8mg、0.8ミリモル)を4時間攪拌することによって、水素化ホウ素カルシウムを調製した。次に、88.0mgの1−ベンジル−3−(5’−メトキシカルボニル−2’−フリル)インダゾール(0.27ミリモル)を含むTHF溶液 30mLを、30±2℃で上記水素化ホウ素カルシウム溶液に滴下した。この混合物を還流しながら6時間加熱し、冷却し、クラッシュアイス中で急冷却し、減圧下においてTHFを除去し、さらに濾過することによって固体産物を得た。この固体をジクロロメタンで抽出した。抽出物を50mLにまで濃縮して、石油エーテルを添加した後固体を沈殿させた。この沈殿物を集めて、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル−ベンゼン)で精製することによって、70.0mgの1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−インダゾールを87%の収率で得た。
融点:108〜109℃
(d)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物1)の合成
1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−インダゾール(1.824g、6ミリモル)およびトリエチルアミン(1.010g、10ミリモル)をTHF(15mL)に溶かした。無水コハク酸(660mg、6.6ミリモル)のTHF(30mL)溶液を、還流しながら30分間かけて滴下した。反応完了後、蒸発によって溶媒を除去した。残渣を、シリカゲルカラムによって、EtOAc/n−ヘキサンで溶出して、精製した。化合物1を80%の収率で得た。
実施例2:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、ナトリウム塩(化合物2)の合成
化合物1(170mg、0.4ミリモル)を、0℃にて、10mLのEA中で、NaOH(16mg、0.38ミリモル)の0.5mL水溶液で処理した。水層を蒸発させて、化合物2を78%の収率で得た。
実施例3:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物3)の合成
(a)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メトキシインダゾールの合成
塩化ベンゾイルに代えて塩化4−メトキシベンゾイルを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メトキシインダゾールを77%の収率で得た。
融点:109〜110℃;
(b)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物3)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メトキシインダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物3を74%の収率で得た。
実施例4:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物4)の合成
(a)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メトキシインダゾールの合成
塩化ベンゾイルに代えて塩化3−メトキシベンゾイルを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メトキシインダゾールを77%の収率で得た。
融点:134〜135℃;
(b)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物4)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メトキシインダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物4を68%の収率で得た。
実施例5:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物5)の合成
(a)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−フルオロインダゾールの合成
塩化ベンゾイルに代えて塩化4−フルオロベンゾイルを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−フルオロインダゾールを88%の収率で得た。
融点:110〜112℃;
(b)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物5)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−フルオロインダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物5を72%の収率で得た。
融点:120.5〜121.8℃;
実施例6:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物6)の合成
(a)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メチルインダゾールの合成
塩化ベンゾイルに代えて塩化4−メチルベンゾイルを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メチルインダゾールを80%の収率で得た。
融点:112〜114℃;
(b)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物6)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メチルインダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物6を80%の収率で得た。
融点:122.6〜125.6℃;
実施例7:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メチル−1H−フロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物7)の合成
(a)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メチルフロ[3,2−C]−ピラゾールの合成
塩化ベンゾイルに代えて塩化5−メチル−フリルカルボニルを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メチルフロ[3,2−C]−ピラゾールを75%の収率で得た。
融点:117〜119℃;
(b)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メチル−1H−フロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物7)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メチルフロ[3,2−C]−ピラゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物7を75%の収率で得た。
融点:126.3〜129℃;
実施例8:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−チエノ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物8)の合成
(a)1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)チエノ[3,2−C]ピラゾールの合成
塩化ベンゾイルに代えて塩化4−メトキシベンゾイルを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)チエノ[3,2−C]ピラゾールを76%の収率で得た。
融点:103〜104℃;
(b)コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−チエノ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物8)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)チエノ[3,2−C]ピラゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物8を84%の収率で得た。
実施例9:コハク酸モノ−[4−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)ベンジル]エステル(化合物9)の合成
(a)1−ベンジル−3−(4’−ヒドロキシメチルフェニル)インダゾールの合成
メチル2−フロエートに代えてヒドロキシメチルベンゼンを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−ベンジル−3−(4’−ヒドロキシメチルフェニル)インダゾールを81%の収率で得た。
融点:110〜112℃;
(b)コハク酸モノ−[4−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)ベンジル]エステル(化合物9)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−ベンジル−3−(4’−ヒドロキシメチルフェニル)インダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物9を75%の収率で得た。
実施例10:コハク酸モノ−[5−(1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物10)の合成
(a)1−(p−クロロベンジル)−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールの合成
ベンジルヒドラジンに代えてp−クロロベンジルヒドラジンを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−(p−クロロベンジル)−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールを70%の収率で得た。
(b)コハク酸モノ−[5−(1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物10)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−(p−クロロベンジル)−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物10を83%の収率で得た。
実施例11:コハク酸モノ−[5−(6−メトキシ−1−フェニル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物11)の合成
(a)1−フェニル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メトキシインダゾールの合成
塩化ベンゾイルおよびベンジルヒドラジンに代えて4−メトキシベンゾイルおよびフェニルヒドラジンを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−フェニル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メトキシインダゾールを70%の収率で得た。
(b)コハク酸モノ−[5−(6−メトキシ−1−フェニル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物11)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−フェニル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−6−メトキシインダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物11を78%の収率で得た。
実施例12:コハク酸モノ−[5−(1−(4−ブロモ−フェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物12)の合成
(a)1−(p−ブロモフェニル)−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールの合成
ベンジルヒドラジンに代えて4−ブロモフェニルヒドラジンを用いたこと以外は、実施例1(a)、(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。1−(p−ブロモフェニル)−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールを70%の収率で得た。
(b)コハク酸モノ−[5−(1−(4−ブロモ−フェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル(化合物12)の合成
実施例1(d)に記載の手法に従って、1−(p−ブロモフェニル)−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールを無水コハク酸と反応させて、化合物12を76%の収率で得た。
融点:111.0〜112.7℃;
実施例13:{2−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]−エチル}−ジメチルアミン(化合物13)の合成
NaH(80%、1.5g、0.05モル)を、10mLのTHFに懸濁させた。この懸濁液を10±2℃にて撹拌し、1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾールの10mL THF溶液を30分間かけて滴下した。反応混合物を25±2℃にて撹拌し、塩化β−ジメチルアミノエチル(5.38g、0.05モル)を添加した。反応混合物を10分間還流後、蒸発により溶媒を除去した。カラムクロマトグラフィ(SiO/トルエン)により残渣を精製して、液体状の化合物13(25mg、収率75%)を得た。
実施例14:[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]酢酸(化合物14)の合成
(a)エチル[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]アセテートの合成
1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)インダゾール(600mg、2ミリモル)を乾燥THF(12mL)に溶かし、NaH(油中にて60%、110mg、2.8ミリモル)を40℃にて撹拌しながら分割添加した。次いで、クロロ酢酸エチル(500mg、4.08ミリモル)を添加した。60±2℃にて2時間撹拌後、反応混合物を冷水中に注ぎ、CHClで抽出し、蒸発させた。溶出液としてCHClを用いて、残渣をシリカゲルカラムにより精製して、エチル[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]アセテートを60%の収率で得た。
(b)[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]酢酸(化合物14)の合成
エチル[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]アセテートを、10%NaOH水溶液(1.1ミリモル)に懸濁させた。反応混合物を2時間還流させた後、30±2℃まで冷却させた。pH値が1〜2になるまで、塩酸(10%)を添加した。得られた沈殿を濾過により集めて、エタノールで再結晶化させて、薄黄色の針状結晶の化合物14を得た。
融点:86.0〜86.9℃;
実施例15:5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]酢酸(化合物15)の合成
(a)メチル5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]アセテートの合成
1−ベンジル−3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5−メチルフロ[3,2−C]−ピラゾールを乾燥THF(12mL)に溶かし、NaH(油中にて60%、110mg、2.8ミリモル)を40℃にて撹拌しながら分割添加した。次いで、クロロ酢酸エチル(500mg、4.08ミリモル)を添加した。60±2℃にて2時間撹拌後、反応混合物を冷水中に注ぎ、CHClで抽出し、蒸発させた。溶出液としてCHClを用いて、残渣をシリカゲルカラムにより精製して、メチル5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]アセテートを72%の収率で得た。
(b)5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]酢酸(化合物15)の合成
実施例14(b)に記載の手法に従って、メチル5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]アセテートを加水分解させることにより、化合物15を55%の収率で得た。
実施例16:3−[5’−(β−ジメチルアミノエトキシ)メチル−2’−フリル]−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾール(化合物16)の合成
(a)3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾールの合成
5−メトキシカルボニル−2−フリルフェニルケトンに代えてメトキシカルボニル−2’−フリル−3,4−メチレンジオキシベンゾイルケトンを用いたこと以外は、実施例1(b)、および(c)に記載したのと同様の手法に従って、反応を行った。3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾールを得た。
融点:85〜87℃;
(b)3−[5’−(β−ジメチルアミノエトキシ)メチル−2’−フリル]−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾール(化合物16)の合成
実施例13に記載の手法に従って、3−(5’−ヒドロキシメチル−2’−フリル)−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾール塩化β−ジメチルアミノエチルと反応させて、薄い油状の化合物16を76.1%の収率で得た。
実施例17:コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、アンモニウム塩(化合物17)の合成
化合物1(170mg、0.4ミリモル)の10mL THF溶液を、25℃にてNHで処理した。30分後、反応により生成した沈殿を濾別して、化合物17を90%の収率で得た。
実施例18:化合物1による癌細胞増殖の阻害
ヒト肺癌細胞であるNCI−H226を、96ウェルのマイクロタイタープレート(5000細胞/100μL/ウェル)中に播種した。このプレートを、5%COおよび95%空気、並びに100%相対湿度の条件下で、37℃にて24時間インキュベートした。細胞数を測定するために、1つのプレート中の細胞を、トリクロロ酢酸(TCA)を用いてその場に固定した。
化合物1をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かし、所望の最終最大試験濃度の400倍の溶液として、冷凍貯蔵した。この冷凍DMSO溶液のアリコートを解凍し、所望の最終最大試験濃度の2倍に希釈した。さらに1/2log連続希釈を行い、合計8つの濃度を準備した。これらの濃度の異なる各溶液のアリコート100μLをマイクロタイターウェルに添加し、これにより所望の最終薬剤濃度となるようにした。化合物1を添加した後、プレートを、5%COおよび95%空気、並びに100%相対湿度の条件下で、37℃にてさらに48時間インキュベートした。50μLの50%(w/v)冷TCAをゆっくりと添加して、細胞をその場に固定し、4℃にて60分間インキュベートした。上清を除去し、プレートを水で穏やかに2回洗浄して、空気乾燥させた。アニオン性タンパク質染色剤であるスルホローダミンBの1%酢酸溶液(100μL)を用いて各ウェル中の細胞を染色し、室温にて10分間インキュベートした。1%酢酸を用いて穏やかに2回洗浄することにより結合していない染色剤を除去し、プレートを空気乾燥させた。続いて、結合した染色剤を、10mMのtrizma base(登録商標)を用いて可溶化し、自動プレートリーダーを用いて515nmにおける吸光度を測定した。その結果、化合物1は、NCI−H226の増殖を効果的に阻害した。
他の実施形態
本明細書に記載されるすべての形態はいずれの組み合わせで使用されてもよい。本明細書に記載される各形態は、同じ、等価のあるいは類似の目的を達成する別の形態で置換されてもよい。ゆえに、特記しない限り、本明細書に記載される各形態は一連の等価のあるいは類似の形態の一例である。
上記から、当業者は、本発明の必須の特徴を容易に確認でき、本発明の精神および範囲を逸脱せずに、本発明の様々な変更および修飾を様々な用途や条件に適用できる。例えば、融合ピラゾリル化合物に構造が類似した化合物を本発明を実施するにあたって使用できる。ゆえに、他の実施形態もまた本特許請求の範囲に包含される。

Claims (6)

  1. 下記式:
    式中、Aは下記式:
    の基であり、この際、nは0または1であり
    Ar は、フェニルまたはフリであり;
    Ar は、フリルであり;
    Ar は、フェニルであり;
    および は、水素原子であり;
    は、水素原子、アルキル、メトキシ、もしくはハロゲンであり、
    は(CR O(CR Yであり、
    は、水素原子であり;
    は、水素原子もしくはハロゲンであり;または
    およびR はともに、−OCH O−を形成し、
    Yは、−C(O)OR c’ 、−NR c’ d’ であり;
    、R 、R 、およびR は、それぞれ独立して、水素原子またはアルキルであり;
    c’ およびR d’ は、それぞれ独立して、水素原子またはアルキルであり;
    および、
    およびqは、それぞれ独立して、1、2、3、4、5、または6である、
    で表される化合物あるいはその塩。
  2. 化合物が
    2−[5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]−エチル}−ジメチルアミン、
    [5−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメトキシ]酢酸、
    5−[1−ベンジル−(5−メチルフロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)フラン−2−イルメトキシ]酢酸、または、
    3−[5’−(β−ジメチルアミノエトキシ)メチル−2’−フリル]−5,6−メチレンジオキシ−1−ベンジルインダゾール
    ある、請求項1に記載の化合物あるいはその塩。
  3. 下記式:
    式中、Aは下記式:
    の基であり、この際、nは0または1であり;
    Ar は、チエニルまたはフリルであり;
    Ar は、フリルであり;
    Ar は、フェニルであり;
    、R およびR は、水素原子であり;
    は、水素原子もしくはアルキルであり、
    は(CR X(CR Yであり、
    は、水素原子もしくはハロゲンであり;
    Xは、−O−C(O)−であり;
    Yは、−C(O)OHであり;
    、R 、R 、およびR は、それぞれ独立して、水素原子またはアルキルであり;および、
    pおよびqは、それぞれ独立して、1、2、3、4、5、または6である、
    で表される化合物あるいはその塩。
  4. 化合物が、
    コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メチル−1H−フロ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、または
    コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−1H−チエノ[3,2−C]ピラゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    である、請求項3に記載の化合物あるいはその塩。
  5. コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    コハク酸モノ−[5−(1−ベンジル−6−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    コハク酸モノ−[5−(1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    コハク酸モノ−[5−(6−メトキシ−1−フェニル−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、または、
    コハク酸モノ−[5−(1−(4−ブロモ−フェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−フラン−2−イルメチル]エステル、
    である化合物あるいはその塩。
  6. コハク酸モノ−[4−(1−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)ベンジル]エステル、あるいはその塩。
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