JP4826874B2 - 保護層の形成方法 - Google Patents

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本発明は、耐磨耗性、耐薬品性に優れる保護層の形成方法に関する。
成形品表面に保護層を形成する方法としては、例えば、塗装法と転写法がある。塗装法は活性エネルギー線硬化性樹脂組成物からなる塗装剤をスプレーコートするか、もしくはカーテンコーター、ロールコーター、グラビアコーター等の印刷機器を用いて成形品にトップコートとして塗装せしめた後、活性エネルギー線を照射してトップコートを架橋する方法であり、転写法は、離型性を有する基体シート上に活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が塗装された転写材を成形品表面に接着させた後、基体シートを剥離する事により成型品表面にトップコートを転写し、次いで活性エネルギー線を照射して架橋塗膜を作成する方法である。
特に、転写法については、種々の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いて、耐摩耗性および耐薬品性に優れ、かつ、転写時にクラックを生じない保護層を形成する事が検討されてきており、例えば、水酸基と(メタ)アクリロイル基を有するポリマーと多官能イソシアネートとを使用直前に配合する2液硬化型の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗装した転写材を成形品表面に接着させた後、基体シートを剥離する事により成型品表面にトップコートを転写し、次いで活性エネルギー線を照射して保護層を形成させる方法がある。(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記特許文献1に記載された方法で得られる保護層は耐摩耗性、耐薬品性が十分でない。また、前記特許文献1で用いる2液硬化型の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の貯蔵安定性が悪く、使用時間が長時間になった場合や塗装作業を中断した場合、残った塗装剤の粘度が上昇してしまい最初に比べて塗膜厚の変動を引き起こしたり、塗装剤中にゲル物を生成してしまい使用不可能に至ってしまうという欠点も有する。
特開平10−058895号公報
本発明が解決しようとする課題は、耐摩耗性および耐薬品性に優れる保護層の形成方法を提供する事である。
そこで本発明者らは、上述した如き課題に照準を合わせて、鋭意検討を行った結果、以下の知見(1)〜(3)を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)1分子中に活性メチレン基および/または活性メチン基を合計で2個以上有する化合物(A)、(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)および光重合開始剤(C)を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物は、1液型で貯蔵安定性に優れた樹脂組成物である。
(2)前記硬化性樹脂組成物はエネルギー線を照射する事により前記硬化性樹脂組成物半硬化(B−ステージ化)する。よって、前記硬化性樹脂組成物を基体シート上に塗装した後、エネルギー線を照射することによりB−ステージ化された樹脂層を有する転写材を製造することができ、このB−ステージ化された樹脂層は指で触れても付着感が無い(残タックが無い)ので、基体シートを巻き取り保存する事ができる。
(3)前記転写材のB−ステージ化された樹脂層と成形品等の基材とを接着した後、加熱することにより前記B−ステージ化された樹脂層中の(メタ)アクリロイル基(α−β不飽和カルボニル基)に活性メチレン基や活性メチン基が付加するマイケル付加反応により完全硬化した保護層が得られ、この保護層は耐摩耗性および耐薬品性に優れる保護層である。
即ち本発明は、活性メチレン基および/または活性メチン基を有する(メタ)アクリレートとその他の(メタ)アクリレートを必須成分として得られる数平均分子量5000〜25000の(メタ)アクリル系樹脂であって、1分子中に活性メチレン基および/または活性メチン基を合計で2個以上有する化合物(A)、数平均分子量が5000〜25000の範囲であり、アクリル当量が100〜1000の範囲であり、かつ(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)光重合開始剤(C)およびマイケル付加反応触媒(D)を含有する硬化性樹脂組成物を基体シートに塗装した後、エネルギー線を照射して該硬化性樹脂組成物をB−ステージ化してなる樹脂層を有する転写材を用い、該転写材のB−ステージ化してなる樹脂層と成型品とを接着した後、加熱してB−ステージ化してなる樹脂層を硬化することを特徴とする保護層の形成方法を提供するものである。
本発明の保護層の形成方法によれば摩耗性および耐薬品性に優れる保護層を形成することができる。また、本発明の保護層の形成方法では成型品曲面部においてクラックを生じない保護層を形成することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。本発明で用いる化合物(A)は、活性メチレン基および/または活性メチン基を有する(メタ)アクリレートとその他の(メタ)アクリレートを必須成分として得られる数平均分子量5000〜25000の(メタ)アクリル系樹脂であって、1分子中に活性メチレン基および/または活性メチン基を合計で2個以上有する化合物であれば特に制限無く使用することが出来る。化合物(A)は活性メチレン基および/または活性メチン基を合計当量で60〜2000g/eqである化合物が耐磨耗性と耐薬品性に優れる転写材用硬化性樹脂組成物が得られるので好ましく、80〜500g/eqである化合物がより好ましい。ここで、本発明において前記活性メチレン基とはメチレン基(-CH2-)のうち、隣接位置にカルボニル基を持ち、求核試薬に対する反応性を持つものを言う。活性メチレン基を含有する化合物はメチレン基の両隣にカルボニル基を有する化合物、即ち、‐CO-CH2-CO-構造を有する化合物がより好ましい。また、本発明において前記活性メチン基とは前記活性メチレン基においてメチレン基(-CH2-)の1個の水素原子がアルキル基で置換された構造を有し、求核試薬に対する反応性を持つものを言う。活性メチン基を含有する化合物はメチン基の両隣にカルボニル基を有する化合物、即ち、‐CO-CHR-CO-構造を有する化合物(Rはアルキル基を表す)がより好ましい。
ここで、本発明において活性メチレン基の当量とは活性メチレン基、例えば、‐CO-CH-や‐CO-CH-CO-において活性メチレン基中の‐CH‐が1個当たりの化合物(A)の分子量を表し、また、活性メチン基の当量とは活性メチン基、例えば、‐CO-CHR-CO-において活性メチン基中の‐CH‐が1個当たりの化合物(A)の分子量を表す。
本発明で用いる化合物(A)としては、例えば、以下に示す化合物を用いる事が出来る。
(I).活性メチレン基含有カルボン酸化合物および/または活性メチン基含有カルボン酸化合物と多価アルコールとを反応させて得られる化合物。
(II).多価アミン化合物とジケテンとを反応させて得られる化合物。
(III).活性メチレン基を有する(メタ)アクリルモノマーや活性メチン基を有する(メタ)アクリルモノマーを必須成分として、必要に応じて他のアクリルモノマーや非アクリル系モノマーと共に重合して得られる(メタ)アクリル系樹脂。
(IV).メタントリカルボン酸トリアルキルエステルと多価アルコールとをエステル交換反応させて得られる化合物。
(V).イソシアネート化合物と活性メチレン基含有化合物との付加反応により得られる化合物。
なかでも、(III).の(メタ)アクリル系樹脂が好ましく、活性メチレン基を有する(メタ)アクリルモノマーや活性メチン基を有する(メタ)アクリルモノマーと他のアクリルモノマーと共重合して得られる(メタ)アクリル系樹脂がより好ましい。
前記(I).で用いる活性メチレン基含有カルボン酸化合物としては、例えば、アセト酢酸、マロン酸、シアノ酢酸およびそれらの誘導体等が挙げられる。また、活性メチン基含有カルボン酸化合物としては、例えば、メチルマロン酸、2−メチル−3−オキソブタン酸、メチルシアノ酢酸等が挙げられる。
前記(I).で用いる多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等のジオール;トリメチロールプロパン、グリセロール等のトリオール;ペリタエリスリトール等のテトラオール;アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、ポリウレタンポリオールおよびシリコーンポリオール等のポリオール等が挙げられる。
前記(II).で用いる多価アミン化合物としては、例えば、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ヘキサンジアミン、1,12−ジアミノドデカン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、フェニレンジアミン、ピペラジン、2,6−ジアミノトルエン、ジエチルトルエンジアミン、N,N−ビス(2−アミノプロピル)エチレンジアミン、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン等のジアミン;ジエチレントリアミン、ビスヘキサメチレントリアミン、メラミン等のトリアミン;ヘキサメチレンテトラミン、テトラエチレンテトラミン、テトラペンチレンペンタミン、ペンタへキシレンヘキサミン等の多価アミン等が挙げられる。
前記(III).で用いる活性メチレン基を有する(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、2−シアノアセトキシエチル(メタ)アクリレート、N−(2−シアノアセトキシエチル)アクリルアミド、N−(2−プロピオニルアセトキシブチル)アクリルアミド、N−4−(アセトアセトキシメチル)ベンジルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトアミドエチル)アクリルアミド、N−(2−アセトアセトアミドエチル)メタクリルアミド等が挙げられる。また、活性メチン基を有する(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、2−((3−オキソ−2−メチル)ブタノイル)エチル(メタ)アクリレート、2−((3−オキソ−2−エチル)ブタノイル)エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、下記一般式(1)で表される化合物も活性メチレン基を有する(メタ)アクリルモノマーとして使用することができる。
Figure 0004826874
(式中、Rはアルキル基である。Rは水素原子またはメチル基である、Rはアルキレン基または‐OR‐で表される基である。Rはアルキレン基である。)
活性メチレン基を有する(メタ)アクリルモノマーとしては、前記一般式(1)で表される化合物が好ましい。前記一般式(1)においてRのアルキル基は炭素原子数1〜10のアルキル基が好ましく、炭素原子数1〜5のアルキル基がより好ましい。Rのアルキレン基は炭素原子数1〜10のアルキレン基が好ましく、炭素原子数1〜5のアルキレン基がより好ましい。Rのアルキレン基は炭素原子数1〜10のアルキル基が好ましく、炭素原子数1〜5のアルキレン基がより好ましい。更に、前記一般式(1)において、Rがメチル基、Rがメチル基、Rが‐OC‐であるアセトアセチルエチルメタアクリレートがより好ましい。
前記(III).で用いる他のアクリルモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)クリル酸―2−ヒドロキシエチル、(メタ)クリル酸ヒドロキシプロピル等が挙げられる。また、非アクリルモノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、ビニルアセテート、アクリロニトリル等が挙げられる。
前記(III).において(メタ)アクリル系樹脂を製造するには、例えば、前記した活性メチレン基を有する(メタ)アクリルモノマーや活性メチン基を有する(メタ)アクリルモノマーと必要に応じて他のアクリルモノマーや非アクリルモノマーを原料として用い、この原料に必要に応じてメチルエチルケトン、酢酸ブチル等の有機溶剤を加えて、更にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過酸化ベンゾイル(BPO)などのようなラジカル開始剤を添加して90〜120℃で2時間〜15時間で反応させる方法等が挙げられる。有機溶剤を用いる時の有機溶剤の使用量は通常前記原料100重量部に対して60〜150重量部である。
前記(IV).で用いるメタントリカルボン酸トリアルキルエステルとしては、例えば、トリメチルメタンカルボキシレート、トエチルメタンカルボキシレート等が挙げられる。
前記(V).で用いるイソシアネート化合物としては、例えば、メチルイソシアネート、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネート、トリメチルシリルイソシアネート等が挙げられる。
前記(V).で用いる活性メチレン基含有化合物および/または活性メチン基としては、例えば、前記した活性メチレン基含有カルボン酸化合物、および/または活性メチン基前記した活性メチン基含有カルボン酸化合物等が挙げられる。
本発明で用いる化合物(A)は、得られる塗膜の硬度が高く、塗膜の硬化性、耐溶剤性、耐水性や耐候性が良好なこと、また、粘度が高くなく使用しやすいことから分子量は5000〜25000が好ましい。ここで、分子量とは、化合物(A)が(メタ)アクリル系樹脂等の高分子化合物の時は数平均分子量を言う。
前記(A)化合物は単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。また、(A)化合物は同じ種類の活性メチレン基や活性メチン基のみを有していても良いし、異なる種類の活性メチレン基や活性メチン基を有していても良いし、また活性メチレン基と活性メチン基の両方を有していても良い。
本発明で用いる数平均分子量が5000〜25000の範囲であり、アクリル当量が100〜1000の範囲であり、かつ(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)は、本発明の転写材用硬化性樹脂組成物の中で架橋剤の役割を果たす。化合物(B)は1分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有するものが好ましい。化合物(B)としては、例えば、(メタ)アクリロイル基を有する単量体や(メタ)アクリロイル基を有する高分子化合物等が挙げられる。
前記(メタ)アクリロイル基を有する単量体としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸のネオペンチルグリコールジエステルのジアクリレート、2−(2−ヒドロキシ−1,1′−ジメチル−エチル)−5−ヒドロキシジメチル−5−エチル−1,3−ジオキ酸ジアクリレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート、ビスフェノールA〜エチレンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA〜プロピレンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリットトリ(メタ)アクリレート、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリットテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート;ノボラック〜エチレンオキシド付加物ポリアクリレート等が挙げられる。
前記(メタ)アクリロイル基を有する高分子化合物としては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記エポキシ(メタ)アクリレートとしては、例えば、エポキシ樹脂、好ましくは2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応して得られるもの等が挙げられる。ここで用いるエポキシ樹脂としては公知公用のエポキシ樹脂がいずれも使用可能であるが、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートの単独重合体、グリシジル(メタ)アクリレートと共重合可能な他のα,β−不飽和単量体との共重合体等のグリシジル(メタ)アクリレートを必須成分として重合して得られるエポキシ樹脂等が好ましく使用できる。前記α,β−不飽和単量体としては、グリシジル(メタ)アクリレートとの共重合反応時に架橋が生じず、高粘度化やゲル化しにくいのでカルボキシル基を含有しないα,β−不飽和単量体が好ましい。このようなカルボキシル基を含有しないα,β−不飽和単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)クリル酸―2−ヒドロキシエチル、(メタ)クリル酸ヒドロキシプロピル等の種々の(メタ)アクリル酸エステル;スチレン;酢酸ビニル;アクリロニトリルなどが例示できる。
ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば、イソシアナート基を好ましくは2個以上有するイソシアナート化合物に、1分子中に、(メタ)アクリロイル基とヒドロキシル基とを有する不飽和アルコールを反応して得られるもの等が挙げられる。前記イソシアナート基を2個以上有するイソシアナート化合物としては、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添MDI、4,4′−ビフェニルジイソシアネートトリデンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシレンジイソシアネート、p−テトラメチルキシレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,8−オクタメチレンジイソシアネート、L−リジンジイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、4,4',4''−トリフェニルメタントリイソシアネート、2,4,4'−ビフェニルトリイソシアネート、2,4,4'−ジフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンフェニルイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネートなどの多価イソシアナート化合物等が挙げられる。
(メタ)アクリロイル基とヒドロキシル基とを有する不飽和アルコールとしては、例えば、2−ヒドロキシルエチレルアクリレート 、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシフェニルメタクリレートや、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキシド、ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテルなどのようなアルキレンモノエポキシドと(メタ)アクリル酸を反応させることにより得られる化合物等が挙げられる。
ポリエステル(メタ)アクリレートとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、多塩基酸、多価アルコールを酸触媒下エステル化して得られるポリエステル(メタ)アクリレート等が挙げられる。前記多塩基酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、(無水)フタル酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメリット酸、2,6−ナプタレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸またはヘキサヒドロ(無水)フタル酸など等が挙げられる。多価アルコールとしては例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール1,3、ブタンジオール1,4、ネオペンチルグリコール、2−メチルプロパンジオール1,3、3−メチルペンタンジオール1,5、シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAアルキレンオキシド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリットなどが挙げられる。
本発明において化合物(B)として前記したような高分子化合物を用いるときは、化合物(B)の酸価は、後述する本発明の転写材用硬化性樹脂組成物に加えても良いマイケル付加反応の触媒の活性を阻害する恐れがない事、未反応の(メタ)アクリル酸の含有量を少なくすることができる事等から化合物(B)の酸価は2以下であることが好ましい。
本発明で用いる化合物(B)は、本発明の転写材用硬化性樹脂組成物を熱硬化した際に半硬化(B−ステージ化)を短時間で発現させるために単量体等の低分子化合物よりも高分子化合物の方がより好ましい。高分子化合物の中でも特に、グリシジル(メタ)アクリレートを必須成分として重合して得られるエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応して得られるエポキシ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
本発明で用いる化合物(B)の分子量は、粘度が高くならず使いやすく、加熱硬化時に揮散せず、得られる塗膜の硬度が低くならず、塗膜の耐溶剤性、耐水性や耐候性が低下ないことから好ましくは5000〜25000である。尚、化合物(B)が高分子化合物であるときは、分子量は数平均分子量を言う。
化合物(B)の(メタ)アクリロイル基の当量は塗膜の耐候性が良好で、硬度も高いことから、100〜1000であることが好ましく、100〜500がより好ましい。なお、本明細書における(メタ)アクリロイル基は、二重結合1個当たりの分子量を意味するものである。
化合物(B)は1種類を単独で用いても良いし、複数種を併用しても良い。
本発明で用いる硬化性樹脂組成物は、半硬化後の残タックがなく、かつ、硬度も高いことから(メタ)アクリロイル基のモル数が活性メチレン基と活性メチン基の合計モル数よりも大きいことが好ましく、中でも、前記活性メチレン基と前記活性メチン基との合計モル数(a)に対する前記(メタ)アクリロイル基のモル数(b)の比〔(b)/(a)〕が1〜10であることが好ましく、1.5〜8であることが更に好ましく、2〜6であることが最も好ましい。
本発明で用いる光重合開始剤(C)は、公知のものを用いることができ、具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテルのようなベンゾイン類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンのようなアセトフェノン類;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、N,N−ジメチルアミノアセトフェノンのようなアミノアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノンのようなアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンのようなチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールのようなケタール類;ベンゾフェノン、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノンのようなベンゾフェノン類またはキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド、芳香族のヨードニウム塩、スルホニウム塩及びジアゾニウム塩、ポリシラン化合物等を挙げることができる。これらは、単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。さらにトリエタノールアミンなどの3級アミン、ジメチルアミノ安息香酸エチルなどの光重合開始助剤を併用することもできる。光重合開始剤(C)は、ベンゾイン類、アセトフェノン類およびケタール類からなる群から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。また、光重合開始剤(C)は1種類を単独で用いても良いし、複数種を併用しても良い。
本発明で用いる硬化性塗料組成物における光重合開始剤(C)の量は硬化性塗料組成物の組成等により適宜調整することができる。本発明で用いる硬化性樹脂組成物における上記化合物(C)の量としては、化合物(A)および化合物(B)の合計樹脂固形成分100重量部に対し、例えば、0.01〜10重量部であり、好ましくは0.1〜3重量部である。
本発明で用いる硬化性樹脂組成物には、保護層を形成する際に完全硬化を目的としたマイケル付加反応がより効率的に進行するために、マイケル付加反応触媒を加えるのが好ましい。ここで、マイケル付加反応触媒とは、活性メチレン基や活性メチン基に隣接する2個のカルボニル基が活性メチレン基のプロトンや活性メチン基のプロトンの酸性度を高め、エノレートアニオンを生成させるものを言う。マイケル付加反応触媒としては、例えば、塩基性化合物を好ましく用いることができる。塩基性化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;ナトリウムメトキサイド、カリウムエトキサイドなどのアルカリ金属のアルコキシド;テトラブチルアンモニウムヒドロキサイド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキサイドなどの4級アンモニウムヒドロキサイド;テトラブチルアンモニウムカーボネート、ベンジルトリメチルアンモニウムカーボネートなどの4級アンモニウムカーボネート;テトラブチルアンモニウムフロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムフロライドなどの4級アンモニウムフロライド;テトラブチルアンモニウムテトラヒドロボレート、ベンジルトリメチルアンモニウムテトラヒドロボレートなどの4級アンモニウムテトラヒドロボレート;テトラメチルグアニジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7、ジアザビシクロ[4,3,0]ノネン−5などの第3級アミン;グアニジン、アミジン、トリフェニルフォスフィンなどの第3級ホスフィン等が挙げられる。塩基性化合物は第3級アミンおよび/または第3級ホスフィンが好ましい。
マイケル付加反応触媒(D)の使用量は、硬化反応が十分に進行し、硬化性樹脂組成物に均一に混合しやすく、硬化塗膜の耐水性が低下しないことから、化合物(A)と化合物(B)の合計樹脂固形成分100重量部に対して、0.01〜5重量部であることが好ましく、0.05〜1重量部であることがさらに好ましい。
更に本発明で用いる硬化性樹脂組成物を貯蔵する際の保存安定性を高める目的でマイケル付加反応触媒(D)と併せて酸性化合物を添加しても良い。特に触媒活性の高い強塩基化合物を利用する場合は、酸性化合物の添加は保存安定性を高めるのに効果的である。酸性化合物としては、例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸などのよう低沸点カルボン酸またはモノクロロ酢酸、オクタン酸などのような高沸点カルボン酸等が挙げられる。更に、本発明で用いる硬化樹脂組成物に酸性化合物を添加した場合、環境上、塗膜を熱乾燥する際に前述の酸が塗膜から蒸発するのを防ぐために、酸と反応可能な環状エーテル化合物を添加しても良い。また、酸がこれらの環状エーテル化合物と反応することによって、マイケル付加触媒が再活性化される。環状エーテル化合物は、たとえば、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、n-ブチルグリシジルエーテル、グリシジルメチルエーテル、オクチルオキシランなどが挙げられる。
本発明で用いる硬化樹脂組成物にはまた、有機溶剤、着色剤、スリップ剤等の添加剤を加えても良い。
有機溶剤は通常、沸点が50〜180℃のものが、塗工時の作業性が良好で、硬化前の乾燥性も早いことから好ましく、例えば、メタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤等が挙げられる。有機溶剤は単独のものを使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。有機溶剤の使用量は、特に限定されないが、通常は塗装剤の固形分濃度が5〜70重量%となる範囲である。
着色剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、塗料原料便覧1970年度版(日本塗料工業会編)に記載されている体質顔料、白顔料、黒顔料、灰色顔料、赤色顔料、茶色顔料、緑色顔料、青顔料、紫顔料、金属粉顔料、発光顔料、真珠色顔料等の有機顔料や無機顔料、さらにはプラスチック顔料などが挙げられる。着色剤は単独のものを使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
スリップ剤を含有させると転写材の保護層が粗面化されるので、転写材をシートとして巻きやすくなり、ブロッキングが生じ難くなる。また、擦れや引っ掻きに対する抵抗性を増すことができる。スリップ剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、合成ワックス、モンタンワックス等のワックス類、シリコーン系、フッ素系等の合成樹脂類等が挙げられる。スリップ剤は、ブロッキングの防止や摩擦引っ掻き抵抗の効果を充分良好とするため、また、保護層の透明性を確保するため、本発明で用いる硬化性樹脂組成物中の固形分100重量部に対して0.01〜15重量部であることが好ましく、0.03〜6重量部であることが特に好ましい。
本発明で用いる転写材は、本発明で用いる硬化性樹脂組成物を基材シート上に塗布した後、エネルギー線を照射して該硬化性樹脂組成物を半硬化(B−ステージ化)してなる樹脂層を有する。
本発明で用いる転写材の製造に用いる基材シートとしては、離型性を有するものが好ましい。そのような基材シートとしては、例えば、プラスチックシート、金属箔、セルロースシート、これらのシートの複合体等が挙げられる。
前記プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートシート、ポリプロピレンシート、ポリエチレンシート、ポリカーボネートシート、ポリオレフィンシート、ポリスチレンシート、ポリアミドシート、ポリエステルシート等が挙げられる。
前記金属箔としては、例えば、アルミニウム箔、銅箔等が挙げられる。また、前記セルロースシートとしては、例えば、グラシン紙、コート紙、セロハン等が挙げられる。
基材シートとしてはプラスチックシートが好ましく、中でもポリエステルシートがより好ましい。
本発明で用いる転写材を製造するには、まず、基材シート上に前記硬化性樹脂組成物を塗装する。この硬化性樹脂組成物は、本発明の保護層の形成方法において、成形品表面の最外層となり、薬品や摩擦から成形品や成形品上の絵柄層を保護するための層となる。硬化性樹脂組成物を塗装する方法としては、例えば、グラビアコート法、ロールコート法、スプレーコート法、リップコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法等が挙げられる。塗装する際には、耐摩耗性および耐薬品性が良好となることから、保護層の厚さが0.5〜30μmとなる様に塗装するのが好ましく、なかでも保護層の厚さが1〜6μmとなる様に塗装するのがより好ましい。
前記保護層が基体シートからの剥離性に優れる場合には、基体シート上に保護層を直接設けるように硬化性樹脂組成物を塗装すればよいが、保護層の基体シートからの剥離性を改善するためには、基体シート上に保護層を設ける前に、離型層を全面的に形成してもよい。離型層は、本発明の保護層の形成方法において、転写材上の保護層を成形品表面に転写するために基体シートを成形品から剥離した際に、基体シートとともに保護層から離型する。離型層を形成するための離型剤としては、例えば、メラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤、これらの複合型離型剤等を用いることができる。離型層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、スプレーコート法、リップコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が挙げられる。
基材シート上に硬化性樹脂組成物を塗装した後エネルギー線を照射し、B−ステージ化してなる樹脂層を形成させる。エネルギー線としては、例えば、電子線、紫外線、ガンマ線などを挙げることができる。照射条件は、用いる硬化性樹脂組成物の組成に応じて定められるが、通常積算光量が20〜3000mj/cmとなるように照射するのが好ましく、積算光量が30〜1200mj/cmとなるように照射するのがより好ましい。
転写材上のB−ステージ化された樹脂層は、該樹脂層上に他の層を刷り重ねたり転写材を巻き取ったりすることが容易になることから、活性エネルギー線を照射する前の段階でタックフリーの状態にあることが望ましい。このため、本発明で用いる転写材用硬化性樹脂組成物は、これを用いて得られるB−ステージ化された樹脂層が活性エネルギー線を照射する前の段階でタックフリーとなるように活性メチレン基および/または活性メチン基を有する化合物(A)と(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)とを組み合わせることが好ましい。
転写材には絵柄層を形成させても良い。絵柄層は、B−ステージ化された樹脂層の上に、通常は印刷層として形成する。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。絵柄層の形成方法としては、例えば、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合には、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法、リップコート法などのコート法を採用することもできる。絵柄層は、表現したい絵柄に応じて、全面的に設ける場合や部分的に設ける場合もある。また、絵柄層は、金属蒸着層からなるものや、印刷層と金属蒸着層との組み合わせからなるものでもよい。
また、保護層や絵柄層が成形品に対して充分接着性を有する場合には、接着層を設けなくてもよいが、必要に応じて接着層を形成させても良い。接着層は、成形品表面に前記の各層を有する転写材を接着するものである。接着層は、保護層または絵柄層上の接着させたい部分に形成する。すなわち、接着させたい部分が全面的なら接着層を全面的に形成する。また、接着させたい部分が部分的なら接着層を部分的に形成する。接着層としては、成形品の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用する。例えば、成形品の材質がポリアクリル系樹脂の場合はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、成形品の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。さらに、成形品の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使用可能である。接着層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が挙げられる。
なお、転写材の構成は、上記した態様に限定されるものではなく、例えば、成形品の地模様や透明性を生かし、表面保護処理だけを目的とした転写材を用いる場合には、基体シートの上にB−ステージ化された樹脂層および接着層を上述のように順次形成して転写材から絵柄層を省略することができる。
また、転写材がB−ステージ化された樹脂層上に絵柄層や接着層を有する場合、これらの層間にアンカー層を設けてもよい。アンカー層は、これらの層間の密着性を高めたり、薬品から成形品や絵柄層を保護するための樹脂層であり、例えば、二液硬化性ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂、塩化ビニル共重合体樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。アンカー層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法やスクリーン印刷法などの印刷法がある。
本発明の保護層の形成方法で用いる成形品としては、材質を限定されることはないが、例えば、樹脂成形品、木工製品、これらの複合製品などを挙げることができる。これらは、透明、半透明、不透明のいずれでもよい。また、成形品は、着色されていても、着色されていなくてもよい。樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂などの汎用樹脂を挙げることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂や、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することもできる。さらに、ガラス繊維や無機フィラーなどの補強材を添加した複合樹脂も使用できる。
本発明の保護層の形成方法としては、例えば、転写材のB−ステージ化された樹脂層を成形品表面に接着させ、その後、転写材の基体シートを剥離することにより転写材のB−ステージ化された樹脂層を成形品表面上に転写させた後、加熱によりB−ステージ化された樹脂層の架橋硬化を行う方法(転写法)や、前記転写材を成形金型内に挟み込み、キャビテイ内に樹脂を射出充満させ、樹脂成形品を得るのと同時にその表面に転写材を接着させ、基体シートを剥離して成形品上に転写した後、加熱によりB−ステージ化された樹脂層の架橋硬化を行う方法(成形同時転写法)等が挙げられる。
なお、樹脂層の架橋硬化と転写の工程は、前記方法に示したように転写材を成形品表面に接着させ、その後、基体シートを剥離することにより成形品表面上に転写させた後、加熱を行う順序の工程が好ましいが、転写材を成形品表面に接着させた後、加熱して保護層を硬化させ、次いで基体シートを剥離して転写せしめるという順序の工程でも良い。
前記した加熱によりB−ステージ化された樹脂層中の活性メチレン基や活性メチン基と(メタ)アクリロイル基とがマイケル付加反応により結合し3次元架橋が形成されB−ステージ化された樹脂層が完全硬化する。また有機溶剤を含有している硬化性樹脂組成物を用いた時は、この加熱により有機溶剤が硬化性樹脂組成物から除去される。加熱は通常55〜160℃、好ましくは100〜140℃である。加熱時間は通常30秒〜30分間、好ましくは1〜10分、より好ましくは1〜5分である。
以下に、前記転写法による成形品の保護層の形成方法を具体的に説明する。まず、成形品上に接着層側を下にして転写材を配置する。次に、耐熱ゴム状弾性体、例えばシリコンラバーを備えたロール転写機、アップダウン転写機などの転写機を用い、温度80〜260℃、圧力50〜200kg/mの条件に設定した耐熱ゴム状弾性体を介して転写材の基体シート側から熱または/および圧力を加える。こうすることにより、接着層が成形品表面に接着する。次いで、冷却後に基体シートを剥がすと、基体シートと樹脂層との境界面で剥離が起こる。また、基体シート上に離型層を設けた場合は、基体シートを剥がすと、離型層と樹脂層との境界面で剥離が起こる。最後に、加熱することにより、成形品に転写された樹脂層を完全に架橋硬化させ、保護層を形成させる。なお、加熱工程を、基体シートを剥離する工程の前に行なってもよい。
次に、射出成形を利用した成形同時転写法による成形品の保護層の形成方法を具体的に説明する。まず、可動型と固定型とからなる成形用金型内に接着層を内側にして、つまり、基体シートが固定型に接するように転写材を送り込む。この際、枚葉の転写材を1枚づつ送り込んでもよいし、長尺の転写材の必要部分を間欠的に送り込んでもよい。長尺の転写材を使用する場合、位置決め機構を有する送り装置を使用して、転写材の絵柄層と成形用金型との見当が一致するようにするとよい。また、転写材を間欠的に送り込む際に、転写材の位置をセンサーで検出した後に転写材を可動型と固定型とで固定するようにすれば、常に同じ位置で転写材を固定することができ、絵柄層の位置ずれが生じないので便利である。成形用金型を閉じた後、可動型に設けたゲートより溶融樹脂を金型内に射出充満させ、成形品を形成するのと同時にその面に転写材を接着させる。樹脂成形品を冷却した後、成形用金型を開いて樹脂成形品を取り出す。最後に、基体シートを剥がした後、加熱により樹脂層を完全に架橋硬化させ保護層を形成させる。また、加熱した後、基体シートを剥がしてもよい。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。例中の部および%は重量基準である。さらに、化合物(A)の活性メチレンの含有率および(メタ)アクリロイル含有の化合物(A)の固形分換算の二重結合当量は、原料の物質収支から計算される理論値である。
合成例1〔活性メチレン基含有化合物(A)の合成〕
撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応装置に、酢酸ブチル100gを仕込み、撹拌しながら系内温度が110℃になるまで昇温した。次いで、アセトアセトキシエチルメタクリレート(イーストマンケミカルジャパン(株)製:純度95%、以下AAEMという)100gおよびt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(日本乳化剤製:パーブチルO)2gからなる混合液を2時間かけて滴下ロートより滴下した。滴下後110℃で7時間保持した後120℃に昇温し、同温度で8時間反応を続けた。反応終了後、活性メチレン基含有化合物を196g得た。これを重合体(A1)と称する。重合体(A1)は、不揮発分:50.6%、ガードナー粘度(25℃):B―C、ガードナーカラー:1以下、GPCによるスチレン換算数平均分子量:7,700、固形分換算の活性メチレン当量:107g/eqである。
合成例2(同上)
撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応装置に、酢酸ブチル328gを仕込み、撹拌しながら系内温度が110℃になるまで昇温した。次いで、メチルメタクリレート(以下、MMAという。)81.2g、AAEM247gおよびパーブチルO6.57gからなる混合液を2時間かけて滴下ロートより滴下した。滴下後110℃で7時間保持した後120℃に昇温し、同温度で8時間反応を続けた。反応終了後、活性メチレン基含有化合物を658g得た。これを重合体(A2)と称する。重合体(A2)は、不揮発分:50.6%、ガードナー粘度(25℃):M―N、ガードナーカラー:1以下、GPCによるスチレン換算数平均分子量:8,600、固形分換算の活性メチレン当量:143g/eqである。
合成例3〔(メタ)アクロイル基を有する化合物(B)の合成〕
撹拌装置、冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた反応装置に、酢酸ブチル1200gを仕込み、撹拌しながら系内温度が110℃になるまで昇温した。次いで、グリシジルメタアクリレート(以下、GMAという。)1200gおよびパーブチルO24gからなる混合液を2時間かけて滴下ロートより滴下した。滴下後110℃で7時間保持した後120℃に昇温し、同温度で8時間反応を続けた。次いで、90℃まで降温した後、メトキノン1.82gおよびアクリル酸(以下、AAという。)621gを仕込んだ後、トリフェニルホスフィン17.7gを添加後、100℃まで昇温して8時間反応を続けた。反応終了後、MEK1160gおよび酢酸ブチル730gを仕込み、アクロイル基を有する化合物を4945g得た。これをこれを重合体(B)と称する。重合体(B)は、不揮発分:37.7%、ガードナー粘度(25℃):C−D、ガードナーカラー:1以下、酸価:1.0mgKOH/g、GPCによるスチレン換算数平均分子量:11,700、固形分換算のアクリル当量:218g/eq、固形分換算の水酸基価:258mgKOH/gである。
実施例1
第1表に示す組成で化合物を配合して、硬化性樹脂組成物を調製した。これを組成物M1と略記する。この組成物M1を用いて転写材を製造した。具体的には、厚さ38μmのポリエステル樹脂フィルム上にメラミン樹脂系離型剤をグラビア印刷法にて1μmの厚さに塗布し離型層を形成し、この離型層の上に組成物M1を厚さ5μmとなるようにグラビア印刷法にて印刷した。その後、紫外線を照射することにより組成物M1がB−ステージ化してなる樹脂層を得た。この樹脂層の上にアクリル系インキをグラビア印刷法にて印刷して絵柄層を形成した。この絵柄層の上にアクリル樹脂をグラビア印刷法にて印刷して厚さ4μmの接着層を形成して転写材を得た。紫外線照射の条件は、40w/cmの高圧水銀灯1灯、ランプ高さ15cm、コンベアースピード20m/minで1回照射である。
この転写材を用い、成形同時転写法を利用して成形品の表面に転写接着した後、基体シートを剥がし、加熱して保護層を完全に架橋硬化させ、成形品に保護層を形成した。成形条件は、樹脂温度240℃、金型温度55℃、樹脂圧力300kg/cmとした。成形品は、材質をアクリル樹脂とし、縦95mm、横65mm、立ち上がり4.5mm、コーナー部のR2.5mmのトレー状の成形品である。加熱の条件は120℃で3分間である。
保護層を形成した成形品を用いて、耐溶剤性試験、および耐磨耗性試験を行い、また、保護層表面のクラック有無も観察した。各試験及びクラック有無の観察方法を以下に示す。結果を第5表に示す。また、組成物M1の活性メチレン基と前記活性メチン基との合計モル数(a)に対する前記(メタ)アクリロイル基のモル数(b)の比〔(b)/(a)〕も第5表に示す。
<耐溶剤性試験>
ガーゼにMEKを含浸させ、(440g/cm)の荷重で50往復擦った後の保護層表面の状態を目視観察し、以下の判定に従い評価した。
◎:表面の状態に変化無し。
○:保護層表面が溶解し傷が発生するが、保護層内部まで届く傷は発生しない。
×:保護層が溶解し、内部まで届く傷が発生する。
<耐磨耗性試験>
#0000スチールウールを用い、荷重(440g/cm)で50往復させた後の保護層表面の傷つき程度を目視観察し、以下の判定に従い評価した。
◎:表面の状態に変化無し。
○:保護層表面に傷が発生するが、保護層内部まで届く傷は発生しない。
×:内部まで届く傷が発生する。
<クラックの有無>
成形品曲面の保護層のクラックの発生状態を目視判定し、以下の判定に従い評価した。
○:クラック発生が認められない。
×:クラック発生が認められる。
実施例2〜7及び比較例1〜3
第1表〜第3表に示す配合で転写材用硬化性樹脂組成物である組成物M2〜M7及び比較対照用組成物M′1〜M′3を調製した。実施例1と同様にして転写材を製造と成形品の保護層を形成した。実施例1と同様の各試験を行いその結果を第5表及び第6表に示す。
比較例4
前記組成物M4を用いて転写材を製造した。具体的には、厚さ38μmのポリエステル樹脂フィルム上にメラミン樹脂系離型剤をグラビア印刷法にて1μmの厚さに塗布し離型層を形成し、この離型層の上に組成物M1を厚さ5μmとなるようにグラビア印刷法にて印刷した。その後、120℃で3分間加熱することにより硬化した樹脂層を得た。この樹脂層の上にアクリル系インキをグラビア印刷法にて印刷して絵柄層を形成した。この絵柄層の上にアクリル樹脂をグラビア印刷法にて印刷して厚さ4μmの接着層を形成して転写材を得た。
この転写材を用い、成形同時転写法を利用して成形品の表面に転写接着した後、基体シートを剥がし、加熱して、成形品に保護層を形成した。成形条件は、樹脂温度240℃、金型温度55℃、樹脂圧力300kg/cmとした。成形品は、材質をアクリル樹脂とし、縦95mm、横65mm、立ち上がり4.5mm、コーナー部のR2.5mmのトレー状の成形品である。加熱の条件は120℃で3分間である。実施例1と同様の各試験を行いその結果を第7表に示す。
比較例5〜7
組成物M5〜M7を用いて比較例4と同様にして転写材の製造と成形品の保護層を形成した。実施例1と同様の各試験を行いその結果を第7表に示す。
Figure 0004826874
Figure 0004826874
Figure 0004826874
Figure 0004826874
<第1表〜第4表の脚注>
SH28PA:SH28PA〔東レ−ダウコーニング(株)製シリコンレベリング剤〕をMEKにて不揮発分10重量%となるように希釈したもの。
イルガキュア184:チバ・スペシャリティ社製光重合開始剤
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7をMEKにて不揮発分10重量%にとなるように希釈したもの。
グリシジルエーテル:2−エチルヘキシルグリシジルエーテル〔和光純薬工業(株)製〕をMEKにて不揮発分10重量%となるように希釈したもの。
オクタン酸:ノルマルオクタン酸〔和光純薬工業(株)製〕をMEKにて不揮発分10重量%となるように希釈したもの。
Figure 0004826874
Figure 0004826874

Figure 0004826874

Claims (7)

  1. 活性メチレン基および/または活性メチン基を有する(メタ)アクリレートとその他の(メタ)アクリレートを必須成分として得られる数平均分子量5000〜25000の(メタ)アクリル系樹脂であって、1分子中に活性メチレン基および/または活性メチン基を合計で2個以上有する化合物(A)、数平均分子量が5000〜25000の範囲であり、アクリル当量が100〜1000の範囲であり、かつ(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B)光重合開始剤(C)およびマイケル付加反応触媒(D)を含有する硬化性樹脂組成物を基体シートに塗装した後、エネルギー線を照射して該硬化性樹脂組成物をB−ステージ化してなる樹脂層を有する転写材を用い、該転写材のB−ステージ化してなる樹脂層と成型品とを接着した後、加熱してB−ステージ化してなる樹脂層を硬化することを特徴とする保護層の形成方法。
  2. 前記転写材が、活性メチレン基と活性メチン基との合計モル数(a)に対する前記(メタ)アクリロイル基のモル数(b)の比〔(b)/(a)〕が1〜10である硬化性樹脂組成物を用いて得られるものである請求項1記載の保護層の形成方法。
  3. 前記転写材が、活性メチレン基の当量と活性メチン基の当量との合計当量が60〜2000で、(メタ)アクリロイル基の当量が80〜1500である硬化性樹脂組成物を用いて得られるものである請求項2記載の保護層の形成方法。
  4. 前記化合物(B)がグリシジル(メタ)アクリレートを必須成分として重合して得られるエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応して得られる酸価が2以下のエポキシ(メタ)アクリル系樹脂である請求項2記載の保護層の形成方法。
  5. 前記転写材が、前期光重合開始剤(C)としてベンゾイン類、アセトフェノン類およびケタール類からなる群から選ばれる一種以上の化合物を含有する硬化性樹脂組成物を用いて得られるものである請求項2記載の保護層の形成方法。
  6. 前記マイケル付加反応触媒(D)が第三級アミンおよび/または第三級ホスフィンである請求項記載の保護層の形成方法
  7. 前記加熱を、転写材のB−ステージ化された樹脂層と成形品とを接着し、その後、転写材の基体シートを剥離することにより転写材のB−ステージ化された樹脂層を成形品表面に転写させてから行う請求項1〜のいずれか1項記載の保護層の形成方法。
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