JP4825837B2 - Dc/dcコンバータ及び燃料電池車両 - Google Patents

Dc/dcコンバータ及び燃料電池車両 Download PDF

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Description

この発明は、両方向に電圧変換可能なDC/DCコンバータ及びこのDC/DCコンバータを搭載した燃料電池車両に関する。
従来から、直流電源に複数のリアクトルの各一端が共通接続され、複数の前記リアクトルの各他端がそれぞれ各ダイオードの各アノードに接続され、前記各ダイオードの各カソード側が共通接続されて負荷に接続され、さらに複数の前記リアクトルの各他端と前記各ダイオードの各アノードとの各接続点にそれぞれスイッチング素子が接地との間に接続された複数の相アームを備える電気自動車用のスイッチング電源装置が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に係るスイッチング電源装置では、前記負荷に発生する電圧が所定の昇圧電圧となるように前記各相アームを形成する前記スイッチング素子がπ/2ずつ位相のずれた駆動信号により駆動される。前記スイッチング素子がオン状態にあるとき前記リアクトルにエネルギが蓄積され、オフ状態にされると前記リアクトルに蓄積されたエネルギが前記各ダイオードを通じて負荷に電力として供給される。
また、バッテリと燃料電池を併用して車両走行用の電動機を駆動するハイブリッド直流電源車両が提案されている(特許文献2)。
図14に示すように、この特許文献2に提案されたハイブリッド直流電源車両では、燃料電池(FC)3がインバータを介して電動機Mに接続されるとともに、バッテリ2が、双方向に昇圧可能な電圧変換器として動作するDC/DCコンバータ1を介して燃料電池3に接続される。
このDC/DCコンバータ1は、ダイオードD1(D3)が接続された上アームスイッチング素子Tr1(Tr3)と、ダイオードD2(D4)が接続された下アームスイッチング素子Tr2(Tr4)の直列回路がそれぞれバッテリ2と燃料電池3の各両端に接続され、前記各直列回路の中点間にリアクトルLが接続された、いわゆるH型構成の相アームを複数備えるDC/DCコンバータとされている。
そして、このDC/DCコンバータ1では、各相の相アームの通過電流をスイッチング素子の温度に応じて配分を変更するように構成されている。
特開平10−127050号公報(図1) 特開2007−159315号公報
ところで、上記特許文献1、2に係る技術では、エネルギを蓄積し放出するリアクトルが、各相アーム毎に設けられている。すなわち、リアクトルの数と相アームの数とが同数になっている。
しかしながら、DC/DCコンバータに使用されるエネルギの蓄積と放出を繰り返す前記リアクトルは、回路部品として比較的高価でしかも大型の部品であるため、これがDC/DCコンバータ全体の小型化やコストダウンの障害になるという問題となっていた。
そこで、後述する実施形態の中で、前提となる新規な技術として説明するDC/DCコンバータでは、リアクトルを各相アームで共通に1個のみ使用する回路構成を採用している。しかし、そのように構成するとスイッチング時に、例えば数百[V]以上の過大なサージ電圧が発生することが分かった。従って、スイッチング素子には、この過大なサージ電圧に耐える高耐圧の素子が必要になる。しかし、高耐圧のスイッチング素子は、比較的に大型でかつ高価であり、これも、DC/DCコンバータ全体の小型化やコストダウンの障害になる。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであって、エネルギの蓄積・放出に係わるリアクトルを1個としDC/DCコンバータの小型化を図るとともに、簡単な構成でスイッチング時における過大なサージ電圧の発生を防止することを可能とするDC/DCコンバータ及びこのDC/DCコンバータを搭載した燃料電池車両を提供することを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータは、それぞれダイオードが逆並列に接続された上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子とからなる複数の相アームと、複数の前記相アームの各中点にそれぞれ一端が接続される複数の相リアクトルと、複数の前記相リアクトルの他端が共通接続され、該共通接続端が一端に接続される共通リアクトルと、を備え、前記共通リアクトルは、当該DC/DCコンバータの電圧変換用のリアクトルであり、前記相リアクトルのリアクタンス値は、前記共通リアクトルのリアクタンス値よりも小さい値とされ、前記相リアクトルは、前記共通リアクトルを利用して電圧変換が行われる際に、前記上アームスイッチング素子又は前記下アームスイッチング素子がスイッチングする相以外の相の前記中点に発生する電圧波形の遷移部のオーバーシュートを抑制することを特徴とする。
この発明によれば、複数の相アームに共通の共通リアクトルと、各相アーム毎の相リアクトルとを備えるように構成しているので、DC/DCコンバータの小型化と過大サージ電圧の発生の抑制を両立することができる。
この場合、さらに、複数の前記相アームと同一構成で同数の他の複数の相アームと、他の複数の前記相アームの各中点にそれぞれ一端が接続される他の複数の相リアクトルと、を備え、他の複数の前記相リアクトルの他端が共通接続され、該共通接続端が前記共通リアクトルの他端に接続された、いわゆるH型のDC/DCコンバータであっても、同様にDC/DCコンバータの小型化と過大サージ電圧の発生の抑制を両立することができる。
ここで、相リアクトルは、リングコアを線路に挿入するという簡単な構成で実現することができる。線路に挿入されたリングコアは、サージ電圧に係る高周波成分を低下させる。前記線路は、バスバーが好適である。
なお、複数の前記相アームを交替してオンすることで、スイッチング素子に発生する熱を分散させることができる。
同様に、複数の前記相アームの1つ、及び他の複数の前記相アームの1つを対として構成される複数の相アーム対を、それぞれ交替してオンすることでスイッチング素子に発生する熱を分散させることができる。
上記のDC/DCコンバータは、車両に搭載され、発電装置と蓄電装置との間で電圧変換するものとして利用できる。
ここで、発電装置としては、燃料電池を利用できる。
燃料電池の場合、DC/DCコンバータは、出力電圧を直接制御して、出力電流を決定することができるので、制御が容易である。
上記DC/DCコンバータは、燃料電池車両に利用できる。
なお、この発明の課題は、次の方法発明によっても解決することができる。この発明に係るDC/DCコンバータの駆動方法は、それぞれダイオードが逆並列に接続された上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子とからなる複数の相アームと、複数の前記相アームの各中点にそれぞれ一端が接続される複数の相リアクトルと、複数の前記相リアクトルの他端が共通接続され、該共通接続端が一端に接続される共通リアクトルと、を備え、前記共通リアクトルの他端を第1の電力装置に接続するとともに、複数の前記相アームを第2の電力装置に接続する過程と、複数の前記相アームを交替してオンするとともに、前記相アームをオンするとき、該相アームを構成する前記上アームスイッチング素子又は前記下アームスイッチング素子の一方をオンするか交互にオンする過程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、複数の相アームに共通の共通リアクトルと、各相アーム毎の相リアクトルとを備えるように構成しているので、DC/DCコンバータの小型化と過大サージ電圧の発生の抑制を両立することができる。
例えば、主にエネルギの蓄積・放出に係わるリアクトルを1個の共通リアクトルとしてDC/DCコンバータの小型化を図るとともに、相アームの中点と共通リアクトルの間の線路に、サージ電圧の発生を抑制する相リアクトルを挿入する構成とすることで、サージ電圧を抑制できる廉価なDC/DCコンバータを実現できる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して、A.前提となる新規技術、B.サージ発生のメカニズム、及びC.実施例の順に説明する。
A.前提となる新規技術
図1は、この実施形態の前提となる新規技術に係るDC/DCコンバータ装置{VCU(Voltage Control Unit)という。}123の回路図を示している。
このVCU123は、基本的には、1次側1Sのエネルギストレージである蓄電装置(バッテリ)24と、2次側2Sのインバータ駆動モータ等の回生負荷25と、これらバッテリ24と回生負荷25との間で双方向の電圧変換(昇降圧変換)の可能なDC/DCコンバータ36とから構成される。1次側1Sと2次側2Sには、平滑用のコンデンサ38、29が取り付けられている。
バッテリ24は、例えばリチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池、又はキャパシタを利用することができる。この実施形態では、リチウムイオン2次電池を利用している。
DC/DCコンバータ36は、バッテリ24と回生負荷25との間に、上アーム素子(上アームスイッチング素子81uとダイオード83u、上アームスイッチング素子81vとダイオード83v、上アームスイッチング素子81wとダイオード83w)と、下アーム素子(下アームスイッチング素子82uとダイオード84u、下アームスイッチング素子82vとダイオード84v、下アームスイッチング素子82wとダイオード84w)との直列回路からなる3つの相アームUA、VA、WAが並列的に接続された3相アームUA、VA、WAと、1個のリアクトル90とから構成される。
各スイッチング素子は、IGBTやMOSFET等の半導体素子を採用できるが、この実施形態ではIGBTを採用している。
リアクトル90は、3相アームUA、VA、WAの各中点の共通接続点mとバッテリ24との間に挿入され、DC/DCコンバータ36により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを蓄積又は放出する。
上アームスイッチング素子81(81u〜81w)は、図示しないコンバータ制御部から出力されるゲートの駆動信号(駆動電圧)UH、VH、WH(のハイレベル)によりそれぞれオンにされ、下アームスイッチング素子82(82u〜82w)は、ゲートの駆動信号(駆動電圧)UL、VL、WL(のハイレベル)によりそれぞれオンにされる。
次に、図2のタイムチャートを参照して、VCU123の降圧動作(回生動作)と昇圧動作(力行動作)について説明する。
時点t1〜t13までを降圧動作に係る降圧モードの波形、時点t13〜t24までを昇圧動作に係る昇圧モードの波形として説明する。
降圧モードでは、回生負荷25側から2次電流I2が流れ出し、バッテリ24に1次電流I1が流れ込んでバッテリ24を充電する。昇圧モードでは、バッテリ24から1次電流I1が流れ出し、回生負荷25に2次電流I2が流れ込み、図示しないモータ等の負荷が駆動される。
スイッチング周期を2π=T、上下アームスイッチング素子81、82のオン期間をTonとすると、デッドタイムdtを無視すれば、降圧モードでの駆動デューティ(ONデューティ)は、(1)式で表され、昇圧モードでの駆動デューティは、(2)式で表される。
Ton/T=V1/V2 …(1)
Ton/T=(1−V1/V2) …(2)
駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLの波形中、ハッチングを付けた期間は、駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されているアームスイッチング素子(例えば、駆動信号UHに対応するアームスイッチング素子は上アームスイッチング素子81u)が実際にオンしている(電流が流れている)期間を示している。つまり、ハイレベルの駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLが供給されていても、該当する並列ダイオード83u〜83w、84u〜84wがOFFになっていなければ該当する上下アームスイッチング素子81u〜81w、82u〜82wに電流が流れないことに留意する。
DC/DCコンバータ36の降圧モード及び昇圧モードのいずれの動作の場合にも、コンバータ制御部54から出力される駆動信号UH、UL、VH、VL、WH、WLの各波形から理解されるように、3相アームUA、VA、WA(UA〜WA)を構成する各相アームUA、VA、WAを1スイッチング周期2π毎に、駆動信号UH(U相)、UL(U相)、VH(V相)、VL(V相)、WH(W相)、WL(W相)、…とUVW相を交替(ローテーション)してオンするとともに、各相アームUA、VA、WAをオンするとき、駆動信号UH、VH、WHにより各相アームUA、VA、WAを構成する上アームスイッチング素子81(81u〜81w)をオン(降圧モード)又は駆動信号UL、VL、WLにより各相アームUA、VA、WAを構成する下アームスイッチング素子82(82u〜82w)をオン(昇圧モード)する。なお、スイッチング周期2πは、例えば、50[μs]=20[kHz]に設定される。
この場合、上下アームスイッチング素子81、82間が同時にオンして2次電圧V2が短絡することを防止するために、上アームスイッチング素子81u〜81w又は下アームスイッチング素子82u〜82wを交互にオンするための駆動信号UHとUL、駆動信号VHとVL、及び駆動信号WHとWLとの間でそれぞれデッドタイムdtを挟んでオンし、かつ多相アームを構成する各相アームUA、VA、WAを交替してオンするとき駆動信号ULとVHとの間、駆動信号VLとWHとの間、及び駆動信号WLとUHとの間にそれぞれデッドタイムdtを挟んでオンするようにしている。すなわち、デッドタイムdtを挟んで、いわゆる同期スイッチングを行っている。
降圧モードでは、例えば、まず、時点t2〜t3の間で駆動信号UHにより上アームスイッチング素子81uがオンしている期間には、回生負荷25からの2次電流I2が上アームスイッチング素子81uを通じてリアクトル90に1次電流I1として流れ、リアクトル90にエネルギが蓄積される。
次に、時点t3〜t6までのデッドタイムdt、駆動信号ULがオン(ただし、下アームスイッチング素子82uには電流は流れない)及びデッドタイムdtの期間では、リアクトル90に蓄積されたエネルギが、フライホイールダイオードとして機能しオンとなっているダイオード84u〜84wを通じて1次側1Sに1次電流I1として放出される。
時点t6以降、順次、上アームスイッチング素子81v、81w、81u、…がオンし、同様の降圧動作(回生動作)を繰り返す。
一方、昇圧モードでは、例えば、まず、時点t16〜t17の間で駆動信号ULにより下アームスイッチング素子82uがオンしている期間には、バッテリ24から流れ出す1次電流I1によりリアクトル90にエネルギが蓄積される。
次に、時点t17〜t20までのデッドタイムdt、駆動信号VHがオン(ただし、上アームスイッチング素子81vには電流が流れない)及びデッドタイムdtの期間では、リアクトル90に蓄積されたエネルギが、整流ダイオードとして機能しオンとなったダイオード83u〜83wを通じて2次電流I2として2次側2Sに放出され、回生負荷25に2次電流I2が駆動電流として供給される。
時点t20以降、順次、下アームスイッチング素子82v、82w、82u、…がオンし、同様の昇圧動作(力行動作)を繰り返す。
以上説明したような前提技術に係る新規技術によれば、3相アームUA、VA、WAで昇降圧可能なDC/DCコンバータ36を1個のリアクトル90で実現することができる。3相アームUA、VA、WAではなく、2相アームでも同様に1個のリアクトル90で昇降圧可能なDC/DCコンバータを実現することができる。
図1例のDC/DCコンバータ36及びVCU123は、リアクトル90が1つでよいので、装置の小型・軽量化が図れる。
なお、図14に示した従来技術に係る3相アームのDC/DCコンバータ1は、1スイッチング周期2πの中で、3相アームの各リアクトルに1回通電されるが、図1例の新規技術に係るDC/DCコンバータ36では、1スイッチング周期2πの中で、3相アームUA〜WAの1個のリアクトル90に1回しか通電されない。よって、原理的には、この新規技術では、リアクトル90の動作周波数が実質的に3倍になる。
動作周波数が3倍になると、インダクタンス値を1/3にすればよいので、その分リアクトル90の大きさを小型化できる。また、リアクトル90の数を1個にすることができるので、多相アームの相数が増加すればするほど、図14に示した従来技術に係る多相アームのDC/DCコンバータに比較して小型・軽量化が図れる。
上述したように、この新規技術は、2相アームから3相アームを超える相アーム数の多相のDC/DCコンバータに適用することができる。
また、常時、多くても1つのスイッチング素子がオン状態とされるのみである。よって、放熱性に優れる(放熱設計が容易である)。結果として、VCU123の大きさを小型化し、かつ重量を軽量化することができる。
以上が、A.前提となる新規技術についての説明である。次に、この新規技術の回路構成において発生するサージ電圧の発生メカニズムについて説明する。
B.サージ電圧の発生メカニズム
サージ電圧の発生メカニズムを回生動作時を例として説明する。
図3に示すように、駆動信号UHがオンの期間(例えば、上述した時点t2〜t3)に、回生負荷25側から流れ出す2次電流I2が、オンとなっている上アームスイッチング素子81uを通じて1次電流I1としてリアクトル90に流れリアクトル90にエネルギを蓄積すると同時にバッテリ24を充電する。
次に、図4に示すように、駆動信号ULがオンになっているが、上下アームスイッチング素子81、82が全てオフとなっている期間(上述した時点t3〜t6)に、リアクトル90に蓄積されたエネルギが放出され、リアクトル90からバッテリ24、ダイオード84u、84v、84wを通りリアクトル90にもどる経路で1次電流I1(I1=I1u+I1v+I1w)が流れる。
次いで、図5に示すように、駆動信号VHがオンになった時点(上述した時点t6)において、相電流I1u、I1v、I1wが流れているダイオード84u、84v、84wに過大な逆バイアス(2次電圧V2から上アームスイッチング素子81vのオン電圧とダイオード84u、84v、84wの各オン電圧を引いた電圧≒2次電圧V2)がかかる。このとき、ダイオード84u、84v、84wに、図4に示した相電流I1u、I1v、I1wの方向と逆方向に、瞬間的に、キャリア(ホールと電子)による短絡電流Ius、Ivs、Iws(Ius+Ivs++Iws=I2)が流れる。そして、この短絡電流Ius、Ivs、Iwsが過渡的に減少し、ダイオード84u、84v、84wが逆回復する。この短絡電流Ius、Ivs、Iwsである、いわゆるリカバリ電流が流れている過渡期間(逆回復時間)は、例えば0.1[μs]以下と、スイッチング時間50[μs]に比較して極めて短い時間である。
なお、図6に示すように、一般的に、スイッチングに伴いダイオードが逆回復するときに該ダイオードに流れるリカバリ電流は、順方向電流と逆方向に流れる。リカバリ電流が減少するときの電流時間変化量をdi/dtとする。
次に、図7に示すように、逆回復時間経過後の駆動信号VHのオン期間では、回生負荷25側から流れ出す2次電流I2が、オンになっている上アームスイッチング素子81vを通じて1次電流I1としてリアクトル90に流れリアクトル90にエネルギを蓄積すると同時にバッテリ24を充電する。
ところで、図5に示した過渡期間に流れる短絡電流Ius、Ivs、Iws中、オンしている上アームスイッチング素子81vとダイオード84vとの間を流れる短絡電流Ivsは、回路構成上構造的に、上アームスイッチング素子81vとダイオード84v間の線路長が短いので、線路のストレイインダクタンス(線路インダクタンスという。)が短く、この線路インダクタンスと短絡電流Ivs(図6を参照して説明したリカバリ電流に対応する。)の時間変化量(時間微分値)の積によって下アームスイッチング素子82vのコレクタに発生する逆起電圧であるサージ電圧(Viv=線路インダクタンス×dIvs/dt)のピーク値も比較的に小さい。
しかしながら、図5に対して、中点a、b、c及び共通接続点mの符号を挿入した図8に示すように、回路構成上構造的に、短絡電流Ius、Ivs、Iws中、上アームスイッチング素子がオンしていない経路(この図7の説明では、81u、81wがオフ、81vがオン)に係わる短絡電流Ius、Iwsは、上アームスイッチング素子81vから中点aを経由し、比較的に長い線路qを通じて共通接続点mに至り、さらに共通接続点mを経由して、再び比較的に長い線路p、rを通じてダイオード84u、84wまで流れる。したがって、線路長が比較的に長く、線路インダクタンスが相当に大きくなり、線路インダクタンスと短絡電流Ius、Iwsの時間微分値dIus/dt、dIws/dt(図6のdi/dtに対応する。)の積によって下アームスイッチング素子82u、82wのコレクタにそれぞれ発生する逆起電圧であるサージ電圧Viu、Viw{Viu=線路インダクタンス×dIus/dtのピーク値、Viw=線路インダクタンス×dIws/dt}のピーク値も相当に大きな値となる。
下アームスイッチング素子82u、82wにかかる電圧は、サージ電圧Viu、Vivがなければ、略2次電圧V2に等しい電圧、例えば、数百[V]の電圧であるが、実際上、例えば、数百[V]の倍程度の電圧(2×数百[V])がかかる。
図9Aの時間(横軸)−電圧(縦軸)のサージ電圧波形実測値に示すように、サージ電圧Vs(上記サージ電圧Viu、Vivを代表してサージ電圧Vsと表している。)は、略2次電圧V2と同程度の電圧が発生していることが分かる。このため、下アームスイッチング素子82のコレクタエミッタ間耐電圧は、少なくとも2次電圧V2の2倍以上の電圧を有する高耐圧素子(IGBT等)を選択する必要がある。しかし高耐圧素子は高価であり、しかも高耐圧素子をプリント配線基板に実装する場合には、その端子間の沿面距離も十分に長くとる必要があることから、その分、プリント基板も大型化する。
なお、上例では、回生時におけるサージ電圧の発生メカニズムを説明したが、バッテリ24から回生負荷25に電力を供給する力行時におけるサージ電圧の発生メカニズムも同様にリカバリ電流を考慮することで類推できる。実際上、力行時の方がダイオード83u、83v、83wに大きな順方向電流(図6参照)が流れるのでより大きなサージ電圧Vsが発生する。
図9Aに示したように、サージ電圧Vsのオーバーシュートの後に減衰振動が発生しているのは、線路インダクタンスと、この線路インダクタンスに付随するストレイ容量との共振回路にサージ電流が流れることにより該共振回路の共振周波数で振動が発生しているものと推定される。
ここで、図1例のVCU123におけるサージ電圧の発生メカニズムについてまとめて説明すると、第1点目として、サージ電圧Vsは、スイッチングする相以外の相のダイオード83、84の逆回復時(リカバリ時)の電流変化di/dt(図6参照)と、主に、中点a、b、cから共通接続点mまでの線路p、q、r(図8参照)の線路インダクタンスを原因として発生することが挙げられる。
第2点目として、サージ電圧Vsの発生場所は、回生時においては、スイッチングする相と異なる相の下アーム側のダイオード84、例えば、スイッチングする相がV相VA(上アームスイッチング素子81v)であれば、サージ電圧発生場所は、U相UAとW相WAのダイオード84u、84wのカソード側であることが挙げられる。なお、力行時においては、スイッチングする相と異なる相の上アーム側のダイオード83、例えば、スイッチングする相がV相VA(下アームスイッチング素子82v)であれば、サージ電圧発生場所は、U相UAとW相WAのダイオード83u、83wのアノード側である。
以上の説明がB.サージ電圧の発生メカニズムについての説明である。
次に、C.サージ電圧抑制対策を実施した実施例について説明する。
C.実施例
上述したように、サージ電圧Vsの大きさは、ダイオード83、84の逆回復時の短絡電流(リカバリ電流)の時間変化量di/dtと、線路p、q、rの主に長さを原因とするストレインダクタンス(線路インダクタンス)の積に比例する。ここで、線路p、q、rの長さを短くすることは構造上・実装上不可能である。なお、線路p、q、rは、インダクタンスを小さくするためにCu製のバスバーを使用する等、できる限り太く短くすることが好ましいことはいうまでもない。
そこで、サージ電圧Vsの抑制対策として、短絡電流の時間変化量di/dtを小さくすることを考える。この場合、シミュレーションによって推測することも可能であるが、以下に説明する実施例では、図9Aの実測波形から、サージ電圧の主周波数成分が、20[MHz]=0.05[μs]程度の減衰振動であることに注目した。
サージ電圧Vsの抑制対策として、例えば、インダクタンス(リアクトル90に比較してリアクタンス値の小さなリアクトル)と、容量(キャパシタンス)と、抵抗器とを並列接続にした並列共振周波数が20MHz程度にある並列回路(スナバ回路)を線路p,q,rに直列に挿入してもよい。しかし、スナバ回路は部品点数が比較的に多く、その分、実装面積(体積)も大きくなる。
そこで、以下に説明する実施例では、スイッチング周波数が、20[kHz]=50[μs]程度であることを考慮し、電圧変換のためのスイッチング波形になるべく影響を及ぼさないため(スイッチング波形の立ち上がり時間を長くすると効率が悪くなる。)、スイッチング周波数の約100倍の周波数である2[MHz]程度以上から少なくとも数百[MHz]程度まで抵抗成分を呈するリアクトル(リアクトル90に比較してリアクタンス値の小さなリアクトルとなる。)であるフェライト製のリングコアを、線路インダクタンスを形成している線路p、q、rに挿入することとした。もちろん、リングコアは、サージ電圧Vsの主成分(振幅の大きな成分)の周波数である周波数20[MHz]で抵抗成分が大きいことが好ましい。
図10は、線路p、q、rに挿入したサージ電圧対策部品アセンブリ200の模式的な斜視図を示している。このサージ電圧対策部品アセンブリ200は、Cu板のバスバー202と、3個のリアクトルであるフェライト製のリングコア204u、204v、204wとから構成されている。
図10において、バスバー202は、リアクトル90の一端にボルトあるいは溶接等により固着して接続される端子206を有する主線路導体部208が、共通接続点mで3方の相線路導体部210u、210v、210wに分岐し、相線路導体部210u、210v、210wにリングコア204u、204v、204wを潜らせて延びる。さらに、相線路導体部210u、210v、210wの各端部に、線路p、q、rにボルト或いは溶接等により固着して接続が可能な端子212u、212v、212wを設けた構成としている。なお、3つのリングコア204u、204v、204wは、成型品として1つにまとめることもできる。
図11は、以上のように構成される図10例のサージ電圧対策部品アセンブリ200を図1例のDC/DCコンバータ装置123に適用したこの実施形態に係るDC/DCコンバータ36Aを備えるこの実施形態に係るVCU123Aの回路図を示している。
図11において、サージ電圧対策部品アセンブリ200は、回路図上、サージ抑制回路200Cとして描いている。また、リングコア204u、204v、204wは、リアクトル204UR、204VR、204WRとして描いている。
図9Bは、このサージ抑制回路200Cを挿入したDC/DCコンバータ36Aを備えるVCU123Aのサージ電圧Vsの時間(横軸)−電圧(縦軸)の波形図(サージ電圧抑制後の波形図)である。
サージ電圧対策部品アセンブリ200としてのサージ抑制回路200Cを適用したDC/DCコンバータ36Aによれば、前提となる新規技術のDC/DCコンバータ36のサージ電圧Vs(図9A参照)に比較して、サージ電圧Vsが約1/5に抑制され、しかも振動(リンギング)成分も小さくなっていることが理解される。なお、立ち上がり時間もなまる。
図12は、サージ抑制回路200Cが組み込まれたDC/DCコンバータ36Aを備えるVCU123Aが搭載されたこの実施形態に係る燃料電池車両10の回路図を示している。
図12例の燃料電池車両10は、発電装置としての燃料電池22と、バッテリとしての蓄電装置24とから構成されるハイブリッド型の電源システムと、このハイブリッド型電源システムから電流(電力)がインバータ34を通じて供給される負荷としての走行用のモータ26(電動機)と、バッテリ24が接続される1次側1Sと燃料電池22とモータ26(インバータ34)とが接続される2次側2Sとの間で昇降圧の電圧変換を行うDC/DCコンバータ装置{VCU}123Aとから構成される。モータ26の回転は、減速機12、シャフト14を通じて車輪16に伝達され、車輪16を回転させる。
実際上、VCU123Aは、DC/DCコンバータ36Aと、これを構成するスイッチング素子を駆動制御する制御部としてのコンバータ制御部54とから構成される。コンバータ制御部54には、電圧センサ61、62からそれぞれ1次電圧V1と2次電圧V2が供給される。
コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36Aの2次電圧V2を制御することで燃料電池22の出力電流Ifを制御し、力行時には、燃料電池22の出力電流Ifとバッテリ24の出力電流である1次電流I1変換後の2次電流I2とを合成し、モータ電流Imとしてインバータ34を介してモータ26に供給する。このようにDC/DCコンバータ36は、燃料電池3の出力電圧を直接制御して、出力電流Ifを決定することができるので、制御が容易である。
なお、モータ回生時には、モータ電流Imと燃料電池22の出力電流Ifの合成電流により1次電流I1が形成されバッテリ24が充電される。モータ回生時にも同様に2次電圧V2が制御される。なお、燃料電池22と2次側2Sとの間には燃料電池22に電流が流れ込まないようにするためのダイオード33(ディスコネクトダイオード)が挿入されている。
この図12例の燃料電池車両10においても、共通のリアクトル90が1つであっても、サージ抑制回路200Cを組み込んでいるので、サージ電圧Vsの発生を抑制でき、小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
以上説明したように、上述した実施形態によるDC/DCコンバータ36A(図11、図12)は、それぞれダイオード83u〜83w、84u〜84wが逆並列に接続された上アームスイッチング素子81u〜81wと下アームスイッチング素子82u〜82wとからなる3相アームUA、VA、WAと、3相アームUA、VA、WAの各中点a、b、cにそれぞれ一端が接続される3相の各相リアクトル204UR、294VR、204WRと、これら各相リアクトル204UR、294VR、204WRの他端が共通接続され、該共通接続端mが一端に接続される共通リアクトルとしてのリアクトル90とを備える。
このように、3相アームUA、VA、WAに共通のリアクトル90と、各相アームUA、VA、WA毎の相リアクトル204UR、204VR、204WRとを備えるように構成したので、DC/DCコンバータ36Aの小型化と過大サージ電圧Vsの発生の抑制を両立することができる。コストも低減できる。
なお、図13に示すように、さらに、3相の相アームUA、VA、WAと同一構成で同数の他の3相の相アームUA´、VA´、WA´と、これら他の3相の相アームUA´、VA´、WA´の各中点にそれぞれ一端が接続される他の3相分の各相リアクトル204UR´、204VR´、204WR´と、を備え、他の3相分の各相リアクトル204UR´、204VR´、204WR´の他端が共通接続され、該共通接続端nが共通のリアクトル90の他端に接続された、いわゆるH型のDC/DCコンバータ36Bを有するVCU123Bを備える燃料電池車両10Aであっても、同様にDC/DCコンバータ36Bの小型化と過大サージ電圧Vsの発生の抑制を両立することができる。コストも低減できる。
この場合にも、共通のリアクトル90のリアクタンスを、各相リアクトル204UR、204VR、204WR、204UR´、204VR´、204WR´のリアクタンスより大きく設定すればよい。
例えば、モータを駆動する車両(図12、図13に示す燃料電池車両10、10Aや電気自動車)においては、共通のリアクトル90として120〜170[μH]程度のインダクタンス値に設定されるが、この共通のリアクトル90のインダクタンス値(リアクタンス)に比較して、各相リアクトル204UR、204VR、204WR、204UR´、204VR´、204WR´のインダクタンス値(リアクタンス)としては、エネルギの蓄積・放出作用に影響を与えないでサージ電圧のみを抑制させるためでよいので、0.5〜2[μH]程度に設定することが好ましい。
このように設定することで各相リアクトル204UR、204VR、204WR、204UR´、204VR´、204WR´により、相対的にスイッチング時に発生するサージ電圧Vsを抑制することができ、共通のリアクトル90により、相対的にエネルギを蓄積乃至放出する昇降圧用の作用を営ませることができる。
実際上、実装構成・回路構成により線路インダクタンスや逆回復電流が決定されるので、実装構成・回路構成に併せて最適な各相リアクトル204UR、204VR、204WR、204UR´、204VR´、204WR´のインダクタンス値を、例えば実験的に決定することができる。シミュレーションにより決定し、実験により追試してもよい。
ここで、図12例、図13例のDC/DCコンバータ36A、36Bに採用した各相リアクトル204UR、204VR、204WR、204UR´、204VR´、204WR´は、図10に示したようなリングコアを線路p、q、rに挿入するという簡単な構成で廉価なDC/DCコンバータ36A、36Bを実現することができる。線路p、q、rに挿入されたリングコアは、サージ電圧Vsに係る高周波成分を低下させる(サージ電圧を抑制する。)。
なお、図2に示したように、図11例及び図12例のDC/DCコンバータ装置123Aでは、3相の相アームUA、VA、WAを交替してオンすることで、スイッチング素子に発生する熱を分散させることができる。
同様に、図13例のDC/DCコンバータ装置123Bでは、3相の相アームUA、VA、WAの1つ、及び他の3相の相アームUA´、VA´、WA´の1つを対として構成される3相の相アーム対(UA、UA´)、(VA、VA´)、(WA、WA´)の1つを、それぞれ交替してオンすることで、スイッチング素子に発生する熱を分散させることができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
この発明の実施形態の前提となる新規技術に係るDC/DCコンバータ装置(VCU)の回路図である。 降圧動作(回生動作)と昇圧動作(力行動作)におけるローテーションスイッチングを説明するタイムチャートである。 U相アームを通じてリアクトルにエネルギを蓄積している状態の説明図である。 リアクトルに蓄積されたエネルギを放出している状態の説明図である。 ダイオード短絡電流(リカバリ電流)の電流経路を示す説明図である。 ダイオードのリカバリ電流の説明図である。 V相アームを通じてリアクトルにエネルギを蓄積している状態の説明図である。 サージ電圧の発生メカニズムに供される説明図である。 図9Aは、抑制前のサージ電圧を説明する波形図である。図9Bは、抑制後のサージ電圧を説明する波形図である。 サージ電圧対策部品アセンブリの模式的斜視図である。 サージ電圧対策部品アセンブリを図1例のDC/DCコンバータに適用したこの実施形態に係るDC/DCコンバータを備えるこの実施形態に係るVCUの回路図である。 サージ電圧対策部品アセンブリを図1例のDC/DCコンバータに適用したこの実施形態に係るDC/DCコンバータを備えるこの実施形態に係るVCUを搭載したこの実施形態に係る燃料電池車両の回路図である。 いわゆるH型構成のDC/DCコンバータを備えるこの実施形態に係る燃料電池車両の回路図である。 従来技術に係るいわゆるH型構成のDC/DCコンバータを備える燃料電池車両の回路図である。
符号の説明
3、22…燃料電池 10、10A…燃料電池車両
36A、36B…DC/DCコンバータ
204UR、204VR、204WR、204UR´、204VR´、204WR´294VR…各相リアクトル
90…リアクトル 123A、123B…VCU

Claims (11)

  1. それぞれダイオードが逆並列に接続された上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子とからなる複数の相アームと、
    複数の前記相アームの各中点にそれぞれ一端が接続される複数の相リアクトルと、
    複数の前記相リアクトルの他端が共通接続され、該共通接続端が一端に接続される共通リアクトルと、を備え
    前記共通リアクトルは、当該DC/DCコンバータの電圧変換用のリアクトルであり、
    前記相リアクトルのリアクタンス値は、前記共通リアクトルのリアクタンス値よりも小さい値とされ、
    前記相リアクトルは、前記共通リアクトルを利用して電圧変換が行われる際に、前記上アームスイッチング素子又は前記下アームスイッチング素子がスイッチングする相以外の相の前記中点に発生する電圧波形の遷移部のオーバーシュートを抑制する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 請求項1記載のDC/DCコンバータにおいて、
    さらに、
    複数の前記相アームと同一構成で同数の他の複数の相アームと、
    他の複数の前記相アームの各中点にそれぞれ一端が接続される他の複数の相リアクトルと、を備え、
    他の複数の前記相リアクトルの他端が共通接続され、該共通接続端が前記共通リアクトルの他端に接続された
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  3. 請求項1又は2記載のDC/DCコンバータにおいて、
    前記共通リアクトルのインダクタンス値が、120〜170[μH]に設定され、前記相リアクトルのインダクタンス値が、0.5〜2[μH]に設定された
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータにおいて、
    前記相リアクトルは、リングコアを線路に挿入した構成である
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  5. 請求項4記載のDC/DCコンバータにおいて、
    前記線路は、バスバーとされた
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  6. 請求項1記載のDC/DCコンバータにおいて、
    複数の前記相アームを交替してオンする
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  7. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータにおいて、
    複数の前記相アームの1つ、及び他の複数の前記相アームの1つを対として構成される複数の相アーム対を、それぞれ交替してオンする
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータにおいて、
    該DC/DCコンバータは、車両に搭載され、発電装置と蓄電装置との間で電圧変換する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  9. 請求項8記載のDC/DCコンバータにおいて、
    前記発電装置は、燃料電池である
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  10. 請求項9記載のDC/DCコンバータにおいて、
    該DC/DCコンバータは、前記燃料電池の出力電圧を直接制御して、前記燃料電池の出力電流を決定する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  11. 請求項9又は10記載のDC/DCコンバータが搭載された燃料電池車両。
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