JP4825289B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部に設けられたショルダー横溝の縁部分の断面形状を改善することにより、ウェット性能を低下させることなく乾燥路面での旋回走行時のグリップを向上させ得る空気入りタイヤに関する。
ジムカーナ競技やサーキット走行用に作られた空気入りタイヤでは、一般の乗用車用空気入りタイヤと比較して高速での操縦安定性能が要求される。特に、ジムカーナ競技においては、走行路にカーブが多いため、旋回時のグリップが特に重要視される。旋回時のグリップを高めるには、空気入りタイヤのトレッド部に形成される溝の容積を減じ、ランド比を高めれば良い。
しかしながら、ランド比を高く設定すると、ウエット性能の低下を招く問題がある。このように、乾燥路面での旋回時のグリップとウエット性能とは二律背反事項であり、両立させることは困難であった。関連する技術として次のものがある。
特開2002−144819号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、トレッド部に設けられたショルダー横溝の溝壁面を、溝底からトレッド踏面側にのびる基部と、該基部とトレッド踏面との間を円孤状にのびて継ぐ面取部とで構成することを基本として、ウェット性能を低下させることなく乾燥路面での旋回走行時のグリップを向上させ得る空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に、複数本の溝が設けられた空気入りタイヤであって、前記溝は、タイヤ軸方向の内端がタイヤ赤道からトレッド接地幅の10〜20%の距離を隔て、かつ、タイヤ軸方向の外端が接地端を外側に越えてのびるショルダー横溝を含み、前記ショルダー横溝の長手方向と直角な断面において、前記ショルダー横溝の溝壁面は、溝底からトレッド踏面側にのびる基部と、該基部のタイヤ半径方向の外端とトレッド踏面との間を円孤状にのびて継ぐ面取部とから構成され、前記面取部の曲率半径が4.0〜10.0mmであり、かつ前記内端側から外端側に向かって漸増することを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記ショルダー横溝は、他の溝と連通することなくのびている請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記ショルダー横溝は、タイヤ周方向に対して30〜90度の角度で傾くとともに、該角度は、前記内端側から前記外端側に向かって漸増する請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記トレッド部は、タイヤ赤道からトレッド接地幅の15%よりも外側の領域には、タイヤ周方向に対し30度以上の角度で傾く横溝のみが設けられる請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記ショルダー横溝は、該ショルダー横溝の長手方向と直角な断面において、前記基部が前記面取部と接する請求項1乃至4に記載の空気入りタイヤである。
また請求項6記載の発明は、前記ショルダー横溝は、前記面取部のタイヤ半径方向の深さが2.0〜6.0mmである請求項1乃至5に記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ軸方向の内端がタイヤ赤道からトレッド接地幅の10〜20%の距離を隔て、かつ、タイヤ軸方向の外端が接地端を外側に越えてのびるショルダー横溝のびるショルダー横溝が形成される。このように、ショルダー溝の外端を、旋回時に接地する接地端の外側域まで延在させることにより、ウエット路での旋回時でも排水効果が得られる。従って、ウエット路での旋回時のグリップが向上し、高い操縦安定性能が発揮される。
また、ショルダー横溝の溝壁面は、その長手方向と直角な断面において、溝底からトレッド踏面側にのびる基部と、該基部のタイヤ半径方向の外端とトレッド踏面との間を円孤状にのびて継ぐ面取部とから構成され、面取部の曲率半径が4.0〜10.0mmに限定される。このようなショルダー横溝は、乾燥路面での旋回時、ショルダー領域に作用する接地圧の増大に伴って前記面取部を接地させ、ショルダー領域の接地面積を増加させることができる。従って、乾燥路面での旋回走行時のグリップが向上する。また、面取部によって溝容積が増大するため、ウエット路面での排水性を犠牲にすることもない。
このように、本発明の空気入りタイヤは、ウェット性能を低下させることなく乾燥路面での旋回走行時のグリップを向上させることができる。
本発明の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の部分拡大図である。 図1のA−A断面図である。 ショルダー横溝の長手方向と直角な断面図である。 (a)乃至(c)は、図1のa−a断面図、b−b断面図及びc−c断面図である。 クラウン溝の長手方向と直角な断面図である。 本発明の他の実施形態を示すショルダー横溝の長手方向と直角な断面図である。 比較例及び実施例を表すショルダー横溝の長手方向と直角な断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(全体図示せず)のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、回転方向Nが指定されたジムカーナ又はレース等の競技用の乗用車用空気入りタイヤである。なお、前記回転方向Nは、例えばサイドウォール部(図示省略)などに文字及び/又は絵記号によって表示される。
前記トレッド部2に、複数本の溝3が形成されている。本実施形態において、前記溝3は、タイヤ赤道C側に設けられたクラウン溝5と、トレッド部2の接地端Te側に設けられたショルダー横溝6とからなる。各溝5、6は、それぞれタイヤ周方向に隔設されており、互いに連通することなく設けられる。また、本実施形態のトレッド部2には、これらの溝5、6以外は設けられていない。これにより、本実施形態のトレッド部2は、比較的高いランド比で形成される。
前記ランド比は、特に限定されるものではないが、大きすぎると、排水性能が低下してウェット性能が悪化しやすく、逆に小さすぎると、競技用タイヤとして乾燥路面でのグリップが低下する傾向がある。このような観点より、ランド比は、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上が望ましく、また、好ましくは75%以下、より好ましくは70%以下が望ましい。なお、本明細書において、ランド比は、トレッド部2の全ての溝を埋めた状態で測定される接地端Te、Te間の表面積に対する陸部分の接地合計面積の比で表されるものとする。
また、前記「接地端」Teは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷である正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときのタイヤ軸方向の最外側で接地する位置であり、この接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離をトレッド接地幅とする。また、タイヤの各部の寸法等は、特に断りがない場合、前記正規状態での値とする。
また前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。
また、前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には一律に180kPaとする。
また、前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
図2に拡大して示されるように、前記クラウン溝5は、最もタイヤ軸方向内側に位置する内端5iからタイヤ軸方向外側に向かってかつ回転方向Nとは逆向きに滑らかに傾斜してのびる主部5aと、前記内端5iからタイヤ軸方向外側に向かって回転方向Nと同方向に傾斜(すなわち、主部5aとは逆方向に傾斜)してのびしかも前記主部5aよりも小長さの副部5bとを有する略く字状に形成されている。そして、このような略く字状をなすクラウン溝5が、互いに連通することなく、タイヤ周方向に隔設されている。このようなクラウン溝5は、接地圧およびタイヤの回転を利用して、タイヤ赤道付近の水膜を、主部5a及び副部5bを通してタイヤ軸方向外側へと効率良く排出させることができる。
上述の作用を効果的に発揮させるために、クラウン溝5の内端5iは、例えば、タイヤ赤道Cからトレッド接地幅TWの10%以内の領域に設けられるのが望ましい。同様に、クラウン溝5のタイヤ軸方向の最外端(即ち、主部5aの外端)5eは、タイヤ赤道Cからトレッド接地幅TWの25〜50%、より好ましくは30〜45%の距離L1を隔てる位置に設けられるのが望ましい。
さらに、トレッド部2のパターン剛性を高く確保しつつ、タイヤ赤道C付近の排水性を高めるために、前記主部5aのタイヤ周方向に対する角度θ1及び前記副部5bのタイヤ周方向に対する角度θ2(いずれも鋭角側の角度とする)は、それぞれ10〜50度、より好ましくは20〜40度の範囲が望ましい。なお、本実施形態において、主部5aの前記角度θ1は、タイヤ軸方向外側に向かって滑らかに漸増している。
なお、本実施形態のクラウン溝5は、タイヤ赤道Cを横切ることなく、タイヤ赤道Cの両側に配されている。これにより、接地圧の最も高いタイヤ赤道C上にはタイヤ周方向に連続してのびる陸部が形成され、トレッド中央部の剛性が確保される。従って、操縦安定性の向上が図られる。なお、トレッド赤道C上の剛性をさらに高めるために、本実施形態のように、タイヤ赤道Cの一方側のトレッドパターンと、他方側のトレッドパターンとは、タイヤ周方向の位相を略1/2ピッチで位置ズレさせるのが望ましい。これにより、クラウン溝5の内端5i同士が向き合ってタイヤ赤道C付近の陸部剛性が低下するのを確実に防止できる。
前記ショルダー横溝6は、本実施形態では、タイヤ軸方向の最も内側に位置する内端6iからタイヤ軸方向外側に向かって回転方向Nとは逆方向にのびて傾斜した傾斜溝からなる。そして、各ショルダー横溝6も、互いに連通することなく、タイヤ周方向に隔設されている。
前記ショルダー横溝6の前記内端6iは、タイヤ赤道Cからトレッド接地幅TWの10〜20%の距離L2を隔てた位置に設けられる。即ち、前記距離L2がトレッド接地幅TWの10%未満の場合、トレッド部2のタイヤ赤道C側の陸部剛性が低下して、操縦安定性が悪化するため好ましくない。逆に、前記距離L2が20%を超えると、タイヤ赤道C側の排水が不足してウエット性能が低下するため採用できない。とりわけ、前記距離L2は、より好ましくはトレッド接地幅TWの12%以上が望ましく、また、18%以下が望ましい。なお、本実施形態では、前記内端6iは、タイヤ周方向に隣り合うクラウン溝5、5の間、より具体的にはクラウン溝5の副部5bのタイヤ軸方向の外側近傍に設けられている。
さらに、ショルダー横溝6のタイヤ軸方向の外端6oは、接地端Teを外側に越えてのびている。
また、本実施形態のショルダー横溝6は、タイヤ軸方向内側部分がクラウン溝5とオーバーラップするように設けられている。従って、クラウン溝5によってタイヤ軸方向外側に導かれた水は、さらにショルダー横溝6に接地端Teの外側へと効果的に排出される。このように、本実施形態のトレッド部2は、タイヤの回転を利用して、クラウン溝5及びショルダー横溝6が相互に連携して効率良く路面の水膜を接地端Teの外側へと導くことができる。
また、図2に示されるように、ショルダー横溝6は、タイヤ周方向に対して30〜90度の角度θ3で傾斜するのが望ましい。とりわけ、前記角度θ3が内端6i側から外端6o側に向かって漸増するよう、ショルダー横溝6は滑らかに湾曲する円弧状で形成されるのが望ましい。これにより、ショルダー横溝6は、その内端6i側での排水抵抗を減じつつ、接地端Te側の陸部の横剛性を確保しうる。なお、前記角度θ3は、溝の中心線の接線とタイヤ周方向線とのなす角度とする(前記角度θ1及びθ2についても同様とする)。
なお、トレッド部2のタイヤ赤道Cからトレッド接地幅TWの15%よりも外側のショルダー領域Shには、タイヤ周方向に対し30度以上の角度で傾く横溝のみ(本実施形態ではショルダー横溝6のみ)が設けられるのが望ましい。これにより、ショルダー領域Shの横剛性を大きく維持でき、旋回時での接地性を向上しうる。
図2及び図1のA−A断面である図3に示されるクラウン溝5及びショルダー横溝6の溝幅W1及びW2は、特に限定されるものではないが、小さすぎると、排水性能が低下するおそれがあり、逆に大きすぎると、乾燥路面でのグリップ低下を招き、操縦安定性能が悪化する傾向にある。このような観点より、前記溝幅W1、W2は、好ましくは10mm以上、より好ましくは11mm以上が望ましく、また、好ましくは16mm以下、より好ましくは15mm以下が望ましい。同様に、クラウン溝5及びショルダー横溝6の溝深さD1、D2は、好ましくは4mm以上、より好ましくは5mm以上が望ましく、また、好ましくは7mm以下、より好ましくは6mm以下が望ましい。
図4には、ショルダー横溝6の長手方向と直角な断面が示されている。該ショルダー横溝6は、平坦な溝底6sと、その両端に溝底円弧部6cを介してタイヤ半径方向外側にのびる一対の溝壁面6hとを含む。
前記溝底6sは、例えばトレッド部2のトレッド踏面2aとほぼ平行にのびている。また、前記溝底円弧部6cの曲率半径R2は、2〜4mmであることが望ましい。これにより、基部10と溝底6sとの連結部への応力集中が緩和されるため、ショルダー横溝6の溝底クラックなどが効果的に抑制される。
前記溝壁面6hは、溝底6sからトレッド踏面2a側に直線状でのびる基部10と、該基部10のタイヤ半径方向の外端10eとトレッド踏面2aとの間を円孤状にのびて継ぐ面取部11とから構成される。なお、本実施形態の溝壁面6hは、左右対称に形成されている。
このような断面形状を有するショルダー横溝6は、旋回時に増加するショルダー側の荷重により、面取部11を路面に接地させて接地面積を増加させることができる。これにより、本実施形態の空気入りタイヤは、旋回時に大きなグリップを発生させ、旋回走行時の限界速度を高め、ラップタイムなどを短縮することができる。また、面取部11は、ショルダー横溝6の溝容積が増大させるため、ウエット路面での排水性を犠牲にすることもない。
ここで、前記面取部11の曲率半径R1は、小さすぎると、上述の旋回時の接地面積増加作用が十分に得られなくなる。従って、前記曲率半径R1は、少なくとも4.0mm以上が必要であり、より好ましくは5mm以上、さらに好ましくは6mm以上が望ましい。他方、面取部11の曲率半径R1が大きすぎると、直進走行時等の通常荷重時にトレッド部2の接地面積が減少し、グリップを低下させる傾向がある。このような観点より、前記面取部11の曲率半径R1は、好ましくは10.0mm以下、より好ましくは9mm以下、さらに好ましくは8mm以下が望ましい。
前記基部10の延長線Sと、該基部10の外端10eに立てたタイヤ法線6Nとがなす溝壁角度αは、好ましくは25度以上、より好ましくは30度以上が望ましい。これにより、ショルダー横溝6のタイヤ周方向両側の陸部剛性を高め、操縦安定性を高めうる。他方、前記溝壁角度αが大きくなると、トレッド踏面2a側での溝幅W2が増大してランド比を低下させるおそれがある。このような観点より、前記溝壁角度αは、好ましくは40度以下、より好ましくは35度以下が望ましい。
また、図4に示されるように、ショルダー横溝6において、面取部11のタイヤ半径方向の深さDmは、好ましくは2mm以上、より好ましくは3mm以上が望ましく、また、好ましくは6mm以下、より好ましくは5mm以下が望ましい。前記面取部11の深さDmが2mm未満の場合、旋回時の接地面積を十分に増加させることができない傾向があり、逆に6mmを超えると、直進時の接地面積が低下してグリップを損ねる傾向がある。
また、前記面取部11の曲率半径R1は、図1及び5に示されるように、内端6i側から外端6o側に向かって漸増する。即ち、面取部11の曲率半径は、R1a<R1b<R1cの関係を満たす。これにより、旋回時では、遠心力によって接地端Te側ほど大きな荷重が作用するため、これに合わせて面取部11の曲率半径R1を外側ほど大きくすることにより、好適に接地面積を増加させることができる。また、直進時においては、接地圧の比較的小さい接地端Te側のショルダー横溝6のエッジを、偏摩耗や欠け等の損傷から保護するのにも役立つ。
なお、クラウン溝5については、ショルダー横溝6よりもタイヤ赤道C側に配されるため、ショルダー横溝6ほど旋回時の遠心力による大きな荷重を受けるおそれは小さい。このため、クラウン溝5については、その溝壁面に面取部を含ませるか否かは任意に定めることができる。ただし、クラウン溝5においても面取部11を設けることでも良い。
図6には、前記クラウン溝5の長手方向と直角な断面が示されている。該クラウン溝5も、平坦な溝底5sと、その両端に溝底円弧部5cを介してタイヤ半径方向外側にのびる一対の溝壁面5hとを含む。
また、溝壁面5hは、溝底円弧部5cからトレッド踏面2a側に直線状でのびる基部12と、該基部12のタイヤ半径方向の外端12eとトレッド踏面2aとの間を円孤状にのびて継ぐ面取部13とから構成される。クラウン溝5が設けられるトレッド中央領域では、接地圧が大きいため、前記面取部13の曲率半径R3が大きくなると、接地面積の減少を招き、直進性能が悪化する傾向にある。このような観点より、クラウン溝5の面取部13の曲率半径R3は、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上が望ましく、また好ましくは3mm以下、より好ましくは2.5mm以下が望ましい。
なお、前記実施形態の面取部11は、基部10の外端10e及びトレッド踏面2aとの接続部6eにおいて、基部10及びトレッド踏面2aが面取部11と接するように形成されていたが、このような態様に限定されるものではない。即ち、図7に示されるように、ショルダー横溝6の長手方向と直角な断面において、基部10が面取部11の接線とならない態様でも良い。これは、ランド比を大きくすることができるため、直進時のグリップ力が大きくなる。従って、直進時の操縦安定性能が向上する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1に示すトレッドパターンを基本パターンとしたタイヤサイズ245/40R18の空気入りタイヤを図8及び表1の仕様に基づき形成するとともに、各試供タイヤのジムカーナコースにおける走破タイム、摩耗外観をそれぞれテストし比較した。比較例1、2及び実施例1乃至5のショルダー横溝は、図8に実線で示す断面形状とした。また、比較例1の溝壁面を固定させて面取部の曲率半径のみを変化させた(これにより比較例2及び実施例1乃至5の溝幅も変化する。)。比較例1の仕様は以下の通りである。
トレッド接地幅TW:240mm
クラウン溝の溝幅W1:12mm
クラウン溝の溝深さD1:5.5mm
クラウン溝の主部の角度θ1:20〜50度
クラウン溝の副部の角度θ2:25〜30度
クラウン溝の外端の距離L1/TW:38%
ショルダー横溝の内端の距離L2/TW:15%
ショルダー横溝の溝幅(R1=2mm)W2:12mm
ショルダー横溝の溝深さD2:5.5mm
ショルダー横溝の角度θ3:35〜90度
ショルダー横溝の溝壁角度α:32度
クラウン溝及びショルダー横溝の溝底円弧部の曲率半径R2:2mm
クラウン溝の面取部の曲率半径R3:2mm
ランド比(R1=2mm):74%
また、テストの方法は、次の通りである。
<走破タイム>
試供タイヤを8JJ×17のリム及び200kPaの内圧条件で排気量2000ccの4輪駆動の国産乗用車の全輪に装着し、JAF公認のジムカーナコース(1周約1.5km)を走行させ、ドライ路面及びウェット路面におけるタイムアタックを各々7回行い、ベストの走破タイムを測定した。評価は、比較例1の走破タイムの逆数を100とする指数により評価した。数値が大きいほど良好である。
<摩耗外観>
前記タイムアタックを含めてジムカーナコースを10周走行した後のタイヤの摩耗状態を肉眼で観察し、比較例1を基準(3点)とし、最高点を5点とする5段階評価を行った。
テストの結果は表1に示される。
Figure 0004825289
テストの結果、実施例のものは、ウェット性能を低下させることなく乾燥路面での旋回走行時のグリップを向上させていることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2a トレッド踏面
3 溝
5 クラウン溝
6 ショルダー横溝
6a 溝底
6b 溝壁面
10 基部
10e 外端
11 面取部

Claims (6)

  1. トレッド部に、複数本の溝が設けられた空気入りタイヤであって、
    前記溝は、タイヤ軸方向の内端がタイヤ赤道からトレッド接地幅の10〜20%の距離を隔て、かつ、タイヤ軸方向の外端が接地端を外側に越えてのびるショルダー横溝を含み、
    前記ショルダー横溝の長手方向と直角な断面において、前記ショルダー横溝の溝壁面は、溝底からトレッド踏面側にのびる基部と、該基部のタイヤ半径方向の外端とトレッド踏面との間を円孤状にのびて継ぐ面取部とから構成され、
    前記面取部の曲率半径が4.0〜10.0mmであり、かつ前記内端側から外端側に向かって漸増することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ショルダー横溝は、他の溝と連通することなくのびている請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ショルダー横溝は、タイヤ周方向に対して30〜90度の角度で傾くとともに、該角度は、前記内端側から前記外端側に向かって漸増する請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド部は、タイヤ赤道からトレッド接地幅の15%よりも外側の領域には、タイヤ周方向に対し30度以上の角度で傾く横溝のみが設けられる請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダー横溝は、該ショルダー横溝の長手方向と直角な断面において、前記基部が前記面取部と接する請求項1乃至4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ショルダー横溝は、前記面取部のタイヤ半径方向の深さが2.0〜6.0mmである請求項1乃至5に記載の空気入りタイヤ。
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