JP4824965B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、燃料電池の運転状態に対応して、燃料電池を好適に運転可能な燃料電池システムを提供することを課題とする。
また、「通常運転条件」とは、燃料電池の暖機が完了している状態での運転条件を意味する。一方、「低温運転条件」とは、燃料電池の暖機中の運転条件を意味する。
さらに、温度判定手段による温度判定は、燃料電池システムの停止中に随時行ってもよいし、停止中にタイマなどにより定期的に行ってもよい。その他、停止中における温度変化を記憶手段で記憶させてもよく、起動時に記憶手段に記憶されたデータを参照して、温度判定を行ってもよい。
また、このような燃料電池システムによれば、運転状態検知手段は、燃料電池システムの温度と総運転時間とに基づいて、安定運転状態または不安定運転状態を検知することができる。
参考形態に係る燃料電池システムについて、図1から図4までを参照して説明する。参照する図面において、図1は、参考形態に係る燃料電池システムの構成図である。図2は、図1に示すI−V特性記憶部に記憶された燃料電池のI−V曲線である。図3は、参考形態に係る燃料電池システムの停止時の動作を示すフローチャートである。図4は、参考形態に係る燃料電池システムの起動時の動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、参考形態に係る燃料電池システム1Aは、燃料電池自動車に搭載されたシステムであり、主として、燃料電池自動車の始動時(燃料電池システム1Aの起動時)に、燃料電池2を好適に運転(発電)させて、自己発熱により燃料電池システム1A内、特に燃料電池2内を解氷させるシステムである。具体的に説明すると、燃料電池システム1Aは、その起動時に、燃料電池2内が凍結し、その出力が不安定な不安定運転状態にある場合、起動を促進させる「氷点下条件(低温運転条件)」で燃料電池2を運転させるように設定されている。その後、燃料電池2内が解氷したことにより、燃料電池2の出力が安定し安定運転状態となったときに、「氷点下運転条件」から「通常運転条件」に切り替えて燃料電池2を運転させるように設定されている。すなわち、燃料電池システム1Aは、燃料電池2の運転状態に対応して運転条件を選択し、燃料電池2を好適に運転させるシステムである。
燃料電池2(燃料電池スタック)は、主として、電解質膜3の両面をアノード(燃料極)およびカソード(空気極)で挟持してなるMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)をセパレータで挟持してなる単セルを、複数積層することで構成されている。セパレータには、電解質膜3の全面に反応ガスを供給するための溝、各単セルに供給するため厚さ方向に貫通孔などが複雑に形成されており、これら溝などがアノード側流路4、カソード側流路5として機能している。アノード側流路4には燃料ガスとしての水素ガスが流通し、この流通する水素ガスが各アノードに供給されるようになっている。一方、カソード側流路5には、酸化剤ガスとしての空気が流通し、この流通する空気が各カソードに供給されるようになっている。
このように、燃料電池2のアノードに水素ガスが、カソードに酸素を含む空気が、それぞれ供給されると、アノード、カソードに含まれる触媒(Ptなど)上で電気化学反応が起こり、その結果、各単セルで電位差が発生するようになっている。そして、このように各単セルで電位差が発生した燃料電池2に対して、走行モータ41などの外部負荷から発電要求があると、燃料電池2が発電するようになっている。なお、このように発電すると、燃料電池2は自己発熱する。
アノード系10は、燃料電池2のアノード側に配置し、水素ガスを供給・排出する系であり、水素ガスが貯蔵された水素タンク11、エゼクタ12、パージ弁13を主に備えている。
カソード系20は、燃料電池2のカソード側に配置し、酸素を含む空気を供給・排出する系であり、コンプレッサ21、温度センサ22(温度検出手段)を主に備えている。
なお、システム温度(カソードオフガス温度)には、燃料電池システム1Aの停止中など、コンプレッサ21がOFFでカソードオフガスが流通しない場合も含むものとする。
冷却系30は、発電により発熱する燃料電池2が、過剰に昇温しないように適宜に冷却する系であり、ラジエータ31(放熱器)と、ポンプ32とを主に備えている。そして、エチレングリコールなどを主成分とするラジエータ液(冷媒)が、ポンプ32の稼動によって、ラジエータ31と燃料電池2との間で循環するように、適所に配管が設けられている。
電力消費系40は、燃料電池2の出力端子(図示しない)に接続すると共に、燃料電池2で発生した電力を消費する系である。具体的に電力消費系40は、燃料電池自動車を走行させる走行モータ41(外部負荷)と、燃料電池2の発電の補助または余剰電力を蓄えるキャパシタ42(蓄電器)と、電流計43(出力検知手段)と、電圧計44(出力検知手段)とを主に備えている。走行モータ41およびキャパシタ42は、図示しないPCU(Power Control Unit)を介して、燃料電池2の出力端子に対して並列に接続している。
温度センサ51は、外気温度を検知するセンサであって、燃料電池自動車の適所に設けられている。そして、温度センサ51は、ECU60の凍結判定部63と接続しており、凍結判定部63は外気温度を監視するようになっている。
ECU60は、燃料電池2の発電を制御する機能、外気温度およびシステム温度(カソードオフガス温度)に基づいて、燃料電池システム1Aの起動時において凍結しているか否かを判断する機能、燃料電池システム1Aが解氷したか否かを判定する機能を主に有している。ECU60は、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成され、運転制御部61(運転制御手段)と、解氷判定部62(運転状態検知手段)と、凍結判定部63(温度判定手段)と、I−V特性記憶部64とを主に備えている。
運転制御部61は、カソード系20のコンプレッサ21と電気的に接続しており、コンプレッサ21の稼動(回転速度など)を適宜に制御するようになっている。
また、運転制御部61は、燃料電池2の運転を、「通常運転条件」または燃料電池2の起動を促進させる「氷点下運転条件(低温運転条件)」で制御する機能を有している。具体的に説明すると、運転制御部61には、「通常運転条件」と「氷点下運転条件」とが設定されており、解氷判定部62からの指示に基づいて、これら条件を適宜に切り替えるようになっている。すなわち、運転制御部61は、「通常運転条件」と「氷点下運転条件」とを適宜に切り替えてコンプレッサ21を制御するようになっている。
したがって、燃料電池2の氷点下運転条件における自己発熱量は、通常運転条件における自己発熱量より高くなる。そして、このように自己発熱量を高めることで燃料電池2を速やかに暖機し、その起動を促進できるようになっている。つまり、運転制御部61は、「通常運転条件」と「氷点下運転条件」とを適宜に切り替えて、燃料電池2の自己発熱量を制御するようになっている。
解氷判定部62は、燃料電池システム1Aの起動時において、凍結判定部63の判定結果(フラグが立っているかどうか)を参照し、その判定結果に基づいて、運転制御部61に「通常運転条件」と「氷点下運転条件」のどちらを選択するかを指示する機能を有している。これにより、燃料電池システム1Aの状態(非凍結状態、凍結状態)に対応して、「通常運転条件」または「氷点下運転条件」が選択され、燃料電池システム1Aが好適に運転されるようになっている。
具体的に参考形態では、解氷判定部62は、燃料電池システム1Aの起動時にフラグが「1」の場合は、燃料電池システム1Aの少なくとも一部は凍結状態であると判定し、運転制御部61に「氷点下運転条件」を指示するように設定されている。一方、燃料電池システム1Aの起動時にフラグが「0」の場合は、燃料電池システム1A全体は非凍結状態であると判定し、「通常運転条件」を指示するように設定されている。
これに対し、「非凍結状態」とは、燃料電池2が十分に暖まって、燃料電池2内が解氷しており、燃料電池2に供給される水素ガス、空気の流量、圧力に対応して燃料電池2が好適に発電し、その出力が良好である状態をいう。
凍結判定部63は、燃料電池システム1Aの停止中に、温度センサ22から出力されてくるシステム温度(カソードオフガス温度)に基づいて、システム温度が氷点(0℃、所定温度)より低温に達したことがあるか否かを判定する機能を有している。そして、凍結判定部63は、システム温度が氷点下に達したと判定した場合には、フラグを立てる(フラグに「1」を入れる)機能を有している。
I−V特性記憶部64には、図2に示すように、予備試験、シミュレーションなどにより求められた燃料電池2の複数のI−V曲線が記憶されている。
また、I−V特性記憶部64には、「氷点下運転条件」と「通常運転条件」とを切り替える基準となる「基準I−V曲線C0」が記憶されている。さらに説明すると、例えば燃料電池システム1Aを「氷点下運転条件」で運転中、燃料電池2の出力電流および出力電圧から推定された推定I−V曲線C1が、基準I−V曲線C0より高い場合、燃料電池2は十分に暖機されたと判定され、「通常運転条件」に切り替えられる。これに対し、推定I−V曲線C2が基準I−V曲線C0より低い場合、燃料電池システム1A内は未だ凍結していると判定され、「氷点下運転条件」で継続して運転される。
次に、参考形態に係る燃料電池システム1Aの動作について、図1および図2に加えて、図3および図4に示すECU60に設定されたフローチャート(プログラム)を参照して、燃料電池システム1Aの停止時、起動時の順で説明する。
図3に示すように、燃料電池自動車のイグニッションスイッチ(以下IGSW)がOFFされると(スタート)、ECU60は、水素ガスの供給・停止を切り替える遮断弁(図示しない)を閉じて水素供給を遮断し、コンプレッサ21を停止させることによって燃料電池システム1Aを停止させる(S101)。ステップS101の後、ECU60は、温度センサ22で検出したシステム温度(カソードオフガス温度)を凍結判定部63に取り込む(S102)。
また、ステップS103において、凍結判定部63は、システム温度が氷点下に達したと判定したときは(Yes)、氷点下の経験があることを示すフラグを立てて(S105)、次の処理(S104)に移行する。
図4に示すように、前記した停止時におけるフロー(図3参照)が終了すると(スタート)、ECU60は、ステップS201に進んで凍結判定を行う。なお、ECU60は、起動時のフローに移行することに連動して、アノード系10の遮断弁(図示しない)などを開放して、燃料電池2のアノード側に水素ガスを供給する。
ステップS201において、解氷判定部62は、凍結判定部63の判定結果(フラグが「1」であるか否か)を参照し、その判定結果に基づいて、燃料電池システム1Aの少なくとも一部が凍結状態であるか否かを判定する。
すなわち、ステップS201において、解氷判定部62は、フラグが「1」である(氷点下の経験がある)と判定した場合には(Yes)、「燃料電池システム1Aの少なくとも一部は凍結状態である」と判定して、運転制御部61に「氷点下運転条件」を指示し、ステップS202に移行する。なお、「1」であったフラグは、このステップS201で「Yes」と判定された後、「0」にリセットされる。
一方、ステップS201において、解氷判定部62は、フラグが「0」である(氷点下の経験がない)と判定した場合には(No)、「燃料電池システム1A全体が凍結状態でない」と判定して、運転制御部61に「通常運転条件」を指示し、ステップS204に移行する。
ステップS202において、運転制御部61は、コンプレッサ21を「氷点下運転条件」で稼動させる。具体的には、運転制御部61がコンプレッサ21を制御して、「通常運転条件」より多流量・高圧力の空気(低温用反応ガス)を燃料電池2に供給する。これにより、燃料電池2は「通常運転条件」より高出力である「氷点下運転条件」で発電する。したがって、「氷点下運転条件」で発電する燃料電池2の自己発熱量は、「通常運転条件」の自己発熱量より高くなり、この高い自己発熱量により、燃料電池2内が速やかに解氷し始めるとともに、この燃料電池2の発熱により燃料電池システム1A全体も解氷し始めることとなる。
このように燃料電池2を「氷点下運転条件」で発電させた後、ステップS203に移行する。
ステップS203において、解氷判定部62は、「氷点下運転条件」で発電する燃料電池2のI−V特性が所定以上に回復したか否かに基づいて、燃料電池2を含む燃料電池システム1A全体が解氷したか否かを判定する。
具体的に説明すると、解氷判定部62は、電流計43および電圧計44を介して、燃料電池2の実際の出力電流、出力電圧を複数点(例えば図2に示すP1、P2の部分)にてサンプリングする。そして、解氷判定部62は、サンプリングした出力電流および出力電圧と、I−V特性記憶部64に記憶された複数のI−V曲線とに基づいて、現在発電する燃料電池2の推定I−V曲線C1、C2を推定する。
ステップS204においては、運転制御部61が、コンプレッサ21を「通常運転条件」で稼動させ、通常流量・通常圧力で空気(通常用反応ガス)を供給する。これにより、燃料電池2は通常に発電する。そして、処理はエンドに進み、燃料電池システム1Aの起動時の凍結判定、解氷判定は終了する。
また、燃料電池システム1Aの起動時に燃料電池システム1Aの少なくとも一部が凍結状態である場合、自己発熱量の高い「氷点下運転条件」で燃料電池2を発電させることによって燃料電池システム1A全体を速やかに解氷させることができる。
さらに、一般の燃料電池システムが備えるカソード系20のコンプレッサ21を有効利用するため、従来のカソード系のヒータなどの特別な機器などを備えずに、燃料電池システム1Aを構成することができる。すなわち、燃料電池システム1Aを構成するに際し、重量化・大型化などすることもない。
さらにまた、解氷後は速やかに「通常運転条件」に切り替えることで、無駄なく空気(反応ガス)を燃料電池2に供給することができる。
さらに、燃料電池システム1Aが解氷したか否かを、燃料電池2の実際の出力電流および出力電圧に基づいて判定するため、正確に解氷判定をすることができる。
また、例えば、深夜に燃料電池自動車が停止(IGSWがOFF)され、システム内部が凍結したが、次回のIGSWのON時までに解氷した場合、ステップS201における履歴に基づく判定がYesとなり氷点下運転条件で運転されるが、その後直ちにステップS203において運転する燃料電池2のI−V特性に基づいて判定するため、その判定が「Yes」となり、速やかに通常運転条件(S204)に移行することができる。
次に、本実施形態に係る燃料電池システムについて、図5から図8までを参照して説明する。本実施形態は参考形態を一部変更したものなので、参考形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図5は、本実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。図6は、燃料電池の総運転時間とI−V特性との関係を示すグラフである。図7は、図5に示す判定マップ記憶部に記憶された判定マップの一例を示すグラフである。図8は、本実施形態に係る燃料電池システムの起動時の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、本実施形態に係る燃料電池システム1Bは、主として、参考形態に係るECU60に代えてECU70を備えており、解氷判定方法が異なる。また、燃料電池システム1Bは、参考形態に係る電流計43および電圧計44を備えていない。
ECU70は、運転制御部61(運転制御手段)と、凍結判定部63(温度判定手段)と、解氷判定部72(運転状態検知手段)と、総運転時間記憶部75(総運転時間記憶手段)と、判定マップ記憶部76と、を備えている。なお、運転制御部61、凍結判定部63は、参考形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
解氷判定部72は、参考形態と同様に解氷判定機能、解氷判定または凍結判定部63の判定結果に基づく運転制御部61への指示機能を有している。ところが、解氷判定部72による解氷判定方法は参考形態とは異なっているため、まず図6を参照して、本実施形態に係る解氷判定方法の理論について説明する。
そこで、本実施形態に係る解氷判定部72は、このような燃料電池2の総運転時間に伴う劣化による出力低下を考慮して、燃料電池システム1Bが解氷したか否かを判定することを特徴とする。
解氷判定部72は、総運転時間記憶部75から燃料電池2の総運転時間を読み込み、この読み込んだ総運転時間と判定マップ記憶部76に記憶された判定マップ(図7参照)とに基づいて判定温度を算出し、算出した判定温度と温度センサ22により検知されるシステム温度(カソードオフガス温度)とを比較し、燃料電池システム1Bが解氷したか否かを判定する機能を有している。
総運転時間記憶部75は、メモリなどから構成され、燃料電池システム1B(燃料電池2)の総運転(発電)時間が記憶される部分である。具体的に例えば、総運転時間記憶部75には、走行モータ41などから燃料電池2に発電要求があり、燃料電池2が発電した場合に、燃料電池システム1Bが運転したとして、この運転時間が累積的に記憶されるように設定されている。また、総運転時間記憶部75は、解氷判定部72と電気的に接続しており、解氷判定部72は総運転時間を適宜に読み込むようになっている。
判定マップ記憶部76には、図7に示すような、燃料電池システム1Bの総運転時間に基づいて、解氷判定の基準となる判定温度を算出するための判定マップが記憶されている。判定マップは、燃料電池2の総運転時間と温度と出力電流・電圧との関係を考慮し、総運転時間が長くなると判定温度が高くなるという関係を有している。具体的に判定マップは、種々の予備実験やシミュレーションにより求められる。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1Bの起動時の動作について、図8を主に参照して説明する。なお、燃料電池システム1Bの停止時の制御は参考形態と同様であるため、ここでは省略する(図3参照)。
燃料電池自動車のIGSW(図示しない)がONされると(スタート)、ECU70はステップS201、S202、S205、S204における処理をフローに従って行う。ステップS201、S202、S204における処理は参考形態と同様であるため、その説明を省略し、ステップS205について説明する。
ステップS205において、解氷判定部72は、総運転時間記憶部75から燃料電池システム1Bの総運転時間を読み込み、読み込んだ総運転時間と判定マップ記憶部の判定マップとに基づいて、判定温度を算出する。
一方、「システム温度≦判定温度」の場合、燃料電池2は十分に暖機されておらず、つまり、燃料電池システム1A全体は解氷していないと判定する(S205・No)。このように解氷していないと判定されると、処理はステップS202に戻り、「氷点下運転条件」でのコンプレッサ21の稼動は継続される。
また、このような温度センサを複数使用してもよく、複数の温度センサを使用した場合、例えば検出された温度のうち、少なくとも2つの温度が氷点を下回った場合、システム温度が氷点より低くなったと判定するように設定すれば、誤判定を防止できる。
2 燃料電池
3 電解質膜
22 温度センサ(温度検出手段)
43 電流計(出力検知手段)
44 電圧計(出力検知手段)
60、70 ECU
61 運転制御部(運転制御手段)
62、72 解氷判定部(運転状態検知手段)
63 凍結判定部(温度判定手段)
64 I−V特性記憶部
75 総運転時間記憶部(総運転時間記憶手段)
76 判定マップ記憶部
Claims (1)
- 反応ガスの反応により発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
前記燃料電池システムの温度を検出する温度検出手段と、
前記燃料電池の運転を、通常運転条件または前記燃料電池の起動を促進させる低温運転条件で制御する運転制御手段と、
運転する前記燃料電池の安定運転状態または不安定運転状態を検知する運転状態検知手段と、
前記温度検出手段が検出する温度に基づいて、前記燃料電池システムの停止中に前記燃料電池システムの温度が所定温度よりも低温に達したことがあるか否かを判定する温度判定手段と、
前記燃料電池システムの総運転時間を記憶する総運転時間記憶手段と、
を備え、
前記運転制御手段は、前記燃料電池システムの起動時において、前記温度判定手段の判定結果が前記所定温度よりも低温に達したことがあることを示す場合に前記低温運転条件で前記燃料電池の運転を制御し、前記運転状態検知手段が前記安定運転状態を検知したときに前記通常運転条件に切り替え、
前記運転状態検知手段は、前記燃料電池システムの温度と前記総運転時間とに基づいて、前記安定運転状態または前記不安定運転状態を検知する
ことを特徴とする燃料電池システム。
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