JP4824878B2 - 住宅 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床下収納部が備えられた住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】
従来から、食品や買い置きのビールや調味料、食用油等を収納するために台所等の床下に設けられた床下収納庫が知られている。周知のように、床下収納庫は、床面より下方に収納庫が設けられ、床面に設けられた開閉蓋から物品を出し入れするものである。
しかし、腰をかがめた姿勢で、ビールや調味料といった比較的重い物をしまうことから、物の出し入れが困難であった。
そこで、この課題を解決するために、例えば、特開平11ー89649号公報記載の技術では、床下収納庫を電動昇降式とし、床下収納庫の収納用本体ボックスを床面上に張り出させたり、床下に収納させたりすることで、物の出し入れを容易にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記床下収納庫は、物品の出し入れを床面に設けられた開閉蓋から行うことから、床下収納庫の上には物をおくことができなかった。そのため収納庫の容量も限られたものとなっていた。また、床下収納庫は、床下収納庫が設けられた部屋の床面からしか出し入れすることができなかった。
また、特開平11ー89649号公報記載の技術のように電動昇降式としても、床面から床下に物を出し入れするよりは容易であるが、依然として腰をかがめて動作を行わなければならず、結果として、収納できる物も限られてしまうという課題がある。
本発明の課題は、床下収納の収納容量を拡大するとともに、物の出し入れが容易な床下収納部を備えた住宅を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、段差のある床2、3が隣接して設けられた住宅1において、上側の床2の床下に第一の収納部4が設けられ、上側の床2と下側の床3との間に設けられた壁部6に、前記第一の収納部4の取出口42が設けられ、
前記上側の床2の床下にはさらに第二の収納部5が設けられ、この第二の収納部5の取出口51は、前記下側の床3と同高さ位置から立ち上がり、かつ、上側の床2に交差する住宅1の外壁を構成する壁部8に設けられていることを特徴とする。
【0005】
ここで、前記収納部4には、引出41を設けて前記取出口42から引き出し可能としてもよいし、取出口42に開閉式扉や引き戸等を設けてもよいし、前記収納部4の内部に棚を設けるなどしてもよい。また、取出口42に設けた開閉式扉や引き戸等の開閉や引出41の引出し等を電動式としてもよい。このように、前記収納部4を使い勝手のよいものに適宜設計してもよいことは勿論である。
また、前記収納部5には、引出を設けて前記取出口51から引き出し可能としてもよいし、取出口51に開閉式扉52や引き戸等を設けてもよい。また、前記収納部5の内部に棚を設けるなどしてもよい。また、取出口51に設けた開閉式扉52や引き戸等の開閉や引出の引出し等を電動式としてもよい。このように、前記収納部5を使い勝手のよいものに適宜設計してもよいことは勿論である。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、段差のある床2、3を利用し、上側の床2の床下に第一の収納部4を設け、上側の床2と下側の床3との間に設けられた壁部6に前記第一の収納部4の取出口42を設けている。このため、上側の床2の床下の空間を有効に活用でき、広い収納空間を実現することができる。また、前記壁部6に取出口42を設けているので、従来のように、物を出し入れする際に腰をかがめて床下から床の上面に持ち上げるといったことがなく、収納が容易である。また、従来のように、床下収納庫の取出口が、床の上面にあると、取出口の上面には家具等の物を載置することはできなかった。しかし、本発明によれば、そのような制限はなく、例えば図1に示すように、床2の上面に家具等を自由に配置することができる。
【0009】
また、段差のある床2、3を利用し、上側の床2の床下に第二の収納部5を設け、この第二の収納部5の取出口51を住宅1の外壁を構成する壁部8に設けている。このため、上側の床2の床下の空間を有効に活用でき、広い収納空間を実現することができる。また、住宅1の外壁を構成する壁部8に設けられた前記取出口51から、物を出し入れすることができるので、例えば、車に関する修理工具等、屋外で使用する各種道具等を収納することができる。このため、住宅1の敷地に物置を載置するスペースがなくても、このように屋外に収納するのが望ましいものを収納することができる。また、敷地内に物置が外に現れないので住宅1の外観を秀麗なものに仕上げることができる。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項1記載の住宅1において、前記収納部4は、複数の引出41を備え、これら引出41が前記壁部6から引出し可能であることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記引出41は、その開口部が前記引出41の上面に設けられたものであってもよいし、開口部が前記引出41の側面に設けられてもよい。また、前記引出41はその内部に棚板が設けられた棚状の引出41であってもよい。
【0012】
請求項記載の発明によれば、前記収納部4は複数の引出41を備え、前記壁部6から前記引出41が引出し可能であるので、物の出し入れが容易である。また、重い物を収納したとしても、腰をかがめて物を出し入れする必要がない。このため、前記収納部4には様々なものを収納することができ、収納空間を有効に活用することができる。
【0013】
請求項記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1または2に記載の住宅1において、前記上側の床2には、前記収納部4の別の取出口43が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項記載の発明によれば、前記上側の床2に、前記収納部4の別の取出口43が設けられているので、前記壁部6に設けられた前記取出口42から前記収納部4に物を出し入れできるとともに、前記上側の床2からも物を出し入れすることができる。
【0015】
請求項記載の発明は、例えば、図1〜図4に示すように、請求項1〜のいずれかに記載の住宅1において、前記下側の床3は、住宅1の1階床レベルあるいは、2階以上のいずれかの階の床レベルと等しいことを特徴とする。
【0016】
請求項記載の発明によれば、前記下側の床3が、住宅1の1階床レベルあるいは2階以上のいずれかの階の床レベルとなっている。このため、前記収納部5の取出口51を、住宅1の外壁を構成する壁部8に設けた時に、前記下側の床3が住宅1の1階床レベルと等しい場合には、地上から前記収納部5に物を出し入れすることができる。また、前記下側の床3が住宅1の2階以上のいずれかの床レベルと等しい場合には、ベランダ等から前記収納部5に物を出し入れすることができる。このようにして、収納部5を住宅1の外側から有効に活用することができる。
【0017】
請求項記載の発明は、例えば、図4に示すように、請求項1〜のいずれかに記載の住宅1において、前記上側の床2と下側の床3との間に設けられた壁部6(手摺り61)は、上側の床2より高く、かつ天井より低い位置まで突出しており、かつ下側の床3と上側の床2との間には階段7が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項記載の発明によれば、前記上側の床2と下側の床3との間に設けられた壁部6(手摺り61)は、上側の床2より高く、かつ天井より低い位置まで突出しているので、上側の床2を備える空間と、下側の床3を備える空間とが、一体感を持ちつつ、異なる空間を演出することができ、住宅1の間取りに変化を与えることができる。また、下側の床3と上側の床2との間に階段7が設けられているので、下側の床3を備える空間と上側の床2を備える空間との出入りが自在である。また、上側の床2の床下を利用した広い収納部4、5を備えているので、居室内の空間を有効に利用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる住宅1の実施の形態を詳細に説明する。
前記住宅1は、パネル工法により構築されるものである。周知のように、パネル工法とは、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、住宅の施工現場でこれらのパネルを組み立てる工法のことで、住宅の施工工法の一つである。そして、住宅1の床面を構成する床パネルは、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助桟材を縦横に組み付け、框材と補助桟材との片面に面材が貼り付けられたものである。また、住宅1の壁面を構成する壁パネルは、床パネルと同様に構成された框材と補助桟材との両面に面材が貼り付けられたものである。また、住宅1の外壁は、同様に構成された前記壁パネルの表面に外装材を備えたものである。
【0020】
前記住宅1の1階には、図1に示すように、台所AとリビングルームBが隣接して設けられている。前記リビングルームBの床3は、地面から540mmの高さに位置しており、前記台所Aの床2は地面から1500mmの高さに位置している。このため、前記台所Aの床2と前記リビングルームBの床3には、960mmの段差Tがある。
【0021】
また、前記台所Aの床2と前記リビングルーム3の床との間には、壁部6と階段7とが設けられている。そして、壁部6には、図4に示すように、腰高の手摺り61が台所Aの床2の上面から突出するように設けられている。
【0022】
図1〜図4に示すように、前記台所Aの床2の床下には第一の収納部4と第二の収納部5とが設けられている。
前記第一の収納部4は、下面にキャスターが取り付けられた複数の引出41を備えている。前記引出41は、箱状の形状をしており、上面が開口したものとなっている。
また、図4に示すように、前記引出41の取出口42は前記壁部6に設けられており、前記引出41を前記リビングルームBから引出すことができるようになっている。
【0023】
また、前記第一の収納部4の上面、つまり台所Aの床2の床面には、前記第一の収納部4の別の取出口43が設けられている。この別の取出口43は、開閉蓋となっていて、前記別の取出口43を開閉して、前記第一の収納部4に収納された物を出し入れすることができるようになっている。
そして、台所Aの床2には、流し台Cの近傍に従来のいわゆる床下収納庫Dが設けられている(図1および図3参照)。また、前記第一の収納部4の上には、ダイニングテーブルE等が載置されている。
【0024】
また、図3に示すように、前記第二の収納部5の取出口51は、前記台所Aの床2と交差する住宅1の外壁を構成する壁部8に設けられている。
前記取出口51には、開閉式扉52が備えられており、住宅1の外側から前記開閉式扉52を開閉し、前記収納部5に物を収納することができるようになっている。
また、前記第二の収納部5の内部には、作りつけの棚(図示略)が備えられている。
なお、本実施の形態では、前記第二の収納部5の取出口51が備えられた前記壁部8の外側は駐車スペースとして使用されており、第二の収納部5の上、つまり台所Aの床2には、食器棚Fが載置されている(図1参照)。
【0025】
本実施の形態によれば、台所Aの床2とリビングルームBの床3との段差Tを利用して、台所Aの床2の床下に収納部4、5を設けている。このため、台所Aの床2の床下の空間を有効に活用でき、広い収納空間を実現することができる。
また、前記第一の収納部4は複数の引出41を備えており、その取出口42は前記壁部6に設けられている。このため、従来のように腰をかがめて、床面から物を出し入れしなければならないといったことがない。また、大きな物や重い物であっても引出41はキャスターを備えているので、物の出し入れが容易になり、前記第一の収納部4の収納スペースを有効に活用することができる。
【0026】
また、第一の収納部4は、リビングルームBから物を出し入れできるので、居室内で利用するものを収納することができる。また、第一の収納部4には、別の取出口43が台所Aの床2に設けられているので、台所Aからも第一の収納部4に物を出し入れすることができる。
【0027】
また、前記第二の収納部5の取出口51は住宅の外壁を構成する前記壁部8に設けられている。このため、物を出し入れする際に、腰をかがめて、床下から床面まで物を持ち上げるといった動作がないので、収納するのが容易である。また、前記第二の収納部5の内部には、作りつけの棚が設けられているので、収納スペースを有効に活用することができる。
【0028】
また、前記第二の収納部5は、住宅1の外壁を構成する前記壁部8に設けられた前記取出口51から、物を出し入れすることができる。このため、例えば、車に関する修理工具等、屋外で使用する各種道具等を収納することができる。従って、住宅1の敷地に物置を載置するスペースがなくても、このように屋外に収納するのが望ましいものを収納することができ、また住宅1の敷地内に物置が外に現れないので、住宅1の外観を秀麗なものに仕上げることができる。
【0029】
また、床下に設けられた前記収納部4、5の取出口42、51が、従来の床下収納庫Dのように台所Aの床2の上面にあると、その上面には家具等の物を載置することはできなかった。しかし、本実施の形態によれば、そのような制限はなく、床2の上面に家具等を自由に配置することができる。
【0030】
また、前記リビングルームBの床3は、住宅1の1階床レベルとなっている。このため、前記第二の収納部5は、地上から前記取出口51に設けた開閉式扉52を開閉して、物を出し入れすることができる。また、前記収納部5の中に棚が設けられているので、前記収納部5を有効に活用することができる。また、収納部5の高さと前記段差Tとは等しく、940mmあるので、収納部5の内部まで人間が入ることができ、収納に便利である。
【0031】
また、前記台所Aの床2とリビングルームBの床3との間に設けられた壁部6は、その上面に腰高まで突出した手摺り61が設けられているので、台所Aの床2を備える空間と、リビングルームBの床3を備える空間とが、一体感を持ちつつ、異なる空間を演出することができる。このようにすることで、食事をする空間と、リビングルームBでリラックスする空間とを適度に独立させることができ、住宅1の間取りに変化を与えることができる。
【0032】
また、リビングルームBの床3と台所Aの床2との間に階段7が設けられているので、リビングルームBの床3を備える空間と台所Aの床2を備える空間との出入りが自在である。また、台所Aの床2の床下を利用した広い収納部4を備えているので、リビングルームBに余分な収納家具を置く必要がなく、空間を有効に利用することができる。
【0033】
また、例えば、都市部などにおける限られた敷地内で建てられた住宅においては、押入、納戸等を住宅1に設けると、住宅1の収納スペースを増加させることはできるが、代わりに住宅1における居室の面積が削られることになる。しかし、段差Tのある台所Aの床2とリビングルームBの床3を利用し、台所Aの床2の床下を収納部4、5とすると、前記収納部4、5は床面積に算入されない。従って、居室面積を削ることなく広い収納空間を備えた住宅1を実現することができる。
また、台所Aの天井高を通常の高さとすると、結果として、リビングルームBの天井の高さが前記段差T分だけ高くなるので、リビングルームBの空間体積を広くすることができ、開放感のある居室とすることができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本実施の形態においては、第一の収納部4と第二の収納部5とを設けているが、第一の収納部4だけでもよいし、第二の収納部5だけでもよい。また、第一の収納部4および第二の収納部5の設置個所は、本実施の形態に限定されるものではない。
【0035】
また、本実施の形態では、第一の収納部4に別の取出口43を設けたが、設けないものとしてもよい。また、第二の収納部5の取出口を住宅の外壁を構成する壁部8に設けた前記取出口51とは別に、台所Aの床2に別の取出口を設けてもよいものである。
【0036】
また、前記第一の収納部4は複数の引出41を備えるものとしたが、第一の収納部4の取出口42を開閉式扉として、引出41を備えないものとしてもよい。また、引出41の形状はどのようなものであってもよく、棚状の引出41としてもよい。適宜、使い勝手のよいように設計してよいものである。また、特に扉等を設けなくてもよい。
同様に、前記第二の収納部5の取出口51は開閉式扉52を備え、引出を備えないものとしたが、これに限るものではない。前記第一の収納部4と同様に複数の引出を備えるものとしてもよい。また、開閉式扉52に限定するものではなく、引き戸等であってもよい。また、収納部5の内部に作りつけの棚を備えなくてもよい。
また、これらの収納部4、5に引出41や開閉式扉52等を備えるものとした場合に、引出41の引出しや、開閉式扉52の開閉等を電動式としてもよいのは勿論である。
【0037】
また、本実施の形態では、台所Aの床2とリビングルームBの床3とが隣接し、段差のあるものとしたが、隣接して段差を設ける床は、台所Aの床2とリビングルームBの床3とに限ったものではない。例えば、隣り合う2つの子供部屋に適用してもよく、どのような用途として用いられてもよいものである。
【0038】
また、本実施の形態では、リビングルームBの床3(下側の床)の高さを地面から540mmとし、リビングルームBの床の高さを住宅1の1階床レベルとしたが、これに限定されるものではない。下側の床は、例えば2以上のいずれかの階の床レベルと等しいものであってもよい。
また、本実施の形態では、台所Aの床2の高さを地面から1500mmとし、台所Aの床2とリビングルームBの床3との段差Tを960mmとしたが、これに限定されるものではなく、段差Tは同一階内に収まる高さであればどのようなものでもよい。但し、段差が1.4m以上となると居室面積に算入される可能性があるので、段差Tは1.4m以内にすると建築上有利である。
【0039】
また、本実施の形態では、手摺り61を台所Aの床2から腰高のものとしたが、この高さに限定されるものではない。また、前記手摺り61に限定されるものでもなく、前記壁部6を台所Aの床2より高く、かつ台所Aの天井より低い位置まで突出させてもよい。
さらに、前記台所Aと前記リビングルームBとを前記壁部6によって、完全に仕切ってもよい。
【0040】
また、台所Aの床2とリビングルームBの床3との間に階段7を設けたが、この階段の下を階段下収納としてもよいのは当然である。
【0041】
また、本実施の形態の住宅1は、パネル工法により構築される住宅1としたが、これに限定されるものではなく、木造在来工法やツーバイフォー工法や鉄骨系プレハブ工法、コンクリート系プレハブ工法などにより構築される住宅1に適用してもよいものである。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、段差のある床を利用し、上側の床の床下に第一の収納部を設け、上側の床と下側との床との間に設けられた壁部に前記第一の収納部の取出口を設けている。このため、上側の床の床下の空間を有効に活用でき、広い収納空間を実現することができる。前記壁部に取出口を設けているので、物を出し入れするのが容易である。また、従来のように、床下収納庫の取出口が床面にあると、取出口の上面には家具等の物を載置することはできなかった。しかし、本発明によれば、そのような制限はなく、床下収納部が設けられた床の上面に家具等を自由に配置することができる。
【0043】
また、段差のある床を利用し、上側の床の床下に第二の収納部を設け、この第二の収納部の取出口を住宅の外壁を構成する前記壁部に設けている。このため、上側の床の床下の空間を有効に活用でき、広い収納空間を実現することができる。また、住宅の外壁を構成する前記壁部に設けられた前記取出口から、物を出し入れすることができるので、例えば、車に関する修理工具等、屋外で使用する各種道具等を収納することができる。従って、住宅の敷地に物置を載置するスペースがなくても、このように屋外に収納するのが望ましいものを収納することができる。また、敷地内に物置が外に現れないので住宅の外観を秀麗なものに仕上げることができる。
【0044】
請求項記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記収納部は複数の引出を備え、前記壁部から前記引出が引出し可能であることから、重い物を収納したとしても、物を出し入れするのが容易である。また、腰をかがめて前記収納部に物を出し入れする必要がない。このため、前記収納部には様々なものを収納することができ、収納空間を有効に活用することができる。
【0045】
請求項記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記上側の床に、前記収納部の別の取出口が設けられている。このため、前記壁部に設けられた前記取出口から物を出し入れできるとともに、前記部屋の上側の床からも物を出し入れすることができる。
【0046】
請求項記載の発明によれば、前記下側の床が、住宅の1階床レベルあるいは2階以上のいずれかの階の床レベルとなっている。このため、前記収納部の取出口を、住宅の外壁を構成する壁部に設けた時に、前記下側の床が住宅の1階床レベルと等しい場合には、地上から前記収納部に物を出し入れすることができる。また、前記下側の床が住宅の2階以上のいずれかの床レベルと等しい場合には、ベランダ等から前記収納部に物を出し入れすることができる。このようにして、収納部を有効に活用することができる。
【0047】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜のいずれかと同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記上側の床と下側の床との間に設けられた壁部は、上側の床より高く、かつ天井より低い位置まで突出しているので、上側の床を備える空間と、下側の床を備える空間とが、一体感を持ちつつ、異なる空間を演出することができ、住宅の間取りに変化を与えることができる。また、下側の床と上側の床との間に階段が設けられているので、下側の床を備える空間と上側の床を備える空間との出入りが自在である。また、上側の床下を利用した広い収納部を備えているので、居室内の空間を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる住宅の間取りの一例を示す平面図である。
【図2】図1におけるa−a”矢視縦断面図である。
【図3】図1におけるb−b”矢視縦断面図である。
【図4】図1のc−c”矢視側面図である。
【符号の説明】
1 住宅
2 上側の床(台所の床)
3 下側の床(リビングルームの床)
4 (第一の)収納部
41 (第一の収納部の)引出
42 (第一の収納部の)取出口
43 (第一の収納部の)別の取出口
5 (第二の)収納部
51 (第二の収納部の)取出口
6 (上側の床と下側の床との間に設けられた)壁部
7 階段
8 (住宅の外壁を構成する)壁部

Claims (5)

  1. 段差のある床が隣接して設けられた住宅において、
    上側の床の床下に第一の収納部が設けられ、上側の床と下側の床との間に設けられた壁部に、前記第一の収納部の取出口が設けられ、
    前記上側の床の床下にはさらに第二の収納部が設けられ、
    この第二の収納部の取出口は、前記下側の床と同高さ位置から立ち上がり、かつ、上側の床に交差する住宅の外壁を構成する壁部に設けられていることを特徴とする住宅。
  2. 請求項1記載の住宅において、
    前記収納部は、複数の引出を備え、これら引出が前記壁部から引出し可能であることを特徴とする住宅。
  3. 請求項1または2に記載の住宅において、
    前記上側の床には、前記収納部の別の取出口が設けられていることを特徴とする住宅。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の住宅において、
    前記下側の床は、住宅の1階床レベルあるいは、2階以上のいずれかの階の床レベルと等しいことを特徴とする住宅。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の住宅において、
    前記上側の床と下側の床との間に設けられた壁部は、上側の床より高く、かつ天井より低い位置まで突出しており、かつ下側の床と上側の床との間には階段が設けられていることを特徴とする住宅。
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