JP4824488B2 - メッシュシート - Google Patents

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本発明は、メッシュシートに関する。
地盤補強用グリッドや防護ネット等にメッシュシートが用いられている。これらのメッシュシートの素材としては、柔軟性や追従性が要求されるため、これらに優れると共に強度にも優れた繊維が一般に用いられている。
このようなメッシュシートとしては、例えば、所定太さの地編糸からなる複数列のウエールからなる経編目群の各ウエールの編目に対して経方向にほぼ直線上に所定の合成繊維太糸が編み込まれかつ各地編糸間が綴れ糸にて結合されている経糸群と、該経糸群に対してほぼ直線上に緯方向に編込挿入された所定太さの合成繊維太糸の1列ないし複数列のコースからなる緯糸群と、からなる格子状構造の基体を構成し、所定の樹脂等で含浸被覆された土木・建築用格子状シートが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
実公平02−17030号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の格子状シート(メッシュシート)は、形状安定性が必ずしも十分とはいえない。すなわち、大きい空隙部を有するため格子状シートを面方向に引張ると、メッシュシートが容易に変形する。
このため、土木用、建築用シートとして用いた場合、十分な補強効果を発揮することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大きい空隙部を有する格子状であり、形状安定性に優れるメッシュシートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、メッシュシートを、繊維素材からなる経ストランドと緯ストランドとを備える構成とし、これに橋架け部を設けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)長さ方向が平行となるように複数並べられた帯状の経ストランドと、隣合う前記経ストランド間に架設された緯ストランドと、前記経ストランド及び前記緯ストランドにより形成される空隙部の対角線上に設けられた橋架け部と、を備え、前記経ストランドが編地であり、前記緯ストランド及び橋架け部が繊維を複数本束ねた繊維の束であるメッシュシートであって前記緯ストランドが前記経ストランドの組織の一部として編成されており、前記橋架け部が前記経ストランドの組織の一部として編成されており、前記経ストランドが、前記緯ストランドとの交差部において、緯ストランド及び橋架け部の繊維よりも低伸度及び/又は高強度である強化繊維を配しているメッシュシートに存する。
本発明は、(前記強化繊維の伸度が20%以下であり、引張り強度が500N/mm以上である上記()記載のメッシュシートに存する。
本発明は、()前記経ストランドの所定位置で編成された一方の緯ストランドと他方の緯ストランドとが互いに連結している上記()記載のメッシュシートに存する。
本発明は、()樹脂加工されている上記(1)記載のメッシュシートに存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば、上記(1)〜()を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明のメッシュシートは、経ストランドと緯ストランドとを備え、帯状の経ストランドに緯ストランドが架設されているため、経ストランドと緯ストランドとにより空隙部が形成される。換言すると、上記メッシュシートは、大きな空隙部を有する。
このため、上記メッシュシートは、軽量で取扱い性に優れる。
また、上記メッシュシートは、経ストランドが編地であるため、伸縮性及び弾力性に優れると共に、経ストランドの長さ方向に対する形状安定性に優れる。
一方、上記メッシュシートは、緯ストランドが繊維の束となっているため、緯ストランドの長さ方向に対する形状安定性に優れる。
これに加え、上記緯ストランドは、上記空隙部の対角線上に橋架け部が設けられているため、上記空隙部の対角線方向に対する形状安定性が優れる。
したがって、上記メッシュシートは、上記経ストランドの長さ方向及び緯ストランドの長さ方向のみならず、メッシュシートの面方向全てに対する形状安定性に優れるものとなる。
さらに、上記メッシュシートは、経ストランドの間に緯ストランドが複数架設された格子状となっているため、例えば、メッシュシートが緯ストランドの長さ方向に引張られたとしても、緯ストランドから経ストランドに伝わる力が、均等に分散されるため、メッシュシートの形状安定性がより優れるものとなる。
これらのことから、上記メッシュシートは、大きい空隙部を有する格子状であり、形状安定性に優れるものである。
本発明のメッシュシートは、緯ストランドが経ストランドの組織の一部として編成されているので、経ストランドと緯ストランドとが強固に結合され、面方向に対する形状安定性が一層優れる。
また、経ストランドを編み込む際に、同時に緯ストランドを形成できることから、本発明のメッシュシートを効率よく製造できる。
本発明のメッシュシートは、橋架け部が経ストランドの組織の一部として編成されているため、経ストランドと橋架け部とが強固に結合される。
このため、面方向に対する形状安定性に更に優れる。
また、経ストランドを編み込む際に、同時に橋架け部を形成できることから、本発明のメッシュシートを効率よく製造できる。
本発明のメッシュシートは、経ストランドが、緯ストランドとの交差部において、繊維よりも低伸度及び/又は高強度である強化繊維を配しているので、経ストランドの長さ方向に対する形状安定性がより優れるものとなる。
本発明のメッシュシートは、強化繊維の伸度が20%以下であり、引張り強度が500N/mm以上であるので、形状安定性が更に優れるものとなる。
本発明のメッシュシートは、経ストランドと緯ストランドとにより編成されていることに加え、経ストランドの所定位置で編成された一方の緯ストランドと他方の緯ストランドとが互いに連結しているので、緯ストランドの長さ方向に対する形状安定性に特に優れる。
本発明のメッシュシートは、樹脂加工されているので、伸縮性が損なわれるものの、面方向に対する形状安定性が極めて優れるものとなる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、本発明に係るメッシュシートの実施形態を模式的に示した平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るメッシュシート10は、長さ方向が平行となるように複数並べられた帯状の経ストランド11と、隣合う経ストランド11間に架設された緯ストランド12と、経ストランド11及び緯ストランド12により形成される空隙部の対角線上に設けられた橋架け部13と、を備える。
ここで、本発明において繊維の束とは、繊維を織ったり、編んだりすることなく、直線状の繊維を束ねたものをいう。
本実施形態に係るメッシュシート10においては、帯状である経ストランド11が複数並べて配置される。
このとき、それぞれの経ストランド11は略平行となるように配置されており、かつ隣合う経ストランド11間は略等間隔となっている。
経ストランド11は、経糸を鎖編で縦方向に複数本形成されたウェール11bと、複数のウェール11bを連結する挿入糸11c(図示しない)と、緯ストランド12との連結部を補強する強化繊維11aからなる帯状の編地である。
このように経ストランド11が編地であるため、本実施形態に係るメッシュシート10は、編地特有の伸縮性及び弾力性を有する。
上記繊維としては、特に限定されないが、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維等の合成繊維が挙げられる。
これらは1種類を単独で用いてもよく、複数を混合して用いてもよい。
上記強化繊維は、上記繊維よりも低伸度及び/又は高強度のものが用いられる。
ここで、本発明において、引張り強度及び伸度は、JIS L 1096に準拠し、測定した値である。
この強化繊維は、上記繊維よりも、低伸度及び/又は高強度である材質を用いて繊維とすることにより得られる。
例えば、繊維がポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維のいずれかである場合、上記材質としては、炭素繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維等が挙げられる。
これらの中でも、アラミド繊維であることが好ましい。
また、強化繊維は、上記繊維と同じ材質を用い、繊維の繊度を調整して、低伸度かつ高強度とすることにより得られる。
例えば、繊維と同じ材質を用い、繊維の繊度に対して、強化繊維の繊度を2〜10倍とすればよい。具体的には、強化繊維の繊度は1000〜10000dtexであることが好ましい。
強化繊維は伸度が20%以下であることが好ましく、1〜10%であることが好ましい。
伸度が20%を超えると、伸度が上記範囲内にある場合と比較して、十分な形状安定性が得られない傾向にある。
また、強化繊維は引張り強度が500N/mm以上であることが好ましい。
強度が500N/mm未満であると、引張り強度が上記範囲内にある場合と比較して、面方向に対する形状安定性が不十分となる傾向にある。
すなわち、本実施形態に係るメッシュシート10においては、強化繊維の伸度が20%以下であり、強度が500N/mm以上であることが好ましい。
この場合、上記メッシュシート10は、面方向に対する形状安定性により優れるものとなる。
なお、経ストランド11の長さ方向の引張り強度は、1〜100kNであることが好ましい。また、経ストランド11の幅は、1〜50mmであることが好ましい。
この場合、上記メッシュシート10を地盤用補強グリッドに用いると、土壌中における引き抜け抵抗を十分に発揮させることができる。
本実施形態に係るメッシュシート10において、緯ストランド12は、繊維を直線状態のまま複数本束ねた繊維の束であり、隣合う経ストランド11間に略等間隔で複数架設されている。
緯ストランド12は、経ストランド11の長さ方向に対して垂直方向に一列になるように架設されている。
すなわち、本実施形態に係るメッシュシート10は格子構造となっている。
このため、緯ストランド12の長さ方向に引張られたとしても、緯ストランド12から経ストランド11に伝わる力が、均等に分散され、メッシュシート10の形状安定性がより優れる。
緯ストランド12は経ストランド11の所定位置で編成された一方の緯ストランド12と他方の緯ストランドとが互いに連結している。
図2は、本実施形態に係るメッシュシートにおける経ストランドの所定位置で編成された一方の緯ストランドと他方の緯ストランドとが互いに連結している状態を示す概略図である。
図2に示すように、本実施形態に係るメッシュシート10において、経ストランド11は繊維からなるウェール11bが5本配列され、その両端と中央に強化繊維11aが編成されている。
そして、中央の強化繊維11aが編成されているウェール11bの所定位置において、一方の緯ストランド12と他方の緯ストランド52とが互いに連結している。
この場合、緯ストランド同士が互いに連結しており、かつ連結しているウェール11bが強化繊維11aにより強化されているので、緯ストランドの長さ方向に対する形状安定性に特に優れるものとなる。
緯ストランド12は、メッシュシート10の形状安定性の観点から、繊度が1000〜3000dtexである繊維を1〜50本束ねたものであることが好ましく、2〜10本束ねたものであることがより好ましい。
これらのことから、本実施形態に係るメッシュシート10においては、経ストランド11が緯ストランドとの交差部において、強化繊維を配しているため、経ストランド11の長さ方向に対する形状安定性に優れ、緯ストランド12が繊維の束となっているため、緯ストランド12の長さ方向に対する形状安定性に優れる。
図1に戻り、上記メッシュシート10は、上述した経ストランド11と緯ストランド12とを備え、帯状の経ストランド11に緯ストランド12が架設されているため、経ストランド11と緯ストランド12とにより空隙部Gが形成されている。
すなわち、上記メッシュシート10は、大きな空隙部Gを有する。
このため、上記メッシュシート10は、軽量で取扱い性に優れると共に、強化繊維を備える経ストランド11と、繊維の束からなる緯ストランド12とを備えるため、十分に形状安定性に優れる。
上記空隙部Gは矩形状となっており、一辺の長さが10〜200mmであることが好ましい。
この場合、上記メッシュシート10は、十分大きな空隙部Gを有するため、より軽量であり、より取扱い性に優れる。
本実施形態に係るメッシュシート10において、橋架け部13は、繊維を直線状態のまま複数本束ねた繊維の束であり、上記空隙部Gの対角線上に設けられている。
なお、ここでいう繊維とは、上述した緯ストランド12における繊維と同義である。
この場合、上記メッシュシート10は、橋架け部13を備えることにより、空隙部Gの対角線方向に対する形状安定性がより優れるようになる。
これらのことから、本実施形態に係るメッシュシート10は、上記経ストランド11の長さ方向及び緯ストランド12の長さ方向のみならず、空隙部Gの対角線方向に対しても形状安定性に優れる。
図3は、本実施形態に係るメッシュシートにおける経ストランドと橋架け部との編成部分を示す概略図である。
図3に示すように、橋架け部13は、強化繊維11aが編成されているウェール11bに編成されている。
この場合、橋架け部13が編成されているウェール11bが強化繊維11aにより強化されているので、経ストランドと橋架け部とが強固に結合される。
このため、面方向に対する形状安定性に更に優れる。
また、経ストランド11を編み込む際に、同時に橋架け部13を形成できることから、本実施形態に係るメッシュシート10を効率よく製造できる。
したがって、本実施形態に係るメッシュシート10は、経ストランド11と緯ストランド12とにより編成されていることに加え、経ストランド11の所定位置で編成された一方の緯ストランド12と他方の緯ストランドとが互いに連結しているので、面方向に対する形状安定性に特に優れる。
なお、橋架け部13は、メッシュシート10の形状安定性の観点から、繊度が1000〜3000dtexである繊維を1〜50本束ねたものであることが好ましく、2〜10本束ねたものであることがより好ましい。
本実施形態に係るメッシュシート10は樹脂加工されている。
すなわち、メッシュシート10の表面全体が、樹脂により被覆されている。
この場合、メッシュシート10は伸縮性が損なわれるものの、面方向に対する形状安定性に極めて優れるものとなる。
かかる樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
以上より、本実施形態に係るメッシュシート10は、経ストランド11と緯ストランド12とが経編組織によって帯状に編成された編地であり、構成される繊維同士が編み組織で連結され、更に経ストランド11と緯ストランド12とを構成する繊維同士の連結部が強化繊維11aで補強されているので、特に経ストランド11の長さ方向及び緯ストランド12の長さ方向に対して形状安定性が優れている。
また、本実施形態に係るメッシュシート10は、大きい空隙部Gを有し、かつ形状安定性に優れるため、地盤補強用グリッド、防護ネット、輸送用コンテナ等の用途に好適に用いられる。
例えば、上記メッシュシート10を地盤補強用グリッドに用いた場合、メッシュシート10が保護する地盤等(以下「被保護物」という。)により、折れ曲げられても、被保護物に追従させることができる。
これにより、上記メッシュシート10は、長期間用いた場合であっても、破損が抑制される。
このとき、上記メッシュシート10を地盤に埋設すると、メッシュシート10の一方側の土壌と、他方側の土壌との接する面積が大きくなる。
このため、上記メッシュシート10のインターロッキング効果(メッシュシート10の長さ方向への引抜き抵抗)が増大され、地震等による土壌の変位がより抑制されるという利点を有する。
上記メッシュシート10を防護ネットや輸送用コンテナ等に用いた場合、強度及び追従性に優れ、空隙部Gの形状変化(目崩れ)が起こりにくいという利点を有する。
次に、本実施形態に係るメッシュシート10の製造方法について説明する。
本実施形態に係るメッシュシート10は、ラッシェル編機を用いて製造される。換言すると、メッシュシート10の製造方法は、ラッシェル編機を用いて、経ストランド11と、緯ストランド12と、橋架け部13とを編成させることにより得られる。
図4は、本実施形態に係るメッシュシートにおける糸の編成を説明するための説明図である。
図4に示すように、本実施形態に係るメッシュシート10は、経ストランド11と、緯ストランド12と、橋架け部13とが編成されており、経ストランド11の所定位置で編成された一方の緯ストランド12と他方の緯ストランド52とが互いに連結している。
上記経ストランド11は、繊維からなるウェール11bと、複数のウェール11bを連結する挿入糸11cと、強化繊維11aとにより編成される。
また、緯ストランド12は、経ストランド11を編成する過程において、所定の位置で上記ウェール11bを隣合う一方の経ストランド11から他方の経ストランド51に入り込ませて編成させ、次いで他方の経ストランド51から一方の経ストランド11に戻らせて編成させることにより緯ストランド12が得られる。
この緯ストランド12を編成する工程を所定の位置で繰り返すことにより、空隙部Gが形成される。なお、メッシュシート10を格子状とするためには、等間隔で緯ストランド12を形成すればよい。
一方、橋架け部13は、経ストランド11を編成する過程において、所定の位置で上記ウェール11bを隣合う一方の経ストランド11から他方の経ストランド51に、上記空隙部Gの対角線上を通るように入り込ませて編成させ、次いで、経ストランド51を経ストランド51の長さ方向に所定位置まで編成された後、他方の経ストランド51から一方の経ストランド11に、上記空隙部Gの対角線上を通るように入り込ませて編成させ、そして、経ストランド11を経ストランド11の長さ方向に所定位置まで編成することにより得られる。
かかる工程を複数回繰り返すことにより橋架け部13が編成される。
なお、緯ストランド12が編成される部分と、橋架け部13が経ストランド11,51の長さ方向に編成される部分とは一致させる。
また、上述した一方の経ストランド11における緯ストランド12の編成及び橋架け部13の編成は、他方の経ストランド51においても同様に行なわれる。
この製造方法によれば、経ストランド11と緯ストランド12と橋架け部13とが強固に結合されるため、面方向に対する形状安定性に優れるメッシュシート10が得られる。
また、経ストランド11を編み込む際に、同時に緯ストランド12及び橋架け部13を形成できることから、本発明のメッシュシート10を効率よく製造できる。
上記メッシュシート10の製造方法において、隣合う経ストランド11間の間隔は、メッシュシート10の形状安定性、軽量化及び取扱い性の観点から、10〜50mmとなるように製造することが好ましい。
また、経ストランド11の幅は、形状安定性及び施工時の作業性の観点から、1〜500mmとなるように製造することが好ましい。
さらに、隣合う緯ストランド12間の間隔は、メッシュシート10の形状安定性、軽量化及び取扱い性の観点から、10〜50mmであることが好ましい。
また、上記メッシュシート10は、架設された緯ストランド12の間隔と、複数配列された経ストランド11の間隔とは略同じになるように製造されていることが好ましい。
この場合、特に形状安定性に優れるものとなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態に係るメッシュシート10においては、経ストランド11に強化繊維からなる強化繊維11aが3本用いられているが、強化繊維11aの本数は特に限定されない。
具体的には、経ストランドにおける強化繊維からなる挿入糸の本数は1〜10本であることが好ましい。
この中でも、挿入糸は奇数本であることが好ましい。
この場合、経ストランドの中央に挿入糸が位置することになるため、これに緯ストランドを連結されることができる。
上述した実施形態に係るメッシュシート10においては、緯ストランド12が、経ストランド11の長さ方向に対して垂直方向に一列になるように架設されているが、互い違いに架設されていてもよい。
上述した実施形態に係るメッシュシート10においては、緯ストランド12と緯ストランド52とを連結しているが、必ずしも連結していなくてもよい。
上述した実施形態に係るメッシュシート10はいずれも樹脂加工されているが、樹脂加工されていなくてもよく、メッシュシート全体ではなく経ストランド又は緯ストランドのみが樹脂加工されていてもよい。
上述した実施形態に係るメッシュシート10の製造方法は、経ストランド11と、緯ストランド12とを編成させているが、必ずしも編成させる必要はなく、経ストランドと緯ストランドとを接着剤等で接着させてもよい。
なお、経ストランドと橋架け部とについても同様である。
上述した実施形態に係るメッシュシート10においては、経ストランド11と緯ストランド12とにより形成される空隙部Gの対角線上に2本の橋架け部13がクロスするように設けられているが、片方の1本のみであってもよい。
図1は、本発明に係るメッシュシートの実施形態を模式的に示した平面図である。 図2は、本実施形態に係るメッシュシートにおける経ストランドの所定位置で編成された一方の緯ストランドと他方の緯ストランドとが互いに連結している状態の一例を示す概略図である。 図3は、本実施形態に係るメッシュシートにおける経ストランドと橋架け部との編成部分を示す概略図である。 図4は、本実施形態に係るメッシュシートにおける糸の編成を説明するための説明図である。
符号の説明
10・・・メッシュシート
11,51・・・経ストランド
11a・・・強化繊維
11b・・・ウェール
11c・・・挿入糸
12,52・・・緯ストランド
13・・・橋架け部
G・・・空隙部

Claims (4)

  1. 長さ方向が平行となるように複数並べられた帯状の経ストランドと、
    隣合う前記経ストランド間に架設された緯ストランドと、
    前記経ストランド及び前記緯ストランドにより形成される空隙部の対角線上に設けられた橋架け部と、
    を備え、
    前記経ストランドが編地であり、
    前記緯ストランド及び橋架け部が繊維を複数本束ねた繊維の束であるメッシュシートであって
    前記緯ストランドが前記経ストランドの組織の一部として編成されており、
    前記橋架け部が前記経ストランドの組織の一部として編成されており、
    前記経ストランドが、前記緯ストランドとの交差部において、緯ストランド及び橋架け部の繊維よりも低伸度及び/又は高強度である強化繊維を配しているメッシュシート。
  2. 前記強化繊維の伸度が20%以下であり、引張り強度が500N/mm以上である、請求項記載のメッシュシート。
  3. 前記経ストランドの所定位置で編成された一方の緯ストランドと他方の緯ストランドとが互いに連結している、請求項記載のメッシュシート。
  4. 樹脂加工されている、請求項1記載のメッシュシート。
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