JP4909841B2 - ダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材 - Google Patents
ダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4909841B2 JP4909841B2 JP2007228341A JP2007228341A JP4909841B2 JP 4909841 B2 JP4909841 B2 JP 4909841B2 JP 2007228341 A JP2007228341 A JP 2007228341A JP 2007228341 A JP2007228341 A JP 2007228341A JP 4909841 B2 JP4909841 B2 JP 4909841B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- knitting
- band
- net
- warp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
これらの経編地には高強度が求められ、高強度を得る手段として、従来のネット組織により、極太の編成糸を用いることが唯一の手段となっていた。
そして、その極太の編成糸を編成するためには編機を粗ゲージに改造したり、或いは専用機を導入するなどの手段が講じられている。
よって、衣料用やインテリア用の編地を製造するために使用される18〜24ゲージのラッシェル機やダブルラッシェル機をそのまま用いて土木用等に用いられる高強度の経編ネット地を得ることはできなかった。
加えて、一旦、ゲージを設定した場合、これを容易に変更することができず、高強度経編地の仕様の変更は容易ではなかった。
例えば、極太編成糸はその太さのためにビームへの巻き長が短くなり頻繁にビームを交換する必要があるなど生産面で極めて非効率的であった。
また、如何に極太編成糸であっても、その太さには限界があり、求め得る強度にも限界があるなど解決しえない問題点もあった。
このように、土木用等高強度経編地を生産するための従来手段には解決すべき多くの問題があった。
この時、同一箇所で鎖編帯状部R1からも、鎖編帯状部R2に対し掛け渡し部V12が掛け渡される。
この時、同一箇所で、鎖編帯状部R3からも鎖編帯状部R2に対し、掛け渡し部V21が掛け渡される。
これらの掛け渡し部Vはそれぞれの鎖編帯状部Rから、隣接する鎖編帯状部Rに対し、一定コースおきに左右交互に互いに掛け渡され連結部Kを形成し、経編ネット地Tが形成される。
これに対し、連結部Kに対し、相対的に鎖編帯状部Rの長さを長くすれば、経編ネット地Tを拡張した際、その穴目Hはダイア柄となる。
このように連結部Kと鎖編帯状部Rの長さを相対的に調節することで穴目Hの形状を任意に変えることができる。
その際、接結は、図5に示すように、ダブルラッシェル機において、表地F編成するためのオサ群FGと、裏地Bを編成するためのオサ群BGの配置を一部交換して編成糸YをX字状に交差させることで、編み上がった編地において、図7に示すように表地FのシンカーループFSと裏地BのシンカーループBSとが交差して絡み合い、接結のためのオサや編成糸を用いることなく確実に接結できる。
図1(A)に示すように、実施例1においては、鎖編が2本単位で1コースずれで交互に配列されている。
組織図において、帯状鎖編部R1の鎖編C11、C12の組織は(0−1/1−0)であり、帯状鎖編部R2の鎖編C21、C22の組織は(1−0/0−1)であり、1コースずれとなっていて、これが交互にR1、R2、R1、・・・と繰り返し配列される。
鎖編帯状部R1と鎖編帯状部R2の挿入糸L1、並びに挿入糸L2の組織はそれぞれ、(2−2/0−0)、(0−0/2−2)となっている。
鎖編帯状部R1を構成する鎖編C11、C12から鎖編帯状部R2の鎖編C21、C22に掛け渡し部V12が掛け渡される。
同様に鎖編C21、C22から鎖編C11、C12に掛け渡し部V21が掛け渡されて、連結部Kが形成される。
そして、連結部Kにおける挿入糸L1は(2−2/4−4/0−0/4−4)の組織となり、挿入糸L2は(2−2/0−0/4−4/0−0)である。
このようにして帯状鎖編部Rと連結部Kで構成される経編ネット地Tは穴目Hを有したネット組織となる。
組織図において、帯状鎖編部R1の鎖編C11の組織は(0−1/1−0)であり、帯状鎖編部R2の鎖編C21の組織は(1−0/0−1)となっていて1コースずれが交互に繰り返し配列される。
鎖編帯状部R1と鎖編帯状部R2の挿入糸L1、並びに挿入糸L2の組織はそれぞれ、(3−3/0−0)、(0−0/3−3)となっている。
鎖編帯状部R1を構成する鎖編C11、C12、C13から鎖編帯状部R2の鎖編C21、C22、C23に掛け渡し部V12が掛け渡される。
同様に鎖編C21、C22、C23から鎖編C11、C12、C13に掛け渡し部V21が、それぞれかけわたされて連結部Kが形成される。
そして、連結部Kにおける挿入糸L1は(3−3/6−6/0−0/6−6)の組織となり、挿入糸L2は(3−3/0−0/6−6/0−0)である。このようにして帯状鎖編部Rと連結部Kで構成される経編ネット地Tは穴目Hを有したネット組織となる。
実施例1、2と実施例3の相違点は、その連結部Kにある。
つまり、実施例3における連結部Kを構成する掛け渡し部Vはコード組織のみで構成される。
同様に鎖編C21、C22列は、鎖編C11、C12列に掛け渡し部V21(1−0/2−3/1−0/2−3/1−0)で掛け渡され連結される。実施例3における連結部Kには、挿入糸L1、L2が(4−4/0−0/4−4/0−0/4−4)、(0−0/4−4/0−0/4−4/0−0)の組織で挿入される。
オサG1、G2が鎖編Cの編成に使用され、オサG3、G4が、挿入糸L用に使用される。
これに対し、本実施例4においては図5に示す2列針床のダブルラッシェル機を用いて編成される。
つまり、オサG1、G2が表地Fの挿入糸L用、オサG5、G6が表地Fの鎖編C用に、オサG7、G8が裏地Bの挿入糸L用に、オサG3、G4が裏地Bの鎖編C用に用いられる。
本実施例では、表地F、裏地Bの組織を同一にし、その組織は実施例1に用いたものと同一のものを使用しているので、上記実施例1記載の経編ネット地Tが2枚、裏目NB側を互いに内側にし、表目NFを外側にして接結された状態のダブルラッシェル組織構造の経編ネット地Tが得られる。
その際、接結は、図5に示すように、表地F用のオサG6,G5と裏地B用のオサG3、G4のオサ設定位置を入れ替えて編成糸YをX字状に交差させることで、編み上がった編地において、表地FのシンカーループFSと、裏地BのシンカーループBSとが交差して絡み合い(図7に示す)、接結のためのオサや編成糸を用いることなく確実に接結できる。
なお、シンカーループとは、鎖編みやコード組織におけるループ間をつなぐ直線上の部分である。
例えば、連結部Kの組織については隣接する帯状鎖編部R間にかけわたされるものであれば如何なる組織でも良い。
また、経編ネット地は、土木用の資材関係以外にも、その特性を発揮できるものであれば、他分野での適用も当然可能である。
K・・・連結部
V・・・掛け渡し部
R・・・帯状鎖編部
C・・・鎖編
L・・・挿入糸
H・・・穴目
G・・・オサ
Y・・・編成糸
F・・・表地
B・・・裏地
NF・・表目
NB・・裏目
FS・・表地Fのシンカーループ
BS・・裏地Bのシンカーループ
Claims (5)
- 2本以上の鎖編を挿入糸で連結してなる帯状鎖編部が配列され、配列されたそれぞれの帯状鎖編部が、それぞれの左右に隣接する帯状鎖編部に対し、一定コースおきに左右交互に互いに掛け渡し連結する連結部を形成していて、しかも鎖編を連結しているのと同一の挿入糸が連続して連結部に挿入されてなる経編ネット地が2枚、裏目側を内側に背中合わせ状に接結形成されてなり、且つそれぞれの経編ネット地を構成する鎖編、並びに連結部のシンカーループ同士を、互いにX字状に交差させて接結形成されてなることを特徴とするダブルラッシェル経編ネット地。
- 前記経編ネット地が、2本の鎖編(1−0/0−1)を挿入糸(0−0/2−2)で連結してなる帯状鎖編部と、2本の鎖編(0−1/1−0)を挿入糸(2−2/0−0)で連結してなる帯状鎖編部とが交互に配列され、それぞれの鎖編帯状部が、隣接する帯状鎖編部間の同位置で、互いに掛け渡される掛け渡し部(0−1/2−3/3−2/1−0)と掛け渡し部(3−2/1−0/0−1/2−3)とで形成される連結部で連結され、同時にそれぞれの掛け渡し部に挿入糸(2−2/0−0/4−4/0−0)、挿入糸(2−2/4−4/0−0/4−4)が挿入されてなることを特徴とする請求項1記載のダブルラッシェル経編ネット地。
- 前記経編ネット地が、3本の鎖編(1−0/0−1)を挿入糸(0−0/3−3)で連結してなる帯状鎖編部Aと、3本の鎖編(0−1/1−0)を挿入糸(3−3/0−0)で連結してなる帯状鎖編部とが交互に配列され、それぞれの鎖編帯状部が、隣接する帯状鎖編部間に互いに掛け渡される掛け渡し部(0−1/3−4/4−3/1−0)と掛け渡し部(4−3/1−0/0−1/3−4)とで形成される連結部で連結され、同時にそれぞれの掛け渡し部に挿入糸(3−3/0−0/6−6/0−0)、挿入糸(3−3/6−6/0−0/6−6)が挿入されてなることを特徴とする請求項1記載のダブルラッシェル経編ネット地。
- 連結部がコード組織で形成されていることを特徴とする請求項1記載のダブルラッシェル経編ネット地。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007228341A JP4909841B2 (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | ダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007228341A JP4909841B2 (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | ダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009057670A JP2009057670A (ja) | 2009-03-19 |
JP4909841B2 true JP4909841B2 (ja) | 2012-04-04 |
Family
ID=40553671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007228341A Active JP4909841B2 (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | ダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4909841B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5227292B2 (ja) * | 2009-11-18 | 2013-07-03 | 前田工繊株式会社 | 2重ネット編地とその製造方法 |
CN103114380A (zh) * | 2013-02-18 | 2013-05-22 | 常州市宏发纵横新材料科技股份有限公司 | 双向增强织物生产方法 |
JP6345495B2 (ja) * | 2014-06-05 | 2018-06-20 | ユニチカトレーディング株式会社 | 落石防護柵に用いる落石防護ネット |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2709397B2 (ja) * | 1988-09-08 | 1998-02-04 | 黒田編織株式会社 | 安全ネット |
JP4234845B2 (ja) * | 1999-05-10 | 2009-03-04 | 福井経編興業株式会社 | 両面経編地 |
JP3932977B2 (ja) * | 2002-05-20 | 2007-06-20 | 日東紡績株式会社 | 立体構造状ネット |
JP2005008998A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Nippon Mayer Ltd | 平状網の編成方法 |
JP2006118082A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Nippon Mayer Ltd | 解れ止め機能を有する網状体の製造方法及び該方法により製造された網状体 |
-
2007
- 2007-09-03 JP JP2007228341A patent/JP4909841B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009057670A (ja) | 2009-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100526533C (zh) | 针织表面扣件 | |
JP5281207B2 (ja) | 多様なデザインパターンを表出するグラウンド組織を有する経編生地 | |
US20210086470A1 (en) | Spacer fabric provided with removable yarns | |
AU2010246490B2 (en) | A Touch-Fastening Anti-Skidding Material And Method of Making The Same | |
US20210355613A1 (en) | Knitted capacitive touch sensor and capacitive touch sensor (active) textile | |
JP4909841B2 (ja) | ダブルラッシェル経編ネット地よりなる土木用資材 | |
US8051684B2 (en) | Knitted tulle | |
JP2018003176A (ja) | 編地の編成方法、および編地 | |
JPH10131008A (ja) | 立体構造状ネット | |
JP4849411B2 (ja) | 畝状ダブルラッセル地およびその製造方法 | |
RU2288982C1 (ru) | Кулирный трикотаж с отверстиями и способ его изготовления | |
JP2952194B2 (ja) | フリンジ付ニット生地の編成方法 | |
JP3136342B2 (ja) | 二面式経編地の編成方法及びその編構造 | |
JP3030490U (ja) | 経編レース地におけるふさ部のほつれ止め構造 | |
JP6938194B2 (ja) | 立体構造経編地 | |
JP3934615B2 (ja) | パイル調トリコット地 | |
JP4331079B2 (ja) | メッシュ経編地 | |
JP3234339U (ja) | ダブルラッシェル経編地 | |
JP7460874B1 (ja) | 格子状ラッセルネット及びその製造方法 | |
JP6263669B1 (ja) | 伸縮性経編地及びラッセルレース | |
JP2889982B1 (ja) | 編レース | |
JP5227292B2 (ja) | 2重ネット編地とその製造方法 | |
CA2721464C (en) | A touch fastening anti-skidding material and method of making the same | |
CZ33832U1 (ja) | ||
JP2003013345A (ja) | 立体構造状ネット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111013 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120116 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4909841 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |