JP4823607B2 - 直流安定化電源装置及びこれを用いた電気機器 - Google Patents

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本発明は、入力電圧を降圧して所望の出力電圧を生成する直流安定化電源装置、及び、これを用いた電気機器に関するものであり、特にその消費電力低減に関するものである。
従来より、1チップマイクロコンピュータ等の半導体装置を使用するような電気機器では、当該半導体装置の電源として安定した出力電圧特性を要求されるとともに、各機器の外形的制約から高効率で小型な直流安定化電源装置が要望されており、この要望を満たすものとして、例えば、図4に示すような直流安定化電源装置(降圧型のDC/DCコンバータ)が種々開示・提案されている(例えば、本願出願人による特許文献1を参照)。
特許第3292066号(特に、図4或いは図1を参照)
確かに、上記従来の直流安定化電源装置であれば、出力トランジスタP1を開閉制御することによって、入力電圧Vin(例えば141[V])を降圧し、所望の出力電圧Vout(例えば12[V])を生成することが可能である。
しかしながら、上記従来の直流安定化電源装置では、出力トランジスタP1の駆動手段として、そのベースが抵抗R6を介して入力電圧Vinの印加端に接続されたトランジスタN1が用いられていた。すなわち、上記従来の直流安定化電源装置では、トランジスタN1のベース電流を生成する手段として、入力電圧Vinの印加端とトランジスタN1のベースとの間に接続された抵抗R6が用いられていた。
そのため、上記従来の直流安定化電源装置では、トランジスタN1のベース電流を極めて簡易に生成し得る反面、トランジスタN1のベースには、抵抗R6を介して、常に入力電圧Vinが印加される形となり、その消費電力は、直流安定化電源装置全体の消費電力から見て、大きな比重を占めるものとなっていた。
例えば、入力電圧Vinを141[V]、抵抗R6の抵抗値を1[MΩ]とすると、抵抗R6での消費電力Pは、20[mW](=1412/1M)程度となり、直流安定化電源装置全体の消費電力Ptotalとしては、約37[mW]もの大きさになっていた。
特に、日本電気工業会では、待機モードを備えた電気機器において、待機電力0[W]を称するためには、機器全体の待機電力が50[mW]以下でなければならない、と定められており、待機モードからの復帰手段として常時動作させておく必要のあるマイコン等の消費電力を考慮すると、直流安定化電源装置には、その待機電力を10[mW]程度にまで低減することが求められていた。
なお、抵抗R6での損失を低減する最も単純な手法は、当該抵抗R6の抵抗値を増大させることであるが、このような手法では、トランジスタN1のベース電流が少なくなるため、出力トランジスタP1を十分にオンすることができなくなり、延いては、出力トランジスタP1での損失増大を招く結果となっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、その消費電力を低減することが可能な直流安定化電源装置、及び、これを用いた電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る直流安定化電源装置は、入力電圧印加端と出力電圧引出端との間に直列接続された出力トランジスタと、前記出力トランジスタを駆動するバイポーラトランジスタと、前記バイポーラトランジスタのベース電流を生成するベース電流生成部と、出力電圧及び出力電流を監視して前記ベース電流の供給可否を制御する監視部と、を備え、前記出力トランジスタのオン/オフ制御により、入力電圧を降圧して所望の出力電圧を生成する直流安定化電源装置であって、前記ベース電流生成部は、前記出力電圧が所定の閾値に達するまで、前記入力電圧から前記ベース電流を生成する一方、前記出力電圧が所定の閾値に達して以後は、前記出力電圧から前記ベース電流を生成する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る直流安定化電源装置において、前記ベース電流生成部は前記入力電圧印加端と前記バイポーラトランジスタのベースとを結ぶ経路であって、前記入力電圧から前記ベース電流を生成するための第1経路と;前記出力電圧引出端と前記バイポーラトランジスタのベースとを結ぶ経路であって、前記出力電圧から前記ベース電流を生成するための第2経路と;前記出力電圧が所定の閾値に達するまでは、第1経路を導通させて第2経路を遮断する一方、前記出力電圧が所定の閾値に達して以後は、第1経路を遮断して第2経路を導通させる経路切替手段と;を有して成る構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る直流安定化電源装置において、第1、第2経路の各回路定数は、各々の経路を介して生成されるベース電流が互いに同値となるように調整されている構成(第3の構成)にするとよい。
また、本発明に係る電気機器は、交流電圧を整流及び平滑して直流電圧を生成する整流平滑回路と、前記整流平滑回路からの入力電圧を降圧して所望の出力電圧を生成する直流安定化電源装置と、前記出力電圧を電源電圧として駆動する負荷と、を有して成る電気機器であって、前記直流安定化電源装置として、上記第1〜第3いずれかの構成から成る直流安定化電源装置を有して成る構成(第4の構成)とされている。
本発明に係る直流安定化電源装置及びこれを用いた電気機器であれば、出力電圧が所定の閾値に達して以後は、入力電圧よりも低い出力電圧からベース電流が生成されるので、ベース電流の生成に際して消費される電力を低減することが可能となる。
図1は、本発明に係る直流安定化電源装置を搭載した電気機器(本実施形態では、洗濯機)の一構成例を示すブロック図である。
本図に示すように、本構成例の電気機器は、交流電圧(いわゆる、商用電源電圧)を入力するためのプラグ1と、交流電圧を整流及び平滑して直流電圧を生成する整流平滑回路2と、整流平滑回路2からの入力電圧Vinを降圧して所望の出力電圧Voutを生成する直流安定化電源装置3aと、出力電圧Voutを電源電圧として駆動する半導体装置4(1チップマイクロコンピュータなど)と、半導体装置4からの制御信号Sを伝送するためのインタラプタ回路5と、インタラプタ回路5で伝送された制御信号Sに応じて負荷7に対する交流電圧の導通及び遮断を制御する駆動装置6(トライアックなど)と、駆動装置60で制御された交流電圧によって駆動する負荷7(モータなど)と、を有して成る。
プラグ1の一端は、整流平滑回路2の入力端及び負荷7に接続されている。プラグ1の他端は、上記各構成部の基準電圧印加端に接続されている。
整流平滑回路2としては、ダイオードとコンデンサから成る簡易な半波整流回路を用いてもよいし、ダイオードブリッジ回路やセンタタップ付きトランス等から成る全波整流回路を用いてもよい。
インタラプタ回路5は、抵抗51と、発光ダイオード52と、PINフォトダイオード53と、抵抗54と、を有して成る。発光ダイオード52のアノードは、抵抗51を介して半導体装置4の制御信号出力端に接続されている。発光ダイオード52のカソードは、プラグ1の他端に接続されている。PINフォトダイオード53のアノードは、抵抗54を介して、トライアック61の一端(負荷7側)に接続されている。PINフォトダイオード53のカソードは、トライアック61のゲートに接続されている。トライアック61の他端(GND側)は、プラグ1の他端に接続されている。
なお、発光ダイオード52の発光出力は、受光電流の形でPINダイオード53に検出され、トライアック61のゲート信号(トリガ信号)として用いられる。
このような回路構成により、プラグ1に与えられる商用電源電圧(AC100[V]やAC220[V])から半導体装置4の駆動電圧(DC12[V]やDC5[V])を生成し、当該半導体装置4を用いてモータ等の負荷7を容易に制御することが可能となる。
なお、上記の構成例はあくまで一例であって、上記構成要素のほか、例えば、動作状態表示用に発光ダイオード等の表示装置を設けてもよいし、或いは、半導体装置4の電源電圧として出力電圧Voutの分圧電圧を用いても構わない。
次に、本発明に係る直流安定化電源装置について、図2を参照しながら、詳細に説明する。図2は、本発明に係る直流安定化電源装置の第1実施形態(図1の電気機器に搭載される正降圧型の直流安定化電源装置3a)を示す回路図である。
本図に示すように、本実施形態の直流安定化電源装置3aは、pnp型バイポーラトランジスタP11〜P12と、npn型バイポーラトランジスタN11〜N12と、インダクタ(コイル)L11と、ダイオード(フライホイールダイオード)D11と、入力コンデンサ(電解コンデンサ)C11と、出力コンデンサ(電解コンデンサ)C12と、コンデンサC13と、抵抗R11〜R15と、ツェナダイオードZD11と、を有するほか、ベース電流生成部X1として、npn型バイポーラトランジスタN1a〜N1bと、抵抗R1a〜R1fと、ダイオードD1a〜D1bと、を有して成る。
なお、トランジスタP11は、入力電圧印加端から出力電圧引出端への電流経路を所定のタイミングで導通/遮断する出力トランジスタ(スイッチング素子)として機能する。また、インダクタL11は、トランジスタP11によって入力電圧印加端からの電流経路が遮断されたときに逆起電力を発生させるための手段であって、フェライトやアモルファス等をコアにして巻かれたコイルから構成されている。
トランジスタP11のエミッタは、入力電圧印加端に接続されている。トランジスタP11のコレクタは、インダクタL11及び抵抗R13(出力電流ioutを検出するためのセンス抵抗)を介して、出力電圧引出端に接続されている。トランジスタP11のベースは、抵抗R11を介して、トランジスタN11のコレクタに接続されている。トランジスタN11のエミッタは、抵抗R12を介して、基準電圧印加端(GND端)に接続されている。ダイオードD11のカソードは、トランジスタP11のコレクタに接続されている。ダイオードD11のアノードは、基準電圧印加端に接続されている。
トランジスタP12のエミッタは、抵抗R13の一端(インダクタL11側)に接続されている。トランジスタP12のコレクタは、抵抗R14を介して、トランジスタN12のベースに接続されている。トランジスタP12のベースは、抵抗R13の他端(出力電圧引出端側)に接続される一方、ツェナダイオードZD11のカソードにも接続されている。ツェナダイオードZD11のアノードは、トランジスタN12のベースに接続される一方、抵抗R15を介して、基準電圧印加端にも接続されている。トランジスタN12のコレクタは、トランジスタN11のベースに接続されている。トランジスタN12のエミッタは、基準電圧印加端に接続されている。コンデンサC13の一端は、トランジスタP11のコレクタに接続されている。コンデンサC13の他端は、トランジスタN11のベースに接続されている。
入力コンデンサC11の一端(正極端)は、入力電圧印加端に接続されている。入力コンデンサC11の他端(負極端)は、基準電圧印加端に接続されている。出力コンデンサC12の一端(正極端)は、出力電圧引出端に接続されている。出力コンデンサC12の他端(負極端)は、基準電圧印加端に接続されている。
続いて、ベース電流生成部X1の回路構成について説明する。
トランジスタN1aのベースは、抵抗R1aを介して、入力電圧印加端に接続される一方、抵抗R1cを介して、トランジスタN1bのコレクタにも接続されている。トランジスタN1aのコレクタは、抵抗R1bを介して、入力電圧印加端に接続されている。トランジスタN1aのエミッタは、ダイオードD1aのアノードに接続されている。ダイオードD1aのカソードは、トランジスタN11のベースに接続される一方、ダイオードD1bのカソードにも接続されている。ダイオードD1bのアノードは、抵抗R1dの一端に接続されている。抵抗R1dの他端は、抵抗R1eの一端に接続される一方、出力電圧引出端にも接続されている。抵抗R1eの他端は、トランジスタN1bのベースに接続される一方、抵抗R1fの一端にも接続されている。トランジスタN1bのエミッタ及び抵抗R1fの他端は、いずれも基準電圧印加端に接続されている。
以下では、まず、上記構成から成る直流安定化電源装置3aの定常動作(正降圧動作)について、詳細な説明を行う。
直流安定化電源装置3aの正降圧動作に際して、トランジスタN11には、ベース電流生成部X1からのベース電流が供給される。
上記したベース電流の供給によってトランジスタN11がオンされると、トランジスタP11もオンとなり、インダクタL11を介して、抵抗R13や出力コンデンサC12及び負荷(半導体装置3)への出力電流ioutが流れるようになる。このとき、トランジスタN11には、先述したベース電流生成部X1からのベース電流に加えて、コンデンサC13を介したベース電流が流れ込むため、正帰還がかかってトランジスタN11のコレクタ電流が大きくなり、トランジスタP11は急速に飽和する。
なお、出力電流ioutが大きくなり、抵抗R13の両端間に所定値以上の電位差が発生すると、トランジスタP12がオンとなり、トランジスタN12のベース電位が抵抗R14を介して引き上げられて、トランジスタN12がオンとなる。
また、出力電流ioutが少なく、出力電圧Voutが上昇するような場合にも、ツェナーダイオードZD11に電流が流れるようになり、抵抗R15に生じる電圧によってトランジスタN12がオンとなる。
このようにして、トランジスタN12がオンすると、トランジスタN11のベース電流がトランジスタN12を介して引き抜かれるため、トランジスタN11、延いては、トランジスタP11がオフとなる。なお、トランジスタP11がオフとされて以後も、出力電圧引出端には、インダクタL11の逆起電力によって生じる出力電流ioutが流れ続ける。このとき、ダイオードD11は、出力電流ioutの流路形成手段として機能する。
その後、インダクタL11の逆起電力が徐々に低下して出力電流ioutが減少し、抵抗R13による電圧降下が少なくなってトランジスタP12がオフされると、トランジスタN12もオフとなるので、トランジスタN11に再びベース電流が供給されることになる。その結果、トランジスタN11、延いては、トランジスタP11がオンとなる。
以上の動作サイクルを繰り返すことにより、上記構成から成る直流安定化電源装置3aは、出力電流ioutを出力コンデンサC12に充電し、入力電圧Vin(本実施形態ではDC141[V])から、負荷(半導体装置3)に対して、略一定の出力電圧Vout(本実施形態ではDC12[V])及び出力電流ioutを供給することが可能となる。
次に、ベース電流生成部X1の回路動作について、詳細な説明を行う。
電源投入直後においては、出力電圧Voutが0[V]であるため、トランジスタN1bはオフとなっている。そのため、入力電圧印加端に入力電圧Vinが印加されると、トランジスタN1aのベース電位が抵抗R1aを介して引き上げられ、トランジスタN1aがオンとなる。従って、トランジスタN11のベースには、入力電圧印加端から第1経路(抵抗R1b、トランジスタN1a、及び、ダイオードD1a)を介して、ベース電流が供給されることになる。なお、抵抗R1bは電流制限抵抗として機能する。
その後、先述した通りトランジスタP11がオン/オフを繰り返すことで出力電圧Voutが立ち上がり、抵抗R1eと抵抗R1fとの接続ノードに所定値以上の電圧が発生すると、トランジスタN1bがオンとなり、トランジスタN1aのベース電位が抵抗R1cを介して引き下げられ、トランジスタN1aがオフとなる。その結果、入力電圧印加端から第1経路を介して供給されていたベース電流が遮断される。すなわち、入力電圧印加端とトランジスタN11のベースとが切り離される。
一方、トランジスタN1aのオフと同時に、ダイオードD1bが順バイアス状態となるため、トランジスタN11のベースには、出力電圧引出端から第2経路(抵抗R1d及びダイオードD1b)を介して、ベース電流が供給されることになる。なお、抵抗R1bは電流制限抵抗として機能する。
このように、本実施形態の直流安定化電源装置3aは、入力電圧印加端と出力電圧引出端との間に直列接続されたトランジスタP11と、トランジスタP11を駆動するトランジスタN11と、トランジスタN11のベース電流を生成するベース電流生成部X1と、出力電圧Vout及び出力電流ioutを監視して前記ベース電流の供給可否を制御する監視部(トランジスタN12、トランジスタP12、ツェナダイオードZD11、及び、抵抗R13〜R15)と、を備え、トランジスタP11のオン/オフ制御により、入力電圧Vinを降圧して所望の出力電圧Voutを生成する直流安定化電源装置であって、ベース電流生成部X1は、出力電圧Voutが所定の閾値に達するまで、入力電圧Vinから前記ベース電流を生成する一方、出力電圧Voutが所定の閾値に達して以後は、出力電圧Voutから前記ベース電流を生成する構成とされている。
具体的に述べると、本実施形態のベース電流生成部X1は、入力電圧印加端とトランジスタN1aのベースとを結ぶ経路であって、入力電圧Vinから前記ベース電流を生成するための第1経路(抵抗R1b、トランジスタN1a、及び、ダイオードD1a)と;出力電圧引出端とトランジスタN1aのベースとを結ぶ経路であって、出力電圧Voutから前記ベース電流を生成するための第2経路(抵抗R1d及びダイオードD1b)と;出力電圧Voutが所定の閾値に達するまでは、第1経路を導通させて第2経路を遮断する一方、出力電圧Voutが所定の閾値に達して以後は、第1経路を遮断して第2経路を導通させる経路切替手段(トランジスタN1a、トランジスタN1b、抵抗R1a、抵抗R1c、抵抗R1e〜R1f、ダイオードD1b)と;を有して成る構成とされている。
このような構成とすることにより、出力電圧Voutが所定の閾値に達して以後は、入力電圧Vinよりも低い出力電圧VoutからトランジスタN11のベース電流が生成されるので、当該ベース電流の生成に際して消費される電力を低減することが可能となる。
例えば、入力電圧Vinを141[V]とし、出力電圧Voutを12[V]とした場合、前記ベース電流の生成に際して消費される電力は、先述した20[mW](常に入力電圧Vinからベース電流を生成していた従来構成での消費電力)に比べて、その10分の1程度(約2[mW])にまで低減することができ、延いては、直流安定化電源装置3a全体の消費電力についても、7[mW]程度にまで低減することができる。
従って、本実施形態の直流安定化電源装置3aであれば、待機電力0[W]を称する電気機器への搭載にも十分に対応することが可能である。
なお、本実施形態のベース電流生成部X1において、第1、第2経路の各回路定数(抵抗R1b、抵抗R1dの抵抗値など)は、各々の経路を介して生成されるベース電流が互いに同値となるように調整されている。このような調整を行うことにより、第1、第2経路の切替前後でトランジスタN11のオン/オフ動作に支障を生じにくくなるので、安定な正降圧動作を実現することが可能となる。
また、本実施形態のベース電流生成部X1は、先述したように、アノードがトランジスタN1aのエミッタに接続され、カソードがトランジスタN11のベースに接続されたダイオードD1aを有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、コンデンサC13を介した正帰還動作時に、トランジスタN11のベース電位が数十[V]程度まで上昇した場合であっても、トランジスタN1aのベース・エミッタ間に過大な逆バイアスが印加されることを防止して、その破壊を未然に回避することができる。なお、上記したダイオードD1aに代えて、アノードが抵抗R1aと抵抗R1cとの接続ノードに接続され、カソードがトランジスタN1aのベースに接続されるダイオードを設けても、同様の効果を得ることが可能である。
なお、上記の実施形態では、本発明を正降圧型のDC/DCコンバータに適用した場合を例示して説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、図3に示した直流安定化電源装置3bのように、回路素子の極性を反転させることで、負降圧型のDC/DCコンバータ(例えば、−141[V]から−12[V]を生成する直流安定化電源装置)にも適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば、監視部の電圧検出手段は、出力電流ioutを検出できる回路構成であれば、どのような回路構成を採用しても構わない。
また、本発明に係る直流安定化電源装置は、ディスクリート部品のみを用いて形成してもよいし、トランジスタ、ダイオード、抵抗から成る回路部分については、これらを集積化した半導体集積回路装置を用いて形成してもよい。
また、トランジスタP11やトランジスタN1a、N1b(或いは、トランジスタN21やトランジスタP2a、P2b)については、バイポーラトランジスタに代えて、電界効果トランジスタを用いても構わない。
また、トランジスタP11(或いは、トランジスタN21)のベース・エミッタ間に、漏れ電流に起因する誤動作防止用の抵抗を挿入してもよいし、或いは、トランジスタP12、N12のベース(或いはトランジスタP22、N22のベース)に、特性調整用の抵抗を挿入してもよい。
本発明は、例えば、電気機器の待機電力0[W]を称するに際して、その直流安定化電源装置の消費電力低減を図る上で有用な技術である。
は、本発明に係る直流安定化電源装置を搭載した電気機器の一構成例を示すブロック図である。 は、本発明に係る直流安定化電源装置の第1実施形態(正降圧型)を示す回路図である。 は、本発明に係る直流安定化電源装置の第2実施形態(負降圧型)を示す回路図である。 は、直流安定化電源装置の一従来例を示す回路図である。
符号の説明
1 プラグ
2 整流平滑回路
3a、3b 直流安定化電源装置
4 半導体装置(マイコンなど)
5 インタラプタ回路
6 駆動装置(トライアックなど)
7 負荷(モータなど)
P11〜P12、P21〜P22 pnp型バイポーラトランジスタ
N11〜N12、N21〜N22 npn型バイポーラトランジスタ
L11、L21 インダクタ(コイル)
D11、D21 ダイオード(フライホイールダイオード)
C11、C21 入力コンデンサ(電解コンデンサ)
C12、C22 出力コンデンサ(電解コンデンサ)
C13、C23 コンデンサ
R11〜R15、R21〜R25 抵抗
ZD11、ZD22 ツェナダイオード
X1、X2 ベース電流生成部
N1a〜N1b npn型バイポーラトランジスタ
P2a〜P2b pnp型バイポーラトランジスタ
R1a〜R1f、R2a〜R2f 抵抗
D1a〜D1b、D2a〜D2b ダイオード

Claims (3)

  1. 入力電圧印加端と出力電圧引出端との間に直列接続された出力トランジスタと、前記出力トランジスタを駆動するバイポーラトランジスタと、前記バイポーラトランジスタのベース電流を生成するベース電流生成部と、出力電圧及び出力電流を監視して前記ベース電流の供給可否を制御する監視部と、を備え、前記出力トランジスタのオン/オフ制御により、入力電圧を降圧して所望の出力電圧を生成する直流安定化電源装置であって、
    前記ベース電流生成部は、
    前記入力電圧印加端と前記バイポーラトランジスタのベースとを結ぶ経路であって、前記入力電圧から前記ベース電流を生成するための第1経路と;
    前記出力電圧引出端と前記バイポーラトランジスタのベースとを結ぶ経路であって、前記出力電圧から前記ベース電流を生成するための第2経路と;
    前記出力電圧が所定の閾値に達するまで、前記第1経路を導通させて前記第2経路を遮断する一方、前記出力電圧が前記所定の閾値に達して以後は、前記第1経路を遮断して前記第2経路を導通させる経路切替手段と;
    を有して成り、前記出力電圧が前記所定の閾値に達するまで、前記入力電圧から前記ベース電流を生成する一方、前記出力電圧が前記所定の閾値に達して以後は、前記出力電圧から前記ベース電流を生成することを特徴とする直流安定化電源装置。
  2. 前記第1、第2経路の各回路定数は、各々の経路を介して生成されるベース電流が互いに同値となるように調整されていることを特徴とする請求項1に記載の直流安定化電源装置。
  3. 交流電圧を整流及び平滑して直流電圧を生成する整流平滑回路と、前記整流平滑回路からの入力電圧を降圧して所望の出力電圧を生成する直流安定化電源装置と、前記出力電圧を電源電圧として駆動する負荷と、を有して成る電気機器であって、前記直流安定化電源装置として、請求項1または請求項2に記載の直流安定化電源装置を有して成ることを特徴とする電気機器。
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