JP5062440B2 - 電源回路 - Google Patents

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本発明は、入力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電源回路に関する。
アンプ装置等のオーディオ機器において、入力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成し、その電圧値を低下させる電源回路が使用されている。この電源回路は、交流電圧を直流電圧に変換する全波整流回路と、全波整流回路から出力される直流電圧の電圧値を所定の電圧値に低下させる電圧安定化回路と、電圧安定化回路からの電圧に基づいた電流によって充電される出力用のコンデンサとを備える。例えば、電源回路から出力すべき直流電圧の電圧値が20Vであり、全波整流回路から出力される直流電圧の電圧値が50Vである場合に、電圧安定化回路において電圧値を50Vから20Vに低下させるが、一般的には、全波整流回路から出力される直流電圧(全波整流波形)の電圧ピーク時に電圧安定化回路からコンデンサに電流が流れるので、電圧安定化回路で消費される電力が非常に大きくなってしまい、発生する熱が大きくなってしまう。
この問題を解決するために、図3に示す電源回路100が提案されている。電源回路100は、全波整流回路D101から出力される直流電圧(全波整流波形)が所定の閾値電電圧未満のときに、全波整流回路D101からコンデンサC103に電流を流し、コンデンサC103を充電する。従って、全波整流回路D101からの直流電圧が低いときに、トランジスタQ103に電流を流すことにより、消費電力を低減させることができる。つまり、電源回路100は、安定化回路で電圧を低下させることなく、電源回路100において効率的に電圧を低下させた後に、安定化回路に供給するものである。
詳細には、電源回路100は、全波整流回路D101からの直流電圧がツェナーダイオードD102のツェナー電圧(例えば12V)以上である場合には、ツェナーダイオードD102を介してトランジスタQ101のベースに電流が流れ、トランジスタQ101がオン状態になる。従って、トランジスタQ102がオフ状態になり、トランジスタQ103がオフ状態になる。その結果、全波整流回路D101からの直流電圧による電流がコンデンサC103に流れず、コンデンサC103は充電されない。
一方、全波整流回路D101からの直流電圧がツェナーダイオードD102のツェナー電圧(例えば12V)未満である場合には、ツェナーダイオードD102を介してトランジスタQ101のベースに電流が流れず、トランジスタQ101がオフ状態になる。従って、トランジスタQ102がオン状態になり、トランジスタQ103がオン状態になる。その結果、全波整流回路D101からの直流電圧による電流がコンデンサC103に流れ、コンデンサC103が充電される。
以上のように、全波整流回路D101からの直流電圧がツェナーダイオードD102のツェナー電圧以上であるときにコンデンサC103に電流を供給せず、全波整流回路D101からの直流電圧がツェナーダイオードD102のツェナー電圧未満であるときにコンデンサC103に電流を供給することによって、全波整流回路D101からの直流電圧が低いときに、トランジスタQ103に電流を流すことにより、トランジスタQ103にかかる電圧を小さくでき、消費電力を低減させることができる。
電源回路100には、以下のような問題がある。すなわち、入力される交流電圧が増減すると、全波整流回路D101からの直流電圧の電圧値が増減するので、ツェナーダイオードD102に電流が流れる期間が変化してしまう。すると、トランジスタQ103がオン状態又はオフ状態になる期間も変化してしまい、コンデンサC103に充電される電圧値が変化し、電源回路100の出力電圧である直流電圧が変動してしまう。
図4は、全波整流回路D101からの直流電圧Vd1と、閾値電圧であるツェナーダイオードD102のツェナー電圧Vthとの関係を示す。全波整流回路D101からの直流電圧Vd1がツェナー電圧Vth未満であるときに、全波整流回路D101からコンデンサC103に電流が流れるので、図4における斜線部分の面積がコンデンサC103に蓄積される電荷量(充電電圧)に相当する。図4(a)は、直流電圧Vd1が正常な電圧値である(すなわち、交流電圧が変動していない)場合の波形を、図4(b)は直流電圧Vd1が低下した(すなわち、交流電圧が低下した)場合の波形を、図4(c)は直流電圧Vd1が増加した(すなわち、交流電圧が増加した)場合の波形をそれぞれ示している。このように、全波整流回路D101からの直流電圧Vd1の電圧値の増減に応じて、斜線部の面積が変化し、コンデンサC103に蓄積される電荷量(充電電圧)が変動してしまう。
特開2009−71947号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、入力される交流電圧が変動した場合でも、安定した直流電圧を出力することができる電源回路を提供することである。
本発明の好ましい実施形態による電源回路は、入力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電源回路であって、前記交流電圧を整流する整流回路と、前記整流回路からの電圧を平滑する平滑部と、前記平滑された電圧が増加すると増加し、かつ、前記平滑された電圧が低下すると低下する閾値電圧を生成する閾値電圧生成部と、前記整流回路からの電圧と前記閾値電圧とを比較し、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧以上である場合に、前記整流回路からの電圧を出力部に供給せず、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧未満である場合に、前記整流回路からの電圧を出力部に供給する出力制御部と、前記出力制御部からの電圧に基づいて、直流電圧を生成する出力部とを備える。
交流電圧が増加すると、整流回路からの電圧の電圧値が増加する。ここで、閾値電圧が一定であれば整流回路から出力制御部を介して出力部に電圧が供給される期間が変動し、出力部に供給される電荷量が変化し、出力電圧である直流電圧が変動する。しかし、本実施形態では、閾値電圧生成部が生成する閾値電圧が平滑された電圧が増加するのに応じて増加する。従って、出力部に供給される電荷量が変化せず、出力電圧である直流電圧が変動しない。同様に、交流電圧が低下した場合には、閾値電圧生成部が生成する閾値電圧が平滑された電圧が低下するのに応じて低下する。従って、出力部に供給される電荷量が変化せず、出力電圧である直流電圧が変動しない。以上のように、本実施形態による電源回路によると、安定した直流電圧を出力することができる。
本発明の別の好ましい実施形態による電源回路は、入力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電源回路であって、前記交流電圧を整流する整流回路と、前記整流回路からの電圧を平滑する平滑部と、前記平滑された電圧に比例する閾値電圧を生成する閾値電圧生成部と、前記整流回路からの電圧と前記閾値電圧とを比較し、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧以上である場合に、前記整流回路からの電圧に基づいた電流を出力部に供給せず、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧未満である場合に、前記整流回路からの電圧に基づいた電流を出力部に供給する出力制御部と、前記出力制御部からの電流に基づいて、直流電圧を生成する出力部とを備える。
好ましい実施形態においては、前記閾値電圧生成部が、定電圧を生成する定電圧生成部と、前記平滑された電圧と前記定電圧発生部からの定電圧とに基づいて、前記閾値電圧を生成する2つの抵抗素子とを含み、前記2つの抵抗素子が前記整流回路の出力と前記定電圧生成部との間に直列に接続され、前記2つの抵抗素子の接続点における電圧が前記閾値電圧として前記出力制御部に供給される。
閾値電圧をVth、定電圧生成部が生成する定電圧をVz、2つの抵抗の直列接続に入力される電圧をV1、2つの抵抗素子に流れる電流の電流値をI、2つの抵抗素子の抵抗値をそれぞれR3,R4とすると、電流I及び閾値電圧Vthは以下の式で表される。
I=(V1−Vz)/(R3+R4) (式1)
Vth=Vz+I×R4 (式2)
式2に式1を代入すると、
Vth=R4(V1−Vz)/(R3+R4)+Vz=R4×V1/(R3+R4)+R3×Vz/(R3+R4) (式3)
式3から明らかなように、閾値電圧VthはV1に比例する。
好ましい実施形態においては、前記出力制御部が、前記整流回路からの電圧と前記閾値電圧とを比較し、オン状態又はオフ状態に変化する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのオン状態又はオフ状態に応答してオン状態又はオフ状態に変化し、前記整流回路からの電圧の前記出力部への供給又は非供給を切り換える第2トランジスタとを含み、前記第1トランジスタの制御電極には前記整流回路からの電圧が供給され、前記第1トランジスタの第2電極には前記閾値電圧が供給される。
従って、第1トランジスタは、制御電極に供給される前記整流回路からの電圧と、第2電極に供給される閾値電圧とを比較し、比較結果に基づいて、オン状態又はオフ状態に変化する。一方、第2トランジスタは、第1トランジスタのオン状態又はオフ状態に応答してオン状態又はオフ状態に変化するので、整流回路からの電圧と閾値電圧との比較結果に応じて、整流回路からの電圧を出力部に供給するか否かを切り換えることができる。
本発明によると、入力される交流電圧が変動した場合でも、安定した直流電圧を出力することができる電源回路を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態による電源回路1を示す概略回路図である。電源回路1は、全波整流回路D1と、平滑部2と、閾値電圧生成部3と、出力制御部4と、出力部5とを概略備えている。電源回路1は、出力制御部4が、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1と、閾値電圧生成部3が生成する閾値電圧Vthとを比較し、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth以上であるとき、直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5に供給せず(直流電圧Vd1を供給せず)、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満であるとき、直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5に供給する(直流電圧Vd1を供給する)。そして、閾値電圧生成部3によって生成される閾値電圧は、直流電圧Vd1が増加するのに応じて増加し、直流電圧Vd1が減少するのに応じて減少する。従って、入力される交流電圧が増減し、全波整流回路D1からの直流電圧が増減した場合でも、出力部5に供給される電荷量は一定に保たれ、出力部5に生じる直流電圧を一定にすることができる。
全波整流回路D1は、2つの入力端子が図示しないトランスの二次巻線に接続されており、トランスから入力される交流電圧を全波整流し、直流電圧(全波整流波形)を生成し、出力する。全波整流回路D1の一方の出力端子は、ダイオードD2のアノードと出力制御部4とに接続され、他方の出力端子は接地電位に接続されている。
ダイオードD2は、閾値電圧Vthと直流電圧Vd1との電位差によって、閾値電圧生成部3から全波整流回路D1の出力側に電流が逆流しないようにするために設けられている。ダイオードD2のアノードは全波整流回路D1の一方の出力端子に接続され、カソードは抵抗R2に接続されている。
ダイオードD2と閾値電圧生成部3との間には、リップル除去部6が接続されている。リップル除去部6は、全波整流回路D1からの直流電圧に含まれるリップル成分(高周波成分)を除去して、リップル成分を除去した直流電圧を閾値電圧生成部3に供給する。リップル除去部6は、抵抗R2とコンデンサC1とを含む。抵抗R2の一端はダイオードD2のカソードに接続され、他端はコンデンサC1を介して接地電位に接続され、かつ、閾値電圧生成部3の抵抗R3の一端に接続されている。なお、コンデンサC1は、平滑部2としての機能を有し、全波整流回路D1からの直流電圧を平滑し、閾値電圧生成部3に供給する。
閾値電圧生成部3は、出力制御部4が全波整流回路D1からの直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5に供給するか否かを判別するための閾値電圧Vthを生成する。生成された閾値電圧Vthは、出力制御部4のトランジスタQ1のエミッタに供給される。閾値電圧Vthは、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1の電圧値に応じて、変動する。すなわち、全波整流回路D1からの直流電圧が増加した場合には、閾値電圧生成部3が生成する閾値電圧Vthも増加し、全波整流回路D1からの直流電圧が減少した場合には、閾値電圧生成部3が生成する閾値電圧Vthも減少する。
閾値電圧生成部3は、定電圧生成部であるツェナーダイオードD3と、コンデンサC2と、抵抗R3と、抵抗R4とを含む。抵抗R3と抵抗R4とは全波整流回路D1の出力と定電圧生成部D3との間に直列接続されている。すなわち、抵抗R3は、一端が抵抗R2の他端に接続され、他端が抵抗R4の一端と出力制御部4のトランジスタQ1のエミッタとに接続されている。抵抗R4は、一端が抵抗R3の他端とトランジスタQ1のエミッタとに接続され、他端がツェナーダイオードD3のカソードに接続され、かつ、コンデンサC2を介して接地電位に接続されている。ツェナーダイオードD3のアノードは接地電位に接続されている。
ツェナーダイオードD3は、定電圧Vz(例えば24V)を生成する。コンデンサC2は、ツェナーダイオードD3からの定電圧Vzを安定化させる。また、コンデンサC3は、コンデンサC1と同様に平滑部2としての機能を兼有し、全波整流回路D1からの直流電圧を平滑化する。つまり、リップル除去部6を設けない場合には、コンデンサC2のみが平滑部2として機能する。抵抗R3,R4は、ツェナーダイオードD3から供給される定電圧Vzと、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1(詳細には平滑された直流電圧V1)とに基づいて、閾値電圧Vthを生成する。つまり、抵抗R3と抵抗R4との接続点における電圧が閾値電圧Vthになっている。
ここで、閾値電圧Vthについて説明する。抵抗R2と抵抗R3との接続点における電圧をV1(V1は、全波整流回路D1からの直流電圧に相当する)、抵抗R3及び抵抗R4に流れる電流の電流値をI、抵抗R3,R4の抵抗値をそれぞれR3,R4とすると、電流I及び閾値電Vthは以下の式で表される。
I=(V1−Vz)/(R3+R4) (式1)
Vth=Vz+I×R4 (式2)
式2に式1を代入すると、
Vth=R4(V1−Vz)/(R3+R4)+Vz=R4×V1/(R3+R4)+R3×Vz/(R3+R4) (式3)
式3から明らかなように、閾値電圧VthはV1に比例するので、全波整流回路D1からの出力電圧Vd1が増加すると増加し、減少すると減少する。
出力制御部4は、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1と、閾値電圧生成部3が生成する閾値電圧Vthとを比較し、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth以上のとき、直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5のコンデンサC4に流さず(直流電圧Vd1をコンデンサC4に供給せず)、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満であるとき、直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5のコンデンサC4に流す(直流電圧Vd1をコンデンサC4に供給する)。
出力制御部4は、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとを比較し、比較した結果を出力するトランジスタQ1と、トランジスタQ1からの比較結果に応じて、直流電圧Vd1のコンデンサC4への供給/非供給を切り換えるトランジスタQ4と、トランジスタQ1からの比較結果をトランジスタQ4へと伝達するトランジスタQ2,Q3とを含む。なお、トランジスタQ3はなくてもよい。また、出力制御部4は、抵抗R5〜R10と、ダイオードD4と、コンデンサC3とをさらに含む。
トランジスタQ1は、ベースが抵抗R5を介して全波整流回路D1の一方の出力端子に接続され、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1が供給され、エミッタが抵抗R3とR4との接続点に接続され、閾値電圧Vthが供給され、コレクタが、抵抗R6を介してトランジスタQ2のベースに接続されている。トランジスタQ1は、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1が閾値電圧Vth以上である場合にオフ状態になり、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満である場合にオン状態になる。なお、実際には、トランジスタの導通開始電圧である0.6Vを加味してトランジスタQ1のオン状態又はオフ状態が決定されるので、閾値電圧生成部3が生成する閾値電圧VthにトランジスタQ1の導通開始電圧0.6Vを加味した電圧が広義の閾値電圧ということができる。
ダイオードD4は、アノードがトランジスタQ1のベースに接続され、カソードがトランジスタQ1のエミッタに接続されている。ダイオードD4は、直流電圧Vd1が非常に大きいときに、トランジスタQ1のベースへと流れる電流の一部を閾値電圧生成部3側へと流し込み、トランジスタQ1に過電流が流れることを防止し、トランジスタQ1の破損を防止する。つまり、ダイオードD4は、逆耐圧防止のために設けられている。
トランジスタQ2は、ベースが抵抗R6を介してトランジスタQ1のコレクタに接続され、抵抗R7を介して接地電位に接続され、かつ、コンデンサC3を介してトランジスタQ2のコレクタに接続され、コレクタが抵抗R8を介してトランジスタQ3のベースに接続され、エミッタが接地電位に接続されている。トランジスタQ3は、ベースが抵抗R9を介して全波整流回路D1の一方の出力端子に接続され、エミッタが抵抗R10を介して全波整流回路D1の一方の出力端子に接続され、かつ、トランジスタQ4のベースに接続され、コレクタがトランジスタQ4のコレクタと抵抗R11とに接続されている。
トランジスタQ4は、エミッタが全波整流回路D1の一方の出力端子に接続され、コレクタが出力部5の抵抗R11に接続されている。トランジスタQ4は、トランジスタQ1がオン状態のときにオン状態になり、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5のコンデンサC4に流し、トランジスタQ1がオフ状態のときにオフ状態になり、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1に基づく電流を出力部5のコンデンサC4に流さない。その結果、全波整流回路D1の電圧値が小さいときに、トランジスタQ4に電流が流れるので、トランジスタQ4にかかる電圧を小さくでき、消費電力を低減することができる。
出力部5は、全波整流回路D1から出力制御部4を介して流れる電流によってコンデンサC4を充電することにより、電源回路1の出力電圧である平滑された直流電圧を生成する。出力部5は、抵抗R11と、コンデンサC4とを含む。抵抗R11は、一端がトランジスタQ4のコレクタに接続され、他端がコンデンサC4の一端に接続されている。コンデンサC4の他端は接地電位に接続されている。コンデンサC4の両端には負荷である抵抗R12が接続されている。
以上の構成を有する電源回路1についてその動作を説明する。図2は、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの関係を示す図である。まず、交流電圧の変動については無視し、出力電圧である直流電圧を生成する基本動作を図1および図2(a)を参照して説明する。全波整流回路D1は、トランスから入力される交流電圧を全波整流し、直流電圧Vd1を生成する。リップル除去部6のコンデンサC1によって全波整流回路D1からの直流電圧が平滑され、閾値電圧生成部3の抵抗R3に供給される。
閾値電圧生成部3は、ツェナーダイオードD3から供給される定電圧Vzと、コンデンサC1によって平滑された直流電圧V1とに基づいて、閾値電圧Vthを生成し、トランジスタQ1のエミッタに供給する。トランジスタQ1のベースには、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1が供給され、トランジスタQ1は、直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの大小関係を比較する。
直流電圧Vd1が閾値電圧Vth以上である場合には、トランジスタQ1は、オフ状態になる。トランジスタQ2は、ベースが接地電位に接続された状態であるので、オフ状態になる。従って、トランジスタQ2のオフによりトランジスタQ3は、接地電位から開放された状態になるので、ベース電流が流れずに、オフ状態になる。同様に、トランジスタQ3,Q2のオフによりトランジスタQ4は、接地電位から開放された状態になるので、ベース電流が流れずに、オフ状態になる。
従って、トランジスタQ4がオフ状態になることにより、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1に基づいた電流がコンデンサC4には流れない。その結果、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth以上である場合にはトランジスタQ4に電流が流れないので、トランジスタQ4に大きな電圧を発生させず、消費電力を低減することができる。
直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満である場合には、トランジスタQ1は、オン状態になる。トランジスタQ2は、ベースがトランジスタQ1のエミッタに接続された状態になるので、オン状態になる。従って、トランジスタQ2のオンによりトランジスタQ3は、接地電位に接続された状態になるので、ベース電流が流れ、オン状態になる。同様に、トランジスタQ3,Q2のオンによりトランジスタQ4は、接地電位に接続された状態になるので、ベース電流が流れ、オン状態になる。
従って、トランジスタQ4がオン状態になることにより、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1に基づいた電流がトランジスタQ4を介してコンデンサC4に流れ、コンデンサC4が充電され、出力電圧である直流電圧が生成される。このように、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1が閾値電圧未満であるときに、トランジスタQ4に電流を流すことにより、トランジスタQ4にかかる電圧を小さくでき、消費電力を低減できる。
次に、入力される交流電圧が変動し、全波整流回路D1からの直流電圧Vd1の電圧値が変動する際の動作について説明する。図2(a)は、交流電圧が変動しない場合の直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの関係を示し、図2(b)は、交流電圧が低下する場合の直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの関係を示し、図2(c)は、交流電圧が増加する場合の直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの関係を示す。
図2(a)に示すように、交流電圧が変動しない場合には、上記の通り、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満である期間に、直流電圧Vd1に基づく電流がコンデンサC4に流れコンデンサC4を充電する。従って、図2(a)の斜線部分の面積に相当する電荷がコンデンサC4に供給され、出力電圧である直流電圧が生成される。
交流電圧が低下する場合、図3に示す従来の電源回路100においては、図4(b)に示すように閾値電圧Vthが固定されているので、斜線部分の面積が図4(a)の場合と比べて大きくなり、コンデンサに蓄積される電荷量が大きくなり、コンデンサの充電電圧が大きくなってしまう。しかし、図1の電源回路1においては、閾値電圧Vthが上記式3に示すように直流電圧V1に応じて変動し、交流電圧が低下する(つまり直流電圧V1が低下する)のに応じて、図2(b)に示すように、閾値電圧Vthも低下する。従って、図2(b)における斜線部分の面積は、図2(a)における斜線部分の面積と概略同じになり、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満である期間にコンデンサC4に蓄積される電荷量が図2(a)と図2(b)とで概略同じになるので、コンデンサC4の充電電圧(出力電圧である直流電圧)は、交流電圧が低下する場合にも変動しない。
交流電圧が増加する場合、図3に示す従来の電源回路100においては、図4(c)に示すように閾値電圧Vthが固定されているので、斜線部分の面積が図4(a)の場合と比べて小さくなり、コンデンサに蓄積される電荷量が小さくなり、コンデンサの充電電圧が小さくなってしまう。しかし、図1の電源回路1においては、閾値電圧Vthが上記式3に示すように直流電圧V1に応じて変動し、交流電圧が増加する(つまり直流電圧V1が増加する)のに応じて、図2(c)に示すように、閾値電圧Vthも増加する。従って、図2(c)における斜線部分の面積は、図2(a)における斜線部分の面積と概略同じになり、直流電圧Vd1が閾値電圧Vth未満である期間にコンデンサC4に蓄積される電荷量が図2(a)と図2(c)とで概略同じになるので、コンデンサC4の充電電圧(出力電圧である直流電圧)は、交流電圧が増加する場合にも変動しない。
以上のように、本実施形態の電源回路1によると、入力される交流電圧が変動する場合にも、閾値電圧Vthが上記式3に基づいて変動することにより、常に安定した直流電圧を出力することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。上記各トランジスタの極性は、上記の実施形態に限定されない。
本発明は、アンプ等のオーディオ機器の電源回路に好適に採用され得る。
本発明の好ましい実施形態による電源回路1を示す回路図である。 本発明の電源回路1における全波整流回路からの直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの関係を示す図である。 従来の電源回路100を示す回路図である。 従来の電源回路100における全波整流回路からの直流電圧Vd1と閾値電圧Vthとの関係を示す図である。
1 電源回路
2 平滑部
3 閾値電圧生成部
4 出力制御部
5 出力部
D1 全波整流回路

Claims (3)

  1. 入力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電源回路であって、
    前記交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路からの電圧を平滑する平滑部と、
    前記平滑された電圧が増加すると増加し、かつ、前記平滑された電圧が低下すると低下する閾値電圧を生成する閾値電圧生成部と、
    前記整流回路からの電圧と前記閾値電圧とを比較し、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧以上である場合に、前記整流回路からの電圧を出力部に供給せず、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧未満である場合に、前記整流回路からの電圧を出力部に供給する出力制御部と、
    前記出力制御部からの電圧に基づいて、直流電圧を生成する出力部とを備え
    前記閾値電圧生成部が、定電圧を生成する定電圧生成部と、前記平滑された電圧と前記定電圧発生部からの定電圧とに基づいて、前記閾値電圧を生成する2つの抵抗素子とを含み、
    前記2つの抵抗素子が前記整流回路の出力と前記定電圧生成部との間に直列に接続され、前記2つの抵抗素子の接続点における電圧が前記閾値電圧として前記出力制御部に供給される、
    電源回路。
  2. 入力される交流電圧に基づいて直流電圧を生成する電源回路であって、
    前記交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路からの電圧を平滑する平滑部と、
    前記平滑された電圧に比例する閾値電圧を生成する閾値電圧生成部と、
    前記整流回路からの電圧と前記閾値電圧とを比較し、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧以上である場合に、前記整流回路からの電圧に基づいた電流を出力部に供給せず、前記整流回路からの電圧が前記閾値電圧未満である場合に、前記整流回路からの電圧に基づいた電流を出力部に供給する出力制御部と、
    前記出力制御部からの電流に基づいて、直流電圧を生成する出力部とを備え
    前記閾値電圧生成部が、定電圧を生成する定電圧生成部と、前記平滑された電圧と前記定電圧発生部からの定電圧とに基づいて、前記閾値電圧を生成する2つの抵抗素子とを含み、
    前記2つの抵抗素子が前記整流回路の出力と前記定電圧生成部との間に直列に接続され、前記2つの抵抗素子の接続点における電圧が前記閾値電圧として前記出力制御部に供給される、
    電源回路。
  3. 前記出力制御部が、前記整流回路からの電圧と前記閾値電圧とを比較し、オン状態又はオフ状態に変化する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのオン状態又はオフ状態に応答してオン状態又はオフ状態に変化し、前記整流回路からの電圧の前記出力部への供給又は非供給を切り換える第2トランジスタとを含み、
    前記第1トランジスタの制御電極には前記整流回路からの電圧が供給され、前記第1トランジスタの第2電極には前記閾値電圧が供給される、請求項1または2に記載の電源回路。
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