JP4823410B2 - 含フッ素重合体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含フッ素重合体の製造方法に関する。さらに詳しくは、特別な重合開始剤含有溶液中で、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを重合してパーフルオロポリエーテルを製造する方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
二官能性パーフルオロポリエーテルオリゴマーは、両末端に有する官能基を利用して架橋反応、高分子量化等を行うことができ、耐溶剤性、耐薬品性に優れたシーラント、接着剤、加硫ゴム成形品などに用いる樹脂として有用である。たとえば、O−リング、ガスケット、ダイヤフラム、チューブ等の成形品、あるいは、二官能性パーフルオロポリエーテルは、化学プラントの配管のシーリング剤、タンクフランジのシーリング剤、接着剤などに用いる樹脂として好ましく用いることができる。
【0003】
従来より二官能性パーフルオロポリエーテル(以下「PFE」ということがある。)の製造方法としては、ヘキサフルオロプロピレンオキシド(以下「HFPO」ということがある。)を適当な触媒または重合開始剤の存在下に重合させて製造する方法が知られている。
このようなHFPOの重合は、重合開始剤以外の化合物、たとえばH2O、HFあるいはカルボニル基などの化学種からの連鎖移動が極めて起こりやすい重合方法であるため、このような重合開始剤以外の化学種の混入を極力排除して、このような化学種からの重合開始を抑え、目的とする二官能性パーフルオロポリエーテル以外の副生成物の生成を抑えることができる条件下で重合反応を実施することが重要であった。特にH2Oは空気中などどこにでも存在し重合反応系に混入する可能性が高いことから、その混入の排除は重要な問題であった。
【0004】
そして、二官能性パーフルオロポリエーテルの選択性の向上には、HFPOの重合温度をできるだけ低く抑えたままで反応を進行させることが必要であることが知られていた。また、HFPOの重合において、重合温度を低くすれば、連鎖移動の抑制に加え、反応の選択性が増加し、生成するポリマーの重合度が増加することも知られていた。さらに、重合開始剤として、二官能性開始剤を用いると、一官能性ポリマー(副生成物)の生成が減少することも知られていた。
【0005】
また、J.MACROMOL.SCI.−CHEM.,48(3),499−520(1974)には、HFPO重合時に、ヘキサフルオロプロペン(以下「HFP」ということがある。)を存在させることにより、連鎖移動を防止し、生成ポリマーの重合度を増加させる方法が記載されている。
米国特許第3,660,315号および特公昭53−5360号公報には、フッ化セシウムとテトラグライムおよびFOCCF(CF3)OCF2CF2OCF(CF3)COFを混合し、過剰のフッ化セシウムを分離した均一溶媒中の下記式[V]
【0006】
【化5】
Figure 0004823410
【0007】
にHFPOを低温で反応させて、二官能性パーフルオロポリエーテルを製造する方法が記載されている。
本発明者らは、前記米国特許第3,660,315号および特公昭53−5360号公報に記載された方法にしたがって前記一般式[V]で表される化合物を合成し、その化合物の存在下にHFPOから二官能性パーフルオロポリエーテルの製造を試みたが、本願明細書の比較例1あるいは2にも示すように、触媒の熟成度あるいは濃度などが一定の条件を外れると、二官能性パーフルオロポリエーテルの重合度および選択性が低く、実用性に欠けるという問題点があった。
【0008】
特開平10−101788号公報には、二官能性パーフルオロポリエーテルの製造に当たり、高粘度のHFPO重合系から重合熱を除去して重合温度を低くし、反応の選択性を増加させるとともに連鎖移動を抑制するため、反応系に炭素数1〜4のフロロカーボン類の液化ガスを添加し、この液化ガスを重合系から蒸発させながらHFPOを重合する方法が記載されている。しかしながら、この方法では、一官能性生成物の生成などの副反応を抑制するため、過剰のHFPOを存在させないことが必要であり、反応の制御が困難なことがあるという問題点があった。
【0009】
したがって、パーフルオロポリエーテルの原料となるHFPOから、連鎖移動を引き起こすようなH2O、HFあるいはカルボニル基含有化合物などを完全に除去することは難しく、このような化合物が微量に存在していても、高重合度かつ高選択的に、簡便に二官能性パーフルオロポリエーテルを得ることができるような該エーテルの製造方法の出現が望まれていた。
【0010】
そこで、本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意研究し、特定の構造の重合開始剤を含み、溶液中にフリーのCs+-を含まないような重合開始剤含有溶液を重合触媒として用いると、高重合度で、かつ高い選択性で二官能性パーフルオロポリエーテルを得ることができることを見出すとともに、該重合開始剤含有溶液は低温でも液状を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【発明の目的】
本発明は、重合度および選択性の高い、二官能性パーフルオロポリエーテルの簡便な製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【発明の概要】
本発明に係るパーフルオロポリエーテルの製造方法は、下記一般式[I]
【0013】
【化6】
Figure 0004823410
【0014】
[式[I]中、Rfは、炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン、または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレンであり、xおよびyが、x+y=2、0.1<y<2の関係を満たす。]で表される重合開始剤(A)と、非プロトン性極性溶媒とからなる重合開始剤含有溶液の存在下に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを重合してパーフルオロポリエーテルを得ることを特徴としている。前記一般式[I]中のRfが、下記一般式[II]
【0015】
【化7】
Figure 0004823410
【0016】
[式[II]中、Rf’は、炭素原子数2〜6のパーフルオロアルキレンであることが好ましい。
前記ヘキサフルオロプロピレンオキサイドの重合は、−30℃以下で行うことが好ましい。
前記重合開始剤(A)の前記重合開始剤含有溶液中の濃度は、4×10-4モル/g以上であることが好ましい。
【0017】
前記ヘキサフルオロプロピレンオキサイドの重合において、さらにヘキサフルオロプロピレンを、前記ヘキサフルオロプロピレンオキサイドに対して20〜50重量%の量で併用することができる。
前記重合開始剤(A)は、下記一般式[III]
【0018】
【化8】
Figure 0004823410
【0019】
[III]中、Rf''は炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン基または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレン基を示す。]で表されるパーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、CsFとを非プロトン性極性溶媒中で反応させて得られたものであることが好ましい。
前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)は、下記一般式[IV]
【0020】
【化9】
Figure 0004823410
【0021】
[式[IV]中、Rf'''は、炭素原子数2〜4のパーフルオロアルキレン基を示す。]で表されることが好ましい。
前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と前記CsFとの使用割合(CsF/パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)(モル比))は、0.1以上2未満であることが好ましい。
【0022】
前記非プロトン性極性溶媒は、ジグライム、トリグライム、テトラグライムまたはスルホランであることが好ましい。
【0023】
【発明の具体的説明】
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。
本発明に係るパーフルオロポリエーテルの製造方法は、特別な重合開始剤含有溶液の存在下に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを重合してパーフルオロポリエーテルを得ることを特徴としている。まず、重合開始剤含有溶液について説明する。
<重合開始剤含有溶液>
本発明に係る重合開始剤含有溶液は、下記一般式[III]
【0024】
【化10】
Figure 0004823410
【0025】
[式[III]中、Rf''は炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン基または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレン基を示す。]で表されるパーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、CsFとを、1:0.1〜2.0未満のモル比で非プロトン性極性溶媒中で混合撹拌して反応させて、下記一般式[I]
【0026】
【化11】
Figure 0004823410
【0027】
[式[I]中、Rfは、炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン、または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレンであり、xおよびyが、x+y=2、0.1<y<2の関係を満たす。]で表される重合開始剤(A)を生成させた溶液触媒である。
なお、本明細書において、上記式[I]で表される重合開始剤は、下記一般式[I-1]および[I-2]
【0028】
【化12】
Figure 0004823410
【0029】
[式[I-1]および[I-2]中、Rfは、炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン、または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレンである]で表される2種の重合開始剤が混合しているものであり、式[I]中のxおよびyは、上記一般式[I-1]および[I-2]で表される重合開始剤の混合比率に応じた該全重合開始剤中の2種の官能基(-CF2OCsおよび-COF)の存在比率を示すものである。
【0030】
以下に、パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)、非プロトン性極性溶媒、重合開始剤(A)等について詳細に説明する。
(パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B))
本発明に係る前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)は前記一般式[III]で表され、該式[III]中Rf''は、炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン基または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレン基を示す。
【0031】
このようなRf''としては、具体的には、
【0032】
【化13】
Figure 0004823410
【0033】
で表される基を挙げることができる。上記式中、nは、1〜6の整数である。このうち、本発明においては、
【0034】
【化14】
Figure 0004823410
【0035】
で表される基が好ましい。本発明においては、このような基を有するパーフルオロジカルボン酸フルオライドのうち、nが2〜4の整数である、下記一般式[IV]
【0036】
【化15】
Figure 0004823410
【0037】
[式[IV]中、Rf'''は、炭素原子数2〜4のパーフルオロアルキレン基を示す。]で表されるパーフルオロジカルボン酸フルオライドが特に好ましく用いられる。
(非プロトン性極性溶媒)
本発明において使用される非プロトン性極性溶媒は、誘電率εが大きく、プロトン供与性のグループを有していないものが好ましい。たとえば、一般に会合性に富み、プロトン変容能が大きいために、有機イオン反応の溶剤として使用されると、自己会合を解いてさらに安定な溶媒和状態をつくるので、イオン反応活性種に対して著しい相互作用を示すものが好ましい。
【0038】
このような非プロトン性極性溶媒としては、たとえば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリル、テトラメチレンスルホン(スルホラン)、炭酸プロピレン、ニトロベンゼン、ニトロメタン、ジメチルシアナミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ピリジンなどが挙げられる。
【0039】
また、分子内に少なくとも1つ、望ましくは1〜3のエーテル結合を有する炭化水素化合物も好ましく用いることができ、たとえば、エチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、モノグライム(エチレングリコールジメチルエーテル)、ジグライム(ジエチレングリコールジメチルエーテル)、テトラヒドロフランなどを用いることもできる。
【0040】
さらに、分子内に5つ以上のエーテル結合を有する鎖状または環状の炭化水素化合物としては、テトラグライム(テトラエチレングリコールジメチルエーテル)、クラウンエーテル(15−クラウン−5,18−クラウン−6)などを用いることもできる。
これらのうち本発明においてはモノグライム、ジグライム、テトラグライムまたはスルホランを用いることが好ましく、さらに好ましくはテトラグライムを用いることが望ましい。
(重合開始剤(A)および重合開始剤含有溶液)
本発明においては、前記一般式[III]で表されるパーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、フッ化セシウム(Cs)とを、前記非プロトン性極性溶媒中で混合撹拌すると、下記一般式[I]
【0041】
【化16】
Figure 0004823410
【0042】
[式[I]中、Rfは、炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン、または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレンであり、xおよびyが、x+y=2、0.1<y<2の関係を満たす。]で表される重合開始剤(A)を含有する重合開始剤含有溶液を得ることができる。
後述する本発明に係るパーフルオロポリエーテルの製造方法においては、前記重合開始剤含有溶液の存在下に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを重合して、パーフルオロポリエーテルを得ることができるが、この重合開始剤含有溶液の調製において、前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と前記CsFとを特定の割合で反応させることにより、本発明で用いられる重合開始剤(A)を生成させることができ、この重合開始剤含有溶液を用いることで、優れた選択性、重合度で二官能性パーフルオロポリエーテルを得ることができる。
【0043】
このような配合割合(CsF/パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)(モル比))は、好ましくは0.1以上2未満の割合であり、より好ましくは0.3〜1.8であり、特に好ましくは0.5〜1.8であることが望ましい。
連鎖移動が発生して一官能性パーフロロポリエーテルの副生する理由の大きな因子の一つに、系中のフリーなCs+-の作用が挙げられるが、この量を抑制することにより高選択率で2官能性パーフロロポリエーテルを得ることができる。したがって、CsFはFOCRf−COFに対して2未満であることが必要である。これにより、余剰のCsFの発生を回避することができる。
【0044】
CsFの配合割合が少なければ少ない程、低温での触媒の流動性が保たれ、重合度、選択率を向上させることが可能であるが、逆にCsFの配合割合が少なすぎると、操作上、原料等から混入する水、HF等の影響を排除することが困難となり、結果的に選択率、重合度の低下をきたす。
具体的には、前記配合比率が2以上であると、得られる二官能性パーフルオロポリエーテルの選択率が悪化し、一官能性パーフルオロポリエーテルの生成割合が増加することがある。
【0045】
また、前記配合比率が0.1より小さいとハンドリング時や原料から混入するH2O、HF等の連鎖移動剤により2官能パーフロロポリエーテルの重合率、選択率が低下することがある。
このような重合開始剤(A)を含有する重合開始剤含有溶液を調製する方法は特に制限されず、たとえば、Csの挿入された撹拌装置付きのフラスコに、前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、前記非プロトン性極性溶媒との混合液を、フラスコを撹拌しながら滴下すればよい。混合撹拌の温度は特に限定されず、通常、室温程度で行えばよい。
【0046】
前記重合開始剤(A)中の、−CF2OCs結合の生成の確認は、溶液中の前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)の分子末端の−COF基を観測して行うことができる。具体的には、このような分子末端の−COFは、混合撹拌中の反応溶液を一部採取した試料に含まれる−COFから、19F−NMRによって該−COFのF原子の積分値を測定するなどして確認することができる。
【0047】
具体的には、パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、フッ化セシウム(Cs)とを混合撹拌すると、一定時間経過後には、原料のパーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)の末端の−COF基は減少しフッ化セシウムのFのピークは19F−NMRでは認められなくなり、パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、フッ化セシウム(Cs)との間の反応はほぼ定量的に進行する。
【0048】
このようにして生成する前記重合開始剤(A)が前記重合開始剤含有溶液に含まれる濃度は、4×10-4モル/g以上であることが好ましく、さらに好ましくは4×10-4〜20×10-4モル/g、特に好ましくは4×10-4〜10×10-4モル/gであることが望ましい。
前記濃度が、4×10-4モル/g未満であると、パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)の反応時に、連鎖移動防止のため低温で重合すると、溶媒の凝固が起こりやすくなる。したがって、上記のような重合開始剤(A)同士の会合を減少させるため、前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、フッ化セシウム(Cs)とを希薄な濃度で反応させることは、重合開始剤含有溶液が触媒としての機能を果たせなくなることから、適切ではない。
<パーフルオロポリエーテルの製造方法>
本発明に係るパーフルオロポリエーテルの製造方法は、前記のようにして得ることのできる重合開始剤含有溶液の存在下に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)を重合して得ることができる。具体的には、前記のように一定期間経過させて得ることのできる前記重合開始剤含有溶液中にヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)を供給し、HFPOの重合を行うことが好ましく、下記式に示すように、前記一般式[I]で表される重合開始剤(A)の種類に応じ、下記一般式[VI]で表される種々のHFPO重合体(C)を得ることができる。
【0049】
【化17】
Figure 0004823410
【0050】
上記式[VI]中、Rfは炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン基または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレン基を示し、a=b+cである。
上記HFPOの供給量は、適宜選定され、重合開始剤含有溶液中の前記重合開始剤(A)1モルに対して、好ましくは10〜400モル、さらに好ましくは20〜200モルの範囲で実施することが望ましい。HFPOの供給は、ガス状、液体状のいずれの状態でもよい。
【0051】
前記重合開始剤含有溶液とHFPOの混合時の温度は、−30〜−40℃、好ましくは−33〜−38℃であることが望ましく、この範囲で、混合時に一定温度に保たれるような条件下で行うことが好ましい。供給時間は特に限定されず、3〜120時間で行うことが好ましい。
前記重合開始剤含有溶液とHFPOを混合した後の反応温度は、好ましくは−30℃以下、さらに好ましくは−50〜−30℃、特に好ましくは−35〜−40℃であることが望ましい。
【0052】
重合終了後、内温を−40〜−30℃、好ましくは−35〜−40℃に維持し、1〜10時間程度熟成させてた後昇温し、上記一般式[VI]で表されるようなパーフルオロポリエーテルを得ることができる。
このように重合開始剤(A)の存在下に、HFPOを重合させるに際しては、ヘキサフルオロプロピレンをHFPOの供給と同時に供給してもよい。このようなヘキサフルオロプロピレンの供給量は、前記ヘキサフルオロプロピレンオキサイドに対して、好ましくは20〜100重量%の量で、さらに好ましくは30〜90重量%の量であることが望ましい。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係るパーフルオロポリエーテルの製造方法によれば、特別な重合開始剤含有溶液を重合触媒として用いるので、高重合度、かつ高い選択性で二官能性パーフルオロポリエーテルを得ることができるとともに、得られる重合開始剤含有溶液が高活性であるので、多少の連鎖移動物質を含有していても高重合度、高選択的に二官能性パーフルオロポリエーテルを得ることができる。
【0054】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、これらの実施例により本発明は限定されるものではない。
【0055】
【触媒調製例1】
[触媒溶液(a)の調製]
充分に乾燥した滴下ロート、コンデンサー、ガス導入管、撹拌機付きの内容積500mlのフラスコに、300℃で2時間焼成し、さらに粉砕したCsF(4.8g、31.6mmol)を挿入した。このフラスコ内で更に220℃、1mmHgで1時間減圧乾燥した。次に、室温(20℃)下、テトラグライム(45g)およびF-CO-C(CF3)F-OCF2CF2O-CF(CF3)-COF(13.5g、31.6mmol)を滴下ロートから挿入し、滴下終了後、30℃の温度で、混合物を撹拌した。反応溶液中の原料FOC-CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-COFにおける末端の-COF基の存在を19F−NMRで確認しながら撹拌を続け、該末端-COF基がほぼ半減したところで撹拌を停止した。そのまま室温(20℃)下に、一晩(約12時間)静置した後、未反応のCsFを除去した。得られた触媒溶液(a)中の重合開始剤CsO-CF2-CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-CFOの濃度は、5×10-4モル/gと計算された。FOCRfCOFとCsFのモル比(FOCRfCOF:CsF)は1:1と計算された。
【0056】
【触媒調製例2】
[触媒溶液(b)の調製]
前記触媒調製例1において、F-CO-CCF3F-OCF2CF2O-CFCF3-CO-Fを14.9g(34.98mmol)、CsFを7.1g(46.71mmol)用いた以外は、触媒調製例1と同様にして、原料を混合撹拌した。触媒調製例1と同様にして、該末端-COF基が減少したところで撹拌を停止した。そのまま室温(20℃)下に、一晩(約12時間)静置した後、未反応のCsFを除去し、触媒溶液(b)を調製した。重合開始剤(OCF)0.5CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-(CF2-OCs)1.5の濃度は、5×10-4モル/gと計算された。FOCRfCOFとCsFのモル比(FOCRfCOF:CsF)は、1:1.5と計算された。
【0057】
【触媒調製例3】
[触媒溶液(c)の調製]
触媒調製例1において、CsFを6.8g(43.3mmol)、
FOCCF(CF3)OCF2CF2OCF(CF3)COFを10.5g(26.64mmol)、
テトラグライム31.3gを用いた以外は、触媒調製例1と同様に行い、触媒溶液(c)を調製した。
(FOC)0.25CF(CF3)OCF2CF2OCF(CF3)-(CF2 OCs)1.75の濃度は、5×10-4モル/gであり、FOCRfCOFとCsFのモル比(FOCRfCOF:CsF)は1:1.75と計算された。
【0058】
【触媒調製例4】
[触媒溶液(d)の調製]
触媒調製例1において、CsFを2.9g(19.0mmol)を用いた以外は、触媒調製例1と同様に行い、触媒溶液(d)を調製した。
(FOC)1.4-CF(CF3)OCF2CF2OCF(CF3)-(CF2-OCs)0.6の濃度は、5×10-4モル/gであり、FOCRfCOFとCsFのモル比は1:0.6と計算された。
【0059】
【触媒調製例5】
[触媒溶液(e)の調製]
充分に乾燥した滴下ロート、コンデンサー、ガス導入管、撹拌機付きの内容積500mlのフラスコに、300℃で2時間焼成し、さらに粉砕したCsF(9g、59.2mmol)を挿入した。このフラスコ内で更に220℃、1mmHgで1時間減圧乾燥した。次に、室温(20℃)下、テトラグライム(31.3g)およびF-CO-C(CF3)F-OCF2CF2O-CF(CF3)-CO-F(4.2g、19.86mmol)を滴下ロートから挿入し、滴下終了後、30℃の温度で、混合物を撹拌した。反応溶液中の原料FOC-CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-COFにおける末端の-COF基の存在を19F−NMRで確認しながら撹拌を続け、該末端-COF基が消失したところで撹拌を停止した。そのまま室温(20℃)下に、一晩(約12時間)静置した後、未反応のCsFを除去した。さらに、得られた反応溶液を前記末端-COF基が消失してから合計24時間静置して、触媒溶液(e)を得た。得られた触媒溶液(e)中の重合開始剤CsO-CF2-CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-CF2-OCsの濃度は、2×10-4モル/gと計算された。FOCRfCOFとCsFのモル比(FOCRfCOF:CsF)は1:6と計算された。
【0060】
【触媒調製例6】
[触媒溶液(f)の調製]
充分に乾燥した滴下ロート、コンデンサー、ガス導入管、撹拌機付きの内容積500mlのフラスコに、300℃で2時間焼成し、さらに粉砕したCsF(9g、59.2mmol)を挿入した。このフラスコ内で更に220℃、1mmHgで1時間減圧乾燥した。次に、室温(20℃)下、テトラグライム(31.3g)およびF-CO-C(CF3)F-OCF2CF2O-CF(CF3)-CO-F(10.5g、24.64mmol)を滴下ロートから挿入し、滴下終了後、30℃の温度で、混合物を撹拌した。反応溶液中の原料FOC-CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-COFにおける末端の-COF基の存在を19F−NMRで確認しながら撹拌を続け、該末端-COF基が消失したところで撹拌を停止した。そのまま室温(20℃)下に、一晩(約12時間)静置した後、未反応のCsFを除去した。さらに、得られた反応溶液を前記末端-COF基が消失してから合計24時間静置して、触媒溶液(f)を得た。得られた触媒溶液(f)中の重合開始剤CsO-CF2-CF(CF3)-OCF2CF2O-CF(CF3)-CF2-OCsの濃度は、5×10-4モル/gと計算された。FOCRfCOFとCsFのモル比(FOCRfCOF:CsF)は1:2.4と計算された。
【0061】
【実施例1】
充分に乾燥した内容積500mlのフラスコに、触媒調製例1で調製した、触媒溶液(a)を43.5g(5×10-4モル/g)装入した。その後、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)12gを室温下に供給した後50分間撹拌し、得られた混合溶液を−35℃に冷却し、さらにHFP12gを供給した。この溶液に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)135gと、HFP87gの混合ガスを−35〜−32℃の温度で17時間かけて注入した。HFPOおよびHFPの混合ガスの供給が終了した後、そのままの温度でさらに1時間撹拌し、その後昇温して未反応のHFPを回収した。
【0062】
得られた反応液に、メタノール300g、CF2ClCFCl2を88gを添加し、30分間撹拌した。層分離した下層を分取し、120℃/1mmHgで揮発成分を留去し、下記式(A)で表される二官能性パーフルオロエーテルと、下記式(B)で表される一官能性パーフルオロポリエーテルとの混合液体115gを得た。
【0063】
【化18】
Figure 0004823410
【0064】
この混合液体の19F-NMRスペクトルの結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
Figure 0004823410
【0066】
上記の測定結果から、下記の通り、平均重合度は38.8、選択率(A)/(B)は95/5であった。
平均重合度=2m/(k+0.5x)=38.8
選択率=[100(k-0.5x)/(k+0.5x)]/[100x/(k+0.5x)]=95/5
【0067】
【実施例2】
充分に乾燥した内容積500mlのフラスコに、触媒調製例2で調製した、触媒溶液(b)を38.8g(5×10-4モル/g)装入した。その後、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)10gを室温下に供給した後40分間撹拌し、得られた混合溶液を−35℃に冷却し、さらにHFP11gを供給した。この溶液に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)114gと、HFP65gの混合ガスを−35〜−32℃の温度で20時間かけて注入した。HFPOおよびHFPの混合ガスの供給が終了した後、そのままの温度でさらに1時間撹拌し、その後昇温して未反応のHFPを回収した。
【0068】
得られた反応液に、メタノール300g、CF2ClCFCl2を88gを添加し、30分間撹拌した。層分離した下層を分取し、120℃/1mmHgで揮発成分を留去し、下記式(A)で表される二官能性パーフルオロエーテルと、下記式(B)で表される一官能性パーフルオロポリエーテルとの混合液体122gを得た。
【0069】
【化19】
Figure 0004823410
【0070】
この混合液体の19F-NMRスペクトルの結果を表2に示す。
【0071】
【表2】
Figure 0004823410
【0072】
上記の測定結果から、下記の通り、平均重合度は40.7、選択率(A)/(B)は89/11であった。
平均重合度=2m/(k+0.5x)=40.7
選択率=[100(k-0.5x)/(k+0.5x)]/[100x/(k+0.5x)]=89/11
【0073】
【実施例3】
充分に乾燥した内容積500mlのフラスコに、触媒調製例3で調製した、触媒溶液(c)を27.7g(5×10-4モル/g)装入した。その後、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)12gを室温下に供給した後60分間撹拌し、得られた混合溶液を−35℃に冷却し、さらにHFP12gを供給した。この溶液に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)92gと、HFP32gの混合ガスを−35〜−32℃の温度で14時間かけて注入した。HFPOおよびHFPの混合ガスの供給が終了した後、そのままの温度でさらに1時間撹拌し、その後昇温して未反応のHFPを回収した。
【0074】
得られた反応液に、メタノール300g、CF2ClCFCl2を70gを添加し、30分間撹拌した。層分離した下層を分取し、120℃/1mmHgで揮発成分を留去し、下記式(A)で表される二官能性パーフルオロエーテルと、下記式(B)で表される一官能性パーフルオロポリエーテルとの混合液体95gを得た。
【0075】
【化20】
Figure 0004823410
【0076】
この混合液体の19F-NMRスペクトルの結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
Figure 0004823410
【0078】
上記の測定結果から、下記の通り、平均重合度は42.7、選択率(A)/(B)は91/9であった。
平均重合度=2m/(k+0.5x)=42.7
選択率=[100(k-0.5x)/(k+0.5x)]/[100x/(k+0.5x)]=91/9
【0079】
【実施例4】
充分に乾燥した内容積500mlのフラスコに、触媒調製例4で調製した、触媒溶液(d)を42.5g(5×10-4モル/g)装入した。その後、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)12gを室温下に供給した後60分間撹拌し、得られた混合溶液を−35℃に冷却し、さらにHFP12gを供給した。この溶液に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)126gと、HFP91gの混合ガスを−35〜−32℃の温度で26時間かけて注入した。HFPOおよびHFPの混合ガスの供給が終了した後、そのままの温度でさらに1時間撹拌し、その後昇温して未反応のHFPを回収した。
【0080】
得られた反応液に、メタノール300g、CF2ClCFCl2を88gを添加し、30分間撹拌した。層分離した下層を分取し、120℃/1mmHgで揮発成分を留去し、下記式(A)で表される二官能性パーフルオロエーテルと、下記式(B)で表される一官能性パーフルオロポリエーテルとの混合液体97gを得た。
【0081】
【化21】
Figure 0004823410
【0082】
この混合液体の19F-NMRスペクトルの結果を表4に示す。
【0083】
【表4】
Figure 0004823410
【0084】
上記の測定結果から、下記の通り、平均重合度は41.5、選択率(A)/(B)は92/8であった。
平均重合度=2m/(k+0.5x)=41.5
選択率=[100(k-0.5x)/(k+0.5x)]/[100x/(k+0.5x)]=92/8
【0085】
【比較例1】
充分に乾燥した内容積500mlのフラスコに、触媒調製例5で調製した触媒溶液(e)を13.0g(2×10-4モル/g)装入し、−35℃で15分間撹拌した。その後、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)4gを供給した後60分間撹拌し、得られた混合溶液を−38℃に冷却し、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)108gと、HFP54gの混合ガスを−38〜−32℃の温度で装入した。混合ガスを装入し始めて約30分後に反応系が固化した。パーフルオロポリエーテルは全く得られなかった。
【0086】
【比較例2】
充分に乾燥した内容積500mlのフラスコに、触媒調製例6で調製した触媒溶液(f)を20.0g(5×10-4モル/g)装入し、−35℃に冷却し、1時間撹拌した。その後、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)5gを供給してその温度で20分間撹拌した。この溶液に、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)85.7gと、HFP15.1gの混合ガス100.8gを−38〜−32℃の温度で13時間かけて装入した。HFPOおよびHFPの混合ガスの供給が終了した後、そのままの−38〜−32℃の温度でさらに4時間撹拌し、反応終了後、未反応ガスを冷却したまま減圧して留去した。その後、得られた反応液に、メタノール100gを添加し、さらに10分間撹拌した。層分離した下層を分取し、120℃/1mmHgで揮発成分を留去し、前記式(A)で表される二官能性パーフルオロエーテルと、前記式(B)で表される一官能性パーフルオロポリエーテルとの混合液体42gを得た。
【0087】
【表5】
Figure 0004823410
【0088】
上記の測定結果から、下記の通り、平均重合度は11、選択率(A)/(B)は51/49であった。
平均重合度=2m/(k+0.5x)=11
選択率=[100(k-0.5x)/(k+0.5x)]/[100x/(k+0.5x)]=51/49

Claims (6)

  1. ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを重合してパーフルオロポリエーテルを得るための重合開始剤含有溶液の製造方法であって、
    下記一般式[III]で表されるパーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)と、CsFとを、非プロトン性極性溶媒中で、前記(B)と前記CsFとの使用割合(CsF/(B)(モル比))が0.1以上2未満であるように反応させて、下記一般式[I]で表わされる重合開始剤(A)と非プロトン性極性溶媒とからなる重合開始剤含有溶液を調製することを特徴とする、重合開始剤含有溶液の製造方法。
    Figure 0004823410
    (式[I]中、Rfは、炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン、または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレンであり、xおよびyが、x+y=2、0.1<y<2の関係を満たす。)
    Figure 0004823410
    [式[III]中、Rf´´は炭素原子数1〜4のパーフルオロアルキレン基または炭素原子数2〜10のエーテル結合を有するパーフルオロアルキレン基を示す。]
  2. 前記パーフルオロジカルボン酸フルオライド(B)が、下記一般式[IV]で表されることを特徴とする、請求項1に記載の重合開始剤含有溶液の製造方法。
    Figure 0004823410
    [式[IV]中、Rf´´´は、炭素原子数2〜4のパーフルオロアルキレン基を示す。]
  3. 前記非プロトン性極性溶媒が、ジグライム、トリグライム、テトラグライムまたはスルホランであることを特徴とする、請求項1または2に記載の重合開始剤含有溶液の製造方法。
  4. 前記重合開始剤含有溶液が、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを−30℃以下で重合してパーフルオロポリエーテルを得るために用いられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の重合開始剤含有溶液の製造方法。
  5. 前記重合開始剤含有溶液が、4×10-4モル/g以上の濃度で前記重合開始剤を含む状態で、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドを重合してパーフルオロポリエーテルを得るために用いられることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の重合開始剤含有溶液の製造方法。
  6. 前記重合開始剤含有溶液が、ヘキサフルオロプロピレンオキサイドとヘキサフルオロプロピレンとを、当該ヘキサフルオロプロピレンオキサイドに対してヘキサフルオロプロピレン20〜50重量%の量で、重合してパーフルオロポリエーテルを得るために用いられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の重合開始剤含有溶液の製造方法。
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