JP4821958B2 - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 Download PDF

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Description

本発明は、建築用や電気・電子部品の接着・シールに用いられる材料として好適な、脱ケトン型の変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
建築用の目地シールやフィルター周辺部のシール、電気・電子部品の接着・シール等には、耐候性、耐熱性、電気特性及び作業性の面から、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物が多用されている。近年、建築物の意匠性が高まったため、建築用シーリング材として使用する場合には、仕上がった後の外観が特に重要視されるようになった。しかしながら、脱ケトン型の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には経時で外観が黄変色するという致命的な問題があり、特に建築用シーリング材としては実用性に乏しかった。
従来の技術に関しても、高温高湿下で電圧を印加した場合でも絶縁値が低下しない耐電蝕性に優れた組成物(特許文献1:特開2003−012927号公報)、第一級アミン化合物を添加することで組成物の深部硬化性を向上させた組成物(特許文献2:特許第2841155号公報)、SH基を有するシロキサンと増感剤を添加することによる紫外線硬化性組成物(特許文献3:特開昭62−96562号公報、特許文献4:特開昭62−197453号公報、特許文献5:特開昭63−10632号公報、特許文献6:特開昭63−189460号公報等参照)等、特殊な性能を向上させた技術が開示されているが、経時での変色に関する対策等は全く検討されておらず、また、建築用シーリング材としては、特にクリーンルーム用として、基板表面吸着−加熱脱着法(シリコンウエハーに対する吸着試験)(JACA,No.34)による測定で硬化物より生成する低分子シロキサン及び有機物質の量が少ない組成物(特許文献7:特開2003−183505号公報)が挙げられているが、これも組成物の経時での変色対策等は検討されていなかった。
特開2003−012927号公報 特許第2841155号公報 特開昭62−96562号公報 特開昭62−197453号公報 特開昭63−10632号公報 特開昭63−189460号公報 特開2003−183505号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、硬化前後において、経時により組成物が黄変色せず、建築用シーリング材や電気・電子部品の接着・シールに用いられる材料として好適な室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、従来検討されていなかった経時での変色問題に対し鋭意検討を重ねた結果、経時での変色原因は、製造時に組成物中に微量含有するケトン化合物、及び経時で組成物中に生成するケトン化合物が、一級のアミノ基を含有する化合物と反応し、生成したケチミン化合物が酸化されて黄色〜褐色物質となることを新規に見出した。そこで、一級のアミノ基を含有しないシラン化合物及びその部分加水分解物を使用し、接着特性等を満足する組成物を検討した結果、経時による組成物の黄変色がなく、本組成物が建築用のシーリング材や、電気・電子部品用の接着剤・シーリング材として非常に好適であることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、
(A)分子鎖末端が水酸基、アルコキシ基又はアルケノキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン:100質量部
(B)下記一般式(1)
Figure 0004821958
(式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はハロゲン原子置換もしくは非置換の一価炭化水素基である。)
で示される基を有するシラン化合物又はその部分加水分解物:0.5〜30質量部
(C)一級アミノ基を含むアルコキシ基の炭素数が1〜8のアルコキシシランとクロロアルキルトリアルコキシシランとの脱塩酸反応による付加物、一級アミノ基を含有するアルコキシ基の炭素数1〜8のアルコキシシランの該一級アミノ基とエポキシ基を含有するアルコキシ基の炭素数1〜8のアルコキシシランの該エポキシ基との反応物、及びこれらの部分加水分解物から選ばれる一分子中に一級のアミノ基を含まない、シラン化合物又はその部分加水分解物:0.1〜30質量部
を含有することを特徴とする変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供する。
この場合、更に、(D)下記一般式(2)
Figure 0004821958
(式中、R3、R4はそれぞれ水素原子又は一価炭化水素基である。)
で示される一価の基を有する有機珪素化合物又はその部分加水分解物:0.01〜10質量部を含有することが好ましい。
また、表面が疎水化処理されたヒュームドシリカを1〜100質量部含有すること、あるいは表面が脂肪酸、脂肪酸エステル、及び炭化水素から選ばれる表面処理剤で処理された炭酸カルシウムを1〜100質量部含有することが好ましい。
本発明によれば、経時での変色が少なく、接着性に優れた室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得ることができ、建築用シーリング材として最適である他に、電気・電子部品用の接着剤としても有用であり、各種基材に対するシール剤、コーティング剤としても幅広く使用することができる。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物において、(A)成分としてのジオルガノポリシロキサンは、この組成物の主ポリマーとして使用されるものである。ジオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖末端が水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数2〜6のアルケノキシ基で封鎖されたものであれば、いずれのものでもよいが、平均組成式:R5 aSiO(4-a)/2(ここで、R5は置換もしくは非置換の一価炭化水素基、aは1.90〜2.05の正数である。)で示され、分子鎖末端が水酸基、アルコキシ基又はアルケノキシ基で封鎖されたものが好ましい。R5としては炭素数1〜10、特に1〜8のものが好ましく、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基、あるいはこれらの水素原子の一部又は全部をハロゲン原子などで置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられる。このようなジオルガノポリシロキサンとしては下記式で示されるものが好ましい。
Figure 0004821958
(式中、R5は上記の通り。mはこのジオルガノポリシロキサンの25℃における粘度を25〜1,000,000mPa・sとする数である。)
具体的には、下記式のジオルガノポリシロキサンが例示される。
Figure 0004821958
(式中、m、n、kは正の整数であり、m及びn+kは、このジオルガノポリシロキサンの25℃における粘度が25〜1,000,000mPa・sとなる数である。Meはメチル基、Phはフェニル基、Viはビニル基を示す。)
なお、組成物の硬化物を良好なゴム弾性体を示し、機械的強度の優れたものとするためには、この(A)成分は、25℃における粘度が25〜1,000,000mPa・s、特に100〜1,000,000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは200〜300,000mPa・s、更に好ましくは300〜100,000mPa・sである。
次に、(B)成分は、一般式(1)で示される基を有するシラン化合物又はその部分加水分解物である。
ここで、R1、R2は、それぞれ水素原子又は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、一価炭化水素基としては、炭素数1〜10、特に1〜8のものが好ましく、上記R5と同様のものを例示することができる。
この(B)成分のシラン化合物又はその部分加水分解物は、本組成物が硬化してゴム弾性体を与えるために必要な成分である。
(B)成分のシラン化合物又はその部分加水分解物としては、下記一般式(3)
Figure 0004821958
(R1、R2は上記の通り、R6はR5と同様の炭素数1〜10、特に1〜8の一価炭化水素基、xは3又は4である。)
で示されるシラン化合物又はその部分加水分解物が好ましく、例えばテトライソプロペノキシシラン、メチルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリイソプロペノキシシラン、フェニルトリイソプロペノキシシラン、ジメチルジイソプロペノキシシラン又はその部分加水分解物が挙げられる。
上記(B)成分の量は、(A)成分100質量部当たり、0.5〜30質量部であり、好ましくは1〜15質量部である。(A)成分100質量部に対し0.5質量部未満では、硬化物が十分な機械的強度を示さないものとなり、30質量部を超えて配合すると、硬化後のゴム強度が低下して目的のゴム弾性体が得難くなり、経済的にも不利になる。
次に、(C)成分は、本発明の最も重要な要素であり、一分子中に一級のアミノ基を含まない(B)成分以外のシラン化合物又はその部分加水分解物である。この(C)成分のシラン化合物又はその部分加水分解物は、本組成物が経時で変色せずに、硬化した後は、良好な接着性を与えるために必要な成分である。
この(C)成分としては、一級アミノ基を含むアルコキシ基の炭素数が1〜8のアルコキシシラン(特にトリアルコキシシラン)とクロロアルキルトリアルコキシシラン等の塩素原子を有するアルコキシシラン(特にトリアルコキシシラン)との脱塩酸反応による付加物、一級アミノ基を含有するアルコキシ基の炭素数1〜8のアルコキシシラン(特にトリアルコキシシラン)の該一級アミノ基とエポキシ基を含有するアルコキシ基の炭素数1〜8のアルコキシシラン(特にトリアルコキシシラン)の該エポキシ基との反応物、これらの部分加水分解物等が挙げられる。
この場合、(C)成分は、一級アミノ基を含有しないものであるが、接着性を向上させる目的から二級アミノ基又は三級アミノ基を含有することが好ましい。
(C)成分としては、例えばγ−アミノプロピルトリエトキシシラン1モルとクロロプロピルトリメトキシシラン1モルの脱塩酸反応による付加物、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1モルとクロロプロピルトリメトキシシラン1モルの脱塩酸反応による付加物、γ−アミノプロピルトリエトキシシランのアミノ基とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランのグリシドキシ基との反応物又はその部分加水分解物等が挙げられる。
上記(C)成分の量は、(A)成分100質量部当たり、0.1〜30質量部であり、好ましくは0.3〜20質量部、特に好ましくは0.5〜15質量部である。(A)成分100質量部に対し0.1質量部未満では、硬化物が十分な接着性能を示さないものとなり、30質量部を超えて配合すると、硬化後のゴム強度が低下して目的のゴム弾性体が得難くなり、経済的にも不利になる。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、更に(D)成分として、下記一般式(2)
Figure 0004821958
(式中、R3、R4はそれぞれ水素原子又は一価炭化水素基である。)
で示される一価の基を有する有機珪素化合物又はその部分加水分解物を含有することが速硬化の点から好ましい。
この場合、R3、R4の一価炭化水素基としては、炭素数1〜10、特に1〜8のものが好ましく、R5と同様のものが例示される。また、上記一般式(2)の基は、どのような基を介して珪素原子に結合してもよいが、一般にはアルキレン基又はオキシアルキレン基を介して珪素原子に結合されるのがよい。
(D)成分の有機珪素化合物としては、例えば下記一般式(4)で示されるものが挙げられる。
Figure 0004821958
(R3、R4は上記の通り、Qは炭素数1〜6のアルキレン基又はオキシアルキレン基であり、R8は水素原子、炭素数1〜10、特に好ましくは炭素数1〜8の一価炭化水素基又は−OSiR8 b(OR93-b(bは0,1又は2である。)であり、R9は水素原子又は炭素数1〜10、特に好ましくは1〜8の一価炭化水素基であり、yは0〜5の整数であり、zは0,1又は2である。)
具体的には、下記式で示されるものが挙げられる。なお、下記式において、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Phはフェニル基を示す。
Figure 0004821958
これらの中では、合成が容易であることから、下記式で示される有機珪素化合物が好ましい。
Figure 0004821958
(D)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対し、0.01〜10質量部が好ましく、特に0.1〜5質量部の範囲が好ましい。(D)成分が多すぎると反応生成物が変色し、経済的にも不利になるおそれがある。
本発明の組成物には、シリコーンゴム弾性体の機械的性質を向上させるためにヒュームドシリカ、特に表面を有機珪素化合物で疎水化処理したシリカを添加することが好ましい。ヒュームドシリカの配合量は、(A)成分100質量部に対して1〜100質量部であり、特に3〜50質量部であることが好ましい。
更に、接着性及び保存安定性を向上させる点から、表面が脂肪酸、脂肪酸エステル、及び炭化水素から選ばれる表面処理剤で処理された炭酸カルシウムを配合することが好ましい。この処理された炭酸カルシウムの配合量は、(A)成分100質量部に対して1〜100質量部であり、特に5〜75質量部であることが好ましい。
また、上記以外の充填剤を配合してもよく、充填剤は、例えば、沈降シリカ、けいそう土、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタンなどの金属酸化物、あるいはこれらの表面をシラン処理したもの、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛などの金属炭酸塩、アスベスト、ガラスウール、カーボンブラック、微粉マイカ、溶融粉末、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成樹脂粉末が挙げられる。更には、その物性を調節する目的においてチクソトロピー付与剤、耐熱性向上剤、着色剤、接着性付与剤などを添加することも任意である。これらの中でも接着性付与剤を添加することが好ましく、接着性付与剤としては、アミノ基含有シランカップリング剤等のシランカップリング剤が例示される。接着性付与剤は(A)成分100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましく、特に0.5〜5質量部であることが好ましい。
従来からこの種の組成物に使用されている縮合反応触媒として、有機錫化合物、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオレート、ジフェニル錫ジアセテート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジメトキサイド、ジブチルビス(トリエトキシシロキシ)錫、ジブチル錫ベンジルマレート等、有機チタン化合物、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、チタンビスアセチルアセトナート等を有効量、好ましくは(A)成分100質量部に対して0.01〜10質量部、特に0.05〜5質量部添加することも任意である。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、上記した(A)〜(C)成分及びその他の成分をニーダーミキサーやプラネタリーミキサー等で混合すればよく、混合は一度に混合しても数回に分けて混合してもよく、また(A)〜(C)成分及びその他の成分を密閉・減圧下で混合してもよい。この場合の混合温度は、室温〜100℃の範囲がよい。
このようにして得られた本発明の組成物は、湿気により硬化してシリコーンゴムとなる。このゴム弾性体はシリコーンゴムの特徴である優れた耐熱性、耐候性、低温特性を有するため幅広い範囲で実用化可能である。
従って、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、特に建築用シーリング材、電気・電子用接着・シーリング材として最適である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、例中の部は質量部を、また粘度は25℃での回転粘度計による測定値を示す。
参考例1]
両末端がヒドロキシ基で封鎖され、粘度が20,000mPa・sのジメチルポリシロキサン85部に、表面をジメチルジクロロシランで処理した煙霧状シリカ15部を均一に混合してべースコンパウンドを製造した。次いで、該ベースコンパウンド100部に、フェニルトリイソプロペノキシシラン6部、γ−テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1部を配合して、湿分遮断、減圧下で完全に混合し、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。
[実施例
参考例1でγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1部を、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1モルとクロロプロピルトリメトキシシラン1モルの脱塩酸反応による付加物2部に変更したこと以外は参考例1と同様に組成物を調製した。
[実施例
両末端がヒドロキシ基で封鎖され、粘度が5,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50部に、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、粘度が1,000mPa・sのジメチルポリシロキサン10部、表面を脂肪酸エステルで処理した炭酸カルシウム70部を均一に混合してべースコンパウンドを製造した。次いで、該ベースコンパウンド130部に、フェニルトリイソプロペノキシシラン8部、γ−テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5部、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1モルとクロロプロピルトリメトキシシラン1モルの脱塩酸反応による付加物2部を配合して、湿分遮断、減圧下で完全に混合し、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。
[実施例3]
実施例2でN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1モルとクロロプロピルトリメトキシシラン1モルの脱塩酸反応による付加物2部をγ−アミノプロピルトリエトキシシランのアミノ基とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランのグリシドキシ基との反応物2部に変更したこと以外は実施例2と同様に組成物を調製した。
[比較例1]
参考例1でγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1部を、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1部に変更したこと以外は参考例1と同様に組成物を調製した。
[比較例2]
実施例でN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン1モルとクロロプロピルトリメトキシシラン1モルの脱塩酸反応による付加物2部を、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2部に変更したこと以外は実施例と同様に組成物を調製した。
上記実施例及び比較例における各室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物をアルミ板にビード状に塗布し、23±2℃、50±5%RHの雰囲気で7日間硬化させた後、簡易接着性試験(JIS A 5758に準ずる)と、硬化シートの外観を色差計により測定した。また、経時変化を確認するためにポリカートリッジに組成物を密閉保管し、23℃,50%RHにて、3ヶ月後,6ヶ月後,12ヶ月後、及び50℃,80%RHにて7日間後、前記簡易接着試験と色差測定を行い、製造直後と色差(Δb)確認を行った。結果を表1に示す。
Figure 0004821958
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、経時での変色が極めて少なく、接着性に優れていることが実証された。

Claims (5)

  1. (A)分子鎖末端が水酸基、アルコキシ基又はアルケノキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン:100質量部
    (B)下記一般式(1)
    Figure 0004821958
    (式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はハロゲン原子置換もしくは非置換の一価炭化水素基である。)
    で示される基を有するシラン化合物又はその部分加水分解物:0.5〜30質量部
    (C)一級アミノ基を含むアルコキシ基の炭素数が1〜8のアルコキシシランとクロロアルキルトリアルコキシシランとの脱塩酸反応による付加物、一級アミノ基を含有するアルコキシ基の炭素数1〜8のアルコキシシランの該一級アミノ基とエポキシ基を含有するアルコキシ基の炭素数1〜8のアルコキシシランの該エポキシ基との反応物、及びこれらの部分加水分解物から選ばれる一分子中に一級のアミノ基を含まない、シラン化合物又はその部分加水分解物:0.1〜30質量部
    を含有することを特徴とする変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 更に、(D)下記一般式(2)
    Figure 0004821958
    (式中、R3、R4はそれぞれ水素原子又は一価炭化水素基である。)
    で示される一価の基を有する有機珪素化合物又はその部分加水分解物:0.01〜10質量部
    を含有することを特徴とする請求項1記載の変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  3. 更に、表面が疎水化処理されたヒュームドシリカを1〜100質量部含有することを特徴とする請求項1又は2記載の変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  4. 更に、表面が脂肪酸、脂肪酸エステル、及び炭化水素から選ばれる表面処理剤で処理された炭酸カルシウムを1〜100質量部含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  5. 建築用シーリング材用であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の変色の少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
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