JP4821876B2 - 負荷制御システム - Google Patents

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本発明は、操作スイッチを操作することで負荷を制御する負荷制御システムに関するものである。
この種の負荷制御システムとしては、特許文献1に記載されているように時分割多重伝送信号を用いたものが従来より提供されている。
図13に示すように、このシステムでは伝送制御装置100に、2線式の信号線Lsを介して、操作スイッチS1…を有する複数台の操作端末器102、照明負荷(以下、負荷と略す)104を制御する複数台の制御端末器103などが接続される。
操作端末器102及び制御端末器103にはそれぞれ個別のアドレス(個別アドレス)が設定され、この個別アドレスを用いて伝送制御装置100が操作端末器102並びに制御端末器103をアクセスする。
伝送制御装置100は信号線Lsに対して、図14(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出する。すなわち、この伝送信号Vsは信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsのモードを示すモードデータMD、操作端末器102や制御端末器103を各別に呼び出すためのアドレスデータAD、負荷104を制御する制御データCD、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータCS、操作端末器102や制御端末器103からの返信信号(監視データ)を受信するタイムスロットである信号返信期間WTよりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている(図14(b))。各操作端末器102及び各制御端末器103では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデータADが予め設定されているアドレスに一致すると、伝送信号Vsから制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返信期間WTに監視データを電流モード信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返信する。
伝送制御装置100から所望の操作端末器102や制御端末器103にデータを伝送する場合には、モードデータMDを制御モードとし、操作端末器102または制御端末器103のアドレスをアドレスデータADとする伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線Lsに送出すれば、アドレスデータADに一致する操作端末器102または制御端末器103が制御データCDを受け取り、信号返信期間WTに監視(状態)データを返信する。伝送制御装置100では送出した制御データCDと信号返信期間WTに受信した監視データとの関係によって制御データCDが所望の操作端末器102または制御端末器103に伝送されたことを確認する。制御端末器103は受け取った制御データCDに従って負荷104を制御するための負荷制御信号を出力し、操作端末器102では受け取った制御データCDに従って負荷104の動作確認表示を行なうための表示信号を出力する。
一方、伝送制御装置100は通常時にはモードデータMDをダミーモードとした伝送信号Vsを一定時間間隔で送出している(常時ポーリングという)。この場合、図14の(a)に示すようにある制御端末器103に対してアクセスして、負荷状態を示す監視データの返信を要求し、これに対してアクセスされた制御端末器103からは接続している負荷状態を監視データとして伝送制御装置100に返信する(図14(b))。この返信を受け取った伝送制御装置100はこの制御端末器103に対応関係がある操作端末器102のアドレスをアクセスして対応する制御端末器103に接続されている負荷104の状態を表示させるための制御データCDを伝送制御装置から伝送する(図14(c))。
このようにして常時ポーリングでは制御端末器103とこの制御端末器103に対応関係を持つ操作端末器102のアドレスをアクセスする動作をサイクリックに繰り返している。
そして常時ポーリング下で、伝送制御装置100に対して何らかの情報を伝送しようとするときには、ダミーモードの伝送信号Vsの同期信号SYに同期させて図14(c)のような割込信号を発生させる。このとき、操作端末器102は割込フラグを設定して伝送制御装置100との以後の情報授受に備える。伝送制御装置100では割込信号を受信すると、モードデータMDを割込ポーリングモードとしかつアドレスデータADの上位の半数のビット(アドレスデータADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号を送出し、割込信号を発生した操作端末器102では、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータADの上位4ビットが操作端末器102に設定されているアドレスの上位4ビットに一致するときに、信号返信期間WTにアドレスの下位4ビットを伝送制御装置100に返信する。このように、伝送制御装置100は割込信号を発生した操作端末器102を16個ずつまとめて探すので、比較的短い時間で操作端末器102を発見することができる。
伝送制御装置100が割込信号を発生した操作端末器102のアドレスを獲得すると、モードデータMDを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持つ伝送信号Vsを信号線Lsに送出するのであって、この伝送信号Vsに対して操作端末器102は伝送しようとする情報を信号返信期間WTに返信するのである。最後に、伝送制御装置100は割込信号を発生した操作端末器102に対して割込リセットを指示する信号を送出し、操作端末器102の割込フラグを解除する。以上のようにして、操作端末器102から伝送制御装置100への情報伝送は、伝送制御装置100から操作端末器102への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リセット)によって完了する。伝送制御装置100が所望の制御端末器103の動作状態を知ろうとするときには、モードデータMDを監視データとした伝送信号を送出するだけでよい。
しかして、スイッチS1…の操作により操作データが発生すると、操作端末器102から操作データを監視データとして伝送制御装置100に返信し、この操作データに基づいて生成した制御データCDを含む伝送信号Vsを伝送制御装置100が制御端末器103に伝送されると、制御端末器103が負荷104を制御(点滅)する。ここで、制御端末器103は監視データを伝送制御装置100に返信し、返信された監視データを基に動作状態表示のための制御データCDを含む伝送信号Vsを操作端末器102に伝送する。この伝送信号Vsによって操作端末器102では負荷104の動作状態(点灯又は消灯)を表示する表示灯(発光ダイオードなど)を点灯・消灯する。
ところで、上記従来例では負荷104を制御する制御端末器103と、負荷104を制御するための操作スイッチS1,…を具備する操作端末器102とが直接伝送信号Vsを伝送するのではなく、伝送制御装置100を介して伝送する、いわゆる集中制御型のシステム構成となっている。このため、伝送制御装置100が故障したり、あるいは信号線Lsが断線するとシステム全体が動作不能になってしまう。また、制御対象の負荷を新たに追加する場合、負荷を制御する制御端末器と操作入力を受け付ける操作端末器をシステムに追加しなければならず、導入コストが高くついてしまう。
これに対して本出願人は、負荷が接続されるとともに当該負荷を制御するための操作スイッチを具備した操作制御端末器と、操作スイッチを有し、当該操作スイッチが操作されたときに予め登録された操作制御端末器に対して負荷を制御するための制御コマンドを伝送する操作端末器とを備え、操作制御端末器では、操作端末器から伝送される制御コマンドを受け取ると自らの制御対象である負荷を制御する、いわゆる分散制御型の負荷制御システムを提案している。このような分散制御型のシステム構成であれば、操作端末器と操作制御端末器との間では信号線を介して直接制御コマンドを伝送するから、信号線が断線したり、あるいは操作端末器が故障してもシステム全体が動作不能になることがなく、その結果、集中制御型の従来システムと比べて導入コストが抑えられるとともにシステムの安定性が向上可能となる。
ここで、上記分散制御型の負荷制御システムにおいても操作端末器に対して操作スイッチと負荷との対応関係を予め登録しておく必要がある。本出願人が既に提案している従来システムにおいては、操作端末器で特定の操作が行われるとシステム全体(操作端末器及び操作制御端末器)が登録モードとなり、当該登録モードにおいて操作制御端末器の操作スイッチを操作することで操作端末器の制御対象の負荷として登録されるようになっている。
特開2003−37879号公報(段落0002−0010,図6〜図8)
しかしながら、上述した従来システムの登録作業においては、既に登録モードとなっているシステムに新たに端末器(操作端末器又は操作制御端末器)が追加された場合、あるいは登録モード移行後に電源が入った(起動した)場合、これらの端末器ではシステムが登録モードとなっていることが判らずに登録作業に不具合が生じるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、登録作業における不具合の発生を防ぐことができる負荷制御システムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、それぞれに1乃至複数の制御対象の負荷が接続される1乃至複数の操作制御端末器と、1乃至複数の操作制御端末器に信号線を介して接続される1乃至複数の操作端末器とを有し、操作制御端末器及び操作端末器にはそれぞれの端末器に固有の識別符号が割り当てられ、操作制御端末器は、1乃至複数の操作スイッチを有し当該操作スイッチによる操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて自らの制御対象である負荷を制御する制御手段と、信号線を介して操作端末器との間でパケットを伝送する伝送手段とを備え、操作端末器は、1乃至複数の操作スイッチを有し当該操作スイッチによる操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段で受け付ける操作入力と1乃至複数の操作制御端末器の識別符号との対応関係を記憶した記憶手段と、記憶手段を参照して操作入力に対応したそれぞれの識別符号を取得するとともに負荷を制御するための制御コマンドを生成し当該制御コマンド並びに記憶手段から取得した前記識別符号を含むパケットを前記伝送手段より信号線を介して送信させる制御手段とを備え、操作制御端末器では、操作端末器から信号線を介して伝送されるパケットを前記伝送手段で受信し、受信したパケットに含まれる識別符号が自己に割り当てられた識別符号と一致すれば、当該パケットに含まれる制御コマンドに応じて前記制御手段が自らの制御対象である負荷を制御する負荷制御システムであって、操作制御端末器並びに操作端末器の制御手段は、操作スイッチの操作に応じて負荷を制御する運用モード、並びに操作端末器の記憶手段に前記対応関係を登録して記憶させる登録モードの2種類の動作モードを有し、何れかの操作端末器の操作入力受付手段で特定の操作入力が受け付けられたときに当該操作端末器の制御手段が自らの動作モードを切り換えるとともに操作制御端末器の動作モードを切り換えさせるための制御コマンドを生成して当該制御コマンドを含むパケットを伝送手段より信号線を介して全ての操作制御端末器並びに他の全ての操作端末器に対して送信させ、当該制御コマンドを受け取った操作制御端末器の制御手段が自らの動作モードを切り換えてなり、前記動作モード切換の制御コマンドを含むパケットの送信元である操作端末器の制御手段は、動作モードを登録モードに切り換えてから再度運用モードに切り換えるまでの間、動作モードが登録モードであることを通知するためのパケットを全ての操作制御端末器並びに他の全ての操作端末器に対して伝送手段より定期的に繰り返し送信させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、特定の操作入力によって運用モードから登録モードに切り換わった何れかの操作端末器の制御手段が、動作モードを登録モードに切り換えてから再度運用モードに切り換えるまでの間、動作モードが登録モードであることを通知するためのパケットを伝送手段より定期的に繰り返し送信させるので、後から追加あるいは起動した端末器(操作端末器又は操作制御端末器)においても前記パケットを受信することでシステムが登録モードになっていると判断でき、例えば、操作制御端末器の制御手段が当該パケットを受信して登録モードに切り換わるなどの対処が取れる。その結果、登録作業における不具合の発生を防ぐことができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、エラー通知を行う通知手段を各操作端末器に備え、前記動作モード切換の制御コマンドを含むパケットの送信元でない他の操作端末器の制御手段は、運用モードにおいて前記特定の操作入力が操作入力受付手段で受け付けられた場合、前記通知のためのパケットを伝送手段で定期的に受信していなければ動作モードを登録モードに切り換え、前記通知のためのパケットを伝送手段で定期的に受信していれば動作モードを登録モードに切り換えずに通知手段にエラー通知を行わせることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、複数の操作端末器に誤った対応関係が登録されてしまうことを防ぐことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、操作制御端末器の制御手段は、登録モードにおいて前記通知のためのパケットを伝送手段で定期的に受信しなくなれば動作モードを運用モードに切り換えることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、例えば、前記制御コマンドを含むパケットの送信元である操作端末器が故障して通知のためのパケットが送信されなくなった場合、操作制御端末器の制御手段が自動的に運用モードに切り換わることでシステムが機能停止するのを防ぐことができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、1乃至複数の操作端末器のうちの少なくとも何れか一つの操作端末器は1乃至複数の制御対象の負荷が接続され、当該操作端末器の制御手段は、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて自らの制御対象である負荷を制御することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、操作端末器に接続された負荷を操作端末器の操作スイッチを操作して直接制御することができるために使い勝手が向上する。
本発明によれば、登録作業における不具合の発生を防ぐことができる。
本発明の実施形態1を示すシステム構成図である。 同上における操作制御端末器の回路ブロック図である。 同上における操作端末器の回路ブロック図である。 (a),(b)は同上におけるパケットの説明図である。 同上の動作説明用のシーケンス図である。 同上の動作説明用のシーケンス図である。 同上の登録モードにおける動作説明用のシーケンス図である。 同上の登録モードにおける動作説明用のシーケンス図である。 同上の登録モードにおける動作説明用のシーケンス図である。 本発明の実施形態2を示すシステム構成図である。 同上の動作説明用のシーケンス図である。 同上の動作説明用のシーケンス図である。 従来例を示すシステム構成図である。 同上における伝送信号の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に本実施形態のシステム構成図を示す。本実施形態の負荷制御システムは、それぞれが負荷Lに接続された複数(図示例では4つ)の操作制御端末器1と、2線式の信号線Lsを介して各操作制御端末器1と接続された複数(図示例では2つ)の操作端末器2とで構成される。負荷Lは、例えば、照明負荷であって電源線Lpを介して商用交流電源ACに接続されている。但し、本発明に係る負荷制御システムが制御対象とする負荷Lは照明負荷に限定されるものではなく、例えば、エアコンディショナや換気扇、電動カーテンなどの電気機器全般を制御対象とすることができる。
本実施形態における操作制御端末器1には、一つの操作スイッチS11を有し当該操作スイッチS11が操作されたときに一つの負荷Lを点灯又は消灯する機能(以下、個別点滅機能と呼ぶ。)を有する操作制御端末器1A、複数(図示例では2つ)の操作スイッチS21,S22を有するとともに各操作スイッチS21,S22に対応する複数(図示例では2つ)の負荷Lが接続され、それぞれ操作スイッチS21,S22の操作に応じて2つの負荷Lを個別に点灯又は消灯する個別点滅機能を有する操作制御端末器1B、複数(図示例では3つ)の操作スイッチS31〜S33,S41〜S43を有し操作スイッチS31,S41が操作されたときに負荷Lを点灯又は消灯するとともに一方の操作スイッチS32,S42が操作されると負荷Lの光出力を増大させ、他方の操作スイッチS33,S43が操作されると負荷Lの光出力を減少させる機能(以下、調光点滅機能と呼ぶ。)を有する操作制御端末器1C,1Dの3種類がある。但し、3種類の操作制御端末器1を区別して説明する場合には「1A」,「1B」,「1C」,「1D」の符号を記し、全ての種類の操作制御端末器1を共通に説明する場合には「1」の符号を記すこととする。
一方、操作端末器2には負荷が接続されておらず、複数(図示例では3つ又は2つ)の操作スイッチS51〜S53,S61〜S62を有し、何れかの操作スイッチS51,…が操作されたときに信号線Lsを介して制御コマンドを含むパケット(後述する)を送信することで何れかの操作制御端末器1に自らの制御対象である負荷Lを制御させる機能(以下、遠隔制御機能と呼ぶ。)を有している。
操作制御端末器1は、埋込型の配線器具に用いられる取付枠並びにフラッシプレートを用いて住宅等の建物の壁に埋込配設される。
操作制御端末器1の回路ブロック図を図2に示す。信号伝送部12は、図4(a)に示すフォーマットのパケットを符号化し且つディジタル変調して信号線Lsを介して送信するとともに信号線Lsを介して受信したパケットをディジタル復調して復号するものであって、各操作制御端末器1毎に割り当てられている固有の識別符号によって送信先及び送信元を識別している。尚、識別符号は、MACアドレスのようにハードウェアの製造者によって割り当てられた当該ハードウェアに固有の物理アドレスであってもよいし、あるいは、使用者が任意に割り当てるアドレスであってもよく、要するに同一システム(同一ネットワーク)の複数の操作制御端末器1並びに操作端末器2に対して同じ識別符号が重複して割り当てられなければよい。伝送されるパケットは、同期確立用のプリアンブル、データの種類を設定する制御ビット、宛先アドレス、送信元アドレス、制御コマンドなどのデータ、誤り検出用のチェックサムからなる。尚、本実施形態においては、従来周知のCSMA/CD方式による多重伝送を行っている。
操作入力受付部11は、操作スイッチS11,…の操作状態を監視し、操作スイッチS11,…が操作されたときに操作入力を受け付けて各操作スイッチS11,…に対応した操作信号を出力する。但し、同一の操作スイッチS11,…について、例えば、短く押す操作と長く押す操作を区別して互いに異なる操作信号(操作入力)を出力するようにしても構わない。制御部10はCPUを主構成要素とし、操作入力受付部11から出力される操作信号を取り込み、取り込んだ操作信号に対応する制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14は、個別点滅機能を有する操作制御端末器1A,1Bにおいては商用交流電源ACから負荷Lへの給電(通電)を制御信号に応じて入切する機能を有し、調光点滅機能を有する操作制御端末器1C,1Dにおいては上記入切機能に加えて商用交流電源ACから負荷Lへの単位時間当たりの給電量を制御信号に応じて調整することで負荷Lの光出力を増減する機能を有している。尚、給電(通電)の入切はリレーを用いた従来周知の方法で実現可能であり、また、給電量の調整も従来周知であるトライアックを用いた位相制御方式などで実現可能であるから、詳細な構成の図示並びに説明は省略する。
記憶部13は電気的に書換可能な不揮発性半導体メモリ(例えば、EEPROMやフラッシュメモリなど)からなり、後述するマルチキャストアドレス、複数の負荷Lを識別するための負荷識別符号、などの情報を記憶する。但し、操作制御端末器1に固有の識別符号が使用者によって任意に割り当てられる場合には、当該識別符号も記憶部13に記憶される。動作表示部15は、自らの制御対象である負荷Lの動作状態(点灯又は消灯)を表示するものであって、LEDなどの発光素子LD11,…と発光素子LD11,…を駆動する駆動回路(図示せず)を有し、制御部10から出力される制御信号に応じて駆動回路が発光素子LD11,…を点灯及び消灯させる。尚、動作表示部15の発光素子LD11,…は、図1に示すように対応する操作スイッチS11,…の近傍に配設されている。電源部16は、電源線Lpを介して商用交流電源ACから給電される交流電力を直流電力に変換することで各部の動作電源を作成するものである。
ここで、操作制御端末器1が自らの制御対象である負荷Lを制御する動作について説明する。操作制御端末器1Aにおいて操作スイッチS11が操作されると、操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部10は負荷Lの動作状態を反転(負荷Lが点灯している場合は消灯、負荷Lが消灯している場合は点灯)させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じてリレーをオン又はオフすることで負荷Lの動作を反転させる。また、制御部10では負荷駆動部14に制御信号を出力した後、動作表示部15に対しても発光素子LD11の状態を反転(点灯していれば消灯、消灯していれば点灯)させるための制御信号を出力し、当該制御信号に応じて動作表示部15の駆動回路が発光素子LD11を消灯又は点灯させる。尚、操作制御端末器1Bにおいては、一方の操作スイッチS21が操作されたときに一方の負荷Lの動作状態並びに動作表示部15の操作スイッチS21に対応する発光素子LD21の状態が反転し、他方の操作スイッチS22が操作されたときに他方の負荷Lの動作状態並びに動作表示部15の操作スイッチS22に対応する発光素子LD22の状態が反転する。
操作制御端末器1C,1Dにおいて操作スイッチS31,S41が操作されたときは負荷Lの動作状態並びに動作表示部15の操作スイッチS21に対応する発光素子LD21の状態が反転する。また、負荷Lが点灯している状態で操作スイッチS32,S42が操作されると、操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部10は負荷Lの光出力(調光レベル)を増大させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じて駆動回路を介して負荷Lに給電する単位時間当たりの給電量を増加させる。さらに、負荷Lが点灯している状態で操作スイッチS33,S43が操作されると、操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部10は負荷Lの光出力(調光レベル)を減少させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じて駆動回路を介して負荷Lに給電する単位時間当たりの給電量を減少させる。但し、負荷Lが消灯している状態で操作スイッチS32,S42又はS33,S43が操作されたときに負荷Lを点灯させた後にその光出力(調光レベル)を増減させてもよい。また、制御部10では操作スイッチS31,S41が操作されて負荷Lを消灯する際、消灯時点における調光レベルを記憶部13に記憶させておき、次に操作スイッチS31,S41が操作されたときは記憶部13に記憶させた前回の調光レベルを読み出し、当該調光レベルに対応した給電量とするための制御信号を負荷駆動部14に出力することで前回の光出力(調光レベル)を直ちに再現することができる。
操作端末器2の回路ブロック図を図3に示す。信号伝送部22は、図4(a)に示すフォーマットのパケットを符号化し且つディジタル変調して信号線Lsを介して送信するとともに信号線Lsを介して受信したパケットをディジタル復調して復号するものであって、固有の識別符号によって送信先及び送信元を識別している。
操作入力受付部21は、操作スイッチS51,S52,S531、S61,S62の操作状態を監視し、操作スイッチS51,…が操作されたときに操作入力を受け付けて各操作スイッチS51,…に対応した操作信号を出力する。制御部20はCPUを主構成要素とし、操作入力受付部21から出力される操作信号を取り込み、取り込んだ操作信号に対応する制御コマンドを生成する。記憶部23は書換可能な不揮発性半導体メモリ(例えば、EEPROMやフラッシュメモリなど)からなり、操作スイッチS51,…に対応するグループやパターングループ(後述する)に属する操作制御端末器1の識別符号、マルチキャストアドレス、他の操作端末器2の識別符号、一括制御対象の負荷Lの状態などの情報を記憶している。
動作表示部24は、操作スイッチS51,…に対応した負荷Lの動作状態を表示するものであって、LEDなどの発光素子LD51,LD52,LD53、LD61,LD62と発光素子LD51,…を駆動する駆動回路(図示せず)を有し、制御部20から出力される制御信号に応じてグループ制御やパターン制御などの一括制御(後述する)の対象である負荷Lが全て動作中(点灯中)であるときに駆動回路が発光素子LD51,…を消灯させ、グループ制御やパターン制御の対象である負荷Lの少なくとも一部が非動作中(消灯中)であるときに駆動回路が発光素子LD51,…を点灯させる。尚、動作表示部24の発光素子LD51,…は、図1に示すように対応する操作スイッチS51,…の近傍に配設されている。電源部25は、電源線Lpを介して商用交流電源ACから給電される交流電力を直流電力に変換することで各部の動作電源を作成するものである。
ここで、一括制御について簡単に説明する。一括制御にはグループ制御とパターン制御(負荷Lが照明負荷の場合は「シーン制御」とも呼ばれる。)とがあり、グループ制御とは、同一のグループに属する負荷Lを一括して同じ動作状態に制御する制御方式であり、パターン制御とは、同一のパターングループに属する負荷Lをそれぞれの負荷L毎に設定された動作状態に一括して制御する制御方式である。本実施形態においては、一方の操作端末器2Aの操作スイッチS51〜S53がグループ制御に対応し、他方の操作端末器2Bの操作スイッチS61,S62がパターン制御に対応している。例えば、操作スイッチS51に対応するグループ制御は、信号線Lsに接続されている全ての操作制御端末器1A〜1Dが属するグループにおいて、当該グループに属する全ての操作制御端末器1A〜1Dに接続されている負荷Lを一斉に点灯又は消灯させる制御であって、操作端末器2Aの記憶部23には当該グループに属する操作制御端末器1A〜1Dの識別符号が操作スイッチS51と対応付けて記憶されている。また、操作スイッチS61に対応するパターン制御は、全ての操作制御端末器1A〜1Dが属する第1のパターングループにおいて、例えば、操作制御端末器1Aの負荷L及び操作制御端末器1Bの2つの負荷Lを点灯、操作制御端末器1Cの負荷Lを調光レベル50%で調光点灯、操作制御端末器1Dの負荷Lを70%で調光点灯させる制御(第1のパターン制御)であって、操作端末器2Bの記憶部23には当該第1のパターングループに属する操作制御端末器1A〜1Dの識別符号及び各負荷L毎の制御内容(調光レベル)が操作スイッチS61と対応付けて記憶されている。さらに、操作スイッチS62に対応するパターン制御は、2つの操作制御端末器1C,1Dが属する第2のパターングループにおいて、操作制御端末器1Cの負荷Lを調光レベル70%で調光点灯、操作制御端末器1Dの負荷Lを30%で調光点灯させる制御(第2のパターン制御)であって、操作端末器2Bの記憶部23には当該第2のパターングループに属する操作制御端末器1C,1Dの識別符号及び各負荷L毎の制御内容(調光レベル)が操作スイッチS62と対応付けて記憶されている。但し、各操作制御端末器1A〜1Dが一括制御の何れのグループ又はパターングループに属するかは任意に選択可能である。また操作端末器2では、後述するように操作制御端末器1A〜1Dから通知される負荷Lの状態を記憶部23に記憶している。
次に、操作端末器2を用いて複数の負荷Lを一括制御(グループ制御並びにパターン制御)する動作について説明する。
まず、図5のシーケンス図を参照しながら操作端末器2Aによるグループ制御の動作について説明する。操作端末器2Aの操作スイッチS51が操作されると、操作入力受付部21から制御部20へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部20は記憶部23に記憶されている対応関係を参照して当該操作信号(操作スイッチS51による操作入力)に対応付けられている操作制御端末器1A〜1Dの識別符号と、操作制御端末器1A〜1Dに接続されている制御対象の負荷Lの状態(最新の状態)とを取得する。制御部20は、記憶部23から取得した各負荷Lの状態が全て同じ、すなわち、全ての負荷Lが点灯状態又は消灯状態であれば、それぞれ反対の状態(点灯状態であれば消灯、消灯状態であれば点灯)とする制御コマンドを生成し、各負荷Lの状態が全て同じでない、例えば、何れか一つの負荷Lのみが点灯状態であり且つ残りの負荷Lが消灯状態であれば、全ての負荷Lを同じ状態(点灯状態又は消灯状態)とする制御コマンドを生成する。さらに制御部20は、生成した制御コマンドをデータに設定するとともに宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定し且つ送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを作成し、当該パケットを信号伝送部22より信号線Lsを介して送信させる。尚、制御コマンドは、図4(b)に示すようにコマンド内容(今の場合は負荷制御)、制御対象の操作制御端末器1A〜1Dの識別符号及び負荷Lの制御内容(今の場合は点灯又は消灯)からなる。また、宛先アドレスにマルチキャストアドレスが設定されたパケットは、本実施形態の負荷制御システムを構成する全ての端末器(操作制御端末器1並びに操作端末器2)で受信される。
操作制御端末器1A〜1Dにおいては、信号伝送部12で当該パケットを受信して制御部10に渡し、制御部10では、受け取ったパケットに含まれる制御コマンドに自己の識別符号が含まれていれば当該識別符号と対応した制御内容に応じて負荷Lを点灯又は消灯させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じてリレーをオン又はオフすることで負荷Lを点灯又は消灯させる。また制御部10では、制御コマンドを受け取ってから所定の待機時間(各操作制御端末器1A〜1D毎に異なった時間)が経過した後、制御コマンドを含むパケットの送信元アドレスに設定されている操作端末器2Aの識別符号を宛先アドレスに設定するとともに自己の識別符号を送信元アドレスに設定し、且つ制御後の負荷Lの状態(点灯又は消灯)をデータに設定したパケット(負荷状態通知のパケット)を生成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。さらに制御部10は、制御後の負荷Lの状態に応じて自己の動作表示部15の表示を変更する。
一方、操作端末器2Aでは、信号伝送部22で当該パケットを受信して制御部20に渡し、制御部20では、受け取ったパケットに含まれる負荷Lの状態を記憶部23に記憶させる。そして、操作スイッチS51に対応したグループに属する全ての操作制御端末器1A〜1Dから負荷状態通知のパケットを受け取れば、制御部20は動作表示部24の表示を変更する、例えば、全ての負荷Lを点灯した場合は発光素子LD51を消灯し、全ての負荷Lを消灯した場合は発光素子LD51を点灯する。このように発光素子LD51を消灯させることで制御対象である全ての負荷Lが動作状態(点灯状態)であることを表示し、発光素子LD51を点灯させることで制御対象である全ての負荷Lが非動作状態(消灯状態)であることを表示すれば、それぞれの負荷Lの動作状態を個別に表示する表示手段(発光素子)を設けなくても、制御対象である全ての負荷Lが動作状態(点灯状態)であるか否かを発光素子LD51の表示によって確認できるため、一括制御の要否を簡単に判断できるという利点がある。
ここで、何れかの操作制御端末器1A〜1Dから負荷状態通知のパケットを受信できない場合、操作端末器2Aの制御部20は、負荷状態通知のパケットを受信できなかった操作制御端末器(例えば、1D)の識別符号を宛先アドレスに設定し、負荷状態の通知を要求する制御コマンドをデータに設定したパケットを信号伝送部22より信号線Lsを介して送信させる。そして、負荷状態通知を要求する当該パケットを受け取った操作制御端末器1Dから負荷状態通知のパケットが返信されてくれば、操作端末器2Aの制御部20は通知された負荷Lの状態を記憶部23に記憶させ、負荷状態通知のパケットが返信されて来なければ、操作端末器2Aの制御部20は動作表示部24の発光素子LD51を点滅させるなどの方法で異常が生じていることを表示する。さらに制御部20では、操作制御端末器1A〜1Dから負荷状態通知のパケットを受信した後、当該パケットによって取得した最新の負荷Lの状態を他の操作端末器2Bに転送するための制御コマンドを生成し、当該転送用の制御コマンドをデータに設定し、宛先アドレスに第2のマルチキャストアドレス(操作端末器2のみを対象とし操作制御端末器1A〜1Dを対象としないマルチキャストアドレス)を設定するとともに送信元アドレスに自己の識別符号を設定した転送用のパケットを信号伝送部22から信号線Lsを介して送信する。当該転送用のパケットを受信した他の操作端末器2Bでは、制御前の負荷Lの状態とともに、当該パケットによって転送された制御後の負荷Lの状態を記憶部23に記憶する。ここで、転送用のパケットを受信した他の操作端末器2Bから当該パケットの送信元の操作端末器2Aには受信確認のためのACKパケットがユニキャストで返信されるのであるが、ACKパケットを受け取ることができなかった他の操作端末器2Bに対しては、転送元の操作端末器2Aから再度転送用のパケットをユニキャスト伝送する。
続いて、図6のシーケンス図を参照しながら操作端末器2Bによるパターン制御(第2のパターン制御)の動作について説明する。操作端末器2Bの操作スイッチS62が操作されると、操作入力受付部21から制御部20へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部20は記憶部23に記憶されている対応関係を参照して当該操作信号(操作スイッチS62による操作入力)に対応付けられている操作制御端末器1C,1Dの識別符号と、操作制御端末器1C,1Dに接続されている制御対象の負荷Lに対する制御内容(調光レベル)とを取得する。制御部20は、記憶部23から取得した制御内容(第2のパターン制御)に応じて、操作制御端末器1Cの負荷Lを調光レベル70%で調光点灯し、操作制御端末器1Dの負荷Lを30%で調光点灯させる制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドをデータに設定するとともに宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定し且つ送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを作成して信号伝送部22より信号線Lsを介して送信させる。尚、この制御コマンドには第2のパターングループに属さない操作制御端末器1A,1Bの識別符号及び制御内容は含まれていない。
操作制御端末器1A〜1Dにおいては、信号伝送部12で当該パケットを受信して制御部10に渡す。操作制御端末器1A,1Bの制御部10では、受け取ったパケットに含まれる制御コマンドに自己の識別符号が含まれていないので、負荷Lの制御は行わずに現在の負荷Lの状態(点灯又は消灯)をデータに設定したパケット(負荷状態通知のパケット)を生成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。一方、操作制御端末器1C,1Dの制御部10では、受け取ったパケットに含まれる制御コマンドに自己の識別符号が含まれているので、自己の識別符号と対応する制御内容(調光レベル)で負荷Lを調光点灯させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じて駆動回路を介して負荷Lに給電する単位時間当たりの給電量を調整させる。また操作制御端末器1C,1Dの制御部10では、制御コマンドを受け取ってから所定の待機時間が経過した後、制御コマンドを含むパケットの送信元アドレスに設定されている操作端末器2Bの識別符号を宛先アドレスに設定するとともに自己の識別符号を送信元アドレスに設定し、且つ制御後の負荷Lの状態(調光レベル)をデータに設定した負荷状態通知のパケットを生成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。さらに制御部10は、制御後の負荷Lの状態に応じて自己の動作表示部15の表示を変更する。
操作端末器2Bでは、信号伝送部22で当該パケットを受信して制御部20に渡し、制御部20では、受け取ったパケットに含まれる負荷Lの状態を記憶部23に記憶させる。そして、操作スイッチS62に対応した第2のパターングループに属する全ての操作制御端末器1C,1Dから負荷状態通知のパケットを受け取れば、制御部20は動作表示部24の発光素子LD62を点灯させて第2のパターン制御が実行中であることを表示する。さらに制御部20では、操作制御端末器1A〜1Dから負荷状態通知のパケットを受信した後、当該パケットによって取得した最新の負荷Lの状態を他の操作端末器2Aに転送するための制御コマンドを生成し、当該転送用の制御コマンドをデータに設定し、宛先アドレスに第2のマルチキャストアドレスを設定するとともに送信元アドレスに自己の識別符号を設定した転送用のパケットを信号伝送部22から信号線Lsを介して送信する。当該転送用のパケットを受信した他の操作端末器2Aでは、制御前の負荷Lの状態とともに、当該パケットによって転送された制御後の負荷Lの状態を記憶部23に記憶する。尚、第1のパターン制御の動作については基本的に第2のパターン制御の動作と共通であるから説明は省略する。
上述のように本実施形態の負荷制御システムでは、操作制御端末器1の操作スイッチS11,…を操作することで操作制御端末器1に接続されている制御対象の負荷Lを直接制御することができ、また、操作端末器2の操作スイッチS51,…を操作することで操作端末器2と信号線Lsを介して接続された操作制御端末器1の負荷Lを遠隔から制御することもできる。しかも、操作端末器2と操作制御端末器1が信号線Lsを介して直接制御コマンドを含むパケットを伝送するから、信号線Lsが断線したり、あるいは操作制御端末器1又は操作端末器2の何れかが故障してもシステム全体が動作不能になることがない。さらに、複数の操作制御端末器1の負荷Lを遠隔から一括制御する際、各操作制御端末器1に対して個別に制御コマンドを含むパケットを伝送(ユニキャスト伝送)するのではなく、当該制御コマンドを含むパケットを複数の操作制御端末器1に対してマルチキャスト伝送するので、制御対象の全ての負荷Lを一斉に制御することができ、その結果、集中制御型の従来システムと比べて安定性並びに負荷制御の応答性が向上できるという利点がある。
次に、本発明の要旨である、操作端末器2に対して一括制御の対応関係(グループ制御におけるグループ及びパターン制御におけるパターングループ)を登録する手順について、図7及び図8のシーケンス図を参照しながら、操作端末器2Bに対して第2のパターングループを登録する場合を例示して説明する。尚、以下で説明する「運用モード」とは、上述した個別制御や一括制御が行われる通常の動作モードである。
まず、操作端末器2Bの操作入力受付部21に設けられたモード切換スイッチ(図示せず)が操作されると操作入力受付部21から制御部20へモード切換の操作信号(操作入力)が出力され、当該操作信号を受け取った制御部20が自己の動作モードを運用モードから登録モードへ切り換える。但し、動作モードを切り換えるに当たっては、必ずしもモード切換専用のスイッチ(モード切換スイッチ)を設ける必要はなく、例えば、登録対象とする何れかの操作スイッチ(今の場合であればS62)を長押し操作することで操作入力受付部21がモード切換の操作信号を制御部20へ出力するようにしても構わない。
登録モードにおいて操作端末器2の操作スイッチS62が操作されると、操作スイッチS62の操作入力を受け付けた操作入力受付部21から制御部20に操作信号が出力され、制御部20は動作表示部24に制御信号を出力して操作スイッチS62に対応する発光素子LD62を点滅させることで操作スイッチS62に対応した第2のパターン制御に対応する第2パターングループの登録中であることを使用者に報知する。さらに制御部20は、操作制御端末器1の制御部10においても登録モードへの切換を指示する制御コマンドを生成し、当該制御コマンドを含み且つ宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定するとともに送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを信号伝送部22より信号線Lsを介して伝送する。
当該パケットを受信した操作制御端末器1では、制御部10が制御コマンドの指示に従って動作モードを運用モードから登録モードへ切り換える。当該登録モードにおいては、操作スイッチS11,…を長押し操作することで第2のパターン制御の対象である第2のパターングループへの参加/不参加を選択することができる。登録モードへの移行時点では制御対象グループ(今の場合は第2のパターングループ)への不参加が選択されているから、まず、第2のパターングループに参加する操作制御端末器1Cの操作スイッチS31が操作(長押し操作)される。そして、操作スイッチS31の操作入力を受け付けた操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力されると、制御部10が第2のパターングループへの参加/不参加の選択を参加に切り換え、切り換えられた選択結果(第2のパターングループへの参加)をデータとするパケットを操作端末器2Bの識別符号を宛先アドレスに設定して信号伝送部12より信号線Lsを介してユニキャスト伝送する。尚、操作端末器2Bの制御部20では、操作制御端末器1Cから受け取った制御対象グループ(第2のパターングループ)への選択結果を記憶部23に一時的に記憶しておく。また、操作制御端末器1Cの制御部10では、第2のパターングループへの参加が選択されているときは制御信号を出力して動作表示部15の発光素子LD31を相対的に長い周期で点滅させ、第2のパターングループへの不参加が選択されているときは制御信号を出力して動作表示部15の発光素子LD31を相対的に短い周期で点滅させることによって使用者に参加/不参加の選択状況を知らせている。但し、参加/不参加の選択状況を表示する方法は一例であって、これに限定されるものではない。
続いて、第2のパターングループに参加する操作制御端末器1Dの操作スイッチS41が操作(長押し操作)される。そして、操作スイッチS41の操作入力を受け付けた操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力されると、制御部10が第2のパターングループへの参加/不参加の選択を参加に切り換え、切り換えられた選択結果(第2のパターングループへの参加)をデータとするパケットを操作端末器2の識別符号を宛先アドレスに設定して信号伝送部12より信号線Lsを介してユニキャスト伝送する。操作端末器2Bの制御部20では、操作制御端末器1Dから受け取った制御対象グループ(第2のパターングループ)への選択結果を記憶部23に一時的に記憶しておく。また、操作制御端末器1Dの制御部10では、操作制御端末器1Cと同様に動作表示部15の発光素子LD41を用いて使用者に参加/不参加の選択状況を知らせる。
操作制御端末器1C,1Dにおいて第2のパターングループへの参加の選択作業が終了した後、使用者が操作端末器2Bのモード切換スイッチを操作すれば、操作入力受付部11から制御部20へモード切換の操作信号(操作入力)が出力される。当該操作信号を受け取った制御部20は、記憶部23に一時的に記憶している選択結果に基づき、参加が選択された2つの操作制御端末器1C,1Dの識別符号を制御対象グループ(第2のパターングループ)に属する識別符号として記憶部23に記憶(登録)し、その後、動作モードを登録モードから運用モードに切り換える。さらに操作端末器2Bの制御部20は、操作制御端末器1の制御部10においても登録モードから運用モードへ移行するように指示する制御コマンドを生成し、当該制御コマンドを含み且つ宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定するとともに送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを信号伝送部22より信号線Lsを介して伝送する。そして、当該パケットを受信した操作制御端末器1の制御部10は制御コマンドの指示に従って動作モードを登録モードから運用モードへ切り換える。但し、登録モードから運用モードへ切り換わるに当たり、操作制御端末器1の制御部10では、第2のパターングループへの参加/不参加に関わらず、記憶部13には何も(操作端末器2Bの識別符号など)記憶しない。尚、登録モードから運用モードへ切り換わったら、操作端末器2Bの制御部20並びに操作制御端末器1の制御部10は制御信号を出力して動作表示部15,24の発光素子LD11,…を点灯又は消灯させる。また、第2のパターングループ以外の制御対象グループに対して操作制御端末器1の識別符号を登録する場合も同じ手順で行うことができるから説明は省略する。
続いて、運用モードにおいて操作制御端末器1C,1Dの操作スイッチS32,S33,S42,S43を操作して負荷Lの明るさ(調光レベル)を調整したのち、操作端末器2Bの操作スイッチS62が長押し操作されると、操作端末器2Bの制御部20は、操作スイッチS62に対応する第2のパターングループに属している操作制御端末器1C,1Dの識別符号を記憶部23から取得し、現在の負荷Lの状態(調光レベル)の通知を要求する制御コマンドをデータに設定し且つそれぞれの識別符号を宛先アドレスに設定したパケットを信号伝送部22より信号線Lsを介してユニキャスト伝送する。
当該パケットを受け取った操作制御端末器1C,1Dの制御部10は、記憶部13に記憶している現在の負荷Lの状態(調光レベル)をデータに設定し且つ宛先アドレスに要求元の操作端末器2Bの識別符号を設定するとともに自己の識別符号を送信元アドレスに設定したパケットを信号伝送部12より信号線Lsを介してユニキャスト伝送する。
そして、各操作制御端末器1C,1Dから前記パケットを受け取った操作端末器2Bの制御部20は、それぞれパケットのデータに設定されている調光レベルを第2のパターン制御における各負荷L毎の制御内容として記憶部23に記憶する。但し、グループ制御を行う操作端末器2Aにおいては、負荷L毎の制御内容(調光レベル)を決める必要が無いので、上述した作業は不要である。
ここで、複数の操作端末器2A,2Bが同時に登録モードに切り換わった場合、操作制御端末器1における制御対象グループへの参加/不参加の選択結果がそれぞれの操作端末器2A,2Bに重複して登録されてしまう虞がある。したがって、何れか一つの操作端末器2が登録モードに切り換わって登録作業が行われている間は、他の操作端末器2が登録モードに切り換わらないことが望ましい。また、操作端末器2からの指示で信号線Lsに接続されている操作制御端末器1が登録モードに切り換わっている状態で別の操作制御端末器1が起動した場合、後から起動した操作制御端末器1の制御部10では操作端末器2から登録モードに切り換える指示を受けていないために登録モードに切り換わらず、登録作業が行えない。したがって、操作端末器2及び操作制御端末器1が登録モードに切り換わっている状態で起動した操作制御端末器1の制御部10にも登録モードへの切換を指示する必要がある。
そのために本実施形態では、動作モード切換の制御コマンドを含むパケットの送信元である操作端末器2(例えば、2B)の制御部20が、動作モードを登録モードに切り換えてから再度運用モードに切り換えるまでの間、動作モードが登録モードであることを通知するためのパケットを全ての操作制御端末器1並びに他の全ての操作端末器2(例えば、2A)に対して信号伝送部22より定期的(例えば、数秒毎)に繰り返し送信させている。以下、図9のシーケンス図を参照して、操作端末器2Bの制御部20が動作モードを登録モードに切り換えてから再度運用モードに切り換わるまでの動作について説明する。
操作端末器2Bの操作入力受付部21に設けられたモード切換スイッチが操作され、操作入力受付部21から制御部20へモード切換の操作信号が出力されると、制御部20は、自己の動作モードを運用モードから登録モードへ切り換え、さらに操作端末器2の操作スイッチS62が操作されると、登録モードへの切換を指示(通知)する制御コマンドを生成し、当該制御コマンドを含み且つ宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定するとともに送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを信号伝送部22より信号線Lsを介して伝送する。さらに操作端末器2Bの制御部20では、登録モードであることを通知するパケットを一定の時間間隔(例えば、数秒)で定期的に信号伝送部22より信号線Lsを介してマルチキャスト伝送する。
操作制御端末器1の制御部10では、前記パケットに含まれる制御コマンドを受け取ることで動作モードを運用モードから登録モードに切り換えるとともにカウンタによるカウント(計時)を開始する。ここで、登録モードへの切換を指示する最初のパケットが操作端末器2Bから送信された後に何れかの操作制御端末器1(例えば、操作制御端末器1B)が起動した場合、起動直後における操作制御端末器1Bの制御部10は運用モードとなっている。しかしながら、起動後に操作端末器2Bから定期的にマルチキャスト伝送される登録モード通知用のパケットを受信したら、操作制御端末器1Bの制御部10も当該パケットに含まれる制御コマンドを受け取ることで動作モードを運用モードから登録モードに切り換えることができる。この場合、後から起動した操作制御端末器1Bの記憶部13には、他の操作制御端末器1A,…や操作端末器2の記憶部13,23に記憶されているマルチキャストアドレスが予め記憶されている必要がある。但し、マルチキャストアドレスの代わりにブロードキャストアドレスを宛先アドレスに設定して登録モード通知用のパケットをブロードキャスト伝送しても構わない。
ここで、操作制御端末器1の制御部10においては、操作端末器2Bから定期的にマルチキャスト伝送される登録モード通知用のパケットを受信する毎にカウンタをリトリガしている。そして、カウンタのカウント値(時間)が登録モード通知用のパケットがマルチキャスト伝送される時間間隔よりも長い一定時間を越えたときには、操作端末器2Bから登録モード通知用のパケットのマルチキャスト伝送が中断されたと判断し、動作モードを登録モードが運用モードに切り換える。したがって、登録モード通知用のパケットの送信元である操作端末器2Bが故障して当該パケットが送信されなくなった場合等においても、操作制御端末器1の制御部10が自動的に運用モードに切り換わることでシステムが機能停止するのを防ぐことができる。
また、既に一方の操作端末器2Bが登録モードに切り換わっている状況において、他方の操作端末器2Aでモード切換スイッチが操作された場合、操作入力受付部21からモード切換の操作信号を受け取った制御部20では、当該操作信号を受け取った時点でカウンタのカウント(計時)を開始し、カウンタのカウント値(時間)が登録モード通知用のパケットがマルチキャスト伝送される時間間隔よりも十分に長い一定時間を越える前に登録モード通知用のパケットを受信したら運用モードから登録モードへの切換を行わず、カウンタのカウント値が前記一定時間を超えても登録モード通知用のパケットを受信しなければ運用モードから登録モードへの切換を行う。また、操作端末器2Aの制御部20は、運用モードから登録モードへの切換を行わなかった場合、動作表示部24を制御して発光素子LD51〜LD53を早い周期で点滅させることによって、登録モードへの切換に失敗したことの通知(エラー通知)を行う。但し、エラー通知の方法はこれに限定されるものではなく、例えば、別途ブザーを設けて当該ブザーを鳴動させることでエラーを通知しても構わない。
而して本実施形態においては、複数の操作端末器2A,2Bが同時に登録モードに切り換わることがないから、複数の操作端末器2A,2Bに誤った対応関係(制御対象グループ)が登録されてしまうことを防ぐことができる。
ところで、何れかの操作端末器2(例えば、2B)の制御部20並びに操作制御端末器1の制御部10が登録モードに切り換わっている状況においては、他の操作端末器2(例えば、2A)で操作スイッチS51〜S53が操作されても、当該他の操作端末器2Aの制御部20は遠隔制御(グループ制御)のための制御コマンドを含むパケットを生成しない。つまり、上述した状況においては、他の操作端末器2Aによる遠隔制御のための制御コマンドを含むパケットによってトラフィックが増えてしまうと、操作端末器2Bと操作制御端末器1との間の登録のためのパケット伝送に支障を来す虞があるので、このような支障が生じないように他の操作端末器2Aによる遠隔制御のための制御コマンドを含むパケットの伝送を禁止しているものである。尚、トラフィックの増大による不具合を考慮しなければ、操作制御端末器1の制御部10において、登録モード時に他の操作端末器2Aから受け取った遠隔制御の制御コマンドを破棄するようにしても構わない。
一方、登録モードに切り換わっている状況においても、操作制御端末器1の操作スイッチS11,…を操作して自らの制御対象である負荷Lを直接制御することは可能である。何故なら、自らの制御対象である負荷Lを直接制御する場合、遠隔制御する場合のようにトラフィックの増加によって登録作業に支障を来す虞がないからである。
(実施形態2)
図10に本実施形態のシステム構成図を示す。本実施形態の負荷制御システムは、実施形態1で説明した操作端末器2に負荷Lを接続して当該負荷Lを直接制御可能としたものである。言い換えると、本実施形態の負荷制御システムは、遠隔制御機能を有しない操作制御端末器(第2操作制御端末器)1B〜1Dと、遠隔制御機能を有する操作制御端末器(第1操作制御端末器)1Aとで構成されている。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明は省略する。
第2操作制御端末器1B〜1Dは何れも実施形態1における操作制御端末器1B〜1Dと共通の構成を有している。また、実施形態1の操作端末器2に相当する第1操作制御端末器1Aは、基本的に第2操作制御端末器1B〜1Dと共通の構成を有しているので、詳細な構成に付いての図示並びに説明は省略する。
第1操作制御端末器1Aにおいては、操作スイッチS51が実施形態1で説明したグループ制御に対応し、操作スイッチS52,S53がそれぞれ実施形態1で説明した第1及び第2のパターン制御に対応しており、グループ制御の対象であるグループや第1及び第2のパターン制御の対象である第1及び第2のパターングループに属する第2操作制御端末器1B〜1Dの識別符号及び各負荷L毎の制御内容(調光レベル)が操作スイッチS51〜S53と対応付けて記憶部13に記憶されている。
次に、図11のシーケンス図を参照しながら第1操作制御端末器1Aによるグループ制御の動作について説明する。第1操作制御端末器1Aの操作スイッチS51が操作されると、操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部10は記憶部13に記憶されている対応関係を参照して当該操作信号(操作スイッチS51による操作入力)に対応付けられている第2操作制御端末器1B〜1Dの識別符号と、第2操作制御端末器1B〜1Dに接続されている制御対象の負荷Lの状態(最新の状態)とを取得する。制御部10は、記憶部13から取得した各負荷Lの状態が全て同じ、すなわち、全ての負荷Lが点灯状態又は消灯状態であれば、それぞれ反対の状態(点灯状態であれば消灯、消灯状態であれば点灯)とする制御コマンドを生成し、各負荷Lの状態が全て同じでない、例えば、何れか一つの負荷Lのみが点灯状態であり且つ残りの負荷Lが消灯状態であれば、全ての負荷Lを同じ状態(点灯状態又は消灯状態)とする制御コマンドを生成する。さらに制御部10は、生成した制御コマンドをデータに設定するとともに宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定し且つ送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを作成し、当該パケットを信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。
第2操作制御端末器1B〜1Dにおいては、信号伝送部12で当該パケットを受信して制御部10に渡し、制御部10では、受け取ったパケットに含まれる制御コマンドに自己の識別符号が含まれていれば当該識別符号と対応した制御内容に応じて負荷Lを点灯又は消灯させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じてリレーをオン又はオフすることで負荷Lを点灯又は消灯させる。また制御部10では、制御コマンドを受け取ってから所定の待機時間(各第2操作制御端末器1B〜1D毎に異なった時間)が経過した後、制御コマンドを含むパケットの送信元アドレスに設定されている第1操作制御端末器1Aの識別符号を宛先アドレスに設定するとともに自己の識別符号を送信元アドレスに設定し、且つ制御後の負荷Lの状態(点灯又は消灯)をデータに設定したパケット(負荷状態通知のパケット)を生成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。さらに制御部10は、制御後の負荷Lの状態に応じて自己の動作表示部15の表示を変更する。
一方、第1操作制御端末器1Aでは、信号伝送部12で当該パケットを受信して制御部10に渡し、制御部10では、受け取ったパケットに含まれる負荷Lの状態を記憶部13に記憶させる。そして、操作スイッチS51に対応したグループに属する全ての第2操作制御端末器1B〜1Dから負荷状態通知のパケットを受け取れば、制御部10は動作表示部15の表示を変更する、例えば、全ての負荷Lを点灯した場合は発光素子LD51を消灯し、全ての負荷Lを消灯した場合は発光素子LD51を点灯する。尚、何れかの第2操作制御端末器1B〜1Dから負荷状態通知のパケットを受信できない場合、第1操作制御端末器1Aの制御部10は、負荷状態通知のパケットを受信できなかった第2操作制御端末器(例えば、1D)の識別符号を宛先アドレスに設定し、負荷状態の通知を要求する制御コマンドをデータに設定したパケットを信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。そして、負荷状態通知を要求する当該パケットを受け取った第2操作制御端末器1Dから負荷状態通知のパケットが返信されてくれば、第1操作制御端末器1Aの制御部10は通知された負荷Lの状態を記憶部13に記憶させ、負荷状態通知のパケットが返信されて来なければ、第1操作制御端末器1Aの制御部10は動作表示部15の発光素子LD51を点滅させるなどの方法で異常が生じていることを表示する。
続いて、図12のシーケンス図を参照しながらパターン制御(第2のパターン制御)の動作について説明する。第1操作制御端末器1Aの操作スイッチS53が操作されると、操作入力受付部11から制御部10へ操作信号が出力され、当該操作信号を受け取った制御部10は記憶部13に記憶されている対応関係を参照して当該操作信号(操作スイッチS53による操作入力)に対応付けられている第2操作制御端末器1C,1Dの識別符号と、第2操作制御端末器1C,1Dに接続されている制御対象の負荷Lに対する制御内容(調光レベル)とを取得する。制御部10は、記憶部13から取得した制御内容(第2のパターン制御)に応じて、第2操作制御端末器1Cの負荷Lを調光レベル70%で調光点灯し、第2操作制御端末器1Dの負荷Lを30%で調光点灯させる制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドをデータに設定するとともに宛先アドレスにマルチキャストアドレスを設定し且つ送信元アドレスに自己の識別符号を設定したパケットを作成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。尚、この制御コマンドには第2のパターングループに属さない第2操作制御端末器1Bの識別符号及び制御内容は含まれていない。
第2操作制御端末器1B〜1Dにおいては、信号伝送部12で当該パケットを受信して制御部10に渡す。第2操作制御端末器1Bの制御部10では、受け取ったパケットに含まれる制御コマンドに自己の識別符号が含まれていないので、負荷Lの制御は行わずに現在の負荷Lの状態(点灯又は消灯)をデータに設定したパケット(負荷状態通知のパケット)を生成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。一方、第2操作制御端末器1C,1Dの制御部10では、受け取ったパケットに含まれる制御コマンドに自己の識別符号が含まれているので、自己の識別符号と対応する制御内容(調光レベル)で負荷Lを調光点灯させるための制御信号を負荷駆動部14に出力する。負荷駆動部14では制御部10から受け取った制御信号に応じて駆動回路を介して負荷Lに給電する単位時間当たりの給電量を調整させる。また第2操作制御端末器1C,1Dの制御部10では、制御コマンドを受け取ってから所定の待機時間が経過した後、制御コマンドを含むパケットの送信元アドレスに設定されている第1操作制御端末器1Aの識別符号を宛先アドレスに設定するとともに自己の識別符号を送信元アドレスに設定し、且つ制御後の負荷Lの状態(調光レベル)をデータに設定した負荷状態通知のパケットを生成して信号伝送部12より信号線Lsを介して送信させる。さらに制御部10は、制御後の負荷Lの状態に応じて自己の動作表示部15の表示を変更する。
第1操作制御端末器1Aでは、信号伝送部12で当該パケットを受信して制御部10に渡し、制御部10では、受け取ったパケットに含まれる負荷Lの状態を記憶部13に記憶させる。そして、操作スイッチS53に対応した第2のパターングループに属する全ての第2操作制御端末器1C,1Dから負荷状態通知のパケットを受け取れば、制御部10は動作表示部15の発光素子LD53を点灯させて第2のパターン制御が実行中であることを表示する。尚、第1のパターン制御の動作については基本的に第2のパターン制御の動作と共通であるから説明は省略する。
本実施形態においても実施形態1と同様に、遠隔制御機能(一括制御機能)を有する第1操作制御端末器1Aでモード切換スイッチ(図示せず)が操作されると、第1操作制御端末器1Aの制御部10が動作モードを運用モードから登録モードに切り換えるとともに、登録モードへの切換を指示する制御コマンドを含むパケットを信号伝送部12より信号線Lsを介してマルチキャスト伝送する。そして、当該パケットを受け取った第2操作制御端末器1B〜1Dの制御部10は、動作モードを運用モードから登録モードに切り換える。尚、登録モードにおいて第1操作制御端末器1Aの制御対象グループに第2操作制御端末器1B〜1Dの識別符号を登録する手順、第1操作制御端末器1Aから定期的に登録モード通知用のパケットをマルチキャスト伝送する手順、並びに登録モード通知用のパケットを受信している間及び当該パケットを受信しなくなったときの第2操作制御端末器1B〜1Dの制御部10の動作等については、実施形態1と共通であるから詳細な説明を省略する。ここで、遠隔制御機能(一括制御機能)を有する第1操作制御端末器1が複数存在する場合、モード切換スイッチの操作によって登録モードに切り換わった何れか一つの第1操作制御端末器1を除く他の全ての第1操作制御端末器1においては、その制御部10が、前者の第1操作制御端末器1を登録元とする登録モードに切り換わり、第2操作制御端末器1B〜1Dと同様に操作スイッチの操作によって制御対象グループへの参加/不参加が選択可能となる。
1 操作制御端末器
2 操作端末器
S11,S21〜S22,S31〜S33,S41〜S43,S51〜S53,S61〜S62 操作スイッチ
L 負荷(照明負荷)
Ls 信号線

Claims (4)

  1. それぞれに1乃至複数の制御対象の負荷が接続される1乃至複数の操作制御端末器と、1乃至複数の操作制御端末器に信号線を介して接続される1乃至複数の操作端末器とを有し、操作制御端末器及び操作端末器にはそれぞれの端末器に固有の識別符号が割り当てられ、
    操作制御端末器は、1乃至複数の操作スイッチを有し当該操作スイッチによる操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて自らの制御対象である負荷を制御する制御手段と、信号線を介して操作端末器との間でパケットを伝送する伝送手段とを備え、
    操作端末器は、1乃至複数の操作スイッチを有し当該操作スイッチによる操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、操作入力受付手段で受け付ける操作入力と1乃至複数の操作制御端末器の識別符号との対応関係を記憶した記憶手段と、記憶手段を参照して操作入力に対応したそれぞれの識別符号を取得するとともに負荷を制御するための制御コマンドを生成し当該制御コマンド並びに記憶手段から取得した前記識別符号を含むパケットを前記伝送手段より信号線を介して送信させる制御手段とを備え、
    操作制御端末器では、操作端末器から信号線を介して伝送されるパケットを前記伝送手段で受信し、受信したパケットに含まれる識別符号が自己に割り当てられた識別符号と一致すれば、当該パケットに含まれる制御コマンドに応じて前記制御手段が自らの制御対象である負荷を制御する負荷制御システムであって、
    操作制御端末器並びに操作端末器の制御手段は、操作スイッチの操作に応じて負荷を制御する運用モード、並びに操作端末器の記憶手段に前記対応関係を登録して記憶させる登録モードの2種類の動作モードを有し、何れかの操作端末器の操作入力受付手段で特定の操作入力が受け付けられたときに当該操作端末器の制御手段が自らの動作モードを切り換えるとともに操作制御端末器の動作モードを切り換えさせるための制御コマンドを生成して当該制御コマンドを含むパケットを伝送手段より信号線を介して全ての操作制御端末器並びに他の全ての操作端末器に対して送信させ、当該制御コマンドを受け取った操作制御端末器の制御手段が自らの動作モードを切り換えてなり、
    前記動作モード切換の制御コマンドを含むパケットの送信元である操作端末器の制御手段は、動作モードを登録モードに切り換えてから再度運用モードに切り換えるまでの間、動作モードが登録モードであることを通知するためのパケットを全ての操作制御端末器並びに他の全ての操作端末器に対して伝送手段より定期的に繰り返し送信させることを特徴とする負荷制御システム。
  2. エラー通知を行う通知手段を各操作端末器に備え、前記動作モード切換の制御コマンドを含むパケットの送信元でない他の操作端末器の制御手段は、運用モードにおいて前記特定の操作入力が操作入力受付手段で受け付けられた場合、前記通知のためのパケットを伝送手段で定期的に受信していなければ動作モードを登録モードに切り換え、前記通知のためのパケットを伝送手段で定期的に受信していれば動作モードを登録モードに切り換えずに通知手段にエラー通知を行わせることを特徴とする請求項1記載の負荷制御システム。
  3. 操作制御端末器の制御手段は、登録モードにおいて前記通知のためのパケットを伝送手段で定期的に受信しなくなれば動作モードを運用モードに切り換えることを特徴とする請求項1又は2記載の負荷制御システム。
  4. 1乃至複数の操作端末器のうちの少なくとも何れか一つの操作端末器は1乃至複数の制御対象の負荷が接続され、当該操作端末器の制御手段は、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて自らの制御対象である負荷を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の負荷制御システム。
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