JP4818897B2 - 貨物自動車用突入防止装置、およびこれを備える貨物自動車 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術では、その突入防止装置は、他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材を有する支持フレームを備えている。支持フレームは、車体フレームに片持ちで連結されており、その支持フレームの先端部に突入防止部材が設けられている。また、この突入防止装置は、車体フレームに対し支持フレームを上下方向に揺動可能な揺動機構を備えている。この揺動機構は、車体前部の浮き上がりを防止するための起伏可能なジャッキアームと連動して揺動するようになっている。
図1は、本発明に係る貨物自動車用突入防止装置(以下、単に「突入防止装置」ともいう)を備える貨物自動車の第一の実施形態である車両運搬車の側面図である。
同図に示すように、この車両運搬車1は、そのシャシフレーム2上に荷台3を備えている。この荷台3の前部には、いわゆる鳥居5が一体に設けられており、また、荷台3の後部には、後煽り4が装備されている。この後煽り4は、前後に回動可能に取付けられており、同図に示すように垂直な閉じ位置、および後方に回動して車両を乗り入れるときのスロープとなる開き位置(同図では不図示)のそれぞれに位置可能になっている。そして、この車両運搬車1は、その荷台3をシャシフレーム2上に格納した同図に示す格納位置、およびその格納位置から荷台3を自車両の後方に降ろした乗込位置(同図では不図示)までスライド移動可能な荷台昇降装置(不図示)を装備しており、荷台3を乗込位置に位置させて車両を積載するとともに、その積載した車両を荷台3とともに格納位置に格納して運搬可能なものである。
この突入防止装置40Aは、図2(a)に示すように、荷台3が格納されている格納位置のときには、横継ぎ材54は、ガイドフレーム44の後端部に当接する当接位置に位置するようになっている。そして、この当接位置においては、横継ぎ材54がガイドフレーム44の後端部に当接することで、横継ぎ材54に連結されている一対の起伏案内斜材45の位置が規制される。そのため、左右のバンパフレーム43の位置も規制され、この規制された位置が、起立姿勢Kに位置するように構成されている。
上述のように、この車両運搬車1は、突入防止装置40Aを荷台3に対しその後方部に設けているので、突入防止部材41を、法規上必要な位置に設けるに際し、例えば上記特許文献1に記載の突入防止装置のように、長大な水平部材で構成されている片持ちの支持フレームで突入防止部材を支えることなく突入防止部材を法規上必要な位置に装備することができる。したがって、他車両等の後方からの突入を防止するために必要な、突入防止部材41の十分な強度をより軽量かつ簡単な構成によって確保することができる。
この突入防止装置40Bは、荷台3が自車両の後方に降ろされる際に、補助脚としても用いることができるものである。
なお、本発明に係る貨物自動車用突入防止装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
2 シャシフレーム
3 荷台
4 後煽り
5 鳥居
39 荷台縦根太
40A、40B 突入防止装置
41 突入防止部材
42 サブフレーム
43 バンパフレーム
44 ガイドフレーム
45 起伏案内斜材
46 斜材連結ピン
47 起伏案内ローラ
48 起伏回動支軸
50 ガイドレール
52 ねじりコイルバネ(付勢ばね)
54 横継ぎ材
60 テールランプ
62 荷台接地ローラ(転動輪)
74 油圧シリンダ
75 シリンダロッドガイド
76 ロッドガイドピン
77 ストッパ部材(起立姿勢支持部材)
T 倒伏姿勢
K 起立姿勢
Claims (5)
- 荷台を自車両の後方に降ろして車両等の貨物を積載するとともにその積載した貨物を前記荷台を格納して運搬可能な貨物自動車に用いられ、他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材を有する突入防止装置であって、
当該突入防止装置は、前記荷台に対しその後方部に設けられるようになっており、さらに、前記突入防止部材を自車両幅方向を向く軸まわりに回動させることで、前記荷台の裏面に沿って倒伏させた倒伏姿勢と、前記荷台裏面から下方に向けて張り出させた起立姿勢とのそれぞれの姿勢に切換可能な起伏切換機構を備え、
前記起伏切換機構は、前記荷台を自車両の後方に降ろした状態にあるときには、前記突入防止部材を倒伏姿勢に位置させ、前記荷台を格納した状態にあるときには、前記突入防止部材を起立姿勢に位置させることが可能に構成されていることを特徴とする貨物自動車用突入防止装置。 - 請求項1において、
前記起伏切換機構は、前記突入防止部材を前記倒伏姿勢にする側に向けて常に付勢する付勢ばねと、その付勢ばねの付勢力に抗して前記突入防止部材を前記起立姿勢にする側に向けて押圧する押圧手段とを備えて構成されており、
前記押圧手段は、自車両のシャシフレーム側に設けられた支持部材と、その支持部材に対して当接および離間可能に配置されるとともに前記突入防止部材にこれをその回動方向に沿って移動させるように連結された押圧カム部とを備えて構成されており、
当該押圧カム部は、前記荷台が格納されているときには前記支持部材に当接する当接位置と、前記荷台が自車両の後方に降ろされる動きによって前記支持部材とは離間または離間するように移動する離間位置とのそれぞれに位置可能に設けられており、さらに、前記離間位置にあっては、前記突入防止部材を前記倒伏姿勢にする方向への回動を許容するとともに、前記当接位置にあっては、前記支持部材に前記対向方向に当接して他車両等の後方からの突入による力に抗するように前記突入防止部材を前記起立姿勢に支持するようになっていることを特徴とする貨物自動車用突入防止装置。 - 請求項1において、
前記起伏切換機構は、前記突入防止部材を前記倒伏姿勢および起立姿勢それぞれの側に向けて押し引き可能に設けられた油圧シリンダと、自車両のシャシフレーム側に設けられた支持部材と、その支持部材に対して前記油圧シリンダの作動に応じて当接および離間可能に配置された起立姿勢支持部材とを備え、
前記起立姿勢支持部材は、前記突入防止部材が前記起立姿勢にあっては、他車両等の後方からの突入による力に抗するように前記支持部材に当接して前記突入防止部材を支持するようになっていることを特徴とする貨物自動車用突入防止装置。 - 請求項3において、
前記突入防止部材の下部側には、前記荷台が自車両の後方に降ろされたときに地上に当接して荷台の移動を補助する転動輪が設けられていることを特徴とする貨物自動車用突入防止装置。 - 荷台を自車両の後方に降ろして車両等の貨物を積載するとともに、その積載した貨物を前記荷台を格納して運搬するための貨物自動車であって、
他車両等の後方からの突入を防止するための突入防止部材を有する突入防止装置を備え、前記突入防止装置として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貨物自動車用突入防止装置が装備されていることを特徴とする貨物自動車。
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