JP4818784B2 - 縫製データ作成方法および縫製データ作成装置 - Google Patents

縫製データ作成方法および縫製データ作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、縫いパターンに基づいて自動的に縫製を行うことのできるミシンの縫製データを作成するのに好適な縫製データ作成方法および縫製データ作成装置に関する。
従来から、縫いパターンに基づいて自動的に縫製を行うことのできるサイクルミシンあるいはプログラムミシンなどと称されるミシン(電子ミシン)が知られており、このようなミシンには、縫製データを作成するための縫製データ作成装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
この種のミシンにおいては、縫いパターンの縫製データを磁気テープ、磁気カード、フレキシブルディスク、メモリなどの記憶媒体に予め記憶しておき、この縫製データに基づいて、縫製対象物を挟持して保持するほぼ平板状のベース板(針板)、および、枠状に形成された外押さえ枠を備えた押さえをミシン針の軸方向に対して直交する水平面内で相互に直交する縦・横の2方向に移動させることにより、押さえ、すなわち縫製対象物の移動平面上に設定した相互に直交する縦横の2方向の直交座標であるX−Y座標に対するミシン針の位置を相対移動させて、ミシン針に対する押さえの移動可能範囲内などの所定の範囲内の任意の位置に糸を通して、洋服の釦穴の穴かがり縫いなどの所定パターンの形状に沿って縫い目を形成することができるようになっている。なお、押さえは、パルスモータなどの駆動モータの駆動力により、X−Yテーブルの如く構成された送り機構によって、X軸方向およびY軸方向に移動自在とされている。
従来の縫製データ作成装置において、縫製データの作成時には、操作パネルに設けられている各種の操作ボタンあるいは操作キーなどを操作することにより、押さえを所望のパターンに沿って移動させるとともに、そのパターンである縫いパターンを液晶表示パネルなどの表示手段の表示部(画面)に表示させ、さらに、縫いパターン上の縫い始め位置から縫い終わり位置に至るいくつかの針落ち位置などを指定(入力操作)することで、縫製に供する所望の縫いパターンを入力するとともに、その縫いパターンの縫製データを作成することができるようになっている。
図12(a)は縫いパターンの一例を示すものであり、縫いパターン1は、X−Y座標における原点である初期位置HPから縫い始め位置SSまでを直線状に結ぶ空送りパターン2と、縫い始め位置SSから縫い終わり位置SEに至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターン3とを有している。
ここで、本明細書中における空送りパターンとは、実際には縫い動作を行わずに縫製対象物を保持した状態を含む押さえの移動のみを行う部分に対応する要素であり、図12(a)の1点鎖線にて示す部分である。
また、本明細書中における実縫いパターンとは、実際の縫製動作、すなわち縫い目の形成動作を行う部分に対応する要素であり、図12(a)の実線にて示す部分である。よって、縫い始め位置SSは、縫い目の形成動作を行う際の最初の針落ち位置を示し、縫い終わり位置SEは、縫い目の形成動作を行う際の最後の針落ち位置を示している。
ところで、従来の縫製データ作成装置では、予め記憶された縫いパターンに基づいて、その縫いパターンの実縫いパターンを別の箇所に移動(パターン移動)したり、複写(パターン複写)したり、線対称や点対称(パターン対称)したりする編集ができるようになっている。
例えば、従来のパターン移動を行う場合には、以下に示す2種類の方法が用いられている。
従来の第1の方法によるパターン移動は、図12(a)に示す縫いパターン1を移動編集に供する第1の縫いパターンとし、この第1の縫いパターン1の実縫いパターン3を、その実縫いパターン3上の着目点DPを基準とし、図12(a)の破線矢印にて示す移動ベクトル4で指定される移動先位置MPまで針位置(実際には押さえ)を移動させて移動後の縫いパターンである移動パターンを得る場合、図12(b)に示すように、移動ベクトル4に対応した移動編集に供する第2の縫いパターンとしての空送りパターン5を、第1の縫いパターン1の空送りパターン2の前に挿入して第1の縫いパターン1を移動先位置MPに移動編集して移動パターン1Aを得てから縫製データを得るものである。
すなわち、図12(b)に示すように、移動パターン1Aの縫い始め位置SSAおよび縫い終わり位置SEAのそれぞれが、指定された移動ベクトル6分移動(平行移動)されることになる。よって、移動パターン1Aの縫い始め位置SSAおよび縫い終わり位置SEAのそれぞれのX−Y座標における位置(座標値)は、第1の縫いパターン1の縫い始め位置SSおよび縫い終わり位置SEのそれぞれの座標値に移動ベクトル6、詳しくは移動ベクトル4のX−Y座標における先頭と末尾との差分であるΔX、ΔYの値を加えた座標値で表される位置に移動されることになる。
したがって、従来の第1の方法によるパターン移動は、第1の縫いパターン1全体を移動させるものである。
従来の第2の方法によるパターン移動は、図12(a)に示す縫いパターン1を移動編集に供する第1の縫いパターンとし、この第1の縫いパターン1の実縫いパターン3を、その実縫いパターン3上の着目点DPを基準とし、図12(a)の破線矢印にて示す移動ベクトル4で指定される移動先位置MPまで針位置を移動させて移動後の縫いパターンである移動パターンを得る場合、図12(c)に示すように、第1の縫いパターン1の空送りパターン2と、移動ベクトル4に対応した空送りパターン5(図12(b))とを合成して、第1の縫いパターン1の初期位置HPから移動後の縫い始め位置SSAに至る移動編集に供する第2の縫いパターンとしての直線状の新たな空送りパターン6を作成し、この作成した空送りパターン6に第1の縫いパターン1のうちの実縫いパターン3を連結することで実縫いパターン3を移動先位置MPに移動編集して移動パターン1Bを得てから縫製データを得るものである。
すなわち、図12(c)に示すように、移動パターン1Bの縫い始め位置SSAおよび縫い終わり位置SEAのそれぞれが、指定された移動ベクトル6分移動されるとともに、初期位置HPと移動後の縫い始め位置SSAとの間を直線状に結ぶ新たな空送りパターン6が作成されることになる。
したがって、従来の第2の方法によるパターン移動は、初期位置HPから移動後の縫い始め位置SSAに至る第2の縫いパターンとしての新たな空送りパターン6を作成して、この空送りパターン6の末尾に第1の縫いパターン1のうちの実縫いパターン3の先頭を連結するように移動させるものである。簡単に言うと、第1の縫いパターン1のうちの実縫いパターン3を移動させるものである。
特許第3457984号明細書
しかしながら、従来の縫製データ作成方法および縫製データ作成装置においては、近年の編集機能や使い勝手などの向上による高性能化を図ることができないという問題点があった。
例えば、第1の縫いパターン(縫いパターン)1の初期位置HPから縫い初め位置SSまでの途中の通過点の位置を変更したくない場合や、初期位置HPから縫い初め位置SSを越えた縫い終わり位置SEまでの途中の通過点の位置を変更したくない場合でも通過点の位置が移動してしまうという問題点があった。
すなわち、第1の縫いパターン1のうちの任意の位置から後(末尾側)の部分を移動、言い替えると、第1の縫いパターン1の途中を変えることができないという問題点があった。
なお、このような問題点は、移動ベクトル4によるX−Y座標上の移動方向および移動量となるΔX、ΔYを数値として記録し、移動編集を行う際に、新たな空送りパターンを入力する時に、その記録を見ながら移動量を合わせるなどの煩雑な操作を必要とするので操作性に劣り、使い勝手がよくないという問題点があった。
そこで、第1の縫いパターンのうちの任意の位置から後の部分を移動させることができ、これにより編集機能や使い勝手などの向上による高性能化を図ることのできる縫製データ作成方法および縫製データ作成装置が求められている。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、編集機能や使い勝手などの向上による高性能化を図ることのできる縫製データ作成方法および縫製データ作成装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明に係る縫製データ作成方法の特徴は、縫いパターンに基づいて自動的に縫製を行うことのできるミシンの縫製データを作成する縫製データ作成方法において、初期位置から縫い始め位置までを空送りする空送りパターンと、縫い始め位置から縫い終わり位置に至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターンとを備える第1の縫いパターンを任意の移動先位置に移動編集してから縫製データを作成する際に、前記第1の縫いパターン上の任意の位置を分割位置として指定するとともに第2の縫いパターンを入力すると、前記分割位置に前記第2の縫いパターンの一端を接続して前記第1の縫いパターンの先頭から前記分割位置までの縫いパターンに前記第2の縫いパターンを連結するとともに、この接続した前記第2の縫いパターンの他端に前記分割位置の直後の第1の縫いパターン部分を接続して前記第2の縫いパターンに前記第1の縫いパターンの前記分割位置から後部を連結する点にある。
本発明に係る縫製データ作成方法においては、前記第2の縫いパターンの入力は、前記第1の縫いパターン上の任意の位置をその一端位置として指定入力し、前記一端位置から所望の移動先の位置を他端として指定入力することで前記第2の縫いパターンを入力することが好ましく、また、前記第2の縫いパターンが、空送りパターンあるいは実縫いパターンであることが好ましい。
本発明に係る縫製データ作成装置の特徴は、縫いパターンに基づいて自動的に縫製を行うことのできるミシンの縫製データを作成する縫製データ作成装置において、初期位置から縫い始め位置までを空送りする空送りパターンと、縫い始め位置から縫い終わり位置に至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターンとを備える第1の縫いパターンを表示する表示手段と、前記表示手段に表示された第1の縫いパターン上の任意の位置を分割位置として指定する分割位置指定手段と、第2の縫いパターンを設定する入力手段と、前記分割位置指定手段により指定された前記第1の縫いパターンの分割位置に前記第2の縫いパターンの一端を接続して前記第1の縫いパターンの先頭から前記分割位置までの縫いパターンに前記第2の縫いパターンを連結するとともに、この接続した前記第2の縫いパターンの他端に前記分割位置の直後の第1の縫いパターン部分を接続して前記第2の縫いパターンに前記第1の縫いパターンの前記分割位置から後部を連結するように演算表示する移動パターン演算表示手段とを有している点にある。
本発明に係る縫製データ作成装置においては、前記第2の縫いパターンを設定する入力手段は、前記第1の縫いパターン上の任意の位置をその一端位置として指定入力し、前記一端位置から所望の移動先の位置を他端として指定入力することで前記第2の縫いパターンを設定することが好ましく、また、前記第2の縫いパターンが空送りパターンであることを指定する空送り指定手段と、前記第2の縫いパターンが実縫いパターンであることを指定する実縫い指定手段とが設けられていることが好ましい。
本発明に係る縫製データ作成方法および縫製データ作成装置によれば、所望する位置での移動量をもって、縫いパターン上の任意の位置以降のパターンを移動させることができるので、編集機能や使い勝手などの向上による高性能化を図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
また、本発明に係る縫製データ作成装置によれば、本発明に係る縫製データ作成方法を確実かつ容易に実施することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1は、本発明に係る縫製データ作成装置の実施形態の構成をミシンの駆動系の要部とともに示すブロック図である。
本実施形態の縫製データ作成装置は、縫製データに関連する操作、すなわち、縫製データの作成や編集などを行う場合に操作者により操作されるものであり、ミシンの一構成要素としてミシン本体とともにミシンに備えられているものを例示している。
また、本実施形態の縫製データ作成装置は、ミシンによる縫製対象物の縫製動作を実行する際の操作入力を行う操作パネルを兼用するように構成されているものを例示している。
すなわち、本実施形態の縫製データ作成装置は、縫製データの作成編集および縫製動作を実行する場合のそれぞれにおいて操作者により操作されるものを例示している。
図1に示すように、本実施形態の縫製データ作成装置11は、操作パネルとしてのタッチパネル12を有している。このタッチパネル12は、入力手段としての透明なシート状のセンサの背面に、表示手段としての表示パネルが配設されて構成されている。そして、このタッチパネル12は、操作ボックス、コントローラなどの使用目的に応じた所定形状のケース(図示せず)に配設されており、タッチパネル12は、ケース内においてタッチパネル12の背面側に配設された制御手段13と電気的に接続されている。
前記センサは、情報の入力に用いるためのものであり、従来公知の静電容量式センサあるいは感応式センサなどの座標入力が可能な平面型のものから選択することができる。なお、センサとして、入力操作体の接近あるいは接触によって信号を出力可能な複数の入力検出部としての電極を有する静電センサを用いることもできる。
前記表示パネルは、情報の表示に用いるためのものであり、本実施形態においては平面型の表示パネルが用いられている。このような表示パネルとしては、液晶表示パネル、有機ELパネルなどの平面型の電気光学パネルをはじめ従来公知の各種のものから設計コンセプトなどの必要に応じて選択使用されるようになっている。また、表示手段による表示としては、モノクロ表示、マルチカラー表示、フルカラー表示などから装置の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて選択されるようになっている。本実施形態においては、フルカラー表示を行うことのできる液晶表示パネルが用いられている。
前記タッチパネル12には、各種の情報の表示に用いる表示部14、および、各種の情報の入力操作に用いる操作部15が設けられている。
前記表示部14には、縫いパターン1をX−Y座標において表示するパターン表示部14aを始め、図示しない現在の押さえ31の位置をX−Y座標における座標値で表示する位置表示部、動作の状況を表示する状況表示部、縫製を実行した回数である縫製数を表示するカウンタなどの各種の情報の表示部位が設けられている。なお、初期位置HPから縫い始め位置SSまでを空送りする空送りパターン2と、縫い始め位置SSから縫い終わり位置SEに至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターン3とを備える第1の縫いパターン(縫いパターン)1を表示する表示手段は、主にパターン表示部14aからなる。
前記操作部15には、押さえ31を八方向に移動(パターン表示部14aにカーソルなどで表示される針位置も同期して八方向に移動)させるのに用いる移動ボタン15a、表示された縫いパターン1上の現在の針位置(カーソルで表示される)から終点(末尾)または原点(先頭)方向に針位置を移動させる送り前進ボタン15bおよび送り後退ボタン15c、パターン表示部14aに表示された第1の縫いパターン1に対して移動を指示、すなわち、第1の縫いパターン1を指定位置に移動する指示を行う際に用いるパターン移動ボタン15d、入力の終了などに用いる決定ボタン15e、移動編集に供する第2の縫いパターン(以下、単に第2の縫いパターンと記す。)9(図8、図9)の作成の指示を行う際に用いる挿入パターン作成ボタン15f、空送りパターンであることを指定する空送りボタン15g、実縫いパターンであることを指定する実縫いボタン15hを始め、縫製データを新たに作成したり、縫製データを編集したり、縫製動作を実行したりするのに必要な各種の情報の入力操作を行う操作ボタンが設けられている。
なお、表示手段に表示された第1の縫いパターン上の任意の位置を分割位置CP(図4)として指定する分割位置指定手段は、主に送り前進ボタン15b、送り後退ボタン15cおよび決定ボタン15eからなる。また、第2の縫いパターン9を設定する入力手段は、主に移動ボタン15a、送り前進ボタン15b、送り後退ボタン15cおよび決定ボタン15eからなる。さらに、第2の縫いパターン9が空送りパターンであることを指定する空送り指定手段は、主に空送りボタン15fからなり、第2の縫いパターン9が実縫いパターンであることを指定する実縫い指定手段は、主に実縫いボタン15gからなる。
図示しない操作ボタンとしては、スプライン縫いのパターン形状の入力点の途中点であることを指定する途中点ボタン、折れ線縫いや点縫いや円弧縫いや円縫いなどのスプライン縫い以外のパターンの入力点の途中点であることを指定する端点ボタン、数値の入力に用いる0〜9の数値ボタン、縫い速度を設定する速度設定ボタン、縫い目の数を設定する針数設定ボタン、中押えの高さを設定する中押さえ高さ設定ボタン、後述するメモリ22のデータ記憶部22cに記憶されている複数の縫いパターンから編集に供する特定の縫いパターンを呼び出してパターン表示部14aに第1の縫いパターン1として表示させる際に用いるパターン呼出ボタン、縫いパターンのトレース(表示されている縫いパターンにしたがって押さえ31を移動させる)を行う際に用いるトレースボタン、縫製対象物の縫製を行うモードと縫製データの作成編集を行うモードなどのモードを切り換えるモードボタン、縫製スタートボタン、実際の縫製を行う際の縫いパターン1を指定するパターン指定ボタン、電源ボタンなどの縫製データの作成編集および縫製動作の実行に必要な各種の情報の入力操作を行う操作ボタンを挙げることができる。
勿論、設計コンセプトなどの必要に応じて、記号や文字の入力に用いるボタンなどの各種の操作ボタンを設けることができる。また、縫製スタートボタンの替わりに、ミシンに縫製動作のスタートスイッチとなる足踏みスイッチを設け、この足踏みスイッチを制御手段13に電気的に接続する構成としてもよい。
前記各操作ボタンは、実際の突起物ではなく、タッチパネル12の予め設定された位置に絵記号などで表示されているものであり、各操作ボタンの表示部分を操作者が指などで接触あるいは押下することにより表示されている操作ボタンの機能が実行されるようになっている。また、操作ボタンの表示としては、プルダウンメニューとされており、特定の操作ボタンの操作に関連づけて、操作部15の操作ボタンの表示などの画面を切り換えることができるようになっている。これにより操作部15の操作性の向上と小型化、ひいては縫製データ作成装置11の小型化を容易に図ることができるようになっている。なお、各操作ボタンの配置は、設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。
前記制御手段13は、少なくともMPU(CPUであってもよい)21と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ22とを有しており、図示しないコントローラを介して、タッチパネル12、詳しくはセンサおよび表示パネルのそれぞれと電気的に接続されている。なお、制御手段は13、回路基板としてタッチパネル12の背面側に配設されている。また、制御手段13には、ミシン本体の押さえ31の移動に用いる送り機構32の駆動源としての駆動モータ33、詳しくは、X軸方向の移動に用いるX軸用パルスモータおよびY軸方向の移動に用いるY軸用パルスモータからなる押さえ駆動系34を始め、ミシン主軸(上軸)を駆動するミシンモータ、外押さえ枠および中押さえのそれぞれの上下動に用いる駆動源などのミシンの各部の駆動に用いる各駆動系が電気的に接続されている。
なお、縫製データ作成装置11と、ミシンの操作に用いる制御系とを個別に設け、縫製データの作成時に、縫製データ作成装置11をミシンの操作に用いる制御系に接続して用いるように形成してもよい。
前記メモリ22には、少なくとも、パターン移動部22a、データ演算部22bおよびデータ記憶部22cが設けられている。
前記パターン移動部22aには、第2の縫いパターン9を入力するプログラムと、分割位置指定手段により指定された第1の縫いパターン1の分割位置CPに第2の縫いパターン9の一端を接続して第1の縫いパターン1の先頭から分割位置CPまでの縫いパターン(以下、先頭パターンと記す。図4、図6、図8、図9)7に第2の縫いパターン9を連結するとともに、この接続した第2の縫いパターン9の他端に分割位置CPの直後の第1の縫いパターン部分を接続して第2の縫いパターン9に第1の縫いパターン1の分割位置CPから後部(以下、末尾パターンと記す。図4、図6、図8、図9)8を連結して分割位置CPの直後の末尾パターン8を移動先位置に移動するように演算してその結果(移動パターン1C)をパターン表示部14aに表示する演算表示を行うプログラムが記憶されている。このパターン移動部22aに記憶されているプログラムによる詳しい動作については後述する。
なお、移動パターン演算表示手段は主にこの移動パターン演算表示部22aからなり、実際の演算はMPU21が担うことになる。
また、第2の縫いパターン9を入力するプログラムと、演算表示を行うプログラムとを個別に設ける構成としてもよい。この場合、第2の縫いパターン9を入力するプログラムとしては、移動ボタン15a、送り前進ボタン15b、送り後退ボタン15cおよび決定ボタン15eを操作することにより、任意の位置で得られる第2の縫いパターン9を、パターン表示部14aに表示するとともに、その縫製データ、すなわち、移動位置における移動方向および移動量を含む移動ベクトルとしてのΔX、ΔYの値を演算しデータ記憶部22cに記憶させる構成のものを挙げることができる。
前記データ演算部22bには、パターン表示部14aに表示された縫いパターンから、空送りパターンを空送りデータに変換し、実縫いパターンを実縫いデータに変換するプログラムが記憶されている。なお、縫製データ作成手段は主にこのデータ演算部22bからなり、実際の演算はMPU21が担うことになる。また、第2の縫いパターン9が、空送りパターンであるかあるいは実縫いパターンであるかは、空送り指定手段15fおよび実縫い指定手段15gのいずれかを操作することにより設定される。さらに、第2の縫いパターン9が実縫いデータである場合には、その縫い目のピッチを第1の縫いパターン1の実縫いパターン3と同一にすることができるようにされている。
前記データ記憶部22cには、少なくとも予め作成あるいは作成した縫いパターンの縫製データや、入力された第2の縫いパターン9の縫製データ(移動先位置への移動方向および移動量を表すΔX、ΔY、あるいは、ΔX、ΔYを演算するのに必要な先頭および末尾のそれぞれの座標値)が記憶あるいは一時記憶されるようになっている。すなわち、第2の縫いパターン9は、移動先位置への移動ベクトルとなるものでもある。
前記データ記憶部22cには、複数種の縫いパターンの縫製データを記憶することができるようにすることが好ましい。この場合、操作部15に、縫いパターンを選択するパターン選択キーを設け、数値キーによる数値の入力とパターン選択キーの入力操作とにより、数値に関連づけられた特定の縫いパターンとしてデータ記憶部22cに記憶し、また、数値に関連づけられた特定の縫いパターンを第1の縫いパターン1としてデータ記憶部22cから呼び出してパターン表示部14aに表示させるようにするとよい。
なお、メモリ22には、操作キーによる情報の入力操作に基づいてタッチパネル12の表示を制御するプログラムや、縫いパターン1の縫製データを作成したり、縫いパターン1の複写パターン、対称パターンなどの各種の編集を行う際に必要なプログラムや、縫製データに基づいてミシンの各部の動作および動作順序を制御するプログラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムや、現時点でのミシンの情報の表示などを実行するのに必要なデータおよびプログラムなどの各種のデータおよびプログラムなども記憶されている。なお、プログラムやデータなどをメモリカード、磁気テープ、磁気カード、フレキシブルディスクなどの着脱自在な記憶媒体に記憶するようにしてもよい。
また、縫製データ作成装置11としては、タッチパネル12の替わりに、入力手段として複数の操作キーを用い、入力手段と表示手段とをケースの一面に上下などに分けて配置する構成としてもよい。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について本発明の縫製データ作成方法の実施形態とともに説明する。
図2は、本発明に係る縫製データ作成方法の実施形態の要部を示すフローチャートである。
本実施形態の縫製データ作成方法は、前述した図1に示す本実施形態の縫製データ作成装置11を用いて実施する。なお、本実施形態の縫製データ作成装置11は、縫製データの作成編集(作成および編集)を行うことができるものであるが、パターン移動(移動編集)以外についての詳しい説明は省略する。
本実施形態の縫製データ作成方法は、操作ボタンを操作してデータ記憶部22cに記憶されている縫いパターンを第1の縫いパターン1としてパターン表示部14aに表示させることにより開始する。このパターン表示部14aに表示された移動に供する縫いパターンである第1の縫いパターン1の一例を図3に示す。
また、図3に示すように、第1の縫いパターン1は、X−Y座標における原点である初期位置HPから縫い始め位置SSまでを直線状に結ぶ図3の1点鎖線にて示す空送りパターン2と、縫い始め位置SSから縫い終わり位置SEに至るまでの複数の針落ち位置を表す曲線状の図3の実線にて示す実縫いパターン3との2種類のパターンを有しているものとする。
なお、縫いパターンとしては、初期位置、縫い始め位置、および、初期位置と縫い始め位置との間を直線状に結ぶ仮想線上から離れた位置に設定された退避位置を備え、初期位置から退避位置を経由して縫い始め位置までを空送りする空送りパターンと、縫い始め位置から縫い終わり位置に至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターンとを備えているものであってもよい。
ついで、送り前進ボタン15bおよび送り後退ボタン15cを操作して押さえ31を移動させる。この時、パターン表示部14aには、例えば、灰色で表示されている第1の縫いパターン1とともに、現在の針位置を表すカーソルとして機能する第1の縫いパターン1の色とは異なる黄点が表示され、この黄点が送り前進ボタン15bおよび送り後退ボタン15cの操作にともなって第1の縫いパターン1上を前進あるいは後退する。そして、パターン表示部14aに表示されている黄点を第1の縫いパターン1上の所望の分割位置CPまで移動させる。そして、黄点が第1の縫いパターン1上の分割位置CPに到達したら決定ボタン15eを操作して位置を確定する。これらの操作により第1の縫いパターン1上に分割位置CPが指定(入力)される(図2のステップST1)。
このような操作は、ミシン針に対する押さえ31(縫製対象物)の位置を視認しながら行われる(現物合わせ)。また、第1の縫いパターン1上に分割位置CPが指定された状態を図4に示す。
なお、分割位置CPとしては、第1の縫いパターン1上の任意の位置に設けることができる。すなわち、分割位置CPを、空送りパターン2上に設けたり、実縫いパターン3上に設けたりすることができ、さらに、空送りパターン2と実縫いパターン3との接続点である縫い始め位置SSに設けることもできる。
したがって、先頭パターン7は、第1の縫いパターン1のうちの先頭から分割位置CPまでの分割位置CPより前の縫製方向の上流側に位置する先頭側の部分を表しており、パターン移動する際に位置が固定されるものである。
また、末尾パターン8は、第1の縫いパターン1のうちの分割位置CPから末尾までの分割位置CPより後の縫製方向の下流側に位置する末尾側の部分を表しており、パターン移動する際に移動先位置に移動されるものである。
ついで、パターン移動ボタン15dを操作すると、メモリ22のパターン移動部22aに記憶されているパターン移動プログラムが読み出され、パターン移動処理機能を起動する(図2のステップST2)。
ついで、パターン移動処理機能が起動した後に、挿入パターン作成ボタン15fを操作すると、操作部15における操作ボタンの表示が、第2の縫いパターン作成用第1画面、例えば、図5に示すように、送り前進ボタン15b、送り後退ボタン15cおよび決定ボタン15eを主とするものに切り替わる(図2のステップST3)。
この時、パターン表示部14aには、第1の縫いパターン1が表示されている。なお、第2の縫いパターン作成用第1画面を用いるのは、操作性を向上させるためであり、必ず第2の縫いパターン作成用第1画面を用いなければならないというものではない。また、挿入パターン作成ボタン15fは、必要に応じて設ければよく、その機能をパターン移動プログラム中に組み込むようにしてもよい。例えば、パターン移動ボタン15dを操作することにより、第2の縫いパターン作成用第1画面を表示させるようにするものが挙げられる。また、挿第2の縫いパターン作成ボタン15fを設けることで、後述するように、第2の縫いパターン9およびその縫製データを単独で作成することができる。
ついで、送り前進ボタン15bおよび送り後退ボタン15cを操作して押さえ31を移動させる。この時、パターン表示部14aには、例えば、灰色で表示されている第1の縫いパターン1とともに、現在の針位置を表すカーソルとして機能する第1の縫いパターン1の色とは異なる赤点が表示され、この赤点が送り前進ボタン15bおよび送り後退ボタン15cの操作にともなって第1の縫いパターン1上を前進あるいは後退する。そして、パターン表示部14aに表示されている第1の縫いパターン1上の現在の針位置を表す赤点が第1の縫いパターン1上の所望の位置に到達したら決定ボタン15eを操作して位置を確定する。これらの操作により第2の縫いパターン9の先頭(縫製方向の上流端)の位置9aが指定(入力)される(図2のステップST4)。
このような操作は、ミシン針に対する押さえ31(縫製対象物)の位置を視認しながら行われる(現物合わせ)。また、第1の縫いパターン1上に第2の縫いパターン9の一端先頭の位置9aが指定された状態を図6に示す。
なお、第2の縫いパターン9の先頭の位置9aとして分割位置CPを用いることもできるが、縫製時における縫製対象物のばたつきを抑えることができるなどという理由により、針位置が外押さえ枠の枠に近づいた位置を用いることが好ましい。
したがって、移動される末尾パターン8ができるだけ外押さえ枠の枠に近づいた位置を取るように分割位置CPを指定するとよい。
ついで、第2の縫いパターン9の先頭の位置9aが指定されると、操作部15における操作ボタンの表示が、第2の縫いパターン作成用第2画面、例えば、図7に示すように、移動ボタン15aおよび決定ボタン15eを主とするものに切り替わる(図2のステップST5)。
この時、パターン表示部14aには、第2の縫いパターン9の末尾(縫製方向の下流端)の位置9bを指定するのに用いるほぼ十字をなす赤色の移動用カーソルが表示される。
なお、第2の縫いパターン作成用第2画面を用いるのは、操作性を向上させるためであり、必ず第2の縫いパターン作成用第2画面を用いなければならないというものではない。
ついで、移動ボタン15aを操作して押さえ31を所望の位置に移動させる。この時、パターン表示部14aに表示されている移動用カーソルも移動ボタン15aの操作にともなって移動する。そして、移動用カーソル(押さえ31)が所望の移動先の位置に到達したら決定ボタン15eを操作して位置を確定する。これらの操作により第2の縫いパターン9の他端末尾の位置9bが指定(入力)され、第2の縫いパターン9が作成される(図2のステップST6)。
このような操作は、ミシン針に対する押さえ31(縫製対象物)の位置を視認しながら行われる(現物合わせ)。また、第1の縫いパターン1上に第2の縫いパターン9の先頭の位置9aが指定されるとともに、第2の縫いパターン9の末尾の位置9bが指定されて第2の縫いパターン9が作成された状態を図8に示す。
また、第2の縫いパターン9を作成した後に、空送りボタン15gあるいは実縫いボタン15hを操作することで、第2の縫いパターン9が空送りパターンなのかあるいは実縫いパターンであるかを指定する。この操作は、移動パターン1C(図9)を作成する前に行えばよい。
ついで、第2の縫いパターン9が作成されると、第2の縫いパターン9の縫製データ、すなわち、末尾パターン8を移動させるのに必要な、末尾パターン8の縫製データ(座標値)に付加される移動ベクトルとなる移動方向および移動量であるΔX、ΔYの値が演算され、演算されたΔX、ΔYの値がデータ記憶部22cに記憶される(図2のステップST7)。
ついで、ΔX、ΔYの値がデータ記憶部22cに記憶されると、操作部の画面は、元の画面(第2の縫いパターン作成用第1画面の前の画面)に復帰され、パターン表示部14aに表示されている第1の縫いパターン1の分割位置CPに第2の縫いパターン9が挿入される(図2のステップST8)。
すなわち、先頭パターン7の末尾(縫製方向の下流端)に第2の縫いパターン9の一端である先頭(縫製方向の上流端、移動ベクトルの基端)が接続されるとともに、第2の縫いパターン9の他端である末尾(縫製方向の下流端、移動ベクトルの先端)に末尾パターン8の先頭が平行移動して接続されて、末尾側パターン8が移動先位置に移動された移動パターン1Cが作成される。言い替えると、分割位置CPに第2の縫いパターン9の一端を接続して第1の縫いパターン1の先頭から分割位置CPまでの縫いパターンである先頭パターン7に第2の縫いパターン9を連結するとともに、この接続した第2の縫いパターン9の他端に分割位置CPの直後の第1の縫いパターン部分を接続して第2の縫いパターン9に第1の縫いパターン1の分割位置CPから後部である末尾パターン8を連結して移動パターン1Cが作成される。このような動作は、移動パターン演算表示部22aに記憶されているプログラムに基づいてMPU21が行う。この移動パターン1Cが作成された状態を図9に示す。なお、図9において、符号SECは移動パターン1Cの末尾である縫い終わり位置を示している。
そして、移動パターン1Cがパターン表示部14aに表示されると、パターン表示部14aに表示された移動パターン1Cから、空送りパターンを空送りデータに変換し、実縫いパターンを実縫いデータに変換することで、移動パターン1Cの縫製データが作成される。この作成された移動パターン1Bの縫製データは、メモリ22のデータ記憶部22cに記憶されてパターン移動が終了する。
なお、本実施形態の縫製データ作成方法においては、一連の操作の流れの中で移動パターン1Cおよびその縫製データを作成するようにされているが、第2の縫いパターン9を単独の機能で作成して記憶させ、移動パターン1Cの作成時に、単独で作成した第2の縫いパターン9を呼び出して分割位置CPに挿入するようにしてもよい。この場合、第2の縫いパターン9を単独で作成してその縫製データを記憶させるプログラムを設け、作成した第2の縫いパターン9を貼付けボタンにより分割位置CPに挿入することができるように構成するとよい。さらに、第2の縫いパターン9を分割位置CPに挿入した後に、空送りボタン15gあるいは実縫いボタン15hを操作して、第2の縫いパターン9が空送りパターンなのかあるいは実縫いパターンであるかを指定するようにするとよい。
したがって、第2の縫いパターン9の入力は、分割位置CPを指定する前後のいずれであってもよい。
また、第2の縫いパターン9としては、直線状、折れ線状、曲線状などの各種のものを用いることができる。さらに、必要に応じて、分割位置CPを複数とし、それぞれの分割位置CPに第2の縫いパターン9(同一であっても、異なるものであってもよい)を挿入することもできる。
ここで、本実施形態におけるパターン移動の概念について説明する。
本実施形態の縫製データ作成方法におけるパターン移動は、第1の縫いパターン1の分割位置CPよりあとの末尾パターン8の縫製データの各座標値に対して移動方向を含む移動量ΔX、ΔYをそれぞれ加算することで行う。
すなわち、本発明に係るパターン移動において、第1の縫いパターン1の分割位置CPに第2の縫いパターン9を挿入して移動パターン1Cを得る場合、図10に示すように、第1の縫いパターン1は、X−Y座標上における原点である初期位置HP(P0=X0、Y0)、第1位置(P1=X1、Y1)、第2位置(P2=X2、Y2)、第3位置(P3=X3、Y3)、第4位置(P4=X4、Y4)、第5位置(P5=X5、Y5)、第6位置(P6=X6、Y6)、縫い終わり位置SEである第7位置(P7=X7、Y7)をこの順に結ぶように形成される。
そして、第1の縫いパターン1の第1位置を分割位置CPとし、この分割位置CPに第2の縫いパターン9を挿入する。
さらに、第1の縫いパターン1のうちの末尾パターン8の各座標値に、移動量として第2の縫いパターン9により得られるΔX、ΔYの値(第2の縫いパターン9の先頭の座標値と末尾の座標値との差分)を加算することで、移動後の座標値を得る。
すなわち、末尾パターン8の先頭となる第1位置(P1=X1、Y1)の移動後の座標値が(P1A=X1+ΔX、Y1+ΔY)とされ、第2位置(P2=X2、Y2)の移動後の座標値が(P2A=X2+ΔX、Y2+ΔY)とされ、第3位置(P3=X3、Y3)の移動後の座標値が(P3A=X3+ΔX、Y3+ΔY)とされ、第4位置(P4=X4、Y4)の移動後の座標値が(P4A=X4+ΔX、Y4+ΔY)とされ、第5位置(P5=X5、Y5)の移動後の座標値が(P5A=X5+ΔX、Y5+ΔY)とされ、第6位置(P6=X6、Y6)の移動後の座標値が(P6A=X6+ΔX、Y6+ΔY)とされ、第7位置(P7=X7、Y7)の移動後の座標値が(P7A=X7+ΔX、Y7+ΔY)とされる。これにより、移動パターン1Cを得る。
以上説明したように、本実施形態の縫製データ作成方法によれば、第1の縫いパターン1の任意の位置に設けた分割位置CPに第2の縫いパターン9を挿入するという簡便な方法で、末尾パターン8のみを所望の位置に移動させることができる。
その結果、本実施形態の縫製データ作成方法によれば、移動パターン1Cの縫製データを作成する際に、従来より労力および時間を短くすることのできる使い勝手に優れたものとなる。
また、本実施形態の縫製データ作成方法によれば、第2の縫いパターン9の入力は、第1の縫いパターン1上の任意の位置をその一端位置として指定入力し、一端位置から所望の移動先の位置を他端として指定入力することで第2の縫いパターン9を入力することができるので、所望する位置での移動量をもって、第1の縫いパターン1上の分割位置CP以降の末尾パターン8、すなわち、縫いパターン上の任意の位置以降のパターンを移動させることが容易にできる。
さらにまた、本実施形態の縫製データ作成方法によれば、第2の縫いパターン9を空送りパターンあるいは実縫いパターンとすることができるので、分割位置CPを第1の縫いパターン1の任意の位置に設けることが確実にできる。
さらに、本実施形態の縫製データ作成装置11によれば、表示手段14aと、分割位置指定手段15b、15c、15eと、入力手段15a、15b、15c、15eと、移動パターン演算表示手段22aとを有しているので、本発明の縫製データ作成方法、すなわち、第1の縫いパターン1上の任意の位置を分割位置CPとして指定するとともに第2の縫いパターン9を入力すると、分割位置CPに第2の縫いパターン9の一端を接続して第1の縫いパターン1の先頭から分割位置CPまでの縫いパターン(先頭パターン7)に第2の縫いパターン9を連結するとともに、この接続した第2の縫いパターン9の他端に分割位置CPの直後の第1の縫いパターン部分を接続して第2の縫いパターン9に第1の縫いパターン1の分割位置CPから後部(末尾パターン8)を連結して、分割位置CPの直後の縫いパターン部分(末尾パターン8)を移動先位置に移動する縫製データ作成方法を簡便な構成で容易に実施することができる。
また、本実施形態の縫製データ作成装置11によれば、第2の縫いパターン9を設定する入力手段は、第1の縫いパターン1上の任意の位置をその一端位置として指定入力し、一端位置から所望の移動先の位置を他端として指定入力することで第2の縫いパターン9を設定することができるので、所望する位置での移動量をもって、第1の縫いパターン1上の分割位置CP以降の末尾パターン8、すなわち、縫いパターン上の任意の位置以降のパターンを移動させることが容易にできる。
さらにまた、本実施形態の縫製データ作成装置11によれば、第2の縫いパターン9が空送りパターンであることを指定する空送り指定手段15gと、第2の縫いパターン9が実縫いパターンであることを指定する実縫い指定手段15hとが設けられているので、第2の縫いパターン9を空送りパターンあるいは実縫いパターンとすることができる。その結果、分割位置CPを第1の縫いパターン1の任意の位置に設けることが確実にできる。
したがって、本実施形態の縫製データ作成方法および縫製データ作成装置11によれば、縫いパターン1のうちの任意の位置から後の部分のパターン(末尾パターン8)を容易かつ確実に移動させることができるので、編集機能や使い勝手などの向上による高性能化を図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
なお、本発明に係る縫製データ作成装置および縫製データ作成方法に用いられる縫製データのデータ構造の一例について図11に示す。この図11において示す縫製データの構造は、一時に入力した所定の形状に対する塊を要素としてとらえ、各要素のデータは、折れ線縫い、スプライン縫い、点縫い、円弧縫い、円縫い、空送りなどの種類に対する情報と、それぞれの針落ち位置への相対移動量、機械制御命令の種類とパラメータ値、つぎの要素のアドレス情報などにより形成されている。この図11中における移動量とは、1針毎の押さえ31の移動量(ΔX、ΔY:移動方向を含む)である。
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明に係る縫製データ作成装置の実施形態の要部をミシンの駆動系の要部とともに示すブロック図 本発明に係る縫製データ作成方法の実施形態の要部を示すフローチャート 本発明に係る縫製データ作成方法の実施形態における移動に供する第1の縫いパターンの一例を示す模式図 本発明に係る縫製データ作成方法の実施形態における第1の縫いパターン上に分割位置が指定された状態を示す模式図 本発明に係る縫製データ装置の実施形態における第2の縫いパターン9の先頭の位置を指定する際に用いる操作部の第2の縫いパターン作成用第1画面を示す模式図 本発明に係る縫製データ作成方法の実施形態における図4に続く第1の縫いパターン上に第2の縫いパターンの先頭の位置が指定された状態を示す模式図 本発明に係る縫製データ装置の実施形態における第2の縫いパターンの末尾の位置を指定する際に用いる操作部の第2の縫いパターン作成用第2画面を示す模式図 本発明に係る縫製データ作成方法の実施形態における図6に続く第2の縫いパターンの末尾の位置が指定されて第2の縫いパターンが作成された状態を示す模式図 発明に係る縫製データ作成方法の実施形態における図7に続く移動パターンが作成された状態を示す模式図 本発明に係る縫製データ作成方法におけるパターン移動の概念を説明する説明図 本発明に係る縫製データ作成装置および縫製データ作成方法に用いられる縫製データのデータ構造の一例を示す説明図 従来のパターン移動を説明する説明図であり、(a)は移動に供する第1の縫いパターン、(b)は従来の第1の方法によるパターン移動、(c)は従来の第1の方法によるパターン移動
符号の説明
1 第1の縫いパターン
1C 移動パターン
2 空送りパターン
3 実縫いパターン
7 先頭パターン
8 末尾パターン
9 第2の縫いパターン
11 縫製データ作成装置
12 タッチパネル
13 制御手段
14 表示部
14a パターン表示部
15 操作部
15a 移動ボタン
15b 送り前進ボタン
15c 送り後退ボタン
15d パターン移動ボタン
15e 決定ボタン
15f 挿入パターン作成ボタン
15g 空送りボタン
15h 実縫いボタン
21 MPU
22 メモリ
22a パターン移動部
22b データ演算部
22c データ記憶部
31 押さえ
32 送り機構
33 駆動モータ
34 押さえ駆動系
HP 初期位置(X−Y座標の原点)
CP 分割位置
SS (第1の縫いパターンの)縫い始め位置
SE (第1の縫いパターンの)縫い終わり位置
SEC (移動パターンの)縫い終わり位置

Claims (6)

  1. 縫いパターンに基づいて自動的に縫製を行うことのできるミシンの縫製データを作成する縫製データ作成方法において、
    初期位置から縫い始め位置までを空送りする空送りパターンと、縫い始め位置から縫い終わり位置に至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターンとを備える第1の縫いパターンを任意の移動先位置に移動編集してから縫製データを作成する際に、
    前記第1の縫いパターン上の任意の位置を分割位置として指定するとともに、第2の縫いパターンを入力すると、前記分割位置に前記第2の縫いパターンの一端を接続して前記第1の縫いパターンの先頭から前記分割位置までの縫いパターンに前記第2の縫いパターンを連結するとともに、この接続した前記第2の縫いパターンの他端に前記分割位置の直後の第1の縫いパターン部分を接続して前記第2の縫いパターンに前記第1の縫いパターンの前記分割位置から後部を連結することを特徴とする縫製データ作成方法。
  2. 前記第2の縫いパターンの入力は、前記第1の縫いパターン上の任意の位置をその一端位置として指定入力し、前記一端位置から所望の移動先の位置を他端として指定入力することで前記第2の縫いパターンを入力することを特徴とする請求項1に記載の縫製データ作成方法。
  3. 前記第2の縫いパターンが、空送りパターンあるいは実縫いパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載の縫製データ作成方法。
  4. 縫いパターンに基づいて自動的に縫製を行うことのできるミシンの縫製データを作成する縫製データ作成装置において、
    初期位置から縫い始め位置までを空送りする空送りパターンと、縫い始め位置から縫い終わり位置に至るまでの複数の針落ち位置を表す実縫いパターンとを備える第1の縫いパターンを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された第1の縫いパターン上の任意の位置を分割位置として指定する分割位置指定手段と、
    第2の縫いパターンを設定する入力手段と、
    前記分割位置指定手段により指定された前記第1の縫いパターンの分割位置に前記第2の縫いパターンの一端を接続して前記第1の縫いパターンの先頭から前記分割位置までの縫いパターンに前記第2の縫いパターンを連結するとともに、この接続した前記第2の縫いパターンの他端に前記分割位置の直後の第1の縫いパターン部分を接続して前記第2の縫いパターンに前記第1の縫いパターンの前記分割位置から後部を連結するように演算表示する移動パターン演算表示手段とを有していることを特徴とする縫製データ作成装置。
  5. 前記第2の縫いパターンを設定する入力手段は、前記第1の縫いパターン上の任意の位置をその一端位置として指定入力し、前記一端位置から所望の移動先の位置を他端として指定入力することで前記第2の縫いパターンを設定することを特徴とする請求項4に記載の縫製データ作成装置。
  6. 前記第2の縫いパターンが空送りパターンであることを指定する空送り指定手段と、前記第2の縫いパターンが実縫いパターンであることを指定する実縫い指定手段とが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の縫製データ作成装置。
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