JP4818612B2 - 使い捨てマスク - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨てマスクに関し、特に、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果を有する使い捨てマスクに関する。
近年、アレルギー性鼻炎や気管支喘息等のアレルギー性疾患を抱える人の数は増加の一途を辿っている。これらのアレルギー性疾患を引き起こす原因となるものがアレルゲンであり、現在確認されているものだけでその数は約200種類にも及ぶ。花粉、ダニの死骸、ホルムアルデヒド等はその代表例であり、これらのアレルゲンが何らかの形で体内に入ることにより、種々のアレルギー症状が誘発される。
また、これらのアレルギー性疾患と同様に、人々の健康を脅かすものがインフルエンザウイルス等に代表されるウイルスである。ウイルスは、核酸成分としてDNA又はRNAを備え、生細胞に寄生して増殖する構造体であり、空気感染あるいは飛沫感染するため、特に空気が乾燥した冬場等に人々の間で流行する。
これらのアレルギー性疾患やウイルス感染の予防策として、最も簡便且つ有効であるのが使い捨てマスクの着用である。しかしながら、使い捨てマスクは、アレルゲンやウイルスを物理的に捕捉するのみであり、活性なアレルゲンやウイルスはマスク内に残存したままである。このため、何らかの衝撃によって、大量の活性なアレルゲンやウイルスが体内に入るおそれがあり、特にマスクを取り外す際にその危険性は高い。
これに関して、マスクに捕捉されたアレルゲンを低減化する物質を有する繊維からなるマスク、及び、マスク用アレルゲン低減化シートに関する発明が開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1に開示された発明によれば、従来のマスクに比して良好なアレルゲン低減化効果を発揮するマスクを提供することができる。
また、茶の抽出成分を添着したエレクトレットフィルタからなる抗ウイルスマスクに関する発明が開示されている(特許文献2参照)。この特許文献2に開示された発明によれば、従来のマスクに比して良好なウイルス低減化効果を発揮するマスクを提供することができる。
ところで、従来の使い捨てマスクは、着用して耳掛け部が緊張状態になると、耳に痛みを感じることがあるばかりでなく、口許覆い部が左右に引張られて口許や鼻孔に密着するため、息苦しさを感じることがある。特に女性にとっては、マスクを着用すると口紅がマスクに付着してしまうため、マスクの着用に対して不快感を持つ人も少なくない。特許文献1及び特許文献2に開示されたマスクもその例外ではない。
このような不快感を解消した使い捨てマスクとして、口許を覆う口許覆い部と口許との間に隙間が十分に確保できるように口許覆い部が膨出した形状の、いわゆる立体型の使い捨てマスクが挙げられる。この立体型の使い捨てマスクは、保湿性に優れているうえ、口許覆い部が口許や鼻孔に密着することがないため、息苦しさ等の不快感をほとんど感じることもなく、着用者にとっては使い勝手が非常に良い。
しかしながら、この立体型の使い捨てマスクの口許覆い部は、膨出した形状となるようにシート状の材料を溶着して形成されるものであるため、口許覆い部を製造する際に高温下に曝される。耳掛け部を口許覆い部に溶着して製造されるタイプのマスクでは、高温下に曝される機会はさらに増える。具体的には、およそ150℃以上の熱がマスクに加わることになる。
このため、一般的に熱に弱いアレルゲン不活性化剤やウイルス不活性化剤を、溶着工程を経て製造されるいわゆる立体型の使い捨てマスクに添加しても、その効果を十分に発揮することができない。従って、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果を有し、且つ、着用者が息苦しさ等の不快感をほとんど感じることのない使い捨てマスクは、これまでのところ開発されてはおらず、このようなマスクを提供することは、人々の健康の増進に非常に有益である。
特開2003−79756号公報 特開2002−136615号公報
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果を有し、且つ、着用者が息苦しさ等の不快感をほとんど感じることのない使い捨てマスクを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、アレルゲン不活性化剤及び/又はウイルス不活性化剤を包接したシクロデキストリンを添加したシート状の材料を溶着して口許覆い部を形成することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 着用時において少なくとも着用者の口許を覆う口許覆い部と、当該口許覆い部の両側から延びて両耳に掛けられる一対の耳掛け部と、を備える使い捨てマスクであって、前記耳掛け部は、前記口許覆い部の伸縮性よりも高い伸縮性を有し、前記口許覆い部は、通気性を有するシート状の材料が溶着されて形成され、前記通気性を有するシート状の材料には、アレルゲン不活性化剤及び/又はウイルス不活性化剤を包接したシクロデキストリンが添加されている使い捨てマスク。
(1)の使い捨てマスクの口許覆い部は、通気性を有するシート状の材料を溶着して形成されたものである。通気性を有するシート状の材料は複数用いてもよく、例えば、二つの通気性を有するシート状の材料同士を溶着したものであってもよい。また、耳掛け部は、口許覆い部の伸縮性よりも高い伸縮性を有しており、口許覆い部が変形し難い構造となっている。このため、口許覆い部が口許や鼻孔に密着することがなく、息苦しさ等の不快感をほとんど感じることもない。口許覆い部と着用者の口許との間に隙間が十分に確保できるように、口許覆い部が膨出して形成されたタイプのマスクでは、より不快感を感じることがない。そして、本発明に係る使い捨てマスクは、アレルゲン不活性化剤及び/又はウイルス不活性化剤を包接したシクロデキストリン(以下、包接状態のシクロデキストリンともいう)を添加したシート状の材料を溶着して口許覆い部を形成することを特徴とする。即ち、アレルゲン不活性化剤やウイルス不活性化剤をシクロデキストリンに包接させることにより、マスクを溶着する際に高温下に曝されたとしても、これらの不活性化剤が変性してしまったり揮散してしまうことがない。このため、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果を十分に発揮でき、着用者が不快感を感じることのない使い捨てマスクを提供できる。
(2) 前記耳掛け部は、耳掛け用の開口を有するシート状の材料が前記口許覆い部の両側に溶着されて形成される(1)記載の使い捨てマスク。
(2)の使い捨てマスクの耳掛け部は、耳掛け用の開口を有するシート状の材料を口許覆い部の両側に溶着して形成されたものである。口許覆い部の伸縮性よりも高い伸縮性を有するシート状の材料を用いて耳掛け部を形成することにより、より口許覆い部が変形し難い構造となる。このため、外部から何らかの衝撃が加わった場合であっても、口許覆い部が口許や鼻孔に密着することがなく、着用者が息苦しさ等の不快感をほとんど感じることがない。マスクを製造する際に耳掛け部を口許覆い部に溶着する工程がさらに加わることになるが、アレルゲン不活性化剤やウイルス不活性化剤はシクロデキストリンに包接されているため、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果を十分に発揮できるマスクを提供することができる。
(3) 前記アレルゲン不活性化剤は、オリーブ抽出物、塩化カルシウム、及び、塩化ランタンよりなる群から選択される少なくとも一つである(1)又は(2)記載の使い捨てマスク。
(3)の使い捨てマスクで用いられるアレルゲン不活性化剤は、アレルゲンを不活性化させてアレルギー症状を効果的に抑制できるものである。具体的には、オリーブ抽出物、塩化カルシウム、及び、塩化ランタンよりなる群から選択される少なくとも一つが用いられる。これらのアレルゲン不活性化剤をシクロデキストリンに包接させてマスク中に添加することにより、より効果的にアレルゲンを不活性化する使い捨てマスクを提供することができる。
(4) 前記ウイルス不活性化剤は、ヨウ素及び/又はカテキンである(1)から(3)いずれか記載の使い捨てマスク。
(4)の使い捨てマスクで用いられるウイルス不活性化剤は、ウイルスを不活性化させてウイルス感染を効果的に抑制できるものである。具体的には、ヨウ素やカテキンが用いられる。これらのウイルス不活性化剤をシクロデキストリンに包接させてマスク中に添加することにより、より効果的にウイルスを不活性化する使い捨てマスクを提供することができる。
(5) 前記通気性を有するシート状の材料には、包接化合物を形成していないシクロデキストリンがさらに添加されている(1)から(4)いずれか記載の使い捨てマスク。
(5)の使い捨てマスクの口許覆い部の形成に用いられるシート状の材料は、包接化合物を形成していないシクロデキストリンがさらに添加されたものである。本発明でいう「包接化合物を形成していないシクロデキストリン」とは、アレルゲン不活性化剤やウイルス不活性化剤の包接化合物に限らず、いずれの物質とも包接化合物を形成していない、いわゆる空状態のシクロデキストリンを意味する。この包接化合物を形成していないシクロデキストリン(以下、空状態のシクロデキストリンともいう)が存在する場合には、包接状態から脱した不活性化剤が近傍の空状態のシクロデキストリンに再包接されるため、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果をより長く維持することができる。さらには、臭い成分が空状態のシクロデキストリンに包接されるので、消臭効果も期待できる。
(6) 前記包接化合物を形成していないシクロデキストリンの含有量は、前記アレルゲン不活性化剤及び/又はウイルス不活性化剤を包接したシクロデキストリンの含有量よりも多い(5)記載の使い捨てマスク。
(6)の使い捨てマスクでは、包接状態のシクロデキストリンよりも多量の空状態のシクロデキストリンが添加されている。この(6)の使い捨てマスクによれば、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果をより長く維持することができるうえ、より優れた消臭効果が期待できる。
本発明によれば、抗アレルゲン効果及び/又は抗ウイルス効果を有し、且つ、着用者が息苦しさ等の不快感をほとんど感じることのない使い捨てマスクを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
[全体構成]
本発明の第一実施形態に係る使い捨てマスク10を図1に示す。使い捨てマスク10は、着用者の少なくとも口許を覆う口許覆い部12と、口許覆い部12の両側から延びて両耳に掛けられる一対の耳掛け部13とからなる。使い捨てマスク10は、口許覆い部12の略中央に位置する第一溶着線14を中心線として左右対称であり、口許覆い部12は、第一溶着線14において互いに接合した一対のシート状の材料からなる。耳掛け部13は、口許覆い部12の後端にある第二溶着線16において口許覆い部12に接合した左右一対のシート状の材料からなり、耳に掛けるための開口18を有する。口許覆い部12は、着用者の口許や鼻孔に密着することがないように膨出している。
[口許覆い部12]
口許覆い部12を構成するシート状の材料は、通気性を有しており、耳掛け部13を構成するシート状の材料よりも伸縮性が低い。口許覆い部12は、着用者の呼吸によって膨らんだり、凹んだりすることがないように、JIS−L−1096に規定する剛軟性A法に準拠した剛軟度が40mm以下になるように構成されている。具体的には、熱可塑性合成繊維からなるメルトボンド不織布やスパンボンド不織布等の不織布、織布、プラスチック製ネット、天然繊維からなる織布又はそれらの積層品等が用いられる。また、口許覆い部12を構成するシート状の材料には、アレルゲン不活性化剤を包接したシクロデキストリン、及び、ウイルス不活性化剤を包接したシクロデキストリンに加えて、これらの不活性化剤を包接していないシクロデキストリンが添加されている。
〔アレルゲン不活性化剤〕
本発明で用いられる「アレルゲン不活性化剤」は、アレルギーの原因となるアレルゲンの活性を低減化してアレルギー症状を抑制するものであり、種々の「アレルゲン不活性化剤」を用いることができる。具体的には、オリーブ抽出物、塩化カルシウム、塩化ランタン等が用いられる。なお、本発明における「オリーブ抽出物」とは、植物オリーブの葉や果実を、水又は有機溶媒で抽出したものである。
〔ウイルス不活性化剤〕
本発明で用いられる「ウイルス不活性化剤」は、ウイルスの活性を低減化してウイルス感染を抑制するものであり、種々の「ウイルス不活性化剤」を用いることができる。具体的には、ヨウ素、カテキン等が用いられる。
〔シクロデキストリン〕
本発明で用いられる「シクロデキストリン」とは、デンプン類に微生物酵素を作用させて得られる環状オリゴ糖である。シクロデキストリンは、空洞に種々のゲストを取り込み、包接化合物を形成するという重要な特性を有する。この包接化合物の形成には、ゲストとホストのvan der Waals力並びにゲストとシクロデキストリンのヒドロキシル基との水素結合が機能していると考えられている。このようなシクロデキストリンの特性は、水の存在によってより発現されるため、マスクへの使用は好ましいと言える。
シクロデキストリン1分子中に含まれるグルコース基の数が6個のものはα−シクロデキストリン、7個のものはβ−シクロデキストリン、8個のものはγ−シクロデキストリンと呼ばれている。いずれのシクロデキストリンも優れた消臭効果を有するが、特に、グルコース基を8個有するγ−シクロデキストリンは、包接力が強いため口臭の消臭効果に優れる。本発明では、包接するアレルゲン不活性化剤、ウイルス不活性化剤との相性によって、いずれかのシクロデキストリンが適宜選択される。例えば、ウイルス不活性化剤のヨウ素の包接には、β−シクロデキストリンが好ましく用いられる。ヨウ素の包接にγ−シクロデキストリンを用いた場合には、包接力が強すぎてヨウ素が包接状態から脱することができないため、好ましくない。なお、これらのシクロデキストリンは、単独使用に限られず、併用することもできる。
また、包接状態のシクロデキストリンと空状態のシクロデキストリンとを併用する場合には、これらのシクロデキストリン同士は、異なるタイプのものであることが好ましい。これは、同じタイプのシクロデキストリンを用いた場合には、包接状態から脱した不活性化剤が再包接されても、再び包接状態を脱してしまう可能性が高いためである。例えば、ウイルス不活性化剤のヨウ素を包接したβ−シクロデキストリンを用いる場合には、空状態のシクロデキストリンとしてα−シクロデキストリンを用いることにより、抗ウイルス効果を効果的に発現し、維持することができる。さらには、空状態のγ−シクロデキストリンを併用することにより、口臭の消臭効果を発揮することもできる。具体的には、ウイルス不活性化剤のヨウ素を包接したβ−シクロデキストリン1重量部に対して、空状態のα−シクロデキストリン及び空状態のγ−シクロデキストリンを併せて1重量部以上、併用することにより、抗ウイルス効果及び消臭効果を効果的に発現し、維持することができる。
なお、包接状態のシクロデキストリンは、アレルゲン不活性化剤やウイルス不活性化剤に、空状態のシクロデキストリンを添加して混合することにより得ることができる。包接状態のシクロデキストリンと空状態のシクロデキストリンとの判別は、例えば、X線を用いた元素分析等により確認することができる。
また、シクロデキストリンはメチル化することによって、エタノールやIPA(イソプロピルアルコール)等のアルコール系溶媒に溶解することができ、このようなシクロデキストリンを用いた場合には、不織布へのプリントが可能となる。但し、この場合には樹脂を混入する必要があるため、樹脂がシクロデキストリンを被覆したり、不織布の目を潰すおそれがある点に留意する必要がある。
[耳掛け部13]
耳掛け部13を構成するシート状の材料は、通気性を有していることが好ましく、口許覆い部12を構成するシート状の材料よりも伸縮性が高い。具体的には、熱捲縮性の複合繊維からなるウエブを熱処理することによって得られる伸縮性不織布等が用いられる。なお、耳掛け部13は、シート状の材料の他、紐状の材料を用いることもできる。
[製造方法]
先ず、口許覆い部12を構成するシート状の材料を、アレルゲン不活性化剤やウイルス不活性化剤、及び、シクロデキストリンを添加した混合水溶液中に浸漬する。この浸漬により、包接状態のシクロデキストリン及び空状態のシクロデキストリンが、シート状の材料全体に均一に配置される。浸漬の際には、混合水溶液の液温は室温であることが好ましく、不織布の流れ速度はおよそ30m/minであることが好ましい。また、シクロデキストリンの定着剤として、クエン酸、ポリカルボン酸、シュウ酸、グリオキザール、ジアルキルカーボネイト等を用いることができる。これらのうち、安全性の観点からクエン酸が好ましく用いられる。クエン酸の添加量は、例えばウイルス不活性化剤としてヨウ素を包接したシクロデキストリンの場合、ヨウ素に対して重量比で5倍以上であることが好ましい。次いで、浸漬後のシート状の材料を溶着して口許覆い部12を形成する。口許覆い部12は、膨出するように形成され、最後に、耳掛け部13を構成する開口を有するシート状の材料を口許覆い部12の両側に溶着することにより、使い捨てマスク10が得られる。
<変形例>
本発明の第一実施形態に係る使い捨てマスク10の変形例として、口許覆い部が、一枚の熱可塑性シート材料を二つに折曲げて熱プレスすることにより形成された使い捨てマスクが挙げられる。口許覆い部の形成方法が相違する以外は、使い捨てマスク10と同様である。この変形例に係る使い捨てマスクでは、一枚のシート状の材料を熱プレスして第一溶着線を形成することにより、膨出した口許覆い部が形成されている。
本発明に係る使い捨てマスク10の斜視図である。
符号の説明
10 使い捨てマスク
12 口許覆い部
13 耳掛け部
14 第一溶着線
16 第二溶着線
18 開口

Claims (5)

  1. 着用時において少なくとも着用者の口許を覆う口許覆い部と、当該口許覆い部の両側から延びて両耳に掛けられる一対の耳掛け部と、を備える使い捨てマスクであって、
    前記耳掛け部は、前記口許覆い部の伸縮性よりも高い伸縮性を有し、
    前記口許覆い部は、通気性を有するシート状の材料が溶着されて前記口許覆い部の略中央部が膨出するように形成され、
    前記シート状の材料を溶着する温度は150度以上であり、
    前記シート状の材料には、アレルゲン不活性化剤及び/又はウイルス不活性化剤を包接した包接状態のシクロデキストリンが浸漬して添加され
    前記シート状の材料には、前記包接状態のシクロデキストリンとは異なるグルコース基の数を有し、包接化合物を形成していないシクロデキストリンがさらに添加されている使い捨てマスク。
  2. 前記耳掛け部は、耳掛け用の開口を有するシート状の材料が前記口許覆い部の両側に溶着されて形成される請求項1記載の使い捨てマスク。
  3. 前記アレルゲン不活性化剤は、オリーブ抽出物、塩化カルシウム、及び、塩化ランタンよりなる群から選択される少なくとも一つである請求項1又は2記載の使い捨てマスク。
  4. 前記ウイルス不活性化剤は、ヨウ素及び/又はカテキンである請求項1から3いずれか記載の使い捨てマスク。
  5. 前記包接化合物を形成していないシクロデキストリンの含有量は、前記アレルゲン不活性化剤及び/又はウイルス不活性化剤を包接したシクロデキストリンの含有量よりも多い請求項記載の使い捨てマスク。
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