JPH1033701A - 抗菌性マスク - Google Patents
抗菌性マスクInfo
- Publication number
- JPH1033701A JPH1033701A JP8200317A JP20031796A JPH1033701A JP H1033701 A JPH1033701 A JP H1033701A JP 8200317 A JP8200317 A JP 8200317A JP 20031796 A JP20031796 A JP 20031796A JP H1033701 A JPH1033701 A JP H1033701A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial
- hiba oil
- cyclodextrin
- antibacterial agent
- mask
- Prior art date
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- Pending
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- Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】衛生マスクは、塵、花粉や病菌等が呼吸に伴っ
て体内に入るのを防止することを目的としているが、長
時間又は繰り返し使用することは、付着した菌がその間
に増殖して、かえって不衛生となる場合が多く、このこ
とを防止することのできる抗菌性マスクを提供するもの
である。 【解決手段】本発明の抗菌性マスク（図１）はヒバ油と
サイクロデキストリンの混合物から成る抗菌剤を有する
抗菌樹脂剤層１１を不織布または紙等の基材１０の少な
くとも片面に設け、綿ガーゼ素材１２を該基材の少なく
とも片面に配したものである。
て体内に入るのを防止することを目的としているが、長
時間又は繰り返し使用することは、付着した菌がその間
に増殖して、かえって不衛生となる場合が多く、このこ
とを防止することのできる抗菌性マスクを提供するもの
である。 【解決手段】本発明の抗菌性マスク（図１）はヒバ油と
サイクロデキストリンの混合物から成る抗菌剤を有する
抗菌樹脂剤層１１を不織布または紙等の基材１０の少な
くとも片面に設け、綿ガーゼ素材１２を該基材の少なく
とも片面に配したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼻及び口の部分に
当てるマスクに関するものである。
当てるマスクに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、衛生マスクは、塵、花粉や病菌等
が呼吸に伴って体内に入るのを防止することを目的とし
ているが、長時間又は繰り返し使用することは、付着し
た菌がその間に増殖して、かえって不衛生となる場合が
多い。
が呼吸に伴って体内に入るのを防止することを目的とし
ているが、長時間又は繰り返し使用することは、付着し
た菌がその間に増殖して、かえって不衛生となる場合が
多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、呼吸に伴ってマスク本体である綿等のカーゼ素材
に付着した塵、花粉や病菌等が、長時間又は繰り返し使
用される間に、増殖して、マスクをしていることが、か
えつて不衛生となることを防止することである。
術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、呼吸に伴ってマスク本体である綿等のカーゼ素材
に付着した塵、花粉や病菌等が、長時間又は繰り返し使
用される間に、増殖して、マスクをしていることが、か
えつて不衛生となることを防止することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌性マスク
は、基材の少なくとも片面に、ヒバ油とサイクロデキス
トリンの混合物から成る抗菌剤を有する抗菌性樹脂層を
設け、綿ガーゼ素材を該基材の少なくとも片面に配した
ことを特徴とするものである。また本発明の抗菌性マス
クの基材が織物、編物、不織布、紙、通気孔を有するフ
ィルムのうちの１種であることを特徴とするものであ
る。
は、基材の少なくとも片面に、ヒバ油とサイクロデキス
トリンの混合物から成る抗菌剤を有する抗菌性樹脂層を
設け、綿ガーゼ素材を該基材の少なくとも片面に配した
ことを特徴とするものである。また本発明の抗菌性マス
クの基材が織物、編物、不織布、紙、通気孔を有するフ
ィルムのうちの１種であることを特徴とするものであ
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態に基づき詳細
に説明すれば、本発明の抗菌性マスク（図１）は、基材
１０の片面又は両面に、ヒバ油とサイクロデキストリン
の混合物から成る抗菌剤を有する抗菌性樹脂層１１を、
コーティングにより設け、綿ガーゼ素材の少なくとも片
面１２に配してなるものである。
に説明すれば、本発明の抗菌性マスク（図１）は、基材
１０の片面又は両面に、ヒバ油とサイクロデキストリン
の混合物から成る抗菌剤を有する抗菌性樹脂層１１を、
コーティングにより設け、綿ガーゼ素材の少なくとも片
面１２に配してなるものである。
【０００６】本発明の基材１０としては、パルプ、綿、
レーヨン、合成繊維を使用した湿式不織布、乾式不織
布、スパンレース、スパンボンド、メルトボンド、ニー
ドルパンチ、ステッチボンド等の不織布や、ポリエステ
ル、アクリル、ナイロン、アセテート、レーヨン、ウー
ル、綿、綿混紡等の織物、編物や、和紙、洋紙そして、
通気孔を有するポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレンービニルアルコール共重合体、エチレ
ンー酢酸ビニル共重合体等のフイルムなどを用いること
ができる。
レーヨン、合成繊維を使用した湿式不織布、乾式不織
布、スパンレース、スパンボンド、メルトボンド、ニー
ドルパンチ、ステッチボンド等の不織布や、ポリエステ
ル、アクリル、ナイロン、アセテート、レーヨン、ウー
ル、綿、綿混紡等の織物、編物や、和紙、洋紙そして、
通気孔を有するポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレンービニルアルコール共重合体、エチレ
ンー酢酸ビニル共重合体等のフイルムなどを用いること
ができる。
【０００７】また、本発明に用いられる抗菌剤は、上述
の如くヒバ油とサイクロデキストリン類との混合物、樹
脂、溶剤から成るが、本発明に使用するヒバ油は、ヒバ
（ヒノキ科）の材の精油であり、抗菌作用を有する。ヒ
バ油は、たとへばヒバの幹部のおがくずを水蒸気蒸留し
てえられる。このヒバ油の主成分はセスキテルペン炭化
水素の一つである中性油成分のツヨプセン（Ｃ15Ｈ24）
であり、森林浴効果いわゆるストレス緩和作用があると
される香り成分でもある。また、少量ではあるが、α−
ツヤプリシンおよびγ−ツヤプリシン（３−および５−
イソプロピルトロポロン）や、β−ツヤプリシン（４−
イソプロピルトロポロン、すなわちヒノキチオール）
や、そして、β−ドラブリン、カルバクロール、ロジン
酸などの抗菌、抗カビ活性が高い酸性油等も含まれてい
る。また、ヒノキチオール（β−ツヤプリシン）はすで
に医療、鮮度保持などの用途に商品化されているが、ヒ
バ油中の上記の他の多くの成分による相乗効果からヒバ
油として使用した場合に、サルモネラ菌、黒コウジカビ
などに対してはヒノキチオールにはない効果を示すこと
も確認されている。また、ヒバ油は、主に青森県地方に
産することから「青森ヒバ油」とも称される。
の如くヒバ油とサイクロデキストリン類との混合物、樹
脂、溶剤から成るが、本発明に使用するヒバ油は、ヒバ
（ヒノキ科）の材の精油であり、抗菌作用を有する。ヒ
バ油は、たとへばヒバの幹部のおがくずを水蒸気蒸留し
てえられる。このヒバ油の主成分はセスキテルペン炭化
水素の一つである中性油成分のツヨプセン（Ｃ15Ｈ24）
であり、森林浴効果いわゆるストレス緩和作用があると
される香り成分でもある。また、少量ではあるが、α−
ツヤプリシンおよびγ−ツヤプリシン（３−および５−
イソプロピルトロポロン）や、β−ツヤプリシン（４−
イソプロピルトロポロン、すなわちヒノキチオール）
や、そして、β−ドラブリン、カルバクロール、ロジン
酸などの抗菌、抗カビ活性が高い酸性油等も含まれてい
る。また、ヒノキチオール（β−ツヤプリシン）はすで
に医療、鮮度保持などの用途に商品化されているが、ヒ
バ油中の上記の他の多くの成分による相乗効果からヒバ
油として使用した場合に、サルモネラ菌、黒コウジカビ
などに対してはヒノキチオールにはない効果を示すこと
も確認されている。また、ヒバ油は、主に青森県地方に
産することから「青森ヒバ油」とも称される。
【０００８】また、前記本発明に使用する上記のサイク
ロデキストリン類は、グルコースが６単位以上がα−
１、４結合した環状オリゴ糖であり、具体例としては例
えば、マルトシルα−サイクロデキストリン、マルトシ
ルβ−サイクロデキストリン、ジマルトシルα−サイク
ロデキストリン、ジマルトシルβ−サイクロデキストリ
ン、α−サイクロデキストリンなどが例示されるが、本
発明においては、これらのサイクロデキストリンの１種
類のものを単独で用いてもよいし、複数の種類のものを
用いてもよい。
ロデキストリン類は、グルコースが６単位以上がα−
１、４結合した環状オリゴ糖であり、具体例としては例
えば、マルトシルα−サイクロデキストリン、マルトシ
ルβ−サイクロデキストリン、ジマルトシルα−サイク
ロデキストリン、ジマルトシルβ−サイクロデキストリ
ン、α−サイクロデキストリンなどが例示されるが、本
発明においては、これらのサイクロデキストリンの１種
類のものを単独で用いてもよいし、複数の種類のものを
用いてもよい。
【０００９】また、本発明に用いる抗菌剤は、上述のヒ
バ油とサイクロデキストリンとの混合物であつて、ヒバ
油がサイクロデキストリンに包接され、ヒバ油単体の時
より揮発成分が大幅に徐放化されるため、抗菌作用を長
く持続することができる。
バ油とサイクロデキストリンとの混合物であつて、ヒバ
油がサイクロデキストリンに包接され、ヒバ油単体の時
より揮発成分が大幅に徐放化されるため、抗菌作用を長
く持続することができる。
【００１０】また、本発明の抗菌剤層１１を、コーティ
ングにより設けるために、上記抗菌剤に樹脂、溶剤を混
ぜ、コーティング液とし、グラビアコートなどを行う
が、該樹脂としては、シェラツク、ゼイン、メチルセル
ロース、ロジン等を用いることができる、これらは、上
記抗菌剤と同様に、人体に対して、経口投与が可能なほ
ど安全性の高いものである。
ングにより設けるために、上記抗菌剤に樹脂、溶剤を混
ぜ、コーティング液とし、グラビアコートなどを行う
が、該樹脂としては、シェラツク、ゼイン、メチルセル
ロース、ロジン等を用いることができる、これらは、上
記抗菌剤と同様に、人体に対して、経口投与が可能なほ
ど安全性の高いものである。
【００１１】
【実施例１】図１に基づき、抗菌性マスクの実施例を説
明すると、坪量２０ｇ／ｍ2 の基材１０湿式スパンレー
ス不織布（デクスターパシフィック（株）製：１０１９
１）の片面に、配合１のものを、コーターにて、固形分
７ｇ／ｍ2 塗布して、抗菌剤層１１を設けた、次に、該
抗菌剤不織布を４ｃｍ×５ｃｍに切って、綿ガーゼのマ
スク本体の中にもいれて、抗菌性マスクを得た。 配合１ ・抗菌剤 ７重量部 ・シェラツク ２８．５重量部 ・エチルアルコール ６１．５重量部 ・プロピレングリコール ３重量部 実施例１での抗菌性マスク芯材を１０回洗濯をした後の
抗菌性能について、試験を行った、試験菌としては、Ｓ
ｔａｐｈｌｏｃｏｃｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓＡＴＣＣ
６５３８Ｐ（黄色ブドウ球菌）を用い、試験法は抗菌防
臭加工効果評価試験マニュアルの２−１菌数測定法（繊
維製品衛生加工協議会）により行った処、約７０％前後
の滅菌率が得られ、優れた抗菌性が得られることが判っ
た。
明すると、坪量２０ｇ／ｍ2 の基材１０湿式スパンレー
ス不織布（デクスターパシフィック（株）製：１０１９
１）の片面に、配合１のものを、コーターにて、固形分
７ｇ／ｍ2 塗布して、抗菌剤層１１を設けた、次に、該
抗菌剤不織布を４ｃｍ×５ｃｍに切って、綿ガーゼのマ
スク本体の中にもいれて、抗菌性マスクを得た。 配合１ ・抗菌剤 ７重量部 ・シェラツク ２８．５重量部 ・エチルアルコール ６１．５重量部 ・プロピレングリコール ３重量部 実施例１での抗菌性マスク芯材を１０回洗濯をした後の
抗菌性能について、試験を行った、試験菌としては、Ｓ
ｔａｐｈｌｏｃｏｃｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓＡＴＣＣ
６５３８Ｐ（黄色ブドウ球菌）を用い、試験法は抗菌防
臭加工効果評価試験マニュアルの２−１菌数測定法（繊
維製品衛生加工協議会）により行った処、約７０％前後
の滅菌率が得られ、優れた抗菌性が得られることが判っ
た。
【００１２】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の抗
菌剤によれば、人体に対し、経口投与が可能なほど安全
性が高く、従来の抗菌剤では使用が不可能であった食品
包装材料、医療衛生材料などの用途にも使用が可能とな
った。また、本発明の抗菌剤が揮発性であるため、直に
接触しなくても優れた抗菌性を発揮できる。また、抗菌
性のあるヒバ油をサイクロデキストリンで包接している
のでヒバ油の揮発性を徐放化して、抗菌性の持続性をた
もっている、そのため、長時間の着用でも不衛生とはな
らない。また、シェラツクなどの食品添加も可能な天然
樹脂で塗布液を作成しコーテイングしてあるので、約１
０回の繰り返しの洗濯でも抗菌剤の脱落を防ぎ、高い抗
菌性能を保っている。
菌剤によれば、人体に対し、経口投与が可能なほど安全
性が高く、従来の抗菌剤では使用が不可能であった食品
包装材料、医療衛生材料などの用途にも使用が可能とな
った。また、本発明の抗菌剤が揮発性であるため、直に
接触しなくても優れた抗菌性を発揮できる。また、抗菌
性のあるヒバ油をサイクロデキストリンで包接している
のでヒバ油の揮発性を徐放化して、抗菌性の持続性をた
もっている、そのため、長時間の着用でも不衛生とはな
らない。また、シェラツクなどの食品添加も可能な天然
樹脂で塗布液を作成しコーテイングしてあるので、約１
０回の繰り返しの洗濯でも抗菌剤の脱落を防ぎ、高い抗
菌性能を保っている。
【００１３】
【図１】本発明の抗菌性マスクを断面より観た説明図で
ある。
ある。
１０…マスク用基材 １１…抗菌性樹脂層 １２…綿ガーゼ素材
Claims (2)
- 【請求項１】基材の少なくとも片面に、ヒバ油とサイク
ロデキストリンの混合物から成る抗菌剤を有する抗菌性
樹脂層を設け、綿ガーゼ素材を該基材の少なくとも片面
に配したことを特徴とする抗菌性マスク。 - 【請求項２】前記基材が織物、編物、不織布、紙、通気
孔を有するフィルムのうちの１種であることを特徴とす
る請求項１に記載の抗菌性マスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8200317A JPH1033701A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 抗菌性マスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8200317A JPH1033701A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 抗菌性マスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1033701A true JPH1033701A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16422306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8200317A Pending JPH1033701A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 抗菌性マスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1033701A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004108249A1 (en) * | 2003-06-06 | 2004-12-16 | Bolduc Leroux Inc. | Microbicidal air filter |
| CN1803227A (zh) * | 2005-01-11 | 2006-07-19 | 尤妮佳股份有限公司 | 一次性口罩 |
| KR100805772B1 (ko) | 2006-08-16 | 2008-02-21 | 김택영 | 항균탈지면과 그 제조방법 |
| US7559968B2 (en) | 2001-10-22 | 2009-07-14 | Noveko Inc. | Microbicidal air filter |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP8200317A patent/JPH1033701A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7559968B2 (en) | 2001-10-22 | 2009-07-14 | Noveko Inc. | Microbicidal air filter |
| WO2004108249A1 (en) * | 2003-06-06 | 2004-12-16 | Bolduc Leroux Inc. | Microbicidal air filter |
| EA008900B1 (ru) * | 2003-06-06 | 2007-08-31 | Больдюк Леру Инк. | Микробицидный воздушный фильтр |
| CN1803227A (zh) * | 2005-01-11 | 2006-07-19 | 尤妮佳股份有限公司 | 一次性口罩 |
| KR100805772B1 (ko) | 2006-08-16 | 2008-02-21 | 김택영 | 항균탈지면과 그 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050714 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051220 |