JP4209062B2 - シクロデキストリンを含有した吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、使い捨ておむつなどの吸収性物品に係わり、特に脱臭機能を備えた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、使い捨ておむつなどの吸収性物品は、体内から排出された尿・大便・汗・おりもの・血液・経血等の排泄物を吸収するとともに、逆戻りさせることなく吸収性物品内に前記排泄物を保持することを主な目的とする。しかし、排泄物の匂いは使用者や排泄物を吸収した吸収性物品を処理するものにとって不快なものである。また、排泄物を吸収した吸収性物品が着用された状態が続いた場合、股間等に常在する菌が排泄物中を栄養源として繁殖することから、さらに不快臭が発生する。
【0003】
このような不快臭を取り除くための先行技術として、例えば特開平5−68694号公報には、吸収体の表面又は裏面に、抗菌性シリカゲル及びアクリル樹脂を塗布又は含浸させた吸収紙を配置した吸収性物品が記載されている。これは、抗菌剤である前記抗菌性シリカゲル及びアクリル樹脂により菌増殖による不快臭の発生を防止し、前記抗菌剤が有する脱臭機能により排泄物の臭いを消臭する。また特表平10−508218号公報には、脱臭剤としてベントナイトクレーを吸収コアに混合した吸収性物品が開示されている。
【0004】
しかし、上記特開平5−68694号公報および特表平10−508218号公報に記載された吸収性物品では、排泄物を吸収したときに、シリカゲル又はベントナイトクレーなどの脱臭剤が排泄物に直接浸される。多孔質性の脱臭剤の場合、脱臭剤表面が前記排泄物で覆われると脱臭機能を充分に発揮することができない、すなわち消臭効果が低下するという問題がある。
【0005】
また、特表平8−508424号公報には、脱臭剤として12ミクロン以下の粒度を有する未複合化シクロデキストリンを含んだパンティライナーが記載されている。粒度の小さなシクロデキストリンが、周囲に存在する臭気物質を包接するため、消臭機能が発現する。しかし、使用前の状態において空気中の水分によりシクロデキストリンが空気中の化合物を包接してしまう。よって、使用時に包接することができる臭気量が少なくなってしまい、消臭機能が落ちてしまう。さらに、シクロデキストリンは粒度が規定されている微粉体であり、吸収性物品から脱落し易い。また、ポリマーをバインダーとして用いシクロデキストリンの粉体を吸収性物品に固化することも開示されているが、吸収性物品が硬くなって風合が損われてしまう。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、吸収性物品に設けられた脱臭剤の機能が使用前に低下することを防止し、使用時には消臭効果を充分に発揮し得る吸収性物品を提供することを目的としている。
【0007】
本発明の更なる目的は、脱臭剤としてシクロデキストリンを吸収性物品に固定させても、吸収性物品を構成する素材の風合いを損なうことがない吸収性物品を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸収性物品は、液透過性トップシートとバックシートと前記両シートの間に挟まれた吸収コアとを含む吸収性物品において、
前記トップシートと前記吸収コアとの間において、前記トップシートと前記吸収コアの少なくとも一方に、
沸点が40℃以上で20℃において不揮発性の液体または半固体であるエステル系有機溶剤に、シクロデキストリンを溶解させたものが塗布されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の吸収性物品では、消臭機能を持つシクロデキストリンが溶解した状態で不揮発性の溶剤によって吸収性物品に固定されている。使用前においてはシクロデキストリンが不揮発性の溶剤中に存在し、空気中の微量な水分に接することがないため、空気中の臭気物質を包接しない。また、使用時において排泄物の水分がシクロデキストリンに接すると、臭気物質を包接する。よって、シクロデキストリンが有する脱臭機能を使用前に低下することがない。また、シクロデキストリンは常温では揮発しない液体または半固体の溶剤によって吸収性物品に固定化されるので、溶剤によって素材の柔らかさや風合いを損なうことがない。
【0010】
前記シクロデキストリンは未包接であることが好ましい。
【0011】
この場合、前記エステル系有機溶剤は、クエン酸トリエチル及びフタル酸ジエチルからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物であることが好ましい。
【0012】
前記シクロデキストリンは、部分的にメチル化及び/またはアセチル化されたα―、β―及びまたはγ―シクロデキストリンである。
【0013】
前記溶剤は、さらにゼオライト、シリカゲル、活性炭、珪藻土、水溶性抗菌化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の臭気抑制剤を含有していてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は、本発明の吸収性物品の実施の形態としてパンティライナーを部分的に切り欠いた斜視図である。図2は図1のII−II線断面図である。
【0016】
図1に示すようにパンティライナー1は、皮膚に直接接触し受液側となる液透過性のトップシート2と、下着側に位置する液を遮断できるバックシート3と、前記トップシート2とバックシート3との間に設けられた吸収コア(液吸収層)4の3層構造を持つ。トップシート2とバックシート3は、吸収コア4の周囲でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されている。そして吸収コア4のトップシート2に対向する表面には、シクロデキストリンが含まれた溶剤8が水玉模様状に塗付されている。
【0017】
シクロデキストリンは基本的に環状の外側が親水性、内側が疎水性という性質を持つ。そして水分の存在により環の内側に分子を包接する。本発明で使用するシクロデキストリンは臭気物質を包接しやすいように、未包接(未複合化:環内に何も包接していない)のシクロデキストリンであることが好ましい。ただし、香料などを包接したシクロデキストリンを少量含んでいてもよい。また、シクロデキストリンは主成分がα-、β-、γ-シクロデキストリン及び/またはそれらの混合物であることが好ましい。更に好ましくは化学修飾(メチル化・アセチル化)されたα-、β-及び/またはγ-シクロデキストリンである。
【0018】
シクロデキストリンは溶剤8中に分散して溶解した状態で存在している。溶剤は、常温(20℃)で揮発しない液体または半固体のものである。シクロデキストリンは常温で揮発しない液体または半固体中に溶解した状態で存在するため、通常空気中に存在する水分はシクロデキストリンに接触することが殆ど無く、パンティライナー1の使用前にシクロデキストリンが空気中の化合物を包接することがない。また、使用時にパンティライナー1が排泄液を吸収すると、その水分が溶剤を介してシクロデキストリンと接触する。その結果、シクロデキストリンが排泄物の臭気物質を包接して消臭機能が発現する。
【0019】
また、シクロデキストリンをパンティライナー1に固定する溶剤8は液体または半固体であるため、パンティライナー1に設けられても吸収性物品を硬くして風合を損ねてしまうこともない。なお、常温で揮発する溶剤にシクロデキストリンを溶解してパンティライナーにシクロデキストリンを固定させると、パンティライナーの保管中に溶剤が揮発してしまい、シクロデキストリンが固体となって析出してしまう。結果、パンティライナーが硬くなって風合が損われてしまう。また、常温で固体となる溶剤を用いても同様である。
【0020】
溶剤8は、皮膚刺激性が低く人体に悪影響がないものが好ましく、さらに好ましくは化粧品に添加可能なものであることが好ましい。例えば沸点が40℃以上の、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレンジオールなどのジオール類や、クエン酸トリエチル、フタル酸ジエチルなどのエステル系有機溶剤であることが好ましい。
【0021】
なお、溶剤8中に含まれるシクロデキストリンの含有量は特に規定されないが、例えば1〜80質量%、好ましくは20〜60質量%である。ただし、シクロデキストリンの含有量が多くなればなるほど溶剤8の粘度が大きくなるため、製造工程において塗付しづらいものとなる。
【0022】
シクロデキストリンを含んだ溶剤8を吸収コア4に塗付するには、種々の方法を用いることができる。例えば、スロットコーター、ロールコーターを用いて塗工したり、スプレーなどを用いて塗付することができる。
【0023】
シクロデキストリンを含んだ溶剤8は、吸収コア4の全面に隙間なく設けられていてもよいが、排泄液を吸収する際に排泄液が吸収コア4へと移行しづらくなるので、溶剤8が塗付されない領域が設けられることが好ましい。例えば、図1及び図2に示すように水玉模様状(ドット状)に塗付されていることができる。また、溶剤8はストライプ状やスパイラル状に塗付されていてもよい。
【0024】
なお、シクロデキストリンを含んだ溶剤8は、吸収コア4上に塗付されているが、トップシート2の吸収コア4側に塗付されていてもよい。また、溶剤8は吸収コア4のトップシート2側の全面にわたって設けられているが、排泄液が主として吸収されるパンティライナー1のX方向及びY方向の中央部のみに設けられるものであってもよい。
【0025】
その他、溶剤8にはシクロデキストリンの他に、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、珪藻土、水溶性抗菌化合物、それらの混合物などの臭気抑制剤を含有することもできる。前記活性炭はアルカリ添着、酸性添着といった添着活性炭であってもよい。またゼオライトは、x/nM・nAlO2・ySiO2・zH2Oとして表わされる。ただし、x,yはそれぞれ整数で、Mは陽イオン、nは陽イオン上の電荷である。Mは広範囲の陽イオン、例えばNa+,K+,NH4+,アルキルアンモニウム、重金属などである。またベントナイトは天然鉱物であり、カルシウムベントナイト、ナトリウムベントナイトを指す。ただし、これらの臭気抑制剤はシクロデキストリンの消臭機能を低下させない程度に含有されることが好ましい。
【0026】
パンティライナー1を構成するトップシート2は、経血、尿、汗など液状の排泄物を透過する液透過性のシートで形成される。例えば、天然繊維及び/または合成繊維から形成されたスパンレース不織布、サーマルボンディング不織布、ポイントボンド不織布、エアースルー不織布などに開孔処理を施したもの。また、開孔処理を施した、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂シートである。
【0027】
バックシート3は液不透過性で且つ通気性であり、例えばポリオレフィン系の樹脂シートなどにより形成されている。または、バックシートとして不織布を用い、バックシートと吸収コアとの間に防水性フィルムを介在させてもよい。また、その他の吸収性物品の上に重ねられて使用される場合は透液性シートで形成されていてもよい。
【0028】
吸収コア4は、吸収性素材、例えば粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物などにより形成され、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物がティッシュなどの吸収性シートで包まれたものである。
【0029】
上記実施の形態においては吸収性物品がパンティライナーある場合について述べたが、本発明は生理用ナプキン、オープン型のおむつ、予めパンツ型に成形されたおむつ、尿取りパッド、さらには医療用や衛生用の吸収パッドなどにも適用可能である。また、使用後にトイレに流し捨てることができる水解性の吸収性物品にも適用可能である。
【0030】
これらのうち、おむつや尿取りパッド等多量の水分を吸収する吸収性物品の場合、吸収コア4中にシクロデキストリンを含む溶剤を含有させてもよい。この場合、トップシート2の表面上に溶剤8が現れることがなく、装着者の皮膚に溶剤8が付着することも無い。その他、溶剤8は吸収コア4のバックシート3側の表面や、バックシート3の吸収コア4側の表面や、吸収コア4が存在しない吸収性物品の周縁部に設けてもよい。
【0031】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0032】
本発明の吸収性物品として、パンティライナーを形成した。シクロデキストリンとして、メチル化−β−シクロデキストリン(ワッカーケミカルズ社製)を用い、溶剤(プロピレングリコール、1,3−ブチレンジオール、ジプロピレングリコールまたはクエン酸トリエチル)中に、含有量が50wt%となるように溶解・分散させた。得られたシクロデキストリンを含んだ溶剤0.04gを、図1に示すようなトップシート、バックシート及びそれらの間に挟まれる吸収コアを含むパンティライナーのトップシート上に滴下した。得られたパンティライナーについて消臭機能を以下の方法にしたがって測定した。さらに、経時変化を観察するため、パンティライナーを40℃で1、2、3または4週間保管した後のパンティライナーの消臭機能についても測定した。
【0033】
なお、比較例としてシクロデキストリンを一切添加しないパンティライナーと、溶剤の代わりに蒸留水中にシクロデキストリンを溶解させて、実施例同様にパンティライナーを用意した。比較例についても、実施例と同様にして消臭機能を測定した。
【0034】
(消臭機能測定方法)臭気物質として酢酸を用いた。10%酢酸水溶液5mlを、パンティライナーの溶剤を滴下した部分へ滴下した。その後、パンティライナーを300mlビーカーに入れ、40℃10分で加熱後、ビーカー内の空気中の残留臭気濃度(酢酸量)を検知管を用いて測定した。消臭率は以下の式から計算した。
【0035】
消臭率=((シクロデキストリンを含有しない比較例における未経時の残存臭気濃度)−(実施例の残存臭気濃度))÷(シクロデキストリンを含有しない比較例における未経時の残存臭気濃度)
結果を図3のグラフに示す。なおグラフにおいて、ライナーのみとあるのはシクロデキストリンを含有しない比較例である。CD+H20とあるのは、シクロデキストリンを蒸留水に溶解してパンティライナーに添加した比較例である。また、それぞれPGはプロピレングリコール、1,3−BGは1,3−ブチレンジオール、DPGはジプロピレングリコール、クエン酸はクエン酸トリエチルを溶剤として使用した実施例である。
【0036】
図3に示す結果より、比較例と比べて実施例は消臭機能が高い。さらに、経時後はそれが顕著に表れている。よって、ジオール系有機溶媒やエステル系有機溶媒を使用することにより、「メチル化−β−シクロデキストリン」の消臭機能を高く持続させることができる。なお、実施例のパンティライナーにおいては、シクロデキストリンを蒸留水に溶解した状態で添加した比較例と比べて表面が滑らかであり、風合に優れていた。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述した本発明の吸収性物品では、シクロデキストリンの消臭機能が吸収性物品の前に低下することなく、使用時には高い消臭機能が発現する。
【0038】
さらに、液体または半固体の溶剤によってシクロデキストリンが固定されるため、吸収性物品の風合が損われることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の実施の形態としてパンティライナーを部分的に切り欠いた斜視図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】実施例及び比較例における消臭率を示すグラフ
【符号の説明】
1 パンティライナー
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収コア
8 溶剤
Claims (7)
- 液透過性トップシートとバックシートと前記両シートの間に挟まれた吸収コアとを含む吸収性物品において、
前記トップシートと前記吸収コアとの間において、前記トップシートと前記吸収コアの少なくとも一方に、
沸点が40℃以上で20℃において不揮発性の液体または半固体であるエステル系有機溶剤に、シクロデキストリンを溶解させたものが塗布されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記シクロデキストリンは未包接である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記エステル系有機溶剤は、クエン酸トリエチル及びフタル酸ジエチルからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である請求項1または2記載の吸収性物品。
- 前記シクロデキストリンは、部分的にメチル化及び/またはアセチル化されたα―、β―及びまたはγ―シクロデキストリンである請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記溶剤は、さらにゼオライト、シリカゲル、活性炭、珪藻土、水溶性抗菌化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の臭気抑制剤を含有している請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記シクロデキストリンを溶解させた前記溶剤は、吸収コアの上面に水玉模様状に塗布されている請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記シクロデキストリンを溶解させた前記溶剤は、吸収コアの上面にストライプ状またはスパイラル状に塗布されている請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品。
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