JP4818594B2 - 有機酸生成方法、有機酸生成装置及び排水処理装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の有機酸生成方法は、分離ステップで得られた濃縮汚泥の一部を余剰汚泥として取り去るステップを含んでもよい。この有機酸生成方法によれば、上記ステップにおいて、濃縮汚泥に含まれる土砂が余剰汚泥に含まれて取り去られることにより、発酵槽に投入される土砂が少なくされるので、発酵槽のメンテナンスを少なくすることができる。
有機酸生成装置5(図2)を用いて有機酸を生成し、ラインL6から排出される酸発酵液中の1日当たりの有機酸量を測定した。このとき、ラインL2からの生汚泥の量は1日当たり0.5m3とした。生汚泥の汚泥濃度は8300から11000mg/リットルであった。濃縮槽13は直径500mm、容積0.17m3のものを用いた。発酵槽11は容積1.5m3のものを用いた。発酵槽11における発酵温度は25℃とし、発酵槽11内の混合物の酸化還元電位は−350〜−300mVであった。また、発酵槽11内に4%NaOHを添加することにより槽内のpHを5.5〜5.7に調整し、0.4kWの水中撹拌装置で撹拌しながら発酵処理を行った。返送比Qは1.0に設定した。測定は、ラインL6から排出される有機酸量が安定してから1日ごとに2週間続けて行い、最終的な測定結果は、2週間分の測定データを平均して求めた。
(比較例1a)
有機酸生成装置505(図5(a))を用いて有機酸を生成し、ラインL6から排出される酸発酵液中の1日当たりの有機酸量を測定した。このとき、L2から導入した生汚泥を、濃縮槽501で約3倍に濃縮しラインL55を通じて発酵槽503へ導入した。その他の諸条件は実施例1と同様とした。
(比較例1b)
有機酸生成装置705(図5(b))を用いて有機酸を生成し、ラインL6から排出される酸発酵液中の1日当たりの有機酸量を測定した。このとき、ラインL75を通じて返送される固体成分の量と、ラインL2を通じて導入される原料汚泥の量との比は2.0とした。その他の諸条件は実施例1と同様とした。
(結果及び評価)
実施例1、比較例1a及び比較例1bのラインL6から排出される生成物について、発酵汚泥濃度、1日当たり排出される液量、有機酸濃度、1日当たりの有機酸量を表3に示す。表3によれば、実施例1は、比較例1aに比して有機酸濃度は低いが1日当たり排出される液量が多いので、結果として1日当たりの有機酸の生成量が大きいことが判る。また、実施例1は、比較例1bに比して1日当たり排出される液量は同じであるが有機酸濃度が高いので、結果として1日当たりの有機酸の生成量が大きいことが判る。上記の通り、有機酸生成装置5(図2)及びそれを用いた上記実施形態の有機酸生成方法によれば、有機酸生成装置505(図5(a))や有機酸生成装置705(図5(b))に比して、単位時間当たりの有機酸の生成量が大きいことが示された。また、実施例1によれば、固体成分が比較的少ない生成物が得られた。
排水の温度が低温となる場合を想定し、有機酸生成装置5(図2)を用いて有機酸を生成し、ラインL6から排出される酸発酵液中の1日当たりの有機酸量を測定した。このとき、発酵槽11における発酵温度は20℃とした。その他の諸条件は実施例1と同様とした。
(比較例2a)
有機酸生成装置505(図5(a))を用いて有機酸を生成し、ラインL6から排出される酸発酵液中の1日当たりの有機酸量を測定した。このとき、発酵槽11における発酵温度は20℃とした。その他の諸条件は比較例1aと同様とした。
(比較例2b)
有機酸生成装置705(図5(b))を用いて有機酸を生成し、ラインL6から排出される酸発酵液中の1日当たりの有機酸量を測定した。このとき、発酵槽11における発酵温度は20℃とした。その他の諸条件は比較例1bと同様とした。
(結果及び評価)
実施例2、比較例2a及び比較例2bのラインL6から排出される生成物について、発酵汚泥濃度、1日当たり排出される液量、有機酸濃度、1日当たりの有機酸量を表4に示す。表4によれば、実施例1と同様に実施例2においても、比較例2a及び比較例2bに比して、1日当たりの有機酸の生成量が大きいことが判る。よって、排水の水温が低い場合においても、有機酸生成装置5(図2)及びそれを用いた上記実施形態の有機酸生成方法によれば、有機酸生成装置505(図5(a))や有機酸生成装置705(図5(b))に比して、単位時間当たりの有機酸の生成量が大きいことが示された。また、実施例1によれば、固体成分が比較的少ない生成物が得られた。
Claims (7)
- 汚泥を重力によって濃縮汚泥と液体成分とに分離する濃縮槽、及び前記濃縮汚泥を発酵させ有機酸を含む発酵汚泥を得る発酵槽を有する有機酸生成装置で、有機酸を生成する有機酸生成方法であって、
前記有機酸生成装置は、外部から前記有機酸の原料である前記汚泥の供給を受け、前記有機酸を含む酸発酵液を生成する装置であり、
前記外部からの前記汚泥を濃縮槽に導入する導入ステップと、
前記汚泥を、前記濃縮槽で、重力により沈殿した前記濃縮汚泥と上澄みの前記液体成分とに分離する分離ステップと、
前記分離ステップで得られた前記濃縮汚泥を、前記発酵槽に導入して発酵させ前記発酵汚泥を得る発酵ステップと、
前記発酵ステップで得られた前記発酵汚泥を前記発酵槽から前記濃縮槽へ返送する返送ステップと、
前記濃縮槽で得られた前記液体成分を前記酸発酵液として前記濃縮槽から排出する排出ステップと、
を備えた有機酸生成方法。 - 前記返送ステップで前記濃縮槽に返送される前記発酵汚泥と前記分離ステップで前記濃縮槽に導入される汚泥との流量比が0.3〜2.0である請求項1に記載の有機酸生成方法。
- 汚泥を濃縮汚泥と液体成分とに分離する濃縮槽、及び前記濃縮汚泥を発酵させ有機酸を含む発酵汚泥を得る発酵槽を有する有機酸生成装置で、有機酸を生成する有機酸生成方法であって、
前記有機酸生成装置は、外部から前記有機酸の原料である前記汚泥の供給を受け、前記有機酸を含む酸発酵液を生成する装置であり、
前記外部からの前記汚泥を濃縮槽に導入する導入ステップと、
前記汚泥を前記濃縮槽で前記濃縮汚泥と前記液体成分とに分離する分離ステップと、
前記分離ステップで得られた前記濃縮汚泥を、前記発酵槽に導入して発酵させ前記発酵汚泥を得る発酵ステップと、
前記発酵ステップで得られた前記発酵汚泥を前記発酵槽から前記濃縮槽へ返送する返送ステップと、
前記濃縮槽で得られた前記液体成分を前記酸発酵液として前記濃縮槽から排出する排出ステップと、
を備え、
前記返送ステップで前記濃縮槽に返送される前記発酵汚泥と前記分離ステップで前記濃縮槽に導入される汚泥との流量比が0.3〜2.0である有機酸生成方法。 - 前記分離ステップで得られた前記濃縮汚泥の一部を余剰汚泥として取り去るステップを含む請求項1〜3の何れか1項に記載の有機酸生成方法。
- 有機酸の原料として外部から供給された汚泥を発酵させ前記有機酸を含む酸発酵液を生成する有機酸生成装置であって、
前記外部からの前記汚泥を濃縮槽に導入する導入路と、
前記汚泥を重力によって沈殿させた濃縮汚泥と上澄みの液体成分とに固液分離する前記濃縮槽と、
前記濃縮槽から導入される前記濃縮汚泥を発酵させ発酵汚泥を得る発酵槽と、
前記発酵槽で得られた前記発酵汚泥を前記発酵槽から前記濃縮槽へ返送する返送路と、
前記濃縮槽で得られた前記液体成分を前記酸発酵液として前記濃縮槽から排出する排出路と、を備えた有機酸生成装置。 - 前記発酵槽内のpHを調整するpH調整手段を備えた請求項5に記載の有機酸生成装置。
- 請求項5又は6に記載の有機酸生成装置と、
当該有機酸生成装置で生成された酸発酵液を排水と共に導入し、前記排水を生物処理する生物処理装置とを備えた排水処理装置。
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