JP4816584B2 - 制振制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエンジン等の内燃機関のトルク変動を抑制するための制振制御装置の技術分野に関する。
エンジン等の内燃機関の技術分野においては、内燃機関のトルク変動(つまり、トルク振動)を抑制するために、このトルク変動に対して逆位相のトルクを電動機等から出力することにより、その振動を相殺するないしは抑制する技術(以下、このような技術を“制振制御”と称する)が知られている。例えば特許文献1に開示された技術によれば、内燃機関の出力軸に対して電動機から直接トルクを出力することができない内燃機関(例えば、内燃機関の出力軸に対して、遊星歯車機構を介して発電機と電動機とが接続されたタイプの内燃機関)について、トルク変動を相殺するないしは抑制することができる。
特開2006−67655号公報
このような技術では、トルク変動は、内燃機関の回転数とクランク角とに基づいて一意に算出されている。つまり、内燃機関の回転数が同一であれば、トルク変動も同一であるとみなして、トルク変動が算出されている。しかしながら、内燃機関の回転数、トルク及び出力が同一であっても、内燃機関の動作線の相違によって(例えば、出力ライン上で動作しているのか、或いは燃費ライン上で動作しているのか等に応じて)、内燃機関の運転条件は異なってくる。このため、内燃機関の回転数が同一であったとしても、トルク変動が異なるものになる状態が想定される。このため、上述した回転数とクランク角とに基づいてトルク変動を算出する技術では、トルク変動を好適に相殺するないしは抑制することができないという技術的な問題点を含んでいる。
他方で、上記問題点を解決するために、実際に発生しているトルク変動を測定し、該測定されたトルク変動をフィードバック制御により行うことで、トルク変動を相殺するないしは抑制する技術も考えられる。しかしながら、あくまで実際に発生しているトルク変動を測定した後にフィードバック制御を行う必要があるため、トルク変動を好適に或いは完全に相殺するないしは抑制することができないという技術的な問題点を含んでいる。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば内燃機関のトルク変動をより好適に抑制することを可能とならしめる制振制御装置を提供することを課題とする。
本発明の制振制御装置は、上記課題を解決するために、内燃機関の燃焼室内における燃焼に起因して発生する第1トルク変動及び前記燃焼室内における空気圧縮に起因して発生する第2トルク変動の少なくとも一方を予測する予測手段と、前記予測手段により予測される前記第1トルク変動及び前記第2トルク変動の少なくとも一方が相殺される又は抑制されるように、前記内燃機関に対して制振制御を行なう制御手段とを備える。
本発明の制振制御装置によれば、上述した回転数とクランク角とに基づいて算出されるトルク変動(言い換えれば、内燃機関のハード要因に起因するトルク変動であって、後述の第3トルク変動)とは別に、燃焼に起因して発生する第1トルク変動及び空気圧縮に起因して発生する第2トルク変動の少なくとも一方が予測される。その結果、予測された第1トルク変動及び第2トルク変動の少なくとも一方が相殺される又は抑制されるように制振制御が行われる。
ここで、燃焼に起因して発生する第1トルク変動及び空気圧縮に起因して発生する第2トルク変動は、内燃機関の運転条件に応じて変化するトルク変動であるため、内燃機関の動作線の相違によって内燃機関の運転条件が異なったものになったとしても、該異なる運転条件に応じて変化するトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができる。これにより、上述した回転数とクランク角とに基づいて算出されるトルク変動を相殺する又は抑制する技術と比較して、内燃機関に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
加えて、第1トルク変動及び第2トルク変動の少なくとも一方を予め予測しているため、いわゆるフィードフォワード制御により制振制御を行うことができる。このため、上述した実際に測定されるトルク変動をフィードバック制御により相殺する又は抑制する技術と比較して、内燃機関に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
更に、運転条件に応じて変化するトルク変動そのものを直接的に予測することが困難であることを鑑みて、本発明では、運転条件に応じて変化するトルク変動の要因を2つの要因(つまり、燃焼及び空気圧縮)に切り分けて、運転条件に応じて変化するトルク変動を第1トルク変動及び第2トルク変動として予測している。これにより、運転条件に応じて変化するトルク変動(つまり、第1トルク変動及び第2トルク変動)をより好適に且つ精度良く予測することができる。その結果、内燃機関に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
本発明の制振制御装置の一の態様は、前記予測手段は、点火時期、空気過剰率及び空燃比の少なくとも一つに基づいて、前記第1トルク変動を予測する。
この態様によれば、第1トルク変動を好適に且つ精度良く予測することができる。
上述の如く点火時期、空気過剰率及び空燃比の少なくとも一つに基づいて、第1トルク変動を予測する制振制御装置の態様では、前記予測手段は、前記点火時期、前記空気過剰率及び前記空燃比の少なくとも一つと前記第1トルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて、前記第1トルク変動を予測するように構成してもよい。
このように構成すれば、第1トルク変動を比較的容易に予測することができる。
本発明の制振制御装置の他の態様は、前記予測手段は、吸気管圧力及び吸気弁閉じタイミングの少なくとも一つに基づいて、前記第2トルク変動を予測する。
この態様によれば、第2トルク変動を好適に且つ精度良く予測することができる。
上述の如く吸気管圧力及び吸気弁閉じタイミングの少なくとも一つに基づいて、第2トルク変動を予測する制振制御装置の態様では、前記予測手段は、前記吸気管圧力及び前記吸気弁閉じタイミングの少なくとも一つと前記第2トルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて、前記第2トルク変動を予測するように構成してもよい。
このように構成すれば、第2トルク変動を比較的容易に予測することができる。
本発明の制振制御装置の他の態様は、前記予測手段は、前記内燃機関が備えるピストンの往復慣性力及びフリクションの少なくとも一方に起因して発生する第3トルク変動を予測し、前記制御手段は、前記第1トルク変動及び前記第2トルク変動の少なくとも一方と前記第3トルク変動との夫々を合算して得られる総合トルク変動が相殺される又は抑制されるように、前記内燃機関に対して制振制御を行なう。
この態様によれば、運転条件に応じて変化する第1トルク変動及び第2トルク変動に加えて、運転条件に応じて変化しない第3トルク変動(言い換えれば、内燃機関のハード要因に起因するトルク変動であって、上述した回転数とクランク角とに基づいて算出されるトルク変動)をも考慮した、内燃機関全体としての総合トルク変動を相殺する又は抑制することができる。これにより、内燃機関に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
上述の如く第3トルク変動を予測する制振制御装置の態様では、前記予測手段は、前記内燃機関の回転数に基づいて、前記第3トルク変動を予測するように構成してもよい。
このように構成すれば、第3トルク変動を好適に且つ精度良く予測することができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から更に明らかにされよう。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(1)基本構成
はじめに、図1を参照して、本発明の制御装置が適用されたハイブリッド車両に係る実施形態の構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態のハイブリッド車両の構成を概念的に示すブロック図である。
図1において、ハイブリッド車両10は、伝達機構11、車輪12、ECU100、エンジン200、モータジェネレータMG1(以下、適宜「MG1」と称する)、モータジェネレータMG2(以下、適宜「MG2」と称する)、動力分割機構300、インバータ400、バッテリ500及びSOCセンサ510を備える。
伝達機構11は、エンジン200及びモータジェネレータMG2から出力された動力を車輪に伝達するための伝達軸(言い換えれば、車軸)である。
車輪12は、伝達機構11を介して伝達される動力を路面に伝達する手段であり、図1においては左右一輪ずつが示されるが、実際には、前後左右に一輪ずつ備わりハイブリッド車両10全体で計4個備わっている。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、ハイブリッド車両10の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットであり、本発明に係る「制振制御装置」の一例である。
エンジン200は、本発明に係る「内燃機関」の一例たるガソリンエンジンであり、ハイブリッド車両10の主たる動力源として機能する。尚、エンジン200の詳細な構成については後述する。
モータジェネレータMG1は、バッテリ500を充電するための或いはモータジェネレータMG2に電力を供給するための発電機として、更にはエンジン200の駆動力をアシストする電動機として機能するように構成されている。
モータジェネレータMG2は、エンジン200の動力をアシストする電動機として、或いはバッテリ500を充電するための発電機として機能するように構成されている。
尚、これらモータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2は、例えば同期電動発電機として構成され、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを備える。但し、他の形式のモータジェネレータであっても構わない。
動力分割機構300は、図示せぬサンギア、プラネタリキャリア、ピニオンギア、及びリングギアを備えた遊星歯車機構である。これら各ギアのうち、内周にあるサンギアの回転軸はモータジェネレータMG1に連結されており、外周にあるリングギアの回転軸は、モータジェネレータMG2に連結されている。サンギアとリングギアの中間にあるプラネタリキャリアの回転軸はエンジン200(より具体的には、エンジン200の駆動軸)に連結されており、エンジン200の回転は、このプラネタリキャリアと更にピニオンギアとによって、サンギア及びリングギアに伝達され、エンジン200の動力が2系統に分割されるように構成されている。ハイブリッド車両10において、リングギアの回転軸は、ハイブリッド車両10における伝達機構11に連結されており、この伝達機構11を介して車輪12に駆動力が伝達される。
インバータ400は、バッテリ500から取り出した直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2に供給すると共に、モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ500に供給することが可能に構成されている。尚、インバータ400は、所謂PCU(Power Control Unit)の一部として構成されていてもよい。
バッテリ500はモータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2を力行するための電力に係る電力供給源として機能することが可能に構成された充電可能な蓄電池である。
SOCセンサ510は、バッテリ500の充電状態を表すバッテリ残量を検出することが可能に構成されたセンサである。SOCセンサ510は、ECU100と電気的に接続されており、SOCセンサ510によって検出されたバッテリ500のSOC値は、常にECU100によって把握される構成となっている。
次に、図2を参照して、エンジン200の要部構成について、その動作の一部を交えて説明する。ここに、図2は、エンジン200の模式図である。尚、図2において、図1と重複する箇所には同一の符合を付してその説明を適宜省略することとする。
エンジン200は、気筒201内において燃焼室に点火プラグ(符号省略)の一部が露出してなる点火装置202による点火動作を介して混合気を燃焼せしめると共に、係る燃焼による爆発力に応じて生じるピストン203の往復運動を、コネクティングロッド204を介してクランクシャフト205の回転運動に変換することが可能に構成されている。また、クランクシャフト205近傍には、クランクシャフト205の回転位置(即ち、クランク角)を検出するクランクポジションセンサ206が設置されている。クランクポジションセンサ206は、ECU100と電気的に接続されており、ECU100は、クランクポジションセンサ206によって検出されたクランク角に基づいて、点火装置202の点火時期等を制御することが可能に構成されている。
以下に、エンジン200の要部構成を、その動作の一部と共に説明する。
気筒201内における燃料の燃焼に際し、外部から吸入された空気は吸気管207を通過し、吸気ポート213において、インジェクタ214から噴射された燃料と混合されて前述の混合気となる。燃料は、燃料タンク215に貯留されており、低圧ポンプ217の作用により、デリバリパイプ216を介してインジェクタ214に圧送供給されている。インジェクタ214は、ECU100と電気的に接続されており、この供給される燃料を、ECU100の制御に従って吸気ポート213に噴射することが可能に構成されている。尚、燃料を噴射する噴射手段の形態は、図示するような所謂吸気ポートインジェクタの構成を採らずともよく、例えば、低圧ポンプにより圧送される燃料の圧力を更に高圧ポンプによって昇圧せしめ、高温高圧の気筒201内部へ燃料を直接噴射することが可能に構成された、所謂直噴インジェクタ等の形態を有していてもよい。
気筒201内部と吸気管207とは、吸気バルブ218の開閉によって連通状態が制御されている。気筒201内部で燃焼した混合気は排気となり吸気バルブ218の開閉に連動して開閉する排気バルブ219の開弁時に排気ポート220を介して排気管221に導かれる。
吸気管207上には、クリーナ208が配設されており、外部から吸入される空気が浄化される構成となっている。また、クリーナ208の下流側(シリンダ側)には更に、エアフローメータ209が配設されている。エアフローメータ209は、ホットワイヤー式と称される形態を有しており、吸入された空気の質量流量を直接検出することが可能に構成されている。尚、エアフローメータ209は、ECU100と電気的に接続されており、検出された吸入空気の質量流量は、ECU100によって絶えず把握される構成となっている。
吸気管207におけるエアフローメータ209の下流側には、気筒201内部へ吸入される空気に係る吸入空気量を調節するスロットルバルブ210が配設されている。このスロットルバルブ210には、スロットルポジションセンサ212が電気的に接続されており、その開度であるスロットル角を検出することが可能に構成されている。
スロットバルブモータ211は、ECU100と電気的に接続され、スロットルバルブ210を駆動することが可能に構成されたモータである。ECU100は、前述したアクセルポジションセンサ800によって検出されるアクセル開度に基づいてスロットルバルブモータ211の駆動状態を制御することが可能に構成されており、これによりスロットルバルブ210の開閉状態(即ち、スロットル角)が制御される構成となっている。
尚、スロットルバルブ210は、上述したように一種の電子制御式スロットルバルブであり、スロットル開度は、ECU100により運転者の意思(即ち、アクセル開度)とは無関係に制御され得る。
排気管221には、三元触媒223が設置されている。三元触媒223は、エンジン200から排出されるCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、及びNOx(窒素酸化物)を夫々浄化することが可能な触媒である。また、排気管221における三元触媒223の上流側には、空燃比センサ222が配設されている。空燃比センサ222は、排気ポート220を介して排出される排気ガスから、エンジン200の空燃比を検出することが可能に構成されている。空燃比センサ222は、ECU100と電気的に接続されており、検出された空燃比は、絶えずECU100によって把握される構成となっている。
また、気筒201を収容するシリンダブロックに設置されたウォータージャケットには、エンジン200を冷却するための冷却水の温度を検出するための温度センサ224が配設されている。温度センサ224は、ECU100と電気的に接続されており、検出された冷却水温は、ECU100によって絶えず把握される構成となっている。
尚、上述したエンジン200の動作条件の少なくとも一部は、後に詳述する制振制御のために、ECU100により計測されている。具体的には、点火装置202における点火時期(点火タイミング)SA、空燃比A/F、吸気管207に設置された不図示の圧力センサの出力である吸気管圧力Pm、及び吸気バルブ218が閉じられるタイミングである吸気バルブ閉じタイミングIVCは、ECU100により計測されている。また、ECU100は、クランクシャフト205の回転位置に基づいてエンジン200の回転数Nmを算出することが可能に構成されている。
(2)ハイブリッド車両10の基本動作
図1のハイブリッド車両10においては、主として発電機として機能するモータジェネレータMG1、主として電動機として機能するモータジェネレータMG2、及びエンジン200の夫々の動力配分がECU100及び動力分割機構300により制御され、走行状態が制御される。以下に、幾つかの状況に応じたハイブリッド車両10の動作について説明する。
(2−1)始動時
例えば、ハイブリッド車両10の始動時においては、バッテリ500の電気エネルギを用いてモータジェネレータMG2が電動機として駆動される。このモータジェネレータMG2の動力によってエンジン200がクランキングされエンジン200が始動する。
(2−2)発進時
発進時には、SOCセンサ510の出力信号に基づいたバッテリ500の蓄電状態に応じて2種類の態様を採り得る。例えば、通常の(即ち、SOCが良好な)発進時においては、モータジェネレータMG1によってバッテリ500を充電する必要は生じないため、エンジン200は暖機のためだけに始動し、ハイブリッド車両10は、モータジェネレータMG2の動力により発進する。一方、蓄電状態が良好ではない(即ち、SOCが低下している)場合、エンジン200の動力によりモータジェネレータMG1が発電機として機能し、バッテリ500が充電される。
(2−3)軽負荷走行時
例えば、低速走行時や緩やかな坂を下っている場合には、比較的エンジン200の効率が悪い為、インジェクタ214を介した燃料の噴射が停止されることによりエンジン200が停止され、ハイブリッド車両10は、モータジェネレータMG2による動力のみで走行する。尚、この際、SOCが低下していれば、エンジン200はモータジェネレータMG1を駆動するために始動し、モータジェネレータMG1によりバッテリ500の充電が行われる。
(2−4)通常走行時
エンジン200の燃費或いは燃焼効率が比較的良好な運転領域においては、ハイブリッド車両10は主としてエンジン200の動力によって走行する。この際、エンジン200の動力は、動力分割機構300によって2系統に分割され、一方は、直達軸、主動力軸及び伝達機構11を介して車輪12に伝達され、他方は、モータジェネレータMG1を駆動して発電に供される。更に、この発電された電力により、モータジェネレータMG2が駆動され、モータジェネレータMG2によりエンジン200の動力がアシストされる。尚、この際、SOCが低下している場合には、エンジン200の出力を上昇させて、モータジェネレータMG1により発電された電力の一部がバッテリ500へ充電される。
(2−5)制動時
減速が行われる際には、車輪12から伝達機構11を介して伝達される動力によってモータジェネレータMG2を回転させ、発電機として動作させる。これにより、車輪12の運動エネルギが電気エネルギに変換され、バッテリ500が充電される、所謂「回生」が行われる。
(3)エンジン200の基本制御
次に、エンジン200の基本的な制御動作について説明する。ECU100は、エンジン200に要求される出力であるエンジン要求出力を、一定の周期で繰り返し演算している。この際、ECU100は、不図示のアクセルポジションセンサによって検出されるアクセル開度及び不図示の車速センサによって検出される車速に基づいて、予めROMに格納されたマップから現時点におけるアクセル開度及び車速に対応した出力軸トルク(伝達機構11に出力されるべきトルク)を算出する。
更に、ECU100は、SOCセンサ510の出力信号に基づいて要求発電量を求め、要求発電量と各種の補機類(エアコンやパワーステアリング等)の要求量とを参照して出力軸トルクを補正することによって、エンジン要求出力を算出する。なお、エンジン要求出力の演算方法は公知のハイブリッド車両で実行されている通りでよく、その細部は必要に応じて種々変更されてよい。
(4)エンジン200の制振制御の第1動作例
続いて、図3から図5を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両10に特有の制御である、エンジン200の制振制御(つまり、トルク変動の抑制制御)の第1動作例について説明する。ここに、図3は、本実施形態に係るハイブリッド車両10におけるエンジン200の制振制御の第1動作例の流れを概念的に示すフローチャートであり、図4は、燃焼に起因して発生するトルク変動、往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動、及びエンジン200全体としてのトルク変動を示すグラフであり、図5は、エンジンの回転数及びトルクが同一条件である場合において、エンジン200における燃焼状態(具体的には、点火時期SA)が相違する場合のトルクを示すグラフである。
図3に示すように、初めに、ECU100の動作により、ハイブリッド車両10が備える各種センサ等の出力に基づいて、現在の運転状態を示すパラメータが取得される(ステップS101)。具体的には、上述した点火時期SA、空燃比A/F、吸気管圧力Pm、吸気バルブ閉じタイミングIVC、及び回転数Nmが、ECU100により取得される。
その後、ECU100の動作により、ステップS101において取得された現在の運転状態を示すパラメータのうち点火時期SA及び空燃比A/Fに基づいて、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動が予測される(ステップS102)。この予測動作は、点火時期SA及び空燃比A/Fとエンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて行われる。
続いて、ECU100の動作により、ステップS101において取得された現在の運転状態を示すパラメータのうち回転数Nmに基づいて、エンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクション(摩擦)に起因して発生するトルク変動が予測される(ステップS103)。つまり、ハードとしてのエンジン200に起因するトルク変動が予測される。この予測動作は、回転数Nmとエンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて行われる。
尚、往復慣性力及びフリクション(摩擦)に起因して発生するトルク変動は、燃焼に起因して発生するトルク変動とは違い、エンジン200の運転条件(具体的には、回転数Nm)に応じて変化することはない。従って、回転数Nmを用いることで、往復慣性力及びフリクション(摩擦)に起因して発生するトルク変動を好適に予測することができる。
その後、ECU100の動作により、ステップS102において予測されたトルク変動及びステップS103において予測されたトルク変動を考慮した制振ゲインが算出される(ステップS104)。尚、制振ゲインとは、制振制御を行うためのトルクを加えるモータジェネレータMG2を制御するためのパラメータである。言い換えれば、制振ゲインとは、実質的には、トルク変動を相殺する又は抑制することができるトルクをモータジェネレータMG2からエンジン200(具体的には、エンジン200の駆動軸)に対して加えるために、モータジェネレータMG2に対して入力される制御パラメータである。
その後、ECU100の制御の下に、ステップS104において算出された制振ゲインに基づいて、制振制御が行われる(ステップS105)。つまり、ステップS102において予測されたトルク変動に、ステップS103において予測されたトルク変動が加味されたエンジン200全体としてのトルク変動を相殺する又は抑制するためのトルク(具体的には、エンジン200全体としてのトルク変動と逆位相のトルク)が、モータジェネレータMG2からエンジン200(具体的には、エンジン200の駆動軸)に対して加えられる。
具体的には、図4の上部に示すエンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動に、図4の中部に示すエンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクション(摩擦)に起因して発生するトルク変動を加味された、図4の下部に示すエンジン200全体としてのトルク変動を相殺する又は抑制するためのトルク(具体的には、図4の下部に示すトルク変動と逆位相のトルク)が、モータジェネレータMG2からエンジン200に対して加えられる。
ここで、図5に示すように、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動は、エンジン200の運転条件に応じて変化する。例えば、エンジン200の回転数Nm、トルク及び出力が同一である条件の下で点火時期SAを変化させれば、図3に示すように、トルクのピーク値や該ピーク値をとるタイミング(言い換えれば、位相)が変化している。このため、仮に、上述した背景技術のように回転数Nmとクランク角とに基づいて算出されるトルク変動を相殺する又は抑制するのみでは、エンジン200の運転条件に応じて変化するトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができないため、エンジン200全体としてのトルク変動を相殺する又は抑制することができない。しかるに、本実施形態では、このように運転条件に応じて変化するトルク変動を予測しているため、エンジン200の運転条件(例えば、上述の点火時期SAや空燃比A/F等)が異なったものになったとしても、該異なる運転条件に応じて変化するトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができる。これにより、上述の背景技術における回転数Nmとクランク角とに基づいて算出されるトルク変動(言い換えれば、ステップS103において予測されるトルク変動)のみを相殺する又は抑制する技術と比較して、エンジン200に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
加えて、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予め予測しているため、いわゆるフィードフォワード制御により制振制御を行うことができる。このため、上述した実際に測定されるトルク変動をフィードバック制御により相殺する又は抑制する技術と比較して、エンジン200に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
更には、エンジン200のトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができるため、エンジン200のトルクが不必要に又は意図せず変動してしまう不都合を好適に防ぐことができる。これにより、ハイブリッドシステムの効率が最適となるように(例えば、充放電収支を合わせるように)ハイブリッド車両10を制御することができる。
尚、運転条件に応じて変動するトルク変動を相殺する又は抑制するという観点からは、上述したエンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動は必ずしも予測しなくともよい。但し、エンジン200全体としてのトルク変動をより好適に相殺する又は抑制するという観点からは、上述したように、エンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動を予測することが好ましい。
また、上述の説明では、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動とエンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動とを別々に予測している。しかしながら、点火時期SA、空燃比A/F及び回転数Nmとエンジン200全体としてのトルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて、エンジン200における燃焼並びにエンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクションの夫々を考慮したエンジン200全体としてのトルク変動を直接的に予測してもよい。
また、上述の説明では、点火時期SAと空燃比A/Fとの双方を用いて、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予測している。しかしながら、点火時期SA及び空燃比A/Fいずれか一つを用いても、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予測してもよい。この場合、点火時期SA及び空燃比A/Fのいずれか一つとエンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いることが好ましい。更に、点火時期SAと空燃比A/Fとの双方を用いて、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予測する場合であっても、点火時期SAと空燃比A/Fとの加算値や乗算値やその他の演算値を用いて、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予測してもよい。
また、上述の説明では、空燃比A/Fを用いて、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予測している。しかしながら、空燃比A/Fに代えて、空気過剰率λを用いてエンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動を予測してもよい。
また、上述の説明では、ハイブリッド車両10における制振制御について説明したが、ハイブリッド車両10以外の車両(例えば、エンジン200のみを備える通常の車両)に対しても、上述した制振制御を適用してもよい。この場合であっても、上述した各種効果を相応に享受することができることは言うまでもない。
また、上述の説明では、制振制御を行うために、モータジェネレータMG2からエンジン200に対してトルクを加える構成を例として用いた。しかしながら、他の構成(例えば、制振制御に用いられる既存の各種構成)を用いてもよいことは言うまでもない。
(5)エンジン200の制振制御の第2動作例
続いて、図6及び図7を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両10における制振制御の第2動作例について説明する。ここに、図6は、本実施形態に係るハイブリッド車両10におけるエンジン200の制振制御の第2動作例の流れを概念的に示すフローチャートであり、図7は、エンジンの回転数及びトルクが同一条件である場合において、エンジン200における空気圧縮状態(具体的には、吸気バルブ閉じタイミングIVC)が相違する場合のトルクを示すグラフである。
尚、図3を用いて説明した動作と同一の動作については、同一のステップ番号を付して、その詳細な説明については省略する。
図6に示すように、初めに、ECU100の動作により、ハイブリッド車両10が備える各種センサ等の出力に基づいて、現在の運転状態を示すパラメータが取得される(ステップS101)。
その後、ECU100の動作により、ステップS101において取得された現在の運転状態を示すパラメータのうち吸気バルブ閉じタイミングIVCに基づいて、実圧縮比εが予測される(ステップS201)。
その後、ECU100の動作により、ステップS101において取得された現在の運転状態を示すパラメータのうち吸気管圧力Pm及びステップS201において予測された実圧縮比εに基づいて、エンジン200における空気圧縮に起因して発生するトルク変動が予測される(ステップS202)。この予測動作は、吸気管圧力Pm及び実圧縮比εとエンジン200における空気圧縮に起因して発生するトルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて行われる。
続いて、ECU100の動作により、ステップS101において取得された現在の運転状態を示すパラメータのうち、回転数Nmに基づいて、エンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクション(摩擦)に起因して発生するトルク変動が予測される(ステップS103)。
その後、ECU100の動作により、ステップS202において予測されたトルク変動及びステップS103において予測されたトルク変動を考慮した制振ゲインが算出される(ステップS104)。
その後、ECU100の制御の下に、ステップS104において算出された制振ゲインに基づいて、制振制御が行われる(ステップS105)。つまり、ステップS202において予測されたトルク変動に、ステップS103において予測されたトルク変動が加味されたエンジン200全体としてのトルク変動を相殺する又は抑制するためのトルク(具体的には、エンジン200全体としてのトルク変動と逆位相のトルク)が、モータジェネレータMG2からエンジン200(具体的には、エンジン200の駆動軸)に対して加えられる。
ここで、図7に示すように、エンジン200における空気圧縮に起因して発生するトルク変動は、エンジン200の運転条件に応じて変化する。例えば、エンジン200の回転数Nm、トルク及び出力が同一である条件の下で吸気バルブ閉じタイミングIVCを変化させれば、図7に示すように、トルクのピーク値や該ピーク値をとるタイミング(言い換えれば、位相)が変化している。このため、仮に、上述した背景技術のように回転数Nmとクランク角とに基づいて算出されるトルク変動を相殺する又は抑制するのみでは、エンジン200の運転条件に応じて変化するトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができないため、エンジン200全体としてのトルク変動を相殺する又は抑制することができない。しかるに、本実施形態では、このように運転条件に応じて変化するトルク変動を予測しているため、エンジン200の運転条件(例えば、上述の吸気バルブ閉じタイミングIVC等)が異なったものになったとしても、該異なる運転条件に応じて変化するトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができる。これにより、上述の背景技術における回転数Nmとクランク角とに基づいて算出されるトルク変動(言い換えれば、ステップS103において予測されるトルク変動)のみを相殺する又は抑制する技術と比較して、エンジン200に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
加えて、エンジン200における空気圧縮に起因して発生するトルク変動を予め予測しているため、いわゆるフィードフォワード制御により制振制御を行うことができる。このため、上述した実際に測定されるトルク変動をフィードバック制御により相殺する又は抑制する技術と比較して、エンジン200に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
更には、エンジン200のトルク変動を好適に相殺する又は抑制することができるため、エンジン200のトルクが不必要に又は意図せず変動してしまう不都合を好適に防ぐことができる。これにより、ハイブリッドシステムの効率が最適となるように(例えば、充放電収支を合わせるように)ハイブリッド車両10を制御することができる。
尚、図3を用いて説明した動作と、図6を用いて説明した動作とを組み合わせてもよい。つまり、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動と、エンジン200における空気圧縮に起因して発生するトルク変動と、エンジン200におけるピストン203の往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動との夫々を加味したエンジン200全体としてのトルク変動を相殺する又は抑制するような制振制御を行ってもよい。
尚、運転条件に応じて変化するトルク変動そのものを直接的に予測することが困難であることを鑑みて、本実施形態では、運転条件に応じて変化するトルク変動の要因を2つの要因(つまり、燃焼及び空気圧縮)に切り分けて、運転条件に応じて変化する2種類のトルク変動を別々に予測している。これにより、運転条件に応じて変化するトルク変動(つまり、エンジン200における燃焼に起因して発生するトルク変動及びエンジン200における空気圧縮に起因して発生するトルク変動)をより好適に且つ精度良く予測することができる。その結果、エンジン200に発生するトルク変動をより好適に相殺する又は抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う制振制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態のハイブリッド車両の構成を概念的に示すブロック図である。 エンジンの模式図である。 本実施形態に係るハイブリッド車両におけるエンジンの制振制御の第1動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。 燃焼に起因して発生するトルク変動、往復慣性力及びフリクションに起因して発生するトルク変動、及びエンジン全体としてのトルク変動を示すグラフである。 エンジンの回転数及びトルクが同一条件である場合において、エンジンにおける燃焼状態(具体的には、点火時期)が相違する場合のトルクを示すグラフである。 本実施形態に係るハイブリッド車両における制振制御の第2動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。 エンジンの回転数及びトルクが同一条件である場合において、エンジンにおける空気圧縮状態(具体的には、吸気バルブ閉じタイミング)が相違する場合のトルクを示すグラフである。
符号の説明
10 ハイブリッド車両
100 ECU
200 エンジン
300 動力分割機構
400 インバータ
500 バッテリ
MG1、MG2 モータジェネレータ

Claims (7)

  1. 内燃機関の燃焼室内における燃焼に起因して発生する第1トルク変動及び前記燃焼室内における空気圧縮に起因して発生する第2トルク変動の双方を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測される前記第1トルク変動及び前記第2トルク変動が相殺される又は抑制されるように、前記内燃機関に対して制振制御を行なう制御手段と
    を備えることを特徴とする制振制御装置。
  2. 前記予測手段は、点火時期、空気過剰率及び空燃比の少なくとも一つに基づいて、前記第1トルク変動を予測することを特徴とする請求項1に記載の制振制御装置。
  3. 前記予測手段は、前記点火時期、前記空気過剰率及び前記空燃比の少なくとも一つと前記第1トルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて、前記第1トルク変動を予測することを特徴とする請求項2に記載の制振制御装置。
  4. 前記予測手段は、吸気管圧力及び吸気弁閉じタイミングの少なくとも一つに基づいて、前記第2トルク変動を予測することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制振制御装置。
  5. 前記予測手段は、前記吸気管圧力及び前記吸気弁閉じタイミングの少なくとも一つと前記第2トルク変動との対応付けを示すマップ又は数式を用いて、前記第2トルク変動を予測することを特徴とする請求項4に記載の制振制御装置。
  6. 前記予測手段は、前記内燃機関が備えるピストンの往復慣性力及びフリクションの少なくとも一方に起因して発生する第3トルク変動を予測し、
    前記制御手段は、前記第1トルク変動及び前記第2トルク変動と前記第3トルク変動との夫々を合算して得られる総合トルク変動が相殺される又は抑制されるように、前記内燃機関に対して制振制御を行なうことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の制振制御装置。
  7. 前記予測手段は、前記内燃機関の回転数に基づいて、前記第3トルク変動を予測することを特徴とする請求項6に記載の制振制御装置。
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