JP4816052B2 - 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4816052B2
JP4816052B2 JP2005359517A JP2005359517A JP4816052B2 JP 4816052 B2 JP4816052 B2 JP 4816052B2 JP 2005359517 A JP2005359517 A JP 2005359517A JP 2005359517 A JP2005359517 A JP 2005359517A JP 4816052 B2 JP4816052 B2 JP 4816052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
metal layer
copper
substrate
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005359517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007162068A (ja
Inventor
秀典 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2005359517A priority Critical patent/JP4816052B2/ja
Publication of JP2007162068A publication Critical patent/JP2007162068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4816052B2 publication Critical patent/JP4816052B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

本発明は、半導体装置を製造するための基板例えば半導体ウエハ(以下ウエハという)に形成された電極または配線を構成する金属層の表面に生成された金属酸化物を有機化合物の蒸気により還元する装置及び方法に関する。
半導体装置を製造するプロセスの中で、ウエハ上の絶縁層に形成された凹部に銅(Cu)を埋め込み、余剰の銅をCMP(chemical mechanicalpolishing)により研磨除去して、多層配線構造を形成するプロセスがある。そして銅を凹部に埋め込むにあたっては、凹部内にチタンやタンタルなどのバリア層を形成するが、銅をメッキ法により埋め込む場合、先ずバリア層の上にスパッタ法により薄い銅シード層を形成することが行われている。
この場合、ウエハはスパッタ装置にて銅シード層を形成した後、銅の埋め込みを行うメッキ装置に搬送されるまでに大気に晒されるが、銅は自然酸化されやすいことから、長時間放置されるとシード層上に厚い酸化膜が形成され、そのまま銅の埋め込みが行われると酸化膜の存在により抵抗が上昇し、歩留まりの低下の要因になってしまう。
また絶縁層をエッチングにより下層配線に通じるビアホールを形成して下層配線を露出させた後、このビアホールに銅電極を埋め込む前においても露出面に酸化膜が形成されるし、あるいはビアホールに銅電極を埋め込み、CMP工程を行った後、バリア層を形成する前においても研磨面に酸化膜が形成され、同様の問題が起こる。
このような銅表面の酸化膜の除去方法として、薬液によるウエット処理やアンモニアガスなどの還元性ガスによるプラズマ処理などが行われていたが、ウエット処理では薬液を大量に使用する必要があること、プラズマ処理では金属層や絶縁層へのダメージが大きいことなどから、特許文献1には、銅の酸化膜を均一かつ効率的に除去する方法として、蟻酸などのカルボン酸を気化してその蒸気を、基板が搬入された処理チャンバに導入し、基板上の銅表面の銅酸化物を還元する手法が提案されている。
ところで金属銅自体は、カルボン酸の蒸気により腐食され、金属銅が銅イオンになって蒸気側に溶出する場合があることを把握した。このため特許文献1の手法では、銅がエッチングされ、銅のシード層に対して還元処理を行う場合にはシード層の下地のバリアメタル膜(銅が絶縁膜に拡散するのを抑止するための金属を含む膜)が露出し、次工程において銅を良好に埋め込むことが困難になる。またビアホールの底部に露出する銅に対して還元処理を行う場合においても銅表面の一部がエッチングされ、エッチングされた銅がビアホール側壁の絶縁膜表面に付着し、銅が絶縁膜中に拡散するという問題が起こる。更にCMP工程の後の銅配線の表面に対して還元処理を行う場合においてもエッチングされた銅が絶縁膜表面に付着するという問題が起こる。なお配線や電極に用いられる金属としては銅以外に銀も有力なものとして検討されており、この場合にも同様の問題が起こる。
特開2003−218198号公報:段落0018
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、半導体装置を製造するための基板上の電極または配線などの導電路を構成する金属層の表面に生成された金属酸化物を有機化合物の蒸気により還元するにあたって、金属層のエッチングを抑えることのできる技術を提供することにある。
本発明は、半導体装置を製造するための基板上の導電路を構成する金属層の表面に生成された金属酸化物を、金属酸化物に対して還元力のある有機化合物の蒸気により還元する半導体製造装置において、
基板を載置する載置部が内部に設けられた処理容器と、
この処理容器内に前記有機化合物の蒸気を供給するための供給手段と、
前記載置部に載置された基板上の金属層に防食電流を流すための手段と、を備え
前記防食電流を流すための手段は、載置部に載置された基板の金属層に対して接離自在に設けられた第1の電極と、載置部に載置された基板の金属層に対して離れた位置に設けられた第2の電極と、負極側が第1の電極に接続されると共に正極側が第2の電極に接続される直流電源と、を備え、
第1の電極を前記金属層に接触させることにより有機化合物の蒸気を介して第2の電極から金属層に防食電流を流すことを特徴とする。
第2の電極は、溶出を抑える観点から前記金属層よりはイオン化傾向の小さい金属を主成分とすることが好ましい。
金属層は、例えば基板の表面の凹部に金属を埋め込む前に凹部の内壁に金属シード層を形成するために基板の表面全体に積層された金属層である。また前記電極は、基板における半導体集積回路の形成領域の外側に接触するように構成されていることが好ましい。
また金属層は、基板の表面にパターンとなって形成されており、金属層に接触する電極は、前記パターンに対応して配列されている態様も挙げることができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体装置を製造するための基板上の導電路を構成する金属層の表面に生成された金属酸化物を、金属酸化物に対して還元力のある有機化合物の蒸気により還元を行う方法において、
基板を処理容器内の載置部に載置する工程と、
この処理容器内に前記有機化合物の蒸気を供給する工程と、
前記基板上の金属層に防食電流を流す工程と、を含み、
前記防食電流を流す工程は、前記金属層に対して第1の電極を接触させ、この第1の電極に負極側が接続されると共に前記金属層に対して離れた位置に設けられた第2の電極に正極側が接続された直流電源により電流を流す工程であることを特徴とする。
本発明によれば、基板上の電極または配線などの導電路を構成する金属層に生成された金属酸物に対する還元処理を有機化合物の蒸気により行うにあたって、前記金属層に防食電流を流すようにしているため、金属層の有機酸の蒸気への溶出つまり金属層のエッチングを抑えながら所期の目的である還元処理を行うことができる。
図1は本発明の半導体製造装置の実施の形態を示す全体構成図である。図1中1は、例えばアルミニウムからなる真空チャンバをなす処理容器である。この処理容器1の底部には、半導体装置を製造するための被処理体であるウエハWを載置する載置台2が設けられている。この載置台2の表面部に、誘電体層21内にチャック電極22を埋設してなる静電チャック23が設けられており、図示しない電源部からチャック電圧が印加されるようになっている。また載置台2の内部には、温調手段であるヒータ24が設けられると共に、ウエハWの受け渡しを行うための昇降ピン25が載置面から出没自在に設けられている。前記昇降ピン25は支持部材26を介して駆動部27に連結されており、この駆動部27を駆動させることで前記昇降ピン25が昇降するように構成されている。
処理容器1の上部には、載置台2に対向するようにガス供給部であるガスシャワーヘッド3が設けられており、このガスシャワーヘッド3における下面には、多数のガス供給孔31が形成されている。ガスシャワーヘッド3には、原料ガス(後述の液体ソースの蒸気)を供給するための第1のガス供給路41と希釈ガスを供給するための第2のガス供給路51とが接続されており、これらガス供給路41、51から夫々送られてきた原料ガス及び希釈ガスが混合されてガス供給孔31から処理容器1内に供給されるようになっている。
第1のガス供給路41はバルブV1、気体流量調整部であるマスフローコントローラM1及びバルブV2を介して原料ガス供給源42に接続されている。この原料ガス供給源42は、ステンレス製の貯留容器6内に金属酸化物に対して還元力のある有機化合物であるカルボン酸例えば蟻酸が貯留されている。また第2のガス供給路51は、バルブV3、マスフローコントローラM2及びV4を介して希釈ガス例えばN2(窒素)ガスを供給するための希釈ガス供給源52に接続されている。
処理容器1の底面には、排気管11の一端側が接続され、この排気管11の他端側には、真空排気手段である真空ポンプ12が接続されている。また処理容器1の壁面には、ウエハWの搬送口を開閉するゲートバルブ13が設けられている。
処理容器1内において、前記載置台2の上方側には、縦方向に伸びた棒状の第1の電極7及び第2の電極71が夫々設けられている。前記第1の電極7及び第2の電極71の基端側は処理容器1の天壁を貫通して支持部材72に各々接続されており、前記支持部材72は駆動部73に接続されている。前記第1の電極7及び第2の電極71は例えば絶縁部材からなる支持部材72を介して駆動部73によって昇降するように構成されており、前記第1の電極7及び第2の電極71が駆動部73によって下降位置に達したときには、前記第1の電極7の先端部は載置台2に載置されているウエハWにおける半導体集積回路の形成領域の外側領域(ウエハWの周縁部)の上面に対して接する位置に設定されると共に第2の電極71の先端部は例えば当該ウエハWの中心を挟んで第1の電極7と横方向に対向し且つウエハWの周縁部から上方側に例えば1〜50mm離れた位置に設定されるようになっている。
また前記第1の電極7及び第2の電極71にはスイッチ74を介して直流電源部75が接続されており、前記直流電源部75の負極側及び正極側に夫々第1の電極7及び第2の電極71が接続されている。この例では、第1の電極7、第2の電極71及び直流電源部75は、後述するウエハWの表面に形成された金属層例えば銅シード層を含む銅膜に防食電流を流すための手段をなしている。
前記第2の電極71は、ウエハWに形成された還元処理の対象となる金属層よりはイオン化傾向の小さい金属、この例では金属層を構成する銅よりもイオン化傾向の小さい金属を主成分とすること、つまりその金属のみからなる電極、その金属の窒化物などの金属化合物あるいはその金属を含む合金からなる電極であることが好ましい。この第2の電極71の具体例として金、白金、銀、タンタルなどを挙げることができる。また第1の電極7は導電性を有する金属であれば何でも良いが、ウエハに接触する電極下面以外の部分(側面)は絶縁物で被覆されていることが望ましい。
次にこの実施の形態の作用について説明する。先ず、ゲートバルブ13を開いて図示しない搬送アームにより被処理体である基板をなすウエハWが処理容器1内に搬入され、昇降ピン25の動作と協働してウエハWが載置台2に載置され、静電チャック層23に静電吸着される。このとき第1の電極7及び第2の電極71は、ウエハWの搬送動作の邪魔にならないようにウエハWの搬送領域の上方側に退避している。図2(a)はウエハWの表面部に形成されている半導体装置の製造途中の一部を示しており、詳細には金属層である銅シード層80の表面部が酸化されて銅酸化物81が形成されている状態を示している。図2中83は銅配線であり、この銅配線83は、下層(n層)における例えばSiOC膜やフッ素添加カーボン膜からなる層間絶縁膜84に形成された溝部内に銅を埋め込み、この銅における層間絶縁膜84の上側部分をCMPにより研磨して平坦化される。そしてCMPを終了したウエハWは、上層(n+1)をなす層間絶縁膜85が成膜され、銅配線用の凹部状の埋め込み孔86が形成される。そして、埋め込み孔86に銅を埋め込む前に、凹部の内壁に金属層である銅シード層をなす銅膜80が形成される。本装置内に搬入されるウエハWは、この状態にある。なお87は、層間絶縁膜85のエッチングを止めるための例えばSiN、SiC、SiCNなどの薄膜からなるエッチストッパであり、87a、87bは、層間絶縁膜のエッチングマスクとして機能する例えば窒化シリコンからなるハードマスクである。また、88a(88b)は、銅配線83の銅が層間絶縁膜84(85)内に拡散しないようにするためのバリアメタル膜であり、例えばTa系あるいはW系などの材料からなる。
ウエハWが処理容器1内に搬入された後、真空ポンプ12により処理容器1内が所定の真空度まで真空排気され、続いてV1、V3を開く。なお、ここでは便宜上、ガス供給路41、51がバルブV1、V3により夫々開閉されるものとして記載しているが、実際の配管系は複雑であり、その中の遮断バルブなどによりガス供給路41、51の開閉が行われる。そして第1のガス供給路41を開くことにより処理容器1内と貯留容器6内とが連通すると、貯留容器6内の蒸気(原料ガス)が第1のガス供給路41を介してマスフローコントローラM1により流量が調整された状態でシャワーヘッド3内に入る。
一方、希釈ガス供給源52から希釈ガスであるN2ガスが第2のガス供給路51を介してマスフローコントローラM2により流量が調整された状態でシャワーヘッド3内に入り、ここで蟻酸の蒸気とN2ガスとが混合されて、シャワーヘッド3のガス供給孔31から処理容器1内に供給され、ウエハW上に接触する。このときウエハWはヒータ24により例えば100〜400℃に加熱され、また処理容器1内のプロセス圧力は例えば0.1〜10Paに維持される。
これによりウエハW上の図2(a)に示す銅シード層を含む銅膜80の表面部における銅酸化物81である酸化銅、亜酸化銅が蟻酸により夫々次の反応式(1)、(2)のように還元される。
HCOOH+CuO→Cu+CO2+H2O……(1)
HCOOH+Cu2O→2Cu+CO2+H2O……(2)
こうして、図2(b)に示すように、銅膜80の銅酸化物81が還元されて銅表面が清浄化される。
一方、退避位置にある第1の電極7及び第2の電極71は、処理容器1内に蟻酸の蒸気とN2ガスとの混合ガスを供給する前に、駆動部73により第1の電極7が既述のようにウエハWの表面に接する位置まで下降する。ウエハW上のビアホール85内には銅シード層が形成されているが、この段階ではウエハWの全面に銅膜80が形成されている状態になっており、ウエハWの中心を介して第1の電極7と第2の電極71とが対向し、第1の電極7は銅膜80に接し、第2の電極71は銅から例えば5mm浮いている。第1の電極7及び第2の電極71は夫々直流電源75の負極及び正極に接続されているため、直流電源75→第2の電極71→蟻酸の蒸気→銅膜→第1の電極7→直流電源75というループで防食電流が流れ、銅膜に対して防食処理が施される。
この防食作用について図3及び図4の模式図を参照しながら説明すると、載置台3に載置されているウエハWの表面に形成された銅シード層80の腐食は、図3に示すように電位的に卑な点がアノードとなってアノード酸化反応(Cu→Cu2++2e)が起り、こうして電池が形成されて腐食が発生する。図4は、アノード電位Eaおよびカソード電位Ecと腐食電流との関係を示すものであり、アノードは分極してアノード電位Eaからカソード電位Ecに近づこうとし、またカソードはカソード電位Ecからアノード電位Eaに近づこうとし、同一電位(腐食電位Ecorr)に到達したときに腐食電流Imが流れて腐食が起る。
そこで上述のように第2の電極71からウエハW上の銅膜を経て第1の電極7に電流を流すことにより、銅膜(銅シード層80も含む)の電位はマイナス方向(Ea方向)に変化しアノード電極Eaに近い電位となり、腐食電流がゼロとなる不活性状態が実現される。これは言い換えると、防食電流が腐食電池の陰極部に流入して陰極部と陽極部との電位差が小さくなって腐食電流が減少することである。
なお、銅シード層を含む銅膜80の銅酸化物81が還元されて銅酸化物が清浄化されたウエハWは、処理容器1から搬出され、次工程にて埋め込み孔85に下層の銅配線82と上層の銅配線とを接続するための銅電極89がメッキ法により埋め込まれる(図2(c))。
上述の実施の形態によれば、半導体集積回路の導電路である電極の一部に相当する銅シード層(図2では銅膜80として記載)に生成された銅酸化物81に対する還元処理を蟻酸の蒸気により行うにあたって、ウエハWの全面に形成されている銅膜80に対して、外部の直流電源75を用いていわゆる外部電源法により防食電流を流すようにしているため、既述の作用により銅膜80(この例では銅膜80のうち銅シード層が問題になる)の蟻酸の蒸気への溶出つまり銅シード層のエッチングを抑えながら所期の目的である還元処理を行うことができる。従って銅シード層の下地のバリアメタル膜88bが露出するおそれがなくなり、続くメッキ法による銅の埋め込みを良好に行うことができる。
またウエハW上における集積回路形成領域から外れた周縁部に第1の電極7を接触させ、この第1の電極7に対してウエハWの中心を挟んで対向する周縁部に第2の電極71を配置することにより、ウエハWの全面に亘って防食電流を通電することができるが、ウエハWのサイズが大きい場合には、例えばウエハWの周縁に沿って等間隔に複数のポイントを設定し、それらのポイントに夫々対応するように複数の第1の電極7と複数の第2の電極71とを配置し、より確実にウエハWの全面に防食電流が流れるようにしてもよい。具体的には例えばウエハWの左半分の周縁に周方向に間隔をおいて複数の第1の電極7を配置し、ウエハWの右半分の周縁に周方向に間隔をおいて並ぶ複数のポイントの上方に複数の第2の電極71が夫々位置するように構成する場合などを挙げることができる。
また第1の電極7及び第2の電極71は、集積回路形成領域の外に配置されることに限らず集積回路形成領域の中に配置される構成であってもよい。更にまたウエハWから離れている第2の電極71については、上述のように第1の電極7と共に昇降する構成とする代わりに、載置台2あるいはシャワーヘッド3などに固定した構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図5を参照しながら述べる。この実施の形態は電気防食の手法としていわゆる流電陽極法を採用している。この例では、支持部材72を介して駆動部73により昇降する第1の電極76及び第2の電極77を設け、第1の電極76については下限位置にあるときにはその先端部がウエハWにおける集積回路形成領域の外の周縁部に接触し、第2の電極77については、ウエハWの周縁部から上方側に例えば1〜50mm離れた位置に設定されるようになっている。
これら第1の電極76及び第2の電極77の平面的配置レイアウトは、例えば第1の実施の形態における第1の電極7及び第2の電極71と同様である。第1の電極76及び第2の電極77は、各々1個であってもよいし複数であってもよく、また第1の電極76は集積回路形成領域内に接触するように配置されていてもよいし、第2の電極77は集積回路形成領域内に対向するように配置されていてもよい。第1の電極76を単に導電路と見立て、第2の電極77を流電陽極と見ると、ここで用いられる第2の電極77は、防食の対象となる金属層を構成する金属、この例では銅シード層であるから銅よりもイオン化が大きい金属であることが必要であり、例えばチタン(Ti)、アルミニウム(Al)などを挙げることができる。
この手法によれば、ウエハWの全面に形成された銅膜80(銅シード層を含む)は第1の電極76を介して第2の電極77に接触しているため、両者の電位差により銅膜→電極76→電極77→蟻酸の蒸気→銅膜のループで防食電流が流れ、外部電源法の場合と同様に銅膜の電位はマイナス方向に変化して防食作用が働き、第1の実施の形態と同様に銅シード層の蟻酸の蒸気への溶出つまり銅シード層のエッチングを抑えることができる。
このような手法においては、前記ウエハW上の銅膜の上に1本あるいは複数本の電極を接触させた状態で設けるようにしてもよい。つまり図5においては第2の電極77を設けずに第1の電極76のみを設ける構成としてもよい。この場合には、銅膜→電極→蟻酸の蒸気→銅膜のループで防食電流が流れる。この例では電極の下面は銅膜に接触しているので、電極の側面と銅膜との間に電位差が発生することになり、このため電極の側面は絶縁物で被覆することなく、電極自体を露出させておくようにする必要がある。
(第3の実施の形態)
この実施の形態は、ウエハW上のパターンに対応した部位に露出している金属層を還元処理する場合について防食処理を行う例である。図6は、
上層の層間絶縁膜85をエッチングして埋め込み孔86であるビアホールを開けて下層の銅配線83を露出した状態を示している。その後ウエハWに対してはバリアメタル膜の成膜工程が行われ、続いて銅の埋め込み処理が行われるが、この段階で図6(a)に示すように銅配線83の表面が大気にさらされて銅酸化物89が形成されているため、蟻酸の蒸気による清浄化処理が行われる。図6において図2に対応する部位には同符号を付してある。
このウエハWに対して清浄化処理を行うための装置を図7及び図8に示す。この装置においては、載置台2上のウエハWの表面に対向して電極支持部9が設けられており、この電極支持部9は、処理容器1の天壁を気密に貫通する支持部材90を介して駆動部90aにより昇降できるように構成されている。電極支持部9の下面には、各々針状に形成された第1の電極91及び第2の電極92の組が多数組配置されており、各組の第1の電極91の平面的な位置は、回路パターンに対応した位置に、この例では埋め込み孔86に対応する位置に設定されている。そして各組の電極91、92の高さ位置については、電極支持部9が下降したときに第1の電極91が埋め込み孔86内の銅配線83の表面(露出面)に接触するように、また第2の電極92がウエハWの表面(銅配線83の露出面)から例えば距離d(例えば5mm程度)だけ上方側に離れた位置となるように設定されている。
電極支持部9を支持する支持部材90内には、防食電流を流すための導電路が形成されていて、この導電路を通じて第1の電極91及び第2の電極92は、処理容器1の外部に設けられた直流電源93の負極及び正極に夫々電気的に接続されている。
そしてこの装置では、ウエハWの上部に電極支持部9が位置するため、処理容器1の側周面に沿ってガス供給孔101が多数配列されたガス供給部であるガス供給ヘッド102を設け、ガス供給路41、51を夫々通じて送られた蟻酸の蒸気及び希釈ガスである窒素ガスをガス供給ヘッド102から処理容器1内に供給するようになっている。また処理容器1の側周面におけるガス供給ヘッド102に対向する部位には排気管11が接続されている。
このような構成によれば、載置台2上にウエハWが載置された後、電極支持部9が下降し、ウエハWと電極支持部9との間に蟻酸の蒸気が流れて清浄化処理が行われ、この間第2の電極92から蟻酸の蒸気及び銅配線83を介して第1の電極91に防食電流が流れるので、第1の実施の形態で述べた如く、銅配線83の表面の銅がエッチングされることが抑えられる。
また銅配線を形成するために、絶縁膜の凹部に銅を埋め込んだ後、余剰の銅をCMPにより研磨し、ウエハWの表面に銅の研磨面が現れる段階があるが、この段階のウエハWに対して清浄化処理を行ってもよい。この場合にも図7及び図8に示したような第1の電極91、第2の電極92を使用することで同様に防食電流を流すことができる。このような手法においてビアホールに対応する位置に形成される銅層(ビアホールの底部の銅配線の露出面やCMP後の露出面)について清浄化処理を行うためには、ビアホールの位置に対応する電極が必要なことから、電極の配列ユニットを精密に構成する必要がある。これに対してデュアルダマシン工程を用いて銅配線を形成する場合には、CMP後に配線溝内の銅配線が露出するので、つまり各層において横に伸びる銅配線が現れるので、このような銅配線の露出面に対して本発明を適用する場合には、電極の位置設定は比較的容易である。
このようにビアホール底部に露出する銅層の表面やCMP後に絶縁膜と同じ表面に露出する銅層の表面を清浄化処理する場合においても、防食処理の手法としては、流電極陽極法を用いてもよい。その場合には、露出している銅層の表面に、銅よりもイオン化傾向の大きい金属を主成分とする電極を接触させるように、例えば図7の電極支持部9に電極を配列する構成を採用することができる。
なお配線や電極に用いられる金属としては銅に限られず銀などであってもよい。
以上において、金属酸化物を清浄化するための有機化合物として、上述の例では、カルボン酸である蟻酸を挙げているが、カルボン酸としては、蟻酸に限らず酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、クエン酸やシュウ酸などであってもよいし、またカルボン酸以外の有機酸であってもよい。更に有機化合物としては、有機酸に限らず第1級アルコールやアルデヒドであってもよく、これらが金属酸化物例えば酸化銅を還元すると結果としてカルボン酸が生成され、既述の問題(金属酸化物をエッチングするという問題)が起こることになる。
なお第1級アルコールとしては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、2−メチルプロパノール及び2−メチルブタノールなどを挙げることができ、アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド及びn−ブチルアルデヒドなどを挙げることができる。
本発明の半導体製造装置の第1の実施の形態を示す構成図である。 ウエハ上に半導体装置の多層配線構造が形成されるプロセスの一部を段階的に示す説明図である。 金属の腐食の原理を説明するための説明図である。 金属の電位と腐食電流との関係を示す特性図である。 本発明の半導体製造装置の第2の実施の形態を示す構成図である。 ウエハ上に半導体装置の多層配線構造が形成されるプロセスの一部を段階的に示す説明図である。 本発明の半導体製造装置の第3の実施の形態を示す構成図である。 第3の実施の形態における第1の電極及び第2の電極のレイアウトの一例を示す説明図である。
符号の説明
1 処理容器
2 載置台
3 シャワーヘッド
W 半導体ウエハ
41、51 ガス供給路
42 原料ガス供給源
7 第1の電極
71 第2の電極
75 直流電源
76 電極
80 銅膜
81 銅酸化物
86 ビアホールである埋め込み孔
9 電極支持部
91 第1の電極
92 第2の電極
93 直流電源

Claims (6)

  1. 半導体装置を製造するための基板上の導電路を構成する金属層の表面に生成された金属酸化物を、金属酸化物に対して還元力のある有機化合物の蒸気により還元する半導体製造装置において、
    基板を載置する載置部が内部に設けられた処理容器と、
    この処理容器内に前記有機化合物の蒸気を供給するための供給手段と、
    前記載置部に載置された基板上の金属層に防食電流を流すための手段と、を備え
    前記防食電流を流すための手段は、載置部に載置された基板の金属層に対して接離自在に設けられた第1の電極と、載置部に載置された基板の金属層に対して離れた位置に設けられた第2の電極と、負極側が第1の電極に接続されると共に正極側が第2の電極に接続される直流電源と、を備え、
    第1の電極を前記金属層に接触させることにより有機化合物の蒸気を介して第2の電極から金属層に防食電流を流すことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 第2の電極は、前記金属層よりはイオン化傾向の小さい金属を主成分とすることを特徴とする請求項記載の半導体製造装置。
  3. 金属層は、基板の表面の凹部に金属を埋め込む前に凹部の内壁に金属シード層を形成するために基板の表面全体に積層された金属層であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記電極は、基板における半導体集積回路の形成領域の外側に接触するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体製造装置。
  5. 金属層は、基板の表面にパターンとなって形成されており、金属層に接触する電極は、前記パターンに対応して配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体製造装置。
  6. 半導体装置を製造するための基板上の導電路を構成する金属層の表面に生成された金属酸化物を、金属酸化物に対して還元力のある有機化合物の蒸気により還元を行う方法において、
    基板を処理容器内の載置部に載置する工程と、
    この処理容器内に前記有機化合物の蒸気を供給する工程と、
    前記基板上の金属層に防食電流を流す工程と、を含み、
    前記防食電流を流す工程は、前記金属層に対して第1の電極を接触させ、この第1の電極に負極側が接続されると共に前記金属層に対して離れた位置に設けられた第2の電極に正極側が接続された直流電源により電流を流す工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2005359517A 2005-12-13 2005-12-13 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4816052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005359517A JP4816052B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005359517A JP4816052B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007162068A JP2007162068A (ja) 2007-06-28
JP4816052B2 true JP4816052B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=38245320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005359517A Expired - Fee Related JP4816052B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4816052B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5366235B2 (ja) * 2008-01-28 2013-12-11 東京エレクトロン株式会社 半導体装置の製造方法、半導体製造装置及び記憶媒体
JP5186663B2 (ja) * 2008-12-19 2013-04-17 富士通株式会社 微細構造の製造方法および回路基盤の製造方法
JP6093222B2 (ja) * 2013-03-29 2017-03-08 Dowaメタルテック株式会社 電気めっき方法およびそれに用いるマスク部材
US9460959B1 (en) * 2015-10-02 2016-10-04 Applied Materials, Inc. Methods for pre-cleaning conductive interconnect structures

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2885616B2 (ja) * 1992-07-31 1999-04-26 株式会社東芝 半導体装置およびその製造方法
JP3337802B2 (ja) * 1993-12-28 2002-10-28 日本リーロナール株式会社 酸化銅(i)コロイドの金属化によるダイレクトプレーティング方法
JP2000223491A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Ulvac Japan Ltd Cu薄膜形成法
KR100775159B1 (ko) * 2000-05-15 2007-11-12 에이에스엠 인터내셔널 엔.붸. 집적회로의 생산 공정
JP2002289559A (ja) * 2001-02-01 2002-10-04 Texas Instr Inc <Ti> 集積回路の製造方法
JP3734447B2 (ja) * 2002-01-18 2006-01-11 富士通株式会社 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
US6743719B1 (en) * 2003-01-22 2004-06-01 Texas Instruments Incorporated Method for forming a conductive copper structure
JP2005163080A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Toshiba Corp めっき装置及びめっき方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007162068A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6809029B2 (en) Semiconductor production device and production method for semiconductor device
US11075165B2 (en) Methods and apparatus for forming dual metal interconnects
CN104934409A (zh) 后道工序互连层上的通孔预填充
US8187981B2 (en) Substrate processing method, substrate processing system, and computer-readable storage medium
TW478072B (en) Optimal anneal technology for micro-voiding control and self-annealing management of electroplated copper
KR20080038199A (ko) 건식 식각 공정을 이용하여 언더범프 금속화 층을효율적으로 패터닝하는 기술
JPWO2008114753A1 (ja) 基板載置台,基板処理装置,基板載置台の表面加工方法
US20020115283A1 (en) Planarization by selective electro-dissolution
JP4816052B2 (ja) 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法
JP2023526385A (ja) ナノ双晶銅フィーチャおよび非ナノ双晶銅フィーチャの電気めっき
JP2006041453A (ja) 配線形成方法及び配線形成装置
WO2006112202A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US10879114B1 (en) Conductive fill
US8298948B2 (en) Capping of copper interconnect lines in integrated circuit devices
JP4747691B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4943111B2 (ja) 半導体装置の製造方法
TWI233180B (en) Method of producing semiconductor device
US20120273948A1 (en) Integrated circuit structure including a copper-aluminum interconnect and method for fabricating the same
US20080047583A1 (en) Substrate Processing Method and Apparatus
JP2004247738A (ja) 半導体基板上に導電金属ラインの形成方法
KR100705371B1 (ko) 도금 처리 방법, 도금 처리 장치 및 도금 처리 시스템
CN100397614C (zh) 用于在半导体装置中制造金属线的方法
JP5938920B2 (ja) 半導体装置の製造方法
TWI856786B (zh) 半導體裝置及其製備方法
JP2006120664A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110815

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees