JP2006120664A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】 CoWP形成に伴う配線間リーク電流の増大或いはショートを抑制する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【構成】 絶縁膜の開口部に形成されたCu膜をエッチングするエッチング工程(S120)と、前記エッチングされたCu膜上に触媒となるPd膜を形成する置換めっき工程(S122)と、前記Pd膜がめっきされた後、前記絶縁膜表面を研磨する研磨工程(S124)と、前記Pd膜を触媒として、前記Cu膜上にCuの拡散を防止するCoWP膜を形成する無電解めっき工程(S128)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に係り、特に、Cu(銅)を含む金属配線を有する半導体装置の製造方法に関するものであり、詳しくは、金属化合物層を銅配線上に、触媒金属を用いた無電解選択めっき法により形成する半導体装置の製造方法に関する。
近年、半導体集積回路(LSI)の高集積化、及び高性能化に伴って新たな微細加工技術が開発されている。化学機械研磨(ケミカル・メカニカル・ポリッシング:chemical mechanical polishing:CMP)法もその一つであり、LSI製造工程、特に多層配線形成工程における層間絶縁膜の平坦化、金属プラグ形成、或いは埋め込み工程において頻繁に利用されている技術である(例えば、特許文献1参照)。
特に、最近はLSIの高速性能化を達成するために、配線技術を従来のアルミ(Al)合金から低抵抗のCu或いはCu合金(以下、まとめてCuと称する。)に代える動きが進んでいる。Cuは、従来用いられてきたAl系合金の材料と比べ、比抵抗が1.8μΩcmと低い。また、エレクトロマイグレーション耐性、ストレスマイグレーション耐性は、材料の融点と相関があるとされており、Cuの融点は、1080℃と、Al系合金の600℃の2倍近くで、高信頼性配線材料としてより優れていることが分かる。実際にCuを用いた場合エレクトロマイグレーション耐性は、アルミニウム系合金を用いた場合に比べて一桁程度高い。Cuは、Al合金配線の形成において頻繁に用いられたドライエッチング法による微細加工が困難であるので、溝加工が施された絶縁膜上にCu膜を堆積し、溝内に埋め込まれた部分以外のCu膜をCMPにより除去して埋め込み配線を形成する、いわゆるダマシン(damascene)法が主に採用されている(例えば、特許文献2参照)。Cu膜はスパッタ法などで薄いシード層を形成した後に電解めっき法により数100nm程度の厚さの積層膜を形成することが一般的である。この際、通常、Cuの絶縁膜中への拡散を抑制するため、溝、ホール形成後、先に高融点金属、高融点金属の化合物を薄く下敷き膜として形成し、その後にCuの埋め込みを行う。このためCu溝配線形成後、溝、ホールの底面及び側面は、バリアメタルと呼ばれる前述高融点金属または、高融点金属の化合物で覆われており、Cuは側面、底面でバリアメタルと接している。
さらに、最近は層間絶縁膜として比誘電率の低いlow−k膜を用いることが検討されている。すなわち、比誘電率kが、約4.2のシリコン酸化膜(SiO)膜から比誘電率kが例えば3.5以下のlow−k膜を用いることにより、配線間の寄生容量を低減することが試みられている。また、比誘電率kが2.5以下のlow−k膜材料の開発も進められており、これらは材料中に空孔が入ったポーラス材料となっているものが多い。このようなlow−k膜(若しくはポーラスlow−k膜)とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法は次のようなものである。
図17は、従来のlow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
図17では、デバイス部分等の形成方法は省略している。
図17(a)において、シリコン基板による基体200上にCVD(化学気層成長)等の方法により第1の絶縁膜221を成膜する。
図17(b)において、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程により、Cu金属配線或いはCuコンタクトプラグを形成するための溝構造(開口部H)を第1の絶縁膜221に形成する。
図17(c)において、第1の絶縁膜221上にバリアメタル膜240、Cuシード膜及びCu膜260をかかる順序で形成して、150℃から400℃の温度で約30分間アニール処理する。
図17(d)において、Cu膜260とバリアメタル膜240をCMPにより除去することにより、溝である開口部HにCu配線を形成する。
図17(e)において、前記Cu膜260表面に拡散防止膜として窒化シリコン膜277を形成した後、さらに、多層Cu配線を形成する場合は、第2の絶縁膜281を成膜する。
ここで、Cu溝配線の上面には、通常バリアメタルは形成されてこなかった。Cu溝配線の上面には、Cuの拡散を防止する膜として、上述した窒化シリコン膜277が広く用いられている。しかしながら、前述のバリアメタルと比較して、窒化シリコン膜はCuとの密着性が低く、エレクトロマイグレーション耐性、ストレスマイグレーション耐性を劣化させる要因となっている。さらに、窒化シリコンは高誘電率であるため、RC遅延(配線の電気抵抗Rと配線間の電気容量Cによる配線を伝わる電気信号の遅延)が大きくなるという問題も有している。この問題を解決するために、Cu溝配線上に密着性が良い、バリア性を有する膜を選択的に形成する方法が提案されている。このCu溝配線上への選択的高密着性のバリア膜として、無電解めっき法によるコバルトタングステン燐(CoWP)が用いられる。
図18は、従来の無電解めっき法によるCoWPを用いた配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
Cu配線上への無電解めっき法によるCoWPの成膜は以下のような方法で行われている。無電解めっき法においてCoWPを金属上に成膜させるためには、この金属が触媒活性を持たなければならない。しかしながら、Cuは十分な触媒活性を有しておらず、このままでは、Cu配線上にCoWPを成膜することができない。
そこで、図18(a)において、前もって置換めっき法等により、Cu膜260表面に触媒活性の高い金属による触媒金属膜290を形成することが行われている。この触媒活性の高い金属としてPd(パラジウム)が用いられている。
イオン化傾向の高い(電気化学的に卑)金属を、イオン化傾向の低い(電気化学的に貴)金属の溶液中に浸漬すると金属のイオン化傾向の差により、浸漬したイオン化傾向の高い金属表面が溶液中に溶け出だす。このとき失う電子をイオン化傾向の低い金属原子が受け取り、浸漬した金属上にイオン化傾向の低い金属原子が析出する。この置換めっきの原理により、Cu膜260上にパラジウムによる触媒金属膜290が形成される。
そして、図18(b)において、上述したようにCu配線表面に触媒活性の高い金属を形成することができれば、この金属により無電解めっき反応を進行させて触媒金属のある配線部上に拡散防止膜295となるCoWP膜を形成することができる。CoWP自体も、この無電解めっき反応に対して十分な触媒活性を持つため、CoWP上に継続してCoWPを成膜していくことができる。
その他、CoWPをCu表面に形成する技術に関連する技術が文献に開示されている(例えば、特許文献3〜6参照)。また、PdをそのままCuのキャップ膜とする技術が文献に開示されている(例えば、特許文献7参照)。
米国特許番号4944836 特開平2−278822号公報 特表2003−505882号公報 特開2004−200191号公報 特開2003−243326号公報 特開2003−179058号公報 特開2003−243393号公報
前記従来のCoWP形成には、LSI適用の上で大きな問題があった。この従来の形成方法でCoWPを成膜すると、Cu配線間のリーク電流が増大してしまうのである。Cu配線間のリーク電流が増大してしまうと、その結果、正常にLSIが動作しなくなってしまうのである。さらに場合によっては、Cu配線が完全にショートしてしまう場合もある。この場合LSIは全く動作しない。このCoWPを成膜する場合に伴う配線間リーク電流の増大、または配線ショートの原因は、配線部のみならず、配線間の絶縁膜上の一部にもCoWPが形成されてしまうことにある。
図19は、従来の無電解めっき法によるCoWPを用いた配線構造を有する半導体装置の断面図である。
図19に示すように、配線部となるCu膜260上に形成された触媒金属膜295上の拡散防止膜295となるCoWPのみならず、配線間の絶縁膜221上にもCoWP膜297が形成されてしまう。
すなわち、CoWP成膜における選択性が十分ではなく、Cu配線上にのみCoWPが成膜されている訳ではないのである。この選択性の崩れによって、わずかながらでも配線間に高抵抗のCoWPからなる電流経路が新たに形成されれば、リーク電流の増大となり、さらに、図19に示すように、CoWPによる低抵抗の経路が配線間に形成されてしまえば、Cu配線のショートが発生する。
CoWP膜がCu配線上のみならず、配線間の絶縁膜上にも形成されてしまう原因は、次の通りである。図18(a)に示すように、上述した触媒活性のある金属である触媒金属膜295をCu膜260表面に置換めっき法により形成する際、Cu表面上のみならず、配線間の絶縁膜上の一部にも触媒金属、または、この金属の化合物である触媒金属含有物292が付着する。図18(b)に示すように、この付着した触媒金属含有物292の触媒金属の量がたとえコンタミネーションのレベル(10−10atom/cm程度)であったとしても、CoWP形成の無電解めっきの際、絶縁膜上で触媒反応を起こし、絶縁膜221上でのCoWP297の成膜に至る。さらに、図19に示すように、配線間の絶縁膜上に付着した触媒金属の量が十分であれば、Cu上と同程度量のCoWPが配線間の絶縁膜上に形成され、Cu配線のショートにつながる。
前記特許文献5には、このCoWP形成に伴う、Cu配線間リーク電流の増大、または配線ショートを低減するため、置換めっきによる触媒金属の形成後に洗浄工程を追加し、絶縁膜上の触媒金属を低減する方法が示されている。しかしながらこの方法では、完全には絶縁膜上の触媒金属を除去することができず、配線間リーク電流を十分低減することができない。また、前記特許文献6には、無電解めっきの前に、配線表面、絶縁膜表面をウエットエッチングまたはドライエッチングする方法が示されている。しかしながら、この方法で十分な効果を得る程エッチングを行うと、配線にダメージが入ることは避けられない。
本発明は、上述した問題点を克服し、CoWP形成に伴う配線間リーク電流の増大或いはショートを抑制する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、
絶縁膜の開口部に形成された導電性材料膜をエッチングするエッチング工程と、
前記エッチングされた導電性材料膜上に触媒金属膜を形成する触媒金属膜形成工程と、
前記触媒金属膜が形成された後、前記絶縁膜表面を研磨する研磨工程と、
前記触媒金属膜を触媒として、前記導電性材料膜上に前記導電性材料膜に用いる導電性材料の拡散を防止する拡散防止膜を形成する拡散防止膜形成工程と、
を備えたことを特徴とする。
エッチング工程を備えたことにより導電性材料膜にリセスを形成する。そして、リセスを形成することにより掘り込まれた前記導電性材料膜表面に触媒金属膜を形成することができる。かかる状態で、前記絶縁膜表面を研磨するため、前記導電性材料膜上の触媒金属膜を残しながら前記絶縁膜表面上に付着してしまった前記触媒金属膜或いは触媒金属含有物を前記絶縁膜表面から除去することができる。その上で前記拡散防止膜を形成するため、前記絶縁膜表面に前記拡散防止膜を形成させないようにすることができる。
さらに、本発明における前記エッチング工程において、過酸化水素と有機酸とを含有するエッチング液を用いてエッチングすることを特徴とする。
過酸化水素と有機酸とを含有するエッチング液を用いることにより、無機酸を用いる場合に生じる前記導電性材料膜表面に発生するピットを発生させないようにすることができる。
さらに、本発明における前記エッチング工程において、前記触媒金属膜形成工程により前記触媒金属膜が形成されても前記触媒金属膜表面が、前記絶縁膜表面より下方に位置することになる深さまで前記導電性材料膜をエッチングすることを特徴とする。
前記触媒金属膜が形成されても前記触媒金属膜表面が、前記絶縁膜表面より下方に位置することになる深さまで前記導電性材料膜をエッチングすることにより、前記研磨工程において研磨する場合に生じるおそれがあるディッシングにより前記触媒金属膜が前記導電性材料膜表面から削られてしまうことを防止することができる。さらに、前記触媒金属膜が研磨されなければ、その下の前記導電性材料膜に機械的力が加わることを避けることができる。
さらに、本発明における前記触媒金属膜形成工程において、前記エッチングされた導電性材料膜表面全面に前記触媒金属膜を形成することを特徴とする。
導電性材料膜表面全面に前記触媒金属膜を形成することにより、導電性材料膜表面全面に拡散防止膜を形成することができる。さらに、導電性材料膜表面全面に前記触媒金属膜を形成することにより、拡散防止膜形成工程の際に覆われていない導電性材料膜がエッチングされてしまうことを抑制することができる。
ここで、前記触媒金属膜形成工程において、置換めっき法を用いて前記導電性材料膜表面に前記触媒金属膜を形成すると有効である。
そして、前記触媒金属膜形成工程において、前記触媒金属膜の材料として、パラジウム(Pd)と金(Au)と白金(Pt)とのいずれかを用いると特に有効である。
さらに、本発明における前記研磨工程において、前記触媒金属膜表面より上方の位置まで前記絶縁膜表面を研磨することを特徴とする。
前記触媒金属膜表面より上方の位置で前記絶縁膜表面の研磨を止めることにより、前記触媒金属膜が前記導電性材料膜表面から削られてしまうことを防止することができる。
そして、本発明における前記拡散防止膜形成工程において、無電解めっき法を用いて前記導電性材料膜上に前記拡散防止膜を形成すると有効である。
さらに、前記拡散防止膜形成工程において、前記拡散防止膜が、前記絶縁膜表面より上方に出っ張る場合に、出っ張る厚さは40nm以下になるように形成することを特徴とする。
前記拡散防止膜の出っ張りを40nm以下にすることにより、前記拡散防止膜の横への広がりを抑制することができる。前記拡散防止膜の横への広がりを抑制することができるので、前記拡散防止膜による配線間の電気容量の増大を抑制することができる。
さらに、前記拡散防止膜形成工程において、前記拡散防止膜の材料として、コバルトタングステン燐(CoWP)とコバルトタングステンホウ素(CoWB)とニッケルタングステン燐(NiWP)とニッケルタングステンホウ素(NiWB)とのいずれかを用いると特に有効である。
以上のように、本発明によれば、前記絶縁膜表面に前記拡散防止膜を形成させないようにすることができるので、拡散防止膜の形成に伴う配線間リーク電流の増大或いはショートを抑制することができる。さらに、研磨されない深さまでエッチングしておくことで、前記導電性材料膜に機械的力が加わることを避けることができるので、研磨工程の際に前記導電性材料膜にダメージを与えないようにすることができる。
実施の形態1.
実施の形態1では、配線間の絶縁膜上の触媒金属を完全に除去することによって、CoWP形成に伴う配線間リーク電流の増大を完全に抑制し、なおかつこの配線間の絶縁膜上の触媒金属を完全除去する際にCu配線にダメージを与えない半導体装置の製造方法を説明する。
図1は、実施の形態1における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。
図1において、本実施の形態では、絶縁膜形成工程として、SiC膜を形成するSiC膜形成工程(S102)、多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜を形成するlow−k膜形成工程(S104)、low−k膜表面をプラズマ処理するヘリウム(He)プラズマ処理工程(S106)、SiO膜を形成するSiO膜形成工程(S108)と、開口部を形成する開口部形成工程(S110)と、導電性材料を堆積させる導電性材料堆積工程として、バリアメタル膜形成工程(S112)、シード膜形成工程(S114)、電解めっき工程(S116)と、平坦化工程(S118)と、エッチング工程(S120)と、置換めっき工程(S122)と、研磨工程(S124)と、薬液洗浄工程(S126)と、無電解めっき工程(S128)という一連の工程を実施する。
図2は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図2では、図1のSiC膜形成工程(S102)から開口部形成工程(S110)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図2(a)において、SiC膜形成工程として、基体200上に、CVD法によって、SiCを用いた膜厚25nmの下地SiC膜を堆積し、SiC膜212を形成する。ここでは、CVD法によって成膜しているが、その他の方法を用いても構わない。SiC膜212は、エッチングストッパとしての機能も有する。SiC膜を生成するのは難しいためSiC膜の代わりに炭酸化シリコン(SiOC)膜を用いても構わない。或いは、炭窒化シリコン(SiCN)膜、窒化シリコン(SiN)膜を用いることができる。基体200として、例えば、直径300ミリのシリコンウェハ等の基板を用いる。ここでは、デバイス部分の形成を省略している。基体200には、金属配線またはコンタクトプラグ等、デバイス部分が形成された層が形成されていても構わない。或いは、その他の層が形成されていても構わない。
図2(b)において、low−k膜形成工程として、基体200の上に形成された前記SiC絶縁膜形成工程により形成されたSiC膜212の上に多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜220を例えば200nmの厚さで形成する。low−k膜220を形成することで、比誘電率kが3.5よりも低い層間絶縁膜を得ることができる。low−k膜220の材料としては、例えば、多孔質のメチルシルセスキオキサン(methyl silsequioxane:MSQ)を用いることができる。また、その形成方法としては、例えば、溶液をスピンコートし熱処理して薄膜を形成するSOD(spin on dielectic coating)法を用いることができる。例えば、スピナーの回転数は900min−1(900rpm)で成膜する。このウェハをホットプレート上で窒素雰囲気中250℃の温度でベークを行い、最終的にホットプレート上で窒素雰囲気中450℃の温度で10分間のキュアを行なう。MSQの材料や形成条件などを適宜調節することにより、所定の物性値を有する多孔質の絶縁膜が得られる。例えば、密度が0.7g/cmで比誘電率kが1.8となる。low−k膜のSiとOとCの組成比は、Siが25から35%の範囲、Oが45から57%の範囲、Cが13から24%の範囲にある物性値を有するlow−k膜220が得られる。
そして、Heプラズマ処理工程として、このlow−k膜220表面をCVD装置内でヘリウム(He)プラズマ照射によって表面改質する。Heプラズマ照射によって表面が改質されることで、low−k膜220とlow−k膜220上に形成する後述するキャップ膜としてのCVD−SiO膜222との接着性を改善することができる。例えば、ガス流量は1.7Pa・m/s(1000sccm)、ガス圧力は1000Pa、高周波パワーは500W、低周波パワーは400W、温度は400℃とする。キャップCVD膜をlow−k膜上に成膜する際は、low−k膜表面にプラズマ処理を施すことがキャップCVD膜との接着性を改善する上で有効である。プラズマガスの種類としてはアンモニア(NH)、亜酸化窒素(NO)、水素(H)、He、酸素(O)、シラン(SiH)、アルゴン(Ar)、窒素(N)などがあり、これらの中でもHeプラズマはlow−k膜へのダメージが少ないために特に有効である。また、プラズマガスはこれらのガスを混合したものでも良い。例えば、Heガスは他のガスと混合して用いると効果的である。
図2(c)において、SiO膜形成工程として、前記Heプラズマ処理を行った後、キャップ膜として、CVD法によってlow−k膜220上にSiOを膜厚50nm堆積することで、SiO膜222を形成する。SiO膜222を形成することで、直接リソグラフィを行うことができないlow−k膜220を保護し、low−k膜220にパターンを形成することができる。かかるキャップCVD膜は、SiO膜、SiC膜、SiOC膜、SiCN膜などがあるが、ダメージ低減の観点からはSiO膜が優れ、低誘電率化の観点からはSiOC膜が、耐圧向上の観点からはSiC膜やSiCN膜が優れている。さらに、SiO膜とSiC膜の積層膜、もしくはSiO膜とSiCO膜の積層膜、もしくはSiO膜とSiCN膜の積層膜を用いることができる。キャップ膜の厚さとしては10nmから150nmが良く、40nmから60nmが実効的な比誘電率を低減する上で効果的である。薄すぎると後工程で、low−k膜220が露出してlow−k膜220がダメージを受ける可能性が高くなる。一方、SiO膜222の誘電率は、low−k膜220の誘電率よりも高いため、厚すぎれば全体の実効誘電率が不必要に上昇させてしまう。
以上の説明において、下層配線における層間絶縁膜は、比誘電率が3.5以下のlow−k膜でなくても構わないが、low−k膜を含む場合に特に有効である。
また、SiO膜222とlow−k膜220と下地SiC膜212とで構成する絶縁膜の合計膜厚は、適用するLSIのRCの設計に応じて必要とされるCu配線の厚さに基づいて、決定されればよい。実効的には、例えば、150〜1500nm程度から選択されることが望ましい。
図2(d)において、開口部形成工程として、リソグラフィ工程とドライエッチング工程でダマシン配線を作製するための配線溝構造である開口部150をSiO膜222とlow−k膜220と下地SiC膜212内に形成する。図示していないレジスト塗布工程、写真製版によりレジストパターンを形成する等のリソグラフィ工程を経てSiO膜222の上にレジスト膜が形成された基体200に対し、露出したSiO膜222とその下層に位置するlow−k膜220を、下地SiC膜212をエッチングストッパとして異方性エッチング法により除去し、開口部150を形成すればよい。異方性エッチング法を用いることで、基体200の表面に対し、略垂直に開口部150を形成することができる。例えば、一例として、反応性イオンエッチング法により開口部150を形成すればよい。ドライエッチングの条件にはSiC膜でほぼ停止するような条件を選ぶことにより、最上層のSi酸化膜及びlow−k膜220に必要な深さの開口部を制御性良く形成することができる。以上により、深さが250nm程度の溝を形成した。半導体装置として、下地SiC膜212の下層に別途、配線やデバイス部分等が存在する場合には、その後、さらに、下地SiC膜212をエッチングして開口部150を形成すればよい。
図3は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図3では、図1のバリアメタル膜形成工程(S112)から電解めっき工程(S116)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図3(a)において、バリアメタル膜形成工程として、前記開口部形成工程により形成された開口部150及びSiO膜222表面にバリアメタル材料を用いたバリアメタル膜240を形成する。バリアメタル膜240は、物理気相成長法(physical vapor deposition:PVD)法の1つであるスパッタ法により形成すればよい。バリアメタル膜240として、スパッタ装置でのパーティクル発生の心配が不要なTa単層を選択しても良いし、Cuの拡散防止効果の優れたTa/TaN積層膜を選択しても良い。このバリアメタルの膜厚は15nm〜100nm程度が望ましく、溝の形状や、バリアメタルのカバレッジを考慮して膜厚を選択すればよい。例えば、スパッタリング装置内で窒化タンタル(TaN)とタンタル(Ta)膜との積層膜を膜厚20nm堆積し、バリアメタル膜240を形成する。TaN膜とTa膜とを積層することで、TaN膜によりCuのlow−k膜220への拡散防止を図り、Ta膜によりCuの密着性向上を図ることができる。バリアメタル材料の堆積方法としては、例えば、原子層気相成長(atomic layer deposition:ALD法、あるいは、atomic layer chemical vapor deposition:ALCVD法)やCVD法などを用いることができる。PVD法を用いる場合より被覆率を良くすることができる。
図3(b)において、シード膜形成工程として、スパッタ等の物理気相成長(PVD)法により、次の工程である電解めっき工程のカソード極となるCu薄膜をシード膜250としてバリアメタル膜240が形成された開口部150内壁及び基体200表面に堆積(形成)させる。ここでは、例えば、シード膜250を膜厚75nm堆積させる。
図3(c)において、電解めっき工程として、シード膜250をカソード極として、電解めっき等の電気化学成長によりCu膜260を開口部150及び基体200表面に堆積させる。上述したように、結果として配線となるCu膜260の厚さは、開口部150の深さに応じて150nm〜5000nm程度から選択することができる。ここでは、開口部の位置において、最終的に必要となる膜厚の2倍程度を堆積させる。膜厚の2倍程度を堆積させることで、埋め込み漏れを防止することができる。そして、アニール工程として、温度が150℃で、3%水素(H)/窒素(N)雰囲気下で熱処理を行なう。アニール工程では、150℃から400℃の温度で処理をおこなうことが望ましい。
図4は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図4では、図1の平坦化工程(S118)から薬液洗浄工程(S126)までを示している。それ以降の工程は後述する。
図4(a)において、平坦化工程として、CMP法によって、開口部以外にSiO膜222の表面に堆積された導電部としての配線層となるCu膜260、シード膜250、及びバリアメタル膜240を研磨除去することにより、平坦化し、図4(a)に表したようなCu配線となる埋め込み構造を形成する。
図4(b)において、エッチング工程として、Cu膜260の上部をエッチングして、リセス270を形成する。Cuのエッチングには、過酸化水素を含む酸を用いると有効である。さらに好ましくは、過酸化水素と有機酸の混酸用いるのが良い。これは、過酸化水素と無機酸の混酸を用いるとCu表面に多数の小さな凹部となるピット(pit)が発生し、Cu表面の平坦性が悪くなり、ラフネスが大きくなるからである。有機酸として、例えば、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸等を用いると有効である。有機酸の濃度は0.1%〜5%、過酸化水素の濃度は1%〜5%が望ましい。エッチングするCuの膜厚は、リセス270の深さが20nm〜40nmとなる膜厚であることが望ましい。エッチング量が足りないと、結果としてリセス270が浅く、次工程以降において形成する触媒金属が後述する研磨工程でダメージを受ける可能性があるからである。一方、エッチングしすぎると、不必要にCu配線の抵抗が上昇させてしまうためである。
このCu膜260の上部エッチングによるリセス270の形成は、Cu溝配線を形成するダマシン法の工程において、余剰のCu/バリアメタルをCMP装置で除去する際、同一CMP装置内での研磨後の洗浄工程の1stepとして行ってもよい。エッチング時間は、酸の濃度にもよるが、5秒〜30秒程度とすることができる。また、もちろんCMP処理と、説明を省略した研磨後洗浄を行った後に、CMP装置から取り出し、別の装置でエッチングしても良い。
図5は、リセスを形成する装置の構成を説明するための概念図である。
図5では、ディップ(Dip)式でエッチングを行なう。エッチング液744が入ったエッチング槽780に基板ホルダ782に保持された基板300を浸漬させることでCu膜260の上部をエッチングすることができる。
或いは、次のようにリセスを形成してもよい。
図6は、リセスを形成する別の装置の構成を説明するための概念図である。
図6において、CMP直後のリンスプロセスのステップ或いは別の装置として、回転テーブル720上に配置された4つの保持具710にて基板300を保持する。そして、回転軸760の回転により回転テーブル720が回転することで、基板300を回転させながら供給口730からエッチング液となる供給液740を供給する。例えば、供給液740として、リンス洗浄として純水を15秒、その後、エッチング液を15秒、再度リンス洗浄として純水を30秒流す。エッチング液供給の際には、例えば、回転数200min−1(200rpm)で流量を5〜10L/min流す。図6では、斜め上方から供給液740を供給しているが、基板300の真上からエッチング液を滴下してもよい。
或いは、さらに次のようにリセスを形成してもよい。
図7は、リセスを形成する別の装置の構成を説明するための概念図である。
図7において、CMP直後のリンスプロセスのステップ或いは別の装置として、回転テーブル720上に配置された4つの保持具710にて基板300を保持する。そして、回転軸760の回転により回転テーブル720が回転することで、基板300を回転させながら供給口730からエッチング液となる供給液742をスプレー状に噴射することで供給する。例えば、図6で説明した装置と同様、供給液742として、リンス洗浄として純水を15秒、その後、エッチング液を15秒、再度リンス洗浄として純水を30秒流す。エッチング液供給の際には、例えば、回転数200min−1(200rpm)で流量を5〜10L/min噴射する。
以上のように、リセスを形成するエッチングは、CMP装置内での平坦化工程における研磨後の洗浄工程の1stepとして行ってもよいし、別の装置として、上述したDip式の装置を用いてもよいし、スプレー式、または滴下式の装置を用いても良い。
図4(c)において、置換めっき工程として、置換めっき法を用いて、パラジウム(Pd)のような後述するCoWP無電解めっきの際に触媒核となる金属である触媒金属膜290をCu配線となるCu膜260表面に付与する。この置換めっき法による触媒金属膜290の一例としてのパラジウムの形成には、例えば、次のようなめっき液を用いることができる。
塩化パラジウム(PdCl):0.5〜5mmol/L
塩酸(HCl):0.01%〜0.1%
液温:20℃〜30℃
(かかる液のphは、2〜3となる。)
ここで、Pdの膜厚は3nm〜5nmが望ましい。膜厚が厚くなると、以下に述べるパラジウイオンの絶縁膜吸着が増大する。逆に、膜厚が薄すぎると、膜にならず、アイランド状にPdが形成される。Pdで覆われていない部分は、後述する無電解めっきの際に、エッチングされ、この結果Cu配線の抵抗が上昇する。3nm〜5nmの膜厚でPdをCu上に成膜するためのめっき時間は、上述のめっき液の濃度、温度にも依存するが、例えば、10秒〜60秒程度とすることができる。
置換めっき装置としては、図5におけるエッチング液744をめっき液とすることで図5において説明したDip式の装置を用いてもよい。また、図7において、供給液742をめっき液とすることで、図7において説明したスプレー式の装置を用いることもできる。また、図6において、供給液740をめっき液とすることで、図6において説明しためっき液を滴下するタイプのものでも良い。図6や図7の装置では、めっき液の供給量を、例えば、3〜6L/minとするとよい。図6や図7の装置を用いることにより基板300を回転させながら置換めっきすることで、置換めっきの際、ウェハ面内での置換めっき反応の均一性を向上させることができる。
或いは、さらに次のように置換めっきを行なってもよい。
図8は、別の置換めっき装置の構成を説明するための概念図である。
図8において、めっき装置は、略円筒状で内部にめっき液670が入っためっき槽650と、めっき槽650の上方に配置され、めっき面を下に向けた基板101を着脱自在に保持するホルダ652とを備えている。図8(a)では、ホルダ652が基板101をめっき液670の液面より上昇させた位置で保持している状態を示している。めっき槽650内へは、液噴射ノズル660からめっき液670が供給される。液噴射ノズル660は、円周方向に等間隔で配置されるとよい。めっき槽650内では、液噴射ノズル660から噴射しためっき液670がめっき槽の中央部で衝突し、上昇する流れを形成する。めっき槽650内からオーバーフローして溢れ出ためっき液は、排出口666から排出される。排出口666と液噴射ノズル660は、図示していないめっき液管理装置に接続し、排出口666から排出されためっき液は、めっき液管理装置で再度、成分調整後、液噴射ノズル660からめっき槽650内へと循環する。ホルダ652には、基板101の外周部がめっき液に触れないように、つば状の部材が基板101の外周部に接触したパッキン684が配置され、基板101をパッキン684でホルダ652に押し付けて保持されている。そして、図8(b)に示すように、基板101を回転させながらめっき液670に表面を浸し、置換めっきを行なう。このように基板101を回転させながら置換めっきすることで、置換めっきの際、ウェハ面内での置換めっき反応の均一性を向上させることができる。
ここで、図4(c)に示すように、Pdは、置換めっき反応によって主としてCu膜260上に触媒金属膜290が形成される。しかしながら同時に、絶縁膜となるSiO膜222上にもパラジウムイオン又はパラジウムの化合物である触媒金属含有物292が生成される。これは、絶縁膜状にPdよりもイオン化傾向の高い(電気化学的に卑である)金属が、コンタミネーションのレベルであっても存在する場合は、この金属との間で置換めっき反応が生じてしまい、絶縁膜上にPdが形成されるからである。また、絶縁膜上にPdよりも電気化学的に卑な金属が完全に無かったとしても、置換めっき液中のPdイオンまたは、PdCl等が絶縁膜に吸着される。特に、Pdイオンは絶縁膜上に強く吸着され、キレート剤や酸或いはアルカリといった薬液処理のみのような方法ではCu配線にダメージを与えずに完全に除去することができない。
図4(d)において、研磨工程として、SiO膜222を、CMP法を用いて研磨し、Pdイオンまたはパラジウム化合物が付着したSiO膜222の上面ごと完全に除去する。CMP法を用いると、Cu配線、Pdには実質的にダメージを与えないようにしながら、SiO膜222の上面のみを化学的機械的に研磨にすることができる。すなわち、かかるCMPの際、Pdの触媒金属膜290、その下面のCu膜260は、リセス270の底にあるため、CMPの機械的ダメージを受けることがない。このようにして、配線には化学的なダメージも機械的なダメージも与えることなく、SiO膜222の上面を除去することが可能となる。図4(d)は、このCMP法を用いて、Pdイオンまたはパラジウム化合物をSiO膜222の上面ごと完全に除去した後のCu配線部の断面を示している。
図9は、CMP装置の構成を説明するための概念図である。
図9(a)に示すように、ロータリ型のCMP装置において、プラテン520上に配置された研磨パッド525上に、研磨面を下に向けて基板300をキャリア510が保持する。供給ノズル530から供給液540としてスラリーを供給する。図5(b)に示すように、キャリア510を図に示すように回転することで基板300を回転させ、プラテン520も回転させる。プラテン520の回転方向先に位置する基板300の手前(図5(b)の540に示す位置)に供給液540を供給することで、供給液540が基板300面内に供給される。
ここで用いるCMPの条件は、ダマシン法によるCu配線形成工程の内、余剰のバリアメタルをCMP法により除去する際と同一の条件を用いることができる。例えば、CMP荷重は2.06×10Pa(3psi)、プラテン520の回転数は60min−1(60rpm)、キャリア510の回転数は100min−1(100rpm)とする。このCMP条件は、バリアメタルの化学的エッチングレートが低い為、実質的に機械的研磨に近い。用いるスラリーは、バリアメタル研磨用であれば、シリカ系のスラリーであっても、アルミナの系スラリーであってもよいが、Cu、Pdに化学的ダメージを与えないものを選択するのが望ましい。
或いは、次のように装置構成であってもよい。
図10は、別のCMP装置の構成を説明するための概念図である。
図10(a)に示すように、オービタル回転型のCMP装置において、プラテン820上に配置された研磨パッド825上に、研磨面を下に向けて基板300をキャリア810が保持する。そして、プラテン820を図に示すようにオービタル回転させながら、図9(b)に示すように、スラリーを供給液840として、研磨パッド825の下側から供給する。供給液840を研磨パッド825の下側から供給することで、供給液840が基板300面内に供給される。供給された供給液840は、プラテン820の回転に伴い、外周部から排出される。
CMPにより除去するSiO膜222上面の膜厚は、除去後のリセスの深さが10nm〜20nmとなる膜厚であることが望ましい。すなわち、SiO膜222上面研磨前のリセス16の深さが35nmである場合は、SiO膜222を15nm〜25nm研磨することが望ましい。これは、SiO膜222を研磨しすぎると、例えば、ディッシングが生じた場合、Cu配線上のPd、さらにはCu配線上面に機械的研磨のダメージが入る可能性があるからである。また、SiO膜222の研磨が不足していると、パラジウムイオン、パラジウム化合物が除去しきれない場合がある。
そして、薬液洗浄工程として、CMP研磨後の基板を薬液洗浄する。ここでは、メガソニック洗浄とブラシスクラブ洗浄とを行なうことが望ましい。
図11は、メガソニック洗浄装置の構成を説明するための概念図である。
CMP後洗浄プロセスのステップの一部として、回転テーブル620上に配置された4つの保持具610にて基板300を保持する。そして、回転軸760の回転により回転テーブル620が回転することで、基板300を回転させながらメガソニックノズル680から供給液682を供給する。ここでは、メガソニックノズル680内に設けた振動子により、例えば、周波数1.5MHzの高周波振動を乗せた供給液682を供給する。供給液682としては、界面活性剤、キレート剤を供給後、純水を供給する。キレート剤として、例えば、EDTAを用いると有効である。
続いて、ブラシスクラブ洗浄を行なう。
図12は、ブラシスクラブ洗浄装置の構成を説明するための概念図である。
図12において、CMP後洗浄プロセスのステップの一部として、回転テーブル620上に配置された4つの保持具610にて研磨された研磨面を上にして基板300を保持する。そして、回転軸760の回転により回転テーブル620が回転することで、基板300を回転させながら供給口630から供給液640を供給する。基板300表面は、回転軸656にて揺動可能なアーム654の先端部に配置された回転軸652により回転するブラシ651でブラシスクラブされる。供給液640としては、上述した界面活性剤、キレート剤を供給後、純水を供給する。キレート剤として、例えば、EDTAを用いると有効である。
或いは、次のような装置にしてもよい。
図13は、別のブラシスクラブ洗浄装置の構成を説明するための概念図である。
CMP後洗浄プロセスのステップの一部として、図13(b)に示す保持具710にて研磨された研磨面を上にして基板300を保持する。そして、図示しない回転軸の回転により基板300を回転させながら供給口730は上面に向かって供給液740を供給し、供給口732は下面に向かって供給液742を供給する。図13(a)、(b)に示すように基板300表面は、自転するブラシ750とブラシ752とで挟持されブラシスクラブされる。例えば、図12と同様、供給液640として、界面活性剤、キレート剤を供給後、純水を供給する。ここでは、研磨面を上向きにしているが、下向きにしても構わない。
図14は、CMPによりPd表面まで研磨した場合とリセスを残すように研磨した場合とを比較する断面図である。
研磨工程によりSiO膜222をPd表面まで研磨した場合、図14(a)に示すように、Cu配線上でディッシングが生じ、Pdが除去されてしまう。さらには、Cu配線までもが削れてしまう恐れがある。一方、リセスを残すように研磨した場合、図14(b)に示すように、ディッシングにより前記触媒金属膜が前記導電性材料膜表面から削られてしまうことを防止することができる。さらに、前記触媒金属膜が研磨されなければ、その下の前記導電性材料膜に機械的力が加わることを避けることができる。よって、配線間の絶縁膜上の触媒金属を完全に除去しながら、なおかつこの配線間の絶縁膜上の触媒金属を完全除去する際にCu配線にダメージを与えないようにすることができる。
図15は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図15では、図1の無電解めっき工程(S128)を示している。
図15(a)において、無電解めっき工程として、Cu膜260上にのみ存在するパラジウムによる触媒金属290を触媒として、無電解めっき法により、選択的にCu上にのみ拡散防止膜295となるCoWP膜を形成する。CoWP自体も、この無電解めっき反応に対して十分な触媒活性を持つため、CoWP上に継続してCoWPを成膜していくことができる。従って、めっき時間のコントロールによってCoWP膜厚を制御することができる。前工程で、絶縁膜上の触媒金属パラジウムは完全に除去されているため、絶縁膜上にはCoWPが全く形成されない。Pd上にCoWPが形成されると、今度はこのCoWPを触媒として無電解めっき反応が進む。
無電解めっき法によりCoWPを成膜するためのめっき液として、例えば、以下の成分のめっき液を用いることができる。
CoCl:0.4mol/L〜4mol/L
KWO:0.01mol/L〜0.05mol/L
PO:0.1mol/L〜2mol/L
ホウ酸:0.3mol/L〜0.7mol/L
ph:8〜10(PH調整剤としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)を用いる)
液温:70℃〜90℃
上記めっき液において、還元剤としてKPOの代わりにDMBA(ジメチルアミンボラン)0.05mol/L〜2mol/Lを用いると、CoWBが得られる。拡散防止膜295となるCoWPの膜厚は10nm〜50nmが望ましい。CoWPの膜厚が薄すぎると、十分なCuの拡散防止効果が得られない。逆に厚すぎると、拡散防止膜295がSiO膜222のレベルを大きく超える。拡散防止膜295となるCoWP膜がSiO膜222のレベルを超えるとCoWP膜は縦方向のみならず、横方向にも成長する。この結果配線間の実質的間隔が狭まり、配線間の電気容量Cが増大し、RC遅延が大きくなる。前記拡散防止膜295の出っ張りは40nm以下が望ましい。出っ張りを40nm以下にすることにより、前記CoWP膜の横への広がりを抑制することができる。前記CoWP膜の横への広がりを抑制することができるので、前記CoWP膜による配線間の電気容量の増大を抑制することができる。
無電解めっきによるCoWPの成膜は、上述した置換めっきと同様、めっき液にウェハをDipするタイプの装置を用いてもよいし、めっき液をウェハにスプレーするタイプの装置を用いることができる。また、めっき液を滴下するタイプのものでも良い。すなわち、無電解めっき装置としては、図5におけるエッチング液744を無電解めっき液とすることで図5において説明したDip式の装置を用いてもよい。また、図7において、供給液742を無電解めっき液とすることで、図7において説明したスプレー式の装置を用いることもできる。また、図6において、供給液740を無電解めっき液とすることで、図6において説明しためっき液を滴下するタイプのものでも良い。図6や図7の装置では、めっき液の供給量を、例えば、4〜8L/minとするとよい。図6や図7の装置を用いることにより基板300を回転させながら置換めっきすることで、無電解めっきの際、ウェハ面内での無電解めっき反応の均一性を向上させることができる。或いは、図8に示しためっき装置を用いてもよい。いずれの装置を用いた場合も、所定の無電解めっき反応の後は、直ちに純水により洗浄を行い、めっき液完全に除去することが望ましい。
図15(b)において、low−k膜形成工程として、Cu膜260上にキャップ膜として形成された拡散防止膜295と拡散防止膜295の側部に形成されているバリアメタル膜240と絶縁膜であるSiO膜222の上に多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜280を例えば200nmの厚さで形成する。ここでは、CoWPによる拡散防止膜295をCu膜260上に形成しているので、別途、窒化シリコン膜等を形成することなくlow−k膜280を形成する。以降、上述した製造工程を繰り返すことにより多層化していけばよい。上層に配線或いはビアを形成するためにlow−k膜280やそのキャップ膜に溝や孔などの開口部を形成する場合には、CoWPによる拡散防止膜295をエッチングストッパとしてエッチングすればよい。
以上詳細に説明したように本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、置換めっき反応によるCu上へのパラジウム形成の際に、必然的に発生する絶縁膜へのパラジウムイオンまたは、パラジウム化合物の付着という問題を、Cu配線、Cu配線上面のパラジウムにダメージを与えることなく解決している。本実施の形態では、この絶縁膜に付着したパラジウムイオンまたは、パラジウム化合物を機械的研磨に近いCMP法により、絶縁膜の上面ごと完全に除去している。この結果、続く無電解めっき法によるCoWP成膜の際、絶縁膜上には全くCoWP成膜されず、Cu上にのみCoWPが成膜される。
図16は、CoWP成膜前と従来の方法によるCoWP成膜後と本実施の形態によるCoWP成膜後におけるそれぞれの配線間リーク電流の分布を示す図である。
図16に示すように、本実施の形態では、絶縁膜上には全くCoWP成膜されないため、配線間リーク電流は全く上昇することがなく、動作不良のない信頼性の高い半導体装置を製造することができる。言い換えれば、この付着した触媒金属含有物292の触媒金属の量をコンタミネーションのレベル(1010atom/cm程度)以下まで、除去することができる。その結果、CoWP形成の無電解めっきの際、絶縁膜上で触媒反応を起こさず、絶縁膜上でのCoWP297の成膜を抑制することができる。
以上の説明において、本実施の形態では、触媒金属としてPdを用いたが、Pdの代わりにAu、Pt等を用いることも可能である。また、CoWPではなく、同じく無電解めっきによるCoWB、NiWP、NiWB等を用いても同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態における配線層の材料として、Cu以外に、Cu−Sn合金、Cu−Ti合金、Cu−Al合金等の、半導体産業で用いられるCuを主成分とする材料を用いて同様の効果が得られる。
以上、具体例を参照しつつ各実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
さらに、層間絶縁膜の膜厚や、開口部のサイズ、形状、数などについても、半導体集積回路や各種の半導体素子において必要とされるものを適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての半導体装置の製造方法は、本発明の範囲に包含される。
また、説明の簡便化のために、半導体産業で通常用いられる手法、例えば、フォトリソグラフィプロセス、処理前後のクリーニング等は省略しているが、それらの手法が含まれることは言うまでもない。
実施の形態1における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 リセスを形成する装置の構成を説明するための概念図である。 リセスを形成する別の装置の構成を説明するための概念図である。 リセスを形成する別の装置の構成を説明するための概念図である。 別の置換めっき装置の構成を説明するための概念図である。 CMP装置の構成を説明するための概念図である。 別のCMP装置の構成を説明するための概念図である。 メガソニック洗浄装置の構成を説明するための概念図である。 ブラシスクラブ洗浄装置の構成を説明するための概念図である。 別のブラシスクラブ洗浄装置の構成を説明するための概念図である。 CMPによりPd表面まで研磨した場合とリセスを残すように研磨した場合とを比較する断面図である。 図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。 CoWP成膜前と従来の方法によるCoWP成膜後と本実施の形態によるCoWP成膜後におけるそれぞれの配線間リーク電流の分布を示す図である。 従来のlow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 従来の無電解めっき法によるCoWPを用いた配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 従来の無電解めっき法によるCoWPを用いた配線構造を有する半導体装置の断面図である。
符号の説明
101,300 基板
150 開口部
200 基体
212 SiC膜
220,280 low−k膜
221,281 絶縁膜
222 SiO
240 バリアメタル膜
250 シード膜
260 Cu膜
270 リセス
277 窒化シリコン膜
290 触媒金属膜
292 触媒金属含有物
295 拡散防止膜
297 CoWP膜
510,810 キャリア
520,820 プラテン
525,825 研磨パッド
530 供給ノズル
540,640,740,742,840 供給液
610,710 保持具
620,720 回転テーブル
650 めっき槽
651,750,752 ブラシ
652 ホルダ
654 アーム
660 液噴射ノズル
666 排出口
670 めっき液
684 パッキン
730,732 供給口
744 エッチング液
760 回転軸
780 エッチング槽
782 基板ホルダ

Claims (8)

  1. 絶縁膜の開口部に形成された導電性材料膜をエッチングするエッチング工程と、
    前記エッチングされた導電性材料膜上に触媒金属膜を形成する触媒金属膜形成工程と、
    前記触媒金属膜が形成された後、前記絶縁膜表面を研磨する研磨工程と、
    前記触媒金属膜を触媒として、前記導電性材料膜上に前記導電性材料膜に用いる導電性材料の拡散を防止する拡散防止膜を形成する拡散防止膜形成工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記エッチング工程において、過酸化水素と有機酸とを含有するエッチング液を用いてエッチングすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記エッチング工程において、前記触媒金属膜形成工程により前記触媒金属膜が形成されても前記触媒金属膜表面が、前記絶縁膜表面より下方に位置することになる深さまで前記導電性材料膜をエッチングすることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記触媒金属膜形成工程において、前記エッチングされた導電性材料膜表面全面に前記触媒金属膜を形成することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記触媒金属膜形成工程において、前記触媒金属膜の材料として、パラジウム(Pd)と金(Au)と白金(Pt)とのいずれかを用いることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記研磨工程において、前記触媒金属膜表面より上方の位置まで前記絶縁膜表面を研磨することを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記拡散防止膜形成工程において、前記拡散防止膜が、前記絶縁膜表面より上方に出っ張る場合に、出っ張る厚さは40nm以下になるように形成することを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記拡散防止膜形成工程において、前記拡散防止膜の材料として、コバルトタングステン燐(CoWP)とコバルトタングステンホウ素(CoWB)とニッケルタングステン燐(NiWP)とニッケルタングステンホウ素(NiWB)とのいずれかを用いることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の半導体装置の製造方法。
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