JP4815812B2 - 垂直共振器型面発光半導体レーザ装置 - Google Patents

垂直共振器型面発光半導体レーザ装置 Download PDF

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Description

本発明は、面発光型半導体レーザ(Vertical-Cavity Surface-Emitting Laser diode 以下VCSELという)に関し、特にVCSELの静電破壊電圧の向上に関する。
VCSELは、しきい値電流が低く、消費電力が小さい、円形の光スポットが容易に得られる、光源の二次元アレイ化が可能であるなどの優れた特徴を持ち、光通信機器や電子機器等の光源としての利用が期待されている。
VCSELは、他の半導体装置と同様に、回路基板等への実装時に、静電気等の高電圧に晒されることがある。素子内部に静電放電(Electrostatic discharge 以下ESDという)が生じると、瞬時に大きなスパイク電流が流れるため、素子の破壊または劣化が生じ、正常な動作を行い得ない故障の原因となる。こうした問題に対処するべくいくつかの報告がなされている。
特許文献1は、耐圧が大きい半導体レーザ装置を提供するものであり、半導体レーザ装置のGaAs基板の面方位を(100)から(01−1)方向に5°傾けることにより、端面破壊光出力よりも低い光出力で光導波モードを変形させ、端面破壊に至る電流値を上昇させている。
特許文献2は、半導体発光素子、特に窒化ガリウム系化合物半導体における逆方向の耐圧が50V、順方向の耐圧が150Vと小さいことに鑑み、発光素子とは別個に保護素子を設けるものである。保護素子としては、例えばツエナーダイオードやトランジスタを用い、これにより発光素子に印加され得る逆方向電圧や動作電圧以上の順方向電圧を短絡またはショートさせている。
さらに非特許文献1は、選択酸化型VCSELの信頼性についての研究報告であり、ESDによる破壊耐圧と酸化アパーチャーとの関係を説明している。ここでは、ESDの破壊を、米国MIL規格の人体モデルでテストし、5−20μmの酸化アパーチャー径をサンプルとして使用している。VCSELに対して順方向と逆方向のパルス電圧を印加し、光出力が−2dB変化したときに、破壊もしくは故障と定義している。非特許文献1の図9にはESD破壊のテスト結果が示されている。この結果によれば、ESD破壊は酸化アパーチャー径もしくは面積の関数であることが予想され、酸化アパーチャー径が大きくなるにつれて、ESD破壊電圧が高くなっている。
特開平5−243666号 特開平11−112026 Robby M, Hawkings et al, Reliability of Various Size Oxide Aperture VCSELs, Honeywell, 2002年
上記特許文献1に示される基板の面方位を傾ける方法は、端面レーザ特有の静電破壊の防止策であり、垂直共振器型のVCSELにおいて必ずしも有効ではない。また、特許文献2に示される保護素子は、発光素子内において静電耐圧を向上させるものではないため、レーザ装置を構成する素子数が増加し、コスト高となってしまう。
さらに、非特許文献1に示されるように、ESD耐圧が酸化アパーチャー径に比例して高くなることが示唆されているが、酸化アパーチャー径を単純に大きくしただけでは、所望のレーザ基本特性を得ることができない。特に、シングルモードのVCSELでは、酸化アパーチャー径を小さくする傾向にあり、これはESD耐圧を下げることに他ならない。
本発明は、上記従来技術の課題を解決し、レーザ基本特性を満足しつつ、ESD等の高電圧から内部素子を保護することが可能な面発光型半導体レーザを提供することを目的とする。
本発明はさらに、従来と比較してESD耐圧が改善された面発光型半導体レーザを提供することを目的とする。
本発明はさらに、ESD耐圧を向上させるとともに偏光制御の機能を併せ持つ構造の面発光型半導体レーザを提供することを目的とする。
本発明はさらに、ESD耐圧が改善された、信頼性の高い光送信装置、光空間伝送装置、光空間伝送システム、光伝送装置および光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明に係る選択酸化型のメサを含む面発光型半導体レーザは、基板と、前記基板上に形成され、レーザ光を出射する少なくとも1つのメサを含む第1のメサと、前記基板上に形成され、レーザ光の出射を抑制する少なくとも1つのメサを含む第2のメサとを有する。
好ましくは、第1、第2のメサは、メサ頂部に形成された金属層とを含み、第1のメサの金属層にはレーザ光を出射するための開口が形成され、第2のメサの金属層はレーザ光の出射を遮蔽する。すなわち、第2のメサの金属層には、開口が形成されていない。
金属層は、好ましくは、メサ頂部から電流を注入するための金属電極(p側電極層)であり、第1、第2のメサの金属電極は互いに接続されている。
第1、第2のメサは、メサ内部に電流狭窄層を含み、当該電流狭窄層は、酸化領域と該酸化領域によって囲まれた酸化アパーチャーとを含んでいる。好ましくは、第2のメサの酸化アパーチャーの径が第1のメサの酸化アパーチャーの径よりも大きい。さらに、第2のメサの酸化アパーチャーの面積が第1のメサの酸化アパーチャーの面積よりも大きくてもよい。第2のメサが複数のメサを含んでいるとき、各メサの酸化アパーチャーの面積の総和が第1のメサの酸化アパーチャーの面積よりも大きい。
第1のメサは、電流狭窄層の酸化アパーチャー径を小さくし、シングルモードのレーザ光を出射することができる。従来では、シングルモードを出射するために、その酸化アパーチャー径を小さくすることで、ESD耐圧も小さくなっていたが、本発明では第2のメサにより実質的に酸化アパーチャー径が増加するため、レーザの基本特性を失うことなくESD耐圧を高くすることができる。
さらに第2のメサが複数のメサを含んでいるとき、当該複数のメサは第1のメサの周囲にかつ第1のメサからほぼ等しい距離に位置するようにする。また複数のメサは、第1のメサを中心に放射状に配置され、あるいは第1のメサの中心に関し回転対称に配置される。
さらに本発明に係る選択酸化型のメサを有する面発光型半導体レーザは、基板と、基板上に形成された少なくとも1つのメサと、少なくとも1つのメサ内に形成された少なくとも2つ以上の電流経路とを含み、少なくとも2つ以上の電流経路の内の少なくとも1つはレーザ光を放出する第1の部位にあり、かつ少なくとも1つの電流経路はレーザ光を放出しない第2の部位にある。
好ましくは、第1の部位は、第1の活性領域と、メサ頂部に形成され第1の活性領域に電流を注入する第1の金属層とを含み、第2の部位は、第2の活性領域と、メサ頂部に形成され第2の活性領域に電流を注入する第2の金属層とを含む。第1の金属層にはレーザ光を放出するための開口が形成されているが、第2の金属層はレーザ光を遮蔽する。第1、第2の金属層は、第1、第2の部位へ電流を注入するための電極層であってもよい。
第1の部位と第2の部位とは、架橋メサ部によって連結され、第1、第2の部位および架橋メサ部は、モノリシックなメサ内に形成することができる。架橋メサ部は酸化領域を含むが、当該酸化領域は完全に酸化されていなくともよい。例えば、酸化領域としてAlAs層を用いる場合、AlAs層が完全に酸化されていなくとも、すなわち、AlAs層は一部に酸化領域を含み、酸化されていない領域を含むものであってもよい。第1、第2の部位の各活性領域は、酸化領域によって分離されるが、第1、第2の活性領域は電気的に絶縁されていない構造であってもよい。
さらに好ましくは、架橋メサ部は、基板方位(110)または(1−10)方向に延在する。架橋メサ部を上記の基板方位と合わせることで、屈折率および歪応力に異方性が生じ、放出されるレーザ光の偏光モードを安定化させることができる。
さらに本発明に係るモジュールは、面発光型半導体レーザが形成された半導体チップを実装する。実装は、例えばステム上に固定された半導体素子を中空のキャップにより封止したり、光透過の樹脂により封止することができる。さらに、キャップには、ボールレンズ等を取り付け、放出されたレーザ光を集光するようにしてもよい。
さらに本発明に係る光送信装置および光送信システムは、モジュールと、モジュールから発せられたレーザ光を送信する送信手段とを備える。送信手段としては、例えば、光ファイバを用いることができる。光送信装置は、光ファイバから送信された光信号を受信する機能を含むものであってもよい。
さらに本発明に係る光空間伝送装置および光空間伝送システムは、モジュールと、モジュールから発せられた光を空間伝送する伝送手段とを備える。伝送手段として、例えば、回転楕円鏡のような反射ミラーを用いることができる。
本発明に係る面発光型半導体レーザによれば、レーザ光を出射する第1のメサに加えて、電流経路を有するがレーザ光を出射しない第2のメサを基板上に形成したので、全体としての酸化アパーチャーの径または面積を増加させることができ、その結果、面発光型半導体レーザのESD等に対する耐圧を向上させることができる。同様に、少なくとも1つのメサ内に、少なくとも2つの電流経路を形成し、少なくとも1つの電流経路をレーザ光を放出する第1の部位に配し、少なくとも1つの電流経路をレーザ光を遮蔽する第2の部位に配するようにしたので、電流経路の面積を増加させ、ESD等の耐圧を向上させることができる。また、メサの第1、第2の部位を連結する架橋メサ部を基板方位と合わせることで、放出されるレーザ光の偏光制御を行うことができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明に係る面発光型半導体レーザは、好ましくは選択酸化型のメサを有するVCSELによって構成される。
図1は、本発明の第1の実施例に係るVCSELを示し、図1(a)は模式的な平面図、図1(b)はそのX−X線断面矢視図である。本実施例に係るVCSEL10は、レーザ光を出射するためのメサ20(第1のメサ)と、レーザ光を出射しないメサ30(第2のメサ)とを同一の基板上に形成している。このようなレーザ光を出射させない、いわゆるダミーとして機能するメサ30を形成することで、実質的にVCSELの酸化アパーチャーの面積を増加させることができ、その結果、ESD耐圧を高くすることができる。他方、メサ20から出射されるレーザ光の酸化アパーチャーの面積を、例えばシングルモード用に小さくすることも可能であり、レーザ基本特性を何ら低減させることがない。
同図に示すように、VCSEL10は、n型のGaAs基板100上に、n型のバッファ層102、n型の下部DBR(Distributed Bragg Reflector:分布ブラック型反射鏡)ミラー層103、アンドープの下部スペーサ層104とアンドープの量子井戸活性層105とアンドープの上部スペーサ層106とを含む活性領域107、p型の上部DBRミラー層108、及びp型のコンタクト層109を順次積層して構成される。基板上の半導体層を異方性エッチングすることで2つのメサ20、30を同時に形成することができる。メサ20、30はそれぞれ円筒状を有し、その外形は同一サイズである。
メサ20、30は、上部DBRミラー層108の最下層に、p型のAlAs層110を有する。AlAs層110は、メサ20、30の側面から一部が酸化された酸化領域111と、酸化領域111によって囲まれた円形状の酸化アパーチャー(導電領域)112とを有する。AlAs層110は、酸化領域111によって光の閉じ込めおよび電流狭窄を行い、電流狭窄層として働く。
メサ20、30の側壁および上面は、層間絶縁膜113によって覆われる。層間絶縁膜113には、メサの一部であるコンタクト層109を露出するためのコンタクトホール114が形成されている。メサ20において、層間絶縁膜113上にp側電極層115aが形成され、p側電極層115aがコンタクトホール114を介してコンタクト層109にオーミック接続される。p側電極層115aの中央には、レーザ光を出射するためのレーザ出射窓116aが形成されている。
一方、メサ30において、層間絶縁膜113上にp側電極層115bが形成され、p側電極層115bがコンタクトホール114を介してコンタクト層109にオーミック接続される。メサ20と異なり、p側電極層115bにはレーザ出射窓は形成されていない。従って、メサ30には電流が注入されレーザ発振が生じるが、レーザ光はメサ30の頂部から出射されない。p側電極層115bは、メサ底部において金属層115cによってp側電極層115aと接続される。金属層115cは、後述するようにp側電極層115a、115bをパターンニングするときに同時に形成される。p側電極層115a、115bは、図示されない電極パッド(図中省略)に電気的に接続されている。一方、基板100の裏面には、メサ20、30に共通にn側電極117が形成されている。
下部DBRミラー層103は、n型のAl0.9Ga0.1As層とn型のAl0.3Ga0.7As層との複数層積層体で、各層の厚さはλ/4n(但し、λは発振波長、nは媒質の屈折率)であり、これらを交互に40.5周期で積層してある。n型不純物であるシリコンをドーピングした後のキャリア濃度は3×1018cm-3である。
活性領域107の下部スペーサ層104は、アンドープのAl0.6Ga0.4As層であり、量子井戸活性層105は、アンドープAl0.11Ga0.89As量子井戸層およびアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層を含む。上部スペーサ層106は、アンドープのAl0.6Ga0.4As層である。
上部DBRミラー層108は、p型のAl0.9Ga0.1As層とp型のAl0.3Ga0.7As層との積層体で、各層の厚さはλ/4n(但し、λは発振波長、nは媒質の屈折率)であり、これらを交互に30周期積層してある。p型不純物であるカーボンをドーピングした後のキャリア濃度は3×1018cm-3である。p型のコンタクト層109はGaAs層で、膜厚20nm、カーボン濃度は1×1020cm-3である。p側電極115a、115bは、Ti/Auの積層膜である。
VCSELを駆動するとき、p側電極層115a、115bとn側電極117に順方向電圧が印加され、メサ20およびメサ30に電流が注入される。活性領域107の厚さに応じた波長のレーザ発振が生じ、メサ20では発振されたレーザ光がp側電極層115aのレーザ出射窓116aから出射される。一方、メサ30では、発振されたレーザ光がp側電極層115bによって遮蔽され、レーザ光の出射が抑制される。言い換えれば、メサ30は、電極から注入される電流についての電流経路を有するが、レーザ光の出射機能を有していない。
図2は、酸化アパーチャー面積と破壊電圧との関係を示すグラフであり、横軸は酸化アパーチャー面積(μm)、縦軸は破壊電圧(V)である。この実験結果は、シングルスポット(単一のメサ)の酸化アパーチャー径を変化させたときの破壊電圧(図中、四角のドットで表示)と、マルチスポット(複数のメサ)のときの破壊電圧(図中、三角のドットで表示)を示している。
従来技術で引用した非特許文献1や、図2の実験結果からも明らかなように、酸化アパーチャーの面積と破壊電圧は比例関係にあり、酸化アパーチャーの面積が増加すれば、破壊電圧が向上する。第1の実施例では、メサ20とメサ30は、同一サイズの外形を用いているため、同一の酸化プロセス下において、それぞれの酸化アパーチャー112の面積が等しい。従って、メサ20を単独で形成する場合と比較して、本実施例のVCSELでは酸化アパーチャーの面積が2倍となり、その分だけ破壊電圧を高くすることができる。例えば、単一のメサ20が8μmの酸化アパーチャー径を有するとき、酸化アパーチャー面積は約50μmであり、破壊電圧は約180Vである。しかし、メサ30を併設することで、酸化アパーチャー面積は約100μmとなり、破壊電圧を約200Vにまで高くすることができる。
次に、本発明の第2の実施例について図3を参照して説明する。第2の実施例において、VCSEL12は、シングルモードのレーザ光を出射するためのメサ22と、耐圧向上用の口径の大きなメサ32とが基板上に形成されている。それ以外の基本的なメサの構造は、第1の実施例と同様であり、すなわち、メサ22の頂部のp側電極層115aにはレーザ出射窓116aが形成されているが、メサ32のp側電極層115bにはレーザ出射窓が形成されていない。
メサ22、32は、基板上に同一のプロセスにより形成され、同一の条件により酸化が行われる。これにより、メサ22におけるメサ側面からの酸化距離と、メサ32におけるメサ側面からの酸化距離とが等しくなる。メサ22の直径(層間絶縁膜の形成前)をD1、メサ32の直径をD2、酸化距離をS1とすると、メサ22の酸化アパーチャー112aの直径はD1−S1であり、メサ32の酸化アパーチャー112bの直径はD2−S1であり、
(D1−S1)<(D2−S1)となる。
メサ22の酸化アパーチャー径をシングルモードが発振する程度(例えば5μm)に小さくする一方、メサ32の酸化アパーチャー径をより大きくし、ESDの破壊電圧を大きくすることができる。
図4は、第3の実施例に係るVCSELの模式的な平面図である。第3の実施例に係るVCSEL14は、基板100の中央にレーザ光を出射する発光機能を備えたメサ24と、このメサ24の周囲に4つのメサ34(破線にて表示)を配置している。メサ24と4つのメサ34とは同一サイズの円筒ポストを有している。メサ24は、その頂部がp側金属層115aで覆われているが、中央にレーザ出射窓116aが形成されている。一方、メサ34は、第1の実施例と同様に電流経路として機能はするが、p側金属層115bにレーザ出射窓が形成されておらず、メサ頂部からレーザ光は出射されない。
4つのメサ34は、好ましくは、メサ24を中心にその対角線上に配置され、かつ、メサ24の中心から等しい距離にある。VCSELを小型化するためには、各メサ34をメサ24に近接することが望ましいが、メサ34による発熱の影響を最小限にするため、メサ34をメサ24に対して等距離に配置している。メサ24のp側電極層115aと、メサ34のp側電極層115bは、基板100の全面に形成された金属層パターン115dによって共通に接続されている。
図4(b)は、p側電極層の他の配線パターン例を示す図である。メサ34の外形に対応する円形状のp側電極層115bを形成し、これらを連結パターン115eによってメサ24のp側電極層115aと連結するようにしてもよい。
第3の実施例によれば、メサ34を形成したことにより、メサ24を単独で形成した場合と比較して、酸化アパーチャーの総面積を5倍にすることができ、VCSELの破壊電圧を一層高くすることができる。なお、第3の実施例では、レーザ光を出射するメサは1つであるが、これに限らず、複数のメサからレーザ光を出射するマルチスポット構造であってもよく、それらの周囲にメサ34を配置することもできる。
図5は、本発明の第4の実施例に係るVCSELの模式的な平面図である。第4の実施例に係るVCSEL16は、中心に配置されるレーザ光を出射するメサ26と、その周囲に放射状に配置される出射光を抑制する8つのメサ(破線で表示)36とを有している。図5(a)では、中心のメサ26の外形サイズが周囲に配置されるメサ36よりも大きく、図5(b)では、周囲に配置されるメサ36の外形サイズがメサ26よりも大きい例を示している。複数のメサ36は、メサ26の中心に関して点対称となるような位置に配置されるようにしてもよい。
以上説明したように、電流経路としてのみ機能する複数のメサを適宜形成することで、所望の酸化アパーチャー面積を確保し、設計されたVCSELの破壊耐圧を得ることができる。また、電流経路として機能するメサを複数形成する場合、各メサが同一の外形サイズであってもよいし、各々が異なる外形サイズであってもよい。さらに、メサの形状は、円筒状に限らず、角柱状であってもよい。
次に、図1に示すVCSELの製造方法について図6を参照して説明する。図6(a)に示すように、有機金属気相成長(MOCVD)法を用い基板100上に複数の半導体層を積層する。すなわち、n型のGaAs基板100上に、n型のバッファ層102、n型の下部DBRミラー層103、アンドープの下部スペーサ層104とアンドープの量子井戸活性層105とアンドープの上部スペーサ層106とを含む活性領域107、AlAs層(電流狭窄層)110、p型の上部DBRミラー層108、及びp型のコンタクト層109が順次積層される。
次に、図6(b)に示すように、フォトリソ工程を用いて半導体層上にマスクパターン200、202を形成する。マスクパターンは、SiOやレジストを用いることができる。マスクパターン200は、メサ20の外形に対応する円形状のパターンであり、マスクパターン202は、メサ30の外形に対応する円形状のパターンである。
マスクパターン200、202を用い、積層された半導体層をリアクティブイオンエッチング(RIE)によりエッチングする。エッチングは、下部ミラー層103の一部が露出するまで行われる。これによって、メサ20とメサ30が形成される。
次に、図6(c)に示すように、基板100を、窒素をキャリアガス(流量:2リットル/分)とする350℃の水蒸気雰囲気に30分間晒す。AlAs層110は、上部ミラー層を構成するAl0.8Ga0.2As層やAl0.1Ga0.9As層に比べ著しく酸化速度が速い。これにより、AlAs層110がメサ側面から酸化を開始され、最終的にメサ外形を反映した酸化領域111a、111bが形成され、酸化領域111a、111bによって囲まれた酸化アパーチャー112a、112bが形成され、電流狭窄層となる。酸化領域111a、111bは、導電性が低下し電流狭窄部となるが、同時に周囲の半導体層に比べ光学屈折率が半分程度(〜1.6)である関係から、光閉じ込め領域としても機能し、酸化アパーチャー(非酸化領域)が電流注入部となる。
次に、図6(d)に示すように、マスクパターン200、202を除去した後、露出したメサ側面を含む基板上面に層間絶縁膜113が着膜される。そして、メサ20、30の頂部において層間絶縁膜113にコンタクトホール114が形成される。続いて、基板上面にp側電極層が形成され、メサ20、30の頂部においてコンタクトホール114を介してコンタクト層109と接触される。
次に、図1(b)に示すように、p側電極層のパターンニングが行われる。メサ20の頂部において、p側電極層115aにはレーザ出射窓116aが形成されるが、メサ30の頂部においてはp側電極層115bにはレーザ出射窓が形成されない。さらに、p側電極層115とp側電極層115bとを連結するパターン115cも同時に形成される。そして、基板100の裏面にn側電極117が形成される。
次に本発明の第5の実施例について図7を参照して説明する。図7(a)は、第5の実施例に係るVCSELの模式的な平面図、図7(b)はX−X線断面矢視図である。第5の実施例に係るVCSEL18は、第1の実施例のメサ20とメサ30とを架橋メサ部210によって連結するようにモノリシックに形成されたメサ200を基板上に有している。なお、以降の説明において、第1ないし第4の実施例と同一構成については同一参照番号を付してある。
メサ200は、第1の実施例のメサ20に相当する円筒状の第1のメサ部220と、第1の実施例のメサ30に相当する円筒状の第2のメサ部230と、第1、第2のメサ部220、230を連結する直方体状に延在する架橋メサ部210とを含んでいる。第1、第2のメサ部220、230および架橋メサ部210は、基板上に積層された半導体層を所定のマスクパターンを用いてエッチングすることにより、同時に形成することができる。
第1のメサ部220の頂部は、p側電極層222によって覆われ、その中央には円形状のレーザ出射窓224が形成されている。第2のメサ部230の頂部は、p側電極層232によって覆われているが、レーザ出射窓は形成されていない。このp側電極層232は、図示しないコンタクトパッドに接続されている。架橋メサ部210の頂部は、層間絶縁膜113を介してp側電極層212によって覆われ、p側電極層212は、第1、第2のメサ部のp側電極層222、232に接続される。これらのp側電極層は、1回のパターニングで同時に形成することができる。
架橋メサ部210は、基板上に、第1、第2のメサ部220、230と同一構成の半導体層を含んでいる。第1、第2のメサ部220、230のAlAs層110が酸化されるとき、架橋メサ部230のAlAs層110も同時に酸化され酸化領域214となる。この際、架橋メサ部210のAlAs層110が側面からすべて酸化されるように、架橋メサ部210の幅Wを選択することが望ましい。これにより第1のメサ部220と第2のメサ部230とが分離され、単一のメサ200内に、第1、第2のメサ部220、230のそれぞれ独立した活性領域を持たせることができる。但し、架橋メサ部210において、AlAs層110のすべてが酸化されなくても良く、その場合には、レーザの特性はやや劣るものの同様の機能を保持したデバイスとなり得る。
第5の実施例においても、VCSEL18の電流経路面積が増えるため、静電耐圧を向上させることができる。さらに、第5の実施例において、架橋メサ部210の伸長方向を、基板100の方位に合わせることが望ましい。例えば、基板方位は、(110)または(1−10)である。架橋メサ部210に電流が流れることで、架橋メサ部210およびレーザ光を出射しない第2のメサ部230の温度が上昇するため屈折率が変化するとともに、発熱による歪応力が生じる。架橋メサ部の伸長方向を適当な方向に設定することで、屈折率および歪応力に異方性が生じる。これらの作用によりVCSELの活性領域のレーザ光の偏光モードを安定化させることができる。
次に、本発明の第6の実施例について図8を参照して説明する。第6の実施例のVCSELにおいて、基板上の単一のメサ202は、レーザ出射機能を有する第1のメサ部220と、その両側にレーザ出射機能を有しない第2、第3のメサ部230、240を含んでいる。第1のメサ部220の対向する側から一対の架橋メサ部210、250が延在し、架橋メサ部210、250によって第2、第3のメサ部230、240が第1のメサ部220に接続されている。
架橋メサ部210、250のAlAs層110は、例えばすべてが酸化領域214、254となるように架橋メサ部210、250の幅が選択される。但し、第5の実施例と同様に、AlAs層110のすべてが酸化領域となる必要はなく、酸化されない部分が残存するような幅を選択してもよい。また、第3のメサ部240の頂部には、コンタクト層109とオーミック接続されるp側電極層242が形成されるが、レーザ出射窓は形成されない。架橋メサ部250の頂部には、層間絶縁膜113を介してp側電極層252が形成され、p側電極層252は、p側電極層242とp側電極層222とを接続する。
第6の実施例に係るVCSELにおいても電流経路面積を増加させ、静電耐圧を向上させることができる。さらに、p側電極層から電流を流すと、第2、第3のメサ部の電流通路および架橋メサ部210、250において発熱を生じる。図9に発熱領域を模式的に示す。同図に示すように、第2、第3のメサ部230、240の電流通路領域236、246(円形のハッチング領域)、および架橋メサ部210、250の酸化領域214、254より上方の領域216、256(楕円のハッチング領域)において発熱する。電流の印加および発熱により、それらの領域236、246、216、256の屈折率が変化し、かつ、熱により歪応力が発生する。屈折率変化および歪応力が、架橋メサ部210、250の伸長する方位に選択的に印加されるため、第1のメサ部220のレーザ光の偏光モード(方位)Pは、架橋メサ部の物性値(屈折率と歪応力)の影響を受けて安定化(固定化)される。
第5、第6の実施例は、単一のメサ内に複数の活性領域または電流通路を有する複数のメサ部を形成する例を示したが、メサ部の大きさ、数、位置は、これらに限定されるものではない。例えば、第2の実施例のように、第1のメサ部の外径と第2のメサ部の外径を異ならせ、電流通路面積または酸化アパーチャー径を可変してもよいし、第3の実施例のように、第1のメサ部の周囲に複数のメサ部を配置させることもできる。さらに、架橋メサ部210、250の形状を直方体状の梁としたが、これ以外の形状であってもよい。
次に、本発明のVCSELを実装したパッケージ(モジュール)の概略断面を図10に示す。同図に示すように、パッケージ300は、VCSELを含むチップ310を、導電性接着剤320を介して円盤状の金属ステム330上に実装する。チップ310は、単一のVCSEL(レーザ素子)であってもよいし、複数のVCSELをアレイ状に配置したマルチスポットタイプであってもよい。
導電性のリード340、342は、ステム330に形成された貫通孔(図示省略)内に挿入され、その貫通孔内においてステム330と絶縁されている。チップ310の裏面に形成されたn側電極は、導電性接着剤320を介して一方のリード340の端部に電気的に接続される。チップ310の表面に形成されたp側電極は、図示しないボンディングワイヤ等を介して他方のリード342の端部に電気的に接続される。
チップ310を含むステム330上に矩形状の中空のキャップ350が固定される。キャップ350の中央には開口が形成され、開口内にボールレンズ360が固定されている。ボールレンズ360の光軸は、チップ310のほぼ中心と一致するように位置決めされる。例えば、第1、第2の実施例のようなVCSEL10、12のとき、レーザ出射機能を有するメサ20、22の中心が光軸と一致される。第3、第4の実施例のときも同様に、レーザ出射機能を有するメサ24、26の中心が光軸と一致される。第5、第6の実施例のときも同様に、レーザ出射機能を有する第1のメサ部220の中心が光軸と一致される。
リード340、342に順方向の電圧を印加すると、チップ310からレーザ光が出射される。チップ310とボールレンズ360との距離は、チップ310からのレーザ光の発散角度θ内にボールレンズ360が含まれるように調整する。
図11は、図10に示すVCSELパッケージを光送信装置に適用したときの構成を示す断面図である。光送信装置400は、ステム330に固定された円筒状の筐体410と、筐体410の端面に一体に形成されたスリーブ420と、スリーブ420の開口422内に保持されるフェルール430と、フェルール430によって保持される光ファイバ440とを含んで構成される。
ステム330の円周方向に形成されたフランジ332には、筐体410の端部が固定される。フェルール430は、スリーブ420の開口422に正確に位置決めされ、光ファイバ440の光軸がボールレンズ360の光軸に整合される。フェルール430の貫通孔432内に光ファイバ440の芯線が保持されている。
VCSELを含むチップ310は、レーザ光の光源として機能し、チップ310の表面から出射されたレーザ光は、ボールレンズ360によって集光され、集光された光は、光ファイバ440の芯線に入射され、送信される。上記例ではボールレンズ360を用いているが、これ以外にも両凸レンズや平凸レンズ等の他のレンズを用いることができる。さらに、光送信装置400は、リード340、342に電気信号を印加するための駆動回路を含むものであってもよい。さらに、光送信装置400は、光ファイバ440を介して光信号を受信するための受信機能を含むものであってもよい。
図12は、図10に示すVCSELパッケージを空間伝送システムに用いたときの構成を示す図である。空間伝送システム500は、VCSELパッケージ300と、集光レンズ510と、拡散板520と、反射ミラー530とを含んでいる。空間伝送システム500では、パッケージ300に用いられたボールレンズ360を用いる代わりに、集光レンズ510を用いている。集光レンズ510によって集光された光は、反射ミラー530の開口532を介して拡散板520で反射され、その反射光が反射ミラー520へ向けて反射される。反射ミラー520は、その反射光を所定の方向へ向けて反射させ、光伝送を行う。
図13は、VCSELを光源に利用した光伝送システムの一構成例を示す図である。光伝送システム600は、VCSELを含む光源610と、光源610から放出されたレーザ光の集光などを行う光学系620と、光学系620から出力されたレーザ光を受光する受光部630と、光源610の駆動を制御する制御部640とを有する。
光源610は、単一のVCSELまたは複数のVCSELが実装されたモジュールを含む。制御部640は、VCSELを駆動するための駆動パルス信号を光源610に供給する。光源610から放出された光は、光学系620を介し、光ファイバや空間伝送用の反射ミラーなどにより受光部630へ伝送される。受光部630は、受光した光をフォトディテクターなどによって検出する。受光部630は、制御信号650により制御部640の動作(例えば光伝送の開始タイミング)を制御するようにしてもよい。
次に、光伝送システムに利用される光伝送装置の構成について説明する。図14は、光伝送装置の外観構成を示す図であり、図15はその内部構成を模式的に示す図である。光伝送装置700は、ケース710を含み、ケース710の正面には、光信号送信/受信コネクタ接合部720、接合部720に接続された発光/受光素子730、および電気信号ケーブル接合部740が取り付けられている。ケース710の背面には、電源入力部750、動作中であることを表示するLED760、異常発生を表示するLED770、およびDVIコネクタ780が取り付けられている。ケース710の内部には、図15に示すように、信号の送受信を制御するための送信回路基板/受信回路基板790が設けられている。
光伝送装置700は、発光素子730による光信号を送信する機能と受光素子730による光信号を受信する機能を含んでいる。発光素子730の光源としてVCSELが利用される。VCSELは、例えば、図10に示すようなパッケージ化されて実装される。
光伝送装置700を用いた映像伝送システムを図16および図17に示す。映像伝送システム800は、映像信号発生装置810で発生された映像信号を、液晶ディスプレイなどの画像表示装置820に伝送する。図14に示す光伝送装置を映像伝送システムの送信/受信モジュール840、850に利用することで、映像信号の光通信を可能にしている。
映像信号発生装置810に接続されたDVI用電気ケーブル830は、送信モジュール840のDVIコネクタ780(図14参照)に接続される。送信モジュール840は、DVIコネクタ780から供給された映像信号に応答して発光素子730を駆動し、これにより映像信号を電気信号から光信号に変換する。
送信モジュール840および受信モジュール850のそれぞれの光信号送信/受信コネクタ部720には、映像信号伝送光信号用コネクタ860が接続され、両コネクタ860間に光ファイバ870が接続されている。また、送信モジュール840および受信モジュール850の各電気信号ケーブル接合部740には、映像信号伝送用電気ケーブルコネクタ880が接続され、かつ電源入力部750には電源アダプタ890が接続されている。受信モジュール850のDVIコネクタ780(図14参照)は、DVI用電気ケーブル900を介して画像表示装置820に接続されている。
送信モジュール840から光ファイバ870を介して送信された光信号は、受信モジュール850の受光素子730において受光され、そこで電気信号に変換され、DVI用電気ケーブル900を介して画像表示装置820へ伝送される。
上記映像伝送システムでは、映像信号発生装置810と送信モジュール840、および受信モジュール850と画像表示装置820の間を電気ケーブル830、900による電気信号の伝送としたが、勿論、こららの間の伝送を光信号により行うことも可能である。例えば、図18に示すように、電気−光変換回路910および光−電気変換回路920をコネクタに含む信号送信用ケーブル930を、電気ケーブル830、900の代わりに用いるようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記VCSELの実施例では、電流狭窄層にAlAs層を用いたが、これに限らず、AlGaAs層を用いることもできる。さらに、上記実施例では、GaAs系の化合物半導体レーザを示したが、これ以外にも窒化ガリウム系やガリウムインジウム系を用いた半導体レーザであってもよい。
本発明に係る面発光型半導体レーザは、光ファイバ等を利用した光通信機器やそれを用いた光通信システム、ならびに光学的な読み書きを行う電子装置、複写機等の光源などにおいて利用することができる。
本発明の第1の実施例に係るVCSELを示し、同図(a)は模式的な平面図、同図(b)はX−X線断面矢視図である。 酸化アパーチャー面積と破壊電圧との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施例に係るVCSELを示し、同図(a)は模式的な平面図、同図(b)はX−X線断面矢視図である。 本発明の第3の実施例に係るVCSELの模式的な平面図である。 本発明の第4の実施例に係るVCSELの模式的な平面図である。 本発明の第1の実施例に係るVCSELの製造工程を示す断面図である。 本発明の第5の実施例に係るVCSELを示し、同図(a)は模式的な平面図、同図(b)はX−X線断面矢視図である。 本発明の第6の実施例に係るVCSELを示し、同図(a)は模式的な平面図、同図(b)はX−X線断面矢視図である。 第6の実施例に係るVCSELの発熱領域を模式的に示す図である。 本発明に係るVCSELを実装したパッケージの構成を示す概略断面図である。 図9に示すパッケージを用いた光送信装置の構成を示す断面図である。 図9に示すVCSELパッケージを空間伝送システムに用いたときの構成を示す図である。 光伝送システムの構成を示すブロック図である。 光伝送装置の外観構成を示す図である。 図14の光伝送装置の内部構成を示す図であり、図14(a)は上面を切り取り内部を示し、図14(b)は側面を切り取り内部を示している。 図14の光伝送装置を利用した映像伝送システムを示す図である。 図16の映像伝送システムを裏側から示した図である。 信号送信用ケーブルの他の構成を示す図である。
符号の説明
10、12、14、16:VCSEL
20、22、24、26:メサ(第1のメサ)
30、32、34、36:メサ(第2のメサ)
100:基板
110:AlAs層(電流狭窄層)
111a、111b:酸化領域
112、112a、112b:酸化アパーチャー
113:層間絶縁膜
114:コンタクトホール
115a、115b:p側電極層
116a:レーザ出射窓
117:n側電極
200、202:メサ
210、250:架橋メサ部
220:第1のメサ部
230:第2のメサ部
240:第3のメサ部
300:VCSELパッケージ
400:光送信装置
500:空間光伝送システム
600:光伝送システム
700:光伝送装置

Claims (8)

  1. 選択酸化型のメサを含む面発光型半導体レーザであって、
    半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された少なくとも1つのメサと、
    少なくとも1つのメサ内に形成された少なくとも2つ以上の電流経路とを含み、
    少なくとも2つ以上の電流経路の内の第1の電流経路はレーザ光を放出する第1の部位にあり、かつ第2の電流経路はレーザ光を放出しない第2の部位にあり、
    前記第1の部位は、第1の活性領域と、第1の活性領域を挟む第1導電型の下部半導体ミラー層および第2導電型の上部半導体ミラー層と、下部半導体ミラー層および上部半導体ミラー層の間に形成されかつ酸化領域によって囲まれた導電性の酸化アパーチャーを含む第1の電流狭窄層と、メサ頂部に形成され上部半導体ミラー層に電気的に接続される第1の金属層とを含み、
    前記第2の部位は、第2の活性領域と、第2の活性領域を挟む第1導電型の下部半導体ミラー層および第2導電型の上部半導体ミラー層と、下部半導体ミラー層および上部半導体ミラー層の間に形成されかつ酸化領域によって囲まれた導電性の酸化アパーチャーを含む第2の電流狭窄層と、メサ頂部に形成され上部半導体ミラー層に電気的に接続される第2の金属層とを含み、前記第1の金属層にはレーザ光を放出するための開口が形成され、前記第2の金属層はレーザ光を遮蔽し、
    前記少なくとも1つのメサはさらに、前記第1の部位と前記第2の部位とを連結する少なくとも1つの架橋メサ部を含み、
    前記少なくとも1つの架橋メサ部は、前記半導体基板の基板方位(110)または(1−10)方向に延在し、かつ、前記第1の部位および前記第2の部位の下部半導体ミラー層および上部半導体ミラー層にそれぞれ接続される下部半導体ミラー層および上部半導体ミラー層と、第1および第2の活性領域に接続される第3の活性領域と、第1および第2の電流狭窄層に接続される第3の電流狭窄層と、メサ頂部に形成され前記第1および第2の金属層に接続される第3の金属層とを含む、面発光型半導体レーザ。
  2. 前記少なくとも1つのメサが酸化されるとき、第3の電流狭窄層のすべての領域が酸化されるように前記少なくとも1つの架橋メサ部の幅が選択される、請求項2に記載の面発光型半導体レーザ。
  3. 前記少なくとも1つのメサは、前記第1の部位の両側にメサ架橋部を介して複数の第2の部位を含む、請求項1または2に記載の面発光型半導体レーザ。
  4. 請求項1ないしいずれか1つに記載の面発光型半導体レーザが形成された半導体チップが実装されたモジュール。
  5. 請求項に記載されたモジュールと、モジュールから発せられたレーザ光を送信する送信手段とを備えた、光送信装置。
  6. 請求項に記載されたモジュールと、モジュールから発せられた光を空間伝送する伝送手段とを備えた、光空間伝送装置。
  7. 請求項に記載されたモジュールと、モジュールから発せられたレーザ光を送信する送信手段とを備えた、光送信システム。
  8. 請求項に記載されたモジュールと、モジュールから発せられた光を空間伝送する伝送手段とを備えた、光空間伝送システム。
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