JP4821967B2 - 半導体レーザ装置およびこれを用いた光送信装置 - Google Patents

半導体レーザ装置およびこれを用いた光送信装置 Download PDF

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Description

本発明は、面発光型半導体レーザ(Vertical-Cavity Surface-Emitting Laser diode 以下VCSELという)に関し、特にVCSELの静電破壊保護構造に関する。
VCSELは、半導体基板の表面から光が出射されるレーザダイオードであり、端面発光型のレーザダイオードと比べて、駆動電流が低い、ウエハレベルでの特性検査が可能、および実装が容易にできる、といった特徴を備えている。このため、光情報処理や光通信用の光源、または光を使用してなされるデータ記憶装置の光源として利用されている。
VCSELは、他の半導体装置と同様に、回路基板等への実装時に、静電気等の高電圧に晒されることがある。素子内部に静電放電(Electrostatic discharge 以下、ESDという)が生じると、瞬時に大きなスパイク電流が流れるため、素子の破壊または劣化が生じ、正常な動作を行い得ない故障の原因となる。こうした問題に対処するべくいくつかの報告がなされている。
特許文献1は、電子機器の配線基板の外周部に設けられた導体部を利用して、静電気をグランドラインへ放電させるようにし、内部回路の誤作動や破壊を防止している。
特許文献2は、受光素子のアノード電極にエミッタ、ベースを短絡させたトランジスタを形成することにより、アノード電極とカソード電極との間に高電圧が印加された時、トランジスタがオン状態になってカソード電極からの電気を逃がしている。これにより、静電耐圧特性が向上し、静電破壊による受光素子の不良を減少させている。
特許文献3は、アクティブマトリックス型液晶表示装置の静電破壊防止技術に関し、静電荷の放電用として突起部を配線部に形成する。突起部は、他層の信号線のような導体パターンが形成されない位置に形成され、この突起部が避雷針のように尖っているため、電荷を集中し、放電を他の部分よりも発生し易くしている。
特開2001−308586号 特開平11−46009号 特開平8−234227号
選択酸化型のVCSELの場合、基板上にメサまたはポストを有し、そのメサ頂部にp側電極が形成されている。メサ頂部は、基板から突出しているため、p側電極に静電気が印加されやすい。p側電極から基板裏面のn側電極に至る導電経路は、基板上の薄膜半導体層を積層しているため、耐圧が非常に小さく、僅か数十ボルトの電圧が印加されただけで、素子が破壊され、故障してしまう。従って、VCSELを静電破壊からより効果的に防止することが望まれている。
上述した特許文献1は、デバイスの内部において静電破壊防止を行うものではなく、従って、デバイスの製造段階や実装段階における静電破壊を防止することができない。特許文献2は、ガードリングとカソード間にトランジスタを付加するため、デバイスに別途の静電破壊用の回路素子を必要とし、コストが高くなるという課題がある。特許文献3は、静電放電用の突起部を他層の信号線のような導体パターンが形成されない位置に設けるものであり、実際に、そのようなスペースが存在しない場合には利用することができないし、そのためのスペースを割り当てるのであれば、デバイスの小型化が難しくなるという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、VCSEL等の半導体発光素子を静電破壊から効果的に防止することができる半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、比較的低コストであり、簡単な構成で、静電放電から保護することができる半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る、基板上にメサ構造の面発光型半導体レーザ素子を含む半導体レーザ装置は、基板上に少なくとも1つの静電破壊防止用の突出部を含み、少なくとも1つの突出部は、基準電位に接続された導電経路を含み、かつ面発光型半導体レーザ素子の周囲に配置されているものである。
好ましくは、少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の周囲に等間隔で複数形成されていてもよいし、面発光型半導体レーザ素子の回りを環状に連続的に取り囲むようにしてもよい。または、基板(チップ)のコーナーに配置するようにしてもよい。好ましくは、突出部は、先端に金属部を有し、金属部は、例えば、ワイヤボンディング工程により形成された金属ボールおよび/または所定の長さのワイヤを含む。
少なくとも1つの突出部の導電経路の抵抗は、面発光型半導体レーザ素子の導電経路の抵抗よりも小さいことが望ましい。また、突出部は、面発光型半導体レーザ素子の出射面よりも高い位置にあることが望ましく、少なくとも2倍以上であることがより望ましい。さらに、突出部は、先端が鋭角状に尖っていることが望ましい。
好ましくは突出部は、面発光型半導体レーザ素子と同一の半導体層を含み、面発光型半導体レーザ素子と同様にメサであってもよい。また面発光型半導体レーザ素子は、複数の発光点として機能する複数のメサをアレイ状に有するマルチスポットタイプであってもよく、複数のアレイ状のメサの周囲に静電破壊防止用の突出部が形成されているようにしてもよい。
本発明に係る半導体レーザ装置によれば、面発光型半導体レーザ素子の周囲に配置される静電破壊防止用の突出部を基板上に設けることで、面発光型半導体レーザ素子の製造工程、実装工程等において、面発光型半導体レーザ素子を静電放電破壊から防止することができる。突出部の先端を尖らせたり、面発光型半導体レーザ素子よりも高くすることで、突出部を介しての静電放電が生じ易くなり、面発光型半導体レーザ素子を静電破壊から効果的に保護することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る半導体レーザ装置の構成を示す模式的な斜視図である。本実施例に係る半導体レーザ装置10は、基板12と、基板12上に形成されたメサまたはポスト構造のVCSEL20と、VCSEL20の周囲に配置されたダミー状のメサ30、32、34、36とを有している。ダミー状のメサ30〜36は、後述するように、VCSEL20を静電破壊から防止するために、その頂部に尖った金属部60、62を備えている。ここでは、一例として、円筒状のメサ20の周囲に等しい距離で4つの円筒状のメサ30〜36を示しているが、メサの個数、配列、形状、大きさ等は、図1の例に特に限定されるものではない。
次に、半導体レーザ装置の詳細な構造について説明する。図2は、図1のメサ32、メサ20、メサ36の中心を通る面の断面構造を示している。n型のGaAs基板12上に、n型のAlGaAsの半導体多層膜からなる下部反射鏡40、活性領域42、電流狭窄層44、p型のAlGaAsの半導体多層膜からなる上部反射鏡46、p型のGaAsのコンタクト層48が積層され、これらの半導体層をエッチングすることによりメサ20、30〜36が形成される。メサ20、30〜36は、層間絶縁膜50によって側壁、底部が覆われ、層間絶縁膜50のメサ頂部においてコンタクト層48を露出するためのコンタクトホールが形成されている。電流狭窄層42は、AlAs層からなり、メサ側面から酸化された酸化領域42aを含み、酸化領域42aにより電流および光の閉じ込めを行う。
メサ20、30〜36の頂部には、層間絶縁膜50のコンタクトホールを介してコンタクト層48とオーミック接続される金属層が形成されている。メサ20に形成された金属層は、p側電極52として機能し、その中央にはレーザ光を出射するための円形状の出射窓54が形成されている。一方、メサ30〜36の金属層(金属パッド)56は、コンタクト層48にオーミック接続されるが、発光部として機能しないため、出射窓は形成されていない。また、基板12の裏面には、n側の電極58が形成されている。
さらに、メサ30〜36の金属層56上には、ワイヤボンディング工程により形成されたボール60と、ボール60に接続された所定の長さのワイヤ62が接続されている。ワイヤ62は、ワイヤボンディング工程において切断される。これにより、メサ20の周囲には、メサ30〜36のボール60およびワイヤ62が配置される。ボール60およびワイヤ62は、メサ20よりその分だけ高くなり、しかも、ボール60はその先端に尖った突起状のワイヤ62を有するため、基板周辺の雰囲気中を伝播する静電気を捕獲するための避雷針として機能し、静電放電が生じ易くなる。言い換えれば、メサ30〜36のいずれかが静電放電を誘発することで、メサ20が静電放電による破壊から保護されることになる。さらに、メサ20の周囲にメサ30〜36を配置させることで、基板の実装工程時等において、メサ20に衝突するおそれがある衝撃や荷重をメサ30〜36が受け止めることができるという副次的な効果もある。
図3は、図2の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。同図に示すように、メサ20は、p側電極52とn側電極58間に上部反射鏡と下部反射鏡によりpn接合が形成されたダイオードである。メサ30〜36は、メサ20と同一の半導体層を含み、金属層56とn側電極58間にpn接合が形成されたダイオードとして機能し得る。メサ30〜36のボール60およびワイヤ62のいずれかにより静電気が捕獲さえると、電極56からn側電極58へ静電電流が流れる。
好ましくは、メサ30〜36の外形を、メサ20の外形よりも大きくすることで、メサ30〜36の半導体層の耐圧を大きくするようにしてもよい。また、メサ30〜36は、基板(チップ)のコーナーやエッジに配置するようにし、基板に接近する静電気をより速く放電させるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例に係る半導体レーザ装置は、図4に示すように、メサ32の金属層56とn側電極58とを接続線70により電気的に接続している。接続線70は、メサ32の側面から基板12の側面を延在し、n側電極58に接続されている。接続線70は、金属やその他の導電性部材を用いることができる。また、接続線70や断面積を適宜選択することで、メサ32のpn接合による導通経路の抵抗よりも低抵抗となる導電経路を形成することができる。これにより、メサ32は、pn接合によるダイオードと並列接続された低抵抗の導電経路Pを有することになり、金属ボール60およびワイヤ62により捕獲された静電気を導電経路Pを介して瞬時にn側電極58に放電させることができる。このため、メサ32も同時に静電破壊から防止することができる。
図4は、メサ32についてのみ接続線70を接続する例を示しているが、その他のメサ30、34、36についても同様に低抵抗の接続線70を形成することができる。図5は、第2の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。上記したように、メサ30〜36は、pn接合による導電経路と並列に、低抵抗の導電経路Pを有している。
第2の実施例では、接続線70をメサの側面から基板12の側面を介してn側電極58に接続したが、図6に示すように、メサ30〜36の内部に導電部材80を形成し、メサ内に導電経路を形成するようにしてもよい。好ましくは、導電部材80を埋め込むための溝は、例えば、メサ30〜36を形成するときに行われるエッチング工程において同時に形成することができる。この場合、溝の深さは、メサの高さと同じ深さであり、すなわち、コンタクト層48からn型の半導体層である下部反射鏡40の一部に到達するまでである。これにより、メサ30〜36において、金属ボール60およびワイヤ62は、金属層56、導電部材80、n型の半導体層40、n型の基板を介してn側電極58に接続される。導電部材58を低抵抗化することにより、静電放電による電流を瞬時にn側電極に流すことができ、メサ20のみならず、メサ30〜36を静電破壊から防止することができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図7は、第3の実施例に係る半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。第3の実施例は、メサ30〜36の頂部に、ボール60およびワイヤ62を形成する代わりに、金属状の突起90を形成する。金属状の突起90は、例えば、メサ36の金属層56上に、大きさが小さくなる金属層を積層し、あたかも先端が尖るようなプロファイルに構成される。あるいは、メサ32の金属層56上に、棒状の突起92または鋭角の突起を形成するようにしてもよい。このような突起90、92を形成することにより、第1の実施例と同様に、静電気が突起90、92に集中し易くなり、静電放電を誘発し易くなる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第4の実施例に係る半導体レーザ装置は、図8に示すように、発光部として機能するメサ20の周囲を連続した環状のメサ100で取り囲んでいる。環状のメサ100の頂部には、環状の金属層110が形成される。金属層110上には、導電性の複数の突起が形成される。第4の実施例は、第1の実施例におけるメサ30〜36を連続的に結合したものと等価である。図8の例は、第1の実施例のときと同様に、ワイヤボンディング工程によって形成された金属ボール60と一定の長さで切断されたワイヤ62が突起として形成されている。金属ボール60およびワイヤ62は、メサ20から等しい距離で、かつ、それぞれが等間隔にて配置されている。
図9は、第4の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。複数の突起、すなわち、金属ボール60およびワイヤ62は、金属層110に接続されている。いずれかの金属ボール60およびワイヤ62により捕獲された静電気は、メサ100のダイオードを介してn側電極58に放電される。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。図10(a)は、第5の実施例に係る半導体レーザ装置の構成を示す断面図である。第5の実施例では、静電破壊防止用の突起である、金属ボール60およびワイヤ62を、n型の下部反射鏡40上に形成している。n型の下部反射鏡40の一部は、メサ20を形成するエッチング時に露出され、その表面を層間絶縁膜50が覆っている。層間絶縁膜50には、下部反射鏡40の表面を露出させるためのコンタクトホール50aが形成され、そのコンタクトホールを介して金属層または金属パッド120が形成されている。ワイヤ62の長さは、メサ20の高さに応じて適宜選択される。メサ20よりも高いことが望ましい、ワイヤ62は尖っているため、メサ20よりも幾分低くてもよい。さらに好ましくは、金属ボール60が、n型の半導体層40とオーミック接触できるようにするため、n型半導体層の不純物濃度を高くするようにしてもよい。あるいは、図10(b)に示すように、n型不純物濃度の高いコンタクト層130を、n型半導体層40と金属層120との間に介在させるようにしてもよい。
図11は、第5の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。メサ20の周囲に配置された複数の金属ボール60およびワイヤ62は、n型の半導体層40を介してn側電極58に接続される低抵抗の導電経路Qを有する。これにより、金属ボール60およびワイヤ62は、静電気を捕獲したとき、静電放電電流をn側電極58に瞬時に放電する。
図12は、本発明の第6の実施例に係る半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。第6の実施例の半導体レーザ装置は、基板上に、複数のアレイ状のメサ200−1、200−2、・・・200−nを有し、複数のメサの頂部に形成された出射窓210からレーザ光を同時に出射する、いわゆるマルチスポットタイプのレーザである。複数のメサは、1次元または2次元アレイ状に配列され、その周囲に、または基板のコーナーに、ダミー状の静電破壊防止用の複数の突起220を配置している。複数の突起220は、第1ないし第5の実施例の構成を適用することができる。例えば、複数の突起220は、金属ボールおよび/またはワイヤを接続したものや、それ以外にも先端が尖った金属部材であってもよい。
上述した各実施例は例示的なものであり、これによって本発明の範囲が限定的に解釈されるべきものではなく、本発明の構成要件を満足する範囲内で他の方法によっても実現可能であることは言うまでもない。例えば、静電破壊防止用の突出部として、ワイヤボンディングにより形成された金属ボールおよびワイヤを用いたが、勿論、これ以外の金属部材や導電部材を利用することも可能である。また、突出部の個数や配置等も、VCSELの位置や大きさ等に応じて適宜変更することができる。また、面発光型半導体レーザは、選択酸化型のほか、プロトン注入型やエアポスト型であってもよい。
図13は、上記第1ないし第6の実施例により形成されたVCSELチップを実装するパッケージ(またはモジュール)の例を示す概略断面を示す図である。同図に示すように、パッケージ300は、VCSELを含むチップ310を、マウンタ320上のダイアタッチを介して円盤状の金属ステム330上に固定する。導電性のリード340、342は、ステム330の貫通孔(図示省略)内に挿入され、一方のリード340は、チップ310の裏面に形成された下部電極(n側電極)に電気的に接続され、他方のリード342は、チップ310の上面に形成された上部電極(p側電極)にボンディングワイヤ等を介して電気的に接続される。このボンディング工程において、上記した金属ボール60およびワイヤ62が、メサ30〜36の金属層(金属パッド)56上に形成される。
キャップ350の出射窓352内にボールレンズ360が固定されている。ボールレンズ360の光軸は、チップ310のほぼ中心と一致するように位置決めされる。また、チップ310とボールレンズ360との距離は、チップ310からのレーザ光の放射角度θ内にボールレンズ360が含まれるように調整される。リード340、342間に順方向の電圧が印加されると、チップ310からレーザ光が出射され、ボールレンズ360を介して外部へ出力される。なお、キャップ内に、VCSELの発光状態をモニターするための受光素子を含ませるようにしてもよい。
図14は、さらに他のパッケージの構成を示す図であり、好ましくは、後述する空間伝送システムに使用される。同図に示すパッケージ302は、ボールレンズ360を用いる代わりに、キャップ350の中央の出射窓352内に平板ガラス362を固定している。平板ガラス362の中心は、チップ310のほぼ中心と一致するように位置決めされる。チップ310と平板ガラス362との距離は、平板ガラス362の開口径がチップ310からのレーザ光の放射角度θ以上になるように調整されている。
図15は、図13に示すパッケージまたはモジュールを光送信装置に適用したときの構成を示す断面図である。光送信装置400は、ステム330に固定された円筒状の筐体410と、筐体410の端面に一体に形成されたスリーブ420と、スリーブ420の開口422内に保持されるフェルール430と、フェルール430によって保持される光ファイバ440とを含んで構成される。
ステム330の円周方向に形成されたフランジ332には、筐体410の端部が固定される。フェルール430は、スリーブ420の開口422に正確に位置決めされ、光ファイバ440の光軸がボールレンズ360の光軸に整合される。フェルール430の貫通孔432内に光ファイバ440の芯線が保持されている。
チップ310の表面から出射されたレーザ光は、ボールレンズ360によって集光され、集光された光は、光ファイバ440の芯線に入射され、送信される。上記例ではボールレンズ360を用いているが、これ以外にも両凸レンズや平凸レンズ等の他のレンズを用いることができる。さらに、光送信装置400は、リード340、342に電気信号を印加するための駆動回路を含むものであってもよい。さらに、光送信装置400は、光ファイバ440を介して光信号を受信するための受信機能を含むものであってもよい。
図16は、図14に示すパッケージを空間伝送システムに用いたときの構成を示す図である。空間伝送システム500は、パッケージ300と、集光レンズ510と、拡散板520と、反射ミラー530とを含んでいる。空間伝送システム500では、パッケージ300に用いられたボールレンズ360を用いる代わりに、集光レンズ510を用いている。集光レンズ510によって集光された光は、反射ミラー530の開口532を介して拡散板520で反射され、その反射光が反射ミラー530へ向けて反射される。反射ミラー530は、その反射光を所定の方向へ向けて反射させ、光伝送を行う。空間伝送の光源の場合には、マルチスポット型のVCSELを用い、高出力を得るようにしてもよい。
図17は、VCSELを光源に利用した光伝送システムの一構成例を示す図である。光伝送システム600は、VCSELが形成されたチップ310を含む光源610と、光源610から放出されたレーザ光の集光などを行う光学系620と、光学系620から出力されたレーザ光を受光する受光部630と、光源610の駆動を制御する制御部640とを有する。制御部640は、VCSELを駆動するための駆動パルス信号を光源610に供給する。光源610から放出された光は、光学系620を介し、光ファイバや空間伝送用の反射ミラーなどにより受光部630へ伝送される。受光部630は、受光した光をフォトディテクターなどによって検出する。受光部630は、制御信号650により制御部640の動作(例えば光伝送の開始タイミング)を制御することができる。
次に、光伝送システムに利用される光伝送装置の構成について説明する。図18は、光伝送装置の外観構成を示す図であり、図19はその内部構成を模式的に示す図である。光伝送装置700は、ケース710、光信号送信/受信コネクタ接合部720、発光/受光素子730、電気信号ケーブル接合部740、電源入力部750、動作中を示すLED760、異常発生を示すLED770、DVIコネクタ780、送信回路基板/受信回路基板790を有している。
光伝送装置700を用いた映像伝送システムを図20および図21に示す。これらの図において、映像伝送システム800は、映像信号発生装置810で発生された映像信号を、液晶ディスプレイなどの画像表示装置820に伝送するため、図15に示す光伝送装置を利用している。すなわち、映像伝送システム800は、映像信号発生装置810、画像表示装置820、DVI用電気ケーブル830、送信モジュール840、受信モジュール850、映像信号伝送光信号用コネクタ860、光ファイバ870、映像信号伝送用電気ケーブルコネクタ880、電源アダプタ890、DVI用電気ケーブル900を含んでいる。
上記映像伝送システムでは、映像信号発生装置810と送信モジュール840、および受信モジュール850と画像表示装置820の間を電気ケーブル830、900による電気信号の伝送としたが、これらの間の伝送を光信号により行うことも可能である。例えば、電気−光変換回路および光−電気変換回路をコネクタに含む信号送信用ケーブルを電気ケーブル830、900の代わりに用いるようにしてもよい。
本発明に係る半導体レーザ装置は、画像記録装置や光通信装置の光源や、プリンタ、複写装置等の画像形成装置の光源等に用いることができる。
本発明の第1の実施例に係る半導体レーザ装置の構成を示す斜視図である。 第1の実施例に係る半導体レーザ装置の詳細な構成を示す断面図である。 第1の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体レーザ装置の詳細な構成を示す断面図である。 第2の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。 第2の実施例の変形例を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る半導体レーザ装置の詳細な構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施例に係る半導体レーザ装置の詳細な構成を示す断面図である。 第4の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。 本発明の第5の実施例に係る半導体レーザ装置の詳細な構成を示す断面図である 第5の実施例の半導体レーザ装置の回路構成を示す図である。 第5の実施例の半導体レーザ装置の構成を示す平面図である。 VCSELが形成された半導体チップを実装したパッケージの構成を示す概略断面図である。 他のパッケージの構成を示す概略断面図である。 図13に示すパッケージを用いた光送信装置の構成を示す断面図である。 図14に示すパッケージを空間伝送システムに用いたときの構成を示す図である。 光伝送システムの構成を示すブロック図である。 光伝送装置の外観構成を示す図である。 光伝送装置の内部構成を示し、図19Aは上面を切り取ったときの内部構造を示し、図19Bは側面を切り取ったときの内部構造を示している。 図18の光伝送装置を利用した映像伝送システムを示す図である。 図20の映像伝送システムを裏側から示した図である。
符号の説明
10:半導体レーザ装置 12:基板
20:VCSEL 30、32、34、36:メサ
40:下部反射鏡 42:活性領域
44:電流狭窄層 46:上部反射鏡
48:コンタクト層 50:層間絶縁膜
52:p側電極 54:出射窓
56:金属層(金属パッド) 58:n側電極
60:金属ボール 62:ワイヤ
70:接続線 80:導電部材
90、92:突起 100:環状のメサ
110、120:金属層(金属パッド)

Claims (18)

  1. 基板上にメサ構造の面発光型半導体レーザ素子を含む半導体レーザ装置であって、
    基板上に少なくとも1つの静電破壊防止用の突出部を含み、少なくとも1つの突出部は、基準電位に接続される第1の導電経路を有し、かつ、面発光型半導体レーザ素子の周囲に配置され、
    前記面発光型半導体レーザ素子は、第1導電型の下部反射鏡、下部反射鏡と共振構造を形成する第2導電型の上部反射鏡、下部反射鏡と上部反射鏡との間に配置された活性領域、上部反射鏡の上方に配置された第1の上部電極、下部反射鏡と電気的に接続され基板裏面に配置された第1の下部電極を有し、
    少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の半導体層と同一の半導体層を含み、かつ上部反射鏡の上方に配置された第2の上部電極および下部反射鏡と電気的に接続された基板裏面に配置された第2の下部電極を含み、前記第1の導電経路は、少なくとも1つの突出部の半導体層の第2の導電経路と並列接続されるように前記第2の上部電極および前記第2の下部電極に接続され、
    前記第1の導電経路は、少なくとも1つの突出部の側面を延在する金属であり、前記第1の導電経路の抵抗は、前記半導体層の第2の導電経路の抵抗よりも小さい、半導体レーザ装置。
  2. 基板上にメサ構造の面発光型半導体レーザ素子を含む半導体レーザ装置であって、
    基板上に少なくとも1つの静電破壊防止用の突出部を含み、少なくとも1つの突出部は、基準電位に接続される第1の導電経路を有し、かつ、面発光型半導体レーザ素子の周囲に配置され、
    前記面発光型半導体レーザ素子は、第1導電型の下部反射鏡、下部反射鏡と共振構造を形成する第2導電型の上部反射鏡、下部反射鏡と上部反射鏡との間に配置された活性領域、上部反射鏡の上方に配置された第1の上部電極、下部反射鏡と電気的に接続され基板裏面に配置された第1の下部電極を有し、
    少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の半導体層と同一の半導体層を含み、かつ上部反射鏡の上方に配置された第2の上部電極および下部反射鏡と電気的に接続された基板裏面に配置された第2の下部電極を含み、前記第1の導電経路は、少なくとも1つの突出部の半導体層の第2の導電経路と並列接続されるように前記第2の上部電極および前記第2の下部電極に接続され、
    前記第1の導電経路は、少なくとも1つの突出部の半導体層内に形成された溝内に埋め込まれた導電部材であり、前記第1の導電経路の抵抗は、前記半導体層の第2の導電経路の抵抗よりも小さい、半導体レーザ装置。
  3. 少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の周囲に等間隔で複数形成されている、請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の回りを環状に取り囲んでいる、請求項1ないしいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  5. 少なくとも1つの突出部は、基板のコーナーに配置されている、請求項1ないしいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  6. 少なくとも1つの突出部は、先端に金属部を有する、請求項1ないしいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  7. 少なくとも1つの突出部は、pn接合を有する前記第2の導電経路を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  8. 少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の出射面よりも高い位置にある、請求項1ないしいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  9. 少なくとも1つの突出部は、面発光型半導体レーザ素子の高さに比べて、2倍以上の高さを有する、請求項に記載の半導体レーザ装置。
  10. 少なくとも1つの突出部は、ワイヤボンディングにより形成された金属ボールおよびこれに接続された所定の長さのワイヤを含む、請求項1ないしいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  11. 少なくとも1つの突出部は、先端が鋭角状に尖っている、請求項1ないし10いずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  12. 面発光型半導体レーザ素子は、活性領域に近接して配置された電流狭窄層を含み、当該電流狭窄層は、Al組成が相対的に高い層を含み、当該層がメサ側面から選択的に酸化された酸化領域を含む、請求項1ないし11いずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  13. 面発光型半導体レーザ素子は、発光部として機能する複数のメサをアレイ状に含み、複数のアレイ状のメサの周囲に静電破壊防止用の突出部が形成されている、請求項1ないし12いずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
  14. 請求項1ないし13いずれか1つに記載の面発光型半導体レーザ装置を実装したモジュール。
  15. 請求項14に記載されたモジュールと、モジュールから発せられたレーザ光を光媒体を介して送信する送信手段とを備えた、光送信装置。
  16. 請求項14に記載されたモジュールと、モジュールから発せられた光を空間伝送する伝送手段とを備えた、光空間伝送装置。
  17. 請求項14に記載されたモジュールと、モジュールから発せられたレーザ光を送信する送信手段とを備えた、光送信システム。
  18. 請求項14に記載されたモジュールと、モジュールから発せられた光を空間伝送する伝送手段とを備えた、光空間伝送システム。
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