JP4815392B2 - プレス成形による状態変化量計算装置、方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

プレス成形による状態変化量計算装置、方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、板材をプレスにより成形する際の材料に生じる状態変化量を計算するプレス成形による状態変化量計算装置、方法、板材のプレス成形シミュレーションに係るプログラム、及びそのプログラムを記録した記憶媒体に関し、数値解析技術の分野に属する。本発明で、状態変化量とは、荷重、モーメント、反力、変位、回転角、応力、ひずみ、板厚、剛性の一つ以上を言う。
板材をプレスにより所定の形状に成形する際、金型製作のコストを削減するために、しばしば数値解析技術を利用したコンピュータによるシミュレーションが行われる。このシミュレーションにおいては、コンピュータ上で、実際のプレス成形時に使用するダイ及びパンチをモデル化し、プレス成形を実施し、材料に発生する状態変化量を算出する。その結果から、われ又はしわの発生の有無を調査し、最終的な金型形状を決定する。
シミュレーションに用いられる数値解析手法としては、有限要素法(FEM)が広く利用されている。この有限要素法は、求解アルゴリズムの相異により、増分的手法と逆解析的手法とに区別される。プレス成形シミュレーションを例にとると、増分的手法は、板材を徐々にプレスし最終形状時の材料内部の状態変化量を導く手法である。一方、逆解析的手法は、板材を徐々にプレスすることはせず、最終形状(製品形状)の状態から材料内部の状態変化量を導く手法である。
現在、プレス成形解析では解析精度が高いことから増分的手法が広く利用されている。しかし、増分的手法は解析時に多くの時間を要するという欠点を持つ。そこで設計・解析の現場では、製品の開発期間の短縮のため、コンピュータの高性能化等の対策が採られている。
一方、逆解析的手法は、求解までの所要時間は増分的手法と比べると極めて少なくて済む。しかし、プレス成形時に生じる複雑な変形パスを線形に近似した手法であるため、精度の点で課題として扱われることが多いが、その簡便さからおおざっぱに材料内部の状態変化量を見積もる場合には、この逆解析的手法が広く用いられるようになってきた。
プレス成形時の材料内部の状態変化量を逆解析的に求める手法としてワンステップ法が挙げられる。ワンステップ法は既に多くの汎用ソフトウェア上で採用されている手法であり、ワンステップ法の課題解決に取り組んでいる事例がしばしば見られる。その例が特許文献1及び非特許文献1に開示されている。
特開2004−148381号公報 Engineering Computations, 20−7, (2003), pp.810−834 マトリックス有限要素法、R.L.テイラー他、(1996) 境界要素解析の基礎、田中正隆他、(1984)、pp.194−208 シェル構造解析、川股重也、(1974)、pp.84−116
特許文献1には、ワンステップ法を多段階ステップで用い、前ステップで求められた状態変化量を次ステップの境界条件として用いることにより、解析安定性、及び精度の向上を図る技術が開示されている。
また非特許文献1には、ワンステップ法で使用する初期変位量を最終形状から見積もることにより、解析安定性、及び解析所用時間の短縮を図っている技術が開示されている。
しかしながら上記の技術はいずれも、後トリムといったプレス成形ではない工程で最終形状が変化している場合でも、板材にトリム部があるとして解析してしまうという現状のワンステップ法上の欠点を解決するものではない。そのため、トリムされた板材をプレス成形することを仮定した状態変化量を予測することになるため、トリムにより生じたエッジ(以下、トリムラインと略称)部周辺での状態変化量を局所的に過大、又は過小に評価してしまうことがある。トリムライン部では破断発生する場合が多く、後トリム工程によるトリム部を持つ製品のプレス成形性を評価することがワンステップ法では難しい。尚、後トリム(工程)とは、プレス成形済の成形品の一部分をトリムすることをいう。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的はワンステップ解析のような逆解析的手法を用いて、後トリム工程によるトリム部を有するプレス成形品の状態変化量の予測精度を向上させたプレス成形による状態変化量計算装置等を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算装置であって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手段と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面を仮定し、境界要素法により後トリム影響を除去する境界要素後トリム影響除去手段と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手段と、前記総変位量計算手段によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手段とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算装置。
(2)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算装置であって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手段と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点にばねを仮定し、穴部に仮想的な剛性を付加することにより後トリム影響を除去する仮想ばね後トリム影響除去手段と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手段と、前記総変位量計算手段によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手段とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算装置。
(3)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算装置であって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手段と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面、又は曲面を仮定し、有限要素法により後トリム影響を除去する有限要素後トリム影響除去手段と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手段と、前記総変位量計算手段によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手段とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算装置。
(4)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算方法であって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面を仮定し、境界要素法により後トリム影響を除去する境界要素後トリム影響除去手順と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算方法。
(5)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算方法であって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点にばねを仮定し、穴部に仮想的な剛性を付加することにより後トリム影響を除去する仮想ばね後トリム影響除去手順と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算方法。
(6)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算方法であって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面、又は曲面を仮定し、有限要素法により後トリム影響を除去する有限要素後トリム影響除去手順と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算方法。
(7)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するためのプログラムであって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面を仮定し、境界要素法により後トリム影響を除去する境界要素後トリム影響除去手順と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(8)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するためのプログラムであって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点にばねを仮定し、穴部に仮想的な剛性を付加することにより後トリム影響を除去する仮想ばね後トリム影響除去手順と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(9)板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するためのプログラムであって、節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面、又は曲面を仮定し、有限要素法により後トリム影響を除去する有限要素後トリム影響除去手順と、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(10)上記(7)〜(9)のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
本発明によれば、後トリム工程によるトリム部を有するプレス成形品においても、逆解析的手法による材料内部の状態変化量の精度良い予測を可能とする。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明の実施の形態に係る、プレス成形による状態変化量計算装置の装置構成について図1を用いて説明する。
図1に示す本発明の実施の形態に係る、プレス成形による状態変化量計算装置10(以下、装置10と称す)は、プログラム記録装置12、入力データ記録装置13、出力データ記録装置14のすべて、又はいずれかを少なくとも1つ含み、中央処理装置11により板材のプレス成形での材料内部に生じる状態変化量が算出される。
入力データ記録装置13には、図2に示すように節点座標データ200−1、要素構成データ200−2、拘束条件データ200−3、節点(要素)ベクトルデータ200−4、トリム箇所節点(要素)データ200−5、展開方向ベクトルデータ200−6を含む解析モデルデータ200、及び力学的な材料挙動を指定する材料特性データ210等の解析を進める上で必要なデータが記録されている。
図5は、入力データ記録装置13に記録されているデータを説明するための図であり、有限要素により分割された解析対象モデル上の4要素分だけ切り出したものを示している。本図において、括弧囲いの数字は要素番号、数字は節点番号、点線矢印は各要素での法線ベクトル、実線矢印は各節点での法線ベクトルである。
節点座標データ200−1とは節点位置を示すものであり、3次元であるならば1つの節点は3つの座標値を有する。要素構成データ200−2とは要素番号とその要素が有する節点番号を示したものである。例えば図5中の1番の要素は1番、2番、5番、6番の節点を有するというデータが記述されている。
拘束条件データ200−3とはある節点の強制変位量を既定するものであり、例えば図5中の1番が全方向に動かない等のデータが記述されている。トリム箇所節点(要素)データ200−5とは、図6で示すようにトリムライン上の節点及びその節点を有する要素の番号データである。
節点(要素)ベクトルデータ200−4のうちの要素ベクトルデータとは要素の法線方向ベクトルデータであり、図5中の1番の要素では、例えば節点1番から5番を結ぶベクトルと、節点2番と6番を結ぶベクトルとの外積により得られる。節点(要素)ベクトルデータ200−4のうちの節点ベクトルデータは解析モデル上の法線方向ベクトルデータであり、図5中の5番の節点ベクトルは、例えば5番の節点を有する要素の要素ベクトルの総和により得られる。
展開方向ベクトルデータ200−6とは実際のプレス方向ベクトルのデータであり、例えば節点ベクトル又は要素ベクトルの総和を求めることで仮想的に得られる。
材料特性データ210は材料挙動を示すものであり、例えば、構成方程式中の材料定数データが記述されている。
以上で説明したデータ、及び解析制御パラメータ等の解析に必要なパラメータは、不図示の磁気ヘッド、レーザー等の入力手段が一又は複数のファイルから読み取ることにより、入力データ記録装置13に記憶される(図9参照)。またキーボードを用いて必要なパラメータを直接入力データ記録装置13へ記憶させてもよい。例えば図11のような節点座標データが入力データ記録装置13上にある場合、上から順に記憶し、ある変数値に代入していく(節点番号iに対応する節点x座標値、y座標値、z座標値は、xcord(i),ycord(i),zcord(i)等々)。
次に中央処理装置11は、板材のプレス成形での材料内部に生じる状態変化量を算出するための処理をはじめとする装置10に係る各種処理を実行する。実際の算出に係る処理は、後述のプログラム記録装置12に記録されている各種プログラムを用いることで実現される。
プログラム記録装置12には、図3に示すようなプログラムが記録されている。具体的には、解析モデル入力プログラム300−1、材料特性入力プログラム300−2、基礎データ作成プログラム300−3、トリム部剛性作成プログラム300−4、状態変化量算出プログラム300−5、及び解析結果出力プログラム300−6が記録されている。
次に出力データ記録装置14には、中央処理装置11で算出された解析結果が記録されており、例えば図4に示すように各節点、各要素、積分点での各応力成分値、各ひずみ成分値等が記録されている。解析結果を参照したい場合、出力データ記録装置14のデータが参照される。要素及び積分点についての詳細は例えば非特許文献2に詳述されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る装置10に含まれる機能手段について以下で説明する。ここで説明する機能手段は、上記中央処理装置11がプログラム記録装置12に記録されたプログラムを実行することで実現される。
<境界要素後トリム影響除去手段>
まず、境界要素後トリム影響除去手段について図15を用いて説明する。図15は、トリム影響除去方法の説明図である。
境界要素後トリム影響除去手段は、図15(a)及び図15(b)に示すように、トリムにより除去された部分(図15(a)の斜線部分)の剛性を考慮することにより、後トリム工程前のモデル形状(図15(b))を模擬する。除去部分の剛性の考慮方法として境界要素法(BEM)を用いる。その模式図を図6に示す。解析対象モデルは有限要素でモデリングされているため、解析対象モデル上には、有限要素と境界要素が混在することになる。この場合、広く知られる有限要素法と境界要素法との結合解法により解析が可能である。この方法については非特許文献3に詳細に説明されている。
後トリム工程は実施の難しさから複雑な形状部を避け平面部をトリムすることが多いため、除去された部分を平面と仮定する。これにより容易に結合解法を適用することができるようになる。後トリムにより除去された平面部の形状はトリム部をプレス方向に垂直な平面に射影することにより得られる。その説明のための模式図を図16(a)、図16(b)、図16(c)に示す。これらの図は角頭によるプレス成形後、頭頂部平面に部分的にトリムをかけた部材に関するものである。図16(b)はプレス方向側から見た際の模式図である。図16(b)中の二点鎖線で切断した場合の断面図を図16(a)に示す。図16(a)中の一点鎖線は後トリムによる除去部を示し、またトリムライン(図16(a)中の一点鎖線で示す)をプレス方向ベクトル(図16(a)中上向きの矢印)に垂直な平面(図16(a)では紙面に垂直な水平面)に射影する方向を点線矢印で示している。以上のようにトリムラインをプレス方向ベクトルに垂直な平面に射影することで、図16(c)の実線で示されるような平面が得られる。この平面(例えば図17中の平面a)にトリムライン上の節点も同時に射影させる。射影後の節点はこの平面a上を移動できる。すなわちトリムライン上の節点と射影後の節点は射影する方向を除いて同様に移動する。したがって解析上解析対象モデル内の縁部(トリムライン上)の節点を共有する平面aが仮定されたことになる。なお、図17中の平面aは解析対象モデルの展開平面、平面bはトリムラインのみの展開平面である。また一点鎖線矢印はプレス方向ベクトルと平行なベクトルB、二点鎖線矢印はトリムライン上の節点ベクトル又は要素ベクトルの総和により求められたトリムラインのみの展開方向ベクトルAを示している。
なお、以上で説明した境界要素後トリム影響除去手段は、プログラム記録装置12の基礎データ作成プログラム300−3の一部及びトリム部剛性作成プログラム300−4を中央処理装置11が実行することで実現される。
<総変位量計算手段>
次に装置10に含まれる総変位量計算手段を説明する。総変位量計算手段は、板材をプレスにより成形する際の材料に生じる状態変化量を計算する。その計算アルゴリズムは上述の非特許文献1で示されているものとほぼ同様である。
計算については、まず仮定した変位から状態変化量を算出する。次に、求めた状態変化量から算出される外力及び内力が釣り合うように、仮定する変位を変更していく。これを繰り返すことにより最終的な状態変化量が算出される。状態変化量には図18で示すような直行及び水平方向の総変位量(それぞれW、及びU、V)も含まれる。尚、図18において、展開前の解析対象モデルの形状をC、展開後の解析対象モデルの形状をC0としている。解析対象モデル上の点Pが展開後最終的にP0に移動したとすると(点線矢印参照)、図中の直行方向にW、水平方向にU、Vだけ変位したことを意味する(実線矢印参照)。
本算出において、非特許文献1と異なる点は、後トリム工程の影響を除去するため、解析対象モデルの剛性だけでなく、トリムにより除去された部分の剛性も考慮する点である。その模式図を図15(a)及び図15(b)に示す。図15(a)中の斜線部はトリムにより除去された部分である。トリムにより除去された部分の剛性を考慮することにより、図15(b)のような後トリム工程前のモデル形状を模擬することが可能となる。このアルゴリズムは構成方程式を限定したものでないため、用いられる構成方程式を変更することにより様々な状態変化量が算出できる。
算出された状態変化量は、不図示の磁気ヘッド、レーザー等のデータ出力手段により、解析依頼者もしくは解析実行者が求めたい状態変化量が出力データ記録装置14上のファイルもしくは画面上に出力される。データ出力手段は、例えば図4のように積分点番号、節点番号、要素番号順にx、y、z方向の応力とひずみの値を出力していく。その概念図を図10に示す。
なお、以上で説明した総変位量計算手段は、プログラム記録装置12の基礎データ作成プログラム300−3の一部及び状態変化量算出プログラム300−5を中央処理装置11が実行することで実現される。
次に、上記で説明した境界要素後トリム影響除去手段を代替する仮想ばね後トリム影響除去手段及び有限要素後トリム影響除去手段について説明する。なお、装置10において、以下で説明する各手段は、境界要素後トリム影響除去手段を代替する構成であってもよいし、境界要素後トリム影響除去手段と併用される構成であってもよい。
<仮想ばね後トリム影響除去手段>
まず、仮想ばね後トリム影響除去手段について説明する。仮想ばね後トリム影響除去手段は、上記境界要素後トリム影響除去手段と同様に、図15(a)及び図15(b)に示したようにトリムにより除去された部分の剛性を考慮することにより、後トリム工程前のモデル形状を模擬する。そして除去部分の剛性の考慮方法として仮想ばねを用いる。その模式図を図7に示す。仮想ばねについては、トリム部の節点をαとし、αにおける荷重ベクトル及び変位ベクトルをそれぞれ{Fα}、{Uα}として下式(1)で表す。
Figure 0004815392
仮想ばねは、上式(1)で表される線形ばねとして構成される。この線形ばねによる節点剛性を全体剛性マトリックスに重ね合わせることで、仮想ばね後トリム影響除去手段はトリム部の影響を考慮する。
なお、上式(1)は全体座標系で示される、あるベクトル{φ}を要素座標系に変換したとき[θ]T{φ}と書けることを利用することで得られる。また、[θ]は隣接する要素の座標変換マトリックス、Ekは仮想剛性である。要素の座標変換マトリックス[θ]の求め方は非特許文献4等の解説書に詳述されている。
仮想ばね後トリム影響除去手段は、プログラム記録装置12の基礎データ作成プログラム300−3の一部及びトリム部剛性作成プログラム300−4を中央処理装置11が実行することで実現される。
<有限要素後トリム影響除去手段>
次に有限要素後トリム影響除去手段について説明する。有限要素後トリム影響除去手段は、上記境界要素後トリム影響除去手段と同様に、図15(a)及び図15(b)に示したようにトリムにより除去された部分の剛性を考慮することにより、後トリム工程前のモデル形状を模擬する。そして除去部分の剛性の考慮方法としてFEMを用いる。その模式図を図8に示す。有限要素後トリム影響除去手段による構成は、境界要素後トリム影響除去手段による構成と異なりすべて有限要素となるため、結合解法を用いる必要はない。ただしトリムラインをプレス方向ベクトルに垂直な平面に射影することで得られた平面を有限要素で分割する必要がある。例えば平面内に一つ又は複数の節点を仮定し平面が有する節点をつなぎ合わせることで有限要素を作ることができる。またトリムにより除去された面を曲面と仮定してもよい。トリムラインをプレス方向ベクトルに垂直な平面に射影することで得られた平面上に有限要素を作成する際、複数の節点を平面と垂直な方向に移動させることで曲面が仮定される。その模式図を図19(a)、図19(b)に示す。図19(a)で示した楕円状の平面内の3点を移動(図19(b)、点線矢印参照)させることで、図19(b)のような曲面が得られる。
以上で説明した仮想ばね後トリム影響除去手段及び有限要素後トリム影響除去手段は、境界要素後トリム影響除去手段と同様の処理を実現できる。なお、有限要素後トリム影響除去手段による構成は、作成した有限要素毎に剛性を算出できるが、境界要素後トリム影響除去手段、仮想ばね後トリム影響除去手段は、共に除去された部分の仮想剛性を見込む必要がある。仮想剛性Ekは成形の仮定で変化するものであるため、母材の剛性をEmとしたとき、好ましくは、0<Ek≦Emの間で一定値、さらに好ましくは隣接要素と同じ剛性値を用いることが望ましい。これにより塑性等の材料非線形現象による剛性の変化を考慮することが可能となる。または局所的な変形の影響を除去するため、隣接要素及びその周辺要素の剛性の平均値を用いることも有効である。
次に装置10において実行される処理について、図20A〜図20Cを用いて説明する。なお、以下の説明では、上記で説明した境界要素後トリム影響除去手段、仮想ばね後トリム影響除去手段、及び有限要素後トリム影響除去手段のいずれかを含んだ装置構成ごとの処理それぞれについて説明する。
<境界要素後トリム影響除去手段を含む装置構成における処理>
まず、境界要素後トリム影響除去手段を含む装置構成における処理について、図20Aのフローチャートに従って説明する。
まず解析モデルデータ入力工程(ステップS100)及び材料特性データ入力工程(ステップS101)では、図2の入力データ記録装置13に記録された解析モデルデータ200及び材料特性データ210等の解析を進める上で必要なデータを読み込む。
解析モデルデータ200内の節点座標データ200−1は節点番号と節点位置を対応させるためのデータであり、例えば図11で示すように節点番号とデカルト座標系に従った節点の位置情報が記録されている。要素構成データ200−2は、解析モデルを形作る複数の要素とその要素の有する複数の節点の情報を対応させるためのデータであり、例えば図12で示すように要素番号とその要素が有する4つの節点番号の情報が記録されている。図12中で示した1番の要素の情報は、図5で示した1番の要素についての情報に対応している。
拘束条件データ200−3は特定の節点に対し変位量を既定するためのデータであり、例えば図13で示すように節点番号、既定したい方向の制御パラメータ、及び変位量の情報が記録されている。図13中で示した1番の節点の情報は、図5で示した1番の節点を完全に固定したい場合の情報に対応している。
節点(要素)ベクトルデータ200−4、トリム箇所節点(要素)データ200−5、及び展開方向ベクトルデータ200−6は、それぞれ各節点又は各要素における解析モデルに対する法線方向のベクトル情報、トリムにより生じたエッジ(トリムライン)上の節点又はエッジを有する要素の情報、及び解析対象モデルを所定の平面に展開する際の展開方向ベクトルの情報である。これらの情報は直接入力データ記録装置13から読み込む方法があるが、節点座標データ200−1と要素構成データ200−2とに基づいて基礎データ作成工程(ステップS102)において基礎データ作成プログラム300−3により作成してもよい。その他ステップS102で解析上必要となる解析用基礎データが作成される場合がある。
材料特性データ210は材料の力学的特性を表現するためのデータであり、構成方程式を利用する場合は材料定数値、実験データそのものを利用する場合は実験結果値の情報が記録されている。例えば図14のように材料番号、ヤング率、ポアソン比、N乗則(σ=KεN)に従うとした場合のK値、N値といった材料定数が記録されている。ここで、σ、εはともに材料内部の状態変化量である。なお図14のデータは材料番号1番はヤング率が206000(MPa)、ポアソン比が0.3333、K値が800(MPa)、N値が0.2であることを示している。
次に、トリム部節点共有平面作成工程(ステップS103)とBEMによるトリム部仮剛性作成工程(ステップS104)を行う。
まずステップS103で、図17の模式図に示すように、トリムライン上の節点の節点ベクトル、又はトリムラインを有する要素の要素ベクトルデータからトリムラインのみの展開方向(図17の二点鎖線矢印の方向)と展開平面bを求め、トリムラインを展開平面bに写像する。もしくは、想定されている解析対象モデルの展開平面aにトリムラインのみを写像する。
次にステップS104で、写像されたトリムライン上の節点座標データ(図17の写像後の節点(図中に写像節点と略称)、写像前の節点とは解析上同一とみなす)に基づきBEMによりトリムライン上の節点間に想定される要素剛性マトリックス[KBEM]を算出する。算出方法は非特許文献3に詳述されている。
次に、図17中のベクトルA又はBのx方向、y方向、z方向の方向余弦(υx、υy、υz)から求められる座標変換マトリックス[θTrim]=[υx υy υz]を用いて[KBEM]を変形する。最終的に下式(2)のような関係式が得られる。
Figure 0004815392
ここで、上式(2)において、[FTrim]、{UTrim}はそれぞれトリムライン上の節点に生じる荷重ベクトル及び変位ベクトルである。
そして、上式(2)の[K ̄BEM]を全体剛性マトリックスに重ね合わせることでトリムにより除去された箇所の剛性を考慮することができる。すなわち、境界要素法により後トリム影響を除去できる。なお、本明細書では、K ̄は、Kの上に ̄が付されていることを意味するものとする。
その後、総変位量算出工程(ステップS105)で、解析対象モデルを所定の平面に展開する際の、展開方向以外の方向の変位量を仮定しながら、解析対象モデル全体の力の釣り合い条件を探索していくことで最終的な総変位量が算出される。この計算は静的陰解法によって行われステップS105において、節点変位ベクトルu、節点荷重ベクトルf、及び全体剛性マトリックスKで構成される連立方程式Ku=fにより変位ベクトルuが予測されていく。この計算アルゴリズムの詳細は非特許文献1に詳述されている。なお、解析対象モデルを平面に展開する時の模式図を図18に示す。
次に出力工程(ステップS106)で、図4に示すような各節点、各要素、積分点での各応力成分値、各ひずみ成分値等の材料内部の状態変化量が出力される。なお、図4中のx方向の応力又はひずみとはyz面からx方向に発生する応力またはひずみを指す。y方向、z方向も同様である。また、図4中の出力例はx方向応力についての出力であり、1番の積分点で100MPa、1番の節点で100MPa、1番の要素で100MPaが発生していることが確認できる。
なお、本発明でいう入力手順は、ステップS100及びステップS101に対応し、本発明でいう境界要素後トリム影響除去手順は、ステップS103及びステップS104に対応する。また、本発明でいう総変位量計算手順は、ステップS105に対応し、本発明でいうデータ出力手順は、ステップS106に対応する。また、ステップS102に関しては、解析に必要な諸パラメータを算出する処理であり、本発明でいう境界要素後トリム影響除去手順及び総変位量計算手順の一部に対応する。
<仮想ばね後トリム影響除去手段を含む装置構成における処理>
次に仮想ばね後トリム影響除去手段を含む装置構成における処理について、図20Bのフローチャートに従って説明する。本構成における処理と、上記の境界要素後トリム影響除去手段を含む構成における処理とで違うところは、図20Aに示したステップS103及びステップS104の代わりに、ばねによるトリム部仮剛性作成工程(ステップS203)を有する点である。よって以下の説明では、図20Aを用いて説明した処理と重複する処理については一部説明を省略する。
ステップS203では、トリムライン上の節点に対しデカルト座標系に基づく3方向のばねによる仮剛性が考慮される(図7の模式図参照)。3方向の選び方として全体座標系と、節点座標系又は要素座標系といった局所座標系が考えられるが、トリムライン形状が複雑となる場合、ばねによる仮剛性が節点の位置により大きく変化する可能性があるため、局所座標系に従ったばねによる3方向の仮剛性を考慮することが望ましい。上式(1)は3方向の仮剛性を同一と考えたものであるが、3方向の仮剛性を別と考えると下式(3)のように表現される。
Figure 0004815392
ここで上式(3)における、Ek x'、Ek y'、Ek z'は、局所座標系を「0'−x'y'z'」と置いたときのx'方向、y'方向、z'方向それぞれの仮想ばね剛性である。また座標変換マトリックスは節点又は要素ベクトルから算出可能である。詳細は非特許文献4に詳述されている。
さらに解析対象モデルが板材を用いたプレス成形品である場合、厚さ方向の仮剛性Ek z'は極めて小さいとすることが好ましい。さらにステップS203で算出された式(3)中の仮剛性[K ̄Spring]を全体剛性マトリックスに重ね合わせることでトリムにより除去された箇所の剛性を考慮することができる。すなわち、仮想ばねにより後トリム影響の除去できる。
次に総変位量算出工程(ステップS105)で、図20Aで説明した処理と同様に節点変位ベクトルu、節点荷重ベクトルf、及び全体剛性マトリックスKで構成される連立方程式Ku=fにより変位ベクトルuを予測する。
次に出力工程(ステップS106)で、図20Aで説明した処理と同様に材料内部の状態変化量が出力される。
なお、本発明でいう入力手順は、ステップS100及びステップS101に対応し、本発明でいう仮想ばね後トリム影響除去手順は、ステップS203に対応する。また、本発明でいう総変位量計算手順は、ステップS105に対応し、本発明でいうデータ出力手順は、ステップS106に対応する。また、ステップS102に関しては、解析に必要な諸パラメータを算出する処理であり、本発明でいう仮想ばね後トリム影響除去手順及び総変位量計算手順の一部に対応する。
<有限要素後トリム影響除去手段を含む装置構成における処理>
有限要素後トリム影響除去手段を含む装置構成における処理について図20Cのフローチャートに従って説明する。本構成における処理と、上記の境界要素後トリム影響除去手段を含む構成における処理とで違うところは、図20Aに示したステップS104の代わりに、FEMによるトリム部仮剛性作成工程(ステップS304)を有する点等である。よって以下の説明では、図20Aを用いて説明した処理と重複する処理については一部説明を省略する。
まずトリム部節点共有平面作成工程(ステップS303)で、トリムライン上の節点の節点ベクトル、又はトリムラインを有する要素の要素ベクトルデータからトリムラインのみの展開方向と展開平面を求め、トリムラインを展開平面に写像する。もしくは、想定されている解析対象モデルの展開平面にトリムラインのみを写像する(図17参照)。
次にFEMによるトリム部仮剛性作成工程(ステップS304)で、写像されたトリムライン上の節点座標データ(図17の写像後の節点(図中に写像節点と略称)、写像前の節点とは解析上同一とみなす)に基づきFEMによりトリムライン上の節点間に想定される要素剛性[KFEM]を算出する。そのとき、図21(a)又は図21(b)のようにトリムラインで囲まれる内側の面又は外側の面に対し、仮剛性を考慮したい側の面上に節点を一つ又は複数配置することにより要素を新たに作成する。図21(a)、図21(b)中の網掛け部が節点を新たに配置する領域であり、図21(a)はトリムにより製品に穴を空ける場合に相当し、図21(b)は部品形状を出すため板材のプレス後に余肉部を除去する場合に相当する。外側の面に対し要素を作成する場合の範囲は、図21(b)のように解析対象モデルより大きくとる必要がある。[KFEM]の算出方法は非特許文献2に詳述されている。
次に、図17中のベクトルA又はBのx方向、y方向、z方向の方向余弦(υx、υy、υz)から求められる座標変換マトリックス[θTrim]=[υx υy υz]を用いて[KFEM]を変形する。最終的に下式(4)のような関係式が得られる。
Figure 0004815392
ここで、上式(4)において、[FTrim]、{UTrim}はそれぞれトリムライン上の節点に生じる荷重ベクトル及び変位ベクトルである。
そして、上式(4)の[K ̄FEM]を全体剛性マトリックスに重ね合わせることでトリムにより除去された箇所の剛性を考慮することができる。すなわち、有限要素法により後トリム影響を除去できる。
またFEMで仮剛性を考慮したい場合、予め解析前にトリム工程前のモデル形状を想定し(トリム部は曲面でもよい)、汎用の有限要素用プリプロセッサーソフトウェアにより要素と節点を作成しておくのも有効である。その模式図を図22(a)、図22(b)、図22(c)に示す。なお図22(c)は図23で示すように角頭プレス成形後、頭頂部の一部をトリムして形作られた部材の模式図である。
この部材のトリムによる除去部に対し汎用の有限要素用プリプロセッサーソフトウェアを用いて新たな面及び要素を作成することにより、トリム前の形状が形作られる。図22(b)はその模式図であり、図中の網掛け部が新たに面及び要素を作成した部分に相当する。図22(b)の形状を元にワンステップ法を適用する。すなわち、ステップS105で、図20Aで説明した処理と同様に節点変位ベクトルu、節点荷重ベクトルf、及び全体剛性マトリックスKで構成される連立方程式Ku=fにより変位ベクトルuを予測していき、最終的に展開後の部材形状(図22(a)参照)及びプレス成形による状態変化量が算出される。ワンステップ法の詳細は非特許文献1に説明されている。
そして出力工程(ステップS106)で、図20Aで説明したのと同様に材料内部の状態変化量が出力される。
なお、本発明でいう入力手順は、ステップS100及びステップS101に対応し、本発明でいう有限要素後トリム影響除去手順は、ステップS303及びステップS304に対応する。また、本発明でいう総変位量計算手順は、ステップS105に対応し、本発明でいうデータ出力手順は、ステップS106に対応する。また、ステップS102に関しては、解析に必要な諸パラメータを算出する処理であり、本発明でいう有限要素後トリム影響除去手順及び総変位量計算手順の一部に対応する。
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(プログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD、DVD、フレキシブルディスク、MOディスク、ハードディスク、USBメモリ、メモリーカード等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
(実施例)
以下、本発明を具体的に実施した実施例を示す。本実施例では、縦160mm、横160mm、板厚1.2mmの鋼板(JSC590Y)を図24(a)、図24(b)に示すようにプレス成形加工を実施した。パンチ及びダイは、それぞれ78mm角、80.4mm角のものを用いた。各曲率半径は、ダイ肩及びパンチ肩では5mm、コーナーでは8mmである。その後、図23(c)の中心部の実線に示すように、トリムによりプレス成形品に穴をあけた。トリム穴形状は、パンチと板材との接触面の中心部にあたる箇所を中心として、縦及び横の長さ各40mm、コーナー部の曲率半径は8mmである。板材のプレス加工からトリムまでの一連の流れを図23(a)、図23(b)、図23(c)に示す。図23(a)はブランク状態、図23(b)はプレス成形後、図23(c)はトリム後の形状を模式的に表したものである。
そして図23(c)で示した最終形状を解析対象モデルと考え、後トリム工程の影響を無視する非特許文献1で示される従来のワンステップ手法(以下、A法と呼称)で板減量を予測した。さらに、本発明による、仮想ばね、BEM及びFEMにより後トリム工程の影響を除去する方法(以下、それぞれB法、C法、D法と呼称)を用いて板減量を予測し、実験結果と比較した。
A法は非特許文献1に記載されている計算アルゴリズムをそのまま用いたものであり、後トリム影響を除去するためのトリムによる除去部の剛性を全く考慮していない。
B法は上式(3)で示したように後トリム影響を除去するため、トリムによる除去部の剛性を仮想ばねにより考慮したものであり、式(3)中の剛性値Ek x'、Ek y'、Ek z'は、それぞれEk x'=206000(MPa)、Ek y'=206000(MPa)、Ek z'=1(MPa)を用いている。
C法は上式(2)で示したように後トリム影響を除去するため、トリムによる除去部の剛性をBEMにより考慮したものであり、仮想剛性Ekは=206000(Mpa)とした。
D法は上式(4)で示したように後トリム影響を除去するため、トリムによる除去部の剛性をFEMにより考慮したものであり、仮想剛性EkはC法と同様にEk=206000(MPa)とした。
A〜D法で用いた構成方程式は非特許文献1で採用されているものと同様とし、加工硬化式としてSfiftの式(σ=K(ε0+ε)N)を用いた。すなわち、定義した材料定数はr0、r45、r90、K、ε0、N、及びヤング率Eの計7つであり、それぞれr0=r45=r90=1、K=800(MPa)、ε0=0.03125、N=0.2、E=206000(MPa)とした。
実験の結果では、縦壁の板厚減少は元厚の85%以下と著しいものであったが、パンチ底の板厚減少は全体的にほぼない(元厚の98%以上)結果となった。
解析の結果では、解析方法により大きな違いが見られた。A法では、トリム穴縁に集中的に板厚減少が発生していた。B法ではトリムライン近辺に若干板厚減少が集中する結果となったが、C法、及びD法はともに、実験結果と同じくパンチ底との接触部の板厚減少は全体的にほぼない結果であった。
図25はトリム穴コーナー部近辺の板厚減少の最も大きな点(最板減点という)を示したものであり、Iは実験における最板減点、II〜IVは解析での結果であり、IIはA法により予測された最板減点、IIIはB法により予測された最板減点、IVはC法及びD法により予測された最板減点である。またI〜IVの板厚を比較したものを図26に示す。従来の手
法であるA法での予測結果は、他の手法に比べ著しく過大に板減を評価していることが分かる。C法、D法での予測結果は、実験結果とほぼ同様であった。B法での予測結果は、C法、D法と比べると若干過大に板減を評価しているが、A法と比べると後トリム工程の影響を大幅に軽減していることが確認できる。
以上の結果から、本発明は後トリム工程の影響を除去、あるいは軽減する効果があることが確認できる。
プレス成形品の破断寿命・破断箇所予測は、設計をする上で重要な要素技術である。プレス成形による製品の破断の多くは、製品のエッジ部、又はエッジ近辺で発生することが多いため、本発明の利用により後トリム工程の影響を大きく軽減でき、プレス工程、及び後トリム工程を考慮した最適な設計環境の構築が可能となる。
本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る入力データ記録装置に記録されているデータの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプログラム記録装置に記録されているプログラムの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において出力される出力データの一例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において用いる解析モデルデータの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置による、BEMを用いた後トリム影響除去方法の説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置による、仮想ばねを用いた後トリム影響除去方法の説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置による、FEMを用いた後トリム影響除去方法の説明図である。 本発明の実施の形態に係る入力手段の説明図である。 本発明の実施の形態に係るデータ出力手段の説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において用いる節点座標データの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において用いる要素内の構成節点番号データの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において用いる拘束条件データの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において用いる材料特性データの説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による態変化量計算装置によるトリム影響除去方法を説明するための図であり、図15(a)はトリム部分を持つ部材の模式図であり、図15(b)はトリム部分を除去した部材の模式図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置によるトリムライン上の節点を共有する平面の作成方法を説明するための図であり、図16(a)はトリム部分を含む横断面の模式図、かつ射影方向の説明図であり、図16(b)はトリム部分を含む部材の模式図であり、図16(c)は、図16(b)の部材のトリムラインの形状から作成された平面の模式図である。 トリムラインの射影方向の説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置において求める直行及び水平方向の総変位量の説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形による状態変化量計算装置によるトリムライン上の節点を共有する平面に基づく要素の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る、BEMを利用するプレス成形による状態変化量計算装置における処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、ばねを利用するプレス成形による状態変化量計算装置における処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、FEMを利用するプレス成形による状態変化量計算装置における処理を説明するためのフローチャートである。 FEMを用いて後トリム影響除去する場合の要素作成領域の説明図である。 汎用の有限要素用プリプロセッサーソフトウェアを用いて予めトリム部を除去することにより後トリム影響を除去する方法の説明図である。 本発明の実施例においてプレス成形する板材を示す図であり、図23(a)はプレス直前の板材の模式図であり、図23(b)はプレス直後の板材の模式図であり、図23(c)はプレス後、トリムした板材の模式図である。 本発明の実施例の説明図であり、図24(a)は板材の寸法を示す平面図であり、図24(b)はダイ及びパンチの寸法を示す縦断面図である。 本発明の実施例によるトリム部周辺の最大板減部の位置を示す図である。 本発明の実施例によるトリム部周辺の最大板減部の板厚を示す図である。
符号の説明
10 プレス成形による状態変化量計算装置(装置)
11 中央処理装置
12 プログラム記録装置
13 入力データ処理装置
14 出力データ記録装置

Claims (10)

  1. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算装置であって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手段と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面を仮定し、境界要素法により後トリム影響を除去する境界要素後トリム影響除去手段と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手段と、
    前記総変位量計算手段によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手段とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算装置。
  2. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算装置であって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手段と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点にばねを仮定し、穴部に仮想的な剛性を付加することにより後トリム影響を除去する仮想ばね後トリム影響除去手段と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手段と、
    前記総変位量計算手段によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手段とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算装置。
  3. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算装置であって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手段と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面、又は曲面を仮定し、有限要素法により後トリム影響を除去する有限要素後トリム影響除去手段と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手段と、
    前記総変位量計算手段によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手段とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算装置。
  4. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算方法であって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面を仮定し、境界要素法により後トリム影響を除去する境界要素後トリム影響除去手順と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、
    前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算方法。
  5. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算方法であって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点にばねを仮定し、穴部に仮想的な剛性を付加することにより後トリム影響を除去する仮想ばね後トリム影響除去手順と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、
    前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算方法。
  6. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するプレス成形による状態変化量計算方法であって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面、又は曲面を仮定し、有限要素法により後トリム影響を除去する有限要素後トリム影響除去手順と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、
    前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とを有することを特徴とするプレス成形による状態変化量計算方法。
  7. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するためのプログラムであって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面を仮定し、境界要素法により後トリム影響を除去する境界要素後トリム影響除去手順と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、
    前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するためのプログラムであって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点にばねを仮定し、穴部に仮想的な剛性を付加することにより後トリム影響を除去する仮想ばね後トリム影響除去手順と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、
    前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 板材のプレス成形において材料内部に生じる状態変化量を算出するためのプログラムであって、
    節点に関するデータを含む解析対象モデルの入力手順と、
    後トリム工程による解析対象モデル内の縁部の節点を共有する平面、又は曲面を仮定し、有限要素法により後トリム影響を除去する有限要素後トリム影響除去手順と、
    解析対象モデルを所定の平面に展開する際の直行及び水平方向の総変位量を計算する総変位量計算手順と、
    前記総変位量計算手順によって得られた解析対象モデルを所定の平面に展開する際に生じる状態変化量を出力するデータ出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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