JP4815342B2 - 隠蔽機能付き往復通信用葉書シート - Google Patents

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Description

本発明は、往信用葉書片と返信用葉書片とが連設され、返信時に所定部分を隠蔽可能に構成された隠蔽機能付き往復通信用葉書を作製するための葉書シートに関するものである。
この種の葉書シートにおいては、一面に往信時宛名表示領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、一面に返信時宛名表示領域が設けられるとともに他面に返信時情報領域が設けられた返信用葉書片と、この返信用葉書片と上記往信用葉書片との間に折部を介して連設された連結片とを備え、これらの紙片をZ折りして上記往信用葉書片と上記連結片との重ね合わせ面および上記連結片と返信用葉書片との重ね合わせ面には剥離可能な接着剤層が設けられ、上記連結片には隠蔽ラベルを切り用ミシン目で区画形成するとともにこの隠蔽ラベルの一面には剥離可能で再粘着、再剥離可能な粘着層が設けられたものが知られている(特許文献1)。
この葉書シートは、往信時には、上記往信時宛名表示領域を露出させるとともに上記返信時宛名表示領域を内側に折り込む態様で上記往信用葉書片と上記連結片と上記返信用葉書片とをZ折りして接着剤層で剥離可能に接合し、一方、返信時には、上記返信用葉書片を切り取ってこの返信時情報領域に書き込まれた情報を隠蔽するように上記隠蔽ラベルが粘着層を介して返信用葉書片に剥離および再粘着可能に接合されるものとなされている。したがって、この葉書シートは、返信時には返信時情報領域が隠蔽ラベルにより被覆されることにより隠蔽され、往復通信時のいずれのときもいわゆる隠蔽機能を有したものとなっている。
特開2004−122666号公報
しかしながら、上記隠蔽機能付き葉書シートは、返信時の隠蔽性能が不十分であるという欠点がある。すなわち、粘着層は接着剤層とは異なり、再粘着、再剥離が可能に構成されているため、返信時にこの粘着層だけで隠蔽ラベルを上記返信用葉書片に粘着させると、一旦、隠蔽ラベルを剥離して返信時情報領域に記載された内容を確認してから、その後再び返信用葉書片に隠蔽ラベルを粘着させることもでき、返信時情報領域に記載された内部情報が漏洩してもそのことに気付かない虞がある。
しかも、上記従来の葉書シートは、その連結片に設けられた隠蔽ラベルが当該連結片の大きさに比べて小さく返信時情報領域、特に秘密性を有する情報が記載される領域を広く確保することができるものではなかった。したがって、葉書大の大きさの限られた領域のさらに限定された領域に個人情報など秘密性を有する情報を書き込まなければならず、文字が細かくなったり、情報量が少なくなったりして使い勝手に劣るものであった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、この返信時情報領域を大きく設けることができ、少なくとも返信時において情報領域に記載された情報の秘密性を担保することができる隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る隠蔽機能付き往復通信用葉書シートは、一面に往信時宛名領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、一面に返信時宛名領域が設けられるとともに他面に返信時情報領域が設けられた返信用葉書片と、返信時にこの返信用葉書片の返信時情報領域を隠蔽する隠蔽シート片とを、折部を介して一連に備え、往信時に少なくとも上記折部で隠蔽シート片を折り畳み、重合面が剥離可能に接合されるとともに、返信時に上記往信用葉書片が分離され、かつ、上記隠蔽シート片が上記返信時情報領域を隠蔽するように上記返信用葉書片に剥離可能に接合される隠蔽機能付き往復通信用葉書シートであって、上記隠蔽シート片は、返信時に上記返信用葉書片に重合粘着させるための粘着層と、上記隠蔽シート片の一面に積層された剥離層と、この剥離層と上記粘着層との間に介在する接着層と、上記粘着層の表面を覆って返信時の上記返信用葉書片の接着の際に剥離されるセパレートシートとが積層され、上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいことを特徴とするものである。なお、この発明において、往信用葉書片の一面と返信用葉書片の一面とが葉書シートにおいて同一面である必要はなく、例えば往信用葉書片の一面が葉書シートの一面に位置し、返信用葉書片の一面が葉書シートの他面に位置するものであってもよい。
この発明によれば、上記隠蔽シート片は、返信時に上記セパレートシートを剥離させてこの隠蔽シート片を返信用葉書片に粘着させるための粘着層が積層されているので、この粘着層を介して隠蔽シート片を返信用葉書片に重ね合わせて粘着させることができ、これにより返信時情報領域を隠蔽することができる。すなわち、上記隠蔽シート片を用いて返信時情報領域を隠蔽することができ、また返信時情報領域を大きく設けることができる。
ところで、粘着層は剥離して再粘着することができるため、この粘着層により隠蔽シート片と返信用葉書片とを粘着させると、上記従来の葉書シートと同様に情報の漏洩が懸念されるが、本発明に係る葉書シートによれば、上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいので、隠蔽シート片を返信用葉書片から剥離する際には、剥離層と接着層との間で剥離する。従って、隠蔽シート片が返信用葉書片から剥離された場合には、粘着層と他の層との間で剥離される場合と異なり、この隠蔽シート片を再接着することができないため、返信時における情報の漏洩を効果的に防止することができる。また万一、郵送過程等で情報が漏洩した場合でもその事実を把握することができる。
すなわち、上記粘着層と剥離層との間に接着層を設けるという簡単な構成により各層ないしは返信用葉書片の相互の接着力、粘着力を調整して、返信用葉書片と隠蔽シート片とが一旦剥離されると、再接着不能に構成して情報の漏洩を効果的に防止することができる。
ここで、上記隠蔽機能付き往復通信用葉書シートによって作製される葉書は、2枚の葉書片が連設された第二種郵便物の往復葉書であってもよいが、第二種郵便物の通常葉書など、各片を重合接合させて1枚の葉書を構成するものが好ましい。すなわち、上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片が、往信時にZ折りされて上記返信時宛名領域が内側に折り込まれ、各重合面が剥離可能に接合されているものが好ましい(請求項2)。
このように構成すれば、往信時情報領域も隠蔽することができ、その利便性を向上させることができる。また、第二種郵便物にあっては、往復葉書に比べ通常葉書は返信時の切手の貼着を省略することもでき、送り主のコストを軽減することができる。
この発明において、上記往信時葉書片及び返信時葉書片のうち、往信時に上記隠蔽シート片のセパレートシート側に重合接合される葉書片は、隠蔽シート片に対する引き剥がし開始縁部に切欠き部が設けられ、該切欠き部を通じて上記セパレートシートが露出しているのが好ましい(請求項3)。ここで、引き剥がし開始縁部とは、隠蔽シート片を引き剥がすにあたって保持される縁部をいい、具体的には、往信時折り畳み状態で、セパレートシート上に直接重合される葉書片と隠蔽シート片との連設縁部と反対側に位置する縁部をいうものとする。
このように構成すれば、往信時に上記葉書シートで作製された葉書の受取人はこの切欠き部を通じてセパレートシートを押さえながら葉書片と隠蔽シート片とを剥離させることができ、この剥離に伴ってセパレートシートが隠蔽シート片から誤って剥離されるといった事態を効果的に防止することができ、より使い勝手のよいものとなる。
この発明において、上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片の大きさは、特に限定されるものではないが、郵便に関する決まり(例えば郵便法)にしたがって形成されるのが好ましい。この場合でも、この葉書シートによって作製される葉書が上記決まりに従って形成されていればよく、上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片は、いずれも通常葉書の大きさに形成されているものであってもよいし(請求項4)、或いは上記返信用葉書片及び隠蔽シート片はいずれも通常葉書の大きさに形成され、上記往信用葉書片は通常葉書の大きさよりも小さく形成されているものであってもよい(請求項5)。
特に、往信用葉書片を通常葉書の大きさよりも小さく形成すると、この葉書シートによって作製される葉書の重量を軽減することができ、郵便料金の上昇を抑制しつつ、これらの各片について例えば重厚な紙材を用いることができる。
また、往信用葉書片、隠蔽シート片、返信用葉書片の並びや連設方向は特に限定されるものではなく、例えば上記往信用葉書片、隠蔽シート片及び返信用葉書片は、この順番で各片の長辺又は短辺において一方向に連設されているものであってもよいし(請求項6)、或いは、上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片は、この順番で各辺の長辺または短辺において一方向に連設されているものであってもよい(請求項7)。
一方、本発明に係る他の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートは、一面に往信時宛名領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、この往信用葉書片の一端に折部を介して連設され、一面に返信時宛名領域が設けられるとともに他面に返信時情報領域が設けられた返信用葉書片と、この返信用葉書片の他端に折部を介して連設された隠蔽シート片とを備え、往信時に上記各折部で折り畳んで上記返信時宛名領域を内側に折り込み、各重合面が剥離可能に接合されるとともに、返信時に上記往信用葉書片が分離され、かつ、上記隠蔽シート片が上記返信時情報領域を隠蔽するように折り畳んで上記返信用葉書片に剥離可能に接合される隠蔽機能付き往復通信用葉書シートであって、上記隠蔽シート片は、往信時の折り状態で上記返信時情報領域に対応して位置するセパレートシートで保護され、かつ、返信時にこのセパレートシートを剥離させてこの隠蔽シート片を返信用葉書片の返信時情報領域を隠蔽して粘着させるための粘着層が設けられ、この粘着層は上記隠蔽シート片の一面に積層された剥離層とこの剥離層の上に積層された接着層とを介して上記隠蔽シート片の一面に積層され、上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいことを特徴とするものである。
また、本発明に係るさらに他の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートは、一面に往信時宛名領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、この往信用葉書片の一端に折部を介して連設された隠蔽シート片と、この隠蔽シート片の他端に折部を介して連設され、一面に返信時情報領域が設けられるとともに他面に返信時宛名領域が設けられた返信用葉書片とを備え、往信時に上記各折部で折り畳んで上記返信時宛名領域を内側に折り込み、各重合面が剥離可能に接合されるとともに、返信時に上記往信用葉書片が分離され、かつ、上記隠蔽シート片が上記返信時情報領域を隠蔽するように上記返信用葉書片に剥離可能に接合される隠蔽機能付き往復通信用葉書シートであって、上記隠蔽シート片は、往信時の折り状態で上記返信時情報領域に対応して位置するセパレートシートで保護され、かつ、返信時にこのセパレートシートを剥離させてこの隠蔽シート片を返信用葉書片の返信時情報領域を隠蔽して粘着させるための粘着層が設けられ、この粘着層は上記隠蔽シート片の一面に積層された剥離層とこの剥離層の上に積層された接着層とを介して上記隠蔽シート片の一面に積層され、上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいことを特徴とするものである。
これらの発明によっても、上記請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
これらの発明において、上記返信用葉書片及び隠蔽シート片は、いずれも通常葉書の大きさに形成され、上記往信用葉書片は通常葉書の大きさよりも小さく形成されているのが好ましい(請求項10)。
このように往信用葉書片を通常葉書の大きさよりも小さく形成すると、この葉書シートによって作製される葉書の重量を軽減することができ、郵便料金の上昇を抑制しつつ、これらの各片として例えば重厚な紙材を用いることができる。
本発明の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートによれば、このシートを用いて作製された葉書における返信時の秘密性を十分に確保することができ、また情報が漏洩したとしてもその事実を確実に把握することができるという利点がある。また、隠蔽シート片を用いて返信時情報領域を隠蔽することができ、しかもこの隠蔽シート片の略全面に粘着層を設けることができるので、この返信時情報領域を可及的に広く形成することができ、これにより返信時情報領域に記載する情報量を増やすことができ、或いはこの情報領域に記載する文字等を大きくすることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は当実施形態の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図であり、図2は同葉書シートを図1と逆方向から見た場合の斜視図である。
この葉書シート3は、上質紙、マットコート紙などの紙材からなる一定幅の帯状シートであり、Z折りされ所定箇所が剥離可能に接合されることにより、展開可能な葉書を形成するものである。当実施形態では、所定幅を有する帳票が所定長さで裁断されることにより形成される。
具体的には、この葉書シート3は、往信用葉書に返信用葉書が重ね合わされて一体化された往復通信用葉書(第二種郵便物の通常葉書)を作製するためのシートであり、紙材からなるシート本体4を主要構成部材としている。このシート本体4は、葉書シート3の長手方向(言い換えると、各片5〜7の短手方向)に沿って往信用葉書片5、隠蔽シート片6、返信用葉書片7が折部8,9を介して一連一体に設けられることにより構成され、この折部8,9で各々逆方向に折り曲げられることによりZ折りされるようになっている。
往信用葉書片5は、通常葉書(第二種郵便物の通常葉書)の大きさに形成された紙片であり、表面に往信時の宛名情報が表示される往信時宛名領域51が設けられるとともに、裏面に往信時の隠蔽情報が記載される往信時情報領域52が設けられている。往信時情報領域52は、裏面の一部だけに設けられているものであってもよいが、ここでは往信用葉書片5の略全面にわたって設けられている。これらの各領域51,52は、罫線によって囲われているものであってもよいし、所定の空白領域として構成されているものであってもよく、その具体的構成は特に限定されるものではない。また、この往信用葉書片5の隠蔽シート片6側と反対側の端部にはこの端部に沿って複数個(当実施形態では5個)の貫通孔53が設けられ、シート本体4のZ折り状態で後述するセパレートシート10上の文字を認識可能に構成されている。
さらに、往信用葉書片5は、隠蔽シート片6側と反対側の縁部における隅部が切り欠かれ、この切欠き部54を通して後述するセパレートシート10の隅部が露出している。すなわち、往信用葉書片5と隠蔽シート片6とを引き剥がすには、往信用葉書片5における隠蔽シート片6側と反対側の縁部から引き剥がしが開始されるが、該往信用葉書片5における隠蔽シート片6の連設縁部と反対側の縁部(引き剥がし開始縁部)の隅部に切欠き部54が設けられている。
この切欠き部54は、往信用葉書片5を隠蔽シート片6から引き剥がす際に、セパレートシート10が当該往信用葉書片5とともに引き剥がされないように、このセパレートシート10を隠蔽シート片6に指などで押止させておくための当該指を挿通させるためのものである。なお、往信用葉書片5の表面下部に情報領域を設け、この情報領域に秘密性を要しない情報等を記載するようにしてもよい。
返信用葉書片7は、通常葉書(第二種郵便物の通常葉書)の大きさに形成された紙片であり、展開状態で表面に返信時の宛名情報が記載される返信時宛名領域71が設けられるとともに、裏面に返信時の隠蔽情報が記載される返信時情報領域72が設けられている。これらの各領域71,72は、罫線によって囲われているものであってもよいし、所定の空白領域として構成されているものであってもよい。この返信用葉書片7の返信時宛名領域71が設けられた面(表面)は、シート本体4において、往信用葉書片5の往信時宛名領域51が設けられた面(表面)と同じ側の面とされている。そしてこのため、シート本体4を、往信時宛名領域51を葉書の外面に露出させた状態でZ折りした場合に、返信時宛名領域71が内側に折り込まれるようになっている。したがって、この葉書シート3によって形成された葉書は、往復葉書としてではなく、通常葉書として投函することができる。
なお、返信用葉書片7の表面下部にも情報領域を設け、この情報領域に秘密性を要しない情報等を記載するようにしてもよい。また、いうまでもないが、状況に応じて、往信用葉書片5の一面(往信時宛名領域51が設けられた面)と返信用葉書片7の一面(返信時宛名領域71が設けられた面)とがシート本体4において表裏反対側の面に配されるものであってもよい。
隠蔽シート片6は、通常葉書(第二種郵便物の通常葉書)の大きさに形成された紙片であり、往信時および返信時に内側に折り込まれた各情報領域52,72に記載された情報の透かし見を防止するためにその表裏両面にそれぞれマスク用柄が印刷されている。このマスク用柄は、特に限定されるものではないが、当実施形態では、数字等の大小様々な文字列がランダムにかつ高密度に配置されたものとなされている。なお、このマスク用柄は、隠蔽シート片6の表裏いずれかの片面だけに設けるものであってもよいが、両面に設けることによりマスク機能を向上させることができる。
折部8は、往信用葉書片5と隠蔽シート片6との間に設けられ、往信用葉書片5の切り離しを促すための所定ピッチのミシン目として構成されている。一方、折部9は、返信用葉書片7と隠蔽シート片6との間に設けられ、隠蔽シート片6の返信用葉書片7に対する折り曲げを促すため、上記折部8のミシン目よりも粗いピッチのミシン目として構成されている。
図3に示すように、上記隠蔽シート片6の一面であって、Z折り状態で往信用葉書片5に重ね合わされる面には、硬化することにより剥離容易な面を形成する剥離層61及びこの硬化状態にある剥離層61に対して所定の引き剥がし力によって層間剥離する疑似接着層62(接着層)が積層されているとともに、この疑似接着層62上に隠蔽シート片6を返信用葉書片7に粘着させるための粘着層63が積層されている。
剥離層61は、硬化することにより剥離容易な面を形成するものであれば、その構成は特に限定されるものではないが、ここでは紫外線の照射によって硬化するUVインキが用いられている。具体的には、剥離層61は、UVインキとして、感光性樹脂、感光性モノマー、光重合開始剤を含み、離型性向上のためにシリコン剤、ワックスなどの離型剤を含んだものが用いられている。また、このUVインキには、必要に応じて可塑剤、レベリング剤、安定剤などの補助剤が添加される。このUVインキにおいて、離型剤の含有率は、その種類等によっても異なるが、シリコン剤を用いる場合には、離型性を向上させるため、1〜10%の範囲内に設定されるのが好ましく、また2〜5%の範囲内に設定されるのがさらに好ましい。
そして、このUVインキをオフセット印刷などにより隠蔽シート片6に塗布して紫外線を照射することによりUVインキを硬化定着させて、隠蔽シート片6の裏面上に剥離層61を積層させている。
一方、疑似接着層62は、剥離層61と粘着層63との間に位置する中間層であり、後述するように、粘着層63を介して粘着された隠蔽シート片6と返信用葉書片7とが剥離される際に、両片6,7が再粘着されることを防止するために設けられている。この疑似接着層62は、剥離させることにより再接着不能なものであれば、その構成は特に限定されるものではないが、ここでは紫外線の照射によって硬化するUVインキが用いられている。
具体的には、疑似接着層62は、UVインキとして、ポリウレタンアクリレートなどの感光性樹脂、アクリレートモノマーなどの感光性モノマー、光重合開始剤を含み、接着力を調整するために体質顔料を含んだものが用いられている。また、このUVインキには、必要に応じて安定剤、沈降防止剤、レベリング剤などの補助剤が添加される。このUVインキにおいて、体質顔料の含有率は、後述するような各層61,63との接着(粘着)性を確保する観点から、3〜35%の範囲内に設定されるのが好ましく、また5〜25%の範囲内に設定されるのがさらに好ましい。
なお、上記光重合開始剤は、一種だけでなく、二種、又は三種など複数種を混合して用いるものであってもよい。このように複数種の光重合開始剤を用いることにより、硬化速度等を適宜調整することができる。また、体質顔料についても、一種だけでなく、二種、又は三種など複数種を混合して用いるものであってもよい。
さらに具体的には、この疑似接着層62としてのUVインキとして株式会社エバー化学研究所の「エバービームJ2−S34」(商品名)などを用いることができ、このUVインキを剥離層61上に2〜50μm(マイクロメートル)、好ましくは4〜30μm(マイクロメートル)の厚さで塗布することにより薄膜を形成する。
そして、このUVインキをフレキソ印刷などにより塗布して紫外線を照射することによりUVインキを硬化定着させて、剥離層61上に疑似接着層62を積層させる。なお、各層61,62,63等の相互の接着力、粘着力についてはのちに纏めて説明する。
粘着層63は、剥離した後に再粘着可能に構成されたものであり、所定の粘着力で返信用葉書片7に粘着するものとなされている。この粘着剤としては、水性粘着剤又は油性粘着剤のどちらでも用いることができる。具体的には、粘着層63は、水性粘着剤として水性アクリル樹脂に補助剤が添加されたものが用いられ、或いは油性粘着剤として感光性樹脂、感光性モノマー、光重合開始剤に補助剤が添加されたものが用いられる。具体的には、例えば、アクリル系エマルジョン型粘着剤、アクリル系用剤型粘着剤やシリコン系粘着剤が用いられる。
そして、この粘着剤をフレキソ印刷などにより塗布して、疑似接着層62上に粘着層63を積層させる。
なお、上記各層61〜63の積層方法は、上記フレキソ印刷や、オフセット印刷だけに限られるものではなく、シルクスクリーン印刷やグラビア印刷などのその他公知の手法を用いるものであってもよい。
粘着層63上には、セパレートシート10が貼着されている。このセパレートシート10は、粘着層63を保護して粘着性を維持させるためのものであり、粘着層63との当接面がシリコン等によってコートされ、この粘着層63に対して良好な離型性を有するものとなされている。このセパレートシート10は、Z折り状態で上記往信時情報領域52に対応して位置するようにその位置設定がなされている。当実施形態では、往信用葉書片5の一面の略全面にわたって往信時情報領域52が設けられているので、セパレートシート10もこれに対応して設けられている。
ここで、剥離層61と疑似接着層62との間、疑似接着層62と粘着層63との間、粘着層63とセパレートシート10との間、粘着層63と返信用葉書片7との間の各接着力及び粘着力の関係について説明する。
剥離層61と疑似接着層62との間の接着力F1、疑似接着層62と粘着層63との間の粘着力F2、粘着層63とセパレートシート10との間の粘着力F3は、F3<F1<F2となるように各層61〜63の成分やその比率等が調整されている。具体的には、疑似接着層62と粘着層63との粘着力F2が1000〜1400gの範囲内で設定され(好ましくは1200g)、一方、剥離層61と疑似接着層62との間の接着力F1は、280〜800g(好ましくは300〜600g)の範囲内で設定されるのがよい。また、粘着層63とセパレートシート10との間の粘着力F3は、100〜290gの範囲内で、好ましくは250gに設定されているのがよい。
なお、ここでいう接着力及び粘着力は、常温下で、幅25mmの試料を用いて剥離速度300mm/minの180度ピールテストで測定した場合の値で示している。
また、返信時にセパレートシート10を剥離して粘着層63を返信用葉書片7に粘着させた場合のこの粘着力F4は、接着力F1よりも大きく設定されている。具体的には、粘着層63と返信用葉書片7との粘着力F4は、1000〜1400gの範囲内(好ましくは1200g)で設定されている。従って、返信時に返信用葉書片7に隠蔽シート片6が粘着された返信用葉書において、隠蔽シート片6を返信用葉書片7から剥離させると、接着力(粘着力)が最も小さい剥離層61と疑似接着層62との間で層間剥離を生じる。そして、この疑似接着層62は、再接着不能に構成されているため、返信用葉書片7と隠蔽シート片6とを再接着することもできない。
なお、具体的な接着力(粘着力)F1〜F4は、上記数値範囲を考慮しつつ、葉書シート3によって作製された葉書を仕分けする際の曲げによって剥離しない値が適宜選択されている。
一方、シート本体4におけるセパレートシート10および往信用葉書片5の上層には、往信用葉書片5と隠蔽シート片6とを剥離可能に接合するための接着層11が設けられている。この接着層11に用いられる接着剤は、接着層同士を重ねた状態で加圧することにより接着される公知の無色透明の感圧接着剤であり、接着後に所定の外力を作用させることにより剥離可能に構成されるとともに、一度剥離させると再接着することができないように構成されている。このような接着剤としては、例えば天然ゴムラテックスや合成ゴムラテックス等が用いられている。
この接着層11は、セパレートシート10が隠蔽シート片6に配設された状態で、このセパレートシート10の上を含めた、往信用葉書片5および隠蔽シート片6の一面側の略全域に亘って上記接着剤が塗布されることにより形成される。ここで、往信用葉書片5において接着層11が形成されるのは、往信時情報領域52が設けられた面側である。そして、シート本体4がZ折りされることにより往信用葉書片5と隠蔽シート片6との各接着層11が対向状態で当接し、これを加圧することにより各接着層11が剥離可能に接着するものとなされている。
また、シート本体4におけるこの接着層11が設けられた側と反対側の面にも、上記接着層11と同様に構成された接着層12が設けられている。この接着層12は、隠蔽シート片6と返信用葉書片7とを剥離可能に接着するためのものであり、返信用葉書片7における返信時宛名領域71が設けられた面、およびシート本体4をZ折りした場合にこの返信時宛名領域71が設けられた面と重ね合わされる隠蔽シート片6の面に、所定の接着剤が塗布されることにより接着層12が形成されている。この接着層12の具体的構成は、上記接着層11と同様であるので、ここではその説明を省略する。
次に、この葉書シート3の使用方法について図面を用いて説明する。図3は、折部で若干折り曲げた展開状態における葉書シートの断面図である。図4は、この葉書シートによって作製された往復通信用葉書の断面図である。
複数枚の葉書シート3が各紙片5,6,7の連設方向と直交する方向に連設された帳票の状態で、往信用葉書片5の往信時宛名領域51に宛名を印字するとともに、往信時情報領域52に所定の情報を印字する。また、必要に応じて返信時宛名領域71に宛名を印字したり、その他の余白に適宜印刷するものであってもよい。
そして、葉書シート3がシート単位で裁断され、この葉書シート3の所定箇所を折り曲げ、接合することにより往信時葉書が作製される。すなわち、図3の状態から折部8を谷折りするとともに、折部9を山折りして、葉書シート3をZ折りする。このとき、往信用葉書片5の往信時情報領域52が設けられた面が、隠蔽シート片6の一面(セパレートシート10が設けられた面)に重ね合わされるとともに、返信用葉書片7の返信時宛名領域71が設けられた面が、隠蔽シート片6の他面に重ね合わされ、各紙片5,6,7に設けられた接着層11,12がそれぞれ当接した状態となっている。
次に、加圧ローラを通過させることによりこのZ折り状態の葉書シート3を加圧して各接着層11,12を介して重合面を剥離可能に接着させる(図4参照)。この状態では、返信時宛名領域71が内側に折り込まれて隠蔽されるので、通常葉書として投函することができる。なお、当実施形態の葉書シート3は、通常葉書としての投函を可能にするため、その総量が2g以上6g以下に設定されている。
また、このZ折り状態では、往信時情報領域52も内側に折り込まれているので、この領域72に記載された情報も隠蔽することができ、往信時葉書における隠蔽機能を発揮させることができる。ここで、隠蔽シート片6に積層された粘着層63は再粘着および再剥離可能に構成されているため、往信時にこの粘着層63とセパレートシート10との間でZ折り状態から展開することもできるが、この場合でもセパレートシート10が往信用葉書片5の往信時情報領域52側に接着した状態で展開されるので、このセパレートシート10によって往信時情報領域52を隠蔽することができ、この領域52に記載された情報の秘密性を確実に担保することができる。
続いて、この往信用葉書を展開するには、まず往信用葉書片5の切欠き部54を通して指などでセパレートシート10を押さえながら、往信用葉書片5を隠蔽シート片6から剥離させると、接着層11において両紙片5,6を引き剥がすことができる。そして、この往信用葉書片5を折部8で切り離す。次に、図5に示すように、返信用葉書片7を隠蔽シート片6から剥離させると、接着層12において両紙片6,7を引き剥がすことができる。そして、この返信用葉書片7の返信時情報領域72に所定の事項を記載して、セパレートシート10を粘着層63から剥離させて取り除き、返信用葉書片7を折部9で往信時と逆向きに折り曲げ、この返信用葉書片7の返信時情報領域72が設けられた面を隠蔽シート片6の粘着層63に重ね合わせると、この返信用葉書片7が隠蔽シート片6と所定の強さで粘着されて、返信用葉書が作製される。
この返信用葉書においては、返信用葉書片7の返信時情報領域72が設けられた面が全面にわたって隠蔽シート片6により被覆されるので、この返信時情報領域72に記載された情報を隠蔽することができる。
この返信用葉書を展開するには、図6に示すように、返信用葉書片7を隠蔽シート片6から引き剥がすだけでよい。この返信用葉書では、粘着層63と返信用葉書片7との粘着力、粘着層63と疑似接着層62との接着力に比べて剥離層61と疑似接着層62との間の接着力が低く設定されているので、返信用葉書片7を隠蔽シート片6から引き剥がすことにより、剥離層61と疑似接着層62との間で層間剥離を生じ、剥離されると再接着できないので、返信時の中身の覗き見を実質的に防止することができる。
以上の説明からも分かるように、当実施形態の葉書シート3によれば、隠蔽シート片6は、返信時にセパレートシート10を剥離させてこの隠蔽シート片6を返信用葉書片7に接着させるための粘着層63が設けられているので、この粘着層63を介して隠蔽シート片6を返信用葉書片7に重ね合わせて粘着させることができ、これにより返信時情報領域72を隠蔽することができる。すなわち、隠蔽シート片6を用いて返信時情報領域72を隠蔽することができる。ところで、粘着層63は剥離して再接着することができるため、往信時にセパレートシート10と粘着層63との間で剥離することもできるが、このように両者を剥離して往信時情報領域52を確認しようとしても、このセパレートシートはZ折り状態で往信時情報領域52に対応して位置するので、往信時情報領域52がセパレートシート10によって隠蔽される。したがって、この往信時情報領域52の秘密性を担保することができる。
ところで、粘着層63は剥離して再接着することができるため、この粘着層63により隠蔽シート片6と返信用葉書片7とを粘着させると、上記従来の葉書シートと同様に情報の漏洩が懸念されるが、この第1の実施形態に係る葉書シート3によれば、疑似接着層62と剥離層61との接着力が、疑似接着層62と粘着層63との粘着力及び粘着層63と返信用葉書片7との粘着力よりも小さいので、隠蔽シート片6を返信用葉書片7から剥離される際には、剥離層61と疑似接着層62との間で剥離する。従って、隠蔽シート片6が返信用葉書片7から剥離された場合には、この隠蔽シート片6を再接着することができないため、返信時における情報の漏洩を効果的に防止することができ、万一、郵送過程等で情報が漏洩した場合でもその事実を把握することができる。すなわち、粘着層63と剥離層61との間に疑似接着層62を設けることにより各層61〜63ないしは返信用葉書片7の相互の接着力、粘着力を確実に調整することができ、返信用葉書片7と隠蔽シート片6とが一旦剥離されると、再接着不能に構成して情報の漏洩を効果的に防止することができる。したがって、返信時における秘密性も実質的に担保することができる。
(第2の実施形態)
図7は第2の実施形態の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図であり、図8は図7のVIII−VIII線断面図である。
この葉書シートは、シート本体104において、往信用葉書片105、隠蔽シート片106、返信用葉書片107の連設方向が、作製される長方形状の葉書の長手方向である点、および往信用葉書片105が通常葉書の大きさよりも小さく形成されている点で、上記第1の実施形態と異なる。なお、第1の実施形態と同様の点は、図面上に同符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この第2の実施形態の葉書シートは、通常葉書大に形成された隠蔽シート片106および返信用葉書片107が、この葉書シートによって作製される葉書の短辺において折部9を介して連設されるとともに、隠蔽シート片106において返信用葉書片107が連設された短辺と反対側の短辺において、折部8を介して往信用葉書片105が連設され、全体として横長のシート状に形成されている。
往信用葉書片105は、通常葉書の大きさよりも小さく形成されていれば、その具体的構成は特に限定するものではないが、ここでは、その短辺が通常葉書の短辺と同等に形成される一方、長辺が通常葉書の長辺よりも短く(具体的には半分)に形成され、これにより通常葉書の大きさよりも小さく形成されている。
このため、往信用葉書片105と隠蔽シート片106とを剥離可能に接着するための接着層111のうち、セパレートシート10に形成される接着層111が往信用葉書片105が重合される半面にのみ積層されている。
なお、言うまでもないが、上記第1の実施形態と同様に、隠蔽シート片106の一面であって、Z折り状態で往信用葉書片105が重ね合わされる面には、その全面にわたって剥離層61、疑似接着層62、粘着層63、セパレートシート10が積層され、剥離層61と疑似接着層62との接着力が疑似接着層62と粘着層63の粘着力、粘着層63と返信用葉書片107との粘着力よりも小さく形成されている。そして、このZ折り状態では、返信用葉書片107の宛名領域71が内側に折り込まれて露出しないように構成されている。
この第2の実施形態の葉書シートによれば、往信用葉書片105が通常葉書よりも小さく形成され、しかもこの往信用葉書片105と隠蔽シート片106とを接着するための接着層111の塗布領域が上記第1の実施形態と比べて狭いので、上記第1の実施形態と同一の紙材を用いる場合には、作製される葉書の重量を軽減することができる。言い換えると、第二種郵便物の通常葉書はその重量が定められているため、上記第1の実施形態の葉書シートでは、比較的薄い紙材を用いなければその規定重量をクリアすることができないが、この第2の実施形態の葉書シートでは、第1の実施形態に比べて重厚な紙材を用いることができる。
(第3の実施形態)
図9は第3の実施形態の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図であり、図10は同葉書シートを図9と逆方向から見た場合の斜視図である。
この第3の実施形態の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートは、往信用葉書片205、隠蔽シート片206、及び返信用葉書片207の連設順序が上記第1の実施形態と異なる。
すなわち、このシート本体204は、葉書シート203の長手方向、(言い換えると、各片205〜207の短手方向)に沿って往信用葉書片205、返信用葉書片207、隠蔽シート片206が折部208,209を介してこの順番で一連一体に設けられることにより構成され、この折部208,209で各々逆方向に折り曲げられることによりZ折りされるようになっている。これらの各片205〜207は、往信用葉書片205の表面(往信時宛名領域51が設けられた面)と、返信用葉書片207の裏面(返信時情報領域72が設けられた面)と、隠蔽シート片206のセパレートシート10が積層される面とがシート本体204において同一の面側に配設されるように連設されている。
往信用葉書片205はその返信用葉書片207側の縁部における隅部が切り欠かれるとともに、返信用葉書片207もその往信用葉書片205側の縁部における隅部が往信用葉書片205の切欠き部254に対応して切り欠かれ、これらの切欠き部254、274を通してセパレートシート10の隅部が露出している。すなわち、往信用葉書片205が接合された状態の返信用葉書片207と隠蔽シート片206とを引き剥がすには、返信用葉書片207における隠蔽シート片206側の連設縁部と反対側の縁部(往信用葉書片205においては返信用葉書片207側の連設縁部)から引き剥がしが開始されるが、これらの引き剥がし開始縁部の隅部に切欠き部254,274がそれぞれ設けられている。
この第3の実施形態に係る葉書シート203においても、図11に示すように、上記隠蔽シート片206の一面(往信用葉書片205の往信時宛名領域51が設けられた面と同一側の面)であって、Z折り状態で返信用葉書片207に重ね合わされる面には、剥離層61及び疑似接着層62(接着層)が積層されているとともに、この疑似接着層62上に粘着層63が積層されている。この粘着層63上に該粘着層63の粘着力を維持するためのセパレートシート10が積層されている点も上記第1の実施形態と同様である。
また、シート本体204における往信用葉書片205および返信用葉書片207の上層には、両者を接合するための接着層11が設けられている。一方、シート本体204における接着層11が設けられた面と反対側の面、具体的には、返信用葉書片207の返信時情法領域72が設けられた面およびセパレートシート10の上面にも、接着層12が設けられている。
この第3の実施形態に係る葉書シートによっても、第1の実施形態の葉書シートと同様の効果が得られる。しかも、往信時情報領域52が接着層12によって再接着不能に接着されているので、往信時情報領域52に記載された情報の秘匿性に優れている。
また、返信時には、往信時葉書片205を折部208で切り離し、隠蔽シート片206に積層されたセパレートシート10を剥離して粘着層63を露出させ、往信時の折り畳み方向と同方向に折り畳み、粘着層63を返信時葉書片207に粘着させるだけで、簡単に返信時情報領域72を隠蔽することができる。
この隠蔽シート片206を返信時葉書片207から引き剥がす際には、剥離層61と疑似接着層62との間で剥離することから、両者を再接着することはできない。すなわち、この第3の実施形態に係る葉書シートも、第1の実施形態と同様に、返信時の秘匿性にも優れている。
(第4の実施形態)
図12は第4の実施形態の隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図であり、図13は図12と反対側から見た場合の往復通信用葉書シートを示す斜視図である。また、図14は、図12のXIV−XIV線断面図である。
この葉書シートは、シート本体304において、往信用葉書片305、隠蔽シート片306、返信用葉書片307の連設方向が、作製される長方形状の葉書の長手方向である点、および往信用葉書片305が通常葉書の大きさよりも小さく形成されている点で、上記第3の実施形態と異なる。なお、第1〜第3の実施形態と同様の点は、図面上に同符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この第4の実施形態の葉書シートは、通常葉書大に形成された隠蔽シート片306および返信用葉書片307が、この葉書シートによって作製される葉書の短辺において折部9を介して連設されるとともに、隠蔽シート片306において返信用葉書片307が連設された短辺と反対側の短辺において、折部8を介して往信用葉書片305が連設され、全体として横長のシート状に形成されている。
往信用葉書片305は、通常葉書の大きさよりも小さく形成されていれば、その具体的構成は特に限定するものではないが、ここでは、その短辺が通常葉書の短辺と同等に形成される一方、長辺が通常葉書の長辺よりも短く(具体的には半分に)形成され、これにより通常葉書の大きさよりも小さく形成されている。
このため、往信用葉書片305と返信用葉書片307とを剥離可能に接着するための接着層311のうち、返信用葉書片307に形成される接着層311が往信用葉書片305の重合半面にのみ積層されている。
なお、言うまでもないが、上記第1の実施形態と同様に、隠蔽シート片306の一面であって、Z折り状態で返信用葉書片307が重ね合わされる面には、その全面にわたって剥離層61、疑似接着層62、粘着層63、セパレートシート10が積層され、剥離層61と疑似接着層62との接着力が疑似接着層62と粘着層63の粘着力、粘着層63と返信用葉書片107との粘着力よりも小さく形成されている。
また、図13に示すように、往信時のZ折り状態では、返信用葉書片307の宛名領域71が半片に形成された往信時葉書片305によって隠蔽されるように構成されており、これにより第二種郵便物として適正に発送することができるようになされている。
この第4の実施形態の葉書シートによれば、往信用葉書片305が通常葉書よりも小さく形成され、しかもこの往信用葉書片305と返信用葉書片307とを接着するための接着層311の塗布領域が上記第3の実施形態と比べて狭いので、上記第3の実施形態と同一の紙材を用いる場合には、作製される葉書の重量を軽減することができる。言い換えると、第二種郵便物の通常葉書はその重量が定められているため、上記第3の実施形態の葉書シートでは、比較的薄い紙材を用いなければその規定重量をクリアすることができないが、この第4の実施形態の葉書シートでは、第3の実施形態に比べて重厚な紙材を用いることができる。
(その他の実施形態)
なお、以上に説明した葉書シートは、本発明に係るシートの実施形態であって、シートの具体的構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、変形例を以下に説明する。
(1)上記第1ないし第4の実施形態では、粘着層および剥離層は、隠蔽シート片6の一面の略全面に形成されているが、この隠蔽シート片6の一部領域に形成されるものであってもよい。この場合、隠蔽シート片6における返信時情報領域72からはみ出す不要部分は、ミシン目等によって構成される切取線に沿って切り離し可能に構成するものであってもよい。
(2)上記第1ないし第4の実施形態では、往信時葉書片5等、隠蔽シート片6等、返信用葉書片7等がそれぞれ往信時に重合接合され、一枚の通常葉書を構成するように構成されているが、隠蔽シート片6をいずれかの葉書片5,7に重合接合して、往信時宛名領域51と返信時宛名領域71とがシート本体4において同一面側に配設されるように構成される等、郵便に関する決まりに従って往復葉書を構成するように適宜設計変更することもできる。
第1の実施形態に係る隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図である。 図1の視点と異なる視点から見た場合の同葉書シートを示す斜視図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 第1の実施形態に係る隠蔽機能付き往復通信用葉書シートによって作製された往信用葉書を示す断面図である。 同葉書シートによって作製された往信用葉書の展開状態を示す断面図である。 同葉書シートによって作製された返信用葉書の展開状態を示す断面図である。 第2の実施形態に係る隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図である。 図7におけるVIII−VIII線断面図である。 第3の実施形態に係る隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図である。 図9の視点と異なる視点から見た場合の同葉書シートを示す斜視図である。 図9におけるXI−XI線断面図である。 第4の実施形態に係る隠蔽機能付き往復通信用葉書シートを示す斜視図である。 同往復通信用葉書シートを示す斜視図である。 図12におけるXIV−XIV線断面図である。
符号の説明
3 葉書シート
4 シート本体
5 往信用葉書片
6 連結片
7 返信用葉書片
8 折部
9 折部
10 セパレートシート
11 接着層
12 接着層
51 往信時宛名領域
52 往信時情報領域
61 剥離層
62 疑似接着層
63 粘着層
71 返信時宛名領域
72 返信時情報領域

Claims (10)

  1. 一面に往信時宛名領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、一面に返信時宛名領域が設けられるとともに他面に返信時情報領域が設けられた返信用葉書片と、返信時にこの返信用葉書片の返信時情報領域を隠蔽する隠蔽シート片とを、折部を介して一連に備え、往信時に少なくとも上記折部で隠蔽シート片を折り畳み、重合面が剥離可能に接合されるとともに、返信時に上記往信用葉書片が分離され、かつ、上記隠蔽シート片が上記返信時情報領域を隠蔽するように上記返信用葉書片に剥離可能に接合される隠蔽機能付き往復通信用葉書シートであって、
    上記隠蔽シート片は、返信時に上記返信用葉書片に重合粘着させるための粘着層と、上記隠蔽シート片の一面に積層された剥離層と、この剥離層と上記粘着層との間に介在する接着層と、上記粘着層の表面を覆って返信時の上記返信用葉書片の接着の際に剥離されるセパレートシートとが積層され、
    上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいことを特徴とする隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  2. 上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片は、往信時にZ折りされて上記返信時宛名領域が内側に折り込まれ、各重合面が剥離可能に接合されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  3. 上記往信時葉書片及び返信時葉書片のうち、往信時に上記隠蔽シート片のセパレートシート側に重合接合される葉書片は、隠蔽シート片に対する引き剥がし開始縁部に切欠き部が設けられ、該切欠き部を通じて上記セパレートシートが露出していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  4. 上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片は、いずれも通常葉書の大きさに形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  5. 上記返信用葉書片及び隠蔽シート片はいずれも通常葉書の大きさに形成され、上記往信用葉書片は通常葉書の大きさよりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  6. 上記往信用葉書片、隠蔽シート片及び返信用葉書片は、この順番で各片の長辺又は短辺において一方向に連設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  7. 上記往信用葉書片、返信用葉書片及び隠蔽シート片は、この順番で各辺の長辺または短辺において一方向に連設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  8. 一面に往信時宛名領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、この往信用葉書片の一端に折部を介して連設され、一面に返信時宛名領域が設けられるとともに他面に返信時情報領域が設けられた返信用葉書片と、この返信用葉書片の他端に折部を介して連設された隠蔽シート片とを備え、往信時に上記各折部で折り畳んで上記返信時宛名領域を内側に折り込み、各重合面が剥離可能に接合されるとともに、返信時に上記往信用葉書片が分離され、かつ、上記隠蔽シート片が上記返信時情報領域を隠蔽するように折り畳んで上記返信用葉書片に剥離可能に接合される隠蔽機能付き往復通信用葉書シートであって、
    上記隠蔽シート片は、往信時の折り状態で上記返信時情報領域に対応して位置するセパレートシートで保護され、かつ、返信時にこのセパレートシートを剥離させてこの隠蔽シート片を返信用葉書片の返信時情報領域を隠蔽して粘着させるための粘着層が設けられ、この粘着層は上記隠蔽シート片の一面に積層された剥離層とこの剥離層の上に積層された接着層とを介して上記隠蔽シート片の一面に積層され、上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいことを特徴とする隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  9. 一面に往信時宛名領域が設けられるとともに他面に往信時情報領域が設けられた往信用葉書片と、この往信用葉書片の一端に折部を介して連設された隠蔽シート片と、この隠蔽シート片の他端に折部を介して連設され、一面に返信時情報領域が設けられるとともに他面に返信時宛名領域が設けられた返信用葉書片とを備え、往信時に上記各折部で折り畳んで上記返信時宛名領域を内側に折り込み、各重合面が剥離可能に接合されるとともに、返信時に上記往信用葉書片が分離され、かつ、上記隠蔽シート片が上記返信時情報領域を隠蔽するように上記返信用葉書片に剥離可能に接合される隠蔽機能付き往復通信用葉書シートであって、
    上記隠蔽シート片は、往信時の折り状態で上記返信時情報領域に対応して位置するセパレートシートで保護され、かつ、返信時にこのセパレートシートを剥離させてこの隠蔽シート片を返信用葉書片の返信時情報領域を隠蔽して粘着させるための粘着層が設けられ、この粘着層は上記隠蔽シート片の一面に積層された剥離層とこの剥離層の上に積層された接着層とを介して上記隠蔽シート片の一面に積層され、上記接着層と剥離層との接着力が、上記接着層と粘着層との粘着力及び上記粘着層と返信用葉書片との粘着力よりも小さいことを特徴とする隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
  10. 上記返信用葉書片及び隠蔽シート片は、いずれも通常葉書の大きさに形成され、上記往信用葉書片は通常葉書の大きさよりも小さく形成されていることを特徴とする請求項8または請求項9記載の隠蔽機能付き往復通信用葉書シート。
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