JP4812943B2 - イオン化した状態で水中に存在する金属元素の生物学的除去の方法、装置および前記方法の使用 - Google Patents
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Description
本発明は、イオン化した状態で水中、例えば地下水または地表水中に存在する金属元素の除去パラメータを、生化学的経路によって自動的に最適化し、監視する方法、前記方法を実現するための装置および前記方法の使用に関する。
【0002】
詳細には本発明は、地下水中に存在する二価の鉄、マンガンなどの二価の元素を生物学的経路によって除去する方法および装置に関する。
【0003】
本発明を、これらの元素が二価の状態で存在する溶存酸素のない地表水、例えば富栄養化の状態にあるダムの還元性深層水に拡張することができる。
【0004】
生物学的経路による鉱物の酸化は既に、詳細な研究および実際の応用の対象となっている。この種の方法は、酵素転化による発熱酸化反応によって触媒する、ある特定の固有および/または組込み細菌株の能力を使用する。これらの発熱酸化反応は発育に必要なエネルギーを細菌に供給する。この種の方法は特に、以下のような鉱業分野で長年にわたって応用されてきた。
【0005】
湿式抽出冶金の領域。その最初の段階は、鉱石の粉砕、浮選による濃縮および酸またはアルカリ媒質中での浸出から成り、生物学的浸出または「バイオリーチング(bioleaching)」は純粋に化学的な浸出としばしば競合する。近年まで最も普及した応用は銅工業に関係し(N.N.HughesおよびR.K.Pooleの著作「Metals & Micro−organisms」,Chapman & Hall社刊,1989年、およびLes Techniques de l’Ingenieur,パリ,1995年で発表されたD.Morinの論文「Biotechnologies dans la metallurgie extractive」,No.M2238,vol.1を参照されたい)、多少なりとも分級した鉱石を戸外で単純に積み上げ、栄養素溶液を散布する。「堆積浸出(heap leaching)」の名で知られているこの方法は操作中に厳格な監視を必要としない。
【0006】
溶解した大量の二価鉄を含む酸性排液の処理。特公昭47−44717号公報には、処理済みの排液中で鉄細菌の培養を実施し、それを、これから処理する排液に加える方法が記載されている。特公昭47−38981号公報では、酸化鉄から成る支持体上で細菌培養体を「in situ」で生成することによってこの方法が改良された。1976年に出願されたフランス特許第2362793号によって別の改良が提供された。この改良では、細菌培養体を排液のpHで不溶性支持体に固定し、攪拌された反応器内に空気を吹き込むことによって第一鉄(Fe2+)を酸化させる。次いで、細菌およびその支持体をデカンテーションによって分離し、次いで、活性汚泥法によって都市廃水を処理するシステムの場合と同様に反応器に再循環させる。このようなケースでもプロセスの制御に問題はない。具体的には、媒質のpHレベルが低いことによって、鉄酸化の物理化学的経路と生物学的経路の間の競合が回避される。このことは、実際の問題として、導入する酸素量および処理後の水中の残留酸素量を監視する必要がないことを意味する。
【0007】
その後に、これらの現象を、先に述べた排液とは反対にpH値が中性付近、概ね中性±1の範囲にある酸素が乏しい自然水中に溶解した状態で存在する鉄およびマンガンの生物学的経路による除去に応用することが検討された。この分野では、酸性排液の特性とは異なる種に関係するとはいえ、鉄および/またはマンガンの酸化を触媒する能力を有する細菌が、外来酵素および/または高分子のおかげで、非常に多様な環境(地下水、湖底、海湾の突発的湧泉など)中で検出されることが既に知られていた。これらの細菌は鉄細菌(ferro−bacteria)またはマンガン細菌(mangano−bacteria)とも呼ばれる。坑井の排水管を詰まらせ、または金属管を腐食させる鉄またはマンガン細菌の被害が既によく知られており、これらの細菌をプラントで有効に働かせて溶解した鉄およびマンガンを除去するためには、これらの細菌を「飼いならす」必要があった。
【0008】
このテーマに関する最初の報告は、U.HasselbarthおよびD.Ludemannによって発表され(「Die Biologische Enteisenung und Entmanganung」,Vom Wasser,1971年,vol.38,pp.233−253;「Removal of iron and manganese from groundwater by microorganisms」,Water Treatment & Examination,1973年,vol.22,No.1,pp.62−77)、同じ著者が出願したドイツ特許第1767738号によって具体化された。この特許には、媒質の酸化還元力の値rHが14.5±0.5以上であるような条件下で、酸素化およびろ過によって鉄を生物学的に除去する方法が記載されている。rHは、媒質の酸化または還元力の値を定量的に表すpHに似た指数である。このrH値は、鉄細菌の活動範囲の下限値に対応する。したがって最低限の条件は画定されたが、それは鉄除去全体の1つの限界値を表すに過ぎず、不十分なものであり、この方法の自動調節の基礎となる下限値および上限値を画定することはできなかった。
【0009】
その上、この著者らは、この方法に対する非常に限定的で非常に制限的な酸素化条件を画定した。これはおそらく、著者らが、さまざまなタイプの未処理水を使用できなかったためである。そのためこの有望な方法の発展は遅れた。
【0010】
ほぼ同じころ、非常にさまざまな水に対する同様の研究がフランスで始められた(P.MouchetおよびJ.Magnin:「Un cas complexe de deferrisation d’une eau souterraine」,TSM−l’eau,1979年,vol.74,NO.3,pp.135−143)。この研究によって、このフランスの研究者らは、生物学的鉄除去の境界をより正確に画定し、1985年の「Wasser Berlin」会議で、この生物学的処理の原理に基づく約30のインストレーションから成る構造を提供することができた(Water Supply,1985年,vol.3,No.1,pp.137−149で発表されたP.Mouchet他の論文「Elimination of iron and manganese contained in groundwater:classic problems,recent progressを参照されたい)。また、同時に、ドイツ人研究者が、多くのプラントがこの原理に基づいて自発的に操業することができると述べた(Water Supply,1985年,vol.3,No.1,pp.111−123で発表されたC.CZEKALLA他の論文「Quantitative removal of iron and manganese by microoganisms in rapid sand filters(in situ investigations)」を参照されたい)。さらに、同様の報告が、70年代初めのフランスの研究を刺激した。
【0011】
したがって、以上を読めば、生物学的鉄除去がこの研究の始まりにおいて最もよく研究され最もよく知られた方法であったことが分かる。これはおそらく、固有細菌による自然植種が比較的に速いためである。これとは反対に、およそ数週間ないし2、3カ月を要する生物学的マンガン除去に関する植種時間のため、少なくとも始めのうちはマンガン除去の研究が奨励されることはなかった。
【0012】
1985年に発表されたフランスでの研究の結果は特に、図4に示すような鉄細菌の活動の範囲を説明した。その中ではさらに、完全な鉄除去を保証する処理が存在する領域がより制限された境界に従う。
【0013】
縦軸に酸化還元電位、横軸にpHをとって描いたこのような図は、安定度図(stability diagram)と呼ばれる。この図は、鉄金属の腐食現象を研究するためにM.J.POURBAIXによって最初に描かれ、後に、主要な元素のスペシエーション(speciation)に拡張され(M.J.Pourbaixの著作「Atlas d’equilibres electrochimiques a 25℃」,Gauthier−Villars社刊,パリ,1963年,pp.307−321を参照されたい)、地下水からの鉄除去の研究に応用された(the AWWA Jounal,1961年,Vol.53,No.2,pp.211−232J.D.Hemの論文で発表された「Stability field diagrams as aids in iron chemistry studies」を参照されたい)。
【0014】
生物学的鉄除去(dB)すなわち鉄細菌の活動の領域は、最小rH値および最大rH値によって画定され、最小rH値を表す曲線(rHmin)よりも下に含まれるゾーンは第一鉄イオンの安定領域(DFe2+)に対応し、最大rH値を表す曲線(rHmax)よりも上に含まれるゾーンは、物理化学的鉄除去の領域(Dpc)に対応する。生物学的鉄除去(dB)の最適領域は、第一鉄の領域と水酸化第二鉄の領域を分離する理論上の境界(DFe2+/Fe3+)と重なる。
【0015】
図4に示した図は、pH値が6未満から8超まで変化する自然水からの生物学的鉄除去が、第二鉄イオンFe3+の塩基性塩が沈殿することなく、すなわち生物学的鉄除去の性能よりもはるかに控えめな物理化学的鉄除去が生じることなく第一鉄イオンFe2+の酵素酸化が起こる、酸化還元電位およびpHのある条件下でしか起こらないことを示す。
【0016】
処理前の水では、酸化還元電位(すなわちEh)が、曝気によってもたらされた溶存酸素の濃度に応じて変化するが、処理した水(処理水)ではEhが、Fe3+/Fe2+対の値、すなわち鉄酸化の度合いのほうにより依存する。図4では、pHが高くなるほど酸化条件をより厳重に監視しなければならないことが明らかである。具体的には、未処理水のpHが7.6より大きいときには、溶存酸素のレベルが、非常に限定された最大限界値よりも低くなければならない。この上限値はpHが高くなるにつれて低下する。このpH値は、生物学的酸化と物理化学的酸化の間の競合のため鉄除去の調整が難しい領域(Dbc)を画定する7.6と8.5の間に含まれる。
【0017】
それでも処理水では、特に分配中の発酵および腐食を回避するために、飽和点の50%よりも高い濃度の溶存酸素レベルが望ましいため、これらの観察が、図5にならったpH>7の全ての水に対する生物学的鉄除去プラントの概念につながった。この設計では、未処理水が、空気と水の直接混合物が得られるように特に研究されたミキサ31で実施される最初の曝気を受ける。この水は次いで、このために特に研究されたバイオフィルタ反応器32内の鉄細菌支持体である特定のろ過材料床を通した高速パーコレーションによる生物学的鉄除去にかけられる。このろ過水は次いで、新たなミキサ33内での強い最終曝気にかけられる。ろ床は、Biolite(登録商標)の商標名で市販されている材料から作られる。
【0018】
pH>7.3の全ての水に対して注入する酸素の量を完全に制御する必要から、1979年に出願された本出願の出願人によるフランス特許第2470094号が生まれた。この特許には、処理した水(処理水)の一部を再循環させることによってこれから処理する水(被処理水)に酸素を導入する発明が記載されている。この処理水は、強い最終曝気によって溶存酸素を前もって飽和近くまで増やしたものであり、酸素化されたこの再循環水の量は、被処理水のpHおよびその酸素要求量の関数であり、ロータメータまたは流量を測定する他の装置を使用して調整される。
【0019】
フランスでの継続的な研究によって、生物学的マンガン除去の領域の境界を設定し、それを生物学的鉄除去のそれと比較することができるようになった。図6は、これらの2つの領域が別々であり、第一鉄イオンの領域と水酸化第二鉄の領域を分離する理論上の境界(DFe2+/Fe3+)と重なる生物学的経路の鉄除去ゾーン(A)と、Mn2+イオンの領域と二酸化マンガン(MnO2)の領域を分離する理論上の境界(DMn2+/Mn4+)と重なる生物学的経路のマンガン除去ゾーン(B)との間に共通する点がないことを示す。
【0020】
この結果から、これらの2つの元素を一緒に含む水に対して一般に採用される解決方法は、the Journal AWWA,1992年,vol.84,No.4,pp.158−167で発表されたP.Mouchetの論文「From conventional to biological removal of iron and manganese in France」に記載されている、鉄を除去する第1のろ過段とマンガンを除去する第2のろ過段から成り、それぞれのろ過段が、自体の酸素注入の調整および必要ならばpHの調整を受け取る2段ろ過段処理である。
【0021】
このノウハウは、本発明以前の従来の技術を表し、これから、鉄および必要ならばマンガンの生物学的経路による除去のための処理プラントの正確な稼動のためには、細菌活動の抑制を避けるため、処理媒質中の周囲条件を絶えず調整しなければならないことが明らかである。これらの条件は、pH、酸化還元電位、温度、基質濃度、酸化しようとする元素、酸素など、いくつかのパラメータによって決まる。
【0022】
酸素供給および/またはpH補正装置の調整または操作の誤りは処理ユニットの動作不良につながり、その結果、酸化しようとする元素の酸化効率の低下につながる。それでもなお、生物学的除去は、従来の物理化学的処理に優り、以下のような多くの長所を有する。
【0023】
高い処理水質
処理プラントのコンパクトさ
高い処理速度
反応試剤(凝集剤、酸化剤)が不要なこと
チャージ損失の低減
投資および運転費の大幅な低減
汚泥の脱水の良好な収率
これらは十分に、前述の欠陥および動作不良を乗り越える実際の誘因となる。
【0024】
生物学的鉄除去の領域では、前記欠陥および動作不良が以下のようなものから生じる。
【0025】
酸素の欠乏。これはバイオマスの呼吸要求を制限し、水を低酸化還元電位に置く。
【0026】
酸素の過剰。これは、水を高すぎる酸化還元電位に置き、微生物活動を抑制する。これらの条件が、物理化学的酸化と細菌活動との間に以下のような競合を生み出すことさえある。
【0027】
低すぎる酸性pH(6から6.5未満)。これによって水は、微生物が反応して、除去しようとする元素の完全な酸化を提供するのに必要な酸化還元電位(Eh)の下限値よりも低い位置に置かれる。
【0028】
最後に、
高すぎる塩基性pH(7.8から8超)。これは水は、酸化すべき元素の化学酸化と細菌活動との間の競合をこの細菌活動を抑制するところまで促進する、酸化還元電位の上限値よりも高い位置に置かれる。
【0029】
一方、生物学的マンガン除去は媒質パラメータにそれほど敏感ではない。ただし、図6に画定された領域(B)に入るため、マンガン除去反応器に入れる前の被処理水のpHが十分に高く(約7.2超)、溶存酸素の含量が50〜60%飽和よりも高いことが恒久的に保証されることは有効である。これらの生物学的処理の制御はしたがって、小さなプラントにとって、および溶存酸素含量(O2)がプロセスに対して非常に低くなければならないとき(pH7.5超の水からの生物学的鉄除去では時に1.0mg/l未満)には容易でない物理化学的操作パラメータの制御に基づく。本発明は、この種の問題を、原水の特性に応じてプロセスを調節する方法を提供することによって解決する。
【0030】
生物学的プロセスに対する同様の原理が他の領域でも見られることに触れておく。例えば、
廃水の嫌気性処理(本出願の出願人によって1992年に出願された仏国特許第2672583号または米国特許5248423号を参照されたい)、
銅よりも希少かつ貴重な金属、例えば金(A.KontopoulosおよびM.Stefanakisの論文「Process options for refractory sulfide gold ores:technical,environmental and economical aspects」,1991年,393;Recherche,1994年5月で発表されたJ.Libaudeの論文「Le traitement des minerais d’or」を参照されたい)またはコバルト(IBS proceedings,1993年,vol.1,p.147で発表されたD.Morin他の論文「Study of the bioleaching of a cobaltiferrous pyritic concentrate」,;Recherche,1998年,No.312,pp38−40で発表されたD.Morinの論文「Des bacteries vont extraire le cobalt」,を参照されたい)の生物ろ過に対する湿式抽出冶金である。これらの金属を抽出する脈石はしばしば主に黄鉄鉱から構成され、このことが、鉱山からの酸性排液の処理に関して先に述べた酸性媒質に適合した鉄細菌の主要な活動を暗示することに留意されたい。
【0031】
それでもなお、本明細書に記載する発明は上記の領域と共通する点を持たない。例えば、メタン含有ガスの組成が、排液の嫌気性処理の下での原水の流量に介入し、またはバイオリーチングのプロセスが、反応器の水力学、適合した細菌株の導入および/または温度の調整によって制御される。
【0032】
本発明の場合には、原水の酸化条件が、主として原水、処理前の曝気水および/または最終的な処理水の特性に応じて自動的に調整される。この種の調節の最初の方法は、廃水を処理するために研究された他の装置(Water Sci.Tech.,1987年,vol.19,No.3−4,pp.645−656で発表された、J.Charpentier他の論文「Oxidation−reduction potential(ORP) regulation:A way to optimize pollution removal and energy savings in the low load activated sludge process」,およびWat.Sci.Tech.,1993年,vol.28,No.11−12,pp.273−282で発表されたD.G.Warcham他の論文「Real−time control of wastewater treatment systems using ORP」,を参照されたい)と同様に、処理水のEh電位に基づいて試験された(1998年6月にバンクーバーのIAWOで発表されたC.Tremblay他の論文「Control of biological iron removal from drinking water using ORP」を参照されたい)。本出願の出願人が実施したこの原理に基づく試験は失敗に終わった。
【0033】
実際、処理廃水では、最終的な酸化還元電位Ehが、炭素、窒素、リン、イオウなどの化学種の変換を考慮する。これらは、細菌中への除去または蓄積によって部分的にしか水から除去できず、したがってこれらの化合物の一部分は、部分還元/部分酸化された形態で溶解したまま残り、最終的な電位は、この酸化還元系のこれら2つの形態のそれぞれの割合によって決まる。
【0034】
一方、鉄およびマンガン除去に関する限り、金属の還元型は酸化され沈殿し、したがって溶解したマトリックスからほぼ排除される。所与のpHに対して、最終的な酸化還元電位Ehはこの除去を表す。それが物理化学的経路で起こるのか、または生物学的経路によって起こるのかは問わない。さらに、O2/H2O対の標準電位はFe3+/Fe2+対のそれよりもはるかに低いので、最終的な酸化還元電位Ehは溶存酸素含量から独立している。したがって処理水のEhの測定は、処理の効率を示すパラメータとしてある重要性を持っている。このことはまた、この値とろ過水中の残留鉄含量との間の重要な関係を確立した先に引用した著者によって証明されている。一方、この測定が、プロセスを調節する基礎として役立つことはない。
【0035】
本発明の目的は、このようなリスクを回避し、イオン化した形態で存在する元素の生物学的除去処理を調節することができるプロセスを提案することにある。
【0036】
この目的は、溶存酸素のない水中にイオン化した状態で存在する金属元素を生物学的経路によって除去するプロセスであって、ろ過材料から成る細菌支持床を備えたバイオフィルタ反応器を通したパーコレーションの前に実施される特定の曝気によって被処理水が部分的に酸化されるプロセスが、
バイオフィルタに通す前の曝気水の酸化還元電位(Eh)によって構成された少なくとも1つのパラメータを測定する測定段と、
測定信号をコンピュータに送信し、測定された少なくとも1つのパラメータの値を表す信号を、pHを表す第2のパラメータを測定する第2の測定段で実施される測定の関数として決定されるこのパラメータの少なくとも1つの下限値と比較する送信段と、
先行する2つの段の関数としてコンピュータによって決定された信号によって空気流量を調整するユニットによる制御によって空気流量を補正する可能な補正段
とを備えることを特徴とすることによって達成することができる。
【0037】
他の特徴によれば、このプロセスが、バイオフィルタに通す前の曝気水のpHによって構成された第2のパラメータを測定する測定段と、第2のパラメータの測定値の関数として決定される第1のパラメータの下限値および上限値と比較する比較段を備える。
【0038】
他の特徴によれば、このプロセスが、第1のパラメータによる空気流量の調整の誤りを、処理水に溶解している残留酸素の含量の測定手段によって供給される少なくとも1つの信号を使用する相補的調節システムによって補償する補償段を備える。
【0039】
他の特徴によれば、補償段が、処理水のpHの測定によって供給される第2の信号を溶存酸素の測定と同時に使用する。
【0040】
他の特徴によれば、このプロセスが、pH測定手段によって供給された処理水のpH値を表す信号が固定の下限値よりも低い場合に、被処理水にアルカリ性溶液を注入することによってろ過水のpHを調節する調節段を備え、注入が、pHの固定の上限値によって制限される。
【0041】
他の特徴によれば、このプロセスが、ろ過水の残留溶存鉄含量および酸化還元電位の連続測定によって処理効率を検証し、異常の場合にアラームを作動させる検証段を備える。
【0042】
本発明の他の目的は、地下水または地表水中にイオン化した形態で存在する元素の除去する装置を提案することにある。
【0043】
この目的は、溶存酸素のない水を処理する装置であって、原水および注入した空気を導入する曝気チャンバを備え、注入空気の流量が、制御された加圧曝気を可能にする弁によって制御され、その出口が、出口およびこれを通して被処理水をパーコレートする多孔質鉄細菌支持床を備えたバイオフィルタ反応器に連結され、曝気水のpHを測定する第1の測定手段および酸化還元電位を測定する第2の測定手段が曝気チャンバとフィルタの間に設置され、所与のpH値に対して決定される電位Ehの上限値および下限値に応じた調節を可能にするため、計算ユニットが、第1および第2の測定手段によって送達された信号を考慮して、弁に対して作用して空気流量を調節する手段にコマンド信号を送達することを特徴とすることによって達成される。
【0044】
他の特徴によれば、この装置が、プロセスの相補的調整を可能にするために、フィルタの出口のところでpHを測定する手段と、フィルタの出口のところで溶存酸素を測定する手段と、空気流量を計算するユニットと、空気流量を調節するユニットを備える。
【0045】
他の特徴によれば、この装置がpH調節ステーションを備え、pH調節ステーションが、調節ユニットによって生み出された信号によって監視された電気弁またはフィードポンプによって制御されたアルカリ性溶液のリザーバを備え、調節ユニットへのバイオフィルタ反応器の出口のところに設置されたpH測定手段によって送達された信号の関数としてpHを調整することができる。
【0046】
他の特徴によれば、この装置が、ろ過水中の残留鉄の酸化還元電位を測定する手段であって、フィルタからの出口に設置され、装置の効率の評価を可能にする手段を備える。
【0047】
他の特徴によれば、鉄細菌バイオフィルタ反応器の出口が第2の曝気チャンバに連結され、第2の曝気チャンバに、鉄細菌を含むバイオフィルタ反応器からの処理水および第2の弁によって注入された空気が送られ、曝気チャンバの出口が、出口を備え、鉄細菌バイオフィルタからの処理水をろ過する多孔質マンガン細菌支持床を有する第2のバイオフィルタ反応器と、第2の曝気チャンバの出口のところで酸化還元電位を測定する第3の測定手段とに連結され、所与の下限値に応じた空気流量の調整を可能にするため、計算ユニットが、第3の測定手段によって送達された信号を考慮して、第2の弁に対して作用する調節手段にコマンド信号を送達する。
【0048】
他の特徴によれば、ろ床が、有効径1から3mmのケイ砂から構成される。
【0049】
他の特徴によれば、ろ床が、このタイプの処理向けに特別に設計された「Biolite」と呼ばれるろ過材料から構成される。
【0050】
本発明の他の目的は、プロセスの利用を提案することにある。
【0051】
この目的は、ろ過材料から成る鉄細菌支持床を備えたバイオフィルタでこのプロセスを使用することで達成される。
【0052】
他の特徴によれば、ろ過材料から成るマンガン細菌支持床を備えたバイオフィルタでこのプロセスが使用される。
【0053】
他の特徴によれば、ろ過材料から成る独立栄養細菌支持床を備えたバイオフィルタででこのプロセスが使用される。
【0054】
他の特徴によれば、ろ過材料から成る鉄細菌支持床を備えた第1のバイオフィルタでこのプロセスが使用され、次いで、この第1のバイオフィルタから出た処理水を、ろ過材料から成るマンガン細菌支持床を備えた第2のバイオフィルタで使用する。
【0055】
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照した以下の説明を読むことによって明らかとなろう。
【0056】
次に、図を参照して本発明を説明する。
【0057】
このプロセスはいくつかのパラメータ、すなわち予め曝気した水のpHおよび酸化還元電位、ならびにことによるとバイオマスによって処理した水のpHおよび/または溶存酸素を測定することから成る。これらの測定から、監視ユニットがさまざまな調整機構に対してリアルタイムで、バイオマスによる生物学的反応が起こる反応器内のエコシステムの正確な操作に最もよく適合するように操作条件を調整するよう働きかける。これらの制御ユニットは、図1に示したようなものである。この装置は、非限定的な例として与えた、本発明によるプロセスの実現を可能にする装置の一実施形態にすぎない。これを以下で詳細に説明する。
【0058】
被処理水とも呼ぶ原水は、空気注入配管2に接続された配管1によって運ばれる。自動弁3が空気注入配管の流量を調節する。原水は導入された空気と直接に十分に混合され、曝気チャンバまたはミキサ4に送られ、次いで、複数のノズル51を備えたフローリング(flooring)50の上に載せられたろ床と呼ばれる特定のろ過材料6で満たされたバイオフィルタ反応器5に通される。ろ床は、有効径1から3ミリメートルのケイ砂、または「Biolite」の商標名で販売されているタイプの生物ろ過用に特別に設計された多孔質材料から構成することができる。処理後、排液は、フローリング50の下側に接続された処理水用の配管7を通してバイオフィルタ5から排出される。ミキサ4の下流側の原水配管1では、センサ−アナライザアセンブリ8が曝気水のpHを測定する第1の測定手段を構成し、類似の装置9が、曝気水の酸化還元電位(Eh)を測定する第2の測定手段を構成する。これらの2つの分析の結果を表す信号がコンピュータ10に送られ、コンピュータ10は、Eh電位の値が実際に、原水のpH値に応じて決定される最小値(下限値)と最大値(上限値)の間にあることをチェックする。この範囲にない場合、コンピュータ10は調節器11に信号を送り、調節器11は、曝気水のEh電位の値が下限値よりも低いのか、または上限値よりも高いのかに応じて弁3が送達する空気流量を増大または低減するよう指令を送る。
【0059】
したがって先に説明したように、この特定のろ過材料は、有効径が1から3mm程度よりも大きな、例えば有効径1.25mmの砂または「Biolite」タイプの材料から構成される。これは、鉄除去およびマンガン除去条件に該当しない条件下で使用される同じフィルタの有効径0.95から0.75mmよりも50%大きい。同様に、バイオフィルタ反応器のフローリングのノズル51は、以前のスリットよりも広い0.7から1.2mm程度のスリットを備えることができる。以前のスリットのサイズは0.4mmである。ろ過速度は30から50m/秒程度である。
【0060】
最後に、先の調節によって生み出された酸素化によってフィルタの内部に細菌が発生する。これらの細菌は、フィルタの上流で作り出された特定の曝気条件に従った鉄またはマンガン細菌である。この有効径のろ床およびノズルスリットは、これよりも小さな細菌のサイズを考慮して、ろ床およびノズルの妨害を避け、とりわけフィルタ内の水の通過速度がろ過速度を上回るときに原水ろ床を洗浄することを可能にする。
【0061】
先に説明したプロセスの主調整と相補う精密調整は、バイオフィルタ5の下流に位置する制御ユニットによって保証される。ろ過水の出口7には、残留溶存酸素の測定手段12およびpH測定用の第2の測定手段13が設置される。これらの測定値を表す信号は、計算ユニットまたはコンピュータ14に送られ、コンピュータ14は、測定されたpH値に対する溶存酸素の量を表す信号が、予め導入した一部の酸素の鉄酸化中の消費によって、測定されたpH値に対した与えられる下限値よりも下がっていないこと、および曝気水のEh電位測定に由来する空気流量の調節の精度のあり得る不足によって所与の上限値よりも高くなっていないことを検証する。まず第1に、これらの限界値の1つを超えたことをコンピュータ14が検出すると、アラーム15が作動して、上流の調節を(電位曝気水のEh電位値を通して)検証し、必要ならばコンピュータに送られる命令の値を調整するようオペレータに警告する。その後、バイオフィルタの上流の調節の最適化が不可能な場合には、これを、溶存酸素を介した下流での調節に置き換える。これは、コンピュータ14が調節器16に発する信号によって実施され、調節器16は、ケースに応じて、設定された境界内にに戻すために空気入口弁3を開けるか、または閉じる信号を送る。
【0062】
さらに、プロトンH+を放出する鉄酸化および沈殿反応は酸性化反応であることを銘記しなければならない。原水の緩衝能が低い場合には、低いアルカリ性度に対応して、このプロセスの間にpHは、良好な処理収率と両立しない低下を受ける。本発明による装置は、このpH低下を回避するpH調節ステーションを含む。この欠点を除くため、本発明によるプロセスは、第2の測定手段13によって供給されるpH測定の結果を調節ユニット17に送ることを予期する。調節ユニット17は、pHがある設定点(下限値)よりも下がった場合に、測定手段8または測定手段13によって供給されるpH測定値と比較して水のpHが設定した上限(上限値)を超えないように調剤タンクまたはリザーバ20に含まれるアルカリ性溶液19を配管1に導入する電気弁またはフィードポンプ18の漸進操作を開始する。pHの下限および上限値は、使用する細菌の性質に応じて決定される。それぞれの細菌は好ましいpH範囲を有する。
【0063】
曝気水の酸化還元電位Ehおよび処理水の溶存酸素の濃度にそれぞれ帰する下限値および上限値は、その独立変数が対応する水のpHである、コンピュータのメモリにそのために格納された単純なアルゴリズムによって導き出される。
【0064】
使用するアルゴリズムは、
下記の形の式によって特徴づけられる曝気水の酸化還元電位Ehの上限および下限
Eh=α−β*pH
下記の形の式によって特徴づけられる(7以上のpHに対する)処理水の酸素濃度[O2]の上限および下限
log[O2]=γ−δ*pH
に対応する。
上式で、係数α、β、γ、δはそれぞれのタイプの水に対してケースバイケースで決定される。
【0065】
処理効率を評価するため、バイオフィルタ5の下流の処理水用配管7は、処理水の酸化還元電位Ehを測定するセンサ−アナライザユニット21および処理水の残留鉄含量を測定するセンサ−アナライザアセンブリ22を備えることができる。これらのアセンブリはコンピュータ23に接続され、コンピュータ23は異常がある場合にアラーム24を作動させることができる。この実施形態は、非限定的な例として示したものである。先に述べた異なるコンピュータ10、14、23を、センサ8、9、12、13、21、22によって発せられた異なる信号を統合して、単一の空気流量調節器を指揮することができる単一のコンポーネントとして構成することもできる。このコンポーネントはさらに、pH調節器17を備えることができる。
【0066】
以上の図1に記載した本発明の応用では最初に、生物学的鉄除去処理について言及した。本発明は、空気による酸化に基づく他の任意の生物学的処理、特に生物学的マンガン除去を調節することができる。そのアルゴリズムは、プロセスの基本的な物理化学的パラメータ(電位、溶存酸素、ことによるとrH)が全て、ある設定点よりも十分に高ければよく、パラメータがなんであれ上限値を考慮する必要がないので、それほど複雑ではない。
【0067】
同様に、図2に示す他の変形形態では、本発明による鉄除去装置を下流のマンガン除去装置と直列に配置することができる。鉄細菌バイオフィルタ反応器5からの出口7が、第2の曝気チャンバ4’に直接にまたは間接的に連結され、曝気チャンバ4’には、鉄細菌バイオフィルタ反応器からの処理水が第2の弁3’によって注入された空気2とともに到達する。水は次いで、出口7’および多孔質のマンガン細菌支持床6’を備えた第2のバイオフィルタ反応器5’中でのパーコレーションによって処理される。酸化還元電位Ehまたは溶存酸素を測定する第3の測定手段9’およびpHを測定する測定手段8’が、第2の曝気チャンバの出口に設置される。これらの測定値を表す測定信号がコンピュータ10’に送られ、コンピュータ10’は、測定された電位を表す信号を、pH測定値を表す信号に応じて与えられる下限値と比較する。測定された電位が下限値よりも低い場合、コンピュータ10’は、空気流量を調整する第2の弁3’に対して動作する調節手段11’にコマンド信号を送達する。コンピュータ10’は、先に説明したセンサ8または第2の測定手段13が実施した、鉄除去装置によって処理した水のpH測定の値を使用することができることに留意されたい。鉄細菌バイオフィルタ反応器から出た水は、必要ならば、マンガン除去装置によって処理する前に特別な処理を受けることができる。
【0068】
本発明を、地下水中の鉄およびマンガンの処理および除去に、パイロットステーションとして適用した。このインストレーションは、それぞれ鉄除去およびマンガン除去に対して調整された、本発明によるプロセスに従って実施される2段階のろ過を含む。結果を下表に示す。この結果は、本発明によるプロセスによって処理した水の鉄およびマンガン濃度が低いことを例証している。
【表1】
【0069】
図3に、異なるプラントで処理した水の第一鉄濃度(CFe2+)を、時間で表した処理時間(Tps)に対して示す。曲線(□、○、▽)は、物理化学的な塩素酸化の原理に完全に基づいて動作し、その後にマンガン生砂上でろ過する既存の鉄除去プラントに関して得られた結果を表す。本発明に従って機能する生物学的鉄除去パイロットプラントに関して得られた結果を示す曲線(□、□、□)を並行して試験した。3回のろ過サイクルに対して示したこれらの結果は、一貫して低い残留鉄濃度を示すこの種の生物学的処理の重要性を自ら物語り、強調している。一方、既存の物理化学プロセスでは、残留鉄濃度がプラントの利用時間とともに上昇する。
【0070】
さらに、生物学的マンガン除去フィルタに関する本発明によるプロセスを、ろ過速度30m/時で動作するプラントで試験した。下表に、得られた優れた結果を要約する。
【表2】
【0071】
当業者に知られている他の修正も本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 地下水から鉄を除去する本発明による装置を示す図である。
【図2】 水から鉄およびマンガンを除去する本発明による装置を示す図である。
【図3】 本発明による生物学的鉄除去の結果を、物理化学的鉄除去によって得られた結果と比較した図である。
【図4】 鉄細菌の活動領域を示す従来技術の安定度図である。
【図5】 従来技術の生物学的鉄除去装置を示す図である。
【図6】 従来技術によって画定された生物学的鉄除去およびマンガン除去の領域を示す図である。
Claims (16)
- 溶存酸素がない水中にイオン化した状態で存在する金属元素を生物学的経路によって除去する方法において、被処理水が、ろ過材料から成る細菌支持床を備えたバイオフィルタ反応器を通したパーコレーションの前に実施される特定の曝気によって部分的に酸素化される方法であって、
バイオフィルタに通す前の曝気水の酸化還元電位(Eh)によって構成された少なくとも1つの第1のパラメータを測定する測定段階と、
測定信号をコンピュータに送信し、測定された少なくとも1つの第1のパラメータの値を表す信号を、バイオフィルタに通す前の曝気水のpHを表す第2のパラメータを測定する第2の測定段階で実施された測定値に応じて決定される第1のパラメータの少なくとも1つの下限値と比較する送信段階と、
前記測定段階および送信段階に応じてコンピュータによって決定された信号によって、空気流量を調整するユニット(3、10、11)による制御によって空気流量を補正する可能な補正段階と
を備えることを特徴とする方法。 - バイオフィルタに通す前の曝気水のpHを表す第2のパラメータを測定する第2の測定段階と、第2のパラメータの測定値に応じて決定される酸化還元電位(Eh)を表す第1のパラメータの下限値および上限値と、測定された第1のパラメータの値とを比較する比較段階とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 酸化還元電位(Eh)を表す第1のパラメータによる補正段階の間の空気流量の調整の誤りを、処理水に溶解している残留酸素の含量の測定手段(12)によって供給される少なくとも1つの信号を使用する相補的調節システムによって補償する補償段階を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記補償段階が、処理水のpHの測定(13)によって供給される第2の信号を、溶存酸素の測定によって供給される信号と同時に使用することを特徴とする請求項3に記載の方法。
- pH測定手段(13)によって供給された処理水のpH値を表す信号が指定された下限値よりも低い場合に、被処理水にアルカリ性溶液(19)を注入することによって処理水のpHを調整する調整段階を備え、前記注入が、指定されたpHの上限値によって制限されることを特徴とする請求項2または4に記載の方法。
- 処理水の残留溶存鉄含量および酸化還元電位の連続測定によって処理効率を検証し、異常の場合にアラームを作動させる検証段階を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項2に記載の方法を、ろ過材料から成る鉄細菌支持床を備えたバイオフィルタで使用することを特徴とする請求項2に記載の方法の利用。
- 請求項1に記載の方法を、ろ過材料から成るマンガン細菌支持床を備えたバイオフィルタで使用することを特徴とする請求項1に記載の方法の利用。
- 請求項1または2に記載の方法を、ろ過材料から成る独立栄養細菌支持床を備えたバイオフィルタで使用することを特徴とする請求項1または2に記載の方法の利用。
- 請求項2に記載の方法が、ろ過材料から成る鉄細菌支持床を備えた第1のバイオフィルタで使用され、次いで、該第1のバイオフィルタから出た処理水が、ろ過材料から成るマンガン細菌支持床を備えた第2のバイオフィルタで請求項1に記載の方法に従って使用されることを特徴とする、請求項2に記載の方法の利用。
- 溶存酸素のない水中にイオン化した状態で存在する金属元素を生物学的経路によって除去する装置であって、被処理水を注入した空気への特定の曝気によって部分的に酸素化する曝気チャンバ(4)を備え、注入空気の流量が、制御された加圧曝気を可能にする弁(3)によって制御され、弁の出口が、バイオフィルタ反応器に連結され、該バイオフィルタ反応器が、出口(7)および多孔質鉄細菌支持床を備え、前記多孔質鉄細菌支持床を通して被処理水をパーコレートし、曝気水のpHを表す第1のパラメータを測定する第1の測定手段(8)および酸化還元電位(Eh)を表す第2のパラメータを測定する第2の測定手段(9)が、曝気チャンバと前記バイオフィルタ反応器との間に設置され、所与のpH値に対して決定される酸化還元電位Ehの下限値および上限値に応じた調節を可能にするため、計算ユニット(10)が、第1および第2の測定手段によって送られた信号を考慮して、弁(3)に対して作用して空気流量を調節する調節手段(11、16)にコマンド信号を送ることを特徴とする装置。
- 装置の相補的調整を可能にするために、バイオフィルタ反応器(5)の出口のところでpHを測定する測定手段(13)および溶存酸素を測定する測定手段(12)と、空気流量を計算する計算ユニット(14)および調節する調節ユニット(16)とを備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。
- pH調節ステーションを備え、前記pH調節ステーションが、調節ユニット(17)によって生み出された信号によって監視された電気弁またはフィードポンプによって制御されたアルカリ性溶液(19)のリザーバ(20)を備え、バイオフィルタ反応器の出口のところに設置されたpHを測定する測定手段(13)によって調節ユニット(17)に送られた信号に応じてpHを調整することができることを特徴とする請求項11または12に記載の装置。
- 処理水中の酸化還元電位および残留鉄含量を測定する測定手段(21、22)を備え、前記バイオフィルタ反応器からの出口に設置され、装置の効率の評価を可能にすることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の装置。
- 溶存酸素のない水中にイオン化した状態で存在する金属元素を生物学的経路によって除去する請求項11から14のいずれか一項に記載の装置であって、鉄細菌バイオフィルタ反応器の出口が第2の曝気チャンバ(4’)に連結され、第2の曝気チャンバ(4’)において、鉄細菌バイオフィルタ反応器によって処理された水が、注入された空気を用いる特定の曝気によって部分的に酸素化され、該空気が、第2の弁(3’)によって注入され、第2の曝気チャンバ(4’)の出口が、出口(7’)を備え、鉄細菌バイオフィルタからの処理水をパーコレートする多孔質マンガン細菌支持床を有する第2のバイオフィルタ反応器(5’)と、第2の曝気チャンバの出口のところで酸化還元電位(Eh)を表す第3のパラメータを測定する第3の測定手段(9’)とに連結され、所与のpH値について決定された酸化還元電位(Eh)の下限値に応じた空気流量の調整を可能にするため、計算ユニット(10’)が、第3の測定手段によって送られた信号を考慮して、第2の弁(3’)に対して作用する調節手段(11’)にコマンド信号を送ることを特徴とする装置。
- ろ床が、有効径1から3mmのケイ砂から構成されることを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の装置。
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