JP4812827B2 - 部品実装方法、部品実装装置 - Google Patents

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Description

この発明は、部品を基板上に移載して、基板に部品搭載する部品実装方法および部品実装装置に関するものである。
このような部品実装方法および部品実装装置として、まず基板上の搭載予定位置の上方まで部品を移動させた後、搭載予定位置の上方から搭載予定位置まで部品を下降させて、部品実装を行なう方法および部品実装装置が知られている。例えば、特許文献1では、装着ヘッドは、部品供給部からピックアップした部品を、基板の上方を移動させて、搭載予定位置の上方にまで搬送する。このとき、基板上方を移動する部品と基板に搭載済みの部品との干渉が起きないように、部品が移動する基板からの高さ(部品の移動高さ)が設定される。つまり、特許文献1に記載の部品実装方法および部品実装装置は、搭載済み部品のうち最高部品の高さ(特許文献1における高さL2)に対して十分な部品の移動高さ(特許文献1における高さh2)を設定することで、部品同士の干渉を防止している。そして、搭載予定位置の上方まで移動させた部品を、装着ヘッドが搭載予定位置にまで下降させる。こうして、基板への部品実装が実行される。
特開2001−196793号公報(段落0020、図4)
しかしながら、特許文献1のように、搭載済み部品のうち最高部品の高さに対して十分な高さで部品を移動させる場合には、移動先である搭載予定位置の上方において部品の位置が高くなってしまうことがあった。その結果、搭載予定位置にまで部品を下降させる下降動作に時間がかかってしまい、タクトタイムが長くなってしまう課題があった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、部品同士の干渉を防止しつつも基板上方を移動する部品の高さを抑制することで、タクトタイムを短縮させることを可能とする技術の提供を目的としている。
この発明にかかる部品実装方法は、上記目的を達成するために、水平方向に移動自在なヘッドユニットが備える上下方向に昇降自在な第1のヘッドにより第1の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、ヘッドユニットを移動させることで第1の被搭載部品を基板に搭載する第1の搭載予定位置の上方にまで移動させる第1の部品移動工程と、第1のヘッドを下降させることで第1の搭載予定位置の上方に移動してきた第1の被搭載部品を下降させて第1の搭載予定位置に搭載する第1の部品下降工程と、第1の部品下降工程での第1の被搭載部品の搭載が完了した後に、ヘッドユニットが備える上下方向に昇降自在な第2のヘッドが保持する第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態でヘッドユニットを移動させることで、第2の被搭載部品を基板に搭載する第2の搭載予定位置の上方にまで移動させる第2の部品移動工程と、第2のヘッドを下降させることで第2の搭載予定位置の上方に移動してきた第2の被搭載部品を下降させて第2の搭載予定位置に搭載する第2の部品下降工程とを備え、第1の部品移動工程では、当該第1の部品移動工程で第1の被搭載部品が移動する第1の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第1の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整し、第2の部品移動工程では、当該第2の部品移動工程で第2の被搭載部品が移動する第2の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第2の被搭載部品の基板からの離間距離を調整し、第1の部品移動工程では、第2のヘッドにより第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、ヘッドユニットの移動に伴って第2の被搭載部品を移動させるとともに、当該第1の部品移動工程で第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第2の被搭載部品の基板からの離間距離を調整して、第1の部品移動工程および第2の部品移動工程の各工程毎に、第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて第2の被搭載部品の基板からの離間距離を変更することを特徴としている。
このように構成された発明(部品実装方法)は、第1の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、第1の被搭載部品を基板に搭載する第1の搭載予定位置の上方にまで移動させる(第1の部品移動工程)。そして、第1の部品移動工程では、当該第1の部品移動工程で第1の被搭載部品が移動する第1の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第1の被搭載部品の基板からの離間距離が調整される。したがって、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを被搭載部品の移動経路(第1の経路)を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、この発明では、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを抑制することができ、その結果、移動先である搭載予定位置上方での被搭載部品の高さを抑制することができる。よって、搭載予定位置への被搭載部品の下降動作にかかる時間を抑えて、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
また、上述の議論から判るように、第1の被搭載部品の下降動作にかかる時間を短縮するとの観点からは、第1の部品下降工程で第1の被搭載部品を下降させる距離を短く抑制することが好適である。そこで、第1の部品下降工程で、第1の搭載予定位置の上方から当該第1の搭載予定位置にまで第1の被搭載部品を下降させる距離を第1の下降ストローク距離としたとき、第1の部品移動工程では、第1の経路の下方に存在する搭載済み部品の高さに基いて求められた第1の下降ストローク距離以上の離間距離で基板から離間させた状態で第1の被搭載部品を移動させて、第1の搭載予定位置の上方であって第1の下降ストローク距離だけ基板から離間した位置に第1の被搭載部品を位置させるように構成しても良い。このように構成することで、部品同士の干渉を防止しながらも、第1の下降ストローク距離を抑制してタクトタイムを短縮することが可能となる。
また、この発明では、第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、第2の被搭載部品を基板に搭載する第2の搭載予定位置の上方にまで移動させる(第2の部品移動工程)。そして、第2の部品移動工程では、当該第2の部品移動工程で第2の被搭載部品が移動する第2の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第2の被搭載部品の基板からの離間距離が調整される。したがって、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを被搭載部品の移動領域(第2の経路)を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、この発明では、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを抑制することができ、その結果、移動先である搭載予定位置上方での被搭載部品の高さを抑制することができる。よって、搭載予定位置への被搭載部品の下降動作にかかる時間を抑えて、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
また、第2の部品下降工程で、第2の搭載予定位置の上方から当該第2の搭載予定位置にまで第2の被搭載部品を下降させる距離を第2の下降ストローク距離としたとき、第2の部品移動工程では、第2の経路の下方に存在する搭載済み部品の高さに基いて求められた第2の下降ストローク距離以上の離間距離で基板から離間させた状態で第2の被搭載部品を移動させて、第2の搭載予定位置の上方であって第2の下降ストローク距離だけ基板から離間した位置に第2の被搭載部品を位置させるように構成しても良い。このように構成することで、部品同士の干渉を防止しながらも、第2の下降ストローク距離を抑制してタクトタイムを短縮することが可能となる。
また、この発明の第1態様では、第1の部品移動工程では、第2のヘッドにより第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、ヘッドユニットの移動に伴って第2の被搭載部品を移動させるとともに、当該第1の部品移動工程で第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第2の被搭載部品の基板からの離間距離を調整するように構成している。このように構成することで、第1の部品移動工程でヘッドユニットの移動に伴って移動する第2の被搭載部品と、基板に実装済みの部品との干渉を確実に抑制することができる。
また、この発明の第2態様では、第1の部品移動工程では、第2のヘッドにより第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、ヘッドユニットの移動に伴って第2の被搭載部品を移動させるとともに、当該第1の部品移動工程で第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基くこと無く、基板に実装済みの部品の高さとの干渉が発生しないと判断できる離間距離だけ第2の被搭載部品を基板から離間させ、第2の部品移動工程では、基板からの離間距離が第1の部品移動工程での離間距離から第2の下降ストローク距離となるまで第2の被搭載部品を下降させながら、第2の搭載予定位置の上方にまで移動させるように構成している
このような構成では、第1の部品移動工程では、基板に実装済みの部品の高さとの干渉が発生しないと判断できる離間距離だけ第2の被搭載部品を基板から離間させるため、第1の部品移動工程でヘッドユニットの移動に伴って移動する第2の被搭載部品と、基板に実装済みの部品との干渉を確実に抑制することができる。また、第2の部品移動工程では、基板からの離間距離が第1の部品移動工程での離間距離から第2の下降ストローク距離となるまで第2の被搭載部品を下降させながら、第2の搭載予定位置の上方にまで移動させている。したがって、部品同士の干渉を防止しながらも、第2の下降ストローク距離を抑制してタクトタイムを短縮することが可能となっている。さらに、第1の部品移動工程での第2の被搭載部品の基板からの離間距離は、当該第1の部品移動工程で第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基くこと無く求めている。したがって、第1の部品移動工程での第2の被搭載部品の基板からの離間距離を、簡便に求めることが可能となっている。
また、この発明にかかる部品実装装置は、上記目的を達成するために、水平方向に移動自在なヘッドユニットと、ヘッドユニットにより上下方向に昇降自在に支持されており、被搭載部品を保持可能な第1のヘッドと、ヘッドユニットにより上下方向に昇降自在に支持されており、被搭載部品を保持可能な第2のヘッドと、第1のヘッド、第2のヘッドおよびヘッドユニットの駆動を制御する駆動制御手段とを備え、駆動制御手段は、第1のヘッドにより第1の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態でヘッドユニットを移動させることで、第1の被搭載部品を基板に搭載する第1の搭載予定位置の上方にまで移動させる第1の部品移動動作と、第1のヘッドを下降させることで、第1の搭載予定位置の上方に移動してきた第1の被搭載部品を下降させて第1の搭載予定位置に搭載する第1の部品下降動作と、第1の部品下降動作での第1の被搭載部品の搭載が完了した後に、第2のヘッドが保持する第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態でヘッドユニットを移動させることで、第2の被搭載部品を基板に搭載する第2の搭載予定位置の上方にまで移動させる第2の部品移動動作と、第2のヘッドを下降させることで第2の搭載予定位置の上方に移動してきた第2の被搭載部品を下降させて第2の搭載予定位置に搭載する第2の部品下降動作とを実行し、第1の部品移動動作では、当該第1の部品移動動作で第1の被搭載部品が移動する第1の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第1の被搭載部品の基板からの離間距離を調整し、第2の部品移動動作では、当該第2の部品移動動作で第2の被搭載部品が移動する第2の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第2の被搭載部品の基板からの離間距離を調整し、第1の部品移動動作では、第2のヘッドにより第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、ヘッドユニットの移動に伴って第2の被搭載部品を移動させるとともに、当該第1の部品移動動作で第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、第2の被搭載部品の基板からの離間距離を調整して、第1の部品移動動作および第2の部品移動動作の各動作毎に、第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて第2の被搭載部品の基板からの離間距離を変更することを特徴としている。
このように構成された発明(部品実装装置)では、第1の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、第1の被搭載部品を基板に搭載する第1の搭載予定位置の上方にまで移動させる。そして、駆動制御手段は、第1の被搭載部品が第1の搭載予定位置まで移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて、第1の搭載予定位置まで移動する第1の被搭載部品の基板からの離間距離を調整する。したがって、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを被搭載部品の移動経路を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、この発明では、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを抑制することができ、その結果、移動先である搭載予定位置上方での被搭載部品の高さを抑制することができる。よって、搭載予定位置への被搭載部品の下降動作にかかる時間を抑えて、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
また、この発明では、第2の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、第2の被搭載部品を基板に搭載する第2の搭載予定位置の上方にまで移動させる。そして、第1の被搭載部品の第1の搭載予定位置への搭載後に第2の被搭載部品が第2の搭載予定位置まで移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて、第1の被搭載部品の第1の搭載予定位置への搭載後に第2の搭載予定位置まで移動する第2の被搭載部品の基板からの離間距離を調整する。したがって、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを被搭載部品の移動領域を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、この発明では、基板上方を移動する被搭載部品の基板からの高さを抑制することができ、その結果、移動先である搭載予定位置上方での被搭載部品の高さを抑制することができる。よって、搭載予定位置への被搭載部品の下降動作にかかる時間を抑えて、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
以上のように、本発明によれば、基板上方を移動する部品の基板からの高さを抑制することで、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
<第1実施形態>
図1は本発明にかかる部品移載装置の第1実施形態である表面実装機の概略構成を示す平面図である。また、図2はヘッドユニットの正面図である。さらに、図3は図1に示す表面実装機の電気的構成を示すブロック図である。なお、これらの図面及び後で説明する図面では、各図の方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が示されている。
この表面実装機1では、基台11上に基板搬送機構2が配置されており、基板3を所定の搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構2は、基台11上において基板3を図1の右側から左側へ搬送する一対のコンベア21、21を有している。これらのコンベア21、21は表面実装機1全体を制御する制御ユニット4の駆動制御部41により制御される。すなわち、コンベア21,21は駆動制御部41からの駆動指令に応じて作動し、搬入されてきた基板3を所定の実装作業位置(同図に示す基板3の位置)で停止させる。そして、このように搬送されてきた基板3は図略の保持装置により固定保持される。この基板3に対して部品収容部5から供給される電子部品(図示省略)がヘッドユニット6に搭載された吸着ノズル61により移載される。ヘッドユニット6の部品収容部5上方から基板3上方への複数回の移動による、電子部品の部品収容部5から基板3への移載により、基板3に実装すべき部品の全部について実装処理が完了すると、基板搬送機構2は駆動制御部41からの駆動指令に応じて基板3を搬出する。
基板搬送機構2の両側には、上記した部品収容部5が配置されている。これらの部品収容部5は多数のテープフィーダ51を備えている。また、各テープフィーダ51には、電子部品を収納・保持したテープを巻回したリール(図示省略)が配置されており、電子部品を供給可能となっている。すなわち、各テープには、集積回路(IC)、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ電子部品が所定間隔おきに収納、保持されている。そして、テープフィーダ51がリールからテープをヘッドユニット6側に送り出すことによって該テープ内の電子部品が間欠的に繰り出され、その結果、ヘッドユニット6の吸着ノズル61による電子部品のピックアップが可能となる。
また、この実施形態では、基板搬送機構2の他にヘッドユニット駆動機構7が設けられている。このヘッドユニット駆動機構7はヘッドユニット6を基台11の所定範囲にわたりX軸方向及びY軸方向(X軸及びZ軸方向と直交する方向)に移動するための機構である。そして、ヘッドユニット6の移動により吸着ノズル61で吸着された電子部品が部品収容部5の上方位置から基板3の上方位置に搬送される。すなわち、ヘッドユニット駆動機構7は、X軸方向に延びる実装用ヘッド支持部材71を有しており、この実装用ヘッド支持部材71はヘッドユニット6をX軸に沿って移動可能に支持している。また、実装用ヘッド支持部材71は、両端部がY軸方向の固定レール72に支持され、この固定レール72に沿ってY軸方向に移動可能になっている。さらに、ヘッドユニット駆動機構7は、ヘッドユニット6をX軸方向に駆動する駆動源たるX軸サーボモータ73と、ヘッドユニット6をY軸方向に駆動する駆動源たるY軸サーボモータ74とを有している。モータ73はボールねじ75に連結されており、駆動制御部41からの動作指令に応じてモータ73が作動することでヘッドユニット6がボールねじ75を介してX軸方向に駆動される。一方、モータ74はボールねじ76に連結されており、駆動制御部41からの動作指令に応じてモータ74が作動することで実装用ヘッド支持部材71がボールねじ76を介してY軸方向へ駆動される。
ヘッドユニット駆動機構7によりヘッドユニット6は電子部品を吸着ノズル61により吸着保持したまま基板3に搬送するとともに、所定位置に移載する。より詳しく説明すると、ヘッドユニット6は次のように構成されている。このヘッドユニット6では、鉛直方向Zに延設された実装用ヘッド62が8本、X軸方向(基板搬送機構2による基板3の搬送方向)に等間隔で列状配置されている。実装用ヘッド62のそれぞれの先端部には、吸着ノズル61が装着されている。
また、ヘッドユニット6では、上記吸着ノズル61を上下方向Zに昇降させるZ軸サーボモータ64が設けられており、制御ユニット4の駆動制御部41からの動作指令に基づきZ軸サーボモータ64が作動して吸着ノズル61を上下方向Zに移動させる。また、吸着ノズル61をR方向に回転させるR軸サーボモータ65が設けられており、制御ユニット4の駆動制御部41からの動作指令に基づきR軸サーボモータ65が作動して吸着ノズル61をR方向に回転させる。したがって、上記のようにヘッドユニット駆動機構7によってヘッドユニット6が部品収容部5に移動されるとともに、Z軸サーボモータ64およびR軸サーボモータ65を駆動することによって、部品収容部5から供給される電子部品に対して吸着ノズル61の先端部が適正な姿勢で当接する。こうして、吸着ノズル61により電子部品が吸着保持される。
図4は、本実施形態での部品実装方法を示す図である。同図の上段の「平面図」の欄は、基板3の表面に対する部品実装方法を平面視した場合を示している。同図の中段の「部品P1の搭載動作」の欄および下段に示す「部品P2の搭載動作」の欄は、部品実装方法の一部の工程で実行される動作を側方から見た場合を示している。本発明の理解を容易とするため、図4に示す実施形態では、ヘッドユニット6が備える8本のヘッド62のうち4本のヘッド62で4個の部品P1〜P4(被搭載部品)を、基板3に実装する場合について説明する。具体的には、既に5個の部品Pa〜Peが搭載済みである基板3に対して、新たに4個の部品P1〜P4を搭載する手順について説明する。なお、部品Paの高さは1mmであり、部品Pb、Pc、Peの高さは2mmであり、部品Pdの高さは5mmである。
まず、ヘッドユニット6は、4本のヘッド62のノズル61により部品収容部5から供給される部品P1〜P4をピックアップして、基板3の外側でこれらの部品P1〜P4を保持する。このとき、ヘッドユニット6は、基板3に対して上方(z軸の正方向)で各部品P1〜P4を保持しており、部品P1は初期位置LC0に位置している。次に、ヘッドユニット6を移動させることで、部品P1(被搭載部品)を基板3から上方に離間させた状態で矢印D1方向に移動させて、部品P1を基板3に搭載する搭載予定位置ML1(搭載予定位置)の上方にまで移動させる(部品移動工程)。なお、部品P2〜P4も部品P1に伴って移動し、その結果、部品P2〜P4はそれぞれ基板3から離間した状態で位置LC12〜LC14に位置することとなる。そして、部品P1を吸着するノズル61を下降させることで、搭載予定位置ML1の上方に移動してきた部品P1を搭載予定位置ML1にまで下降させる(部品下降工程)。こうして、部品P1が搭載予定位置ML1に搭載される。
ところで、部品移動工程で、部品P1が移動する軌跡TR1(位置LC0から位置ML1の上方に至る経路)の下方には、実装済みの部品Pa、Pbが存在する。そこで、本実施形態は、これら実装済み部品Pa、Pbと、部品P1との干渉を防止するために、部品P1の基板3からの離間距離を調整している。具体的には、この部品P1の基板3からの離間距離の調整は、ノズル61のZ軸方向高さを調整することにより実行することができる。なお、本明細書において、部品の基板3からの離間距離は、部品の下端と基板表面との鉛直方向(z軸方向)における距離とする。この離間距離の調整について、同図の「部品P1の搭載動作」の欄を参照しつつ説明する。まず、部品移動工程PRt1および部品下降工程PRd1の実施に先立って、部品下降工程PRd1で部品P1を下降させる下降ストローク距離d1(下降ストローク距離)が設定される。かかる設定動作は、主制御部44(図3)が実行する。つまり、この設定動作では、部品移動工程PRt1で部品P1が移動する軌跡TR1(経路)が求められ、この軌跡TR1の下方に搭載済みの最高部品の高さが割り出される。本実施形態では、搭載済み部品Pbの高さhb(=2mm)が搭載済み部品Paの高さha(=1mm)よりも高いため、搭載済み部品Pbが軌跡TR1の下方に搭載済みの最高部品となる。そして、下降ストローク距離d1が、この最高部品Pbの高さhbにマージンmg(=1mm)を加えた距離(3mm)に設定される。
そして、部品移動工程PRt1では、上述のように設定された下降ストローク距離d1と等しい離間距離だけ基板3から上方に離間させた状態で、部品P1を搭載予定位置ML1の上方にまで移動させる(部品移動工程PRt1)。なお、部品P1は厚みth1(1mm)を有する。したがって、下降ストローク距離d1と同じ離間距離だけ部品P1を上方に離間させるために、ノズル61の下方先端の基板3からの高さ(ノズル61のZ軸方向の高さ)は、下降ストローク距離d1に部品厚みth1を加算した値hn(=4mm)に設定されている。
また、部品移動工程PRt1では、その他の部品P2〜P4は、基板3に実装済みの部品との干渉が発生しないと判断できる離間距離だけ、基板3から離間させておく。これにより、部品移動工程PRt1で移動する部品P2〜P4と、基板3に実装済みの部品との干渉を確実に抑制することができる。この部品P2〜P4の離間距離は、当該部品P2〜P4の移動する軌跡の下方に搭載済み部品の高さに基づくことなく設定される。つまり、基板3に搭載される全部品に対して干渉が発生しない距離に部品P2〜P4の離間距離dd2〜dd4を別々に設定する。あるいは、部品P2〜P4がそれぞれ基板3上に搭載するまでの部品移動工程中において部品P2〜P4を保持するヘッド62を最高位置まで上げた際の各部品P2〜P4の基板3からの離間距離を、部品移動工程PRt1での部品P2〜P4の離間距離として設定しても良い。ちなみに、同図の「部品P1の搭載動作」の欄では、部品P2〜P4のうち部品P2が代表して示されており、部品P2は離間距離dd2で基板3から上方に離間している。なお、離間距離dd2は部品P1の離間距離dd1より大きく設定しているが、部品P2は、後述するように実装される前までに高さがそれぞれ1mm、2mm、2mmの部品Pa、Pb、Pcの上方を通過するのみであるから、離間距離dd2は離間距離dd1と同じでも良い。ここでは、便宜的に離間距離dd2を離間距離dd1より大きいとする。
こうして、搭載予定位置ML1の上方であって下降ストローク距離d1だけ基板3から離間した位置に部品P1を位置させる部品移動工程PRt1に続いて、部品下降工程PRd1では、部品P1を下降ストローク距離d1だけ下降させて、搭載予定位置ML1に搭載する。なお、上述のとおり、部品P1は厚みth1(1mm)を有する。したがって、搭載予定位置ML1の下降ストローク距離d1だけ上方に部品P1を位置させる際には、ノズル61の下方先端の基板3からの高さが、下降ストローク距離d1に部品厚みth1を加算した値hn1(=4mm)に設定される。部品P1の搭載を終えたヘッド62は高さhn1にまで一旦引き上げられ、さらにノズル61の下方先端の基板3からの高さは、部品P2〜P4の搭載のための移動および部品供給部5への基板3上方移動中においてノズル61の下方先端が搭載済み部品と干渉しない高さとされる。
このような部品P1の搭載動作に続いて、部品P2の搭載動作が実行される。同図の「平面図」の欄を参照しつつ説明すると、部品P2(被搭載部品)を基板3から上方に離間させた状態で矢印D2方向に移動させて、当該部品P2を基板3に搭載する搭載予定位置ML2(搭載予定位置)の上方にまで移動させる(部品移動工程)。なお、部品P3、P4も部品P2に伴って移動し、その結果、部品P3、P4はそれぞれ基板3から離間した状態で位置LC23、LC24に位置することとなる。そして、部品P2を吸着するノズル61を下降させることで、搭載予定位置ML2の上方に移動してきた部品P2を搭載予定位置ML2にまで下降させる(部品下降工程)。こうして、部品P2が搭載予定位置ML2に搭載される。
ところで、部品移動工程で、部品P2が移動する軌跡TR2(位置LC12から位置ML2の上方に至る経路)の下方には、実装済みの部品Pcが存在する。そこで、本実施形態は、この実装済み部品Pcと、部品P2との干渉を防止するために、部品P2の基板3からの離間距離を調整している。この離間距離の調整について、同図の「部品P2の搭載動作」の欄を参照しつつ説明する。まず、部品移動工程PRt2および部品下降工程PRd2の実施に先立って、部品下降工程PRd2で部品P2を下降させる下降ストローク距離d2(下降ストローク距離)が設定される。かかる設定動作は、主制御部44(図3)が実行する。つまり、この設定動作では、部品移動工程PRt2で部品P2が移動する軌跡TR2(経路)が求められ、この軌跡TR2の下方に搭載済みの最高部品の部品高さが割り出される。本実施形態では、軌跡TR2の下方に在る搭載済み部品は部品Pcのみであるので、この搭載済み部品Pcの高さhc(=2mm)が最高部品の高さとなる。そして、下降ストローク距離d2が、この高さhcにマージンmg(=1mm)を加えた距離(3mm)に設定される。
そして、部品移動工程PRt2では、基板3からの離間距離が距離dd2から下降ストローク距離d2となるまで下降させながら、部品P1を搭載予定位置ML2の上方にまで移動させる(部品移動工程PRt2)。また、部品移動工程PRt2では、その他の部品P3、P4は、基板3に実装済みの部品との干渉が発生しないと判断できる離間距離だけ、基板3から離間させておく。なお、同図の「部品P2の搭載動作」の欄では、部品P3、P4の記載は省略されている。
こうして、搭載予定位置ML2の上方であって下降ストローク距離d2だけ基板3から離間した位置に部品P2を位置させる部品移動工程PRt2に続いて、部品下降工程PRd2では、部品P2を下降ストローク距離d2だけ下降させて、搭載予定位置ML2に搭載する。なお、部品P2は厚みth2(=1mm)を有する。したがって、搭載予定位置ML2の下降ストローク距離d2だけ上方に部品P2を位置させる際には、ノズル61の下方先端の基板3からの高さが、下降ストローク距離d2に部品厚みth2を加算した値hn2(=4mm)に設定される。また、部品P2の搭載を終えたヘッド62は高さhn2にまで引き上げられ、さらにノズル61の下方先端の基板3からの高さは、部品P3〜P4の搭載のための移動および部品供給部5への基板3上方移動中においてノズル61の下方先端が搭載済み部品と干渉しない高さとされる。
続いて、部品P3を、位置LC23から搭載予定位置ML3の上方にまで移動させる。なお、このとき部品P3が移動する軌跡の下方には実装済み部品が存在しないため、部品P3と実装済み部品との干渉のおそれは無い。したがって、基板3からの離間距離がマージン(1mm)となるまで下降させながら、部品P3を搭載予定位置ML3の上方にまで移動させる。その後、部品P3を下降させて、搭載予定位置ML3に搭載する。また、部品P4についても、部品P3と同様にして、搭載予定位置ML4に搭載することができる。なお、本実施形態では、部品3の基板3からの離間距離dd3を高く設定しているが、部品2の場合と同様、dd1と同じとすることができる。
以上のように、本実施形態にかかる部品実装方法によると、部品P1、P2を基板3から上方に離間させた状態で、搭載予定位置ML1、ML2の上方にまで移動させる(部品移動工程)。そして、部品移動工程では、当該部品移動工程で部品P1、P2が移動する軌跡TR1、TR2の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、部品P1、P2の基板3からの離間距離が調整される。したがって、基板3上方を移動する部品P1、P2の基板3からの高さを部品P1、P2の移動軌跡を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、本実施形態の部品実装方法では、基板3上方を移動する部品P1、P2の基板3からの高さを抑制することが可能となっている。この理由について詳述すると次のとおりである。
タクトタイム短縮の観点からは、搭載済み部品(上記実施形態では部品Pa〜Pe)と部品(上記実施形態では部品P1、P2)との干渉(部品同士の干渉)が発生しない限りにおいて、部品が移動する基板からの高さ(部品の移動高さ)を出来るだけ抑えることが好適である。しかしながら、従来技術では、搭載済みの最高部品が基板上方を移動する部品の移動領域の内部にあるか外部にあるかに拘わらず、この搭載済み最高部品に対して十分な高さを有するように、部品の移動高さが設定されていた。しかしながら、基板上方を移動する部品の移動領域外に搭載済み最高部品がある場合は、この搭載済み最高部品は、部品の移動高さに拘わらず移動中の部品とそもそも干渉を起こさない。したがって、部品の移動高さは、この搭載済み最高部品に対して設定される必要は無く、基板上方を移動する部品の移動領域内に搭載済みの部品に対して十分な高さであれば良かった。その結果、従来技術では、部品同士の干渉を発生させずに、部品の移動高さをより低く抑える余地があった。
これに対して本実施形態では、部品P1、P2が移動する軌跡TR1、TR2の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、部品P1、P2の基板3からの離間距離が調整される。したがって、基板3上方を移動する部品P1、P2の基板3からの高さを抑制することができ、その結果、移動先である搭載予定位置ML1、ML2上方での部品P1、P2の高さを抑制することができる。よって、搭載予定位置ML1、ML2への部品の下降動作にかかる時間を抑えて、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
また、上述の議論から判るように、部品P1、P2の下降動作にかかる時間を短縮するとの観点からは、部品下降工程で部品P1、P2を搭載予定位置ML1、ML2にまで下降させる距離を短く抑制することが好適であり、このためには下降ストローク距離d1、d2をできるだけ短く設定することが適当である。しかしながら、下降ストローク距離d1、d2を短くしすぎると、搭載予定位置ML1、ML2に部品P1、P2が移動してくる間に、部品P1、P2と搭載済み部品とが干渉するおそれがある。これに対して本実施形態は、部品P1、P2が移動する軌跡TR1、TR2の下方に存在する搭載済み部品の高さに基づいて、下降ストローク距離d1、d2を求めている。したがって、部品同士の干渉を防止しながらも、下降ストローク距離d1、d2を抑制してタクトタイムを短縮することが可能となっている。
また、下降ストローク距離d1、d2は、部品P1、P2の移動軌跡TR1、TR2の下方に存在する搭載済み部品のうち最高の部品の高さにマージンmgを加えた距離に設定されており、本実施形態は好適である。なぜなら、このようにマージンmgを設けることで、部品同士の干渉を確実に防止することができるからである。
また、本実施形態では、部品移動工程PRt2(第2の部品移動工程)では、基板3からの離間距離が部品移動工程PRt1(第1の部品移動工程)での離間距離から下降ストローク距離d2(第2の下降ストローク距離)となるまで部品P2を下降させながら、搭載予定位置ML2(第2の搭載予定位置)の上方にまで移動させている。したがって、部品同士の干渉を防止しながらも、下降ストローク距離d2を抑制してタクトタイムを短縮することが可能となっている。
さらに、部品移動工程PRt1(第1の部品移動工程)での部品P2〜P4の基板からの離間距離は、当該部品移動工程PRt1で部品P2〜P4が移動する軌跡の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基くこと無く求めている。したがって、部品移動工程PRt1での部品P2〜P4の基板3からの離間距離を、簡便に求めることが可能となっている。
また、本実施形態にかかる表面実装機1(部品実装装置)では、部品P1、P2を基板から上方に離間させた状態で、部品P1、P2を搭載予定位置ML1、ML2の上方にまで移動させる。そして、駆動制御部41(駆動制御手段)および主制御部44(駆動制御手段)が協同して、部品P1、P2が搭載予定位置ML1、ML2まで移動する軌跡TR1、TR2の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて、搭載予定位置ML1、ML2まで移動する部品P1、P2の基板3からの離間距離を調整する。したがって、基板上方を移動する部品の基板3からの高さを部品の移動経路を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、この表面実装機1では、基板3上方を移動する部品P1、P2の基板3からの高さを抑制することができ、その結果、移動先である搭載予定位置ML1、ML2上方での部品P1、P2の高さを抑制することができる。よって、搭載予定位置ML1、ML2への部品P1、P2の下降動作にかかる時間を抑えて、タクトタイムを短縮させることが可能となっている。
<第2実施形態>
図5は、部品実装手順を示す表である。同図の「搭載番号」は、部品を搭載する1回の動作に対して付された番号である。同図の「搭載座標」の欄は部品を搭載する搭載予定位置を示しており、例えば搭載番号1の搭載動作では、座標X=2.000mm、座標Y=2.000mmの位置に部品が回転角度0.000degで搭載されることとなる。同図の「部品」の欄は基板3に搭載する被搭載部品の内容を示している。搭載番号1の場合を用いて具体的に説明すると、同欄では、搭載番号1の搭載動作において名称「aaa」の部品が基板3に搭載される(「名称」の項)ことが示されているとともに、この部品「aaa」がX軸方向に幅0.500mmを有し(「外形X」の項)、Y軸方向に幅1.000mmを有し(「外形Y」の項)、Z軸方向に厚さ0.350mmを有する(「厚さ」の項)ことが示されている。
「シーケンス」の欄の各項が示す内容は次の通りである。つまり、「ヘッド番号」の項は、ヘッドユニット6が有する8本のヘッド62のうち、各搭載番号の搭載動作で搭載される部品を吸着するヘッド62(より正確には、部品を吸着する吸着ノズル61が取り付けられているヘッド62)を示している。また、「吸着位置」の項は、ヘッド62が吸着すべき部品が部品収容部5により供給される位置を示している。「吸着グループ」の項は、ヘッドユニット6により一緒に部品供給部5から基板3の上方に運搬されるべく複数のヘッド62に吸着される部品をグループ化して示したものであり、同じ吸着グループに属する部品同士はヘッドユニット6の複数のヘッド62に吸着され、部品供給部5から基板3上方に同時に運搬される。「吸着順序」の項は、同じ吸着グループに属する各部品を吸着する順序を示している。なお、例えば、搭載番号1および搭載番号2は同じ吸着グループ1に属するとともに同じ吸着順序1に対応しており、なおかつ当該吸着順序に対して「同時吸着」と付されている。これは、搭載番号1に対応する部品のヘッド62(ヘッド番号1のヘッド)による吸着と、搭載番号2に対応する部品のヘッド62(ヘッド番号2のヘッド)による吸着とが同じタイミングでヘッド62が下降して実行されることを意味している。「搭載順序」の項は、同じ吸着グループに属する各部品を基板に搭載する順序を示している。図5の以上の項目は、部品実装の実行前に予め求められている。
また、「下降高さ限界値」は、部品移動工程で搭載予定位置の上方に移動してきた部品を吸着するノズル61の先端と、基板3との鉛直方向の距離であり、当該部品の厚みに下降ストローク距離を加算した値に等しい。この「下降高さ限界値」は後述する図8のフローチャートのステップS304〜ステップS308で算出される。
図6は、第2実施形態での部品実装方法を示すフローチャートである。図7は、図6に示すフローチャートで実行される1吸着グループの吸着を示すフローチャートである。図8は、図6に示すフローチャートで実行される1吸着グループの搭載を示すフローチャートである。以下、これらのフローチャートを用いて第2実施形態について説明する。
部品の吸装着が開始されると、まずステップS100で搭載番号nに1が設定されるのに続いて、ステップS200で1吸着グループに属する全部品の吸着が行なわれる(図6)。ステップS200で実行されるフローは図7に示すとおりである。まず、ステップS201では、吸着グループ内吸着順序iに0が設定される。次のステップS202では、搭載番号(n+i)の部品の吸着が実行される。この部品の吸着は、吸着順序iが1吸着グループ内での最終吸着順序となるまで実行され(ステップS203)、これにより1吸着グループに属する全ての部品がヘッドユニット6により吸着される。そして、吸着グループ1の全ての部品が吸着されると、図6のフローチャートに戻る。
ステップS300では、ステップS200で吸着した吸着グループの各部品が基板3に搭載される。ステップS300で実行されるフローは図8に示すとおりである。ステップS301では、下限高さ限界値h[j]に初期値として「マージンmg」が設定されるとともに、吸着グループ内搭載順序kに初期値1が設定される。ここで、変数jは、搭載番号(n+k)において指定されるヘッド62のヘッド番号である。
続くステップS302〜ステップS308では、搭載番号(n+k)の部品の移動開始位置から搭載予定位置までの移動軌跡(経路)の下方に存在する搭載済み部品に基いて、下限高さ限界値h[j]が設定される。つまり、ステップS302では、搭載番号(n+k)の部品が移動開始位置から搭載予定位置まで移動する移動軌跡が算出される。続いて、搭載番号mに1が設定されて(ステップS303)、搭載番号mの搭載済み部品が移動軌跡内(移動軌跡の下方)に存在するか否かが判断される(ステップS304)。搭載番号mの搭載済み部品が移動軌跡内に存在しないと判断される場合(ステップS304で「NO」の場合)は、ステップS307に進む。搭載番号mの搭載済み部品が移動軌跡内に存在すると判断される場合(ステップS304で「YES」の場合)は、ステップS305に進む。
ステップS305では、下降高さ限界値h[j]が、「搭載番号mの搭載済み部品の高さ」と「搭載番号(n+k)の部品の厚み」と「マージンmg」との加算値よりも小さいか否かが判断される。この加算値よりも下降高さ限界値h[j]が小さくないと判断される場合(ステップS305で「NO」の場合)はステップS307に進む一方、この加算値よりも下降高さ限界値h[j]が小さいと判断される場合(ステップS305で「YES」の場合)はステップS306に進む。ステップS306では、「搭載番号mの搭載済み部品の高さ」と「搭載番号(n+k)の部品の厚み」と「マージンmg」との加算値が、下降高さ限界値h[j]に設定される。ステップS307では、搭載番号mと搭載番号nとが等しいかが判断される。そして、搭載番号mと搭載番号nとが等しくない場合(ステップS307で「NO」の場合は、搭載番号mが1だけインクリメントされて(ステップS308)、ステップS304に戻る。一方、搭載番号mと搭載番号nとが等しい場合(ステップS307で「YES」の場合は、ステップS309に進む。このように、搭載番号mが搭載番号nとが等しくなるまでステップS304〜ステップS308を繰り返すことで、これから搭載する部品(被搭載部品)の下降高さ限界値h[j]が、「被搭載部品の移動軌跡内の最高部品の高さ」と「被搭載部品の部品の厚み」と「マージンmg」との加算値に設定される(換言すれば、下降ストローク距離が、「被搭載部品の移動軌跡内の最高部品の高さ」と「マージンmg」との加算値に設定される)。
こうして設定された下降高さ限界h[j]にまでヘッド62を下降させながら(ステップS309)、搭載番号(n+k)の搭載予定位置の上方にまでヘッド62を移動させる(ステップS310、部品移動工程)。つまり、本実施形態では、ヘッド62の下降と移動とが同時に行なわれる。そして、ステップS311では、搭載予定位置の上方まで移動してきたヘッド62を下降させて、搭載番号(n+k)の部品を搭載予定位置に搭載する(部品下降工程)。ステップS312では、部品の搭載を終えたヘッド62を下降高さ限界h[j]にまで上昇させる。ステップS313では、搭載順序kが吸着グループ内の最終搭載順序Kか否かが判断される。搭載順序kが吸着グループ内の最終搭載順序Kでない場合(ステップS313で「NO」の場合)は、ステップS315で搭載順序kを1だけインクリメントして、ステップS302に戻る。一方、搭載順序kが吸着グループ内の最終搭載順序Kである場合(ステップS313で「YES」の場合)は、ステップS314で搭載番号nをKだけインクリメントして、図6のフローチャートに戻る。
ステップS400では、搭載番号nが値Nと等しいか否かが判断される。ここで値Nは、最終の搭載番号である。そして、搭載番号nが値Nと等しくない場合(ステップS400で「NO」の場合)はステップS200に戻る一方、搭載番号nが値Nと等しい場合(ステップS400で「YES」の場合)は終了する。これにより、全ての搭載番号の部品搭載動作が完了する。
このように、第2実施形態においても、部品を基板3から上方に離間させた状態で、搭載予定位置の上方にまで移動させる(部品移動工程)。また、部品移動工程での部品の基板3からの離間距離は、当該部品移動工程で部品が移動する移動軌跡の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて調整される(ステップS304〜ステップS308)。したがって、基板3上方を移動する部品の基板3からの高さをの移動軌跡を考慮せずに設定していた従来技術と比べて、本実施形態では、基板3の上方を移動する部品の基板3からの高さを抑制してタクトタイムを短縮させることが可能となっている。
<その他>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、第1実施形態では、部品移動工程PRt1において、部品P1は下降ストローク距離d1だけ基板3から離間させるのに対して、部品P2〜P4は下降ストローク距離d1より大きい離間距離dd2等で離間させている。しかしながら、部品移動工程PRt1で全ての部品P1〜P4の基板3からの離間距離を等しくしても良い。この場合、部品移動工程PRt1で各部品P1〜P4が移動する移動軌跡を求め、この移動軌跡の下方にある実装済み最高部品の高さよりも全部品P1〜P4の基板3からの離間距離を長くすることで、部品同士の干渉を防止することができる。
また、部品移動工程で移動する全部品の基板3からの離間距離を等しくする構成において、さらに次のような変更例も考えられる。つまり、4個の部品P1〜P4を搭載する場合、4回の部品移動工程が実行される。具体的には、(1)部品P1を位置LC0から搭載予定位置ML1の上方に移動させる部品移動工程PRt1と、(2)部品P2を位置LC12から搭載予定位置ML2の上方に移動させる部品移動工程PRt2と…、が挙げられる。そこで、移動する部品の基板3からの離間距離を、各部品移動工程で変更しても良い。この場合、各部品移動工程毎に移動する各部品の移動軌跡の下方にある実装済みの最高部品の高さを求めて、移動する全部品の基板3からの離間距離をこの最高部品の高さよりも長くすることで、部品同士の干渉を防止することができる。あるいは、移動する部品の基板3からの離間距離を全部品移動工程で等しくしても良い、この場合、全部品移動工程で全部品が移動する移動軌跡の下方にある実装済み最高部品の高さを求めて、全部品の基板3からの離間距離をこの最高部品の高さよりも長くすることで、部品同士の干渉を防止することができる。
また、部品移動工程で移動する全部品の基板3からの離間距離を等しくする代わりに、部品移動工程でのノズル61の基板3からの高さhnを各ノズル61で等しくしても良い。この場合、部品移動工程で移動する全部品の移動軌跡の下方にある実装済みの最高部品の高さに、部品移動工程で移動する全部品のうち最も厚い部品の厚みを加算した距離よりも、ノズル61の基板からの高さhnを長くすれば良い。また、この際、全部品移動工程でノズルの高さhnを等しくしても、各部品移動工程毎にノズルの高さhnを変更しても良い。なお、搭載する各部品の厚みが等しければ、ノズル61の基板3からの高さhnを各ノズル61で等しくすることで、部品移動工程で移動中の各部品の基板3からの離間距離も等しくなる。
また、当然のことながら、部品移動工程での基板3からの離間距離を各部品毎に設定しても良い。例を挙げると、第1実施形態において、部品移動工程PRt1での部品P2の基板3からの離間距離を、部品移動工程PRt1で部品P2が移動する軌跡の下方に実装済みの最高部品Pbの高さにマージンmgを加算した値に設定し、さらに、部品移動工程PRt1の間この離間距離で部品P2を平行移動させても良い。この場合、部品P2の基板3からの離間距離を、部品移動工程PRt1と部品移動工程PRt2とで変更しても等しくしても良い。等しくする場合は、部品移動工程PRt1および部品移動工程PRt2で部品P2が移動する軌跡の下方に実装済みの最高部品の高さにマージンmgを加算した値に、部品P2の基板3からの離間距離を設定しても良い。
また、第1実施形態では、部品P1を搭載予定位置ML1の上方に移動させる部品移動工程PRt1では部品P2は平行移動しており、部品P2が下降を開始するタイミングは部品移動工程PRt2である(図4)。しかしながら、部品P2が下降を開始するタイミングはこれに限られず、例えば、特開2006−100333号公報に記載の技術を第1実施形態に適用することもできる。つまり、部品移動工程PRt2に先立って、部品移動工程PRt1において部品P2の下降を開始するように構成することもできる。つまり、部品移動工程PRt2に要する時間が短い場合、部品移動工程PRt2の時間内では部品P2を基板3から下降ストローク距離d2の位置にまで下降しきれないことがある。しかしながら、予め部品移動工程PRt1において部品P2の下降を開始させることで、部品移動工程PRt2の完了時に確実に部品P2を基板3から下降ストローク距離d2の位置にまで下降させることが可能となる。
また、部品の移動軌跡は、部品の吸着状態によって変化する場合がある。したがって、このような吸着状態を考慮して、部品の移動軌跡を求めても良い。なぜなら、これにより部品の移動軌跡を高精度に求めることができ、部品の基板3からの離間距離(換言すれば、ノズル61の下降高さhn、下降高さ限界h[j])を適切に求めることができるからである。このとき、許容される吸着ずれの限界値や、あるいはカメラ等で認識した部品の吸着状態に基いて、部品の移動軌跡を求めても良い。
また、部品の移動軌跡は、部品移動工程においてノズル61が回転することによっても変化する場合がある。したがって、ノズルの回転に伴う部品の回転半径を考慮して、部品の移動軌跡を求めても良い。なぜなら、これにより部品の移動軌跡を高精度に求めることができ、部品の基板3からの離間距離(換言すれば、ノズル61の下降高さhn、下降高さ限界h[j])を適切に求めることができるからである。
また、第1実施形態では、部品移動工程での部品の移動開始位置と搭載予定位置の上方位置を含む略平行四辺形の領域として、部品の移動軌跡が求められていた(図4の移動軌跡TR1、TR2等)。しかしながら、部品移動工程において、部品の移動が若干ふらつく等して部品の移動の直線性が保証できないような場合は、部品の移動開始位置と搭載予定位置の上方位置を含む長方形として部品の移動軌跡を求めても良い(図4の移動軌跡TR22)。
なお、「下降ストローク距離」に部品の厚みを加えたノズル61の先端高さである「下降限界高さ」は、図8に示す通り実装動作中該当ノズル61に吸着される部品の部品移動工程に先行して、ステップS304〜ステップS308で算出される。
しかしながら、全ての部品の実装に関わる実装プログラムを予め作成する際のデータ作成工程において、各搭載番号毎に算出し設定しても良い。すなわち、予め下降高さ限界値を含め図5に示す部品実装手順が設定され、図6に示す吸装着開始後の1吸着グループの搭載(ステップS300)は、図8において、ステップS302〜S307が省略されて実施される。すなわち、ステップS301では下限高さ限界h[j]についての初期値の設定はなく、単に吸着グループ内搭載順序kに初期値1が設定される。ステップS301の後ステップS309が実施される。但しこのステップS309における下限高さ限界h[j]には、図5に示す部品実装手順の搭載番号(n+k)に対して予め設定された下限高さ限界値(mm)が用いられる。以下順次ステップS310〜S314が実施され、ステップS313でNOと判断された場合に実施されるステップS315の後、再びステップS309が実施される。
本発明にかかる部品移載装置の第1実施形態である表面実装機の概略構成を示す平面図である。 ヘッドユニットの正面図である。 図1に示す表面実装機の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態での部品実装方法を示す図である。 部品実装手順を示す表である。 第2実施形態での部品実装方法を示すフローチャートである。 図6に示すフローチャートで実行される1吸着グループの吸着を示すフローチャートである。 図6に示すフローチャートで実行される1吸着グループの搭載を示すフローチャートである。
符号の説明
3…基板
44…主制御部
6…ヘッドユニット
61…ノズル
62…ヘッド62
7…ヘッド駆動機構
ML1…搭載予定位置
ML2…搭載予定位置
ML3…搭載予定位置
ML4…搭載予定位置
P1,P2,P3,P4…部品(被搭載部品)
TR1,TR2…移動軌跡(経路)
d1,d2…下降ストローク距離
mg…マージン

Claims (5)

  1. 水平方向に移動自在なヘッドユニットが備える上下方向に昇降自在な第1のヘッドにより第1の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で、前記ヘッドユニットを移動させることで前記第1の被搭載部品を前記基板に搭載する第1の搭載予定位置の上方にまで移動させる第1の部品移動工程と、
    前記第1のヘッドを下降させることで前記第1の搭載予定位置の上方に移動してきた前記第1の被搭載部品を下降させて前記第1の搭載予定位置に搭載する第1の部品下降工程と
    前記第1の部品下降工程での前記第1の被搭載部品の搭載が完了した後に、前記ヘッドユニットが備える上下方向に昇降自在な第2のヘッドが保持する第2の被搭載部品を前記基板から上方に離間させた状態で前記ヘッドユニットを移動させることで、前記第2の被搭載部品を前記基板に搭載する第2の搭載予定位置の上方にまで移動させる第2の部品移動工程と、
    前記第2のヘッドを下降させることで前記第2の搭載予定位置の上方に移動してきた前記第2の被搭載部品を下降させて前記第2の搭載予定位置に搭載する第2の部品下降工程と
    を備え、
    前記第1の部品移動工程では、当該第1の部品移動工程で前記第1の被搭載部品が移動する第1の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、前記第1の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整し、
    前記第2の部品移動工程では、当該第2の部品移動工程で前記第2の被搭載部品が移動する第2の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、前記第2の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整し、
    前記第1の部品移動工程では、前記第2のヘッドにより前記第2の被搭載部品を前記基板から上方に離間させた状態で、前記ヘッドユニットの移動に伴って前記第2の被搭載部品を移動させるとともに、当該第1の部品移動工程で前記第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、前記第2の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整して、
    前記第1の部品移動工程および前記第2の部品移動工程の各工程毎に、前記第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて前記第2の被搭載部品の前記基板からの離間距離を変更することを特徴とする部品実装方法。
  2. 前記第1の部品下降工程で、前記第1の搭載予定位置の上方から当該第1の搭載予定位置にまで前記第1の被搭載部品を下降させる距離を第1の下降ストローク距離としたとき、
    前記第1の部品移動工程では、前記第1の経路の下方に存在する搭載済み部品の高さに基いて求められた前記第1の下降ストローク距離以上の離間距離で前記基板から離間させた状態で前記第1の被搭載部品を移動させて、前記第1の搭載予定位置の上方であって前記第1の下降ストローク距離だけ前記基板から離間した位置に前記第1の被搭載部品を位置させる請求項に記載の部品実装方法。
  3. 前記第2の部品下降工程で、前記第2の搭載予定位置の上方から当該第2の搭載予定位置にまで前記第2の被搭載部品を下降させる距離を第2の下降ストローク距離としたとき、
    前記第2の部品移動工程では、前記第2の経路の下方に存在する搭載済み部品の高さに基いて求められた前記第2の下降ストローク距離以上の離間距離で前記基板から離間させた状態で前記第2の被搭載部品を移動させて、前記第2の搭載予定位置の上方であって前記第2の下降ストローク距離だけ前記基板から離間した位置に前記第2の被搭載部品を位置させる請求項1または2に記載の部品実装方法。
  4. 前記第1の部品移動工程および前記第2の部品工程では、前記第2の被搭載部品をカメラで認識した結果に基づいて、前記第2の被搭載部品が移動する経路を求める請求項1ないし3のいずれか一項に記載の部品実装方法。
  5. 水平方向に移動自在なヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットにより上下方向に昇降自在に支持されており、被搭載部品を保持可能な第1のヘッドと、
    前記ヘッドユニットにより上下方向に昇降自在に支持されており、被搭載部品を保持可能な第2のヘッドと、
    前記第1のヘッド、前記第2のヘッドおよび前記ヘッドユニットの駆動を制御する駆動制御手段と
    を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記第1のヘッドにより第1の被搭載部品を基板から上方に離間させた状態で前記ヘッドユニットを移動させることで、前記第1の被搭載部品を前記基板に搭載する第1の搭載予定位置の上方にまで移動させる第1の部品移動動作と、
    前記第1のヘッドを下降させることで、前記第1の搭載予定位置の上方に移動してきた前記第1の被搭載部品を下降させて前記第1の搭載予定位置に搭載する第1の部品下降動作と、
    前記第1の部品下降動作での前記第1の被搭載部品の搭載が完了した後に、前記第2のヘッドが保持する第2の被搭載部品を前記基板から上方に離間させた状態で前記ヘッドユニットを移動させることで、前記第2の被搭載部品を前記基板に搭載する第2の搭載予定位置の上方にまで移動させる第2の部品移動動作と、
    前記第2のヘッドを下降させることで前記第2の搭載予定位置の上方に移動してきた前記第2の被搭載部品を下降させて前記第2の搭載予定位置に搭載する第2の部品下降動作と
    を実行し、
    前記第1の部品移動動作では、当該第1の部品移動動作で前記第1の被搭載部品が移動する第1の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、前記第1の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整し、
    前記第2の部品移動動作では、当該第2の部品移動動作で前記第2の被搭載部品が移動する第2の経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、前記第2の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整し、
    前記第1の部品移動動作では、前記第2のヘッドにより前記第2の被搭載部品を前記基板から上方に離間させた状態で、前記ヘッドユニットの移動に伴って前記第2の被搭載部品を移動させるとともに、当該第1の部品移動動作で前記第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基いて、前記第2の被搭載部品の前記基板からの離間距離を調整して、
    前記第1の部品移動動作および前記第2の部品移動動作の各動作毎に、前記第2の被搭載部品が移動する経路の下方に存在する搭載済みの部品の高さに基づいて前記第2の被搭載部品の前記基板からの離間距離を変更することを特徴とする部品実装装置。
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