JP4810488B2 - 二重化制御装置、及びそのトラッキング方法 - Google Patents

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本発明は、鉄鋼プラント、製紙プラントなどのファクトリーオートメーション分野、及び化学プラントなどのプロセスオートメーション分野等で使用される制御装置を冗長化した二重化制御装置に関する。
従来、重要なプラントを制御する制御装置においては、制御装置自体が故障して、プラントが制御不能に陥る異常状態を防止するため、待機冗長形の二重化制御装置とすることが知られている。
この待機冗長形の二重化制御装置は、予め稼働系制御装置と待機系制御装置の二系統から成る二組の制御装置を備え,稼働系制御装置に停電や故障などの何らかの障害が発生した場合に、稼働系制御装置から待機系制御装置へ制御権を切り替え、制御を続行するようにしている。
このような従来の二重化制御装置の概略構成を図7に示す。従来の二重化制御装置の制御装置21a及び制御装置21bは、夫々、制御プログラムを記憶する制御プログラムメモリ122と、I/Oインタフェース114を介して図示しない入出力装置との間で授受する入出力データ、制御のための設定データ、及び制御演算実行中の制御変数を含む制御データを記憶する制御データメモリ123と、制御周期毎に入力データを読出し、制御演算を実行する制御プログラム実行回路121とから成る。
また、制御周期単位で記憶された制御データメモリのデータを、他の待機系制御装置21bに制御周期単位で伝送する稼動系制御装置21aのトラッキング回路116とから構成される。
このような構成の二重化制御装置において、制御データメモリ123の使用方法と制御周期の関係を図8に示す。
図8に示すように、従来の二重化制御装置においては、制御プログラム実行回路121は、制御周期単位で、制御データメモリ123内の入力データ及び設定データ等の制御変数を使用して制御演算を実行する。
そして、制御プログラム実行回路121は、制御演算を実行すると、その演算結果の出力データを含む制御変数を待機系制御装置21bへトラッキング回路116を介して転送し、待機系制御装置21bの図示しない制御データメモリ123の内容を稼働系制御装置21aの制御データメモリ123の内容と同じ内容にする(等値化と言う)ことで、稼動系制御装置21aが故障した場合に待機系制御装置21bで常に制御プログラムの実行を引き継げるようにしておく。この制御データメモリ123の内容を等値化することをトラッキング処理と呼んでいる。
この制御周期時間を短縮するために、図9に示すように2組の制御データメモリ123a及び123bを用意しても、制御演算で使用された一方の制御データメモリの内容を他の制御データメモリにコピーする動作が必要となり、この間は元の制御データメモリの内容を変化させることができないので、制御演算が完了した後でないと制御データメモリ123bを制御演算に使用することができない。
したがって、このような二重化制御装置では、制御周期は制御演算処理時間とトラッキング処理時間の和以上の時間に設定する必要があることから、これ以下の時間に制御周期を短縮することが困難であった。
このような従来の二重化制御装置の制御周期を短縮するために、制御データメモリを一対のデュアルポートメモリで構成し、デュアルポートメモリ同士をメモリバスで互いに接続することにより、一方の制御演算CPUが、自己のトラッキンググメモリと他方の制御装置のトラッキングメモリとに同時に制御データを書き込むことで、制御演算後に別途トラッキング処理を実施しないようにして、制御周期を短縮しようとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平4−158457号公報(第1頁、図1)
特許文献1に開示された転送方法は、稼動系制御装置と待機系制御装置は、メモリバスで直結され、自系と他系の制御データメモリに同時に書込みする速度が同じ速度で実行される。
しかしながら、デュアルポートメモリから成る制御データメモリは、制御演算実行中の制御変数全てを、自己及び他系が使用する制御データメモリに同時に同速度で書き込むため、トラッキング伝送処理のための専用時間は不要となるものの、この転送に誤りが発生した場合は、再書込みすることが不可能な系となっている。そのため、転送される制御データの信頼性が低下する問題がある。
この場合、トラッキング処理する制御データのエラーチェックを行なおうとすると、制御演算の命令の実行後に制御データの転送が正常に完了したことを確認して次の命令を実行する制御演算プログラムとすることが必要となり、プログラムが複雑になるだけでなく制御周期の短縮を妨げることになる問題がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、二重化制御装置の制御装置間のトラッキング処理される制御データの信頼性チェックが容易で、且つ、制御周期の短縮も可能な二重化制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の二重化制御装置は、制御対象との間の入力データ及び出力データを処理する入出力装置と、当該入出力装置に対して稼動系制御装置と待機系制御装置の二組の制御装置とを備え、前記稼動系制御装置は、制御周期毎に当該制御対象からの入力データを読出し、予め記憶された制御プログラムに従って制御演算処理を実行し、当該被制御対象への出力データを求め、前記入力データ、前記出力データ及び前記制御プログラムの実行に使用する制御変数を含む制御データを前記待機系制御装置へ転送し、前記稼動系制御装置と前記待機系制御装置の前記制御データを等値化するトラッキング処理を実行し、前記稼動系制御装置が故障した場合には、前記待機系制御装置に制御権を切替えて制御を実行する待機冗長型の二重化制御装置であって、前記制御装置は、前記入出力装置との間の前記入力データ及び前記出力データを処理する入出力手段と、前記制御プログラムを記憶する制御プログラムメモリと、前記制御データを記憶する制御データメモリと、前記制御周期毎に前記制御プログラムに従って前記制御演算処理を実行する制御用プログラム実行回路と、前記制御周期毎に前記稼動系制御装置から前記待機系制御装置に前記制御データを転送する前記トラッキング処理を実行するトラッキング回路と、自系制御装置の稼動状態が正常であるか否か相手系に通知するステータス伝送回路とを備え、前記制御データメモリは、夫々の書込み読出しが独立して可能な3つのメモリと、前記制御プログラム実行回路の指令で制御されるメモリ制御回路とを有し、前記制御プログラム実行回路は、3つの前記メモリの何れかの2つの前記メモリを、今回の前記制御周期での前記制御演算処理後の前記制御データを書込み及び読出しを実行する第1の状態のメモリと、前記第1の状態のメモリの内容を複写して、記憶する第2の状態のメモリとし、前記トラッキング回路を介して、今回の前記制御周期で前記待機系制御装置に転送する前回の制御周期での前記制御データを記憶する第3の状態の2つのメモリ以外の他の1つのメモリとし、3つの前記メモリに対して、前記3つの状態時系列に順次切替え、何れかの2つのメモリの制御データを前記第1の状態及び前記第2の状態とする前記制御演算処理と、前記第3の状態の他の1つのメモリの制御データを待機系に転送する前記トラッキング処理と、を並行して処理するようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、制御対象との間の入力データ及び出力データを処理する入出力装置と、当該入出力装置に対して稼動系制御装置と待機系制御装置の二組の制御装置とを備え、前記稼動系制御装置は、制御周期毎に当該制御対象からの入力データを読出し、予め記憶された制御プログラムに従って制御演算処理を実行し、当該被制御対象への出力データを求め、前記入力データ、前記出力データ及び前記制御プログラムの実行に使用する制御変数を含む制御データを前記待機系制御装置へ転送し、前記稼動系制御装置と前記待機系制御装置の前記制御データを等値化するトラッキング処理を実行し、前記稼動系制御装置が故障した場合には、前記待機系制御装置に制御権を切替えて制御を実行する待機冗長型の二重化制御装置のトラッキング処理方法であって、前記制御データメモリは、夫々の書込み読出しが独立して可能な3つのメモリを有し、今回の前記制御周期での前記制御演算処理を実行する第1のステップと、前記第1のステップで処理後の前記制御データを複写して、記憶する第2のステップと、今回の制御周期で、前回の制御周期の前記制御データを前記待機系制御装置へ転送する第3のステップとから成り、3つの前記メモリに対して、前記第1のステップ乃至前記第3のステップで使用するメモリを、前記制御周期単位で時系列的に順次切替えて使用し、前記第1のステップと前記第2のステップとを処理する制御演算処理と、前記第3のステップの前記トラッキング処理と、を並行して処理するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、二重化制御装置の制御装置間のトラッキング処理される制御データの信頼性チェックが容易に可能で、しかも制御周期の短縮が可能な二重化制御装置及びそのトラッキング方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
本発明による実施例1に係る二重化制御装置について、図1乃至図5を参照して説明する。二重化制御装置1の構成を図1に示す。
二重化制御装置は、予め装置の稼動開始時に稼動系もしくは待機系として初期設定される稼動系制御装置1a及び待機系制御装置1bと、制御対象との入出力信号を制御する入出力装置2と、稼動系制御装置1a及び待機系制御装置1bと入出力装置2とを接続する入出力バス3とから構成される。
次に、一対の稼動系制御装置1aと待機系制御装置1bの各部の構成について説明する。制御装置1は、入出力装置2との間で図示しない制御対象からの入力データ及び制御対象への出力データを処理する入出力制御回路14と、制御プログラムを記憶する制御プログラムメモリ12と、入力データ、出力データ及び制御プログラム実行に使用する制御変数を含む制御データを記憶する制御データメモリ13と、制御周期毎に制御プログラムを実行する制御用プログラム演算回路11と、制御周期毎に稼動系から待機系制御装置1bに制御データを転送するトラッキング回路16と、自系の稼動状態が正常であるか否か相手系に通知するステータス伝送回路17と、これらの各回路を接続する制御装置1のバス18とを備える。
次に、制御データメモリ13の詳細構成について、図2を参照して説明する。制御データメモリ13は、夫々の書込み読出しが独立して可能な3つのメモリ13a1乃至メモリ13a3から成るメモリ13と、これらのメモリ13とバス18との間に設けられ、制御プログラム実行回路11の指令で制御されるメモリ制御回路13bとから成る。
また、メモリ制御回路13bは、バス18とメモリ13a1乃至メモリ13a3との間の夫々の制御データの流れを制御する双方向バッファ13b1乃至13b6と、制御プログラム実行回路11からの書込み読出し信号とメモリの選択信号とを受信して、夫々のメモリ13a1乃至メモリ13a3の読出し書込みを制御するコマンド制御回路13b7とから成る。
メモリ制御回路13bは、詳細には、双方向バッファ13b1は、一方をバス18に他方をメモリ13a1に接続され、制御データが授受される。同様に、双方向バッファ13b2は、一方をバス18に他方をメモリ13a2に、双方向バッファ13b3は、一方をバス18に他方をメモリ13a3に夫々バス接続され、制御データが授受される。
また、メモリ13a1とメモリ13a2との間には双方向バッファ13b4が、メモリ13a2とメモリ13a3との間には双方向バッファ1354が、メモリ13a3とメモリ13a1との間には双方向バッファ13b6が、夫々バス接続される。
さらに、双方向バッファ13b4の出力は、メモリ13a1とメモリ13a2との間に、双方向バッファ13b5の出力は、メモリ13a2とメモリ13a3の間に、双方向バッファ13b6の出力は、メモリ13a3とメモリ13a1との間に、夫々バス接続される。
そして、メモリ13a1乃至メモリ13a3は、夫々独立に読出し書込みが可能に、また、隣り合う2つのメモリ13が同時に書込み可能にコマンド制御回路13b7で制御される。
次に、このような構成された二重化制御装置の制御データの制御動作について、図3乃至図5を参照して説明する。
図3は、メモリ13a1乃至メモリ13a3の3つのメモリの動作状態を説明する図である。例えば、図3(a)は、制御周期がnスキャン目の3つのメモリ13の動作状態を示す。同様に、図3(b)は、制御周期がn+1スキャン目のまた、図3(c)は、制御周期がn+2スキャン目の、夫々の3つのメモリ13の動作状態を示す。
3つの動作状態は、今回の前記制御周期で、入出力制御回路14から入力データを読出し(R)、制御プログラムを実行してその演算出力を書込み(W)第1の状態のメモリと、制御演算が終了した第1の状態のメモリの制御データを複写記憶する第2の状態のメモリと、トラッキング回路16を介して、今回の制御周期で待機系制御装置1bに転送する前回の制御周期での制御データを記憶する第3の状態のメモリとから成り、メモリ制御回路13bで制御プログラム実行回路11からのメモリ選択信号と読出し書込み信号を受信して、これら3つの状態のメモリを、3つのメモリ13a1乃至メモリ13a3に対して、時系列に順次切替えて使用するように制御する。
図3(a)は、nスキャン目において、メモリ13a1は第1の状態、メモリ13a2は第2の状態、そして、メモリ13a3は第3の状態の制御状態にあることを示す。
図3(b)は、n+1スキャン目において、メモリ13a1は第3の状態、メモリ13a2は第1の状態、そして、メモリ13a3は第2の状態に推移したことを示す。
また、図3(c)は、n21スキャン目において、メモリ13a1は第2の状態、メモリ13a2は第3の状態、そして、メモリ13a3は第1の状態に推移したことを示す。
このように3つのメモリ13a1乃至メモリ13a3を備え、夫々のメモリに対して、その状態を順次切替え制御することで、制御演算処理とトラッキング処理とを異なるメモリを使用して並行して処理する。
次に、トラッキング処理の動作について、図4を参照して説明する。図4は稼動系制御装置1aから待機系制御装置1bに転送する制御データの流れを示す。
今、制御周期が、nスキャン目にあるとすると、メモリ13a1(図4ではM1と記す)は第1の状態にあり、メモリ13a2(M2)は、メモリ13a1に制御演算が完了したタイミングで書き込まれた最後の状態の制御データが複写記憶される第2の状態にある。
そして、nスキャン目でトラッキングされる制御データは、n−1スキャン目の制御データが記憶され、第3の状態にあるメモリ13a3から稼動系制御装置1aのトラッキング回路16に転送され、この転送された制御データが待機系制御装置1bのトラッキング回路16を介して、待機系制御装置1bのメモリ13a3(M3)に転送される状態を示す。
即ち、転送される制御データは、1スキャン遅れで待機系制御装置1bに転送される。
この時の制御周期の設定は、第1の状態と第2の状態の制御演算処理時間(メモリへの読出し書込み時間)と第3の状態のメモリから自系のトラッキング回路16への制御データの(書込み時間)転送時間の長い方以上の時間で設定すれば良く、両系のトラッキング回路16間の制御データ転送時間は、次の制御周期の制御演算に影響しない。
次ぎに、図5を参照して、二重化制御装置に異常が発生した場合のトラッキング処理動作について説明する。図5は,nスキャン目に稼動系制御装置1aに故障が発生し、ステータス伝送回路17を介して故障が待機系制御装置1bに通知された場合の制御動作を図示したものである。
メモリ13a1(M1)が第1の状態で、メモリ13a3(M3)からトラッキング回路16に制御データが転送を完了した後に待機系制御装置1bで故障が検知された場合、待機系制御装置1bは稼動系制御装置1aに切り替え、制御権を移行させてn−1スキャン目のメモリ13a3(M3)制御データを使用して、制御を開始する。
メモリ13a1(M1)が第1の状態で、メモリ13a3(M3)からトラッキング回路16に制御データが転送を完了する前に待機系制御装置1bで故障が検知された場合、待機系制御装置1bは稼動系制御装置1aに切り替え、制御権を移行させてn−2スキャン目のメモリ13a1(M2)の制御データを使用して、制御を開始する。
そして、待機系制御装置1bに移行した制御装置の故障がn+iスキャン目で回復したことを通知されると、稼動系制御装置1aから待機系制御装置1bに対し、n+i+1スキャン目から制御データの転送を開始する。
以上説明したように、本実施例によれば、転送される制御データは、1スキャン遅れの応答となるが、トラッキング回路16相互間の転送は、制御プログラム実行回路11の制御演算動作とは無関係に転送制御が可能であるので、制御周期の設定が短縮可能である。
特許文献1に記載されたデュアルポートメモリ方式の場合には、制御演算実行中のデータを全てトラッキング処理するので、同じ制御データを繰り返して使用する場合には、無駄な時間が発生することや、トラッキングする制御データの信頼性を向上させるためにエラーチェックを行う場合には、エラーチェック処理が複雑となりさらに時間を要することになるので、制御周期はその分長くする必要がある。
また、転送中のエラーについては同じ命令を再実行することが不可能であるので正しいデータを再書込みすることが出来ない。
また、デュアルポートメモリ方式の書込み処理速度は、通常ナノ秒のレベルの速さが必要であるため、制御装置間の距離を延長することが出来ないので、制御装置間の設置場所に制約が生じる問題がある。
しかしながら、本方式によれば、一括して制御データのエラー符号を生成して送信することが可能となるので受信側でもチェックすることが可能である。したがって、トラッキングする制御データ再送も可能となり制御データの信頼性が効率よく行なえるだけでなく、稼動系制御装置1aと待機系制御装置1bの間の距離を延長することも可能となるので、制御装置の設置場所の制約が無い効果も得られる。
以下に、図6を参照して実施例2を説明する。実施例2の各部について、実施例1の制御装置1と同一部分は同一符号で示しその説明を省略する。
この実施例2が、実施例1と異なる点は、実施例1では制御データメモリ13は夫々の制御装置1に備えたが、実施例2では、二組の制御装置の共有メモリ113を構成し、3つのメモリ113a1乃至メモリ113a3の制御状態を切替えることで、実施例1で行ったような制御データのトラッキング処理を不要としたことにある。
制御データメモリ113は、メモリ113a1乃至メモリ113a3の3つのメモリと、これらのメモリがトラッキング可能な状態であるか否かを制御演算が完了する毎に書き込むトラッキングメモリ指示フラグ113a4を備え、夫々の制御装置1からアクセス可能となるように、夫々がバス18と結合されている。
そして、制御演算後,書込みに使用した2つのメモリの内容を比較することで,メモリ動作や書込み動作にエラーがなかったことを確認してから,前記トラッキングメモリ指示フラグ113a4を設定することで,正しいデータを確実に待機系制御装置1bに伝えることができる。
二組の制御装置1は、ステータス伝送回路17によって、相互に稼動状態を監視可能としているので、稼動系制御装置1aが故障し、その状態が通知された場合、待機系制御装置1bは、自系に制御権を切り替え、トラッキングメモリ指示フラグ113a4が示すメモリ113の制御データを使用して制御を開始する。
したがって、本実施例2に拠れば、制御装置間の距離を延長することや制御データの信頼性を向上することは出来ないが、実施例1に比べて制御周期は早くすることが可能となる。
本発明は、上述した実施例に何ら限定されるものではなく、制御装置1の制御データメモリは、少なくとも3つ以上の独立に書込み読出し可能なメモリで構成され、制御演算処理と、トラッキング処理とが並行して動作可能な構成であれば良く、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
本発明の実施例1の二重化制御装置の構成図。 本発明の二重化制御装置の制御データメモリの構成図。 本発明の制御データメモリの制御動作の説明図。 本発明の二重化制御装置のトラッキング処理の制御動作の説明図。 本発明の二重化制御装置のトラッキング処理の制御動作の説明図 本発明の実施例2の二重化制御装置の構成図。 従来の二重化制御装置の構成図。 従来の制御周期の設定のための制御動作の説明図。 従来の二重化制御装置のトラッキング処理の動作の説明図。
符号の説明
1 制御装置
1a 稼動系制御装置
1b 待機系制御装置
2 入出力装置
3 入出力バス
11 制御プログラム実行回路
12 制御プログラムメモリ
13 制御データメモリ
13 メモリ
13a1 メモリ(M1)
13a2 メモリ(M2)
13a3 メモリ(M3)
13b メモリ制御回路
13b1乃至13b6 双方向バッファ
13b7 コマンド制御回路
14 入出力制御回路
16 トラッキング回路
17 ステータス伝送回路
18 バス
113 制御データメモリ
113a1乃至113a3 メモリ
113a4 トラッキングメモリ指示フラグ
21a 稼動系制御装置
21b 待機系制御装置
121 制御プログラム実行回路
122 制御プログラムメモリ
123 制御データメモリ
114 I/Oインタフェース
116 トラッキング回路

Claims (3)

  1. 制御対象との間の入力データ及び出力データを処理する入出力装置と、当該入出力装置に対して稼動系制御装置と待機系制御装置の二組の制御装置とを備え、前記稼動系制御装置は、制御周期毎に当該制御対象からの入力データを読出し、予め記憶された制御プログラムに従って制御演算処理を実行し、当該被制御対象への出力データを求め、前記入力データ、前記出力データ及び前記制御プログラムの実行に使用する制御変数を含む制御データを前記待機系制御装置へ転送し、前記稼動系制御装置と前記待機系制御装置の前記制御データを等値化するトラッキング処理を実行し、前記稼動系制御装置が故障した場合には、前記待機系制御装置に制御権を切替えて制御を実行する待機冗長型の二重化制御装置であって、
    前記制御装置は、前記入出力装置との間の前記入力データ及び前記出力データを処理する入出力手段と、
    前記制御プログラムを記憶する制御プログラムメモリと、
    前記制御データを記憶する制御データメモリと、
    前記制御周期毎に前記制御プログラムに従って前記制御演算処理を実行する制御用プログラム実行回路と、
    前記制御周期毎に前記稼動系制御装置から前記待機系制御装置に前記制御データを転送する前記トラッキング処理を実行するトラッキング回路と、
    自系制御装置の稼動状態が正常であるか否か相手系に通知するステータス伝送回路と
    を備え、
    前記制御データメモリは、夫々の書込み読出しが独立して可能な3つのメモリと、前記制御プログラム実行回路の指令で制御されるメモリ制御回路とを有し、
    前記制御プログラム実行回路は、3つの前記メモリの何れかの2つの前記メモリを、今回の前記制御周期での前記制御演算処理後の前記制御データを書込み及び読出しを実行する第1の状態のメモリと、前記第1の状態のメモリの内容を複写して、記憶する第2の状態のメモリとし、
    前記トラッキング回路を介して、今回の前記制御周期で前記待機系制御装置に転送する前回の制御周期での前記制御データを記憶する第3の状態の2つのメモリ以外の他の1つのメモリとし、
    3つの前記メモリに対して、前記3つの状態時系列に順次切替え、
    何れかの2つのメモリの制御データを前記第1の状態及び前記第2の状態とする前記制御演算処理と、前記第3の状態の他の1つのメモリの制御データを待機系に転送する前記トラッキング処理と、を並行して処理するようにしたことを特徴とする二重化制御装置。
  2. 前記制御データメモリは、二組の前記制御装置の共有メモリとして構成し、
    前記制御データメモリには、さらに、3つの前記メモリの内どのメモリが、前記トラッキング処理が可能な前記第3の状態であるかを指示するトラッキングメモリ指示フラグを備え、
    前記制御プログラム実行回路は、前記制御演算処理が完了した後、書込みに使用した2つの前記メモリの内容が同一であることを確認し、前記トラッキング指示フラグに完了の書込みを行なうようにし、
    前記トラッキング処理が不要となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の二重化制御装置。
  3. 制御対象との間の入力データ及び出力データを処理する入出力装置と、当該入出力装置に対して稼動系制御装置と待機系制御装置の二組の制御装置とを備え、前記稼動系制御装置は、制御周期毎に当該制御対象からの入力データを読出し、予め記憶された制御プログラムに従って制御演算処理を実行し、当該被制御対象への出力データを求め、前記入力データ、前記出力データ及び前記制御プログラムの実行に使用する制御変数を含む制御データを前記待機系制御装置へ転送し、前記稼動系制御装置と前記待機系制御装置の前記制御データを等値化するトラッキング処理を実行し、前記稼動系制御装置が故障した場合には、前記待機系制御装置に制御権を切替えて制御を実行する待機冗長型の二重化制御装置のトラッキング処理方法であって、
    前記制御データメモリは、夫々の書込み読出しが独立して可能な3つのメモリを有し、
    今回の前記制御周期での前記制御演算処理を実行する第1のステップと、前記第1のステップで処理後の前記制御データを複写して、記憶する第2のステップと、
    今回の制御周期で、前回の制御周期の前記制御データを前記待機系制御装置へ転送する第3のステップと
    から成り、
    3つの前記メモリに対して、前記第1のステップ乃至前記第3のステップで使用するメモリを、前記制御周期単位で時系列的に順次切替えて使用し、
    前記第1のステップと前記第2のステップとを処理する制御演算処理と、前記第3のステップの前記トラッキング処理と、を並行して処理するようにしたことを特徴とする二重化制御装置のトラッキング方法。
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