JP4809483B2 - パスの制御に用いる通信装置およびパス制御方法 - Google Patents

パスの制御に用いる通信装置およびパス制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、シグナリングプロトコルを使用したパスの制御方法に関し、特に、レイヤ間で収容関係を有する場合のパス制御に関連する。
従来、レイヤ毎にネットワーク管理システム(NMS)からオペレータの手動によって各装置のスイッチの切り替えを行い、エンドーエンドのパス設定を行うと共に、パス毎に警報マスク制御等を行っていた。
しかし、近年では、ネットワーク管理システムからの設定、各装置での経路計算、シグナリングによるパス設定により、パス設定に要する時間の短縮が可能となってきている。例えば、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)やGMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)等のシグナリングプロトコル(RSVP(Resource Reservation Protocol)、RSVP−TE(Resource Reservation Protocol - Traffic Engineering)等)やルーチングプロトコル(OSPF(Open Shortest Path First)、OSPF−TE(Open Shortest Path First for Traffic Engineering)等)を使用して、装置内での経路計算が行われている。この経路計算に基づいて、パスの経路に含まれる装置同士が、シグナリングメッセージを交換する事により、パス設定を行うための方式の検討や実装が進められている。
一方、パス設定を行った後のパスの制御については、未だに、レイヤ毎にオペレータが手動で切り替えを行うしかないのが現状である。パスの制御が必要になるのは、主に、光ファイバの敷設、パッケージの差し替えなどの、装置の支障移転や試験を行う場合である。パスの警報マスクなどの制御を行うには、まず、ネットワーク管理システムでレイヤ間の収容関係を検索し、その後、検索したパスごとに制御を行う必要がある。しかし、上位のパスに収容されている下位パスの数が多いために、パスの制御を行うのに時間がかかること、設定の間違いにより望ましくない警報が発生することが多いことが問題となっている。例えば、OC192のパスにはSTS−1のパスが192本収容できるので、1本のOC192のパスについて制御を行う場合に、192回も下位パスについての制御を行わなければならない場合がある。さらに、波長分割多重方式(WDM)を用いて1本の光ファイバに100波長を多重化している場合には、2万本近くのパスを制御する必要があることもある。
数多くのパスに対してのパス制御を行うのが煩雑ではあるが、支障移転や試験を行うことを見越して、予め、上位パスと下位パスの全てにおいて、警報マスクなどの制御を行ってしまっては、障害が発生しても障害の通知がされないことになってしまう。
図1は、上位パスと下位パスの全てに予め警報マスクを行った後に障害が発生したときの状況を表す例である。図1中の二台の同期デジタルハイアラーキ(SDH)クロスコネクト装置101aと101bとの間に、電気パス1が設定され、クロスコネクト装置102aと102cの間で光パス2が設定されている。また、電気パス1は光パス2に収容されている。
(1)オペレータ3が、WDMクロスコネクト装置102aに対して光パス2の警報抑止実行を行う(図1の3a)。すると、光パス2中を、警報抑止ビット31を警報抑止に設定した(A=1)シグナリングメッセージ40が流れる。このシグナリングメッセージ40によって、WDMクロスコネクト装置102(102a、102b、102c)のそれぞれで光パス2に対しての警報が抑止される。
(2)オペレータ3がSDHクロスコネクト装置101aに対して電気パス1の警報抑止実行を行う(図1の3b)と、電気パス1中を、光パス2と同様に、警報抑止ビット31を警報抑止に設定した(A=1)シグナリングメッセージ30が流れる。電気パス1を流れたシグナリングメッセージ30によって、SDHクロスコネクト装置101(101a、101b)でも、電気パス1の警報が抑止される。オペレータ3は、光パス2に収容されている192本の電気パス1について、個々に警報抑止制御を行う。
(3)全てのWDMクロスコネクト装置102とSDHクロスコネクト装置101とに警報抑止の設定が行われると(A=1)、装置102cと装置101bとの間において障害が発生しても、いずれの装置からも警報が発出せず、障害が発見されなくなってしまう。
不要な警報を除去する方法の関連技術としては、特許文献1に、光ファイバにおいて、光入力断の障害が発生したときに、波長多重数を変更して不要な警報を除去する方法が示されている。
特開平11−252049号公報
本発明の課題は、複数のレイヤにおいてパスが存在していて、異なるレイヤのパス間に収容関係がある場合の、パス制御を簡便にすることである。
本発明にかかるレイヤ間で収容関係を有するパスの制御に用いる装置は、下位パスを収容している上位パスが存在するネットワークを構成する通信装置であって、前記上位パスもしくは前記上位パスを設定するシグナリングメッセージの状態変化に伴って、制御の可否を示す可否情報を確認することにより、前記上位パスに収容され、かつ、可を示す前記可否情報を含むシグナリングメッセージにより設定される下位パスを、前記上位パスもしくは前記上位パスのシグナリングメッセージが状態変化する際の制御対象となる制御対象下位パスとして特定するパス制御部と、前記パス制御部によって特定された前記制御対象下位パスで用いられるシグナリングメッセージに対し、前記状態変化に対応する制御項目について、パス制御情報の設定を行うシグナリング制御部と、前記制御項目の制御を行う制御項目制御部とを備える。
上記通信装置において、パス制御部は、上位パスや上位パスのシグナリングメッセージに状態変化が生じた際に、その上位パスに収容されていて、上位パスにおいて状態変化が生じた制御項目と同種の制御項目の制御を行う対象となる下位パスを特定する。制御を行う対象となる下位パスを特定するために、パス制御部は、上位パスの状態変化などに伴う制御の可否を示す可否情報を確認し、「可」の設定になっている下位パスを制御対象として特定する。特定された下位パスに対するシグナリングメッセージを、シグナリング制御部が変更することにより、上位パスに状態変化が生じた際に、上記通信装置により自律的に、特定された複数の下位パスの制御が行われる。
上記のレイヤ間でのパス収容関係を利用したパス制御方式によって、収容関係がある複数レイヤにおいて、複数のパスを制御するときのオペレーション工数の削減、および、オペレーションミスの低減が可能になる。
上位パスと下位パスの全てに予め警報マスクを行った後に障害が発生したときの状況を表す図である。 レイヤ間でのパス収容関係を利用したパス制御の概要を、警報マスクを行う場合を例として示した図である。 RSVP−TEを用いた場合のシグナリングメッセージの構成例である。 レイヤ間パス制御情報の構成例である。 本発明の実施形態において用いられる装置の構成を表した図である。 パスデータベースの一例を表した図である。 NMSからの制御要求が、光パスを構成しているクロスコネクト装置に対してなされた場合の、レイヤ間でのパス収容関係を利用した制御の一形態を説明するフローチャートである。 警報マスク処理を行う場合のシグナリングメッセージの設定を行う装置の動作を表したフローチャートである。 警報マスク処理を行う場合に、警報マスク情報が設定されたシグナリングメッセージを受信した装置の動作を表したフローチャートである。 性能監視リセット制御を行う場合の実施形態を示す図である。 性能監視リセット制御処理を行う場合にシグナリングメッセージの設定を行う装置の動作を示す図である。 性能監視リセット情報が設定されたシグナリングメッセージを受信した装置の動作を示す図である。 警報をトリガとしたレイヤ間でのパス収容関係を利用した制御についての実施形態の一例である。 クロスコネクト装置が、他の装置からの警報を受け取ったことをトリガとして行う処理のフローチャートである。 通知メッセージを用いたレイヤ間でのパス収容関係を利用した制御についての実施形態の一例である。 通知メッセージを用いた制御の概略を表したフローチャートである。 光パスの制御を行う場合、および、光パスの制御を行わない場合の電気パスの制御の流れを説明するフローチャートである。 警報重要度制御処理を行う場合のシグナリングメッセージの設定を行う装置の動作である。 警報重要度設定をしたシグナリングメッセージの一例である。 警報重要度情報が設定されたシグナリングメッセージを受信した装置の動作を表す図である。 パス警報データベースの一例を表した図である。 パスプライオリティの設定を行う場合のシグナリングメッセージの構成例を表した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<パス制御の概要>
本発明のある実施形態では、下位パスが収容されている上位パスを構成しているクロスコネクト装置が上位パスの状態変化を検出することをトリガとして、下位パスの制御を自律的に行う。ここで、クロスコネクト装置が検出する上位パスの状態変化としては、
(a)クロスコネクト装置がNMSなどからの制御要求を受けたことによって行われる上位パスの制御による状態変化
(b)伝送経路などのネットワーク内の異常に基づいて生じた上位パスの状態変化
などが、考えられるが、それらに限定されるわけではない。
また、下位パスを収容している上位パスのシグナリングメッセージの状態が変化したことをトリガとして、下位パスの制御を自律的に行う構成としても良い。かかる場合は、クロスコネクト装置がNMSから制御要求を受けたことなどによって、上位パスのシグナリングメッセージが変更されたことを契機として、クロスコネクト装置が下位パスの制御を行う。
つまり、従来は別個に制御を行う必要があった上位パスと下位パスを、上位パスを構成している装置が変化を検出することによって、その装置が自律的に制御を行うべき下位パス(制御対象下位パス)を抽出し、抽出した下位パスの制御を行う。言い換えると、上位パスもしくは上位パスを設定するシグナリングメッセージに変化を与えることで、変化を感知した装置が自律的に異なるレイヤのパスの制御を行う。下位パスに対して行われる制御項目は、上位パスもしくは上位パスを設定するためのシグナリングメッセージの状態変化によって決定される。例えば、上位パスに対しての制御要求に起因して状態変化が生じた制御項目が下位パスの制御項目となる。上位パスに障害が起こったことによる状態変化がトリガとなる場合では、状態変化によって警報が生じる。そこで、警報の発出状況に関する状態が変化したことになるので、警報抑止や、警報の重要度などの警報の発出状況を変更する制御を、装置が自律的に下位パスに行う。
以下、具体例として、下位パスが電気パス1、上位パスが光パス2である場合の例について述べる。
図2は、レイヤ間でのパス収容関係を利用した制御の概要を、NMSからの制御要求に従って警報マスクを行う場合を例として示した図である。クロスコネクト装置101aと101bとの間に、電気パス1が設定されていて、クロスコネクト装置102a、102b、および、102cの間で光パス2が設定されている。また、電気パス1は光パス2に収容されている。パスの制御は以下のように行われる。なお、以下の説明で、パスの始点側は図面の左側とする。また、「パスの始点に存在するクロスコネクト装置」を「始点装置」と、「パスの終点側に存在するクロスコネクト装置」を「終点側の装置」と記載することがある。
(1)光パス2の制御を行う際に同じ種類の制御を行う対象である電気パス1に対して、制御連携フラグ32の設定を行う。この設定は、
(a)制御連携フラグ32を立てた(X=1)シグナリングメッセージを、パスの始点にあるクロスコネクト装置が終点側の装置に送信し、
(b)その後、始点側の装置が、終点側の装置にシグナリングメッセージを転送する
ことによって行われる。電気パス1を構成する各々の装置が、制御連携フラグ32を「X=1」に設定したシグナリングメッセージを受け取った電気パス1は、光パス2の制御の際に電気パス1の制御を行うことが可能であると認識する。なお、制御連携フラグ32の設定のためのシグナリングメッセージの送信は、パスの生成時に行っても良いし、上位パスへの制御を行う前に行っても良い。シグナリングメッセージの具体的な構造については後述する。
(2)オペレータ3がNMSを通じて、光パス2の始点装置102aに対して光パス警報の抑止の設定を行う(図2中の3a)。この設定により、始点装置102aが、警報抑止ビット31を警報抑止(A=1)に設定した光パス用のシグナリングメッセージ40を、終点側の装置102bに送信する。また、始点装置102aは、NMSから操作された光パス2について、警報抑止を設定する。光パス2については、光パスのシグナリングメッセージ40によって、光パス2を構成している各装置に対して、光パス2の警報抑止が設定される。すなわち、102a、102b、102cにおいて、警報抑止ビット31がA=1に設定される。
(3)光パス2の始点装置である102aは、制御が行われた光パス2に収容されている電気パス1であって、しかも、制御連携フラグ32の設定が行われている電気パス1を抽出する。抽出した電気パス1に対して、102a自身の警報抑止の設定を行う(図2中の4a)。さらに、抽出した電気パス1に対して、警報抑止の設定を行うためのシグナリングメッセージ30を送信する。光パス2の制御の際に同じ種類の制御を行う電気パス1のシグナリングメッセージ30は、(1)の操作によって、制御連携フラグ32がX=1に設定されている。そこで、既存のシグナリングメッセージ30の警報抑止ビット31を警報抑止(A=1)に設定し、電気パス1の終点側に送信する。
(4)光パス2中では、電気パス用のシグナリングメッセージ30は、装置の設定に用いられず、光パス2の始点装置102aから、光パス2の終点装置である102cへと、シグナリングメッセージ30が通過する。光パス2の終点装置102cでは、シグナリングメッセージ30を受信すると、その電気パス1を警報抑止に設定し、101bへと、シグナリングメッセージ30を送信する。
(5)電気パス1の終点装置である101bが、シグナリングメッセージ30を受け取ると、クロスコネクト装置101bは、シグナリングメッセージ30を受け取った電気パス1に対して、101b自身の警報抑止の設定を行う。また、シグナリングメッセージ30を、電気パス1の始点側に送信する。
(6)光パス2中を、電気パス1の終点側から受信したシグナリングメッセージ30が通過し、電気パス1の始点側に転送される。光パス2の始点装置である102aが、シグナリングメッセージ30を受信すると、電気パス1の始点装置101aにシグナリングメッセージ30を送信する。
(7)電気パス1の始点装置である101aは、101a自身が送信したことがあるシグナリングメッセージ30aとは異なって、警報抑止ビット31が警報抑止に設定されているシグナリングメッセージ30を、電気パス1の終点側から受信する。そこで、シグナリングメッセージの変化が、シグナリングの失敗による変化であるのか、光パス2の制御に際して行われた変化であるのかを認識する。シグナリングメッセージの制御連携フラグ32が、X=1であれば、光パス2の制御に際して行われた変化であると認識する。また、パスデータベースの記録内容によって、パス管理部26が、光パス2の障害による変化かを判断する構成にしても良い。
(8)光パス2の制御に際してシグナリングメッセージが変更された場合には、電気パス1の始点から光パス2の始点までの間に装置が存在すると、その装置においては、電気パス1の警報抑止設定がなされていないことになる。そこで、電気パス1の始点装置101aは、シグナリングメッセージの警報抑止ビット31を警報抑止に設定し(図2の5a)、終点側の装置に向けて送信する。また、電気パス1の始点装置101aは、電気パス1の警報抑止を設定する(A=1)。
なお、ここでは、理解を助けるために電気パスは1本しか示していないが、通常は前述のとおり、1本の光パスには数多くの電気パスが収容される。さらに、収容された全ての電気パスに対して、制御を行うとは限らない。
<シグナリングメッセージの構成>
図3にRSVP−TEを用いた場合のシグナリングメッセージ30の構成例を示す。通常のRSVP−TEのシグナリングメッセージとほとんど同じであるが、光パス2の制御の際に電気パス1に対しても制御を行うことができるように、レイヤ間パス制御情報301が含まれている。レイヤ間パス制御情報301にはさらに、図4に示すように、レイヤ間連携制御可否情報302、制御項目情報303、制御可否情報304などを有する。本明細書中では、レイヤ間パス制御情報301を表す語として、「パス制御情報」もしくは「下位パス制御情報」が用いられることがある。
レイヤ間連携制御可否情報302は、下位パスを収容している上位パスが存在するときに、上位パス、もしくは、上位パスを設定するシグナリングメッセージに生じた状態変化に伴って、収容されている下位パスを制御することの可否を示す可否情報である。例えば、光パス2と電気パス1のように、従来、別個に制御する必要があったパスの構成単位が複数あったときに、光パス2との収容関係を利用して電気パス1の制御を行うかを表す情報である。つまり、光パス2に対して制御を行ったときに制御を行う電気パス1や、光パス2に障害が検出されたときに制御を行う電気パス1などのシグナリングメッセージには、レイヤ間連携制御可否情報302を設定する。また、後述するように、光パス2自体には制御を行わなくても、複数の電気パス1に対して、光パス2の収容関係を利用して同時に制御を行う場合にも、レイヤ間連携制御可否情報302を利用する。
言い換えると、レイヤ間連携制御可否情報302は、上位パスに収容されている一つの下位パスの制御を行う際に、その上位パスに収容されている他の下位パスについて、制御対象の下位パスと同種の制御項目の制御を行うことに対する可否設定であるとも考えられる。
先に述べたように、制御連携フラグ32の設定によっては、電気パス1の始点装置が送信したシグナリングメッセージ30aと、その始点装置が電気パス1の終点側から受信したシグナリングメッセージ30とで、制御情報が異なっていてもシグナリングの失敗とは認識されない。つまり、レイヤ間連携制御可否情報302は、電気パス1の始点装置以外の装置において、シグナリングメッセージ30を改変することを許可するための情報としても、用いることができる。なお、レイヤ間連携制御可否情報302の形式は任意であり、図2に示した制御連携フラグ32(X)は、その一例である。
制御項目情報303は、シグナリングメッセージ30によって、制御内容を特定するための情報である。なお、制御項目としては、警報マスク制御、性能監視リセット制御、警報重要度設定、パスプライオリティ設定などが考えられるが、これらに限定されるわけではない。
制御可否情報304は、シグナリングメッセージ30を受け取ったクロスコネクト装置が、制御項目情報303で特定される制御を行ってよいかどうかを判断するための情報である。そのため、制御可否情報304は、制御項目情報303と対になって記録されることがある。従って、制御可否情報304を有するシグナリングメッセージ30においては、シグナリングメッセージ30に記載された制御項目情報303のうち、制御可否情報304が制御可能となっているものの制御のみが実行される。例えば、あるシグナリングメッセージ30に、制御項目として警報抑止を設定し、制御可否情報304を「可」と設定した場合には、そのシグナリングメッセージ30によって、クロスコネクト装置の警報抑止制御が行われる。
また、シグナリングメッセージ30には、一つ以上の制御項目情報303および/または制御可否情報304を含めることができる。かかる場合においては、一つのシグナリングメッセージ30によって、制御可否情報304が「可」として含まれている制御項目情報303の数だけの制御を行うことが可能である。例えば、一つのシグナリングメッセージ30に、
警報抑止制御 :制御可
性能監視リセット制御 :制御可
警報重要度制御 :制御不可
パスプライオリティ制御:制御不可
と設定されていれば、そのシグナリングメッセージ30によって、警報の抑止の実行と性能監視リセット(性能情報のクリアなど)が可能であるが、警報重要度の設定、パスプライオリティの制御を行うことはできない。
なお、制御項目情報303と制御可否情報304とは、必ずしも別々に分けて設定されるとは限らない。例えば、図2に示した警報抑止ビット31を「A=1」とした状態は、「警報抑止」という制御項目を「制御可能」に設定したものに相当する。
<装置の概要>
図5は、本発明の実施形態において用いられるクロスコネクト装置10の構成を表した図である。クロスコネクト装置10は、スイッチ部11、インターフェイス部12、回線13および装置内監視制御部20を備える。また、装置内監視制御部20は、装置管理部21、シグナリング制御部22、ルーチング制御部23、警報管理部24、性能管理部25、パス管理部26を備える。ただし、実施形態に応じて、装置内監視制御部20に性能管理部25が含まれないなどの改変がされる場合がある。なお、シグナリング制御部22、警報管理部24、性能管理部25、パス管理部26をまとめて、「制御項目制御部」と呼ぶこともある。
ここで、クロスコネクト装置10には、SDHクロスコネクト装置(101a等)、SDH/WDMクロスコネクト装置(102a等)、WDMクロスコネクト装置(102b)が含まれる。クロスコネクト装置の種類によって、スイッチ部11、インターフェイス部12や回線13の構成が異なるが、装置内監視制御部20の構造は基本的に同一にすることができる。
スイッチ部11は、パスの設定に用いられ、スイッチ部11の設定を変更することにより、エンドーエンドのパス設定を行う。インターフェイス部12は、スイッチ部11側と、他のクロスコネクト装置との間を結んでいる。
装置管理部21は、クロスコネクト装置10において、クロスコネクト装置自体の制御全般を行う。
シグナリング制御部22は、装置が受信もしくは送信するシグナリングメッセージの制御を行う。例えば、シグナリングメッセージ30の内容を必要に応じて変更する場合にはシグナリング制御部22が変更を行う。また、電気パス1の始点装置において、シグナリングメッセージの設定を確認することで、シグナリングメッセージの改変が電気パス1中の任意の装置で行うことができるかを確認する場合には、シグナリング制御部22は、シグナリングメッセージ改変許可確認部を備える。
装置内監視制御部20は、ルーチング機能の制御を行うルーチング制御部23も備える。
警報管理部24は、伝送路障害などを監視しており、警報の発出および抑止の制御、警報重要度の設定・変更を行う。本明細書において、警報管理部24は、警報の抑止を行う警報抑止制御部と、警報の重要度の設定・変更を行う警報重要度制御部とを備える。
性能管理部25は、性能情報の記録、変更、更新、クリアなど、性能情報に対する制御を行う。
パス管理部26は、図6に示すようなパスデータベースを備え、パスの状態を制御する。パスデータベースには、パスの状態を示すデータとして、光パス2の制御に伴って、制御を行うべき電気パス1であるかも記録される。例えば、ある電気パス1において、シグナリングメッセージ30の制御連携フラグ32が「X=1」に設定されると、その電気パス1が「制御対象下位パス」に該当することが、パスデータベース中に記録される。「制御対象下位パス」に該当することを記録する方法は任意であるが、例えば、図6では「レイヤ間連携制御可否」の項目を「可」とすることにより記録している。「制御対象下位パス」についての情報を用いて、パス管理部26は、どの電気パス1を光パス2の制御の際に制御するのかを認識する。さらに、電気パス1の始点装置において、パスデータベースを確認することで、シグナリングメッセージの改変が電気パス1中の任意の装置で行うことができるかを確認する場合には、パス管理部26は、シグナリングメッセージ改変許可確認部を備える。シグナリングメッセージ改変許可確認部は、前述のとおり、制御対象下位パスについてはシグナリングメッセージの改変が任意の装置で許可されていると判断する。また、例えば、シグナリングメッセージ30の内容が警報抑止である場合に、警報管理部24に対して警報抑止を要求するなど、パス管理部26は、各制御部分に対しての動作の振り分けを行う。
<制御要求に応じて光パスと電気パスの制御を行う場合についての実施形態>
以下、制御要求がなされた制御項目について、光パス2についても制御を行う場合の実施形態について説明する。図7は、NMSからの制御要求が、上位パス(光パス2)を構成しているクロスコネクト装置に対してなされた場合の、レイヤ間でのパス収容関係を利用した制御の一形態を説明するフローチャートである。例えば、図2の例においては、WDMクロスコネクト装置102aが、図7に示す動作を行う。
まず、制御要求がクロスコネクト装置に送られると、その装置のパス管理部26が制御要求を受信し、制御項目が何であるかを認識する(ステップS1〜2)。制御要求がなされた制御項目については、光パス2についても制御を行う必要がある。そこで、例えば警報マスク処理が要求されると、パス管理部26は、光パス2に対しての警報マスク処理を警報管理部24に依頼し、警報管理部24が警報マスク処理を行う(ステップS3)。
次に、光パス2に収容されている電気パス1のうち、光パス2の制御を行ったことに伴って、制御を行う必要がある電気パス1を、パス管理部26が抽出する(ステップS4)。光パス2に収容されている電気パス1の抽出は、パスデータベースを用いて行われる。図6のパスIDは、電気パス1に対して与えられる識別子である。また、サーバパスIDは、上位パスである光パス2に与えられる識別子である。パス管理部26は、光パス2に対しての制御要求を受けると、制御要求を受けた光パス2の識別子をサーバパスIDの欄で確認し、該当する識別子がサーバパスに記録されている電気パス1を、収容された下位パスとして認定する。例えば、「10001」という識別子を有する光パス2には、パスIDが「1」である電気パス1が収容されていると認識する。
さらに、パス管理部26は、光パス2の下位パスとして認定した電気パス1が、光パス2の制御に伴って制御すべき電気パスであるかを調べる。前述のとおり、図6に示した、パスデータベースの情報を参照して、制御すべきかを決定する。本明細書および図面中では、抽出された電気パス1のことを「制御対象下位パス」、「制御対象電気パス」もしくは「該当パス」と記載することがある。
パス管理部26は、電気パス1を抽出した後、その電気パス1に対しての警報マスク処理を、警報管理部24に依頼し、警報管理部24が警報マスク処理を行う(ステップS5)。
ステップS2において、性能監視リセットが要求されていることを認識した場合も同様である。まず、パス管理部26が、性能管理部25に光パス2の性能情報リセットを要求し、性能管理部25が性能情報をリセットする(ステップS6)。次にパス管理部26がステップS4と同様に制御対象下位パスを抽出する(ステップS7)。抽出した制御対象下位パスに対しての性能情報リセットの要求をパス管理部26から受けた性能管理部25が、性能情報をリセットする(ステップS8)。
その他の制御が要求された場合にも、光パス2に対しての制御が行われ、パス管理部26が制御対象下位パスを抽出した後(ステップS9、10)、パス管理部26が所定の部分に制御を依頼し、依頼された部分が制御を実施する(ステップS11)。
{警報マスク処理の実施形態}
警報マスク処理について、以下、詳細に説明する。前述のとおり、上位パスである光パス2の制御を受けた装置は、シグナリングメッセージ30の設定を行う。図8は警報マスク処理を行う場合のシグナリングメッセージ30の設定を行う装置の動作を表したフローチャートである。また、図9は警報マスク処理を行う場合に、警報抑止のシグナリングメッセージ30を受信した装置の動作を表したフローチャートである。
図2の102aのように光パス2の制御を受けたクロスコネクト装置は、制御すべき電気パス1を抽出する。この抽出方法は、既に述べたとおりである。抽出した電気パス1に対しての制御を行うために、パス管理部26は、警報管理部24に対して警報マスク制御を行うように要求する(ステップS21)。警報管理部24は、パス管理部26によって要求されたパスに対して、警報マスク制御を行う(ステップS22)。パス管理部26は、抽出した電気パス1に対しての警報マスクを行うことを、他のクロスコネクト装置に伝えるためのシグナリングメッセージ30の変更をシグナリング制御部22に対して要求する(ステップS23)。シグナリング制御部22は、パス管理部26からの要求に応じて、シグナリングメッセージ30に警報マスク情報を設定する(ステップS24)。
警報マスク情報が設定されたシグナリングメッセージ30を受信したクロスコネクト装置では、シグナリング制御部22が警報マスク情報を受信する(ステップS31)。シグナリング制御部22は、パス管理部26に対して、警報マスク情報を受信したパスの警報マスク制御を行うように要求する(ステップS32)。要求を受けたパス管理部26は、警報管理部24に対して、警報マスク制御を行うように要求し、警報管理部24が要求を受けたパスに対する警報マスク制御を行う(ステップS33、34)。
以上で述べたように、オペレータが、光パス2に対して警報マスク制御を1回行うだけで、光パス2に収容されていて、光パス2の警報マスク制御の際に、警報マスク制御を行う必要がある電気パス1に対して、自律的に警報マスク制御がなされる。そのため、ファイバの敷設、パッケージの差し替えなどの際に警報マスク処理が必要となったときのオペレータの負担が軽減し、オペレーションミスによる不必要な警報の発出も防ぐことができる。
{性能監視リセット制御処理の実施形態}
図10は、性能監視リセット制御を行う場合の実施形態を示す図である。性能監視リセット制御処理は、上位パスである光パス2に障害が起こって、電気パス1の性能情報をクリアする必要が生じたときに行われる。図11は、性能監視リセット制御処理を行う場合にシグナリングメッセージ30の設定を行う装置の動作であり、図10の説明の手順(3)において実行される動作である。図12は、性能監視リセット情報が設定されたシグナリングメッセージ30を受信した装置の動作で、図10の説明の手順(5)において実行される動作である。
以下、図10に表された処理を、図11、図12も参照しながら説明する。なお、図10で表される処理の手順(1)は、図2を参照しながら説明した手順(1)と同じである。
(2)オペレータ3が、NMSを通じて光パス2の始点装置102aに対して光パス性能リセット要求をすると(3a)、始点装置102aは、光パス2の性能情報をクリアする。また、始点装置102aは、性能監視リセット情報33を加えた光パス用シグナリングメッセージ40を終点側の装置102bに送信し、これにより光パス2を構成している各装置において、光パス2についての性能情報がクリアされる。
(3)光パス2の始点装置102aは、既に述べたように、光パス2の制御の際に制御すべき電気パス1を抽出する。パス管理部26は、抽出した電気パス1に対しての性能情報のクリアを性能管理部25に要求する(図11のステップS41)。性能管理部25は、要求されたパスの性能情報をクリアする(ステップS42)。パス管理部26からの要求に従って、シグナリング制御部22がシグナリングメッセージ30に性能監視リセット情報33を設定して電気パス1の終点側に送信する(ステップS43、44)。なお、図11のステップS42は、図10の4bの処理に該当する。
(4)光パス2中では、電気パス用のシグナリングメッセージ30は装置の設定に用いられず、光パス2の始点装置102aから、光パス2の終点装置である102cへと、シグナリングメッセージ30が通過する。
(5)装置102aからのシグナリングメッセージ30を受信した光パス2の終点装置102cでは、シグナリング制御部22が性能監視リセット情報33を受信する(ステップS51)。シグナリング制御部22が、パス管理部26に対して性能監視リセットを要求し、パス管理部26が、性能管理部25に対して性能監視リセット要求を伝える(ステップS52、53)。この要求を受けた性能管理部25が、要求のあった電気パス1の性能情報をクリアする(ステップS54)。また、シグナリングメッセージ30を電気パス1の終点側の装置に送信する。
以後の手順は、各装置で行われる処理が性能監視情報のクリアであること、シグナリングメッセージ30の変更点が性能監視リセット情報33であることを除いて、図2を参照しながら説明した手順(5)〜(8)と同じである。また、図10中の5bで表される処理は、電気パス1の始点装置における、シグナリングメッセージ30への性能監視リセット情報33の設定である。
パスの障害が起こった場合には、エラーの数が増減するだけでなく、エラー情報自体の信用度も低下する。従って、エラー情報が有効なエラー情報かどうかを、情報を受けたクロスコネクト装置自体が判断する必要が出てくるが、エンド端の装置がエラー情報の有効性を的確に判断できるとは限らない。そこで、光パス2に障害が生じたときに、電気パス1に対して、強制的にエラー情報自体のクリアをする必要が出てくる場合がある。かかる場合に、性能情報リセット処理を、本形態の処理によって行うと、簡便に性能情報のクリアができ、さらに、オペレーションミスの可能性を減少させることができる。なお、性能情報としては、例えば、SES(重大エラー秒数)、ESS(エラー秒数−セクション)などがあるが、これらに限定されるわけではない。
これまで述べてきたように、クロスコネクト装置10は、光パス2に対しての制御要求を受けると制御対象の光パス2に収容されていて、光パス2の制御の際に制御を行う必要がある電気パス1を抽出する。この電気パス1の抽出は、パスデータベースの情報を利用して行われる。さらに、抽出した電気パス1に、クロスコネクト装置10が、自律的に、光パス2に対して行ったのと同じ種類の制御を行う。従って、オペレータ3が、NMSで収容関係を検索することにより、光パス2の制御に伴って制御する電気パス1を検索する必要はなくなるし、個々の電気パス1の制御を個別に行う必要もない。
<警報をトリガとしたレイヤ間でのパス収容関係を利用した制御の実施形態>
図13は、警報をトリガとしたレイヤ間でのパス収容関係を利用した制御の実施形態の一例である。クロスコネクト装置101aと101bとの間に、電気パス1が設定されていて、クロスコネクト装置102a、102b、および、102cの間で光パス2が設定されている。また、電気パス1は光パス2に収容されている。ここで、装置102aと102bの間において光パス2に障害6が発生したことをトリガとして警報抑止制御が行われる場合について詳しく説明する。
(1)障害6が起こる前は、光パス2は正常な状態である。シグナリングメッセージ40は、図13に示されているとおり、警報抑止ビット31を有していない。
(2)光パス2において、障害6が発生する。発生した障害をクロスコネクト装置102aが検出する。
(3)クロスコネクト装置102aは、障害6が発生した光パス2に収容されている電気パス1のうち、制御連携フラグ32が設定されている(X=1)電気パス1を抽出し、抽出した電気パス1に対しての警報抑止制御を行う(図13の4c)。
(4)クロスコネクト装置102aは、抽出した電気パス1のシグナリングメッセージ30に、警報抑止ビット31(A=1)を付与する。警報抑止ビット31を付したシグナリングメッセージ30を、パスの終点側に送信する。
(5)光パス2中では、電気パス用のシグナリングメッセージ30は装置の設定に用いられず、光パス2の始点装置102aから、光パス2の終点装置である102cへと、シグナリングメッセージ30が通過する。
(6)シグナリングメッセージ30を受信した光パス2の終点装置102cは、シグナリングメッセージ30を受信した電気パス1に対して、警報抑止の設定を行う。また、電気パス1の終点装置である101bに対してシグナリングメッセージ30を送信する。
(7)電気パス1の終点装置である101bがシグナリングメッセージ30を受け取ると、クロスコネクト装置101bは、シグナリングメッセージ30を受け取った電気パス1に対して、警報抑止の設定を行う。また、シグナリングメッセージ30を、電気パス1の始点側に送信する。
(8)電気パス1の終点側から受信したシグナリングメッセージ30が、光パス2中を通過する。光パス2の始点装置である102aが、シグナリングメッセージ30を受信すると始点側に転送する。
(9)電気パス1の始点装置である101aは、101a自身が送信したことがあるシグナリングメッセージ30aとは異なって、警報抑止ビット31が警報抑止に設定されているシグナリングメッセージ30を、電気パス1の終点側から受信する。そこで、シグナリングメッセージの変化が、シグナリングの失敗による変化であるのか、光パス2において障害が検出されたことによって生じた変化であるのかを認識する。シグナリングメッセージの制御連携フラグ32が、X=1であれば、シグナリング制御部22は、光パス2において障害が検出されたことによって生じた変化であると認識する。また、パスデータベースの「レイヤ間連携制御可否」が「可」に設定されている場合に、パス管理部26が、光パス2において障害が検出されたことによる変化であると認識する構成にしても良い。
(10)光パス2での障害の検出に起因してシグナリングメッセージ30に変更された場合には、電気パス1の始点から光パス2の障害を検出した装置までの間に装置が存在すると、それらの装置において電気パス1の警報抑止設定がなされていないことになる。そこで、電気パス1の始点装置101aは、シグナリングメッセージ30の警報抑止ビット31を警報抑止に設定し(図13の5c)、終点側の装置に向けて送信する。また、電気パス1の始点装置101aは、電気パス1の警報抑止を設定する。
光パス2に障害が発生したときには、なんらの処理も行わなければ、障害が発生した光パス2に収容されている電気パス1においても警報が検出されてしまい、あまりに多くのパスから警報が出されるために、光パス2の障害であるのかを見分けるのは困難である。従来では、電気パス1に発生してしまった不必要な警報をとめるには、個々の電気パス1に対しての障害の有無を確認して、障害がない電気パス1を個別に警報抑止制御するしかなかった。以上に述べた形態で行われる処理によって、光パス2の障害に起因した警報を発出させたくない電気パス1に対しての警報抑止制御を、光パス2の障害を検出した装置が自律的に行うことができる。これにより、不必要な警報を抑止するためのオペレータ3の負担が軽減される、オペレーションミスによる警報の発出が減るなどの効果がある。さらには、そもそも、電気パス1における不必要な警報が発生しないのであるから、発出される警報の数自体が激減し、光パス2において障害が起こっていることを、早急に、かつ簡単にオペレータ3が知ることができることになる。
図14は、クロスコネクト装置が、他の装置からの警報を受け取ったことをトリガとして行う処理のフローチャートである。まず、図13の装置102aの警報管理部24が、光パス2の警報を検出し、パス管理部26に通知を行う(ステップS61)。通知を受けたパス管理部26は、光パス2に収容されている電気パス1であって、光パス2の異常が検出されても警報を発出させない電気パス1を抽出する(ステップS62)。抽出したパスについて、警報抑止制御を行う(ステップS63)。なお、ステップS63で行われる抽出した電気パス1への制御は、図13を参照しながら説明した手順(4)および(6)〜(10)と同じである。
光パス2の障害を検出したこと、もしくは他の装置からの警報を受信したことによって、電気パス1のシグナリングメッセージ30を設定する装置の具体的な動作は、図8を参照しながら説明したステップS21〜25と同じである。また、「該当パス」となる電気パス1を抽出するのは、前述のとおり、パス管理部26である。
障害の検出もしくは警報の受信によって、変更されたシグナリングメッセージ30を受信した装置で行われる動作の詳細は、図9を参照しながら説明したとおりである。
なお、ここでは障害の検出もしくは警報の受信をきっかけとして、警報抑止が行われる場合について説明したが、他の制御についても同様に障害の検出などを契機として電気パス1の制御を行うことも可能である。
このように、クロスコネクト装置10は、光パス2の障害を検出したこと、もしくは他の装置からの警報を受信した際に、制御を行うべき電気パス1を抽出し、抽出した電気パス1に対して、自律的に制御を行う。したがって、光パス2についての障害の発生に伴って、オペレータ3が個々の電気パスに対しての制御を行う必要がない。
<通知メッセージを用いた実施形態>
これまで述べてきた実施形態においては、電気パス1の始点装置から電気パス1の制御を行っていなかった。このため、シグナリングメッセージ30をパスの終点装置側から受信した電気パス1の始点装置は、(a)始点装置自身が送信したシグナリングメッセージ30aと終点側の装置から受け取ったシグナリングメッセージ30とを比較し、(b)二つのシグナリングメッセージに変化があった場合には、その変化は光パス2の制御等によって生じた変化であれば、終点側から受け取ったシグナリングメッセージ30と同じ設定を行ったシグナリングメッセージをパスの終点側に送信する必要があった。
以下では、電気パス1の始点装置から制御を行うための実施形態について、詳しく説明する。
図15は、通知メッセージを用いたレイヤ間でのパス収容関係を利用した制御についての実施形態の一例である。これまでの例と同様に、クロスコネクト装置101aと101bとの間に、電気パス1が設定され、クロスコネクト装置102aと102cの間で光パス2が設定され、電気パス1は光パス2に収容されている。予め、電気パス1に対して、必要に応じて、光パス2の制御の際に制御を行うための設定は、図2を参照しながら述べた手順(1)と同じである。
(2)オペレータ3がNMSを通じて、光パス2の始点装置102aに対して光パス警報の抑止の設定を行う(図15の3a)。光パス2の始点装置102aは、NMSから操作された光パス2について、警報抑止を設定する。光パス2については、光パスのシグナリングメッセージ40によって、光パス2を構成している各装置に対して、光パス2の警報抑止が設定される。
(3)光パス2の制御要求を受けた装置102aが、制御が行われた光パス2に収容されている電気パス1であって、しかも、制御連携フラグ32の設定が行われている電気パス1を抽出する。さらに、抽出した電気パス1の始点装置(101a)に対して、通知メッセージ50を送信する。
(4)通知メッセージ50を受信した電気パス1の始点装置(101a)は、その電気パス1を警報抑止に設定する。さらに、シグナリングメッセージ30の警報抑止ビット31を警報抑止に設定し(図15の7)、電気パスの終点側に送信する。
(5)電気パス1の始点装置101aに隣接した装置102aは、電気パス1に対するシグナリングメッセージ30を受信すると、警報抑止の設定した上で終点側へと、シグナリングメッセージ30を送信する。光パス2の終点装置102cも同様の動作を行う。
(6)電気パス1の終点装置である101bが、シグナリングメッセージ30を受け取ると、クロスコネクト装置101bは、シグナリングメッセージ30を受け取った電気パス1に対して、警報抑止の設定を行う。また、シグナリングメッセージ30を、電気パス1の始点側に送信する。
(7)電気パス1の中間に存在する102a等の装置は、電気パス1の終点側から受信したシグナリングメッセージ30を始点側に転送する。
(8)電気パス1の始点装置である101aは、電気パス1の終点側から受信したシグナリングメッセージ30と、101a自身が送信したシグナリングメッセージ30とを比較する。両者が同一であれば、シグナリングメッセージ30による電気パス1の制御が成功したと認識する。
図15の例では、オペレータ3がNMSを通じて制御要求を行ったことを契機として、通知メッセージ50を用いた電気パス1の制御を行っているが、警報や障害を装置が検出することをトリガとして同様の制御を行うこともできる。
図16は、通知メッセージ50を用いた制御の概略を表したフローチャートである。クロスコネクト装置の警報管理部24が警報を検出して、パス管理部26が光パス2の障害に基づく警報であるか判断する(ステップS71、72)。光パス2に障害がある場合には、その光パス2に収容されている電気パス1のうち、光パス2の制御の際に制御すべきものをパス管理部26が抽出する(ステップS74)。シグナリング制御部22は、パス管理部26からの要求を受けて、抽出された電気パス1に通知メッセージ50(Notify メッセージ)を、電気パス1の始点装置に向けて送信する(ステップS75)。なお、NMSからの制御要求(ステップS73)に基づいて、電気パス1の制御を行う場合においても、パス管理部26が制御すべき電気パス1の抽出を行い、シグナリング制御部22が通知メッセージ50の送信を行う。
以上で説明したように、通知メッセージを使用することによって、光パス2への制御要求や光パス2の障害などによる状態変化をトリガとして、クロスコネクト装置が、自律的に電気パス1の始点装置から制御を行うことができる。
<光パスの状態変化を伴わない電気パスの制御方法>
クロスコネクト装置がNMSから受信する制御要求には、下位パスへの制御要求のみが含まれている場合が考えられる。例えば、下位パスにおける警報重要度を変更する際などには、クロスコネクト装置が受信した制御要求に、下位パスへの制御要求のみが含まれることが考えられる。かかる場合には、上位パスについては制御を行わずに、下位パスの状態を変化させるが、このときにレイヤ間での収容関係を利用することにより、一度の制御要求で複数の下位パスに対しての制御を行うことが可能になる。すなわち、上位パスを構成している装置に、制御しようとする下位パスと制御内容を記載した制御要求を行うことにより、その装置内で、上位パスに収容されている下位パスで制御対象となるものを抽出し、制御対象となる全ての下位パスの制御を行う。かかる実施形態によって、従来、個別に制御を行う必要があった複数の下位パスを、一度の処理によって制御できることになる。
以下、光パス2の制御を行わずに電気パス1の制御のみを行う場合の実施形態について詳しく説明する。図17のフローチャートに、光パス2の制御を行わずに電気パス1の制御を行う場合のパス制御の流れを示す。
(1)NMSから制御要求を受けた装置において、パス管理部26に制御要求が送られる(ステップS81)。
(2)制御項目として光パス2の制御を伴わない制御が指定されていると、パス管理部26が判断すると、制御が必要な電気パス1であって、光パス2に収容されているものを抽出する(ステップS82〜83)。ここで、制御が必要な電気パス1の抽出は、パス管理部26によって行われる。先に、図6を参照しながら、パス管理部26が制御対象下位パスを抽出する方法について述べたが、制御が必要な電気パス1の抽出も同様に行われる。レイヤ間連携制御可否情報302についての記載部分で述べたとおり、複数の電気パス1に対して、光パス2の収容関係を利用して同時に制御を行う場合には、制御対象となる電気パス1を抽出するためにレイヤ間連携制御可否情報302を用いる。レイヤ間連携制御可否情報302は、図6に示したように、「レイヤ間連携制御可否」としてパスデータベース中に含まれる。そこで、NMSからの制御要求に基づいて、パス管理部26が、電気パス1に対する制御を行う際に、パスデータベースの「レイヤ間連携制御可否」を参照する。制御連携フラグ32がX=1に設定されているなどの理由により「レイヤ間連携制御可否」情報で「可」に指定されている電気パス1は、NMSからの要求に応じて制御を行う対象となる電気パス1として抽出される。
(3)抽出した電気パス1に対して、制御の実行を行う(ステップS84)。
光パス2と電気パス1との両者を制御する必要がある場合の制御については前述のとおりである(ステップS85〜87)。光パス2の制御を行わずに電気パス1の制御を行う際の実施形態の例として、電気パス1の警報重要度を変更する場合と、パスプライオリティを変更する場合について詳しく述べる。また、ここでは、光パス2を構成するクロスコネクト装置が制御要求を受信した場合に、要求を受信したクロスコネクト装置においてシグナリングメッセージ30を変更する場合の例について述べる。
{警報重要度設定についての実施形態}
図18は、警報重要度制御処理を行う場合のシグナリングメッセージ30の設定を行う装置の動作であり、シグナリングメッセージ30の設定を行う装置がステップS84において行う動作を詳細に表したものである。パス管理部26は、警報管理部24に対し、警報重要度の設定を要求し、警報管理部24は要求に応じて、警報の重要度や警報種別を変更する(ステップS91〜93)。シグナリング制御部22が、パスの警報重要度情報をシグナリングメッセージに設定して送信する(ステップS94)。
図19は、警報重要度設定をしたシグナリングメッセージ30の一例である。シグナリングメッセージ30の中の、制御項目情報303に警報重要度設定「SET_ASA」が設定される。また、設定する警報の種類と、その警報をどの重要度にするかの設定情報も、制御項目情報303に含まれる。
図20は、警報重要度情報が設定されたシグナリングメッセージ30を受信した装置の動作を表す図である。シグナリング制御部22が、シグナリングメッセージ30に含まれる警報重要度情報を受信すると、パス管理部26に警報重要度設定要求を行う(ステップS101、102)。パス管理部26からの要求に応じて、警報管理部24が警報重要度の設定を行う(ステップS103、104)。
警報重要度設定の方法について説明する。図21にパス警報データベースの一例を示す。パス警報データベースパス管理部26の中のデータベースのうちの、警報重要度設定に関係のある部分を備えるデータベースが、パス警報データベースである。図21の「警報種別」は警報を発生させる障害を記録したデータで、「重要度」は障害が発生した場合に発出する警報の重要度のデータである。例えば、図21の例では、パスIDが「1」である電気パス1には、「P−AIS(Path-Alarm Indication Signal)」と「LOS(信号消失)」の二種類の警報が設定されている。また、同一のパスに複数の種類の警報を設定でき、同一パスに関する複数の警報の重要度は同じであっても異なっていても良い。図21に示したパスIDが「1」のパスの例では、「P−AIS」の重要度は「WARNING」、「LOS」の重要度は「CRITICAL」に設定されている。ステップS84において、警報管理部24は、シグナリングメッセージ30の制御項目情報303に含まれていた情報に、パス警報データベース中の警報種別と重要度とを変更する。例えば、図19に示す警報重要度情報を有するシグナリングメッセージ30が、パスID「10」の電気パス1について、あるクロスコネクト装置に受信されたとする。この場合、その装置の警報管理部24は、パスID「10」の電気パス1の「P−AIS」について設定されている「MINOR」を「WARNING」に書き換える。
なお、警報管理部24がパス警報データベースを有していても良いし、パスデータベースとしてパス管理部26が制御し、警報管理部24がパス管理部26にアクセスして警報重要度に係る情報を取得しても良い。
警報重要度設定は、支障移転などの際に、完全に警報をマスクせずに低レベルでモニタリングを行う場合に用いられる。かかる場合においても、光パス2に収容されている全ての電気パス1について個々に制御を行うのでは、煩雑で時間がかかる上に、オペレーションミスが発生する恐れがある。本実施形態によって、かかる問題が解決される。
{パスプライオリティ設定についての実施形態}
パスプライオリティ設定は、シグナリング制御部22とパス管理部26とによって行われる。
まず、光パス2を構成するクロスコネクト装置に対して、オペレータ3から、収容されている下位パスのプライオリティ設定の要求がなされる。要求を受けたクロスコネクト装置のパス管理部26は、パスプライオリティ設定をするべき電気パス1を抽出する。この抽出方法は前述のとおりである。次に、設定が要求された電気パス1に対してのプライオリティレベルを設定する。このプライオリティレベルの設定は、図6に示した、パスデータベース中のプライオリティの値を変更することによって行われる。
次に、NMSからの要求を受け取った装置のシグナリング制御部22は、制御項目情報303にパスプライオリティ設定と設定するプライオリティレベルとを記録した、図22に示すような構造を有するシグナリングメッセージ30を生成する。生成されたシグナリングメッセージ30は、既に述べたように、電気パス1の終点側へと送信され、図2を参照しながら説明した手順(3)〜(8)と同様の処理が行われる。
パスプライオリティ設定は、あるパスを優先的に用いて専用線にする場合、予備の回線の優先度を下げる場合に行われる。本実施形態を用いると、光パス2を構成している一つのクロスコネクト装置に対して要求を与えるだけで、複数の電気パス1に対して、プライオリティ設定ができるという効果がある。
{電気パスに対してその他の制御を行う場合の実施形態}
警報重要度設定、および、パスプライオリティ設定は、電気パス1のみに対して制御を行う制御項目である。しかし、その他の制御項目についても、光パス2の制御を行わずに、電気パス1のみを制御することも可能である。
例えば、光パス2を構成する装置へ行った制御要求に応じて、光パス2と電気パス1の両方を制御する場合の警報マスク処理は「警報マスク処理A」、光パス2の制御を行わずに電気パス1の制御を行う場合の警報マスク処理は「警報マスク処理B」のように異なる設定とすることができる。この場合、ステップS82(図17)に示したように、パス管理部26は、制御項目情報303に指定された制御の種類によって、制御対象が光パス2と電気パス1の両者であるか、電気パス1のみであるかを判定する。判定結果に従って、電気パス1のみへの処理であればステップS83、84が行われ、光パス2と電気パス1の両方への制御を行う場合には、ステップS85〜87の処理が行われる。
このように、警報マスク処理などの、光パス2に対しても制御を行う可能性のある処理の場合には、シグナリングメッセージ30に設定する制御項目情報303の指定を、光パス2の制御の有無に応じて変更することによって電気パス1のみの処理が実現できる。
以上では、電気パス1への制御要求がされることをトリガとして電気パス1の設定が行われる例について述べたが、光パス2の障害を契機として電気パス1の設定を行うことも可能である。また、電気パス1の制御を行うためのシグナリングメッセージ30の変更は、電気パス1への制御要求を受けた装置、もしくは、光パス2の障害を検出した装置において行っても良いし、通知メッセージ50を利用して電気パス1の始点装置で行っても良い。
なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
<シグナリングメッセージにレイヤ間連携制御可否情報がない場合の実施形態>
これまで述べてきた実施形態においては、シグナリングメッセージ30にレイヤ間連携制御可否情報302が含まれていたが、レイヤ間連携制御可否情報302は必ずしも必要ではない。光パス2に収容される全ての電気パス1のシグナリングメッセージ30にレイヤ間連携制御可否情報302が含まれない場合には、光パス2に収容される全ての電気パス1の制御が行われる。
つまり、光パス2に対する制御などをきっかけとして、光パス2に収容される全ての電気パス1に対しての制御を行いたい場合には、シグナリングメッセージ30にレイヤ間連携制御可否情報302を設定する必要がない。
また、同様に、光パス2に収容される全ての電気パス1のシグナリングメッセージ30にレイヤ間連携制御可否情報302が含まれていない場合には、NMSから電気パス1への制御要求がされると、全ての電気パス1の制御が行われる。
<装置の状態の変化をトリガとしたパス制御>
電気パス1が収容されている光パス2を構成しているクロスコネクト装置が、所定の条件に該当することをトリガとして、下位パスの制御を行うことができる。ここで、クロスコネクト装置の所定の条件としては、
(a)クロスコネクト装置がNMS(ネットワークマネジメントシステム)などからの制御要求を受けたこと
(b)クロスコネクト装置が伝送経路などのネットワーク内の異常を検出したこと
(c)他のクロスコネクト装置などから光パス2の状態に関する警報を受信したこと
などが、考えられるが、それらに限定されるわけではない。また、クロスコネクト装置がNMSから受信する制御要求には、上位パスへの制御要求および/または下位パスへの制御要求が含まれていることが考えられる。つまり、変化を感知した装置が自律的に異なるレイヤのパスの制御を行う。

Claims (8)

  1. 第1のレイヤのパスであって、前記第1のレイヤの下位の第2のレイヤのパスである下位パスを収容している上位パスが存在するネットワークを構成する通信装置であって、
    前記上位パスもしくは前記上位パスを設定するシグナリングメッセージの状態変化に伴って、制御の可否を示す可否情報を確認することにより、前記上位パスに収容され、かつ、可を示す可否情報を含むシグナリングメッセージにより設定される下位パスを、前記上位パスもしくは前記上位パスのシグナリングメッセージが状態変化する際の制御対象となる制御対象下位パスとして特定するパス制御部と、
    前記パス制御部によって特定された前記制御対象下位パスで用いられるシグナリングメッセージに対し、前記状態変化に対応する制御項目についてパス制御情報の設定を行うシグナリング制御部と、
    前記制御項目の制御を行う制御項目制御部と
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  2. 第1のレイヤのパスであって、前記第1のレイヤの下位の第2のレイヤのパスである下位パスを収容している上位パスが存在するネットワークを構成する通信装置であって、
    前記下位パスを設定するシグナリングメッセージ中に存在する、前記上位パスもしくは前記上位パスを設定するシグナリングメッセージの状態変化に伴って制御を行うことの可否を示す可否情報を確認することにより、前記上位パスに収容されていて、かつ、可を示す可否情報を含むシグナリングメッセージにより設定される下位パスを、前記上位パスもしくは前記上位パスのシグナリングメッセージが状態変化する際の制御対象となる制御対象下位パスとして特定するパス制御部と、
    前記制御対象下位パスの終点側の装置に送信した第一のシグナリングメッセージに含まれるパス制御情報と、前記終点側の装置から受信した第二のシグナリングメッセージに含まれるパス制御情報とが、異なっていた場合に、前記第一のシグナリングメッセージおよび/または前記第二のシグナリングメッセージに、前記制御対象下位パスを構成する任意の装置においてシグナリングメッセージ改変を許可するシグナリングメッセージ改変許可設定がなされているかを確認するシグナリングメッセージ改変許可確認部と、
    前記シグナリングメッセージ改変許可確認部により、前記シグナリングメッセージ改変許可設定が確認されたときに、前記第二のシグナリングメッセージに記録されている制御情報を付した第三のシグナリングメッセージを送信するシグナリング制御部と
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  3. 前記上位パスに前記状態変化が生じることをトリガとして、前記シグナリング制御部が、前記制御対象下位パスで用いられるシグナリングメッセージに対して、前記パス制御情報の設定を行う
    ことを特徴とする、請求項1記載の通信装置。
  4. 前記上位パスの前記状態変化が、
    前記上位パスを構成している装置が受けた制御要求に起因して行われた前記上位パスに対する制御による状態変化、もしくは、前記ネットワークで生じた障害に基づいて生じた状態変化であることを特徴とする、
    請求項1記載の通信装置。
  5. 前記下位パスの各々について、前記上位パスと前記下位パスの収容関係、および、前記上位パスの前記状態変化の際に制御を行うべき下位パスであるかの情報を記録しているデータベースを参照することによって、前記パス制御部が前記制御対象下位パスを特定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の通信装置。
  6. 第1のレイヤのパスであって、前記第1のレイヤの下位の第2のレイヤのパスである下位パスを収容している上位パスが存在するネットワークを構成する通信装置であって、
    前記下位パスを設定するシグナリングメッセージ中に存在する、一つの下位パスに対する制御要求を受信した前記通信装置が前記一つの下位パスの制御に伴って制御を行うことの可否を示す可否情報を確認することにより、前記上位パスに収容されていて、かつ、可を示す可否情報を含むシグナリングメッセージにより設定される下位パスを、前記一つの下位パスと同一の種類の制御を行う対象である制御対象下位パスとして特定するパス制御部と、
    前記パス制御部によって特定された前記制御対象下位パスで用いられるシグナリングメッセージに対し、前記制御対象下位パスに対して行われる制御項目について、パス制御情報の設定を行うシグナリング制御部と、
    前記制御項目の制御を行う制御項目制御部と
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  7. 前記シグナリング制御部が、前記制御対象下位パスの始点装置に、シグナリングメッセージの変更を行うための通知メッセージを送信し、
    前記通知メッセージに従って前記始点装置により更新されたシグナリングメッセージを受信すると、前記制御項目制御部が、前記制御対象下位パスの制御を行う
    ことを特徴とする、請求項1記載の通信装置。
  8. 第1のレイヤのパスであって、前記第1のレイヤの下位の第2のレイヤのパスである下位パスを収容している上位パスが存在するネットワークにおいて、
    前記上位パスを構成する通信装置が、前記下位パスを設定するシグナリングメッセージ中に存在する、前記上位パスもしくは前記上位パスを設定するシグナリングメッセージの状態変化に伴って制御を行うことの可否を示す可否情報を確認することにより、前記上位パスに収容されていて、かつ、可を示す可否情報を含むシグナリングメッセージにより設定される下位パスを、前記上位パスもしくは前記上位パスのシグナリングメッセージが状態変化する際の制御対象となる制御対象下位パスとして特定し、
    特定された前記制御対象下位パスで用いられるシグナリングメッセージに対し、前記状態変化に対応する制御項目についてパス制御情報を設定し、
    前記制御項目の制御を行う
    ことを特徴とする、パス制御方法。
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