JP6269088B2 - 冗長パス提供方法および伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信ネットワークにおいて使用される冗長パス提供方法および伝送装置に係わる。
メッシュネットワーク(Mesh Network)においては、始点ノードと終点ノードとの間に所望の経路を介して通信パスを設定することが出来る。このため、メッシュネットワークは、柔軟で効率的な運用を提供することができる。
他方、ネットワークの信頼性を高くするためには、冗長(または、冗長構成)が提供される。すなわち、現用パス(Work Path)に対して予備パス(Protection Path)が設定される。この場合、現用パスに障害が発生すると、対応する予備パスを介してデータが伝送される。
メッシュネットワークにおいて冗長を提供する方法として、シェアードメッシュプロテクション(SMP:Shared Mesh Protection)またはシェアードメッシュリストレーション(SMR:Shared Mesh Restoration)が知られている。以下、シェアードメッシュプロテクションおよびシェアードメッシュリストレーションを総称してシェアードメッシュプロテクションと呼ぶことがある。
図1は、シェアードメッシュプロテクションの一例を示す。図1に示す例では、ノードA、B間でデータを伝送するパス、およびノードC、D間でデータを伝送するパスが要求されている。
ノードA、B間には、現用パスW1および予備パスP1が設定されている。予備パスP1は、ノードX、Yを通過する。また、ノードC、D間には、現用パスW2および予備パスP2が設定されている。予備パスP2も、ノードX、Yを通過する。すなわち、ノードXとノードYとの間の区間には、予備パスP1および予備パスP2が重複して設定されている。なお、以下の記載では、複数の予備パスによって回線が共用される区間を「共用区間」と呼ぶことがある。
上述のネットワークにおいて、例えば、現用パスW1に障害が発生すると、ノードXとノードYとの間の回線は、予備パスP1を実現するために使用される。一方、現用パスW2に障害が発生すると、ノードXとノードYとの間の回線は、予備パスP2を実現するために使用される。すなわち、ノードXとノードYとの間の通信資源(例えば、通信帯域)は、複数のパスにより共用される。したがって、シェアードメッシュプロテクションによれば、通信資源を効率的に使用しながら冗長を提供することができる。
なお、シェアードメッシュプロテクションについて、例えば、ITU−Tにより、勧告G.808.3が作成されている。また、OTN(Optical Transport Network)におけるシェアードメッシュプロテクションについても検討が進められている。
関連技術として、複数のノードにより形成されるネットワーク上の各伝送パスに対し、シェアードノードプロテクション方式により設けられる予備伝送パスを用いてノード障害に対するプロテクションを行う伝送システムが提案されている(例えば、特許文献1)。さらに、予備パスの帯域共有を考慮した設定を効率的に行う方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2007−110366号公報 特開2007−49573号公報
近年、柔軟性および/または拡張性を有するネットワークが要求されている。よって、ネットワーク上には、様々なトラヒックが混在し得る。
例えば、図1に示すネットワークにおいて、ノードA、B間でODU1を伝送するパスが要求され、ノードC、D間でODU2を伝送するパスが要求されるものとする。この場合、共用区間X、Yには、ODU1を伝送するための予備パスおよびODU2を伝送するための予備パスを用意する必要がある。
しかしながら、シェアードメッシュプロテクションにおいて、共用区間(図1では、共用区間X、Y)に容量が異なる複数の予備パスを設定する方法は決められていない。このため、現用パスに障害が発生した場合、対応する予備パスを介してトラヒックを復旧させるために長い時間を要することがある。例えば、現用パスW1に障害が発生したときは、共用区間内の各ノード(図1では、ノードX、ノードY、およびノードX、Y間に設けられている各ノード)に対して、順番に、「ODU1」を伝送するパスを設定するための指示が通知される。そして、これらの各ノードは、順番に、受信した指示に応じてハードウェア回路を設定する。よって、トラヒックが復旧するまでに50m秒を超える時間を要することがある。すなわち、障害発生時の復旧時間についての厳しい条件(例えば、50m秒以下)が要求されているネットワークにおいては、異なる容量の予備パスが回線を共用するシェアードメッシュプロテクションを提供することは困難である。
本発明の1つの側面に係わる目的は、異なる容量の予備パスが回線を共用するシェアードメッシュプロテクションを提供することである。
本発明の1つの態様の冗長パス提供方法は、第1の現用パスに対応する第1の予備パスおよび第2の現用パスに対応する第2の予備パスが設定される共用区間を含むネットワークにおいて使用される。この冗長パス提供方法は、前記第1の現用パスの障害が検出されたときに、前記第1の現用パスが設定されている経路および前記第1の予備パスが設定されている経路を利用して形成される論理リングを介して、前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を含むメッセージを送信し、前記共用区間の端部に設けられている伝送装置において、前記メッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックが伝送されるように、トラヒックの転送先を制御するスイッチ回路を制御する。
上述の態様によれば、異なる容量の予備パスが回線を共用するシェアードメッシュプロテクションを提供することができる。
シェアードメッシュプロテクションの一例を示す図である。 本発明の1つの実施形態に係わるネットワークの構成を示す図である。 障害が発生していないときのネットワークの動作状態を示す図である。 障害発生時のネットワークの動作状態を示す図である。 障害発生時のシーケンス図である。 SFメッセージの一例を示す図である。 障害回復時のネットワークの動作状態を示す図である。 障害回復時のシーケンス図である。 複数の障害が発生したときのネットワークの動作状態を示す図(その1)である。 複数の障害が発生したときのネットワークの動作状態を示す図(その2)である。 複数の障害が発生したときのシーケンス図(その1)である。 複数の障害が発生したときのシーケンス図(その2)である。 伝送装置の構成の一例を示す図である。 R−APS処理部の一例を示す図である。 パス状態管理テーブルの一例を示す図である。 パスの状態遷移を説明する図である。 パス切替管理テーブルの一例を示す図である。 伝送装置の構成の他の例を示す図である。 伝送装置の構成のさらに他の例を示す図である。 パス切替管理テーブルの他の例を示す図である。 障害を検出した伝送装置の動作を示すフローチャートである。 共用区間の端部に位置する伝送装置の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態1におけるネットワークの構成を示す図である。 他の実施形態2におけるネットワークの構成を示す図である。 他の実施形態3における伝送装置の構成を示す図である。 伝送装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2は、本発明の1つの実施形態に係わるネットワークの構成を示す。図2に示すネットワークは、図1と同様に、ノートA〜D、X、Yを含む。但し、このネットワークは、さらに他のノードを有していてもよい。例えば、ノードX、Y間に1または複数のノードが設けられていてもよい。各ノードには、それぞれ伝送装置が設けられている。また、図2においては、データプレーンおよび制御プレーンが描かれている。データプレーンを示す図面においては各ノードは四角形で表されており、制御プレーンを示す図面においては各ノードは円で表されている。
図2に示す例では、ノードA、B間でデータを伝送するパス#1、及びノードC、D間でデータを伝送するパス#2が要求されている。ノードA、B間のパス#1は、1組の現用パスW1および予備パスP1により実現される。予備パスP1は、ノードX、Yを通過する。また、ノードC、D間のパス#2は、1組の現用パスW2および予備パスP2により実現される。予備パスP2も、ノードX、Yを通過する。すなわち、ノードXとノードYとの間の区間には、予備パスP1および予備パスP2が重複して設定されている。すなわち、このネットワークは、共用区間X、Yを有する。
データプレーンは、ノード間でデータを伝送する。データプレーンにおいて伝送されるデータは、例えば、クライアントデータである。一方、制御プレーンは、ノード間で制御データを伝送する。制御プレーンにおいて伝送される制御データは、パスの設定および切替えを制御するメッセージを含む。
実施形態に係わるネットワークにおいては、パスの設定および切替えの制御は、たとえば、イーサネットリングプロテクション(ERP:Ethernet Ring Protection)で提供されている自動プロテクション切替(ASP:Auto Protection Switching)動作に基づいて実現される。なお、イーサネットリングプロテクションは、例えば、G.8032に記載されている。また、以下の記載では、イーサネットリングプロテクションで提供されている自動プロテクション切替を「リングAPS(または、R−APS)」と呼ぶことがある。
したがって、実施形態に係わるネットワークにおいては、シェアードメッシュプロテクションを実現するために、制御プレーンにおいて、パス毎に論理リングが定義される。すなわち、図2に示すように、パス#1に対して論理リング#1が定義され、パス#2に対して論理リング#2が定義される。各論理リングは、対応する現用パスが設定されている経路および予備パスが設定されている経路を利用して形成される。例えば、現用パスW1は、ノードA、B間に設定されている。予備パスP1は、ノードAからノードXおよびノードYを経由してノードYへ至る経路に設定されている。よって、パス#1を制御するための論理リング#1は、ノードAからノードX、ノードY、ノードBを経由してノードAに戻る経路上に形成される。
各ノードに設けられている伝送装置には、R−APSプロトコル(または、R−APSと同等の機能を有するプロトコル)を処理するためのソフトウェアおよびハードウェアが実装されている。すなわち、各伝送装置は、R−APSメッセージを処理する機能を有する。ただし、後で詳しく説明するが、実施形態に係わるネットワークにおいては、拡張されたR−APSメッセージが使用されることがある。
図3は、障害が発生していないときのネットワークの動作状態を示す。この例では、パス#1は、OTNのODU1を伝送する。ODU1は、約2.5Gbpsのデータを伝送することができる。パス#2は、OTNのOUU2を伝送する。ODU2は、約10Gbpsのデータを伝送することができる。
制御プレーンにおいて、各論理リングに対してそれぞれ1つのオーナーノードが指定される。この実施例では、論理リング#1に対してノードYがオーナーノードとして指定され、論理リング#2に対してもノードYがオーナーノードとして指定されている。オーナーノードは、データがリング上を周回し続けることを回避するために、ブロッキングポートを有する。すなわち、オーナーノードは、ブロッキングポートを介して受信するデータを廃棄することができる。図3に示す例では、ノードYは、ノードXから受信するデータに対してブロッキングポートを提供する。ただし、ブロッキングポートは、予め指定されたメッセージまたは制御データを通過させる。例えば、R−APSメッセージ(または、G.8032メッセージ)は、ブロッキングポートを通過するものとする。なお、各論理リングにおいて、例えば、切り戻しモード(Revertive mode)が設定される。
上記構成のネットワークにおいて障害が発生していないときは、データプレーンにおいて、要求されたデータは現用パスを介して伝送される。すなわち、パス#1のデータは、現用パスW1を介して伝送される。また、パス#2のデータは、現用パスW2を介して伝送される。
制御プレーンにおいては、ノード間で、R−APSメッセージが伝送される。R−APSメッセージは、例えば、各ノードから定期的に送信される。ここで、ネットワークにおいて障害が発生していないときは、NR(No Request)メッセージが送信される。NRメッセージは、R−APSメッセージの1つであり、パスの設定または切替えに係わる要求が無いことを表す。また、NRメッセージは、制御メッセージであるため、ブロッキングポートによってブロックされないで処理される。なお、図3では、NRメッセージは、「R−APS(NR)」と表記されている。
図4は、障害発生時のネットワークの動作状態を示す。この例では、データプレーン上で現用パスW1に障害が発生したものとする。この場合、現用パスW1の両端に設けられているノードにおいて障害が検出される。すなわち、ノードA、Bにおいてそれぞれ障害が検出される。そうすると、ノードA、Bに設けられている各伝送装置内で、データプレーンから制御プレーンに障害の発生が通知される。なお、以下の記載では、ノードi(iは、A、B、C、D、X、Y、...)に設けられている伝送装置を「ノード装置i」と呼ぶことがある。例えば、ノードYに設けられている伝送装置を「ノード装置Y」と呼ぶことがある。
障害の発生が検出されると、制御プレーンにおいて、SF(Signal Fail)メッセージが送信される。即ち、パス#1を提供するための系#1(ノードA、X、Y、Bを含む系)において、ノード間で、SFメッセージが伝送される。SFメッセージは、R−APSメッセージの1つであり、障害の発生を通知するために使用される。また、SFメッセージは、制御メッセージであるため、ブロッキングポートによってブロックされずに処理される。なお、図4では、SFメッセージは、「R−APS(SF)」と表記されている。
ただし、パス#2を提供するための系#2(ノードC、X、Y、Dを含む系)においては障害は発生していない。よって、系#2においては、ノード間で、NRメッセージが伝送される。ただし、系#1において障害が検出されたときは、系#2においてノード間でFSメッセージが伝送されるようにしてもよい。FSメッセージについては、後述する。
系#1の制御プレーンにおいてノード間でSFメッセージが伝送されると、データプレーンにおいて以下の切替え動作が実行される。すなわち、ノード装置Aは、クライアントデータをノードXに導き、ノードXから受信するデータをクライアントに導く。ノード装置Xは、ノードAから受信するデータをノードYに導き、ノードYから受信するデータをノードAに導く。ノード装置Yは、ノードBから受信するデータをノードXに導き、ノードXから受信するデータをノードBに導く。ノード装置Bは、クライアントデータをノードYに導き、ノードYから受信するデータをクライアントに導く。上述の切替え動作により、現用パスW1を介して伝送されていたトラヒックは、予備パスP1を介して伝送されるようになる。すなわち、共用区間X、Yの回線は、予備パスP1を提供するように設定される。
このとき、共用区間X、Yは、現用パスW1の容量(または、伝送速度)を提供するように設定される。この設定は、この実施例では、制御プレーンで伝送されるSFメッセージにより実現される。
また、現用パスW1において障害が発生したときは、現用パスW1の両端のノードのうちの一方がオーナーノードに指定される。図4に示す例では、パス#1を提供する系#1において、オーナーノードはノードYからノードAに変更されている。この場合、ノードAは、ノードBから受信するデータをブロックするブロッキングポートを有する。
図5は、障害発生時のネットワークの動作を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、図4に示す障害が発生したときの動作を示している。すなわち、図4に示すネットワークにおいて、現用パスW1に障害が発生したものとする。この場合、ノードA、Bにおいてそれぞれ障害が検出される。そうすると、ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれ、SFメッセージを送信する。
図6は、SFメッセージの一例を示す。SFメッセージは、上述したように、R−APSメッセージの1つである。よって、SFメッセージのフォーマットは、G.8032に準拠する。すなわち、このメッセージは、DA/SA(宛先アドレスおよび送信元アドレス)、イーサネットタイプ情報、OAM共通ヘッダ、R−APS領域を含む。ここで、R−APS領域は、24ビットのリザーブ領域を含む。そして、この実施例で使用されるSFメッセージにおいては、このリザーブ領域に「パスID」および「伝送速度」が書き込まれる。パスIDは、ユーザから要求されたパスを識別する。図2〜図4に示す例では、パス#1、パス#2が識別される。伝送速度は、ユーザから要求された伝送速度を表す。例えば、パス#1に対しては「ODU1」が設定され、パス#2に対しては「ODU2」が設定される。
SFメッセージには、必要に応じて、拡張TLVが付与される。拡張TLVは、この実施例では、SFメッセージが共用区間内で伝送されるときに、そのSFメッセージに付与される。また、拡張TLVには、通信資源情報を格納することができる。通信資源情報は「伝送速度」および「TS(トリビュタリスロット)情報」を含む。伝送速度は、ここでは、R−APS領域に書き込まれる伝送速度と同じである。TS情報は、OTNでデータを伝送するために使用されるスロットを表す。拡張TLVは、例えばRFC4328またはdraft-ietf-ccamp-gmpls-signaling-g709v3のLabel Request/Label Spaceにより実現してもよい。この場合、Label Requestを利用して伝送速度が通知される。また、Label Spaceを利用してTS情報が通知される。なお、共用区間に重複して設定される複数の予備パス(この例では、予備パスP1、P2)の伝送速度が同じ場合には、SFメッセージに拡張TLVを付与しなくてもよい。
ノードAから送信されるSFメッセージのR−APS領域には、以下の情報が書き込まれている。
(1)パスID:#1(障害が検出されたパス)
(2)伝送速度:ODU1(現用パスW1の伝送速度)
そして、このSFメッセージは、ノードX、ノードYを経由してノードBへ伝送される。ノードBから送信されるSFメッセージのR−APS領域にも、同様のパスIDおよび伝送速度が書き込まれている。ただし、ノードBから送信されるSFメッセージは、ノードY、ノードXを経由してノードAへ伝送される。
また、この実施例では、ノードA、X間およびノードB、Y間には、それぞれ現用パスW1と同じODU1回線が予め設定(Pre-Configured)される。即ち、ノード装置Aおよびノード装置Xのスイッチ回路は、それぞれノードA、X間でODU1データを伝送する状態に設定されている。また、ノード装置Bおよびノード装置Yのスイッチ回路は、ノードB、Y間でODU1データを伝送する状態に設定されている。さらに、ノードA、X間、及び/又は、ノードB、Y間にノードが存在するときは、そのノードに設けられている伝送装置内のスイッチ回路も、ODU1データを伝送する状態に設定されている。よって、上述のようにしてSFメッセージが伝送されると、ノードA、X間およびノードB、Y間では、それぞれODU1回線がアクティブ化される。
共用区間X、Yにおいては、上述のSFメッセージに拡張TLVが付与される。すなわち、ノードXにおいて、ノードAから送信されるSFメッセージに拡張TLVが付与される。同様に、ノードYにおいて、ノードBから送信されるSFメッセージに拡張TLVが付与される。この拡張TLVは、ODUj要求を含んでいる。このケースでは、ODUj要求として「ODU1」が指定される。
ノード装置Xおよびノード装置Yは、それぞれ、ODUj要求を含むSFメッセージを受信すると、指定された伝送速度に対応する個数のトリビュタリスロットを選択する。例えば、ODU1が指定されているときは、2個のトリビュタリスロットが選択される。また、ODU2が指定されているときは、4個のトリビュタリスロットが選択される。
続いて、ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれ、2つ目のSFメッセージを送信する。これらのメッセージも、最初のSFメッセージと同様に伝送される。ただし、共用区間X、Yにおいては、2つ目のSFメッセージに対して、TS情報を含む拡張TLVが付与される。このとき、ノード装置Xおよびノード装置Yは、それぞれ、先にODUj要求に応じて選択してあるトリビュタリスロットを指定するTS情報を含む拡張TLVをSFメッセージに付与する。
ノード装置Xおよびノード装置Yは、それぞれ、TS情報を含むSFメッセージを受信すると、指定されたトリビュタリスロットを利用してデータを伝送するように、装置内のスイッチ回路を設定する。すなわち、ノードX、Yにおいてクロスコネクト処理が実行され、ノードX、Y間にODU1回線が設定される。この結果、ノードX、Yを経由してノードAとノードBとの間でODU1データを伝送する予備パスP1が起動される。すなわち、現用パスW1から予備パスP1への切替えが完了する。
このように、本発明の実施形態の冗長パス提供方法によれば、障害の発生を通知するメッセージ(実施例では、SFメッセージ)を利用して、回復すべきパスの容量(実施例では、伝送速度)を表す情報が共用区間内のノードに通知される。さらに、このメッセージを利用して、障害が発生したパスのトラヒックを伝送するための通信資源の割当て(実施例では、OTNのトリビュタリスロットの指定)を表す情報を、共用区間内のノードに通知することもできる。したがって、この方法によれば、異なる容量の予備パスが回線を共用するシェアードメッシュプロテクションを提供することができる。また、障害の発生を通知するメッセージを利用してパス切替えが実現されるので、現用パスの障害が発生したときから、予備パスを利用してデータ伝送を回復させるまでに要する時間は短い。
図7は、障害回復時のネットワークの動作状態を示す。この例では、図4に示す障害が回復したものとする。すなわち、データプレーン上で発生した現用パスW1の障害が回復したものとする。
この場合、現用パスW1の両端に設けられているノードにおいて障害の回復が検出される。すなわち、ノードA、Bにおいてそれぞれ障害の回復が検出される。そうすると、ノード装置Aおよびノード装置Bにおいて、それぞれ、データプレーンから制御プレーンに障害の回復が通知される。そして、ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれ、SFメッセージの送信を停止し、NRメッセージの送信を開始する。この動作は、G.8032に準拠する。また、オーナーノードはノードAからノードYに変更される。
ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれ、障害の回復を検出したことを契機として現用パスW1を介するデータ伝送を再開してもよい。或いは、ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれ、オーナーノードがノードAからノードYに変更されたことを契機として現用パスW1を介するデータ伝送を再開してもよい。
図8は、障害回復時のネットワークの動作を示すシーケンス図である。ここでは、図7に示すように、現用パスW1の障害が回復したものとする。この場合、ノードA、Bにおいて、それぞれ障害の回復が検出される。そうすると、ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれSFメッセージの送信を停止し、NRメッセージの送信を開始する。また、ノード装置Aおよびノード装置Bは、それぞれガードタイマを起動する。なお、ガードタイマが満了するまでの期間は、ノード装置Aおよびノード装置Bは、他のノードから送信されるR−APSメッセージの受信を拒否する。したがって、ノード装置Aおよびノード装置Bは、現用パスW1の障害が回復した後に発行されるSFメッセージの影響を受けることはない。
オーナーノードに設けられている伝送装置(すなわち、ノード装置Y)は、NRメッセージを受信すると、ガードタイマを起動する。また、ノード装置Yは、自分のガードタイマが満了すると、NRメッセージ及びRB(RPL Blocked)メッセージを含むR−APSメッセージを送信する。そして、ノード装置Aおよびノード装置Bは、このメッセージを受け取ると、パス#1のデータが現用パスW1を介して伝送されるようにスイッチ回路を制御する。このパス切替えの後は、パス#1のデータは、現用パスW1を介して伝送される。
図9および図10は、複数の障害が発生したときのネットワークの動作状態を示す。この例では、図4に示す障害が発生した後、さらに現用パスW2に障害が発生したものとする。この場合、現用パスW2の両端に設けられているノードにおいて障害が検出される。即ち、ノードC、Dにおいてそれぞれ障害が検出される。そうすると、ノード装置Cおよびノード装置Dにおいて、それぞれ、データプレーンから制御プレーンに障害の発生が通知される。
現用パスW2の障害の発生が検出されると、パス#2を提供するための系#2(ノードC、X、Y、Dを含む系)においても、ノード間で、SFメッセージが伝送される。すなわち、共用区間X、Yにおいては、図9に示すように、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージの双方が伝送される。したがって、少なくとも共用区間X、Yに設けられている伝送装置は、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージを受信する。
パス#1およびパス#2の双方に障害が発生したときは、共用区間の回線は、優先度の高い方のパスを提供するように構成される。ここでは、パス#1よりもパス#2の優先度が高いものとする。この場合、共用区間X、Yの回線は、図10に示すように、現用パスW2に対応する予備パスP2を提供するように設定される。即ち、共用区間X、Yの回線は、予備パスP1を提供する状態から予備パスP2を提供する状態に切り替えられる。このパス切替え動作は、下記の手順により実現される。
ノード装置Xおよびノード装置Yは、優先度の高いパス#2に対応するSFメッセージに基づいて、共用区間X、Yに設定されている予備パスP2を起動する。この手順は、図4を参照しながら説明した手順と実質的に同じなので、説明を省略する。ただし、予備パスP2は、ODU2データを伝送する。
オーナーノードであるノード装置Yは、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージを受信すると、優先度の低い方のパス(即ち、パス#1)に対応する論理リングにFS(Forced Switch)メッセージを送信する。FSメッセージは、R−APSメッセージの1つであり、パスを強制的に切り替えるために使用される。また、図4の動作でも示した通りFSメッセージは、ブロッキングポートによってブロックされない。なお、図10では、FSメッセージは、「R−APS(FS)」と表記されている。
このFSメッセージは、系#1において、データの伝送経路を予備パスから現用パスに戻すことを指示する。したがって、ノード装置Aおよびノード装置Bは、このFSメッセージを受信すると、それぞれ、現用パスW1を介してデータが伝送されるようにスイッチ回路を設定する。また、系#1のオーナーノードは、ノードAからノードYに戻る。
図11は、複数の障害が発生したときのネットワークの動作を示すシーケンス図である。このシーケンス図は、図9〜図10に示す障害が発生したときの動作を示している。すなわち、共用区間X、Yにおいて予備パスP1が起動されているときに、現用パスW2にも障害が発生したものとする。なお、図11(a)は、パス#1を提供するための系#1(ノードA、X、Y、Bを含む系)の動作を示し、図11(b)は、パス#2を提供するための系#2(ノードC、X、Y、Dを含む系)の動作を示している。
現用パスW2の障害が発生する前は、系#1においては、図11(a)に示すように、ノード間でSFメッセージが伝送される。そして、現用パスW2の障害が検出されると、図11(b)に示すように、ノード装置Cおよびノード装置Dは、それぞれSFメッセージを送信する。すなわち、系#2においても、ノード間でSFメッセージが伝送される。そうすると、図11(a)に示すように、ノード装置Xおよびノード装置Yは、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージを受信することになる。
この実施例では、パス#1よりもパス#2の優先度が高い。よって、ノード装置Xおよびノード装置Yは、系#2のSFメッセージに基づいてパス切替えを実行する。ここで、系#2のSFメッセージは、現用パスW2の伝送速度(すなわち、ODU2)を表す情報を含む。また、ノードC、X間およびノードD、Y間において、それぞれパス#2のODU2データを伝送するためのパスが起動される。
続いて、ノード装置Cおよびノード装置Dは、図11(b)に示すように、それぞれ2つ目のSFメッセージを送信する。これらのSFメッセージも、最初のSFメッセージと同様に、系#2の論理リングを介して伝送される。ただし、共用区間X、Yにおいては、2つ目のSFメッセージに対して、TS情報を含む拡張TLVが付与される。ここで、パス#2はODU2データを伝送するので、ノード装置Xおよびノード装置Yは、それぞれ4個のトリビュタリスロットを指定するTS情報を含む拡張TLVをSFメッセージに付与する。したがって、ノードX、Y間に、パス#2のODU2データを伝送するためのパスが設定される。この結果、図11(b)に示すように、ノードXおよびノードYを経由してノードC、D間でパス#2のODU2データを伝送する予備パスP2が起動される。
一方、図11(a)に示すように、優先度の低い系#1において、ノード装置Yは、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージを受信すると、FSメッセージを送信する。なお、ノード装置Yは、オーナーノードに設けられている伝送装置である。そして、このFSメッセージにより、パス#1のODU1データを伝送するための予備パスP1は解除される。この場合、現用パスW1は障害が発生しているので、ノードA、B間でパス#1のデータは伝送されない。ただし、現用パスW2よりも先に現用パスW1が回復したときは、パス#1のデータ伝送は、現用パスW1を用いて再開される。
なお、現用パスW1よりも先に現用パスW2が回復したときは、系#2の論理リングを介してノード間でNRメッセージが伝送される。この場合、系#1においては、FSメッセージが停止され、さらにガードタイマによる計時が満了した後に、ノード間でSFメッセージが伝送される。そうすると、図5に示す手順と同様に、共用区間X、Yの回線は、予備パスP1を提供するように設定される。
図12は、図11と同様に、複数の障害が発生したときのネットワークの動作を示すシーケンス図である。ただし、図12は、先に障害が発生したパスよりも後に障害が発生したパスの優先度が低いときのシーケンスを示している。
上述したように、現用パスW2の障害が発生する前は、系#1において、ノード間でSFメッセージが伝送されている。また、現用パスW2の障害が検出されると、系#2においても、ノード間でSFメッセージが伝送される。そうすると、図12(a)に示すように、ノード装置Xおよびノード装置Yは、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージを受信することになる。
ところが、図12に示す例では、パス#1よりもパス#2の優先度が低い。よって、ノード装置Xおよびノード装置Yは、系#1のSFメッセージに基づいてパス切替えを実行する。ただし、この時点で、系#1のSFメッセージに基づくパス切替えは、すでに完了している。よって、系#1においては、パスの設定は変更されない。
一方、系#2においては、ノード装置Yは、データの伝送経路を予備パスから現用パスに戻すことを指示するFSメッセージを送信する。なお、ノード装置Yは、系#2のオーナーノードに設けられている伝送装置である。ただし、この時点で、データの伝送経路は現用パスW2に設定されている。したがって、系#2においても、パスの設定は変更されない。
図13は、伝送装置の構成の一例を示す。ここでは、共用区間の端部に設けられる伝送装置(例えば、ノード装置Y)について説明する。
伝送装置1は、図13に示すように、送受信装置11、多重/分離部12、R−APS抽出/多重部13、障害検出部14、R−APS処理部15、判定部16、パス状態管理テーブル17、パス切替管理テーブル18、リソース管理部19、スイッチ回路20を有する。なお、伝送装置1は、他の機能を有していてもよい。
送受信装置11は、物理回線ごとに設けられる。そして、送受信装置11は、受信信号を終端する。また、送受信装置11は、他のノードへ伝送すべき信号を送信する。多重/分離部12は、パス切替管理テーブル18の内容に基づいて、受信信号をパスID毎に分離して対応するR−APS抽出/多重部13へ導く。また、多重/分離部12は、パスID毎に生成された信号を多重化する。R−APS抽出/多重部13は、パスID毎に設けられ、受信信号からR−APSメッセージを抽出してR−APS処理部15に導く。また、R−APS抽出/多重部13は、スイッチ回路20から導かれてくる信号にR−APSメッセージを多重化する。障害検出部14は、パスの障害を検出する。例えば、受信信号のフレーム同期を確立できないときは、障害検出部14は、パスに障害が発生したと判定してもよい。R−APS処理部15は、R−APSメッセージを処理する。
図14は、R−APS処理部15の一例を示す。R−APS処理部15には、他のノードから受信したR−APSメッセージが与えられる。APS受信部15aは、受信したR−APSメッセージの有効性をチェックする。APS要求処理部15bおよび優先度ロジック15cは、受信したR−APSメッセージを処理する。このとき、優先度ロジック15cは、パス状態管理テーブル17を参照してR−APSメッセージを処理する。また、優先度処理部15cは、ローカル障害ロジック15dの出力信号に基づいてR−APSメッセージを処理する。そして、APS要求処理部15bおよび優先度ロジック15cは、送信すべきR−APSメッセージを生成する。APS送信部15eは、生成されたR−APSメッセージを送信する。R−APS処理部15は、パス毎に設けられる。なお、R−APS処理部15の動作については、例えば、G.8032に記載されている。
判定部16は、受信したR−APSメッセージおよびパス状態管理テーブル17の内容に基づいて、パス状態を判定すると共に、次のノードへ送信すべきR−APSメッセージを決定する。
パス状態管理テーブル17は、図15に示すように、各パスの状態を管理するための情報を格納する。「優先度」は、パスの優先度を表す。なお、パスの優先度は、例えば、ユーザまたはネットワーク管理者により予め与えられる。「受信R−APS」は、受信したR−APSメッセージのタイプを表す。「ローカル情報」は、隣接ノードとの間の状態を表す。「ローカル警報情報」は、共用区間側の隣接ノードとの間で検出される警報の有無を表す。「状態」は、パスの状態を表す。「送信R−APS」は、送信すべきR−APSメッセージのタイプを表す。
図16は、パス状態管理テーブル17に示したパスの状態遷移を説明する図である。パスの状態は、この実施例では、アイドル(idle)、プロテクション(protection)、故障(fail)のいずれか1つである。例えば、アイドル状態のパスにおいて障害が検出され、現用パスから予備パスへの切替えが行なわれるときは、パスの状態はプロテクションに遷移する。プロテクション状態のパスの障害が回復し、予備パスから現用パスへの切替えが行なわれるときは、パスの状態はアイドルに戻る。アイドル状態のパスにおいて障害が検出され、現用パスから予備パスへの切替えが実行できないときは、パスの状態は故障に遷移する。故障状態のパスの障害が回復したときは、パスの状態はアイドルに戻る。パス間の優先制御の結果、プロテクション状態のパスに対応する予備パスが使用できなくなったときは、パスの状態は故障に遷移する。パス間の優先制御の結果、故障状態のパスに対応する予備パスが使用できるようになったときは、パスの状態はプロテクションに遷移する。
パス切替管理テーブル18は、図17に示すように、各パスの切替を管理するための情報を格納する。「伝送速度」は、ユーザから要求された伝送速度(又は、帯域)を表す。OTNネットワークでは、伝送速度は、図17に示すように、データを伝送するために使用するトリビュタリスロットの個数で表してもよい。「入出力ポート」は、データを入力/出力するポートを表す。ただし、入出力ポートは、共用区間側ポートは含まない。例えば、ノード装置Yは、入出力ポートとして「B(ノードBと接続するためのポート)」および「D(ノードDと接続するためのポート)」を有する。「状態」は、パス状態管理テーブル17によりトリビュタリスロット管理される情報と同じである。
「スイッチ接続」は、スイッチ回路20においてクロスコネクト処理が実行されるか否かを表す。なお、パスの状態がアイドルまたは故障であるときは、受信信号は終端されるので、クロスコネクト処理は実行されない。「入出力ポートTS」は、非共用区間でデータを伝送するために指定されたトリビュタリスロットを表す。「共用区間側ポートTS」は、共用区間でデータを伝送するために指定されたトリビュタリスロットを表す。
リソース管理部19は、伝送装置が使用可能な通信資源を管理する。OTNネットワークにおいては、リソース管理部19は、使用可能なトリビュタリスロット(或いは、未使用トリビュタリスロット)を管理する。スイッチ回路20は、パス切替管理テーブル18の内容に基づいてトラヒックの転送先を制御する。すなわち、スイッチ回路20は、パス切替管理テーブル18の内容に基づいてパスを設定する。
ここで、図9〜図10に示す実施例を参照して、図13に示す伝送装置の動作を説明する。なお、伝送装置は、ノードYに設けられているものとする。すなわち、図9〜図10に示すノード装置Yの動作を説明する。ノード装置Yは、図15に示すパス状態管理テーブル17および図17に示すパス切替管理テーブル18を有するものとする。
ノード装置Yは、系#1のSFメッセージおよび系#2のSFメッセージを受信する。そうすると、R−APS処理部15は、パス状態管理テーブル17において、パス#1およびパス#2に対して「受信R−APS:SF」を書き込む。ここで、パス#1に対して優先度2が与えられ、パス#2に対して優先度1が与えられている。すなわち、パス#1よりもパス#2に対して高い優先度が与えられている。よって、判定部16は、パス#2をプロテクション状態に制御し、パス#1を故障状態に制御する。この結果、パス#1に対して「状態:Fail」が書き込まれ、パス#2に対して「状態:Protection」が書き込まれる。さらに、「送信R−APS」として記載されているように、パス#1およびパス#2の制御プレーンに、それぞれ、FSメッセージおよびSFメッセージが送信される。
上述の状態制御に際して、パス切替管理テーブル18を利用してパス切替えが実行される。まず、パス#1は、上述のように、故障状態に制御される。よって、判定部16は、パス切替管理テーブル18において、パス#1に対して「スイッチ接続:なし」を書き込む。そして、スイッチ回路20は、パス切替管理テーブル18の内容に従ってパス#1のデータを制御する。この実施例では、スイッチ回路20は、「スイッチ接続:なし」に従って、入出力ポートBから入力されるパス#1のデータを転送することなく終端する。なお、入出力ポートBは、ノードYとノードBとの間の回線を収容する物理ポートである。
一方、パス#2は、上述のように、プロテクション状態に制御される。したがって、判定部16は、パス切替管理テーブル18において、パス#2に対して「スイッチ接続:あり」を書き込む。また、図11(b)に示すシーケンスにおいて、SFメッセージにより「ODUj=ODU2」が通知されるものとする。この場合、判定部16は、リソース管理部19を参照して、ODU2データを伝送するために使用することができる4個のトリビュタリスロットを検索する。この実施例では、トリビュタリスロットe〜hが得られている。そうすると、判定部16は、パス切替管理テーブル18において、パス#2に対して「共用区間TS:e、f、g、h」を書き込む。なお、「入出力ポートTS」は、予備パスP2に対してノードD、Y間で先に設定されているものとする。
スイッチ回路20は、パス切替管理テーブル18の内容に従ってパス#2のトラヒックを制御する。この実施例では、スイッチ回路20は、入出力ポートDから入力されるパス#1のトラヒックを共用区間側ポートへ導く。入出力ポートDは、ノードYとノードDとの間の回線を収容する物理ポートである。共用区間側ポートは、ノードYとノードXとの間の回線を収容する物理ポートである。このとき、スイッチ回路20は、受信フレームのトリビュタリスロットa〜dから受信データを抽出し、送信フレームのトリビュタリスロットe〜hに書き込む。共用区間側から受信するトラヒックをノードDへ転送する動作については説明を省略する。
図18は、伝送装置の構成の他の例を示す。図13に示す構成では、データプレーンのデータ信号および制御プレーンの制御信号が同じ回線上に多重化されて伝送される。これに対して、図18に示す構成では、データ信号および制御信号は異なる回線を介して伝送される。このため、図18に示す伝送装置2は、図13に示す送受信装置11およびR−APS抽出/多重部13に代わりに、送受信装置21およびR−APS抽出/多重部22を有する。他の回路要素の動作は、図13に示す伝送装置1および図18に示す伝送装置2において実質的に同じなので、説明を省略する。
図19は、伝送装置の構成のさらに他の例を示す。図13および図18に示す伝送装置は、任意のノードにおいて使用可能である。すなわち、図13および図18に示す伝送装置は、共有区間の回線を収容するノードにおいても使用され得る。これに対して、共有区間の回線を収容しないノード(たとえば、ノードX、Y以外のノード)において使用されるときは、伝送装置は、図13または図18に示す回路要素の一部を有していなくてもよい。
共有区間の回線を収容しないノードにおいて使用されるときは、図19に示すように、伝送装置3は、リソース管理部19を有していなくてもよい。また、伝送装置3は、クライアント回線を収容してもよい。パス切替管理テーブル18は、図20に示すように、各パスについて「伝送速度」「現用系入出力ポート」「予備系入出力ポート」「状態」「スイッチ接続方向」を格納する。現用系入出力ポートは、現用パスのデータを入力および出力するポートを表し、予備系入出力ポートは、予備パスのデータを入力および出力するポートを表す。スイッチ接続方向は、クライアント回線を接続するポートを表す。例えば、パスが正常状態(図16では、アイドル状態)であるときは、スイッチ接続先は現用系入出力ポートを指定する。パスがプロテクション状態であるときは、スイッチ接続先は予備系入出力ポートを指定する。
なお、図20は、図9〜図10に示すノード装置Cのパス切替管理テーブル18を示している。「現用系入出力ポート:D」は、現用パスW2がノードDに接続されていることを表している。「予備系入出力ポート:X」は、予備パスP2がノードXに接続されていることを表している。また、図10においては、パス#2はプロテクション状態に制御されているので、スイッチ接続方向は「X」である。したがって、この場合、ノードCに収容されるクライアントのデータは予備パスP2を介してノードXに導かれ、また、ノードXから予備パスP2を介して受信するデータは、ノードCに収容されるクライアントに導かれる。
尚、ノードA、B間、ノードC、D間、ノードA、X間、ノードB、Y間、ノードC、X間、ノードD、Y間に中継ノードが存在する場合、各中継ノードに設けられている伝送装置は、R−APSに係わる処理を実行する必要はない。すなわち、中継ノードに設けられている伝送装置は、R−APSメッセージを受信すると、そのR−APSメッセージを次のノードへ転送する。
図21は、障害を検出した伝送装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば、現用パスが設定されている経路上に設けられている伝送装置により実行される。
S1において、障害検出部14は、監視対象の現用パスの障害をモニタする。一例としては、障害検出部14は、現用パスを介して受信する信号のフレーム同期が確立していなければ、その現用パスに障害が発生していると判定する。そして、障害が検出されると、S2〜S4が実行される。
S2において、R−APS処理部15および判定部16は、障害が検出されたパスを特定する。図4に示す例では、「パス#1」が検出される。S3において、R−APS処理部15および判定部16は、障害の発生を表すSFメッセージを生成する。このとき、障害が検出されたパス(すなわち、S2で特定されたパス)を識別するパスID、および障害が検出されたパスの伝送速度を表す情報が、図6に示すSFメッセージのR−APS領域に格納される。そして、R−APS処理部15は、制御プレーンに形成されている論理リングを介して、生成したSFメッセージを次のノードへ送信する。
S4において、R−APS処理部15および判定部16は、S1で検出された障害が回復したか否かをモニタする。なお、ここでいう「回復」は、対応する予備パスを利用してトラヒックを復旧させることではなく、現用パスの障害が取り除かれたことを意味する。そして、障害が回復するまでは、定期的に、SFメッセージが送信される。
図22は、共用区間の端部に位置する伝送装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、共用区間に設定されている予備パスに対応する現用パスにおいて障害が発生したものとする。
S11において、R−APS処理部15は、SFメッセージを受信する。このSFメッセージは、図21を参照しながら説明したように、障害が検出されたパスを識別するパスID、およびそのパスの伝送速度を表す情報を含んでいる。S12において、R−APS処理部15および判定部16は、ODUj要求を含むSFメッセージを生成する。このSFメッセージは、受信したSFメッセージに図6に示す拡張TLVを付与することで生成してもよい。また、ODUj要求は、受信したSFメッセージにより通知された伝送速度を要求する。そして、ODUj要求を含むSFメッセージは、共用区間側の回線に送出される。
S13において、R−APS処理部15は、共用区間側の回線からSFメッセージを受信する。このSFメッセージは、共用区間の他の端部に設けられている伝送装置により生成されたものであり、ODUj要求を含んでいる。S14において、R−APS処理部15および判定部16は、S13で受信したSFメッセージに格納されているODUj要求に基づいて、共用区間において使用すべきトリビュタリストッロを決定する。このとき、判定部16は、リソース管理部19を参照する。
S15において、R−APS処理部15は、次のSFメッセージを受信する。そうすると、R−APS処理部15および判定部16は、S16において、TS情報を含むSFメッセージを生成する。このTS情報は、S14で決定したトリビュタリストッロを表す。また、このSFメッセージは、受信したSFメッセージに図6に示す拡張TLVを付与することで生成してもよい。そして、TS情報を含むSFメッセージは、共用区間側の回線に送出される。
S17において、R−APS処理部15は、共用区間側の回線からSFメッセージを受信する。このSFメッセージは、共用区間の他の端部に設けられている伝送装置により生成されたものであり、TS情報を含んでいる。S18において、R−APS処理部15および判定部16は、S17で受信したSFメッセージに格納されているTS情報に基づいて、パス切替管理テーブル18を更新する。以降、スイッチ回路20は、更新されたパス切替管理テーブル18に従って、入力トラヒックを処理する。
<他の実施形態1>
上述の実施形態では、共用区間には2本の予備パスが設定され、いずれか1本のパスが救済されるが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、共用区間に2以上の予備パスを設定し、共用区間の帯域が満足する範囲内で、複数のパスを救済してもよい。
図23に示す実施例では、パス#1〜#3に対応する予備パスP1〜P3が共用区間X、Yに設定されている。ここで、パス#1、#2、#3の伝送速度は、それぞれ、ODU1(約2.5Gbps)、ODU2(約10Gbps)、ODU0(約1.25Gbps)であるものとする。また、共用区間X、Yは、ODU2を提供可能な帯域を有するものとする。
このような構成のネットワークにおいて、例えば、現用パスW1および現用パスW3において障害が検出されるものとする。この場合、ノード装置Xおよびノード装置Yは、共用区間において予備パスP1および予備パスP3を起動する。この結果、2本のパス#1および#3が救済される。この後、最も優先度の高い現用パスW2においても障害が検出されるものとする。そうすると、ノード装置Xおよびノード装置Yは、共用区間において予備パスP1および予備パスP3を解放し、予備パスP2を起動する。
<他の実施形態2>
上述の実施形態では、1つのパスに対して1つの共用区間が存在するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、図24に示す例では、ノードX、Y間に予備パスP1および予備パスP2が設定され、ノードV、Z間に予備パスP1および予備パスP3が設定されている。すなわち、パス#1に対して2つの共用区間が存在する。ここで、パス#3の優先度が最も高く、パス#1の優先度が2番目に高く、パス#2の優先度が最も低いものとする。また、論理リング#1、#2、#3のオーナーノードは、それぞれノードV、ノードX、ノードVであるものとする。
このような構成のネットワークにおいて、例えば、現用パスW1および現用パスW2において障害が検出されるものとする。この場合、ノードX、Z間において予備パスP1が起動される。すなわち、パス#1は予備パスP1により救済される。このとき、パス#1はプロテクション状態に遷移し、パス#2は故障状態に遷移する。
この後、最も優先度の高い現用パスW3においても障害が検出されるものとする。そうすると、共用区間V、Zは、予備パスP3を提供するために使用される。この場合、ノード装置Vは論理リング#1を介してFSメッセージを送信し、ノードX、Z間に提供されていた予備パスP1は解放される。すなわち、パス#1は故障状態に遷移する。さらに、ノード装置Xは、論理リング#1のFSメッセージを受信すると、論理リング#3を介してSFメッセージを送信する。この結果、ノードX、Y間において予備パスP2が起動される。すなわち、パス#2は予備パスP2により救済される。このとき、パス#2はプロテクション状態に遷移する。
<他の実施形態3>
本発明の実施形態の冗長パス提供方法は、OTN等のTDM伝送システムに限定されるものではなく、例えば、パケット伝送システムにも適用可能である。即ち、本発明は、イーサネット(登録商標)およびMPLS等にも適用可能である。この場合、図25に示すように、伝送装置4は、帯域制御部31を有する。帯域制御部31は、パス毎に、指定された帯域に応じてパケット送信量(または、パケット送信間隔)を制御することができる。あるいは、帯域制御部31は、パス毎に、指定された帯域に応じて受信パケットを廃棄することができる。すなわち、帯域制御部31は、シェーパまたはポリサにより実現される。
パスの帯域(上述の実施形態では、伝送速度)は、例えば、上述の実施形態と同様に、R−APSのSFメッセージを利用して必要なノードに通知される。ただし、R−APSメッセージには、GMPLS ODU Signalingではなく、帯域を要求する情報を含むシグナリング拡張を付加するようにしてもよい。
<伝送装置(ノード装置)のハードウェア構成>
図26は、本発明の実施形態に係わる伝送装置(又は、ノード装置)のハードウェア構成の一例を示す。伝送装置は、図26に示すコンピュータシステム100を含む。コンピュータシステム100は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、読み取り装置104、通信インタフェース106、および入出力装置107を備える。CPU101、メモリ102、記憶装置103、読み取り装置104、通信インタフェース106、入出力装置107は、例えば、バス108を介して互いに接続されている。
CPU101は、メモリ102を利用して冗長パス提供プログラムを実行することにより、上述した冗長パス提供方法を実現することができる。メモリ102は、例えば半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んで構成される。記憶装置103は、例えばハードディスク装置であり、上述の冗長パス提供プログラムを格納する。なお、記憶装置103は、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。また、記憶装置103は、外部記録装置であってもよい。パス状態管理テーブル17およびパス切替管理テーブル18は、メモリ102または記憶装置103に格納される。
読み取り装置104は、CPU101の指示に従って着脱可能記録媒体105にアクセスする。着脱可能記録媒体105は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。通信インタフェース106は、CPU101の指示に従ってネットワークを介してデータを送信および受信することができる。入出力装置107は、ユーザからの指示を受け付けるデバイス、冗長パス提供方法の処理結果を出力するデバイスなどを含む。
実施形態の冗長パス提供プログラムは、例えば、下記の形態でコンピュータシステム100に提供される。
(1)記憶装置103に予めインストールされている。
(2)着脱可能記録媒体105により提供される。
(3)プログラムサーバ110から提供される。
<他の方法>
RFC4872(RSVP-TE Extensions in Support of End-to-End Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Recovery)を利用してシェアードメッシュプロテクションを実現することも可能である。ただし、共用区間に設定される複数の予備パスの伝送速度が異なる場合は、障害に対応する予備パスを起動するために、共用区間上の伝送速度を定義する専用のシグナリングを実行する必要がある。たとえば、OTNネットワークにおいては、HO ODU/LO ODUのための設定が完了した後でないと、End-to-EndでPathメッセージのシグナリングを行うことはできない。
これに対して、本発明の実施形態に係わる冗長パス提供方法によれば、障害の発生を通知するためのメッセージに伝送速度を表す情報を付加してノード間で伝送することによってパス切替えが実現される。したがって、共用区間に設定される複数の予備パスの伝送速度が異なる場合であっても、障害発生時の復旧時間についての厳しい条件(例えば、50m秒以下)を満足することができる。
1〜4 伝送装置(ノード装置)
15 R−APS処理部
16 判定部
17 パス状態管理テーブル
18 パス切替管理テーブル
20 スイッチ回路

Claims (9)

  1. 第1の現用パスに対応する第1の予備パスおよび第2の現用パスに対応する第2の予備パスが設定される共用区間を含むネットワークにおいて使用される冗長パス提供方法であって、
    前記第1の現用パスの障害が検出されたときに、前記第1の現用パスが設定されている経路および前記第1の予備パスが設定されている経路を利用して形成される論理リングを介して、前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を含むメッセージを送信し、
    前記共用区間の端部に設けられている伝送装置において、前記メッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックが伝送されるように、トラヒックの転送先を制御するスイッチ回路を制御する
    ことを特徴とする冗長パス提供方法。
  2. 前記メッセージは、前記論理リング上の伝送装置に前記ネットワークに設定されるパスの状態を通知するためのメッセージである
    ことを特徴とする請求項1に記載の冗長パス提供方法。
  3. 前記メッセージは、前記第1の現用パスのトラヒックを伝送するための通信資源の割当てを表す情報を含み、
    前記共用区間の端部に設けられている伝送装置は、前記メッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックを伝送するように通信資源を使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冗長パス提供方法。
  4. 前記第1の現用パスはOTNフレームを伝送し、
    前記メッセージは、前記第1の現用パスのトラヒックを伝送するためのトリビュタリスロットを指定する情報を含み、
    前記共用区間の端部に設けられている伝送装置は、前記メッセージを利用して指定されたトリビュタリスロットで、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックを伝送する
    ことを特徴とする請求項3に記載の冗長パス提供方法。
  5. 前記第1の現用パスの障害を検出した伝送装置は、前記第1の現用パスが設定されている経路および前記第1の予備パスが設定されている経路を利用して形成される第1の論理リングを介して、前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を含む第1のメッセージを送信し、
    前記第2の現用パスの障害を検出した伝送装置は、前記第2の現用パスが設定されている経路および前記第2の予備パスが設定されている経路を利用して形成される第2の論理リングを介して、前記第2の現用パスの伝送速度を表す情報を含む第2のメッセージを送信し、
    前記第1の現用パスよりも前記第2の現用パスの優先度が高いときは、前記共用区間の端部に設けられている伝送装置は、前記第2のメッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第2の現用パスのトラヒックが伝送されるように、トラヒックの転送先を制御するスイッチ回路を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冗長パス提供方法。
  6. 前記第1の現用パスの障害を検出した伝送装置は、前記第1の現用パスが設定されている経路および前記第1の予備パスが設定されている経路を利用して形成される第1の論理リングを介して、前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を含む第1のメッセージを送信し、
    前記第2の現用パスの障害を検出した伝送装置は、前記第2の現用パスが設定されている経路および前記第2の予備パスが設定されている経路を利用して形成される第2の論理リングを介して、前記第2の現用パスの伝送速度を表す情報を含む第2のメッセージを送信し、
    前記共用区間の端部に設けられている伝送装置は、前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックおよび前記第2の現用パスのトラヒックが伝送されるように、トラヒックの転送先を制御するスイッチ回路を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冗長パス提供方法。
  7. 前記第1の現用パスは、パケット通信パスであり、
    前記共用区間の端部に設けられている伝送装置は、前記メッセージに基づいて、パケットの送信量または受信パケットの廃棄を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冗長パス提供方法。
  8. 第1の現用パスに対応する第1の予備パスおよび第2の現用パスに対応する第2の予備パスが設定される共用区間を含むネットワークにおいて使用される伝送装置であって、
    前記第1の現用パスの障害を検出する障害検出部と、
    前記障害検出部により前記第1の現用パスの障害が検出されたとき、前記第1の現用パスが設定されている経路および前記第1の予備パスが設定されている経路を利用して形成される論理リングを介して、前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を含むメッセージを送信するメッセージ処理部と、
    受信トラヒックを転送先へ導くスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御する制御部と、を備え、
    前記伝送装置が前記共用区間の端部に設けられ、且つ、前記伝送装置が前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を含むメッセージを他の伝送装置から受信したとき、前記制御部は、その受信したメッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックが伝送されるように前記スイッチ回路を制御す
    ことを特徴とする伝送装置。
  9. 第1の現用パスに対応する第1の予備パスおよび第2の現用パスに対応する第2の予備パスが設定される共用区間を含むネットワークにおいて使用される冗長パス提供方法であって、
    前記第1の現用パスが設定されている経路および前記第1の予備パスが設定されている経路を利用して形成される論理リング上の各ノードに実装されている伝送装置は、定期的に、前記論理リングを介して前記ネットワークの状態を表すメッセージを送信し、
    前記第1の現用パスの障害を検出した伝送装置は、前記メッセージに前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報を付与して前記論理リングを介して送信し、
    前記共用区間の端部に設けられている伝送装置は、前記第1の現用パスの伝送速度を表す情報が付与された前記メッセージに基づいて、前記共用区間を介して前記第1の現用パスのトラヒックが伝送されるように、トラヒックの転送先を制御するスイッチ回路を制御する
    ことを特徴とする冗長パス提供方法。
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