JP4545658B2 - コネクション型ネットワークノード - Google Patents
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Description
したときに帯域を保証しつつ障害地点を迂回させる技術に関する。
想定してあらかじめ障害ポイントを迂回する予備パスが設定される。障害が発生した場合に、障害検出ノードが、障害箇所を通る現用パスのトラヒックを直ちに予備パスに迂回させる。これによって、高速な障害からの復旧が可能になる。
が考えられる。
自ノードを通過する現用パスの情報を格納する現用パス情報格納部と、
予備パスと、この予備パスによって保護される保護区間を有する現用パスとが関連づけられた情報を格納する障害復旧情報格納部と、
予備パスを設定するためのコマンドに基づいて設定すべき設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む1以上の現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索するとともに、検索された現用パスの情報と、保護区間及び使用帯域を含む設定対象予備パスの情報とを関連付けて前記障害復旧情報格納部に登録する障害復旧処理部と、
予備パス上を伝送されるデータを送出するインタフェースに関して、予備パスによって保護されるノード及びリンクについて要求される帯域を予備パス毎に格納するインタフェース情報格納部と、
前記設定対象予備パスによって保護される保護区間に含まれる保護ノード及び保護リンクについて、当該設定対象予備パスの使用帯域を前記インタフェース情報格納部に登録するとともに、前記インタフェース情報格納部に登録された各保護ノード及び各保護リンクに対する各予備パスの使用帯域の合計値を算出し、算出された合計値の最大値がインタフェースに対して予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えているか否かを判定する帯域管理部と、
前記最大値が前記使用可能帯域を超えていないと判定される場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを当該設定対象予備パス上に位置する各ノードへ通知するために生成するメッセージ処理部と
を含むコネクション型ネットワークノードである。
ンドで指定されている場合には、この保護区間を含む経路を持つ全ての現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索するように構成されるのが好ましい。
前記メッセージ処理部は、検索された保護区間を経路とする監視パスを設定するためのシグナリングメッセージを当該監視パス上に位置する各ノードに通知するために生成するように構成されるのが好ましい。
前記メッセージ処理部は、前記書き換えられた使用帯域を有する予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを生成及び送出するように構成するのが好ましい。
前記シグナリングメッセージを受信する受信部と、
前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの使用帯域及び保護区間を抽出する抽出部と、
予備パス上を伝送されるデータを送出するインタフェースに関して、予備パスによって保護される各保護ノード及び各保護リンクに対する予備パスの使用帯域を予備パス毎に格納するインタフェース情報格納部と、
前記抽出された保護区間に含まれる保護ノード及び保護リンクについて、前記抽出された使用帯域を前記インタフェース情報格納部に登録するとともに、前記インタフェース情報格納部に登録された各保護ノード及び各保護リンクに対する使用帯域の合計値を算出し、算出された合計値の最大値がインタフェースに対して予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えているか否かを判定する判定部と、
前記最大値が前記使用可能帯域を超えている場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングのエラーを出力する出力部と
を含むコネクション型ネットワークノードである。
予備パスの設定時に、この設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む現用パスに基づいて、この設定対象予備パスの使用帯域を決定する使用帯域決定部と、
前記決定された使用帯域をこの設定対象予備パス上を転送すべきデータを送出するインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域に加えた加算値が当該インタフェースについて予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えない場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを送出するために生成する生成部と
を含むコネクション型ネットワークノードである。
前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの保護区間に基づいて、前記設定対象予備パス上を転送すべきデータを送出するインタフェースを特定する特定部と、
前記特定されたインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域に前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの使用帯域を加えた加算値が当該インタフェースについて予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超える場合に、この設定対象予備パスのシグナリングのエラーを出力する判定部と、
を含むコネクション型ネットワークノードである。
図1は、本実施形態におけるネットワーク構成例を示す図である。図1には、複数のノード(12個のノードA〜L)が設けられたコネクション型ネットワーク(ネットワークシ
ステム)が示されている。各ノードA〜Lは、代表アドレスIP_A〜IP_Lを有して
いる。
LSPトンネル)と呼ばれる。
を持つ。現用パス1では、トラフィックがノードAからノードDへ流れる。現用パス2は、ノードH,ノードI,及びノードJを通過する経路を持つ。現用パス2では、トラフィックがノードHからノードJへ流れる。現用パス0は、10Mbpsの帯域を有している。現用パス1は、30Mbpsの帯域を有している。現用パス2は、20Mbpsの帯域を有している。
次に、上述したノードA〜Lの構成例について説明する。図2Aは、予備パスの始点ノードとなるノード(ノード装置10A)の構成例を示す図である。図2Bは、予備パスの中継ノードとなるノード(ノード装置10B)の構成例を示す図である。
制御)を司る。切替判定部34は、監視パスにより保護区間の障害が検知された場合に、
現用パスの経路を予備パスの経路に切り替えるかどうかを判定する。障害復旧テーブル35は、現用パスの障害時に障害復旧処理を行うための情報を格納する。
インタフェース)毎に用意されるノード障害時用テーブル51A(図4A)及びリンク障害
時用テーブル51B(図4B)を格納している。
グメッセージ)の解析などを行う。
U)が記憶装置(メモリ)に格納されたプログラムを実行することで実現される機能として
構成される。但し、これらのブロックの機能はハードウェアロジックによって実現することもできる。
又は監視パス)情報格納部,障害復旧情報格納部,インタフェース情報格納部として機能
する。また、帯域管理部50及びメッセージ処理部60は、本発明に係る帯域管理部及びメッセージ処理部に対応し、トンネル管理部40は、本発明に係るパス管理部に相当する。
次に、図2Aに示したノード装置10A,図2Bに示したノード装置10Bに備えられる障害復旧テーブル35,現用パス情報テーブル44,予備パス情報テーブル45,監視パス情報テーブル46,インタフェースDB51のデータ構造について説明する。
報は、現用パスに割り当てられた帯域値を示す。
値(30Mbps)及び予備パス1の帯域値(10Mbps)を格納している。
次に、ネットワークシステムの動作例について説明する。最初に、動作例1として、予備パスの始点ノード(PLR)における予備パス設定(保護区間が明示的に指定される場合)に
ついて説明する。
、予備パス設定時に予備パスと現用パスの関連付けが自動的に実行される。また、現用パスの監視パスが生成される。
、予備パス1による保護区間として、“IP_A - IP_B - IP_C - IP_D”が与えられる。経
路や保護区間は、例えば、ノードID(ここでは代表IPアドレスを適用)を通過順に並べた羅列で表現される。
1)を障害復旧テーブル35に登録する。次に、関連付け判定部31は、経路が保護区間
に一致する現用パスの現用パスIDを検索するために、現用パス情報テーブル44(図3
B)に格納された現用パス情報を参照する(S4)。
連付け判定部31は、予備パスID,予備パスの経路,保護区間(指定されている場合),現用パスID,現用パスの経路及び帯域を、保護区間設定部32へ通知する(S07)。その後、処理がステップS08に進む。
情報と、この予備パスが保護する現用パスの情報とが障害復旧テーブル35に登録される。
パラメータ)を受信する(S0001)。保護区間設定部32は、パラメータに保護区間が
含まれているか否かを判定する(S0002)。
04)。即ち、保護区間設定部32は、予備パスによって保護される単数又は複数の現用
パスの帯域の合計値を予備パスの使用帯域として算出する。
005)。即ち、保護区間設定部32は、障害復旧テーブル35の対応するエントリに、
予備パスによる保護区間,現用パスID及び予備パスの使用帯域を登録する。ステップS15が終了すると、保護区間設定部32は、処理を終了する。
、予備パス情報テーブル45(図3C)に登録する(S8)。
,リンク障害時用テーブル51B(図4B))に対し、予備パス1に係るインタフェース情
報として、予備パスID,保護ノード,保護リンク,及び要求帯域(使用帯域)を登録する。インタフェース情報は、予備パス設定要求中のパラメータから作成される。
ここで、帯域管理部50での帯域計算及びチェック(S11)の詳細について説明する。帯域管理部50は、予備パス設定要求中のパラメータに基づいて、予備パスに対応するインタフェースDB51(ノード障害時用テーブル51A及びリンク障害時用テーブル51
B)を更新する。即ち、帯域管理部50は、予備パス1の経路情報を用いて、対応する自
ノードのインタフェース1(図1)に対応するインタフェースDB51を参照する。
ク障害時用テーブル51B)には、予備パス0に係る情報が既に登録されている(図4A及び図4B参照)。帯域管理部50は、各テーブル51A及び51Bに対し、予備パス1に
係る情報を登録する。
保護リンクがリンク“IP_A - IP_B”,“IP_B - IP_C”,及び“IP_C - IP_D”の3つで
あることを帯域管理部50は認識する。また、保護ノードがノードB(IP_B) とノードC(IP_C)の2つであることを帯域管理部50は認識する。
する30[Mbps]を格納する。
れる帯域として決定する。即ち、テーブル51Aの最大値と、テーブル51Bの最大値とが比較され、大きい方の最大値が予備パス1の設定に要求される最大値として決定される。ここでは、テーブル51Aにおける最大値40Mbpsが予備パス1の設定に要求される帯域として決定される。
を確保できる)ので、チェック結果はOKとなる。なお、上限値は、例えば、インタフェ
ースDB51内に予め格納されている。
S004;NO)、処理がステップS006に進む。
図5において、関連付け判定部31は、OKメッセージを受け取ると、監視パス設定を行うため、監視パス制御部33に対し、監視パス設定要求を通知する(S17)。監視パス設定要求は、パラメータとしての予備パスIDを含む。
21)、予備パスによって保護される保護区間を有する現用パスがあるか否かを判定する(S022)。このとき、現用パスがなければ(S022;NO)、処理が終了する。
図3A)を参照する。このとき、監視パス制御部33は、予備パスIDに対応する保護区
間情報(即ち、監視パス用経路情報)を取得する(S18)。監視パス制御部33は、監視パスID(監視パス1)を生成する。さらに、監視パス制御部33は、監視パスIDトンネル管理部に対し監視パス設定要求を通知する(S19)。監視パス設定要求は、パラメータとして、監視パスIDと監視パス用経路情報とを含む。
視パスID及び監視パス用経路情報)を、監視パス情報テーブル46(図3D)に登録する(S20)。続いて、トンネル管理部40は、監視パス設定要求を帯域管理部50に通知す
る(S21)。監視パス設定要求は、パラメータとして、監視パスID及び監視パス用経路情報を含む。
次に、動作例2として、予備パスが通過する全てのノードにおける帯域チェック(自動
的な帯域共有計算処理)について説明する。
動作例2の説明の前提として、パス確立のためのシグナリング及びデータパケットのフォワーディングについて説明する。
おけるRSVP (RFC3209) “RSVP-TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels”を用いたLSPセットアップ(MPLS TE-LSP setup)が適用される。なお、ベースとしてのRSVPはRFC2205で定義されている。
かってパス設定要求メッセージとしてのPATHメッセージが送信される。PATHメッセージは、パスが通過するノードを通って終点ノードに到着する。終点ノードは、パス設定要求メッセージに対する応答メッセージとしてのRESVメッセージを始点ノードへ向かって送信する。RESVメッセージは、パスが通過するノードを通って始点ノードに到着する。
始点ノードでは、出力ラベル値のみが格納され、終点ノードでは入力ラベル値のみが格納される)。
ード)へ送信する。
ル)を有するIPパケットは、出力ラベルに応じたインタフェースから次ノードへ送信さ
れる。
のように、パス上では、データパケットに対し、IPアドレスに基づくフォワーディングの代わりにラベルに基づくフォワーディングが行われる。
図13は、動作例2で適用される、予備パスのシグナリングにおいて使用されるPATHメッセージ(パスメッセージ)のフォーマットを示す図である。図13において、PATHメッセージは、共通ヘッダ,セッション情報,ホップ情報,リフレッシュ時間,ラベル要求,予約すべき帯域(帯域情報)を含んでいる。これらの情報は、通常のPATHメッセージに含まれる情報である。
図14は、各予備パス通過ノードで実行される帯域チェック処理を示すシーケンス図である。動作例1で説明したように、予備パス設定コマンド(予備パス1の設定コマンド)が始点ノードに入力されると、予備パスの始点ノード(PLR:ここでは、ノードA)から、予
備パス1のシグナリングメッセージが送出される。
10と同様の処理)を行う。さらに、帯域管理部50は、帯域チェック(S36:図5のS11と同様の処理,図6参照)を行う。
ば、中継用ラベルテーブル15への宛先(終点ノード)の登録)が行われる。
メッセージに含まれた帯域情報及び保護区間情報を用いて、予備パスの帯域の合計値の最大値が使用可能帯域を超えるかどうかを判定する。このとき、最大値が使用可能帯域を超える場合には、エラーが出力され、予備パスが確立されない(シグナリングが中止される)。
次に、動作例3として、予備パスの始点ノード(PLR)における、保護区間の指定がない場合における予備パス設定動作について説明する。始点ノードへのコマンド投入時に保護区間を指定しなくても、保護可能な現用パスを検索し予備パスと関連付けすることが可能である。
2)を登録する(S3)。また、関連付け判定部31は、現用パス情報テーブル44を参照
し、予備パスに対応する現用パスを検索する(S4A)。
:予備パスID,及び予備パス経路)をトンネル管理部40に通知する(S6)。
は、予備パス情報として新たに予備パスID,経路情報,帯域情報を予備パス情報テーブル45(図3C)に登録する(S8)。トンネル管理部40は、帯域管理部50に予備パス設定要求(通知パラメータ:予備パスID,経路,帯域,及び保護区間)を通知する(S9)。
管理部50は、保護リンクが“IP_H - IP_I”及び“IP_I - IP_J”であり、保護ノードが“IP_I”であることを認識する。
bps)に変動はない。
Mbps)を超えないので、予備パス2の設定によって帯域不足が生じることはない。従
って、帯域チェック結果はOKとなる(S37)。以上の帯域管理部50による処理は、図8に示したフローチャートに従って行われる。
メータ:監視パスID(監視パス2)と監視パス2の経路情報(IP_H-IP_I-IP_J))を通知する(S19)。
路情報)を、監視パス情報テーブル46に登録する(S20)。続いて、監視パス管理部4
3は、監視パス設定要求(通知パラメータ:監視パスID(監視パス2)及び経路情報(IP_H-IP_I-IP_J))を帯域管理部50に通知する(S21)。
次に、動作例4として、現用パスの設定(確立)が予備パス設定の後に行われた場合における現用パスと予備パスとの関連付け動作,および帯域再計算の動作について説明する。動作例4は、動作例1〜3にて示した動作と同様の動作を含んでいるので、以下の説明において、同様の動作について説明を省略している部分もある。
動作例4では、図17に示すように、動作例3の動作に続いて、新たな現用パス3(経
路:IP_X3-IP _H-IP_I-IP_J-IP_Z3,使用帯域:25Mbps)が設定される場合を仮定する。図18には、現用パス3の確立手順(現用パスの始点ノード(ノードIP_X3)における処理)が示されている。現用パス3は、通常のLSPセットアップ手順によって確立される
。
,帯域)を現用パス情報テーブル44に登録する(S53)。即ち、現用パス管理部41は
、現用パス情報テーブル44(図20B)に現用パス3のエントリ4を作成し、現用パス3の現用パス情報を登録する。現用パス管理部41は、帯域管理部50に、現用パス3の設
定要求を通知する(S54)。
現用パス設定のシグナリングメッセージ(PATHメッセージ)が、既に確立済みの予備パスの始点ノードで受信された場合には、当該ノードで、この設定対象の現用パスに係る障害復旧のための関連付け処理が自動的に行われる。
したノードHにおける処理を示している。ノードHは、動作例3で説明した予備パス2の始点ノードである。
S63)、これを帯域管理部50に送る(S64)。帯域管理部50は、インタフェースD
B51内の帯域情報を更新する(S65−1)。このとき、帯域チェック処理が実行され(
S65−2)、そのチェック結果がOKであれば、帯域管理部50は、メッセージ処理部
60にOKを返す(S66−1)とともに、トンネル管理部40に現用パス情報(帯域、経路)を通知する(S66−2)。その後、次ノード(ノードI)に送信すべきシグナリングメッセージがメッセージ処理部60で生成され(S67−1)、制御パケット送信部12を通じてノードIへ送信される(S67−2)。なお、帯域管理部50で帯域オーバーと判定された場合には、現用パスは設定されない。すなわち、情報更新は行われず、エラーメッセージが生成され、以下の処理は行われない。
B)に、現用パス3のエントリ(エントリ4)を作成し、このエントリ4に現用パス3の現
用パスID,帯域及び経路を格納する(S68)。続いて、トンネル管理部40は、関連付け判定部に対し関連付け検査要求(通知パラメータ:現用パスID、経路、帯域)を送る(S69)。
を行う。図22は、ステップS70,S71及びS72における関連付け判定部31の処
理を示す。
一部と保護区間とが一致する予備パスを検索する(S102:図19BのS70)。
パラメータ:予備パスID,経路,帯域,保護区間)を送信する(S76)。
B)に対し、通知パラメータに基づく更新処理を行う(S76)。
た“20Mbps”が登録されている。従って、帯域管理部50は、この“20Mbps”を“45Mbps”に書き換える。図21A及び図21Bにおいて、更新された箇所には下線が引かれている。
79)。メッセージ処理部60は、予備パス2に関して、新たな帯域でシグナリングを行
う(S80)。シグナリングによって新たな予備パス2が確立された場合には、OKメッセージが、メッセージ処理部60から、帯域管理部50,トンネル管理部40を通じて関連付け判定部31に通知される(S81,S82,S83)。
ードHは、監視パスの障害を検知することによって、監視パスで監視される保護区間の障害(ノード障害及び/又はリンク障害)を検知することができる。このような検知は、障害復旧処理部30で行われる。
第1に、本発明の実施形態では、予備パスの設定時に、予備パスで保護される保護区間(例えばノードIDの羅列で表現される)が指定又は決定される。予備パスのパスメッセージ(シグナリングメッセージ)に、保護区間と、この保護区間を含む1以上の現用パスの使用帯域の合計値(設定対象の予備パスに要求される帯域:保護要求帯域)とが含められる。
(1) 関連付け判定部により、予備パスで保護する現用パスの決定、および障害監視の設
定(すなわち監視パスの生成)を自動的に行うことができる。
(2) 保護区間設定部により、保護区間情報と保護する現用パスの情報を用いて予備パス
ごとに必要な帯域を算出することができる
(3) 帯域管理部により、SRLGのような煩雑な設定を行うことなく、予備パスの帯域と保
護区間情報を元に各インタフェースで必要な帯域を、共有を考慮して決定し設定することができる。
(4) 保護区間設定部により、保護区間情報が指定されなくても、現用パスと予備パスの
情報から保護区間を自動的に決定することもできる。
(5) 予備パスメッセージに保護区間を含めることによって、SRLGのような煩雑な設定を
行うことなく予備パスの通過ノードがこれを解釈し、常にインタフェースで必要な帯域を、共有を考慮して計算、設定することができる。
更に、本発明の実施の形態は以下の発明を開示する。また、以下の各発明(以下、付記と称する)のいずれかに含まれる構成要素を他の付記の構成要素と組み合わせても良い。
データがノード間に予め確立されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスの始点ノードになることができるコネクション型ネットワークノードであって、
自ノードを通過する現用パスの情報を格納する現用パス情報格納部と、
予備パスと、この予備パスによって保護される保護区間を有する現用パスとが関連づけられた情報を格納する障害復旧情報格納部と、
予備パスを設定するためのコマンドに基づいて設定すべき設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む1以上の現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索するとともに、検索された現用パスの情報と、保護区間及び使用帯域を含む設定対象予備パスの情報とを関連付けて前記障害復旧情報格納部に登録する障害復旧処理部と、
予備パス上を伝送されるデータを送出するインタフェースに関して、予備パスによって保護されるノード及びリンクについて要求される帯域を予備パス毎に格納するインタフェース情報格納部と、
前記設定対象予備パスによって保護される保護区間に含まれる保護ノード及び保護リンクについて、当該設定対象予備パスの使用帯域を前記インタフェース情報格納部に登録するとともに、前記インタフェース情報格納部に登録された各保護ノード及び各保護リンクに対する各予備パスの使用帯域の合計値を算出し、算出された合計値の最大値がインタフェースに対して予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えているか否かを判定する帯域管理部と、
前記最大値が前記使用可能帯域を超えていないと判定される場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを当該設定対象予備パス上に位置する各ノードへ通知するために生成するメッセージ処理部と
を含むコネクション型ネットワークノード。(1)
前記障害復旧処理部は、前記設定対象予備パスの保護区間が前記コマンドで指定されている場合には、この保護区間を含む経路を持つ全ての現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索する
付記1記載のコネクション型ネットワークノード。(2)
前記障害復旧処理部は、前記設定対象予備パスの保護区間が前記コマンドで指定されていない場合には、前記設定対象予備パスの始点ノードと終点ノードとを通過し、且つ予備パスと重ならない経路を有する現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索し、検索された現用パスの経路の前記設定対象予備パスの始点及び終点ノードで挟まれた区間を保護区間として決定する
付記1記載のコネクション型ネットワークノード。(3)
前記障害復旧処理部は、検索された1以上の現用パスの使用帯域の合計値を前記設定対象予備パスの使用帯域として決定する
付記1〜3のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。(4)
前記障害復旧処理部は、前記シグナリングメッセージの送出を通じて予備パスが設定された場合に、この予備パスの保護区間を前記障害復旧情報格納部から検索し、
前記メッセージ処理部は、検索された保護区間を経路とする監視パスを設定するためのシグナリングメッセージを当該監視パス上に位置する各ノードに通知するために生成する付記1〜4のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。(5)
前記障害復旧処理部は、前記監視パスが設定された場合に、この監視パスの情報を前記障害復旧情報格納部に、予備パス情報及び監視パス情報と関連付けて登録する
付記5記載のコネクション型ネットワークノード。
前記メッセージ処理部は、前記設定対象予備パスのシグナリングメッセージを受信する前記設定対象予備パスの各通過ノードが前記設定対象予備パスの設定によって当該設定対象予備パスに対応する自ノードのインタフェースにおける予備パスの使用帯域が当該インタフェースに予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えるか否かを判定するために、前記設定対象予備パスの使用帯域と保護区間とを含むシグナリングメッセージを生成する
付記1〜6のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。
前記障害復旧処理部は、自ノードを通過する現用パスを設定するためのシグナリングメッセージが受信された場合に、このシグナリングメッセージに含まれた設定対象現用パスの経路に含まれる保護区間を有する予備パスを前記障害復旧情報格納部から検索し、検索された予備パスについて前記障害復旧情報格納部に格納されている使用帯域を、この使用帯域に前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象現用パスの使用帯域を加えた値に書き換え、
前記メッセージ処理部は、前記書き換えられた使用帯域を有する予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを生成及び送出する
付記1〜7のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。(6)
前記帯域管理部は、前記検索された予備パスについて使用帯域が書き換えられた場合には、この書き換えられた使用帯域を用いて前記インタフェース情報格納部に格納された当該予備パスに係る保護ノード及び保護リンクの使用帯域を更新するとともに、この更新によって前記最大値が前記使用可能帯域を超えるか否かを判定し、
前記メッセージ処理部は、前記最大値が前記使用可能帯域を超えないと判定された場合に、前記書き換えられた使用帯域を有する予備パスを設定するためのシグナリングメッセージの生成及び送信を行う
付記8記載のコネクション型ネットワークノード。
データがノード間に予め確立されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを受信するノードであって、
前記シグナリングメッセージを受信する受信部と、
前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの使用帯域及び保護区間を抽出する抽出部と、
予備パス上を伝送されるデータを送出するインタフェースに関して、予備パスによって保護される各保護ノード及び各保護リンクに対する予備パスの使用帯域を予備パス毎に格納するインタフェース情報格納部と、
前記抽出された保護区間に含まれる保護ノード及び保護リンクについて、前記抽出された使用帯域を前記インタフェース情報格納部に登録するとともに、前記インタフェース情報格納部に登録された各保護ノード及び各保護リンクに対する使用帯域の合計値を算出し、算出された合計値の最大値がインタフェースに対して予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えているか否かを判定する判定部と、
前記最大値が前記使用可能帯域を超えている場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングのエラーを出力する出力部と
を含むコネクション型ネットワークノード。(7)
データがノード間に予め設定されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスの始点ノードになることができるコネクション型ネットワークノードであって、
予備パスの設定時に、この設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む現用パスに基づいて、この設定対象予備パスの使用帯域を決定する使用帯域決定部と、
前記決定された使用帯域をこの設定対象予備パス上を転送すべきデータを送出するインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域に加えた加算値が当該インタフェースについて予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えない場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを送出するために生成する生成部と
を含むコネクション型ネットワークノード。(8)
前記生成部は、新たな現用パスの設定が検知されたときに、この新たな現用パスの経路に含まれる保護区間を有し、且つ自ノードが始点ノードである予備パスが既に設定されている場合に、この既設定の予備パスの使用帯域に前記新たな現用パスの使用帯域を含ませるための予備パス設定用のシグナリングメッセージを生成する
付記11記載のコネクション型ネットワークノード。(9)
データがノード間に予め確立されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを受信するコネクション型ネットワークノードであって、
前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの保護区間に基づいて、前記設定対象予備パス上を転送すべきデータを送出するインタフェースを特定する特定部と、
前記特定されたインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域に前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの使用帯域を加えた加算値が当該インタフェースについて予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超える場合に、この設定対象予備パスのシグナリングのエラーを出力する判定部と、
を含むコネクション型ネットワークノード。(10)
11・・・制御パケット受信部
12・・・制御パケット送信部
13・・・データ受信部
14・・・データ中継部
15・・・中継用ラベルテーブル
16・・・データ送信部
20・・・コマンド受信部
30・・・障害復旧処理部
31・・・関連付け判定部
32・・・保護区間設定部
33・・・監視パス制御部
34・・・切替判定部
35・・・障害復旧テーブル
40・・・トンネル管理部
41・・・現用パス管理部
42・・・予備パス管理部
43・・・監視パス管理部
44・・・現用パス情報テーブル
45・・・予備パス情報テーブル
46・・・監視パス情報テーブル
50・・・帯域管理部
51・・・インタフェースDB
51A・・・ノード障害時用テーブル
51B・・・リンク障害時用テーブル
60・・・メッセージ処理部
Claims (10)
- データがノード間に予め確立されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスの始点ノードになることができるコネクション型ネットワークノードであって、
自ノードを通過する現用パスの情報を格納する現用パス情報格納部と、
予備パスと、この予備パスによって保護される保護区間を有する現用パスとが関連づけられた情報を格納する障害復旧情報格納部と、
予備パスを設定するためのコマンドに基づいて設定すべき設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む1以上の現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索するとともに、検索された現用パスの情報と、保護区間及び使用帯域を含む設定対象予備パスの情報とを関連付けて前記障害復旧情報格納部に登録する障害復旧処理部と、
予備パス上を伝送されるデータを送出するインタフェースに関して、予備パスによって保護されるノード及びリンクについて要求される帯域を予備パス毎に格納するインタフェース情報格納部と、
前記設定対象予備パスによって保護される保護区間に含まれる保護ノード及び保護リンクについて、当該設定対象予備パスの使用帯域を前記インタフェース情報格納部に登録するとともに、前記インタフェース情報格納部に登録された各保護ノード及び各保護リンクに対する各予備パスの使用帯域の合計値を算出し、算出された合計値の最大値がインタフェースに対して予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えているか否かを判定する帯域管理部と、
前記最大値が前記使用可能帯域を超えていないと判定される場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを当該設定対象予備パス上に位置する各ノードへ通知するために生成するメッセージ処理部と
を含むコネクション型ネットワークノード。 - 前記障害復旧処理部は、前記設定対象予備パスの保護区間が前記コマンドで指定されている場合には、この保護区間を含む経路を持つ全ての現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索する
請求項1記載のコネクション型ネットワークノード。 - 前記障害復旧処理部は、前記設定対象予備パスの保護区間が前記コマンドで指定されていない場合には、前記設定対象予備パスの始点ノードと終点ノードとを通過し、且つ予備パスと重ならない経路を有する現用パスの情報を前記現用パス情報格納部から検索し、検索された現用パスの経路の前記設定対象予備パスの始点及び終点ノードで挟まれた区間を保護区間として決定する
請求項1記載のコネクション型ネットワークノード。 - 前記障害復旧処理部は、検索された1以上の現用パスの使用帯域の合計値を前記設定対象予備パスの使用帯域として決定する
請求項1〜3のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。 - 前記障害復旧処理部は、前記シグナリングメッセージの送出を通じて予備パスが設定された場合に、この予備パスの保護区間を前記障害復旧情報格納部から検索し、
前記メッセージ処理部は、検索された保護区間を経路とする監視パスを設定するためのシグナリングメッセージを当該監視パス上に位置する各ノードに通知するために生成する請求項1〜4のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。 - 前記障害復旧処理部は、自ノードを通過する現用パスを設定するためのシグナリングメッセージが受信された場合に、このシグナリングメッセージに含まれた設定対象現用パス
の経路に含まれる保護区間を有する予備パスを前記障害復旧情報格納部から検索し、検索された予備パスについて前記障害復旧情報格納部に格納されている使用帯域を、この使用帯域に前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象現用パスの使用帯域を加えた値に書き換え、
前記メッセージ処理部は、前記書き換えられた使用帯域を有する予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを生成及び送出する
請求項1〜5のいずれかに記載のコネクション型ネットワークノード。 - データがノード間に予め確立されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを受信するコネクション型ネットワークノードであって、
前記シグナリングメッセージを受信する受信部と、
前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの使用帯域及び保護区間を抽出する抽出部と、
予備パス上を伝送されるデータを送出するインタフェースに関して、予備パスによって保護される各保護ノード及び各保護リンクに対する予備パスの使用帯域を予備パス毎に格納するインタフェース情報格納部と、
前記抽出された保護区間に含まれる保護ノード及び保護リンクについて、前記抽出された使用帯域を前記インタフェース情報格納部に登録するとともに、前記インタフェース情報格納部に登録された各保護ノード及び各保護リンクに対する使用帯域の合計値を算出し、算出された合計値の最大値がインタフェースに対して予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えているか否かを判定する判定部と、
前記最大値が前記使用可能帯域を超えている場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングのエラーを出力する出力部と
を含むコネクション型ネットワークノード。 - データがノード間に予め設定されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスの始点ノードになることができるコネクション型ネットワークノードであって、
予備パスの設定時に、この設定対象予備パスによって保護される保護区間を含む現用パスに基づいて、この設定対象予備パスの使用帯域を決定する使用帯域決定部と、
前記決定された使用帯域をこの設定対象予備パス上を転送すべきデータを送出するインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域に加えた加算値が当該インタフェースについて予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超えない場合に、前記設定対象予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを送出するために生成する生成部と
を含むコネクション型ネットワークノード。 - 前記生成部は、新たな現用パスの設定が検知されたときに、この新たな現用パスの経路に含まれる保護区間を有し、且つ自ノードが始点ノードである予備パスが既に設定されている場合に、この既設定の予備パスの使用帯域に前記新たな現用パスの使用帯域を含ませるための予備パス設定用のシグナリングメッセージを生成する
請求項8記載のコネクション型ネットワークノード。 - データがノード間に予め確立されたパスを通って転送されるネットワークシステムにおいて、現用パスに含まれる保護区間の迂回路となる予備パスを設定するためのシグナリングメッセージを受信するコネクション型ネットワークノードであって、
前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの保護区間に基づいて、前記設定対象予備パス上を転送すべきデータを送出するインタフェースを特定する特定部と、
前記特定されたインタフェースの現在の予備パス用の使用帯域に前記シグナリングメッセージに含まれた設定対象予備パスの使用帯域を加えた加算値が当該インタフェースにつ
いて予め設定された予備パス用の使用可能帯域を超える場合に、この設定対象予備パスのシグナリングのエラーを出力する判定部と、
を含むコネクション型ネットワークノード。
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