JP3356145B2 - 伝送路障害救済方法、伝送路障害救済システム、記憶媒体およびルータ - Google Patents

伝送路障害救済方法、伝送路障害救済システム、記憶媒体およびルータ

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JP3356145B2 JP36499099A JP36499099A JP3356145B2 JP 3356145 B2 JP3356145 B2 JP 3356145B2 JP 36499099 A JP36499099 A JP 36499099A JP 36499099 A JP36499099 A JP 36499099A JP 3356145 B2 JP3356145 B2 JP 3356145B2
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    • HELECTRICITY
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    • H04L41/0663Performing the actions predefined by failover planning, e.g. switching to standby network elements
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/28Routing or path finding of packets in data switching networks using route fault recovery

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送路に障害が発生
したときの救済を行うための伝送路障害救済方法、伝送
路障害救済システム、伝送路障害を救済するための手順
を記録した記憶媒体および伝送路障害を救済することの
できるルータに関する。
【0002】
【従来の技術】ルータを用いたパケット転送ネットワー
クは、複数のルータとこれらのルータを接続するセグメ
ントで構成されている。たとえばインターネットは、世
界中に散らばったコンピュータを選択し接続していくこ
とで、ある地点から他の地点へパケットを転送し必要な
情報を伝達するようになっている。
【0003】図11は、ルータを使用して任意の2つの
端末を結ぶネットワークを示したものである。端末10
1から送出されたパケット信号102はルータ103に
到達する。ルータ103はセグメント104を介して他
のルータ105に接続されており、他のセグメント10
6を介して他のルータ107に接続されているものとす
る。また、ルータ105はセグメント108を介してル
ータ109と接続され、ルータ109はセグメント11
0を介してルータ111に接続されている。また、ルー
タ107はセグメント112を介してルータ113と接
続され、このルータ113はセグメント114を介して
ルータ111に接続されているとする。最後のルータ1
11は他の端末116と接続されている。
【0004】このような比較的簡単なパケット転送ネッ
トワークで端末101から送り出されたパケット102
が最終的に端末116に到達するための経路が2つ考え
られる。1つはルータ103からセグメント104を伝
わってルータ105の方向に進み、ルータ109および
ルータ111を順に経由して端末116に到達する経路
である。残りの経路は、ルータ103からセグメント1
06を伝わってルータ107の方向に進む経路である。
ルータ107に入力されたパケットは、ルータ113お
よびルータ111を順に経て端末116に到達すること
ができる。
【0005】この図11でルータ103がセグメント1
04方向のルーティングを採用してもあるいはセグメン
ト106方向のルーティングを採用しても、途中の経路
に障害が発生していなければ、送り出されたパケット信
号102は端末116に到達することができる。ところ
が、たとえばルータ105と次のルータ109の間で伝
送路に障害118が発生したとすると、こちらの経路を
使用してパケット102を端末116に送信することが
できない。そこでこのような場合には、ルータ103が
セグメント106の側を選択し直してパケット信号を端
末116側に送出することになる。これにより、パケッ
ト転送ネットワークに障害が発生したときであっても、
端末101から端末116への通信が可能になる。
【0006】このような従来のルーティングシステム
で、前記したようにルータ105と次のルータ109の
間で伝送路に障害118が発生したと仮定する。この場
合には、各ルータ103、105、107、109、1
13、111間でルータプロトコルの送受信を行うこと
で、これらのルータ間で障害が発生しているかどうかを
判別する。そして、障害118の発生したセグメント1
08を避けるようにルータおよびセグメントを選択する
ことで新たな経路に切り替えるようにしている。ところ
がこの手法によると、それぞれのルータ103、10
5、107、109、113、111並びにセグメント
104、106、108、110、112、114、の
チェックを行い、障害の発生していない経路を選択する
必要がある。したがって、障害が回復するまでの時間が
かかることになり、音声や映像等のようにリアルタイム
性が要求される分野での使用が困難になるといった問題
があった。
【0007】また、特開平11−261620号公報で
は、ある端末から他の端末にデータを送出する際に、通
常使用するルータが障害を発生したときにその代理をす
る代理ルータを設けることにしている。通常使用する方
のルータに何等かの障害が発生するとそのルータからの
RIPパケットが途切れる。これにより代理側の回線か
らPINGパケットが10秒間隔で送信され、RIPパ
ケットに対する応答がないと判別された場合には代理を
行うルータが代理のための準備として代理時ルーティン
グテーブルを参照する等の処理を行った後に代理を開始
するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなリンク障
害の回避策として、SONET/SDH(SynchronousO
ptical NETwork/Synchronous Digital Hierarchy)のラ
インプロテクション(保護)を適用する手法も考えられ
ている。この手法では二重に経路(ライン)を設定して
おき、これらに同じ情報を伝送することで、現在使用し
ているラインに障害が発生した場合にもう一方のライン
を伝送される情報を使用できるようにしている。この手
法では重要度の低い情報までも二重化されることになる
ので、重要な情報のみを二重化してリンクの持つ帯域を
有効活用するということが困難であった。
【0009】そこで、より進んだプロテクションとして
フロー単位のプロテクションが考えられている。これ
は、たとえば特願平10−349220号に開示された
「QoSProtection装置」で示されているように「1+
1」あるいは「2−to−1」セレクタを使用する手法で
ある。この手法では、重要な情報を格納したパケットに
ついてコピーをとって2つの経路に別々に送出し、受信
側ではこれら2つの経路から送られてくるパケットのう
ちの最先のものを採用して、これ以外のパケットは廃棄
するようにしている。これによって、重要な情報がリン
ク障害によって失われるという事態を回避することがで
きる。
【0010】しかしながら、この後者の手法では、重要
な情報については常に2倍の情報がネットワーク上を流
れることになる。したがって、重要な情報が多くなって
被プロテクション対象フローが増大すると、ネットワー
クの帯域が有効に活用できないという問題があった。
【0011】そこで本発明の目的は、複数のルータとこ
れらのルータを接続するセグメントを用いて構成される
ネットワークの一部に障害が発生したとき、迅速にこの
障害を復旧することができ、しかもネットワークの帯域
が常時不必要に占有されることのない伝送路障害救済方
法、伝送路障害救済システム、伝送路障害を救済するた
めの手順を記録した記憶媒体および伝送路障害を救済す
ることのできるルータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)複数のルータをセグメントで互いに連結した
形のネットワーク中に、これらのルータのうちの任意の
ものを経由する形でパケットの流れるフローを設定する
と共に、ネットワークの障害からパケットの伝送を保護
するためのパケットの流れるフローとしての被プロテク
ション対象フローについては現用経路と予備経路を設定
するプロテクション情報設定ステップと、(ロ)それぞ
れのルータにパケットが送られてきたときそれが被プロ
テクション対象フローのパケットであるかどうかを判別
するパケット判別ステップと、(ハ)このパケット判別
ステップで被プロテクション対象フローのパケットであ
ると判別されたときでそのルータが現用経路と予備経路
の分岐する始点に位置するものか、現用経路の途中に位
置するルータであるかを判別するルータ位置判別ステッ
プと、(ニ)このルータ位置判別ステップで現用経路と
予備経路の分岐する始点に位置するルータあるいは現用
経路の途中に位置するルータであると判別された場合
に、次にパケットが進むルータまでの経路にこれを妨げ
る障害が発生しているかどうかを判別する障害判別ステ
ップと、(ホ)この障害判別ステップで障害が発生して
いると判別されたときで該当するパケットが現用経路の
途中のルータに位置しているときこのパケットを現用経
路と予備経路の分岐する始点に位置するルータまで逆送
させるパケット逆送ステップと、(へ)障害判別ステッ
プで障害が発生していると判別されたときで該当するパ
ケットが現用経路と予備経路の分岐する始点のルータに
位置しているとき、あるいはパケット逆送ステップによ
ってこの始点のルータに逆送されたときこのパケットを
予備経路に切り替えて送出する予備経路送出ステップと
を伝送路障害救済方法に具備させる。
【0013】すなわち請求項1記載の発明では、プロテ
クション情報設定ステップでネットワーク中のルータの
うちの任意のものを経由する形でパケットの流れるフロ
ーを設定すると共に、被プロテクション対象フローにつ
いては現用経路と予備経路を設定しておき、パケット判
別ステップでそれぞれのルータにパケットが送られてき
たときそれが被プロテクション対象フローのパケットで
あるかどうかを判別することにし、そのパケットが被プ
ロテクション対象フローのパケットで、かつルータが現
用経路と予備経路の分岐する始点に位置するものか、現
用経路の途中に位置する場合には、障害判別ステップで
次にパケットが進むルータまでの経路に障害が発生して
いるかどうかを判別し、この時点でルータが現用経路の
途中のルータに位置している場合には該当するパケット
を現用経路と予備経路の分岐する始点に位置するルータ
まで逆送させて、予備経路送出ステップで予備経路に切
り替えて送出することで障害を回避する。障害判別ステ
ップで次にパケットが進むルータまでの経路に障害が発
生しているかどうかを判別したときのルータが現用経路
と予備経路の分岐する始点に位置する場合には、現用経
路に送出せずに予備経路に切り替えて送出すればよい。
【0014】これにより、パケットが必要に応じて分岐
点まで戻って予備経路を送出されるので、伝送に大きな
遅延が生じたり、パケットが障害によって廃棄されるこ
とが無い。また、ネットワークに障害が発生しない限り
パケットが現用と予備の双方の経路を並行して伝送され
ることがないので、不必要に帯域が占有されることが無
い。
【0015】請求項2記載の発明では、(イ)複数のル
ータをセグメントで互いに連結した形のネットワーク中
に、これらのルータのうちの任意のものを経由する形で
パケットの流れるフローを設定すると共に、ネットワー
クの障害からパケットの伝送を保護するためのパケット
の流れるフローとしての被プロテクション対象フローに
ついては現用経路と予備経路を設定するプロテクション
情報設定手段と、(ロ)それぞれのルータにパケットが
送られてきたときそれが被プロテクション対象フローの
パケットであるかどうかを判別するパケット判別手段
と、(ハ)このパケット判別手段で被プロテクション対
象フローのパケットであると判別されたときでそのルー
タが現用経路と予備経路の分岐する始点に位置するもの
か、現用経路の途中に位置するルータであるかを判別す
るルータ位置判別手段と、(ニ)このルータ位置判別手
段で現用経路と予備経路の分岐する始点に位置するルー
タあるいは現用経路の途中に位置するルータであると判
別された場合に、次にパケットが進むルータまでの経路
にこれを妨げる障害が発生しているかどうかを判別する
障害判別手段と、(ホ)この障害判別手段で障害が発生
していると判別されたときで該当するパケットが現用経
路の途中のルータに位置しているときこのパケットを現
用経路と予備経路の分岐する始点に位置するルータまで
逆送させるパケット逆送手段と、(へ)障害判別手段で
障害が発生していると判別されたときで該当するパケッ
トが現用経路と予備経路の分岐する始点のルータに位置
しているとき、あるいはパケット逆送手段によってこの
始点のルータに逆送されたときこのパケットを予備経路
に切り替えて送出する予備経路送出手段とを伝送路障害
救済システムに具備させる。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、プロテ
クション情報設定手段でネットワーク中のルータのうち
の任意のものを経由する形でパケットの流れるフローを
設定すると共に、被プロテクション対象フローについて
は現用経路と予備経路を設定しておき、パケット判別手
段でそれぞれのルータにパケットが送られてきたときそ
れが被プロテクション対象フローのパケットであるかど
うかを判別することにし、そのパケットが被プロテクシ
ョン対象フローのパケットで、かつルータが現用経路と
予備経路の分岐する始点に位置するものか、現用経路の
途中に位置する場合には、障害判別手段で次にパケット
が進むルータまでの経路に障害が発生しているかどうか
を判別し、この時点でルータが現用経路の途中のルータ
に位置している場合には該当するパケットを現用経路と
予備経路の分岐する始点に位置するルータまで逆送させ
て、予備経路送出手段で予備経路に切り替えて送出する
ことで障害を回避する。障害判別手段で次にパケットが
進むルータまでの経路に障害が発生しているかどうかを
判別したときのルータが現用経路と予備経路の分岐する
始点に位置する場合には、現用経路に送出せずに予備経
路に切り替えて送出すればよい。
【0017】これにより、パケットが必要に応じて分岐
点まで戻って予備経路を送出されるので、伝送に大きな
遅延が生じたり、パケットが障害によって廃棄されるこ
とが無い。また、ネットワークに障害が発生しない限り
パケットが現用と予備の双方の経路を並行して伝送され
ることがないので、不必要に帯域が占有されることが無
い。
【0018】請求項3記載の発明では、(イ)複数のル
ータをセグメントで互いに連結した形のネットワーク中
に、これらのルータのうちの任意のものを経由する形で
パケットの流れるフローを設定すると共に、ネットワー
クの障害からパケットの伝送を保護するためのパケット
の流れるフローとしての被プロテクション対象フローに
ついては現用経路と予備経路を設定するプロテクション
情報設定手順と、(ロ)それぞれのルータにパケットが
送られてきたときそれが被プロテクション対象フローの
パケットであるかどうかを判別するパケット判別手順
と、(ハ)このパケット判別手順で被プロテクション対
象フローのパケットであると判別されたときでそのルー
タが現用経路と予備経路の分岐する始点に位置するもの
か、現用経路の途中に位置するルータであるかを判別す
るルータ位置判別手順と、(ニ)このルータ位置判別手
順で現用経路と予備経路の分岐する始点に位置するルー
タあるいは現用経路の途中に位置するルータであると判
別された場合に、次にパケットが進むルータまでの経路
にこれを妨げる障害が発生しているかどうかを判別する
障害判別手順と、(ホ)この障害判別手順で障害が発生
していると判別されたときで該当するパケットが現用経
路の途中のルータに位置しているときこのパケットを現
用経路と予備経路の分岐する始点に位置するルータまで
逆送させるパケット逆送手順と、(ヘ)障害判別手順で
障害が発生していると判別されたときで該当するパケッ
トが現用経路と予備経路の分岐する始点のルータに位置
しているとき、あるいはパケット逆送手順によってこの
始点のルータに逆送されたときこのパケットを予備経路
に切り替えて送出する予備経路送出手順とを実行させる
ためのプログラムを機械読み取り可能な記録媒体に記録
している。
【0019】すなわち請求項3記載の発明では、プロテ
クション情報設定手順でネットワーク中のルータのうち
の任意のものを経由する形でパケットの流れるフローを
設定すると共に、被プロテクション対象フローについて
は現用経路と予備経路を設定しておき、パケット判別手
順でそれぞれのルータにパケットが送られてきたときそ
れが被プロテクション対象フローのパケットであるかど
うかを判別することにし、そのパケットが被プロテクシ
ョン対象フローのパケットで、かつルータが現用経路と
予備経路の分岐する始点に位置するものか、現用経路の
途中に位置する場合には、障害判別手順で次にパケット
が進むルータまでの経路に障害が発生しているかどうか
を判別し、この時点でルータが現用経路の途中のルータ
に位置している場合には該当するパケットを現用経路と
予備経路の分岐する始点に位置するルータまで逆送させ
て、予備経路送出手順で予備経路に切り替えて送出する
ことで障害を回避する。障害判別手順で次にパケットが
進むルータまでの経路に障害が発生しているかどうかを
判別したときのルータが現用経路と予備経路の分岐する
始点に位置する場合には、現用経路に送出せずに予備経
路に切り替えて送出すればよい。
【0020】これにより、パケットが必要に応じて分岐
点まで戻って予備経路を送出されるので、伝送に大きな
遅延が生じたり、パケットが障害によって廃棄されるこ
とが無い。また、ネットワークに障害が発生しない限り
パケットが現用と予備の双方の経路を並行して伝送され
ることがないので、不必要に帯域が占有されることが無
い。
【0021】請求項4記載の発明では、(イ)送信され
てきたパケットのネットワーク上を流れる経路を表わし
たフロー情報をそのパケットに付加されたヘッダ情報か
ら読み取るフロー情報読取手段と、(ロ)パケットを伝
送する各経路についてパケットを送出することのできな
い障害が発生したときこれを判別する障害判別手段と、
(ハ)フロー情報読取手段によって読み取ったフロー情
報を基に次の送出先を判別し、これを送出先に設定する
通常時パケット送出先設定手段と、(ニ)フロー情報読
取手段によって読み取ったフロー情報を基に判別した送
出先に至る経路に障害が発生していると障害判別手段が
判別しているときフロー情報から障害を回避する迂回路
の起点までこのパケットを逆行させた後この迂回路を経
由させることを指示するヘッダ情報をこのパケットに組
み込むヘッダ情報組込手段と、(ホ)このヘッダ情報組
込手段でヘッダ情報を組み込んだパケットについては通
常時パケット送出先設定手段の設定にかかわらずこれを
迂回路の起点方向に送り出すように送出先を設定する障
害時パケット送出先設定手段と、(へ)この障害時パケ
ット送出先設定手段あるいは通常時パケット送出先設定
手段によって設定された送出先にパケットを送出するパ
ケット送出手段とをルータに具備させる。
【0022】すなわち請求項4記載の発明では、ネット
ワーク上のパケットを送受信するルータに着目したもの
である。この発明ではルータにフロー情報読取手段を備
えており、送信されてきたパケットのネットワーク上を
流れる経路を表わしたフロー情報をそのパケットに付加
されたヘッダ情報から読み取らせる。また、障害判別手
段によってそのルータから伝送可能な各経路についてパ
ケットを送出することのできない障害が発生したときこ
れを判別させる。判別は独自の障害検出手段を用いて行
ってもよいし、ネットワークを介してそのような情報が
受信されるようなものであってもよい。障害判別手段が
その送出先に至る経路に障害が発生していないと判別し
ているときには、通常時パケット送出先設定手段はフロ
ー情報読取手段によって読み取ったフロー情報を基に次
の送出先を判別し、これを送出先に設定する。これに対
して、障害判別手段が障害の発生を判別した場合には、
ヘッダ情報組込手段がフロー情報から障害を回避する迂
回路の起点までこのパケットを逆行させた後この迂回路
を経由させることを指示するヘッダ情報をこのパケット
に組み込むことにしている。そして、障害時パケット送
出先設定手段はヘッダ情報組込手段でヘッダ情報を組み
込んだパケットについては通常時パケット送出先設定手
段の設定にかかわらずこれを迂回路の起点方向に送り出
すように送出先を設定する。パケット送出手段はこれら
の2つの手段によって設定が行われた送出先にパケット
を送出することになる。
【0023】これにより、障害の発生したときには障害
を回避する迂回路の起点までパケットを逆行させた後、
迂回路を経由してパケットを伝送させることが可能にな
る。したがって、伝送に大きな遅延が生じたり、パケッ
トが障害によって廃棄されることが無い。また、ネット
ワークに障害が発生しない限りパケットがこれら現用と
予備の双方の経路を並行して伝送されることがないの
で、不必要に帯域が占有されることも無い。
【0024】請求項5記載の発明では、(イ)送信され
てきたパケットのネットワーク上を流れる経路を表わし
たフロー情報をそのパケットに付加されたヘッダ情報か
ら読み取るフロー情報読取手段と、(ロ)このフロー情
報を基にして送信されてきたパケットの流れる経路が被
プロテクション対象フローであるか否かを判別するプロ
テクション有無判別手段と、(ハ)パケットを伝送する
各経路についてパケットを送出することのできない障害
が発生したときこれを判別する障害判別手段と、(ニ)
フロー情報読取手段によって読み取ったフロー情報を基
に次の送出先を判別し、これを送出先に設定する通常時
パケット送出先設定手段と、(ホ)プロテクション有無
判別手段が被プロテクション対象フローであると判別
し、かつフロー情報読取手段によって読み取ったフロー
情報を基に判別した送出先に至る経路に障害が発生して
いると障害判別手段が判別しているときフロー情報から
障害を回避する迂回路の起点までこのパケットを逆行さ
せた後この迂回路を経由させることを指示するヘッダ情
報をこのパケットに組み込むヘッダ情報組込手段と、
(へ)このヘッダ情報組込手段でヘッダ情報を組み込ん
だパケットについては通常時パケット送出先設定手段の
設定にかかわらずこれを迂回路の起点方向に送り出すよ
うに送出先を設定する障害時パケット送出先設定手段
と、(ト)この障害時パケット送出先設定手段あるいは
通常時パケット送出先設定手段によって設定された送出
先にパケットを送出するパケット送出手段とをルータに
具備させる。
【0025】すなわち請求項5記載の発明では、請求項
4記載の発明と同じくネットワーク上のパケットを送受
信するルータに着目したものである。請求項5記載の発
明ではルータにフロー情報読取手段を備えており、送信
されてきたパケットのネットワーク上を流れる経路を表
わしたフロー情報をそのパケットに付加されたヘッダ情
報から読み取らせる。また、プロテクション有無判別手
段は、送信されてきたパケットの流れる経路が被プロテ
クション対象フローであるか否かを判別し、障害判別手
段はパケットを伝送する各経路についてパケットを送出
することのできない障害が発生した場合にこれを判別す
る。判別は独自の障害検出手段を用いて行ってもよい
し、ネットワークを介してそのような情報が受信される
ようなものであってもよい。そして、通常時パケット送
出先設定手段はフロー情報読取手段によって読み取った
フロー情報を基に次の送出先を判別し、これを送出先に
設定する。一方、ヘッダ情報組込手段はプロテクション
有無判別手段が被プロテクション対象フローであると判
別し、かつフロー情報読取手段によって読み取ったフロ
ー情報を基に判別した送出先に至る経路に障害が発生し
ていると障害判別手段が判別しているときにはフロー情
報から障害を回避する迂回路の起点までこのパケットを
逆行させた後この迂回路を経由させることを指示するヘ
ッダ情報をこのパケットに組み込む。そしてこの場合障
害時パケット送出先設定手段は、ヘッダ情報組込手段で
ヘッダ情報を組み込んだパケットについて通常時パケッ
ト送出先設定手段の設定にかかわらずこれを迂回路の起
点方向に送り出すように送出先を設定する。すなわち、
被プロテクション対象フローであると判別され、また迂
回路を経由させることを指示するヘッダ情報を組み込ん
だパケットについては通常時パケット送出先設定手段が
フロー情報読取手段によって読み取ったフロー情報を基
に次の送出先を設定していたとしても、迂回路の起点方
向に送り出すように送出先を設定する。パケット送出手
段はこれらの2つの手段によって設定が行われた送出先
にパケットを送出することになる。
【0026】これにより、プロテクション有無判別手段
が被プロテクション対象フローであると判別したものに
ついては、障害の発生したときには障害を回避する迂回
路の起点までパケットを逆行させた後、迂回路を経由し
てパケットを伝送させることが可能になる。したがっ
て、伝送に大きな遅延が生じたり、パケットが障害によ
って廃棄されることが無い。また、ネットワークに障害
が発生しない限りパケットがこれら現用と予備の双方の
経路を並行して伝送されることがないので、不必要に帯
域が占有されることも無い。更に、プロテクション有無
判別手段が被プロテクション対象フローであると判別し
たものについてのみ予備経路での保護が行われるので、
帯域の不必要な占有を更に効果的に排除することができ
る。
【0027】請求項6記載の発明では、請求項4または
請求項5記載のルータでフロー情報はパケットの送信元
と宛先を示す情報であり、ヘッダ情報組込手段で組み込
まれる障害を回避する迂回路の起点までパケットを逆行
させた後迂回路を経由させることを指示するヘッダ情報
はフロー情報で示されたパケットの送信元を示す情報を
宛先を示す情報に置き換え、宛先を示す情報を送信先を
示す情報に置き換えた情報と、迂回路の起点でこれら置
き換えた後の情報を最初の情報に戻すことを指示する情
報であることを特徴としている。
【0028】すなわち請求項6記載の発明では、フロー
情報はパケットの送信元と宛先を示す情報からなってお
り、迂回路の起点までパケットを逆行させるために送信
元と送信先の情報が一時的に入れ替えられたような形態
をとることと、迂回路の起点までパケットが戻ってきた
ら最初の送信元と送信先の情報が情報として見えるよう
な形態をとることを明らかにしている。ヘッダ情報がこ
のように置き換えられるものであってもよいし、元のヘ
ッダ情報に蓋を被せるように新しい情報で一時的に覆
い、迂回路の起点までパケットが戻ってきた時点でこの
覆いが取り除かれるようなものであってもよい。
【0029】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
ルータでヘッダ情報は、パケットの送出元がデータに付
加したヘッダ情報に更に付加した情報として構成されて
いることを特徴としている。
【0030】すなわち請求項7記載の発明では、請求項
6記載の発明の説明の後者の形態が採用された例を示し
ている。
【0031】
【発明の実施の形態】
【0032】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例における伝送路障
害救済システムの構成の概要を表わしたものである。こ
のシステムは、送信側端末(端末X)201と、受信側
端末(端末Y)202と、これらを中継するパケットプ
ロテクション適用区間のネットワーク203とによって
構成されている。パケットプロテクション適用区間のネ
ットワーク203は、送信側端末201と接続されたプ
ロテクション適用区間の入口としてのルータ204A
と、受信側端末202に接続されたプロテクション適用
区間の出口としてのルータ204Fを備えている。ま
た、このネットワーク203は、プロテクション適用区
間における現用側方路を構成するルータ204B、20
4Cと、予備側方路を構成するルータ204D、204
Eの各ルータを備えている。それぞれのルータ204A
〜204Fは、これらの経路情報を管理するネットワー
ク管理サーバ205と制御線2061〜2066で接続さ
れている。制御線2061〜2066は、専用のラインで
あってもよいし、既存のネットワークを利用して制御の
ためのデータを伝送するものであってもよい。
【0034】ネットワーク管理サーバ205は、この図
に示していない各種のパケットプロテクション適用区間
のネットワークを管理している。ここで「パケットプロ
テクション適用区間のネットワーク」とは、パケット2
10のうちでプロテクションを必要とするものが、その
ネットワークの1つの経路で何等かの障害にであった場
合にもこれを回避して出口側のルータ(ルータ204
F)に辿りつけるようなネットワークをいう。したがっ
て、たとえばネットワークを介して患者の症状を見なが
ら外科手術の指示を行うような重要度が高くプロテクシ
ョンの対象となるパケットは救済を行う必要があるが、
重要度が低くプロテクションの対象となっていないパケ
ットは特に障害に対する救済を受けるものではない。
【0035】また、図1では適用区間の入口をルータ2
04Aとし、適用区間の出口をルータ204Fとしてい
るが、これは送信側端末201や受信側端末202が異
なってきたり、プロテクションを受ける区間が異なって
くれば当然ながら適用区間の入口と出口のルータ204
も異なってくる可能性がある。たとえば、図1ではネッ
トワーク203が本実施例で説明するパケットプロテク
ション適用区間のネットワークとなっているが、他の同
様なネットワークではこの図の第3ルータ204Bがそ
のプロテクション適用区間の入口としてのルータとなっ
ている場合もある。
【0036】すなわちこの図1では、各ルータ204に
よって縦横に巡らされたネットワークの中で、ルータ2
04Aとルータ204Fをそれぞれ入口側と出口側とす
るネットワーク203に着目したものである。そしてこ
れを送信側端末201と受信側端末202の間のフロー
における「パケットプロテクション適用区間のネットワ
ーク」としている。この図では説明を単純にするために
出口側のルータ204Fと受信側端末202が直結され
ているが、この間に他の「パケットプロテクション適用
区間のネットワーク」が存在していてもよい。
【0037】以上の説明から了解されるように、ネット
ワーク管理サーバ205は個々のルータ204A〜20
4Fを、1つのネットワーク203に限定した管理を前
提とすることなく、多くの同様のネットワークの管理を
前提として、幅広く管理することになる。このため、各
ルータ204A〜204Fが本実施例の伝送路障害救済
システムを機能させるためのハードウェアの構成は基本
的に同一のものであってよい。
【0038】図2は、ネットワーク管理サーバの構成の
概要を表わしたものである。ネットワーク管理サーバ2
05は、CPU(中央処理装置)221を搭載してい
る。CPU221はデータバス等のバス222を通じて
ユーザ情報入力部223、データ表示・出力部224、
記憶部225およびルータ情報送出部226と接続され
ている。このうちユーザ情報入力部223は例えばデー
タ入力用インターフェース回路とキーボード、マウス等
の入力機器あるいはフロッピディスクやネットワークを
介したデータ入力部から構成されており、ネットワーク
の管理を行う管理者(ユーザ)からの伝送路障害救済シ
ステムを動作させるための各種基礎データを入力するよ
うになっている。
【0039】データ表示・出力部224は、データの表
示および出力を行うためのインターフェース回路と、C
RT、液晶ディスプレイ等の表示装置およびプリンタか
ら構成されている。もちろん、これらの表示装置および
プリンタはシステムの運用上特に必要とされなければ省
略可能である。
【0040】記憶部225は、ハードディスク、光ディ
スク等の不揮発性の記憶媒体やRAM(ランダム・アク
セス・メモリ)等の記憶媒体と、必要な駆動用のインタ
ーフェース回路から構成されている。記憶部225には
各種情報を格納する格納領域が設けられている。このう
ちネットワーク管理基本プログラム格納領域231に
は、このネットワーク管理サーバ205を動作させるた
めの基本的なプログラムが格納されている。パケットプ
ロテクション経路設計プログラム格納領域232には、
パケットのプロテクションを実行するための経路を設計
するプログラムが格納されている。ルータ間リンク情報
記憶部233には、ユーザ情報入力部223から入力さ
れた各ルータのリンク情報が格納されるようになってい
る。プロテクションフロー情報記憶部234には、ユー
ザ情報入力部223から入力された、フローにパケット
プロテクションを適用するフローについての情報が格納
されるようになっている。
【0041】第1のパケットプロテクション情報管理テ
ーブル235は、プロテクションの対象となる個々のネ
ットワーク(ネットワーク203参照)のプロテクショ
ン適用区間の入口のルータ(ネットワーク203におけ
るルータ204A参照)についてのパケットプロテクシ
ョン情報管理テーブルを格納するようになっている。第
2のパケットプロテクション情報管理テーブル236
は、プロテクションの対象となる個々のネットワーク
(ネットワーク203参照)の中継を行うルータ(ネッ
トワーク203におけるルータ204B〜ルータ204
E参照)についてのパケットプロテクション情報管理テ
ーブルを格納するようになっている。
【0042】パケットプロテクション経路設計プログラ
ム格納領域232に格納されたパケットプロテクション
経路設計プログラムは、ユーザ情報入力部223から入
力されルータ間リンク情報記憶部233およびプロテク
ションフロー情報記憶部234に格納された情報を基に
して、各フローに対してどのようにパケットを伝送する
とか、障害時にはどのルータを使用してパケットを伝送
するといった経路設計を行う。そしてこの結果を反映さ
せる形で、第1および第2のパケットプロテクション情
報管理テーブル235、236を作成するようになって
いる。これら第1および第2のパケットプロテクション
情報管理テーブル235、236の結果が、個々のルー
タ204A、204B、204C、……に出力されるこ
とになる。このようにパケットプロテクション経路設計
プログラムで設計されたネットワーク環境の下で、ユー
ザ情報入力部223から予め伝送を指示された各パケッ
トが実際のネットワーク上を伝送されることになる。
【0043】図3は、ルータの回路構成の概要を表わし
たものである。ここではルータ204Aの回路構成を示
すが、他のルータ204B、204C、……についても
基本的に回路構成が同一なので、これらについても適宜
図3の回路を読み変えて説明を行う。
【0044】ルータ204Aは、ルータ204Aと接続
されたそれぞれのライン2411〜241Nと接続された
ライン入力部2421〜242Nおよびライン出力部24
1〜244Nを備えている。ここではライン2411
241Nは光ケーブルのように双方向にパケットを送信
できるラインである。各ライン入力部2421〜242N
に入力するパケットは、これらを一時的に格納するパケ
ットバッファ246に入力されてバッファリングされる
と共に、ライン障害検出部247に入力される。ライン
障害検出部247は、本実施例の各ライン2411〜2
41Nを構成する光ファイバの対向する端部側から光信
号が到達しなかった旨の障害情報が組み込まれてきた場
合にそのライン241の障害を検出するようになってい
る。
【0045】一方、ルータ204Aはパケットプロテク
ション情報管理テーブル251Aを備えている。パケッ
トプロテクション情報管理テーブル251Aは、サーバ
インターフェース回路(I/F)252を介して、図2
で示したネットワーク管理サーバ205からネットワー
クの運用の立ち上がり時にパケットプロテクション情報
253を受信し、これを基にしてパケットプロテクショ
ン情報管理テーブル251Aの作成を行うようになって
いる。
【0046】パケットバッファ246に格納されたそれ
ぞれのパケットは、次の経路に送出するに先だってそれ
らのパケットに付属したヘッダ情報をヘッダ検索部25
5に与える。ヘッダ検索部255はCPU249の制御
の下でパケットプロテクション情報管理テーブル251
Aを検索して、そのパケットがプロテクションの対象に
なっているか等の情報を検索すると共に、またそのパケ
ットの送出先のラインに障害が発生しているかどうかを
CPU249から通知される。そして、その結果をヘッ
ダ置換部256およびパケット振分部257にヘッダ検
索結果258として送出する。ヘッダ置換部256は、
パケットバッファ246から順次送り出されるパケット
を入力してそのヘッダ情報を必要に応じて新しい情報に
置換したり、後に説明するように新たなヘッダ情報を追
加してパケット振分部257に送出する。パケット振分
部257は、順次送られてくるパケットのヘッダ情報を
基にしてこれらをライン出力部2441〜244Nの対応
するものに振り分けてライン2411〜241Nのうちの
対応するものに送出させる。
【0047】図4は、プロテクション適用区間の入口と
してのルータ204Aのパケット処理の流れを表わした
ものである。ルータ204Aのライン入力部2421
242Nは、パケット210(図1参照)の受信を待機
している(ステップS271)。パケット210を受信
したら(Y)、そのヘッダ情報の箇所から宛先情報を抽
出する(ステップS272)。
【0048】図5は、本実施例で用いられるパケットの
通常の構成を示したものである。パケットはヘッダ情報
領域291とデータ領域292によって構成されてい
る。ヘッダ情報領域291には、例えば送信元の端末と
宛先の端末のアドレスとか、データ領域210を構成す
るデータ長等のヘッダ情報が格納されている。
【0049】図4に戻って説明を続ける。ルータ204
Aは、図5に示したヘッダ情報領域291から送信元の
端末と宛先の端末のアドレスを抽出したらパケットプロ
テクション情報管理テーブル251Aの検索を行う(ス
テップS273)。この結果、そのような宛先のパケッ
ト210が図1に示したネットワーク203のエントリ
として存在しないとき、すなわちネットワーク203を
流れるパケット210として予定されていないような場
合には(ステップS274:N)、そのパケット210
を破棄して(ステップS275)、処理を終了させる
(エンド)。これに対して、ステップS274でエント
リが有りとされた場合には(Y)、そのパケット210
のヘッダ情報にプロテクション切替指示情報があるかど
うかのチェックが行われる(ステップS276)。
【0050】図6は、本実施例で障害のためにプロテク
ション適用区間の入口側に戻るパケットの構成を表わし
たものである。このようなパケット210Aは、図5に
示したパケット210を構成するデータ領域292の先
頭に配置されたヘッダ情報領域291の前の部分にパケ
ットプロテクション制御ヘッダ領域301が追加された
形となっている。ここで、パケットプロテクション制御
ヘッダ領域301は、反転ヘッダ情報を格納した反転ヘ
ッダ情報領域302と、プロテクション切替指示情報を
格納したプロテクション切替指示情報領域303から構
成されている。プロテクション切替指示情報は、たとえ
ば“0”あるいは“1”からなる1ビットの情報で構成
することができる。この例では、たとえばプロテクショ
ン切替指示情報が“1”のときはプロテクション適用区
間の入口側に戻るパケットであることを表わし、“0”
であるときはプロテクション適用区間の出口側に通常通
り進行するパケットであることを表わす。
【0051】このパケット210Aは、プロテクション
がされたパケットであり、プロテクション適用区間の出
口側に進行する途中でラインに障害がある場合に入口側
に返されるパケットである。このため、反転ヘッダ情報
領域302にはヘッダ情報領域291に格納された送信
元の端末と宛先の端末のアドレスが逆になった状態で格
納されている。図6から明らかなように、プロテクショ
ン適用区間の入口側に返されるパケット210Aは、ヘ
ッダ情報が2段重ねに配置されている。したがって、図
3に示したCPU249がこの配置構造を判別する処理
を行えば、それがパケット210であるか逆向きのパケ
ット210Aであるかを判別することが可能である。し
かしながらこの判別を行うためには、読み取ったデータ
を一時的に格納して比較するといった作業や、ヘッダ情
報が2重に記載されているといった判別が必要である。
そこで本実施例ではプロテクション切替指示情報領域3
03を設けることで、処理の簡略化と迅速化を図ってい
る。
【0052】図5に示す通常のパケット210はパケッ
トプロテクション制御ヘッダ領域301を備えていな
い。この通常のパケット210であると判別された場合
には(ステップS276:N)、パケット振分部257
はルータ204Aのパケットプロテクション情報管理テ
ーブル251Aに格納された情報に基づいて、現用方路
側にパケット210の振り分けを行う(ステップS27
7)。
【0053】図7は、プロテクション適用区間の入口と
してのルータ204Aにおけるパケットプロテクション
情報管理テーブルの内容を示したものである。パケット
プロテクション情報管理テーブル251Aは、本実施例
のネットワーク203でルータ204Aに関する各被プ
ロテクションフローを示す被プロテクションフロー情報
321と、現用方路を示す現用方路情報322と、障害
があったときの予備方路を示す予備方路情報323とに
よって構成されている。たとえば、送信元がXで宛先が
Yの被プロテクションフローでは、現用方路がルータ2
04Bとなる。この被プロテクションフローで予備方路
は“無”となっている。
【0054】一方、送信元がYで宛先がXの被プロテク
ションフローでは、現用方路が送信側端末(端末X)2
01となり、さらにその予備方路はルータ204Dとな
っている。このようにパケットプロテクション情報管理
テーブル251Aの中の予備方路情報を逆転している方
のエントリに互いに記載しているのは、折り返されたパ
ケットでは送信先と宛先情報が入れ替わって付加されて
いるためである。
【0055】図8は、図1に示したネットワークに障害
が発生した場合の一例を表わしたものである。この例で
は、ルータ204Bとルータ204Cの間で障害341
が発生している。したがって、図7で説明したルータ2
04Aの時点では現用方路が選択され、パケット210
はルータ204Bに到達する。
【0056】図9は、中継区間のルータ204Bにおけ
るパケットプロテクション情報管理テーブルの内容を示
したものである。パケットプロテクション情報管理テー
ブル251Bは、被プロテクションフロー情報321
と、パケットの次の送出先としての方路を示す方路情報
325と、そのパケットのプロテクションの有無を示す
プロテクション情報326とによって構成されている。
中継区間なので、方路情報325には現用方路と予備方
路の区別は無い。
【0057】現用方路に沿ってルータ204Bまで到達
したパケット210は、図8で示すように障害341の
ために方路情報325で示すルータ204Cに到達する
ことができない。そこで、ルータ204Bではこのパケ
ット210が救済すべきものであるかをプロテクション
情報326の有無によって確かめることになる。そし
て、この例ではプロテクションが有り(有)となってい
るので、このパケットの救済処理が行われることにな
る。
【0058】図10は、中継区間のルータ204Bのパ
ケット処理の流れを表わしたものである。ルータ204
Bのライン入力部2421〜242Nは、パケット210
(図8参照)の受信を待機している(ステップS37
1)。パケット210を受信したら(Y)、そのヘッダ
情報の箇所から宛先情報を抽出する(ステップS37
2)。ルータ204Bは、図5に示したヘッダ情報領域
291から送信元の端末と宛先の端末のアドレスを抽出
したらパケットプロテクション情報管理テーブル251
Bの検索を行う(ステップS373)。この結果、その
ような宛先のパケット210が図1に示したネットワー
ク203のエントリとして存在しないとき、すなわちネ
ットワーク203を流れるパケット210として予定さ
れていないような場合には(ステップS374:N)、
そのパケット210を破棄して(ステップS375)、
処理を終了させる(エンド)。
【0059】これに対して、ステップS374でエント
リが有りとされた場合には(Y)、そのパケット210
が被プロテクション対象であるかどうかのチェックがプ
ロテクション情報326を用いて行われる(ステップS
376)。被プロテクション対象でない場合には
(N)、対応する方路情報325の示す方路としてルー
タ204C方向にパケット210が振り分けられること
になる(ステップS377)。
【0060】一方、ステップS376で被プロテクショ
ン対象のパケットであるとされた場合には(Y)、ルー
タ204BのCPU249(図3参照)は、該当方路で
リンク障害が発生しているかどうかをチェックする(ス
テップS378)。図1で示したように障害が発生して
いない場合には(N)、方路情報325に従ってパケッ
ト振分部257(図3参照)がパケット210の振り分
けを行う(ステップS377)。この例では図9に示し
たパケットプロテクション情報管理テーブル251Bよ
りルータ204C宛にパケット210が送出されること
になる。
【0061】これに対して、図8で示したような障害3
41が発生していた場合は(ステップS378:Y)、
図6に示したパケットプロテクション制御ヘッダ301
を生成してこれを図5に示したパケット210に付加す
る(ステップS379)。そして、このパケット210
Aをパケット210を受信した方路に対して振り分ける
(ステップS380)。すなわち、パケットプロテクシ
ョン制御ヘッダ領域301の付加されたパケット210
Aは、ルータ204Bからルータ204Aに戻っていく
ことになる。
【0062】このパケット210Aはルータ204Aで
受信される(図4ステップS271:Y)。そして、す
でに説明したような処理が行われた後、ステップS27
6でそのパケット210Aのヘッダ情報にプロテクショ
ン切替指示情報があるかどうかのチェックが行われる。
パケット210Aはパケットプロテクション制御ヘッダ
領域301を備えているので、図6に示したプロテクシ
ョン切替指示情報領域303にプロテクション切替指示
情報が存在する(Y)。予備の経路に切り替える起点と
なるルータ204Aに到達したこの段階で、パケットプ
ロテクション制御ヘッダ領域301がこのパケット21
0Aから削除される(ステップS278)。そしてこれ
以後は、パケットプロテクション情報管理テーブル25
1Aの予備方路について設定された情報に基づいて、こ
のパケットプロテクション制御ヘッダ領域301が削除
されたパケット210の振り分けが行われることになる
(ステップS279)。
【0063】この結果として、図8で障害341の発生
のためにルータ204Bからプロテクション適用区間の
入口としてのルータ204Aまで戻ったパケット210
Aは、ヘッダ情報を元に戻されたパケット204Bとし
てここから予備の経路に送出される。そして、この予備
の経路のルータ204D、ルータ204Eを経てプロテ
クション適用区間の出口としてのルータ204Fに到達
し、受信側端末202に伝送される。
【0064】すなわち、本実施例によれば伝送途中の伝
送路に障害341が発生したとしても、送信側端末(端
末X)201から送信される被プロテクション対象のパ
ケット210はすべて破棄されることなく受信側端末
(端末Y)202に伝送されることになる。しかも、障
害341が発生しても該当するパケットは高速で目的と
する宛先まで送られるので、リアルタイムな処理が可能
である。また、通常動作時は予備経路を使用しないの
で、ネットワークの帯域を有効に活用することができ
る。
【0065】なお、以上説明した実施例では障害によっ
て指定された方向へのパケットの送出ができなくなった
ルータがパケットに送信元情報と宛先情報を入れ替えた
ヘッダを追加して入口側のルータへ送り戻すことにした
が、予備経路に伝送させるということを示す特別な情報
を付加して、あるいはヘッダ情報にこの特別な情報を書
き加えて入口側のルータへ送り戻すようにしてもよい。
ただし、入口側のルータへ送り戻すパケットには少なく
とも送信先を指定しておく必要がある。間に他の中継ル
ータが存在する場合であっても入口側のルータへ送り戻
すことができるようにするためである。
【0066】また、実施例ではネットワーク管理サーバ
および各ルータを、ソフトウェアを一部使用した回路構
成として説明したが、これらをハードウェアで純粋に構
成してもよいし、各種手順を実行させるためのプログラ
ムで実現してもよい。この場合にはこのようなプログラ
ムを機械読み取り可能な記録媒体に記録したり、これら
のプログラムをネットワークで配信して利用することが
できることは当然である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項7
記載の発明によれば、パケットが必要に応じて分岐点ま
で戻って予備経路を送出されるので、伝送に大きな遅延
が生じたり、パケットが障害によって廃棄されることが
無い。また、ネットワークに障害が発生しない限りパケ
ットが現用と予備の双方の経路を並行して伝送されるこ
とがないので、不必要に帯域が占有されることが無い。
【0068】これにより、障害の発生したときには障害
を回避する迂回路の起点までパケットを逆行させた後、
迂回路を経由してパケットを伝送させることが可能にな
る。したがって、伝送に大きな遅延が生じたり、パケッ
トが障害によって廃棄されることが無い。また、ネット
ワークに障害が発生しない限りパケットがこれら現用と
予備の双方の経路を並行して伝送されることがないの
で、不必要に帯域が占有されることも無い。
【0069】また請求項5記載の発明によれば、プロテ
クション有無判別手段が被プロテクション対象フローで
あると判別したものについては、障害の発生したときに
は障害を回避する迂回路の起点までパケットを逆行させ
た後、迂回路を経由してパケットを伝送させることが可
能になる。したがって、伝送に大きな遅延が生じたり、
パケットが障害によって廃棄されることが無い。また、
ネットワークに障害が発生しない限りパケットがこれら
現用と予備の双方の経路を並行して伝送されることがな
いので、不必要に帯域が占有されることも無い。更に、
プロテクション有無判別手段が被プロテクション対象フ
ローであると判別したものについてのみ予備経路での保
護が行われるので、帯域の不必要な占有を更に効果的に
排除することができるという効果がある。
【0070】更に請求項7記載の発明によれば、元のヘ
ッダ情報に蓋を被せるように新しい情報で一時的に覆
い、迂回路の起点までパケットが戻ってきた時点でこの
覆いが取り除かれる形となるので、処理が容易かつ確実
となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における伝送路障害救済シス
テムの構成の概要を表わしたネットワーク構成図であ
る。
【図2】本実施例のネットワーク管理サーバの構成の概
要を表わしたブロック図である。
【図3】本実施例のルータの回路構成の概要を表わした
ブロック図である。
【図4】本実施例でプロテクション適用区間の入口とし
てのルータ204Aのパケット処理の流れを表わした流
れ図である。
【図5】本実施例で用いられるパケットの通常の構成を
示した説明図である。
【図6】本実施例で障害のためにプロテクション適用区
間の入口側に戻るパケットの構成を表わした説明図であ
る。
【図7】本実施例でプロテクション適用区間の入口とし
てのルータ204Aにおけるパケットプロテクション情
報管理テーブルの内容を示した説明図である。
【図8】本実施例で図1に示したネットワークに障害が
発生した場合の一例を表わしたネットワーク構成図であ
る。
【図9】本実施例で中継区間のルータ204Bにおける
パケットプロテクション情報管理テーブルの内容を示し
た説明図である。
【図10】本実施例で中継区間のルータ204Bのパケ
ット処理の流れを表わした流れ図である。
【図11】ルータを使用して任意の2つの端末を結ぶネ
ットワークを示したネットワーク構成図である。
【符号の説明】
201 送信側端末(端末X) 202 受信側端末(端末Y) 203 パケットプロテクション適用区間のネットワー
ク 204A プロテクション適用区間の入口としてのルー
タ 204B、204C 現用側方路を構成するルータ 204D、204E 予備側方路を構成するルータ 204F プロテクション適用区間の出口としてのルー
タ 205 ネットワーク管理サーバ 210 パケット 221、249 CPU(中央処理装置) 223 ユーザ情報入力部 225 記憶部 226 ルータ情報送出部 235 第1のパケットプロテクション情報管理テーブ
ル 236 第2のパケットプロテクション情報管理テーブ
ル 242 ライン入力部 244 ライン出力部 247 ライン障害検出部 251 パケットプロテクション情報管理テーブル 255 ヘッダ検索部 256 ヘッダ置換部 257 パケット振分部 291 ヘッダ情報領域 302 反転ヘッダ情報領域 303 プロテクション切替指示情報領域 321 被プロテクションフロー情報 325 方路情報 326 プロテクション情報 341 障害
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 100

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のルータをセグメントで互いに連結
    した形のネットワーク中に、これらのルータのうちの任
    意のものを経由する形でパケットの流れるフローを設定
    すると共に、ネットワークの障害からパケットの伝送を
    保護するためのパケットの流れるフローとしての被プロ
    テクション対象フローについては現用経路と予備経路を
    設定するプロテクション情報設定ステップと、 それぞれのルータにパケットが送られてきたときそれが
    被プロテクション対象フローのパケットであるかどうか
    を判別するパケット判別ステップと、 このパケット判別ステップで被プロテクション対象フロ
    ーのパケットであると判別されたときでそのルータが前
    記現用経路と予備経路の分岐する始点に位置するもの
    か、現用経路の途中に位置するルータであるかを判別す
    るルータ位置判別ステップと、 このルータ位置判別ステップで前記現用経路と予備経路
    の分岐する始点に位置するルータあるいは現用経路の途
    中に位置するルータであると判別された場合に、次にパ
    ケットが進むルータまでの経路にこれを妨げる障害が発
    生しているかどうかを判別する障害判別ステップと、 この障害判別ステップで障害が発生していると判別され
    たときで該当するパケットが前記現用経路の途中のルー
    タに位置しているときこのパケットを前記現用経路と予
    備経路の分岐する始点に位置するルータまで逆送させる
    パケット逆送ステップと、 前記障害判別ステップで障害が発生していると判別され
    たときで該当するパケットが前記現用経路と予備経路の
    分岐する始点のルータに位置しているとき、あるいは前
    記パケット逆送ステップによってこの始点のルータに逆
    送されたときこのパケットを前記予備経路に切り替えて
    送出する予備経路送出ステップとを具備することを特徴
    とする伝送路障害救済方法。
  2. 【請求項2】 複数のルータをセグメントで互いに連結
    した形のネットワーク中に、これらのルータのうちの任
    意のものを経由する形でパケットの流れるフローを設定
    すると共に、ネットワークの障害からパケットの伝送を
    保護するためのパケットの流れるフローとしての被プロ
    テクション対象フローについては現用経路と予備経路を
    設定するプロテクション情報設定手段と、 それぞれのルータにパケットが送られてきたときそれが
    被プロテクション対象フローのパケットであるかどうか
    を判別するパケット判別手段と、 このパケット判別手段で被プロテクション対象フローの
    パケットであると判別されたときでそのルータが前記現
    用経路と予備経路の分岐する始点に位置するものか、現
    用経路の途中に位置するルータであるかを判別するルー
    タ位置判別手段と、 このルータ位置判別手段で前記現用経路と予備経路の分
    岐する始点に位置するルータあるいは現用経路の途中に
    位置するルータであると判別された場合に、次にパケッ
    トが進むルータまでの経路にこれを妨げる障害が発生し
    ているかどうかを判別する障害判別手段と、 この障害判別手段で障害が発生していると判別されたと
    きで該当するパケットが前記現用経路の途中のルータに
    位置しているときこのパケットを前記現用経路と予備経
    路の分岐する始点に位置するルータまで逆送させるパケ
    ット逆送手段と、 前記障害判別手段で障害が発生していると判別されたと
    きで該当するパケットが前記現用経路と予備経路の分岐
    する始点のルータに位置しているとき、あるいは前記パ
    ケット逆送手段によってこの始点のルータに逆送された
    ときこのパケットを前記予備経路に切り替えて送出する
    予備経路送出手段とを具備することを特徴とする伝送路
    障害救済システム。
  3. 【請求項3】 複数のルータをセグメントで互いに連結
    した形のネットワーク中に、これらのルータのうちの任
    意のものを経由する形でパケットの流れるフローを設定
    すると共に、ネットワークの障害からパケットの伝送を
    保護するためのパケットの流れるフローとしての被プロ
    テクション対象フローについては現用経路と予備経路を
    設定するプロテクション情報設定手順と、 それぞれのルータにパケットが送られてきたときそれが
    被プロテクション対象フローのパケットであるかどうか
    を判別するパケット判別手順と、 このパケット判別手順で被プロテクション対象フローの
    パケットであると判別されたときでそのルータが前記現
    用経路と予備経路の分岐する始点に位置するものか、現
    用経路の途中に位置するルータであるかを判別するルー
    タ位置判別手順と、 このルータ位置判別手順で前記現用経路と予備経路の分
    岐する始点に位置するルータあるいは現用経路の途中に
    位置するルータであると判別された場合に、次にパケッ
    トが進むルータまでの経路にこれを妨げる障害が発生し
    ているかどうかを判別する障害判別手順と、 この障害判別手順で障害が発生していると判別されたと
    きで該当するパケットが前記現用経路の途中のルータに
    位置しているときこのパケットを前記現用経路と予備経
    路の分岐する始点に位置するルータまで逆送させるパケ
    ット逆送手順と、 前記障害判別手順で障害が発生していると判別されたと
    きで該当するパケットが前記現用経路と予備経路の分岐
    する始点のルータに位置しているとき、あるいは前記パ
    ケット逆送手順によってこの始点のルータに逆送された
    ときこのパケットを前記予備経路に切り替えて送出する
    予備経路送出手順とを実行させるためのプログラムを記
    録した機械読み取り可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 送信されてきたパケットのネットワーク
    上を流れる経路を表わしたフロー情報をそのパケットに
    付加されたヘッダ情報から読み取るフロー情報読取手段
    と、 パケットを伝送する各経路についてパケットを送出する
    ことのできない障害が発生したときこれを判別する障害
    判別手段と、 前記フロー情報読取手段によって読み取ったフロー情報
    を基に次の送出先を判別し、これを送出先に設定する通
    常時パケット送出先設定手段と、 前記フロー情報読取手段によって読み取ったフロー情報
    を基に判別した送出先に至る経路に障害が発生している
    と前記障害判別手段が判別しているとき前記フロー情報
    から前記障害を回避する迂回路の起点までこのパケット
    を逆行させた後この迂回路を経由させることを指示する
    ヘッダ情報をこのパケットに組み込むヘッダ情報組込手
    段と、 このヘッダ情報組込手段でヘッダ情報を組み込んだパケ
    ットについては前記通常時パケット送出先設定手段の設
    定にかかわらずこれを前記迂回路の起点方向に送り出す
    ように送出先を設定する障害時パケット送出先設定手段
    と、 この障害時パケット送出先設定手段あるいは前記通常時
    パケット送出先設定手段によって設定された送出先にパ
    ケットを送出するパケット送出手段とを具備することを
    特徴とするルータ。
  5. 【請求項5】 送信されてきたパケットのネットワーク
    上を流れる経路を表わしたフロー情報をそのパケットに
    付加されたヘッダ情報から読み取るフロー情報読取手段
    と、 このフロー情報を基にして送信されてきたパケットの流
    れる経路が被プロテクション対象フローであるか否かを
    判別するプロテクション有無判別手段と、 パケットを伝送する各経路についてパケットを送出する
    ことのできない障害が発生したときこれを判別する障害
    判別手段と、 前記フロー情報読取手段によって読み取ったフロー情報
    を基に次の送出先を判別し、これを送出先に設定する通
    常時パケット送出先設定手段と、 前記プロテクション有無判別手段が被プロテクション対
    象フローであると判別し、かつ前記フロー情報読取手段
    によって読み取ったフロー情報を基に判別した送出先に
    至る経路に障害が発生していると前記障害判別手段が判
    別しているとき前記フロー情報から前記障害を回避する
    迂回路の起点までこのパケットを逆行させた後この迂回
    路を経由させることを指示するヘッダ情報をこのパケッ
    トに組み込むヘッダ情報組込手段と、 このヘッダ情報組込手段でヘッダ情報を組み込んだパケ
    ットについては前記通常時パケット送出先設定手段の設
    定にかかわらずこれを前記迂回路の起点方向に送り出す
    ように送出先を設定する障害時パケット送出先設定手段
    と、 この障害時パケット送出先設定手段あるいは前記通常時
    パケット送出先設定手段によって設定された送出先にパ
    ケットを送出するパケット送出手段とを具備することを
    特徴とするルータ。
  6. 【請求項6】 前記フロー情報はパケットの送信元と宛
    先を示す情報であり、前記ヘッダ情報組込手段で組み込
    まれる前記障害を回避する迂回路の起点までパケットを
    逆行させた後迂回路を経由させることを指示するヘッダ
    情報は前記フロー情報で示されたパケットの送信元を示
    す情報を宛先を示す情報に置き換え、宛先を示す情報を
    送信先を示す情報に置き換えた情報と、前記迂回路の起
    点でこれら置き換えた後の情報を最初の情報に戻すこと
    を指示する情報であることを特徴とする請求項4または
    請求項5記載のルータ。
  7. 【請求項7】 前記ヘッダ情報は、パケットの送出元が
    データに付加したヘッダ情報に更に付加した情報として
    構成されていることを特徴とする請求項6記載のルー
    タ。
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