JPH10896A - ホワイトボード用シート - Google Patents

ホワイトボード用シート

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JPH10896A
JPH10896A JP29230296A JP29230296A JPH10896A JP H10896 A JPH10896 A JP H10896A JP 29230296 A JP29230296 A JP 29230296A JP 29230296 A JP29230296 A JP 29230296A JP H10896 A JPH10896 A JP H10896A
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film
image
image forming
writing
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JP29230296A
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English (en)
Inventor
Takehisa Kimura
剛久 木村
Shinichiro Aikawa
森一郎 相川
Masaaki Kitaguchi
雅章 北口
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication of JPH10896A publication Critical patent/JPH10896A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量多品種に対応でき、しかも表面の耐摩耗
性、可撓性に優れたホワイトボード用シートを提供す
る。 【解決手段】 基材1上に筆記層2を有するホワイトボ
ード用シートにおいて、基材1が、露光・現像処理によ
る方法、静電転写記録方法、インクジェット記録方法、
感熱転写記録方法から選ばれるいずれか一の方法によ
り、罫線、符号、模様等の画像3が形成されたものであ
り、基材1上に所望の画像3を形成した側に筆記層2を
形成する。筆記層2は、好適には透明プラスチックフィ
ルム21表面に架橋硬化被膜21を有し、且つ裏面に粘
着剤層23を有するものであり、基材1の画像3が形成
された面に粘着剤層23を介してラミネートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少量多品種に対応
できるホワイトボード用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来の黒板に代わり、いわゆるホ
ワイトボードと称される水性又は油性インキのフェルト
ペン等で書き、拭き取りにより消去できる筆記板が開発
されている。この筆記板のうち巻取りのできる軟質のも
のは、例えば電子写真複写装置と組み合わされて、記載
した文字、図形等を直ちに複写できるような製品にも用
いられている。かかる軟質ホワイトボードは、ポリエチ
レンテレフタレートのようなポリエステル、ポリ塩化ビ
ニル、アクリル樹脂等の可撓性合成樹脂のフィルム、シ
ートの如きシート状の基材表面にメラミン系樹脂層や含
フッ素系樹脂層の如き表面層を設けた積層構造を有し、
この層の表面がフェルトペン等による筆記に供されるも
のである。
【0003】かかるシートは、基材と表面層との間に方
眼や罫線等のパターンが形成される場合が多く、一般に
パターンは印刷により施されていた。
【0004】しかし、印刷による場合は、例えば、特注
品の如き1つしか製造しない場合、そのために製版する
ことになるので、製造コストが高騰する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決し、少量多品種に対応でき、しかも表面の耐摩耗
性、可撓性に優れたホワイトボード用シートを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材1上に筆
記層2を有するホワイトボード用シートにおいて、基材
1が、露光・現像処理による方法、静電転写記録方法、
インクジェット記録方法、感熱転写記録方法から選ばれ
るいずれか一の記録方法により、罫線、符号、模様等の
画像3が形成されたものである。
【0007】基材1となる材料は、上述した記録方法に
よって画像が形成できる表面を備えていればよい。本発
明の一態様によるホワイトボード用シートでは、基材1
となる材料として、支持体フィルム11表面に、感光
層、トナー受容層、インク受容層及び感熱転写層から選
ばれるいずれか一の画像形成層12を備えた画像形成材
料を用い、この画像形成層に所定の記録方法により画像
3を形成したものを基材1とする。
【0008】基材となる材料として、上記の記録方法に
より画像形成可能な材料を用いることにより、製版等を
不要とし、少量多品種に対応したホワイトボード用シー
トを提供できる。尚、汎用性の高い罫線、方眼等の定形
パターンについては予め印刷で形成することができる。
即ち、本発明の他の態様によるホワイトボード用シート
は、基材1が、支持体フィルム表面に、感光層、トナー
受容層、インク受容層及び感熱転写層から選ばれるいず
れか一の画像形成層を備えた画像形成材料の画像形成層
に画像3を形成したものであって、画像形成材料の支持
体フィルムに罫線、方眼等のパターン4が印刷されてい
るものである。
【0009】また、本発明の好適な態様において、筆記
層2は、透明プラスチックフィルム21表面に架橋硬化
被膜22を有し、かつ裏面に粘着剤層23を有するもの
であり、前記罫線、符号、模様等の画像3上に前記粘着
剤層23が対向するようにしてラミネートにより形成さ
れてなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
を参照して更に説明する。図1は本発明のホワイトボー
ド用シートの基本的な構成を示す図で、このホワイトボ
ード用シートは基材1と、基材1表面に形成された筆記
層2とからなり、基材1表面には露光・現像処理による
方法、静電転写記録方法、インクジェット記録方法、感
熱転写記録方法から選ばれるいずれか一の画像形成方法
により、罫線、符号、模様等の画像3が形成されてい
る。
【0011】基材1としては、上述した画像形成方法に
より画像が形成可能な材料が用いられ、図2(a)に示
すように支持体フィルム11となる合成樹脂フィルム上
に、上述した画像形成方法に対応する所定の画像形成層
12を形成したもの10が好適に用いられる。例えば、
露光・現像処理により画像を形成する材料としては、支
持体フィルム上に露光・現像処理により当該露光部分あ
るいはそれ以外の部分が染色可能となる層若しくは発色
する層、又は現像処理により露光部分あるいはそれ以外
の部分が溶解若しくは膨潤剥離する層を有する感光性フ
ィルムが挙げられる。
【0012】またPPC、レーザープリンター若しくは
静電プロッター等の静電転写記録により画像を形成する
材料としては、支持体フィルム上に例えばポリエステル
樹脂、アクリル樹脂等のトナーの接着性のよい樹脂を含
むトナー易接着層を形成した静電転写用フィルムが用い
られる。またインクジェットプリンター等のインクジェ
ット記録により画像を形成する場合には、ポリビニルア
ルコール、親水性アクリル樹脂等の水性インクに対し受
容性がある樹脂を含むインク受容層を画像形成層とする
フィルムが用いられる。感熱転写記録による場合には、
感熱転写インクに対し受容性があるインク受容層を画像
形成層とするフィルムが用いられる。
【0013】このような画像形成層12を形成した画像
形成材料10の支持体フィルム11としては、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアクリロ
ニトリル、ABS、ナイロン、ポリプロピレン等の合成
樹脂フィルムが用いられる。支持体フィルムの厚さは特
に限定されないが、可撓性を必要とする観点から25〜
188μmの範囲のものを使用する。
【0014】また、画像形成層12が透明の場合或いは
画像形成層が現像処理によって除去される場合には、支
持体フィルム11の色が本発明のホワイトボード用シー
トの地色となるので、この場合、支持体フィルム11と
しては白色顔料を練り込んだものが用いられる。支持体
フィルム11は、必要に応じて画像形成層12との間に
下引き層、着色層等のその他の層を有するものであって
もよい。
【0015】更に支持体フィルム11には、図2(b)
に示すように罫線、方眼等の所定のパターン4を薄い緑
色等のインクで印刷したものを用いてもよい。本発明に
おいて基材1は上述した画像形成方法により画像3を形
成したものであるが、支持体フィルム11に汎用性のあ
るパターン4を形成しておくことにより、最終的にパタ
ーン4と所望の画像3が形成されたホワイトボード用シ
ートを得ることができる。また画像3を形成しない場合
でも、パターン4のみが形成されたホワイトボード用シ
ートを得ることができる。
【0016】このように支持体フィルム11にパターン
4を印刷しておく場合には、画像形成層12としては、
現像によって非画像部分が除去されるタイプの感光層で
あるか或いは画像形成層12を通してパターン4が見え
る程度の透明性を備えることが好ましい。
【0017】本発明の基材1は、上述したように画像形
成方法により画像形成することにより、方眼、罫線、文
字、模様等の任意の画像3を形成する(図2(c))。
このように、本発明では従来の印刷による罫線作成の如
く製版工程を必要としないので、作業時間、製造コスト
の点でメリットがある。また画像形成材料の支持体フィ
ルム11自体に方眼、罫線等のパターン4を印刷してお
く場合でも、汎用のパターンのみを印刷し、さらに必要
な文字、模様等の画像3は画像形成材料を用いた方法に
よって形成するので、従来の印刷のみによる画像部形成
に比し、少量多品種に対応しやすく、小品種ごとの製版
工程を不要とすることができる。
【0018】本発明の筆記層2は、方眼や罫線等の画像
3が形成された基材1上に、特に画像3が形成された側
に、熱硬化型樹脂若しくは光硬化型樹脂を含む組成物を
コーティングした後、硬化させることにより、あるいは
熱硬化型樹脂若しくは光硬化型樹脂を含む組成物を硬化
させた架橋硬化被膜を形成した材料をラミネートするこ
とにより形成される。
【0019】筆記層2をコーティングにより形成する場
合、筆記層2を構成する樹脂は、表面硬度の点からは熱
硬化型樹脂若しくは光硬化型樹脂のいずれも使用可能で
あるが、作業性の点からは光硬化型樹脂、特に紫外線あ
るいは電離放射線硬化型の樹脂とすることが好ましい。
また、ラミネートにより形成する場合は図3に示すよう
にポリエステルフィルム等の透明プラスチックフィルム
21上に熱硬化型樹脂または光硬化型樹脂(紫外線若し
くは電離放射線硬化型樹脂)を含む架橋硬化被膜22を
形成した材料を粘着剤層23を介して積層する。
【0020】粘着剤層23を介したラミネートにより貼
り合わせて筆記層2を形成する方法は、シート全体に可
撓性を付与できる点で、また例えば粘着剤層23に紫外
線吸収剤を添加した場合に耐候性を付与できる点で好ま
しい。
【0021】架橋硬化被膜22は、熱硬化型樹脂または
光硬化型樹脂、好ましくは紫外線若しくは電離放射線硬
化型樹脂を主体とする組成物の塗膜に電離放射線の照射
によって架橋構造を導入したものである。
【0022】電離放射線硬化型樹脂としては、不飽和ポ
リエステル、ポリエーテルアクリレート、ポリエステル
アクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、スピロアセタールアクリレート等のアクリル基
を有するもの、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリ
エン樹脂等を用いることができる。
【0023】上記の電離放射線硬化型樹脂は単独でも使
用可能であるが、硬化性、硬化塗膜の硬度を向上させる
ため、多官能モノマーを加えるとよく、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート、もしくはジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート等の3官能モノマー、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、もし
くは1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等の2官
能モノマー、又は4官能、5官能もしくは6官能等のモ
ノマーのうちから適宜に選択して用いることができる。
【0024】この他、電離放射線硬化型樹脂には種々の
添加剤を添加しうるが、硬化の際に紫外線を用いるとき
は光開始剤、例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルメチルケタ
ール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシロキシムエス
テル、もしくはチオキサンソン類等、或いは紫外線の増
感剤として、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、も
しくはトリ−n−ブチルホスフィン等を添加することが
できる。
【0025】電離放射線硬化型樹脂を主体とする組成物
には、硬化後の塗膜の艶を調整する意味で艶消剤を含有
させることができる。艶消剤としては、シリカ、炭酸カ
ルシウム、沈降性炭酸バリウム等の無機物粒子、もしく
はフッ素系粒子、ポリエチレン粒子、アクリル粒子等の
有機物粒子を用いることができる。但し、その添加量は
下の画像部が透視できる程度の量、具体的には全光線透
過率が80%以上となる量である必要がある。
【0026】電離放射線硬化型樹脂を主体とする組成物
は、通常のコーティング方法、例えばメイヤーバーコー
ティング、ブレードコーティング、グラビアコーティン
グ、ロッドコーティング、ナイフコーティング、リバー
スロールコーティング、キスコーティング、スプレイコ
ーティング、もしくはオフセットグラビアコーティング
等の方法により筆記層2を構成する透明プラスチックフ
ィルム21表面に、あるいは前記基材1の画像3形成面
に直接、適用する。コーティング後は、紫外線もしくは
電子線を用いて電離放射線照射を行ない、塗膜を架橋硬
化させる。電子線としては、コックロフトワルトン型、
バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直
線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速
機から放出され、50〜1000keV、好ましくは1
00〜300keVの範囲のエネルギーを持つ電子線が
用いられ、又、紫外線としては超高圧水銀灯、高圧水銀
灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メ
タルハライドランプ灯の光源を用いた紫外線源から発す
るものを用いる。このようにして架橋構造が導入される
ことにより、可撓性を維持しつつも筆記内容の消去性お
よび耐摩耗性が向上する。
【0027】なお、紫外線硬化の場合は硬化反応を進め
るため不活性ガス中での照射もしくはフィルムをラミネ
ートすることにより酸素を遮断して硬化させるが、電子
線硬化の場合は通常これらの手段を講じなくても硬化が
進む。しかし、本発明におけるように塗膜の表面物性が
要求される場合には電子線硬化においても不活性ガス、
フィルムを上記と同様に用いた方が一層効果的である。
【0028】このようにして構成される本発明のホワイ
トボード用シートは、従来のように印刷により方眼、罫
線その他の図柄を印刷により形成するのに比べ、製版す
る際の手間が省略できるので、種類の異なる種々の態様
のホワイトボードシートの製造に適する。即ち、少量多
品種に耐えうるので、製造コストを低減できるメリット
がある。
【0029】なお、本発明のホワイトボード用シートに
は、帯電防止処理を施すことも有効である。特に、複写
をとる際、若しくは回転して裏面を使用する際にシート
を移送させるために、摩擦による電荷がたまりやすく、
かかる電荷を逃がすために基材1上の筆記層2側もしく
はその反対面、または筆記層2上のいずれか一層以上を
帯電防止処理しておくとよい。
【0030】帯電防止処理は種々の方法により達成され
うるが、例えば、帯電防止剤をコーティングするか、シ
ート中に練り込む等によればよい。帯電防止剤としては
カチオン性、アニオン性、ノニオン性、両性の各種界面
活性剤、金属粉、カーボン粉もしくはグラファイト等の
無機物、又はシロキサン系コーティング剤を使用するこ
とができる。
【0031】本発明のホワイトボード用シートは、露
光、現像処理による方法、静電転写記録方法、インクジ
ェット記録方法、感熱転写記録方法から選ばれるいずれ
か一の方法により罫線等の画像3が形成しうるように施
された基材1に、これらいずれかの方法により罫線を形
成した後に、筆記層用塗工液をバーコーター等の公知の
コーティング法により塗工後、硬化させることにより、
あるいは表面に架橋硬化被膜22を有し裏面に粘着剤層
23を有する透明プラスチックフィルム21の前記粘着
剤層23面と、前記基材1の画像3面とを対向させるよ
うにして、ラミネートすることにより、得ることができ
る。
【0032】
【実施例】実施例により、本発明をさらに詳細に説明す
る。なお、「部」、「%」は特記しない限り、重量基準
とする。 [実施例1]75μmの白色ポリエステルフィルム上
に、以下の着色層用塗工液、感光層用塗工液、保護層用
塗工液を順次、メイヤーバーで塗布、オーブンで乾燥さ
せることにより約2μmの着色層、約2μmの感光層及
び約0.5μmの保護層を有する感光性フィルムを得
た。
【0033】この感光性フィルムをネガ原稿を使い、2
kW超高圧水銀灯を使用して1mの距離から60秒露光
後、pH12の現像液により現像して着色レリーフ画像
を形成させて本発明における基材を得た。 <着色層用塗工液> ・カーボンブラック 2部 (MA−100:三菱化学社) ・メタクリル酸メタクリル酸エステル共重合体 4部 (メタクリル酸メチル30モル%、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル40モル%、メタクリロニトリル27モ
ル%、メタクリル酸3モル%、からなる4元共重合体) ・蒸留水 92部 ・28%アンモニア水 1部 ・シリコーン系界面活性剤 1部 (FS−XB−2725:ダウコーニング社) <感光層用塗工液> ・メタクリル酸エステル共重合体 10部 (メタクリル酸メチル50モル%、メタクリル酸ブチル
10モル%、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル20モ
ル%、メタクリル酸ジメチルメチルアミノエチル20モ
ル%、からなる4元共重合体) ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5部 ・ベンゾフェノン 0.5部 ・ミヒラーケトン 0.3部 ・パラメトキシフェノール 0.02部 ・酢酸エチル 54.18部 ・酢酸ブチル 30部 <保護層用塗工液> ・ポリビニルアルコール 4部 (ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社) ・蒸留水 95.6部 ・シリコーン系界面活性剤 0.4部 (FS−XB−2725:ダウコーニング社) 一方、50μmの透明ポリエステルフィルムの片面に、
以下の筆記層用塗工液をメイヤーバーにて塗布し、高圧
水銀灯により紫外線を1〜2秒照射して、厚さ4μmの
筆記性硬化型樹脂層を設け、他方の面に、アクリル系粘
着剤(リキダインAR−2110:リキダイン社)から
なる10μmの粘着剤層を形成した。しかる後に、粘着
剤層と前記基材の画像部分を対向させるようにして、両
者をラミネートすることにより、筆記層を有するホワイ
トボード用シートを得た。 <筆記層用塗工液> ・紫外線硬化型樹脂 26部
(ユニディック17-824-9:大日本インキ化学工業社) ・メチルエチルケトン 17部 ・トルエン 17部 ・エチルセロソルブ 17部 ・開始剤 0.63部 (イルガキュア184:チバガイギー社) [実施例2]実施例1の白色ポリエステルフィルム上
に、以下の感光層用塗工液をメイヤーバーで塗布、オー
ブンで乾燥させることにより約2μmの感光層を有する
感光性フィルムを得た。
【0034】この感光性フィルムをネガ原稿を使い、2
kW超高圧水銀灯を使用して1mの距離から40秒露光
後、水洗現像によりレリーフ画像を形成させた。この画
像をアシドールブラックM−SRLの3%水溶液に5分
間浸漬して染色することにより黒色画像を形成し、基材
を得た。その後、実施例1と同様にして基材表面に筆記
層を形成し、ホワイトボード用シートを得た。 <感光層用塗工液> ・アクリルアミド 10部
−ダイアセトンアクリルアミド ・ジアゾレジン 1部
(フォトスピリット:東京応化社) ・蒸留水 89部 [実施例3]実施例1の白色ポリエステルフィルム上
に、以下の感光性着色層用塗工液をメイヤーバーで塗
布、オーブンで乾燥させることにより約2μmの感光性
着色層を有する感光性フィルムを得た。
【0035】この感光性フィルムをネガ原稿を使い、2
kW超高圧水銀灯を使用して1mの距離から5分露光
後、水洗現像により着色レリーフ画像を形成し、基材を
得た。その後、実施例1と同様にして基材表面に筆記層
を形成し、ホワイトボード用シートを得た。 <感光性着色層用塗工液> ・ポリビニルアルコール 10部
(ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社) ・ジアゾレジン 1部
(フォトスピリット:東京応化社) ・アシドールブラックM−SRL 0.5部 ・蒸留水 88.5部 [実施例4]実施例1の白色ポリエステルフィルムの両
面に、マット層用塗工液をメイヤーバーにて塗布し、1
50℃、1分30秒の熱処理後、さらに、トナー易接着
層用塗工液をメイヤーバーで塗布、オーブンで乾燥させ
ることにより、約7μmのマット層と約1μmのトナー
易接着層を有するPPC及びレーザープリンター用記録
シートを得た。
【0036】得られた記録シートに大型図面用複写機
(XEROX 5080:富士ゼロックス社)を使用し
て、罫線等の出図を行い、基材とした。その後、実施例
1と同様にして基材表面に筆記層を形成して、ホワイト
ボード用シートを得た。 <マット層用塗工液> ・アクリルポリオール 17.5部
(アクリディック A-814:大日本インキ化学工業社) ・イソシアネート硬化剤 2.6部
(タケネートD110N:武田薬品工業社) ・シリカ 4.5部
(サイリシア740:富士シリシア化学社) ・シリカ 0.8部
(アエロジルR−974:日本アエロジル社) ・メチルエチルケトン 18部 ・トルエン 23部 ・酢酸ブチル 10部 <トナー易接着層用塗工液> ・アクリル樹脂エマルジョン 2部
(ジョンクリル780:ジョンソンポリマー社) ・アクリル樹脂エマルジョン 8部
(ニカゾールRX301:日本カーバイド工業社) ・スチレン系帯電防止性樹脂 1部
(VERSA TL-125:カネボウ・エヌエスシー社) ・水 34部 ・メタ変性アルコール 15部 [実施例5]実施例1のポリエステルフィルムの片面
に、インク受容層用塗工液をメイヤーバーにて塗布し、
オーブンで乾燥させることにより、約7μmのインク受
容層を有するインクジェット記録シートを得た。
【0037】得られた記録シートにDESKJET50
0J(ヒューレットパッカード社)を使用して、罫線等
の印字を行い、基材とした。その後、実施例1と同様に
して基材表面に筆記層を形成して、ホワイトボード用シ
ートを得た。 <インク受容層用塗工液> ・ポリビニルアルコール(鹸化度71〜75%) 6部
(ゴーセノールKP−06:日本合成化学工業社) ・ポリビニルアルコール(鹸化度98〜99%) 4部
(ゴーセノールNH−18:日本合成化学工業社) ・水 90部 ・シリカ 10部
(サイリシア435:富士シリシア化学社) [実施例6]実施例1の白色ポリエステルフィルム上
に、5mm四方の方眼を印刷した後、方眼の形成された
面に実施例1と同様の着色層用塗工液、感光層用塗工
液、保護層用塗工液を順次、メイヤーバーで塗布、オー
ブンで乾燥させることにより図2(b)に示す構造の感
光性フィルムを得た。
【0038】この感光性フィルムを実施例1と同様に、
ネガ原稿を使って露光、現像後、方眼及び着色レリーフ
画像を有する基材を得た。
【0039】その後、実施例1と同様にして基材の着色
レリーフ画像が形成された面に筆記層を形成し、ホワイ
トボード用シートを得た。 [実施例7]実施例6と同様にして、方眼及び着色レリ
ーフ画像を有する基材を得た後、当該基材上の方眼及び
着色レリーフ画像を有する側に直接、実施例1と同様の
筆記層用塗工液をメイヤーバーにて塗布し、高圧水銀灯
により紫外線を1〜2秒照射して、厚さ4μmの筆記性
硬化型樹脂層を設け、ホワイトボード用シートを得た。
【0040】以上の実施例からも分かるように、印刷で
はなく、画像形成層への処理によって画像を形成し、そ
の後筆記層を形成するようにしたので、基材上に直接印
刷により画像を形成するものに比べ、特注品の如き少量
多品種に対応できた。また基材となる画像形成材料も任
意のものを選択して用いることができる。更に筆記層を
ラミネートにより形成したものは、ホワイトボード用シ
ート全体の可撓性が特に優れていた。
【0041】また、上記実施例で得られたホワイトボー
ド用シートの筆記層の鉛筆硬度は、3H(JIS−K5
400)と高く、また、スチールウールでの耐擦傷性
(#0000を500gの荷重をかけて20往復)につ
いても、全く傷がつかずに大変良好であった。
【0042】なお、黒、青、赤の3色のホワイトボード
用マーカー(ボードファックスマーカー:プラス工業
社)により筆記し、しばらく放置した後に消去してみた
が、3色何れのマーカーを使用した場合でも、画線がは
じくことなく、鮮明に筆記できた。また、筆記・消去の
作業を1000回繰り返しても、何らその表面が汚染さ
れ、あるいは傷つくことなく、その後も良好な筆記性、
消去性を示した。
【0043】
【発明の効果】本発明のホワイトボード用シートは、上
記の構成からなっているので、従来の印刷により罫線や
方眼を形成するものに比べ、少量多品種のオーダーに迅
速に対応することができる。これに加えて、筆記層をラ
ミネートにより形成することとする場合には、最終形態
におけるホワイトボード用シート全体の可撓性を向上さ
せることができるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホワイトボード用シートの一実施形
態を示す断面図
【図2】 本発明のホワイトボード用シートに用いられ
る基材用材料の一実施形態を示す断面図で、(a)は支
持体フィルム表面に画像形成層を形成した画像形成材料
を、(b)はパターンが形成された支持体フィルム表面
に画像形成層を形成した画像形成材料を、(c)は
(a)の画像形成層に画像3を形成したものを示す。
【図3】 本発明のホワイトボード用シートの他の実施
形態を示す断面図
【符号の説明】
1…基材 2…筆記層 3…画像 4…パターン 11…支持体フィルム 12…画像形成層 21…透明プラスチックフィルム 22…架橋硬化被膜 23…粘着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材1上に筆記層2を有するホワイトボー
    ド用シートにおいて、基材1が、露光・現像処理による
    方法、静電転写記録方法、インクジェット記録方法、感
    熱転写記録方法から選ばれるいずれか一の方法により、
    罫線、符号、模様等の画像3が形成されたものであるこ
    とを特徴とするホワイトボード用シート。
  2. 【請求項2】前記筆記層2は、透明プラスチックフィル
    ム21表面に架橋硬化被膜22を有し、かつ裏面に粘着
    剤層23を有するものであり、前記罫線、符号、模様等
    の画像3上に、前記粘着剤層23が対向するようにして
    ラミネートすることにより形成されてなることを特徴と
    する請求項1記載のホワイトボード用シート。
  3. 【請求項3】前記基材1は、支持体フィルム11表面
    に、感光層、トナー易接着層、インク受容層等の画像形
    成層12を備えた画像形成材料の前記画像形成層に画像
    3を形成したものであることを特徴とする請求項1記載
    のホワイトボード用シート。
  4. 【請求項4】前記画像形成材料は支持体フィルムに罫
    線、方眼等のパターン4が印刷されていることを特徴と
    する請求項3記載のホワイトボード用シート。
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