JP4700662B2 - リルーティング方法、リルーティングプログラムおよびルーティング装置 - Google Patents

リルーティング方法、リルーティングプログラムおよびルーティング装置 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク上のパスのリルーティング技術に関する。
従来、ネットワーク上のパス(例えば、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)パス、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)パス等)の経路のリルーティングにあたり、ルーティング装置(パスの管理装置)は、まず、必要条件を満たす経路のうち、(1)リルーティング後の収容トラフィック量を最大化するような経路を決定する。そして、(2)この決定した経路への移行手順のうち、この決定した経路へのリルーティングするときのパスの切断コストや接続コスト、前記パスの切断によるトラフィックの切断コスト等が最小になるようなパスの移行手順を決定する(非特許文献1参照)。
Yongbing Zhang他、"Trafic−Based Reconfiguration for Logical Topologies in Large-Scale WDM Optical Networks ", Journal Of Lightwave Technology, vol.23, No.10,Ocrober 2005
しかし、前記した技術は、(1)リルーティング後の収容トラフィック量の最大化を優先条件としており、(2)リルーティングするときのパスの切断コストや接続コスト、前記パスの切断によるトラフィックの切断コスト等の最小化は、(1)に次ぐ条件としている。つまり、(1)と(2)とを同時に考慮したものではない。従って、例えば、リルーティング後の収容トラフィック量は最大ではないものの、リルーティングするときのパスの切断コストや接続コスト、前記パスの切断によるトラフィックの切断コスト等が最小にできるような経路を計算することはできなかった。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、(1)リルーティング後の収容トラフィック量の最大化と、(2)リルーティングするときのパスの切断コストや接続コスト、前記パスの切断によるトラフィックの切断コスト等の最小化とを同時に考慮したリルーティング経路およびこのリルーティング経路へのリルーティング手順を計算する手段を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ネットワークの各ノードを接続するリンクごとに、当該リンクにより接続されるノードの識別情報および当該リンクの最大帯域を示したリンク情報と、前記ネットワーク内の各ノードのトポロジ情報と、前記各ノード間に確立されたパスごとに、当該パスにおいて経由するリンクの情報を示したリストおよび当該パスの帯域を示したパス情報とを格納する記憶部を備えるルーティング装置が、入出力部経由で、新規パスの始点ノードの識別情報および終点ノードの識別情報と、前記新規パスに要求する帯域とを示したトラフィック変化要求の入力を受け付け、前記リンク情報、前記トポロジ情報および前記パス情報を参照して、前記新規パスの経路上のリンクを経由する1以上のパスを特定し、前記特定したパスのリルーティング先の経路と、前記リルーティングに伴い、他のパスのリルーティングが必要な場合、前記他のパスのリルーティング先の経路とを示したリルーティングパターンを計算し、前記計算されたリルーティングパターンの経路を前記記憶部に記憶し、前記ネットワーク内のパスを、前記計算されたリルーティングパターンの経路へリルーティングするときのリルーティング手順のパターンを計算し、前記記憶部に記憶し、前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記リルーティング手順のパターンの実行において、切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスの少なくとも一方を計算し、前記計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックと、前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスとの少なくとも一方を用いて所定の目的関数を計算し、前記記憶部から、前記計算した目的関数を最大化する前記リルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを読み出し、前記読み出したリルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを、前記トラフィック変化要求に対するリルーティング計算結果として出力することを特徴とするリルーティング方法とした。
請求項6に記載の発明は、ネットワークの各ノードを接続するリンクごとに、当該リンクにより接続されるノードの識別情報および当該リンクの最大帯域を示したリンク情報と、前記ネットワーク内の各ノードのトポロジ情報と、前記各ノード間に確立されたパスごとに、当該パスにおいて経由するリンクの情報を示したリストおよび当該パスの帯域を示したパス情報とを格納する記憶部と、入出力部経由で、新規パスの始点ノードの識別情報および終点ノードの識別情報と、前記新規パスに要求する帯域とを示したトラフィック変化要求の入力を受け付けるトラフィック変化要求情報取得部と、前記パスのリルーティング先の経路およびこの経路へのリルーティング手順を計算するリルーティング計算部とを備え、前記リルーティング計算部は、前記リンク情報、前記トポロジ情報および前記パス情報を参照して、(1)前記新規パスの経路上のリンクを経由する1以上のパスを特定し、(2)前記特定したパスのリルーティング先の経路と、前記リルーティングに伴い、他のパスのリルーティングが必要な場合、前記他のパスのリルーティング先の経路とを示したリルーティングパターンを計算し、(3)前記計算されたリルーティングパターンの経路を前記記憶部に記憶し、(4)前記ネットワーク内のパスを、前記計算されたリルーティングパターンの経路へリルーティングするときのリルーティング手順のパターンを計算し、前記記憶部に記憶し、(5)前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記リルーティング手順のパターンの実行において、切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスの少なくとも一方を計算し、(6)前記計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックと、前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスとの少なくとも一方を用いて所定の目的関数を計算し、(7)前記記憶部から、前記計算した目的関数を最大化する前記リルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを読み出し、前記読み出したリルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを、前記トラフィック変化要求に対するリルーティング計算結果として出力することを特徴とするルーティング装置とした。
このようにすることで、ルーティング装置は、リルーティング後の収容トラフィック量の最大化と、当該パス経路へのリルーティングするときのパスの切断コストや接続コスト、前記パスの切断によるトラフィックの切断コスト等の最小化とを同時に考慮したリルーティング経路およびこのリルーティング経路へのリルーティング手順を計算できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリルーティング方法において、前記目的関数は以下の式(1)により定義され、
F=f(a)−{g(b)およびh(c)の少なくとも一方の合計値}…式(1)
F:目的関数
f(a):前記計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックに関する関数
g(b):前記リルーティング手順のパターンにおける運用手順量ペナルティ関数
h(c):前記リルーティング手順のパターンにおけるパスの切断によるトラフィックの切断発生ペナルティ関数
a:前記リルーティングパターンの経路における各パスに関するパラメータ
b:前記リルーティング手順のパターンの実行において切断または接続されるパスに関するパラメータ
c:前記リルーティング手順のパターンの実行におけるパスの切断によりトラフィックが切断されるパスに関するパラメータ
前記記憶部は、前記f(a)と、前記g(b)および前記h(c)の少なくとも一方とを格納することを特徴とするリルーティング方法とした。
このような方法によれば、ルーティング装置は、リルーティングに伴う運用手順量ペナルティやトラフィックの切断発生ペナルティを考慮して目的関数を計算できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のリルーティング方法において、前記ルーティング装置は、前記記憶部に格納された前記f(a)と、前記g(b)および前記h(c)少なくとも一方とを、前記入出力部からの指示入力に基づき変更することを特徴とする請求項2に記載のリルーティング方法とした。
このような方法によれば、ネットワークの運用管理者等が、ルーティング装置において前記した式(1)に示す目的関数を計算するときのf(a)、g(b)、h(c)を所望の関数に変更できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のリルーティング方法において、前記ルーティング装置は、前記計算した目的関数の最大値が、前記新規パス設定前の前記ネットワークにおける各パスの合計帯域を用いて計算した前記目的関数の値よりも小さいとき、前記リルーティング計算結果に、前記新規パスの追加を却下するメッセージを含めることを特徴とするリルーティング方法とした。
このような方法によれば、ルーティング装置において、ネットワークに新規パスを設定しても目的関数を向上させないものであると判断したとき、ネットワークの運用管理者等にこれを通知できる。つまり、ネットワークの運用管理者等は、ネットワークに新規パスを設定しても、このネットワークに関する目的関数が最大化されないことを知ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のリルーティング方法をコンピュータである前記ルーティング装置に実行させることを特徴とするリルーティングプログラムとした。
このようなプログラムによれば、一般的なコンピュータに請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のリルーティング方法を実行させることができる。
本発明によれば、ネットワークにおいて、リルーティング後の収容トラフィック量の最大化と、当該パス経路へのリルーティングするときのパスの切断コストや接続コスト(パスの切断接続コスト)、前記パスの切断によるトラフィックの切断コスト(トラフィック切断コスト)等の最小化とを同時に考慮したリルーティング経路およびこのリルーティング経路へのリルーティング手順を計算できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を、図面を参照しながら説明する。
<システム構成例>
図1は、本発明の実施の形態におけるルーティング装置を含むシステムの構成例を示した図である。図1に示したように、システムは、ノード2(2A,2B,2C,2D,2E,2F)からなるネットワーク3と、各ノード2間を接続するパスの経路を計算し、この計算された経路上にパスの確立を指示するルーティング装置1と、このルーティング装置1に各種指示入力を行うネットワーク運用者端末4とを含んで構成される。このノード2とルーティング装置1とは所定の通信路により接続される。また、ルーティング装置1とネットワーク運用者端末4との間も所定の通信路により通信可能に接続される。なお、ノード2は、例えば、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)スイッチやMPLS(Multi-Protocol Label Switching)ルータであり、パスは、SDHパスやMPLSパスである。ここでは、パスはSDHパスである場合を例に説明する。
ここでは、図1に例示するように、リルーティング前のネットワーク3において、ノード2A,2F間に2.5G(bps)、ノード2A,2D間に10G(bps)、ノード2B,2C間に5G(bps)、ノード2C,2D間に2.5G(bps)のパスが設定されている。また、これらのノードを接続するリンク(物理リンク)の最大帯域は、それぞれ10G(bps)とする。
ここで、図2を用いて、このシステムにおける各情報の流れを説明する。図2は、図1のシステムにおけるにおける各情報の流れを説明した図である。
図2に示すように、(1)まず、ルーティング装置1は、運用情報インタフェース111により、ネットワーク運用者端末4等からトラフィック変化要求(新規パスの設定要求)を受信する。この新規パスの設定要求は、この新規パスの始点ノードと終点ノード、この新規パスに要求する帯域等を示したものである。
(2)次に、ルーティング装置1は、ネットワーク情報インタフェース112により、ネットワーク3(図1のルータ2)へネットワーク情報要求メッセージを送信する。
(3)そして、ルーティング装置1は、ネットワーク情報インタフェース112により、ネットワーク情報要求メッセージに対する応答として、ネットワーク情報を受信する。このネットワーク情報とは、ネットワーク3の物理情報(リンク情報やトポロジ情報)、各ノード2に設定されたパス情報等である。
(4)この後、ルーティング装置1は、受信したネットワーク情報と、トラフィック変化要求とに基づき、このネットワーク3のリルーティング経路を計算し、このリルーティング経路の計算結果(リルーティング計算結果)を、運用情報インタフェース111により、ネットワーク運用者端末4等へ送信する。なお、ここでは説明を省略しているが、この後、ルーティング装置1は、ネットワーク運用者端末4等からの指示入力に基づき、各ノード2間にパスの確立を指示する。
<ルーティング装置の構成>
次に、図3を用いて、図1のルーティング装置1の構成を説明する。図3は、図1のルーティング装置の構成を示したブロック図である。
図3に示すように、ルーティング装置1は、入出力部11と、処理部12と、記憶部13とを備える。
入出力部11は、各ノード2からネットワーク情報を取得したり、このルーティング装置1の外部に接続される端末(図1のネットワーク運用者端末4等)との間でデータの入出力をしたりするインタフェースである。このような入出力部11は、運用情報インタフェース111と、ネットワーク情報インタフェース112とを含んで構成される。
運用情報インタフェース111は、図1のネットワーク運用者端末4等から、トラフィック変化要求の入力を受け付ける。このトラフィック変化要求は、前記したとおり、例えば、新規パスの設定要求であり、この新規パスの始点ノードの識別情報および終点ノードの識別情報、その新規パスに要求する帯域等を含むものである。また、運用情報インタフェース111は、前記トラフィック変化要求に基づき、処理部12において計算されたリルーティング経路とそのリルーティング経路への移行手順等を示したリルーティング計算結果を、図1のネットワーク運用者端末4等へ出力する。
ネットワーク情報インタフェース112は、図1の各ノード2からネットワーク情報を取得する。このネットワーク情報とは、前記したとおり、ネットワーク3の物理情報(リンク情報やトポロジ情報)、各ノード2に設定されたパス情報等である。
なお、この入出力部11は、キーボードやマウス等の入力装置(図示せず)、液晶モニタ等の出力装置(図示せず)等と接続するためのインタフェース機能を備えていてもよい。
処理部12は、このルーティング装置1全体の制御を司り、入出力部11、記憶部13の制御と、入力された情報の処理とを行う。また、処理部12は、入出力部11経由で、ネットワーク情報を取得したり、シグナリングにより各ノード2へパスの設定指示を出力したりする。この処理部12は、トラフィック変化要求情報取得部121と、ネットワーク情報要求部122と、ネットワーク情報取得部123と、パラメータ変換部124と、リルーティング計算部125と、リルーティング計算結果情報報告部126とを含んで構成される。
トラフィック変化要求情報取得部121は、運用情報インタフェース111経由で前記したトラフィック変化要求を取得すると、記憶部13のトラフィック変化要求情報記憶部131(後記)に記憶する。
ネットワーク情報要求部122は、ネットワーク情報インタフェース112経由で、各ノード2に対し、ネットワーク情報の要求メッセージを送信する。
ネットワーク情報取得部123は、前記したネットワーク情報の要求メッセージの応答として、ネットワーク情報インタフェース112経由でネットワーク情報を取得する。そして、取得したネットワーク情報を、記憶部13のネットワーク情報記憶部132(後記)へ記憶する。
パラメータ変換部124は、リルーティング計算部125がリルーティング計算のための目的関数を計算するとき、パラメータ変換ポリシー記憶部133に記憶されたパラメータ変換ポリシー(後記)を参照して、(1)ネットワーク3全体の収容トラフィック量(帯域)と、(2)切断接続パスの合計帯域と、(3)トラフィック切断パスの合計帯域とを、この目的関数のパラメータ値として用いるための値を読み出す。
リルーティング計算部125は、記憶部13のネットワーク情報記憶部132に記憶されたトポロジ情報、リンク情報、パス情報等を参照して、トラフィック変化要求情報に示される新規パスを設定するためのリルーティング経路およびその経路へリルーティングするためのリルーティング手順(リルーティング計算結果)を計算する。ここで計算するリルーティング経路およびその経路へリルーティングするためのリルーティング手順は所定の目的関数(詳細は後記)を最大化するものである。この目的関数を用いたリルーティング計算の処理手順については、フローチャートを用いて後記する。リルーティング計算部125は、ここでのリルーティング計算結果を、記憶部13のリルーティング計算結果情報記憶部134(後記)に記憶する。
リルーティング計算結果情報報告部126は、記憶部13のリルーティング計算結果情報記憶部134に記憶されたリルーティング計算を、前記した運用情報インタフェース111経由で、図1のネットワーク運用者端末4等へ送信する。
なお、この処理部12の機能は、ソフトウエア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。すなわち、ルーティング装置1のCPU(Central Processing Unit)等が記憶部13に記憶されたリルーティングプログラムを実行することで実現してもよいし、この処理部12の機能を実現する専用回路を用いることで実現してもよい。
次に、記憶部13を説明する。記憶部13は、トラフィック変化要求情報記憶部131と、ネットワーク情報記憶部132と、パラメータ変換ポリシー記憶部133と、リルーティング計算結果情報記憶部134とを所定領域に備える。
トラフィック変化要求情報記憶部131は、前記したトラフィック変化要求を格納する。
ネットワーク情報記憶部132は、前記したネットワーク情報を格納する。このネットワーク情報は、前記したとおり、ネットワーク3の物理情報(トポロジ情報およびリンク情報)、パス情報等を含んで構成される。
トポロジ情報は、ネットワーク3内に設置されるノード2の識別情報と、そのノード同士がどのようなリンクにより接続されているかを示した情報である。このノード2の識別情報としては、IPアドレスやMAC(Media Access Control)アドレス等が用いられる。このようなトポロジ情報により、ルーティング装置1は、例えば、図1に示すようなネットワーク構成を把握する。
なお、リンク情報は、表1に例示するように、ネットワーク3を構成するリンクの識別情報(リンクID)ごとに、このリンクの最大許容帯域(最大帯域)、A端ノードID、A端ノードIF(interface)ID、Z端ノードID、Z端ノードIF ID、リンクコスト等を示した情報である。また、ノードIDおよびノードIF IDは、例えば、IPアドレス等を用いる。なお、このリンク情報は、リンクのインタフェースの種類(10G−イーサネット(登録商標)、STM(Synchronous Transfer Mode)−16等)の情報を含んでいてもよい。
Figure 0004700662
パス情報は、現在、ネットワーク3に設定されているパス(現状パス)のパスIDごとに、当該現状パスに用いられているリンクのリンクIDおよび帯域を示した情報である。このパス情報は、表2に例示するように、現状パスのパスIDごとに、始点ノードID、始点ノードIF ID、終点ノードID、終点ノードIF ID、経由リンクIDリスト、帯域等を示した情報である。このようなパス情報により、ルーティング装置1は、ネットワーク3に設定されたパス(図1参照)を把握する。なお、このパス情報は、前記した情報以外にも、各パスの利用開始日時および利用終了日時の情報や、各日時における利用帯域、将来設定予定のパスの予約情報を含んでいてもよい。このような情報によりルーティング装置1は、ネットワーク3の各リンクにおいて、いつからいつまで、どの程度の帯域が占有されるかを把握できる。
Figure 0004700662
パラメータ変換ポリシー記憶部133は、パラメータ変換ポリシーを格納する。このパラメータ変換ポリシーは、(1)ネットワーク3全体の収容トラフィック量(帯域)、(2)パスの切断接続コスト(例えば、切断または接続されるパスの合計帯域等)および(3)トラフィック切断コスト(例えば、当該パスの接続によりトラフィックが切断されるパスの合計帯域等)を、前記した目的関数のパラメータ値として用いるための値を示したものである。このパラメータ変換ポリシーは、例えば、前記目的関数を計算するとき、(1)ネットワーク3全体の収容トラフィック量(帯域)については、収容されるパス1Gbpsあたり「1」、(2)パスの切断接続コストについては、切断または接続されるパス1Gbpsあたり「0.05」、(3)トラフィック切断コストについては、トラフィックが切断されるパス1Gbpsあたり「0.1」という値を用いて計算するといったポリシーである。
なお、このパラメータ変換ポリシーは、入出力部11からの指示入力に基づき変更可能である。このようにすることで、例えば、ネットワーク3の運用管理者等が、ネットワーク3の運用管理者等の所望するように最適化されたネットワーク3のリルーティング計算結果を得ることができる。
リルーティング計算結果情報記憶部134は、リルーティング計算部125によるリルーティング計算結果を記憶する。このリルーティング計算結果の詳細は、後記する。
なお、この記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により実現される。
次に、図1、図3、図6および図7を参照しつつ、図4および図5を用いてルーティング装置1の動作手順を説明する。図4は、図3のルーティング装置の動作手順を示したフローチャートである。図5は、図4のS408のリルーティング計算処理の詳細を示したフローチャートである。図6および図7は、図1のパスのリルーティング後のネットワークを例示した図である。
まず、図1のネットワーク3において、トラフィック変化要求が発生すると(S401)、ルーティング装置1は、トラフィック変化要求情報取得部121によって、運用情報インタフェース111より、トラフィック変化要求を取得する(S402)。
ここでのトラフィック変化要求は、例えば、図4の吹き出し420に示すように、新たにノード2A,2C間に2.5G(bps)、ノード2F,2D間に5G(bps)のトラフィックをそれぞれ流したい(パスを設定したい)という要求である。このトラフィック変化要求は、前記したとおり、運用管理者端末4等から送信される。
次に、トラフィック変化要求情報取得部121は、トラフィック変化要求情報記憶部131へ、S402で取得したトラフィック変化要求を記憶する(S403)。
続いて、ルーティング装置1は、ネットワーク情報要求部122によって、各ノード2へネットワーク情報の要求メッセージをネットワーク情報インタフェース112より送信する(S404)。
そして、ルーティング装置1は、ネットワーク情報取得部123によって、各ノード2から取得し(S405)、この取得したネットワーク情報をネットワーク情報記憶部132に記憶する(S406)。
例えば、ここで取得するネットワーク情報は、吹き出し430に示すように、ネットワーク3の(1)物理情報と(2)パス情報とを含む。(1)物理情報は、例えば、ノード2A,2B,2C,2D,2E,2Fは、ノード2A,2B、ノード2B,2C、ノード2C,2D、ノード2D,2E、ノード2E,2F、ノード2F,2A、ノード2B,2Fおよびノード2C,2Eがそれぞれ、最大帯域10G(bps)のリンクで接続されているという情報である。また、(2)パス情報は、例えば、「ノード2A,2B,2F,2E,2Dを経由する10G(bps)のパス、ノード2A,2Fを経由する2.5G(bps)のパス、ノード2B,2Cを経由する5G(bps)のパス、ノード2C,2Dを経由する2.5G(bps)のパスがそれぞれ存在する」という情報である。ルーティング装置1は、このようなネットワーク情報により、図1に示すようなネットワーク3のトポロジやパス等を把握する。
そして、リルーティング計算部125は、このようなネットワーク情報と、トラフィック変化要求情報記憶部131に記憶されたトラフィック変化要求とを参照して、ネットワーク3のパスにリルーティングが必要か否かを判断する(S407)。このとき、リルーティングが必要か否かは、リルーティング計算部125が、トラフィック変化要求に示される新規パスをネットワーク3に追加したとき、この新規パスの経路上のリンクの帯域が当該リンクの最大帯域(例えば、10G(bps))を超えてしまうか否かにより判断する。なお、このリンクの最大帯域の値として、リンク情報に示される各リンクの最大帯域の値を参照する。ここで、ネットワーク3にトラフィック変化要求に示される新規パスを追加すると、この新規パスの経路上のリンクの帯域が当該リンクの最大帯域(例えば、10G(bps))を超えてしまうと判断したとき(S407のYes)、S408へ進む。そして、リルーティング計算部125は、リルーティング計算を行う(S408)。そして、S409へ進む。このリルーティング計算(S408)については、図5を用いて後記する。
一方、リルーティングは必要ないと判断したとき(S407のNo)、つまり、トラフィック変化要求に示される新規パスをネットワーク3に追加しても、この新規パスの経路上のリンクの帯域が当該リンクの最大帯域(例えば、10G(bps))を超えないとき、S408をスキップして、S409へ進む。
リルーティング計算部125は、リルーティング計算結果(S408の計算結果およびS407でリルーティングが必要ないと判断されたときは、その判断結果)をリルーティング計算結果情報記憶部134へ記憶する(S409)。
ここでのリルーティング計算結果は、吹き出し440に例示するように、(1)リルーティング後のパス情報と、(2)トラフィック変化要求に対する回答と、(3)パスの移行手順とを含む。
(1)リルーティング後のパス情報は、例えば、図6に例示するようなパス、つまり、ノード2A,2F,2E,2Dを経由する10G(bps)のパス、ノード2A,2B,2Fを経由する2.5G(bps)のパス、ノード2B,2Cを経由する5G(bps)のパス、ノード2C,2Dを経由する2.5G(bps)のパスという情報である。
また、(2)トラフィック変化要求に対する回答は、例えば、ノード2A,2C間に2.5G(bps)という要求に対して、ノード2A,2B,2Cを経由する2.5G(bps)のパスを設定するという回答や、ノード2F,2D間に5G(bps)という要求に対して、却下(パスを設定することができない)という回答である。
さらに、(3)パスの移行手順は、例えば、
1.ノード2A,2Fを経由する2.5G(bps)のパスを切断し、
2.ノード2A,2F,2E,2Dを経由する10G(bps)のパスを設定し、
3.ノード2A,2B,2F,2E,2Dを経由する10G(bps)のパスを切断し、
4.ノード2A,2B,2Fを経由する2.5G(bps)のパスを設定する。
という手順である。
S409の後、リルーティング計算結果情報報告部126は、リルーティング計算結果情報記憶部134にあるリルーティング計算結果を、運用情報インタフェース111によりネットワーク運用者端末4へ送信する(S410)。
このようにして、ネットワーク運用管理者が、ネットワーク運用者端末4によりリルーティング計算結果を受け取ると、この内容に基づき、ルーティング装置1に対し、パス設定の指示等を行うことができる。
次に、図5を用いて、図4のS408のリルーティング計算について説明する。
まず、リルーティング計算部125は、ネットワーク情報記憶部132のネットワーク情報を参照して、トラフィック変化要求に示される新規パスの追加により、リンクの最大帯域を超えてしまうリンクについて、そのリンクを経由するパスを特定する(S501)。
例えば、図1のネットワーク3のノード2A,2C間にそのまま2.5G(bps)の新規パスを設定すると、ノード2A,2Bを接続するリンクにおいて、このリンクの最大帯域10G(bps)を超えてしまう。そこで、このリンクを経由するパス(ノード2A,2B,2F,2E,2Dを経由するパス)を特定する。また、ノード2F,2D間に5G(bps)の新規パスを設定すると、ノード2F,2Eを接続するリンクおよびノード2E,2Dを接続するリンクにおいても、このリンクの最大帯域10G(bps)を超えてしまう。そこで、このリンクを経由するパス(ノード2A,2B,2F,2E,2Dを経由するパス)を特定する。
次に、リルーティング計算部125は、ネットワーク情報記憶部132のネットワーク情報を参照して、S501で特定したパスのリルーティング先の経路を計算する。ここで計算するリルーティング先の経路も、このリルーティング先の各リンクの帯域が、当該リンクの最大帯域以内となるようなものとする。また、ここでリルーティング先が複数あればそれぞれのリルーティング先をリルーティングパターンとして記憶部13の所定領域に記憶する。また、このリルーティングに伴い、他にもリルーティングが必要なパスがある場合、このパスのリルーティング先の経路も計算して、リルーティングパターンを計算し、記憶部13の所定領域に記憶する(S502)。
例えば、図1において、ノード2A,2B,2F,2E,2Dを経由するパスを、ノード2A,2B,2C,2Dを経由する経路へリルーティングすると、この経路には既に5G(bps)のパスと、2.5G(bps)のパスがあるので、それぞれのパスが用いるリンクにおいて最大帯域10G(bps)を超えてしまう。従って、この5G(bps)のパス(ノード2B,2C間のパス)および2.5G(bps)のパス(ノード2C,2Dのパス)についてもリルーティング先の経路を計算する。
次に、リルーティング計算部125は、S502で計算したリルーティングパターンごとに、このリルーティングパターンのパスの帯域の合計値(収容トラフィック量)を計算する(S503)。リルーティング計算部125は、このリルーティングパターンごとの収容トラフィック量を記憶部13の所定領域に記憶する。
そして、リルーティング計算部125は、記憶部13から、S502で計算したリルーティングパターンの経路を読み出し、リルーティングパターンの経路へのリルーティング手順を計算する(S504)。ここでも、リルーティングパターンの経路へのリルーティング手順が複数あれば、リルーティング計算部125は、その複数のリルーティング手順を、当該リルーティング経路へのリルーティング手順のパターンとして記憶部13の所定領域に記憶する。
この後、S504で計算したリルーティング手順のパターンを、記憶部13から読み出し、このリルーティング手順のパターンごとに、(1)切断または接続されるパス(切断接続パス)と、(2)パスの切断によりトラフィックが切断されるパス(トラフィック切断パス)とを計算する(S505)。
そして、リルーティング計算部125は、記憶部13に記憶されたリルーティングパターンおよびリルーティング手順のパターンを読み出し、以下の式(2)に示す目的関数を最大化するリルーティングパターンと、このリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順とを計算する。
目的関数=収容トラフィック量×A1−(切断接続パスの合計帯域×A2+トラフィック切断パスの合計帯域×A3)…式(2)
A1:収容トラフィック量の値を、この目的関数のパラメータ値として用いるための値
A2:切断接続パスの合計帯域を、この目的関数のこのパラメータ値として用いるための値
A3:トラフィック切断パスの合計帯域を、この目的関数のこのパラメータ値として用いるための値
なお、このA1,A2,A3は、パラメータ変換ポリシー記憶部133のパラメータ変換ポリシーに設定されており、パラメータ変換部124により読み出される。
例えば、A1=パス1G(bps)あたり「1」、A2=パス1Gbpsあたり「0.05」、A3=パス1Gbpsあたり「0.6」である場合において、図6に示すようなリルーティングを行う場合、収容トラフィック量は、「2.5G(bps)+2.5G(bps)+5G(bps)+2.5G(bps)+10G(bps)」である。また、ルーティング装置1が、図1に示すパスを、図4の吹き出し440の(3)に示すリルーティング手順でリルーティングする場合、切断接続パスは、このノード2A,2F間の2.5G(bps)のパスと、ノード2A,2D間の10G(bps)のパスである(図6の破線矢印で示す経路が変更されたパス参照)。従って、切断接続パスの合計帯域は「10G(bps)+2.5G(bps)」である。また、トラフィック切断パス(リルーティング時にトラフィックが切断されたパス)は、ノード2A,2F間の2.5G(bps)のパスである。よって、図6に示すようなリルーティングを行う場合の目的関数は、以下のようになる。
目的関数の値=(2.5+2.5+5+2.5+10)×1−{(2.5+10)×0.05+2.5×0.6}=20.375
一方、ルーティング装置1が、図7に示すようなリルーティングを行う場合、収容トラフィック量は、「10G(bps)+5G(bps)+2.5G(bps)+2.5G(bps)+5G(bps)」である。また、切断接続パスは、ノード2A,2D間の10G(bps)のパスと、ノード2B,2C間の5G(bps)のパスと、ノード2C,2D間の2.5G(bps)のパスである(図7の破線矢印で示す経路が変更されたパス参照)。従って、切断接続パスの合計帯域は「10G(bps)+5G(bps)+2.5G(bps)」である。また、トラフィック切断パス(リルーティング時にトラフィックが切断されたパス)は、このノード2B,2C間の5G(bps)のパスと、ノード2C,2D間の2.5G(bps)のパスである。よって、図7に示すようなリルーティングを行う場合の目的関数は、以下のようになる。
目的関数の値=(10+5+2.5+2.5+5)×1−{(10+5+2.5)×0.05+(5+2.5)×0.6}=19.625
このように、従来技術では、図1に示すネットワーク3において、ネットワーク3の収容トラフィック量が増大する図7のようなリルーティングパターンが選択されるが、本実施の形態のルーティング装置1によれば、前記した式(1)に示す目的関数を用い、この目的関数の値を最大化するリルーティングパターン(図6に示すリルーティングパターン)の方が経路として選択される。
図5の説明に戻る。S506の後、リルーティング計算部125は、新規パスを追加しない場合の目的関数の値を計算し、S506で最大化した目的関数の値が、この新規パスを追加しない場合の目的関数の値を超えるか否かを判断する(S507)。つまり、ネットワーク3の現状パスの帯域をもとに目的関数を計算し、この目的関数の値が新規パスを追加した場合の目的関数の最大値よりも大きくなるか否かを判断する。
ここで、リルーティング計算部125が、S506で最大化した目的関数の値が、この新規パスを追加しない場合の目的関数の値を超えると判断したとき(S507のYes)、リルーティング計算部125は、S506で計算した目的関数を最大化するリルーティングパターンの経路と、この経路へのリルーティング手順とをリルーティング計算結果として出力する(S508)。
一方、リルーティング計算部125において、S506で最大化した目的関数の値がこの新規パスを追加しない場合の目的関数の値を超えないと判断したとき(S507のNo)、新規パスの設定を却下する旨のメッセージをリルーティング計算結果として出力する(S509)。例えば、リルーティング計算部125は、前記した図4の吹き出し440の(2)に示すように、「ノード2F,2D間に5G(bps)という要求に対して却下」という内容を含むリルーティング計算結果を出力する。これにより、ネットワークの運用管理者等は新規パスを追加しても前記した目的関数を最大化できないことを知ることができる。
なお、前記した図1に示すネットワーク3において、新規パスを設定せずリルーティングを行わない場合、目的関数の値は「10+5+2.5+2.5=20」であり、この値は、図6に示すようなリルーティングをした場合の目的関数の値を超えない。つまり、新規パスを設定した方が目的関数の値は大きくなる。従って、リルーティング計算部125は新規パスの設定を受け入れることになる。
このようにすることで、ルーティング装置1は、ネットワーク3の収容トラフィック量と、パスの切断接続やトラフィックの切断等のコストとを同時に考慮したリルーティングパターンを計算することができる。すなわち、ネットワーク3の収容トラフィック量をネットワーク3における「収入」、パスの切断接続やトラフィックの切断等のコストをネットワーク3における「支出」、目的関数の値をネットワーク3の「利得」と考えたとき、本実施の形態のルーティング装置1によれば、より利得の高いリルーティングパターンを発見することができる。
なお、前記した実施の形態において、ルーティング装置1は、目的関数を計算するとき、切断接続パスの合計帯域の値と、トラフィック切断パスの合計帯域の値との両方を用いることとしたが、これらのうち、どちらか一方の値を用いて計算するようにしてもよい。
さらに、切断接続パスの合計帯域、トラフィック切断パスの合計帯域の代わりに、切断接続パスの本数、トラフィック切断パスの本数等を用いるようにしてもよい。また、リルーティング計算部125は、その他の方法で、パスの切断や接続、またはパスの切断によりトラフィックが切断するときのコストを定量化し、その定量化した値で目的関数を計算するようにしてもよい。
さらに、前記した実施の形態において、ルーティング装置1がリルーティング計算を行うとき、まず、考えうるリルーティングパターンと、そのリルーティングパターンの経路へリルーティングを行う手順を計算し、その後、目的関数を最大化するリルーティングパターンと、そのリルーティングパターンの経路へリルーティングを行う手順を選択(探索)することとしたが、これに限定されない。例えば、このリルーティングパターンと、そのリルーティングパターンの経路へリルーティングを行う手順の計算と、目的関数の計算とを並行して行い、目的関数を最大化するリルーティングパターンと、そのリルーティングパターンの経路へリルーティングを行う手順とを計算するようにしてもよい。
なお、前記した実施の形態において、目的関数は、
目的関数=収容トラフィック量×A1−(切断接続パスの合計帯域×A2+トラフィック切断パスの合計帯域×A3)…式(2)
A1:収容トラフィック量の値を、この目的関数のパラメータ値として用いるための値
A2:切断接続パスの合計帯域を、この目的関数のこのパラメータ値として用いるための値
A3:トラフィック切断パスの合計帯域を、この目的関数のこのパラメータ値として用いるための値
である場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、目的関数として、以下の式(3)を用いるようにしてもよい。
F=f(a)−{g(b)およびh(c)の少なくとも一方の合計値}…式(3)
F:目的関数
f(a):計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックに関する関数
g(b):リルーティング手順のパターンにおける運用手順量ペナルティ関数
h(c):リルーティング手順のパターンにおけるパスの切断によるトラフィックの切断発生ペナルティ関数
a:リルーティングパターンの経路における各パスに関するパラメータ
b:リルーティング手順のパターンの実行において切断または接続されるパスに関するパラメータ
c:リルーティング手順のパターンの実行におけるパスの切断によりトラフィックが切断されるパスに関するパラメータ
また、f(a)、g(b)、h(c)は、パラメータ変換ポリシーに記憶される。
ここで、a:リルーティングパターンの経路における各パスに関するパラメータとは、このリルーティングパターンの経路における各パスの合計本数、各パスの帯域(または予約帯域)、各パスの地点間距離(始点ノードから終点ノードまでの最短Hop数)が考えられる。例えば、このリルーティングパターンにおけるパスp1,p2,…,plに対して、
・パスの合計本数:l
・各パスの帯域(または予約帯域):bwp1,bwp2,…,bwpl
・各パスの地点間距離:disp1,disp2,…,displ
から、
a=(l,bwp1,bwp2,…,bwpl,disp1,disp2,…,displ
と表される。
また、b:リルーティング手順のパターンの実行において切断または接続されるパスに関するパラメータとは、このリルーティング手順のパターンの実行において切断または接続されるパスの合計本数、各パスの帯域(または予約帯域)、各パスの地点間距離(始点ノードから終点ノードまでの最短Hop数)が考えられる。例えば、リルーティング手順のパターンの実行において切断または接続されるパスp1,p2,…,pnに対して、
・パスの合計本数:n
・各パスの帯域(または予約帯域):bwp1,bwp2,…,bwpn
・各パスの地点間距離:disp1,disp2,…,dispn
から、
b=(n,bwp1,bwp2,…,bwpn,disp1,disp2,…,dispn
と表される。
さらに、c:リルーティング手順のパターンの実行におけるパスの切断によりトラフィックが切断されるパスに関するパラメータとは、このリルーティング手順のパターンの実行においてパスの切断によりトラフィックが切断されるパスの合計本数、各パスの帯域(または予約帯域)、各パスの地点間距離(始点ノードから終点ノードまでの最短Hop数)が考えられる。例えば、リルーティング手順のパターンの実行においてパスの切断によりトラフィックが切断されるパスp1,p2,…,pmに対して、
・パスの合計本数:m
・各パスの帯域(または予約帯域):bwp1,bwp2,…,bwpm
・各パスの地点間距離:disp1,disp2,…,dispm
から、
c=(m,bwp1,bwp2,…,bwpm,disp1,disp2,…,dispm
と表される。
ルーティング装置1がこのようなパラメータやペナルティ関数を用いることで、リルーティング経路へのリルーティングするときのパスの切断や接続に関するコスト、パスの切断によるトラフィックの切断によるコストをより詳細に考慮した目的関数の計算を実現できる。
本実施の形態に係るルーティング装置1は、前記したような処理を実行させるリルーティングプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記憶媒体(CD−ROM等)に記憶して提供することが可能である。また、そのプログラムを、ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明の実施の形態におけるルーティング装置を含むシステムの構成例を示した図である。 図1のシステムにおけるにおける各情報の流れを説明した図である。 図1のルーティング装置の構成を示したブロック図である。 図3のルーティング装置の動作手順を示したフローチャートである。 図5は、図4のS408のリルーティング計算処理の詳細を示したフローチャートである。 図1のパスのリルーティング後のネットワークを例示した図である。 図1のパスのリルーティング後のネットワークを例示した図である。
符号の説明
1 ルーティング装置
2(2A,2B,2C,2D,2E,2F) ノード
3 ネットワーク
4 ネットワーク運用者端末
11 入出力部
12 処理部
13 記憶部
111 運用情報インタフェース
112 ネットワーク情報インタフェース
121 トラフィック変化要求情報取得部
122 ネットワーク情報要求部
123 ネットワーク情報取得部
124 パラメータ変換部
125 リルーティング計算部
126 リルーティング計算結果情報報告部
131 トラフィック変化要求情報記憶部
132 ネットワーク情報記憶部
133 パラメータ変換ポリシー記憶部
134 リルーティング計算結果情報記憶部

Claims (6)

  1. ネットワークの各ノードを接続するリンクごとに、当該リンクにより接続されるノードの識別情報および当該リンクの最大帯域を示したリンク情報と、前記ネットワーク内の各ノードのトポロジ情報と、前記各ノード間に確立されたパスごとに、当該パスにおいて経由するリンクの情報を示したリストおよび当該パスの帯域を示したパス情報とを格納する記憶部を備えるルーティング装置が、
    入出力部経由で、新規パスの始点ノードの識別情報および終点ノードの識別情報と、前記新規パスに要求する帯域とを示したトラフィック変化要求の入力を受け付け、
    前記リンク情報、前記トポロジ情報および前記パス情報を参照して、前記新規パスの経路上のリンクを経由する1以上のパスを特定し、
    前記特定したパスのリルーティング先の経路と、前記リルーティングに伴い、他のパスのリルーティングが必要な場合、前記他のパスのリルーティング先の経路とを示したリルーティングパターンを計算し、
    前記計算されたリルーティングパターンの経路を前記記憶部に記憶し、
    前記ネットワーク内のパスを、前記計算されたリルーティングパターンの経路へリルーティングするときのリルーティング手順のパターンを計算し、前記記憶部に記憶し、
    前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記リルーティング手順のパターンの実行において、切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスの少なくとも一方を計算し、
    前記計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックと、前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスとの少なくとも一方を用いて所定の目的関数を計算し、
    前記記憶部から、前記計算した目的関数を最大化する前記リルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを読み出し、前記読み出したリルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを、前記トラフィック変化要求に対するリルーティング計算結果として出力することを特徴とするリルーティング方法。
  2. 前記目的関数は以下の式(1)により定義され、
    F=f(a)−{g(b)およびh(c)の少なくとも一方の合計値}…式(1)
    F:目的関数
    f(a):前記計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックに関する関数
    g(b):前記リルーティング手順のパターンにおける運用手順量ペナルティ関数
    h(c):前記リルーティング手順のパターンにおけるパスの切断によるトラフィックの切断発生ペナルティ関数
    a:前記リルーティングパターンの経路における各パスに関するパラメータ
    b:前記リルーティング手順のパターンの実行において切断または接続されるパスに関するパラメータ
    c:前記リルーティング手順のパターンの実行におけるパスの切断によりトラフィックが切断されるパスに関するパラメータ
    前記記憶部は、前記f(a)と、前記g(b)および前記h(c)の少なくとも一方とを格納することを特徴とする請求項1に記載のリルーティング方法。
  3. 前記ルーティング装置は、
    前記記憶部に格納された前記f(a)と、前記g(b)および前記h(c)少なくとも一方とを、前記入出力部からの指示入力に基づき変更することを特徴とする請求項2に記載のリルーティング方法。
  4. 前記ルーティング装置は、
    前記計算した目的関数の最大値が、前記新規パス設定前の前記ネットワークにおける各パスの合計帯域を用いて計算した前記目的関数の値よりも小さいとき、
    前記リルーティング計算結果に、前記新規パスの追加を却下するメッセージを含めることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のリルーティング方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のリルーティング方法をコンピュータである前記ルーティング装置に実行させることを特徴とするリルーティングプログラム。
  6. ネットワークの各ノードを接続するリンクごとに、当該リンクにより接続されるノードの識別情報および当該リンクの最大帯域を示したリンク情報と、前記ネットワーク内の各ノードのトポロジ情報と、前記各ノード間に確立されたパスごとに、当該パスにおいて経由するリンクの情報を示したリストおよび当該パスの帯域を示したパス情報とを格納する記憶部と、
    入出力部経由で、新規パスの始点ノードの識別情報および終点ノードの識別情報と、前記新規パスに要求する帯域とを示したトラフィック変化要求の入力を受け付けるトラフィック変化要求情報取得部と、
    前記パスのリルーティング先の経路およびこの経路へのリルーティング手順を計算するリルーティング計算部とを備え、
    前記リルーティング計算部は、
    前記リンク情報、前記トポロジ情報および前記パス情報を参照して、
    (1)前記新規パスの経路上のリンクを経由する1以上のパスを特定し、
    (2)前記特定したパスのリルーティング先の経路と、前記リルーティングに伴い、他のパスのリルーティングが必要な場合、前記他のパスのリルーティング先の経路とを示したリルーティングパターンを計算し、
    (3)前記計算されたリルーティングパターンの経路を前記記憶部に記憶し、
    (4)前記ネットワーク内のパスを、前記計算されたリルーティングパターンの経路へリルーティングするときのリルーティング手順のパターンを計算し、前記記憶部に記憶し、
    (5)前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記リルーティング手順のパターンの実行において、切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスの少なくとも一方を計算し、
    (6)前記計算されたリルーティングパターンの経路における各パスの収容トラフィックと、前記計算されたリルーティング手順のパターンごとに、前記切断または接続されるパスおよび前記パスの切断によりトラフィックが切断されるパスとの少なくとも一方を用いて所定の目的関数を計算し、
    (7)前記記憶部から、前記計算した目的関数を最大化する前記リルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを読み出し、前記読み出したリルーティングパターンの経路およびこのリルーティングパターンの経路へのリルーティング手順のパターンを、前記トラフィック変化要求に対するリルーティング計算結果として出力することを特徴とするルーティング装置。
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