JP3967954B2 - 光クロスコネクト網の障害回復方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光クロスコネクト網の障害回復方法に係り、GMPLSにより光クロスコネクトのスイッチングをおこなう光クロスコネクト網で、光スイッチ部のみで高速に障害回復のおこなうことのできる光クロスコネクト網の障害回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの急速な普及などにより、大容量のバックボーンの通信手段として、光通信技術に関心が集まっている。このような光通信のプロトコルを規定する技術として、GMPLS(Generalized Multi Protocol Label Switching)がある。GMPLSは、従来のMPLSのラベルをWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)の波長に適用したもので、ルータと光クロスコネクトの連携により波長単位の経路制御が可能になり、光クロスコネクトにGMPLSを実装したスイッチングルータを使うと、光信号のままでスイッチングできると同時に、経路選択の決定は、IP技術で実現できるようになる。
【0003】
ところで、フォトニックネットワークのリカバリー(プロテクション/リストレーション)としては、IETF(Internet Engineering Task Force)で議論されているGMPLS主体のリカバリー方式と、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Sector)で議論されている物理層主体のリカバリー方式の2つがある。
【0004】
GMPLSを使って光パスの制御をおこなう場合、ネットワークの階層構成としては、主信号が流れるデータプレーン(物理層)と、GMPLSの制御信号が流れるコントロールプレーン(制御層)は分離された2階層になる。この階層にしたがって、GMPLS制御部は、物理層に属する光スイッチ部から障害通知してもらい、光スイッチ部に対しパス切替えを要求することで、光パスのリカバリーを実現することとなる。このリカバリーの種類としては、IETFドラフト(Generalized MPLS Recovery Mechanisms :draft-lang-ccamp-recovery-oo.txt)記載のように、1:1スパンプロテクション、M:Nパスプロテクション、パスリストレーション等、多様なリカバリー方式が検討されている。
【0005】
物理層主体のリカバリーについては、ITU−TのASTN(Automatic Switching Transport Network)のG.871(Framework for optical transport network recommendations)にて議論されはじめたところである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のGMPLS主体のリカバリー方式では、GMPLS自体にリンク障害検知のメカニズムを持たないため、障害が発生してからバックアップパスに切替えるまでに時間がかかってしまうという問題点があった。
【0007】
また、上記の物理層主体のリカバリーは、現時点、ポイントtoポイント、あるいは、リング形態でのみ実現可能であり、メッシュ形態での切替え技術は確立されていない。例えば、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)伝送の APS(Automatic Protection Switch)バイトを用いたポイントtoポイント、リング形態での高速切替えは既存技術であるが、メッシュ形態において、障害時に迂回ルートへ切替える等のリカバリー技術は確立されていない。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされもので、その目的は、GMPLSにより光パスの制御をおこなう光クロスコネクト網で、光スイッチ部のみで高速に障害回復をおこなえるようにするとともに、光スイッチ部のみで障害回復がおこなえないときには、GMPLS制御部の制御により障害の回復をおこなうようにして、多様な光クロスコネクト網の接続形態に対応できる光クロスコネクト網の障害回復方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明では、GMPLSにより光パスの制御をおこない、光クロスコネクトにGMPLS制御部と光スイッチ部とを有する光クロスコネクト網の障害回復方法において、光パスの通信に障害が起こった際に、光スイッチ部によりバックアップパスを確保することが可能なときには、光スイッチ部は、障害情報、切替え情報をGMPLS制御部に通知し、GMPLS制御部は、前記光スイッチ部からの障害情報、切替え情報を基にして、ラベル情報、パス管理情報を更新し、障害が起こった光パスの通信を、前記バックアップパスによりすることによって障害回復をおこなうようにする。
【0010】
また、光スイッチ部によりバックアップパスを確保することが不可能なときには、光スイッチ部は、障害情報をGMPLS制御部に通知し、GMPLS制御部は、光スイッチ部からの障害情報を基にして、ラベル情報、パス管理情報を更新し、バックアップパスを確保して、障害が起こった光パスの通信を、前記バックアップパスによりすることによって障害回復をおこなうようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る各実施形態を、図1ないし図21を用いて説明する。
【0012】
〔実施形態1〕
以下、本発明に係る第一の実施形態を、図1ないし図19を用いて説明する。(I)光クロスコネクト網のシステム構成
先ず、図1ないし図4を用いて本発明の光クロスコネクト網のシステム構成について説明する。
図1は、本発明の光クロスコネクト網のネットワーク構成図である。
図2は、本発明の光クロスコネクト網の詳細な構成図である。
図3は、光スイッチ部での通信を説明するための図である。
図4は、光クロスコネクト監視・制御ソフトウェア構成を説明するための図である。
【0013】
本発明の光クロスコネクト網は、図1に示されように光クロスコネクト11,12,…(以下、「OXC」と略記する)間は、WDM(Wavelength Division Multiplexing)回線31,32,…にてメッシュ状に接続されており、各OXC11,12,…には、ルータ回線71,72,…によりルータ21〜30が接続されている。光パス管理サーバ4は、ユーザからの要求に基づいてOXC11,12,…に対して光パスの設定要求をおこなう。そして、この光パス管理サーバ4からのトリガによって、ルータ間に光パスが設定される。
【0014】
OXCの構成を詳細に示すと図2のようになる。すなわち、OXC14は、GMPLSコントローラ51と、光スイッチ部61からなり、ネットワーク階層としては、GMPLSコントローラが属しGMPLSの制御信号が流れる制御プレーンと、光スイッチ部が属し主信号が流れるデータプレーンの2階層で構成される。GMPLSコントローラ51は、隣接するOXCのGMPLSコントローラ52と接続それており、各GMPLSコントローラ間と、光パス管理サーバ4と各OXCのGMPLSコントローラ間については、IPレベルで相互接続されているものとする。
【0015】
GMPLSコントローラ51,52は、光パス管理サーバ4から光パス生成要求を受けると、GMPLSのシグナリングプロトコルを使って、光パスの使用波長、経路を決定する。そして、その情報をもとに光スイッチの設定をおこない、ルータ25,28間の光パスを確立する。GMPLSシグナリングプロトコルとしては、TE−RSVP(Traffic Engineering-Resource Reservation Protocol)、CR−LDP(Constraint Routing-Label Distribution Protocol)が存在するが、本実施形態では、GMPLSシグナリングプロトコルとしてCR−LDPを用いて説明することにする。
【0016】
光スイッチ部での通信の概念を示すと、図3に示されるようになる。
【0017】
光スイッチ部は、波長単位での経路切替え機能を持っている。光スイッチ部には、複数のWDM回線とルータ回線が接続される。WDM回線には、WDM回線毎に方路番号と、使用可能な波長をチャネル番号として割り当て、ルータ回線には、一つ方路番号と、接続ルータ毎に個別のチャネル番号を割り当てる。チャネルは入力用と出力用とに分かれている。そして、光スイッチ部は、GMPLSコントローラ51,52から指定された入力の方路、チャネル番号と、出力の方路、チャネル番号間でのスイッチング制御をおこなう。
【0018】
上記の光スイッチ部での通信は、GMPLSコントローラが制御することによりおこなわれる。
【0019】
GMPLSコントローラ51には、図4に示されるようにGMPLS制御プログラム41、ルーティングプロトコル42と、フォワーディングDB43が実装されている。
【0020】
GMPLS制御プログラム41は、GMPLSプロトコル処理、光スイッチ制御等の処理をおこなうプログラムである。ルーティングプロトコル42は、制御プレーンを使って、OXC網のトポロジーを自動的に収集し、その結果をフォワーディングDB43に格納するためのプロトコルである。なお、ルーティングプロトコル42については、IETFで議論されているOSPF(Open Shortest Path First)オプティカル拡張の技術を用いて、実現することができる。一方、光スイッチ部61には、光スイッチの制御ならびに、光パスの監視・制御をおこなうOXC監視・制御プログラム44が実装されている。
【0021】
GMPLSコントローラ51と、光スイッチ部61はイーサネット46(イーサネットは、登録商標)で接続されており、GMPLS制御プログラム41とOXC監視・制御プログラム44間でメッセージ通信をおこなう。このメッセージ通信によって、光スイッチの制御や、光スイッチ部からGMPLSコントローラへの光パス障害通知/切替え通知がおこなわれる。
(II)GMPLSコントローラに関連するデータ構造
次に、図5ないし図9を用いてGMPLSコントローラに関連するデータ構造について説明する。これは、GMPLS制御プログラム41で使用するテーブル、および、データベース(DB)である。
図5は、接続ルータ管理テーブルの構造を示す模式図である。
図6は、方路管理テーブルの構造を示す模式図である。
図7は、ラベル状態管理テーブルの構造を示す模式図である。
図8は、光パス管理テーブルの構造を示す模式図である。
図9は、フォワーディングDB構造を示す模式図である。
【0022】
接続ルータ管理テーブルは、自らのOXCに接続されているルータを管理するためのテーブルであり、図5に示されるように自らのOXCに接続されたルータのチャネル番号(フィールド501)と、IPアドレス(フィールド502)がセットされる。
【0023】
方路管理テーブルは、自らのOXCが有する方路を管理するためのテーブルであり、図6に示されるようにWDM回線に割り当てられた方路番号(フィールド601)と、その方路先に接続された隣接GMPLSコントローラのIPアドレス(フィールド602)がセットされる。GMPLSの場合、一般に制御信号と主信号は別回線となるため、制御信号(例えば、後述するLabel Requestメッセージなど)の送信回線と、生成する光パスの回線(方路)は一致しないが、本実施形態では、方路番号と隣接GMPLSコントローラのIPアドレスは1対1に対応するものとし、制御信号の送信元アドレスから、生成する光パスの方路も特定できるものとする。
【0024】
ラベル状態管理テーブルは、 WDM回線のラベルの状態を管理するためのテーブルであり、WDM回線毎に存在して、図7に示されるように使用可能な入力チャネル番号(フィールド71)と、チャネルの状態(フィールド72)がセットされる。使用するラベルは受信側が決定するものであり、本実施例では、WDM回線の入力チャネル(実態は波長)がラベルに相当する。
【0025】
光パス管理テーブルは、GMPLSコントローラが設定した光パスを管理するためのテーブルであり、光パスID(フィールド81)、入力の方路番号とチャネル番号(フィールド82,83)、出力の方路番号とチャネル番号(フィールド84,85)、および、パスの送信先ルータのアドレス(フィールド86)と、パス識別コードフラグ(フィールド87)がセットされる。
【0026】
パス識別コードは、そのパスに対してこのOXCがどのタイプのOXCにあたるかを識別するために、Ingress/Core/Egress OXCの三種類のOXCのタイプを識別するためのコードが入る。なお、三種類のOXCのタイプについては、後に詳細に説明する。
【0027】
ここで、上記テーブルにセットされる方路番号やチャネル番号等については、手動、あるいは、自動コンフィギュレーションによってセットされ、光スイッチ部61とGMPLSコントローラ51間、および、隣接するGMPLSコントローラ間51,52にて、各値のネゴシエーションが取れているものとする。
【0028】
フォワーディングDB43は、光パスの経路(方路)を決定するためのルーティングプロトコルに用いられるものであり、宛先である送信先ルータのIPアドレス(フィールド91)に対して、次ホップGMPLSコントローラのIPアドレス(フィールド92)がルーティングプロトコルによってセットされる。
(III)OXCでの光パスの生成
次に、図10ないし図12を用いてOXCで光パスを生成するときの処理について説明する。
【0029】
GMPLSのCR−LDPでは、一度のリクエストで、OXC間の両方向の光パスを生成するプロトコルと、片方向の光パスを生成するときのプロトコルが用意されているが、以下では、片方向の光パスを生成するシーケンスについてのみ説明する
先ず、ユーザは、図1に示したような光クロスコネクト網のネットワーク構成をふまえて、光パスの入り口にあたる送信元ルータと出口にあたる送信先ルータを指定して、光パスの生成の要求をおこなう。送信元ルータと、送信先ルータには、それぞれ、IPアドレスとして、SA(Source Address)とDA(Destination Address)が割り当てられている。
【0030】
そして、光パス管理サーバ4は、ユーザから要求された送信元ルータと送信先ルータ間に光パスを生成するための処理を開始する。先ず、光パス管理サーバ4は、ユーザから光パス生成要求を受付けると、送信元ルータが接続されたOXCのGMPLSコントローラに対して光パスの生成要求をおこなう。
【0031】
ところで、GMPLSでは、網を構成するOXCに三種類のタイプを設けて、それに応じてプロトコルを規定している。
【0032】
Ingress OXCは、光パスの入り口にあたるOXCであり、反対に、Egress OXCは、光パスの出口にあたるOXCであり、その中間のOXCは、Core OXCと呼ばれる。
【0033】
以下の光パス生成処理は、Ingress OXCと、Egress OXCと、Core OXCとで処理が異なるので、それぞれ分けて説明する。また、ここで説明する光パス生成処理はGMPLSの標準シーケンスである。
【0034】
以下で説明するように、光パスの入り口であるIngress、中間のCore、出口であるEgressのOXCに順次メッセージがやり取りされて、パス管理サーバ4が要求したSAからDAへの片方向の光パスが生成されることになる。
(A)Ingress OXCでの光パス生成処理
先ず、図10を用いてIngress OXCで光パスを生成するときの処理について説明する。
図10は、OXCで光パスを生成するときのIngress OXCの処理を示すフローチャートである。
【0035】
Ingress OXCは、送信元ルータが接続されているOXCであり、光パス管理サーバ4から光パス生成の要求を受けるOXCであった。
【0036】
Ingress OXCのGMPLS制御プログラム41は、光パス管理サーバ4から光パス生成要求を受付けると、初めに光パスIDを生成する(ステップ101)。これはOXC網の光パスを一意に識別するための識別子であり、光パスの管理に用いられる。ここでは、図8に示されるようにIngress OXCのGMPLSコントローラのIPアドレスに、GMPLSコントローラがローカルに管理する一貫番号を付加した値とする。
【0037】
次に、送られてきたDAをキーにして、フォワーディングDB3をサーチし、Label Requestメッセージ(以下、単に「Label Request」という)を送信するGMPLSコントローラのIPアドレスを取得する(ステップ102)。
【0038】
Label Requestとは、あるOXCが他のOXCに対して、送信のためのラベル割当てを要求するメッセージである。Label Requestを送信されたOXCは、それに応えてLabel Mappingメッセージ(以下、単に「Label Mapping」という)により、割当てたラベル(チャネル番号であり、光パスの波長)を通知する。
【0039】
先ず、取得したGMPLSコントローラのIPアドレスをキーにして方路管理テーブルをサーチし、光パスの送信方路番号を取得する(ステップ103)。
【0040】
次に、Label Requestのパラメータとして、光パスIDと、DAをセットして、ステップ102で求めた送信先のIPアドレスを持つGMPLSコントローラに送信し(ステップ104)、Label Mappingの受信待ちとなる(ステップ105)。
【0041】
このOXCに送信されてくるLabel Mappingには、Label Mapping送信元のGMPLSコントラーラが指定した入力チャネル(Label Mapping 受信側からみると、出力チャネルになる)がセットされている。
【0042】
したがって、このOXCのGMPLSコントローラがLabel Mappingを受信すると、上記のパラメータを基にして、入力の方路とチャネル番号、出力の方路とチャネル番号を指定して光スイッチ部に対して、スイッチの設定要求をおこなう(ステップ106)。
【0043】
すなわち、入力側に、光パス生成要求時に指定されたSAに対する方路番号とチャネル番号を、出力側にLabel Requestを送信した方路番号と、受信したLabel Mappingにセットされていたチャネル番号を指定する。
【0044】
そして、光スイッチの設定後、設定した光パスの情報を、図8に示した光パス管理テーブルにセットする(ステップ107)。すなわち、この処理では、ステップ101で生成した光パスID、GMPLSコントローラが光スイッチ部に指定した入出力の方路番号とチャネル番号、送信先ルータの宛先アドレス(DA)と、パス識別コードに「Ingress」を表すコードをフィールド81〜87にそれぞれセットする。最後に、光パスIDを光パス管理サーバ4に通知して処理を終了する。
(B)Core OXCでの光パス生成処理
次に、図11を用いてCore OXCで光パスを生成するときの処理について説明する。
図11は、OXCで光パスを生成するときのCore OXCの処理を示すフローチャートである。
【0045】
Core OXCは、Ingress OXCとEgress OXC間の経路の中間に位置するOXCであった。
【0046】
したがって、パスの上流にある(Ingress OXCまたはCore OXCである)OXCからLabel Requestを受信することになる。
【0047】
Core OXCのGMPLS制御プログラム41は、Label Requestを受信すると(ステップ111)、Ingress OXCでの処理(ステップ102〜103)と同様に、セットされたDAをキーにしてフォワーディングDBをサーチし、Label Request送信先のGMPLSコントローラのIPアドレスと、送信先GMPLSコントローラのIPアドレスから方路管理テーブルをサーチし送信方路番号を取得する(ステップ112,113)。そして、Label Requestを送信し(ステップ114)、LabelMappingの受信待ちとなる(ステップ115)。
【0048】
パスの下流にあたるOXC(Core OXCまたはEgress OXCである)Label Mappingを受信すると、Label Requestを受信した方路のラベル状態管理テーブルを参照し、入力チャネルを確保する(ステップ116)。Label Request受信方路番号は、図6に示した方路管理テーブルからLabel Request送信元アドレスと一致する方路をサーチすることで確認できる。
【0049】
チャネルの状態は、「空き」、「使用中」、「異常」、「予約中」の四種類あるが、GMPLSコントローラは、ここで空き状態のチャネルを確保し、確保した入力チャネルに該当する図7に示したラベル状態管理テーブルのチャネル状態72を、「空き」から「使用中」に変更する。そして、入力チャネル確保後、光スイッチ部に対し、光パス生成要求をおこなう(ステップ117)。入力の方路、チャネル番号には、Label Requestを受信した方路番号と、ステップ116で確保した入力チャネルの番号を指定し、出力の方路、チャネル番号には、Label Requestを送信した方路番号と、受信したLabelMappingにセットされたチャネル番号を指定する。
【0050】
光パス管理テーブルを更新(ステップ118)した後、確保した入力チャネル番号をLabel Mappingにセットして、Label Request送信元のパスの上流のOXCのGMPLSコントローラに送信する。
【0051】
光パス管理テーブル更新処理(ステップ118)は、Ingress OXCでの処理(ステップ107)と同様であり、異なるのは、パス識別コードのセットが「core」を表すコードになることだけである。
(C)Egress OXCでの光パス生成処理
次に、図12を用いてEgress OXCで光パスを生成するときの処理について説明する。
図12は、OXCで光パスを生成するときのEgress OXCの処理を示すフローチャートである。
【0052】
Egress OXCは、光パスの出口にあたるOXCであり、宛先の送信先ルータに接続されているOXCであった。
【0053】
Egress OXCのGMPLS制御プログラム41は、パスの上流のOXC(Ingress OXCまたはCore OXCである)からLabel Requestを受信すると(ステップ121)、セットされたDAをキーにしてフォワーディングDBをサーチする。ただし、DAのIPアドレスを持つルータは自OXCに接続されていることが分かるので、自らがEgress OXCであると判定して、Label Requestの送信はおこなわれない(ステップ122)。
【0054】
自らがEgress OXCの判定した後、Label Requestを受信した方路のラベル状態管理テーブルを参照し、空き状態の入力チャネルを確保する。確保したチャネルの状態は、「空き」から「使用中」に更新して、ラベル状態管理テーブルのチャネル状態72の値をセットする(ステップ123)。そして、GMPLSコントローラは、光スイッチ部に対し、光パス設定要求をおこなう(ステップ124)。
【0055】
このとき、入力の方路、チャネル番号にLabel Requestを受信した方路番号と、ステップ123で確保した受信チャネル番号を指定し、出力の方路、チャネル番号にDAの方路番号とチャネル番号を指定する。
【0056】
次に、光パス管理テーブルを更新し(ステップ125)、確保した入力チャネル番号をLabel Mappingメッセージにセットして、Label Request送信元であるパスの上流のOXCのGMPLSコントローラに送信する(ステップ126)。
【0057】
光パス管理テーブル更新処理は、IngressとCore OXCでの処理(ステップ107,118)と同様であり、異なるのは、パス識別コードのセットが「Egress」を表すコードになることだけである。
(III)光パスの障害回復処理
次に、図13および図19を用いて本発明の光クロスコネクト網の光パスに障害が起こったときの障害回復処理について説明する。
【0058】
以下、光クロスコネクト網の光パスに障害が起こったときの障害回復処理について、光スイッチ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合と、GMPLSコントローラ主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合について項をわけて説明する。
(A)光スイッチ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合
先ず、図13ないし図16を用いて光スイッチ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合について説明する。
図13は、光スイッチ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう例の説明図である。
図14は、イベントフォーマットの模式図である。
図15は、バックアップパス通知フォーマットの模式図である。
図16は、本発明の第一の実施形態に係るGMPLSコントローラがイベントを受信したときの障害回復の処理を示すフローチャートである。
【0059】
この場合は、光パスに障害が起こり通信ができなくなったときで、光スイッチ部のみでバックアップパスへの切替えがおこなえる場合であり、例えば、通信をおこなっている光パスのファイバーは使えるが、該当するチャネルに障害がおこったときで、他のチャネルは使用できる場合である。
【0060】
このときには、光スイッチ部のOXC監視・制御プログラム44の動作により、光スイッチ部のみで、障害が発生したOXC間での障害回復をおこなうことになる。なお、この実現方法については、例えば、SDH伝送のAPSバイト等を用いて実現するものとする。
【0061】
本実施形態では、障害が発生したOXC間で、元の光パスと異なった空きチャネルが使用可能な場合であって、光スイッチ部のOXC監視・制御プログラム44の動作のみで、他の空きチャネルへの切替えがおこなえるものとする。
【0062】
例えば、図13に示すような網の構成において、OXC2とOXC3間のチャネル番号1に障害が発生したとき、空き状態であるチャネル番号3への切替えがおこなえるものとする。
【0063】
このとき、光スイッチ部のOXC監視・制御プログラム44は、障害時、ならびに、障害回復時、入・出力のチャネル単位でイベント情報をGMPLS制御プログラム41に通知する。
【0064】
このときのイベントフォーマットは、図14に示すようにイベントコード(フィールド141)、入出力コード(フィールド142)、イベント発生方路番号とイベント発生チャネル番号(フィールド143,144)、切替えコード(フィールド145)、および、切替方路番号、チャネル番号(フィールド146,147)をセットするエリアで構成される。
【0065】
イベントコードは、イベントが障害発生か障害回復かを識別するコードである。入出力コードは、イベントが入力チャネルか出力チャネルかを識別するコードである。切替えコードは、切替えがおこなわれたか否かを識別するためのコードであり、「切替え実施」、「切替え不可」、「切替え不要」の三つの状態を持つ。ここで、「切替え実施」、「切替え不可」は、光スイッチ部がバックアップパスへの切替えをおこなったか、できなかったかを表す。また、「切替え不要」は、パスが設定されておらず、未使用中のチャネルであって、切替えをおこなう必要がない場所に対する障害を表す。
【0066】
図13に示されるようにIngress OXCのOXC1、Core OXCのOXC2、Egress OXCのOXC3が接続されているときに、OXC2のチャネル番号1とOXC3のチャネル番号1の間の経路で障害が起こったものとする。ここで、プライマリーパスと呼んでいるのは、バックアップパスに対する概念であり、障害がおこる前に最初に使用されていた元の光パスである。
【0067】
この例では、OXC2とOXC3の間でOXC2のチャネル番号3とOXC3のチャネル番号3のバックアップパスに切替えている。バックアップパスのための切替えの方路と、チャネル番号を確保するには、二通りのやり方が考えられる。
【0068】
一つは、光スイッチ部のOXC監視・制御プログラム44が自ら探して確保する方法であり、また、今一つは、GMPLSコントローラが光スイッチ部に対して、図15に示されたようなバックアップ通知フォーマットにより通知された切替え方路番号(フィールド136)と、切替えチャネル番号(フィールド137)の内容を保持しておいて、障害が起こったときにこの情報を利用してバックアップパスに切替える方法である。
【0069】
切替えが終わると、OXC2,3の各光スイッチ部はこれらの情報を、図14に示すフォーマットで、各GMPLSコントローラにイベントとして通知する。
【0070】
GMPLSコントローラ51内のGMPLS制御プログラム41は、イベントを受信すると図15のフローチャートに示された処理を実行する。
【0071】
先ず、イベントを受信すると(ステップ150)、イベントの入出力コードと、発生方路番号からWDM回線の入力チャネルに対するイベントか否かチェックする(ステップ151)。
【0072】
障害が起こった回線がWDM回線か否かのチェックは、イベント発生方路が方路管理テーブルに登録されているか否かによって判断できる。そして、WDM回線の入力チャネルの場合には、イベントコードに応じて下記のようにラベル状態管理テーブルの更新処理(ステップ152)をおこなう。
【0073】
イベントコードが「障害」の場合、障害が発生した方路番号とチャネル番号をキーにして、ラベル状態管理テーブルを参照し、障害が発生した入力チャネルの状態を「使用中」から「異常」に更新する。そして、切替えコードが、「切替え実施」状態の場合は、さらに切替えた入力チャネルの状態を「空き」から「使用中」に更新する。また、イベントコードが「障害回復」の場合、回復した方路番号とチャネル番号をキーにして、ラベル状態管理テーブルを参照し、回復したチャネルの状態を「異常」から「空き」に更新する。
【0074】
次に、イベントコードをチェックし(ステップ153)、「障害回復」の場合は処理を終了する。
【0075】
イベントコードが、「障害」のときには、切替えコードを判定する(ステップ154)。
【0076】
切替えコードが、「切替え不要」であればそのまま処理を終了し、「切替え実施」であれば、光パス管理テーブルの更新処理をおこなう(ステップ155)。ここでの更新処理は、入出力コード142、イベント発生した方路番号143、イベント発生したチャネル番号144、切替え方路番号146、切替えチャネル番号147を参照して、新しいバックアップパスの方路番号、チャネル番号を設定する。
【0077】
以上の処理によって、光スイッチ部による切替えが可能な障害の場合、障害がおこってもバックアップパスへの高速の切替えがおこなえるとともに、GMPLSコントローラで保持するラベル状態管理テーブルも光スイッチ部の状態とあわせて更新でき、かつ、切替えられた光パスの情報も更新できる。同様に障害回復時や、切替え不要な障害の場合についても、ラベル状態管理テーブルを光スイッチ部の状態とあわせて更新できる。
(B)GMPLSコントローラ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合
次に、先の図16と、図17ないし図19を用いて光スイッチ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合について説明する。
図17は、GMPLSコントローラ主体でバックアップパスへの切替えをおこなう例の説明図である。
図18は、Label WithDrawメッセージを受信したOXCのGMPLSコントローラの処理を示すフローチャートである。
図19は、Label Releaseメッセージを受信したOXCのGMPLSコントローラの処理を示すフローチャートである。
【0078】
この場合は、光パスに障害が起こり通信ができなくなったときで、光スイッチ部のみでバックアップパスへの切替えがおこなえなくなった場合であり、例えば、通信をおこなっている光パスのファイバーが切断された状態になり、該当する経路では通信ができなくなって目的の通信をおこなうために迂回する経路が必要になったときである。
【0079】
ここでは、例えば、図17に示されるようにOXC2とOXC3との間のWDM回線が全て障害になったとする。
【0080】
障害がおこったときには、OXC2の光スイッチ部は、出力のチャネル番号1が障害であること、OXC3の光スイッチ部は、入力のチャネル番号1が障害であることを、また、切替えの状態が「切替え不可」であることを、自らのGMPLSコントローラに通知する。
【0081】
GMPLSコントローラ51内のGMPLS制御プログラム41は、イベントを受信すると(ステップ150)、イベントの入出力コードと、発生方路番号からWDM回線の入力チャネルに対するイベントか否かチェックする(ステップ151)。
【0082】
この場合に、OXC3の障害の方が、WDM回線の入力チャネルの障害になるので(ステップ151)、既に説明したように、OXC3のGMPLSコントローラは、ラベル状態管理テーブルの入力チャネル番号71のチャネル状態72を「障害中」に書換える(ステップ152)。
【0083】
次に、イベントコードをチェックし(ステップ153)、イベントコードが、「障害」のときには、切替えコードを判定する(ステップ154)。
【0084】
そして、切替えコードが「切替え不可」なので、障害が発生した光パスをいったん、削除する。
【0085】
そのために、入出力コード、障害のあった方路番号、チャネル番号をキーして光パス管理テーブルから対象の光パスを検索し、光パスIDと、入・出力の方路番号を取得し、該当するエントリーを削除する(ステップ156)。そして、障害が発生した光パスの削除要求をおこなう(ステップ157)。
【0086】
光クロスコネクト網で光パスを削除すために、障害が発生したチャネルが入力の場合には、GMPLSコントローラは、Label Releaseメッセージ(以下、「Label Release」と呼ぶ)をEgress側OXCのGMPLSコントローラに送信する。反して、障害が発生したチャネルが出力の場合には、GMPLSコントローラは、Ingress側OXCのGMPLSコントローラにLabel Withdrawメッセージ(以下、「Label Withdraw」と呼ぶ)を送信する。
【0087】
ここで、Label Release、Label Withdrawは、GMPLSの標準シーケンスとして規定されているものであり、Label Releaseは、Ingress側からEgress側に送信されるGMPLSのメッセージであり、正常時にも用いられるパス削除要求である。Label Withdrawは、Egress側からIngress側に向けて送信される異常時のパス削除要求である。Label ReleaseとLabel Withdrawの送信先GMPLSコントローラのIPアドレスについては、障害のあった光パスの入・出力方路番号から方路管理テーブルを参照することで取得できる。なお、Ingress、および、Egress OXCについては、光パスの端点であり、Label Release、および、Label Withdrawの送信はおこなわない。
【0088】
図17に示した本実施形態の例では、OXC2のGMPLSコントローラは、OXC1に対してLabel Withdrawを送信し、OXC3のGMPLSコントローラは、Egress OXCであり、Label Releaseの送信はおこなわない。
【0089】
Label Releaseと、Label Withdrawには、削除する光パスIDをセットし、この値によって削除する光パスが特定される。Label Release、Label Withdrawの処理の詳細は、後に説明する。
【0090】
そして、Ingress OXCの場合には(ステップ158)、削除した光パスと同一のSA,DAに対して再度、光パスの生成処理をおこなう(ステップ159)。このとき、フォワーディングDBは既に、ルーティングプロトコルによって障害時の状態が反映され、DAへの光パスの経路(方路)は障害箇所を迂回するように更新されているものとする。Ingress OXCからのLabel Requestは、障害を迂回するOXCに順次送信され、EgressOXCまで到達される。すなわち、本実施形態の考え方は、障害時のバックアップパスをルーティングプロトコルによって作成させるものであると言える。
【0091】
図17に示した本実施形態の場合には、Label Requestは、OXC1からOXC4に、OXC4からOXC5に、OXC5からOXC3にそれぞれ送信される。
【0092】
Ingress、Core、Egress OXCでは、それぞれ、図10により説明したIngress OXCでの光パス生成要求受付け処理、図11により説明したCore OXCでのLabel Request受信処理、図12により説明したEgress OXCでのLabel Request受信処理をおこなうことで、障害のバックアップパスとして、SAからDAへの光パスが生成される。
【0093】
なお、Ingress OXCにおける光パスID生成処理(ステップ101)については、障害で削除された光パスIDとは、異なる光パスIDを割り当てることとする。これは、障害による光パス削除処理と、光パスの再生成処理が競合するのを防ぐためである。
【0094】
次に、図18を用いてLabel Withdrawを受信したときのGMPLSのGMPLS制御プログラム41の処理について説明する。
【0095】
先ず、Label Withdrawを受信すると(ステップ171)、セットされたパスIDをキーにして光パス管理テーブルを参照し、設定していたスイッチの開放処理を光スイッチ部に要求する(ステップ172)。そして、開放したWDM回線の入力チャネルについて、ラベル状態管理テーブルのチャネル状態を「使用中」から「空き」の状態に更新する(ステップ173)。また、削除要求のあった光パスのエントリーを光パス管理テーブルから削除する(ステップ174)。
【0096】
そして、そのOXCのタイプを判定し(ステップ175)、Ingress OXCの場合には、処理を終了し、Ingress OXCでない場合は、Ingress側OXCのGMPLSコントローラに対して、Label Withdrawを送信する(ステップ176)。
【0097】
次に、図19を用いてLabel Releaseを受信したときのGMPLSのGMPLS制御プログラム41の処理について説明する。
【0098】
先ず、Label Releaseを受信すると(ステップ181)、セットされたパスIDをキーにして光パス管理テーブルを参照し、設定していたスイッチの開放処理を光スイッチ部に要求する(ステップ182)。そして、WDM回線の入力チャネルについて、ラベル状態管理テーブルのチャネル状態を「使用中」から「空き」の状態に更新する(ステップ183)。また、削除要求のあった光パスのエントリーを光パス管理テーブルから削除する(ステップ184)。
【0099】
そして、そのOXCのタイプを判定し(ステップ185)、Egress OXCの場合には、処理を終了し、Egress OXCでない場合は、Egress側OXCの次のGMPLSコントローラに対して、Label Releaseを送信する(ステップ186)。
これらの処理によって、光スイッチ部による切替えが不可能な障害の場合、いったん、障害によって切断された光パスの削除処理がおこなわれ、使用していたWDM回線の入力チャネル(ラベル)の開放処理がおこなわれる。そして、Ingress OXCにおいて、再度、光パスの生成処理が実行されることでリカバリーがおこなわれる。
【0100】
以上の光パス生成処理、障害時のリカバリー処理、光パス削除処理によって、ユーザに対して信頼性の高い光パスを効率よく提供することができる。
【0101】
〔実施形態2〕
以下、本発明に係る第二の実施形態を、図20および図21を用いて説明する。
図20は、光パス管理テーブルの追加フィールドの模式図である。
図21は、本発明の第二の実施形態に係るGMPLSコントローラがイベントを受信したときの障害回復の処理を示すフローチャートである。
【0102】
第一の実施形態では、光スイッチ部でのリカバリーがおこなえない場合には、障害が起きた光パスをLabel Releaseと、Label Withdrawにより削除して、新たにOXC間でLabel Requestによりバックアップパスを張りなおすものであった。
【0103】
本実施形態は、GMPLSコントローラが予め確保しておいたバックアップパスを、光スイッチ部に通知することにより、バックアップパスを生成して障害回復をおこなおうとするものである。
【0104】
光パス管理サーバ4は、ユーザからパス生成要求を受付けると、現用のプライマリーパスの生成要求をおこなうことは第一の実施形態と同様であるが、それに加えてバックアップパスの生成要求をOXC11〜15に対しておこなう。
【0105】
また、第一の実施形態、光パスの径路はルーティングプロトコル42が作成するフォワーディングDB43に従って生成していたが、第一の実施形態では、光パス管理サーバ4がパス径路を指定することにする。これは、GMPLSシグナリングプロトコル(CR−LDP,TE−RSVP)はパス径路を指定できるので、その機能を用いて実現することができる。
【0106】
以下、プライマリーパスとバックアップパスの生成について項を分けて説明する。
(I)プライマリーパスの生成処理
先ず、プライマリーパスの生成処理から説明する。
【0107】
Ingress、Core、Egress OXCにおけるプライマリーパスの生成処理は、第一の実施形態の光パス生成処理(図10、図11、図12)と基本的には同一シーケンスであり、以下に第一の実施形態と異なる処理についてのみ説明することにする。
【0108】
光パス管理サーバ4は、送信先のルータに接続されているIngress OXCに対して、SAとDA、プライマリーパスの径路、パススイッチOXCとパスマージOXCを指定する。パス径路については、Ingress OXCから、Egress OXCに至るまでに通過するGMPLSコントローラのIPアドレスを順番に指定する。このパス経路の指定、および、パススイッチOXC、パスマージOXCで、OXCの識別子として使用しているのは、OXC内のGMPLSコントローラのIPアドレスである。
【0109】
またここで、パススイッチOXCとは、プライマリーパスとバックアップパスが分岐するOXCのことであると定義し、パスマージOXCとは、プライマリーパスとバックアップパスが合流するOXCのことであると定義する。
【0110】
図17に示したプライマリーパスとバックアップパスとOXCの関係を例にとれば、パススイッチOXCはOXC1であり、パスマージOXCはOXC3となる。
【0111】
光パス管理サーバ4が指定した径路は、Ingress OXCによって、Label Requestに付加され送信される。そしてCore OXCでは、この径路情報をLabel Requestに付加し送信していく。
【0112】
第一の実施形態では、Ingress 、Core OXCの光パス生成処理(図10、図11)において、Label Request送信先を決定する際、フォワーディングDBをサーチしていたが(ステップ102,112)、第二の実施形態では、光パス管理サーバ4が指定した径路、または、Label Requestにセットされた径路情報から決定するように変更する。また、光パス管理サーバ4が指定したパススイッチOXC、パスマージOXCの情報についても、Label Requestに付加され、プライマリーパス径路上の全OXCに通知される。
【0113】
プライマリパスの生成時に、光パス管理テーブルにパラメタをセットしなければならないが、本実施形態のGMPLSコントローラが用いる光パス管理テーブルは、第一の実施形態の図8に示した光パス管理テーブルに対して、図20に示されたフィールド201〜204が追加されるたものである。。
【0114】
パススイッチOXC(フィールド201)と、パスマージOXC(フィールド202)については、上記のようにLabel Requestに付加されて通知されるものであり、Ingress、Core、Egress OXCにおいて、プライマリパス生成時のそれぞれの光パス管理テーブル更新処理(ステップ107,118,125)でセットされる。
【0115】
切替え方路番号と切替えチャネル番号(フィールド203,204)は、バックアップパスとして切替える方路番号とチャネル番号であり、後述するバックアップパスの生成処理にてセットされる。なおこれが有効になるのは、分岐するOXCであるパススイッチOXCと、パスマージOXCのみであり、プライマリパスとバックアップパスが分岐しない他のOXCではこのパラメタは意識することはない。
【0116】
以上の処理によって、光パス管理サーバ4が指定した径路でSA,DA間にプライマリーパスが生成される。また、パス管理テーブルのエントリーにパススイッチOXCと、パスマージOXCの情報がそれぞれセットされる。
(II)バックアップパスの生成処理
次にバックアップパスの生成処理について説明する。
【0117】
パス管理サーバ4は、プライマリ生成要求の後に、パススイッチOXCに対して、バックアップパスの径路、対応するプライマリーパスのパスIDを指定し、バックアップパスの生成要求をおこなう。
【0118】
ここで、バックアップパスの径路情報、プライマリーパスのパスIDは、Label Requestに付加され送信される。
【0119】
バックアップパスのIngress、Core、Egress OXCは、プライマリーパスの生成処理と同様に処理をおこなう。ここで、バックアップパスのIngress OXCとは、パススイッチOXCのことであり、Egress OXCとは、パスマージOXCのことである。パススイッチOXCとパスマージOXCでは、パス管理テーブルから対応するプライマリーパスのエントリーをサーチし、バックアップパスへの切替え情報として切替え方路番号と切替えチャネル番号をフィールド203,204にセットする。このとき、パススイッチOXCではバックアップパスの出力の方路番号とチャネル番号をセットし、パスマージOXCではバックアップパスの入力の方路番号とチャネル番号をセットする。
【0120】
このパックアップパスの生成処理の段階では、障害がおこっていないので、パススイッチOXCと、パスマージOXCのGMPLSコントローラは、実際に光スイッチ部へのパス生成要求はおこなわない。光スイッチ部へのパス生成要求がおこなわれるのは、次の項の障害が発生したときである。
【0121】
なお、パスマージOXCの入力チャネル(ラベル)確保処理については、実際にパス設定はおこなわないので、ラベル状態管理テーブルのチャネル状態は「予約中」とする。
【0122】
以上の処理によって、光パス管理サーバ4が指定したパススイッチOXCとパスマージOXC間の指定径路でバックアップパスが生成される。そして、パススイッチOXCとパスマージOXCにおいて、バックアップパスへの切替え情報がパス管理テーブルにセットされる。
【0123】
バックアップパスのリソース(ラベル)については、「使用中」、または、「予約中」となっており、別ユーザからの光パス生成要求によってGMPLSコントローラが使用することはない。また、光スイッチ部も、「予約中」の入力チャネルの情報を把握していないが、入力チャネルと対向側の出力チャネルについては、既にパス設定がおこなわれており、光スイッチ部が自立的に予約中のチャネルを使用することはない。
(III)障害が発生したときの処理
次に、障害が発生したときのGMPLSコントローラの処理について説明する。
【0124】
これは、プライマリーパスに障害が発生し、GMPLSコントローラにて、バックアップパスへ切替えるまでの処理である。
【0125】
光スイッチ部単独での切替え可能な障害の場合については、第一の実施形態と同様であり、本実施形態で問題となるのはGMPLSコントローラ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう場合である。
【0126】
障害発生時、第一の実施形態と同様に、イベント情報がGMPLSコントローラに通知される。
【0127】
そして、GMPLSコントローラ内のGMPLS制御プログラム41はイベントを受信すると、図22のフローチャートに示される処理を実行する。
【0128】
切替えコードが「切替え不可」のイベント処理以外(ステップ210〜215)については、図16に示した第一の実施形態1の処理(ステップ150〜155)と同一であるので、切替えコードが「切替え不可」の場合のみ説明することにする。
【0129】
切替えコードが「切替え不可」の場合には(ステップ214)、障害が発生したOXCがパススイッチOXCあるいは、パスマージOXCかをチェックする(ステップ216)。これは、光パス管理テーブルから障害発生パスに対応するパススイッチOXC、パスマージOXCを参照し、自GMPLSコントローラのIPアドレスと一致するか否かをチェックすることで判断できる。
【0130】
障害が発生したOXCがパススイッチOXC、あるいは、パスマージOXCの場合には、光パス管理テーブルの切替え情報を参照し、光スイッチ部に対し切替え要求をおこなう(ステップ217)。
【0131】
パススイッチOXCでも、パスマージOXCでもない場合には、notificationメッセージ(以下、単に「notification」と呼ぶ)を隣接するGMPLSコントローラに送信する(ステップ218)。
【0132】
notificationは、CR−LDPに規定されているイベント通知用のメッセージである。notificationに障害が発生した光パスIDを付加することで、障害発生パスをパススイッチOXC、パスマージOXCに通知する。notification送信先は、障害発生方路がIngress側かEgress側かによって異なる。Ingress側ならば、Egress側の方向に位置する隣接するGMPLSコントローラに送信し、Egress側であれば、Ingress側の方向に位置するGMPLSコントローラに送信する。
【0133】
notificationを受信したGMPLSコントローラ内のGMPLS制御プログラム41は、図21に示した処理(ステップ216〜218)と同様の処理をおこなう。自OXCがパススイッチOXCか、もしくは、パスマージOXCかをチェックする。そして、バックアップパスへの切替え、または、notificationの送信処理をおこなう。
【0134】
notificationの送信先は、Ingress側から受信した場合は、Egress側の方向に位置する隣接GMPLSコントローラに、Egress側から受信した場合は、Ingress側の方向に位置する隣接GMPLSコントローラに送信することは同様である。
【0135】
このようにして、notificationは、障害発生したOXCから、IngressとEgress側OXCに向けhop−by−hopで伝搬されていき、パススイッチOXC、パスマージOXCに伝わる。そして、障害が起こった光パスがバックアップパスに切替えられて、リカバリーがおこなわれる。
【0136】
【発明の効果】
本発明によれば、GMPLSにより光パスの制御をおこなう光クロスコネクト網で、光スイッチ部のみで高速に障害回復をおこなえるようにするとともに、光スイッチ部のみで障害回復がおこなえないときには、GMPLS制御部の制御により障害の回復をおこなうようにして、多様な光クロスコネクト網の接続形態に対応できる光クロスコネクト網の障害回復方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光クロスコネクト網のネットワーク構成図である。
【図2】本発明の光クロスコネクト網の詳細な構成図である。
【図3】光スイッチ部での通信を説明するための図である。
【図4】光クロスコネクト監視・制御ソフトウェア構成を説明するための図である。
【図5】接続ルータ管理テーブルの構造を示す模式図である。
【図6】方路管理テーブルの構造を示す模式図である。
【図7】ラベル状態管理テーブルの構造を示す模式図である。
【図8】光パス管理テーブルの構造を示す模式図である。
【図9】フォワーディングDB構造を示す模式図である。
【図10】OXCで光パスを生成するときのIngress OXCの処理を示すフローチャートである。
【図11】OXCで光パスを生成するときのCore OXCの処理を示すフローチャートである。
【図12】OXCで光パスを生成するときのEgress OXCの処理を示すフローチャートである。
【図13】光スイッチ部主体でバックアップパスへの切替えをおこなう例の説明図である。
【図14】イベントフォーマットの模式図である。
【図15】バックアップパス通知フォーマットの模式図である。
【図16】本発明の第一の実施形態に係るGMPLSコントローラがイベントを受信したときの障害回復の処理を示すフローチャートである。
【図17】GMPLSコントローラ主体でバックアップパスへの切替えをおこなう例の説明図である。
【図18】Label WithDrawメッセージを受信したOXCのGMPLSコントローラの処理を示すフローチャートである。
【図19】Label Releaseメッセージを受信したOXCのGMPLSコントローラの処理を示すフローチャートである。
【図20】光パス管理テーブルの追加フィールドの模式図である。
【図21】本発明の第二の実施形態に係るGMPLSコントローラがイベントを受信したときの障害回復の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11〜15…光クロスコネクト、21〜30…ルータ、31〜37…WDM回線、4…光パス管理サーバ、71〜73…ルータ回線。51,52…GMPLSコントローラ、61,62…光スイッチ部41…GMPLS制御プログラム、42…ルーティングプロトコル、43…フォワーディングDB、44…OXC監視・制御プログラム。
Claims (5)
- GMPLS(Generalized Multi Protocol Label Switching)により光パスの制御をおこない、光クロスコネクトにGMPLS制御部と光スイッチ部とを有する光クロスコネクト網の障害回復方法において、
光パスの通信に障害が起こった際に、
前記光スイッチ部によりバックアップパスを確保することが可能なときには、
前記光スイッチ部は、障害情報、切替え情報をGMPLS制御部に通知し、
前記GMPLS制御部は、前記光スイッチ部からの障害情報、切替え情報を基にして、ラベル情報、パス管理情報を更新し、
障害が起こった光パスの通信を、前記バックアップパスによりすることによって障害回復をおこなうことを特徴とする光クロスコネクト網の障害回復方法。 - 前記GMPLS制御部は、バックアップパスを確保するために前記光スイッチ部に予めラベル情報、パス管理情報を通知することを特徴とする請求項1記載の光クロスコネクト網の障害回復方法。
- 前記光スイッチ部は、障害が回復した際に、障害回復情報を前記GMPLS制御部に通知し、
前記GMPLS制御部は、前記ラベル情報を、空き、使用中、異常、予約中の四つの状態で管理して、かつ、前記光スイッチ部からの前記障害情報、前記切替え情報、前記障害回復情報を基に前記ラベル情報を更新することを特徴とする請求項1および請求項2記載のいずれかの光クロスコネクト網の障害回復方法。 - 前記光スイッチ部によりバックアップパスを確保することが不可能なときには、
前記光スイッチ部は、障害情報をGMPLS制御部に通知し、
前記GMPLS制御部は、前記光スイッチ部からの障害情報を基にして、ラベル情報、パス管理情報を更新し、バックアップパスを確保して、
障害が起こった光パスの通信を、前記バックアップパスによりすることによって障害回復をおこなうことを特徴とする請求項1の光クロスコネクト網の障害回復方法。 - 前記光スイッチ部によりバックアップパスを確保することが不可能なときには、
前記GMPLS制御部は、障害のあった光パスを削除して、パス生成元である光クロスコネクトにおいて、削除した光パスの再生成をおこなうことを特徴とする請求項4記載の光クロスコネクト網の網の障害回復方法。
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